JPH07141711A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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Publication number
JPH07141711A
JPH07141711A JP28950293A JP28950293A JPH07141711A JP H07141711 A JPH07141711 A JP H07141711A JP 28950293 A JP28950293 A JP 28950293A JP 28950293 A JP28950293 A JP 28950293A JP H07141711 A JPH07141711 A JP H07141711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
magnetic head
protective film
recording
recording medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP28950293A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nakano
淳 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP28950293A priority Critical patent/JPH07141711A/ja
Publication of JPH07141711A publication Critical patent/JPH07141711A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクの外周部まで記録領域を形成させた
場合に、フライングヘッドがディスク表面に接触せずに
良好に記録できるようにする。 【構成】 基板11とこの基板11上に保護膜13とが
少なくとも形成されてなるディスク状の光記録媒体10
において、浮上式磁気ヘッド1を搭載した記録・再生装
置にて記録・再生を行う場合に、最外周領域における保
護膜13の盛り上がり部の盛り上がった厚さが、浮上式
磁気ヘッド1の浮上量以下となるように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクに適用
して好適な光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクと称される記録媒体を使
用した記録・再生装置が各種開発されている。この光磁
気ディスクは、図6に示す構成で記録・再生が行われ
る。即ち、図6において10は光磁気ディスクを示し、
この光磁気ディスク10には信号記録層が形成され、こ
の信号記録層を挟むように、上側に磁気ヘッド1を配置
すると共に、下側に光学ピックアップ4を配置してレー
ザ光をディスクに照射できるようにする。そして記録時
には、光学ピックアップ4からディスク10に照射する
レーザ光で、記録箇所を加熱させながら、磁気ヘッド1
で発生された磁界を記録する処理が行われる。この記録
処理は、磁界変調記録方式と称されているものである。
【0003】そして再生時には、光学ピックアップ4か
らディスク10の信号記録層に照射するレーザ光の戻り
光の状態を、光学ピックアップ4内の受光手段で検出さ
せ、信号記録層に記録されたデータを再生する。
【0004】このように記録・再生が行われる光磁気デ
ィスク10は、その断面が図7に示すように構成され
る。即ち、透明な基板11の上に、記録層12を形成さ
せ、この記録層12の上に保護膜13を形成させる。こ
の場合、記録層12としては、例えば基板11側から順
にSiN,TbFeCo,SiN,Al層が形成されて
構成される。また、保護膜13としては、例えば紫外線
硬化樹脂より形成され、この樹脂をディスク表面に滴下
させると共に高速でディスクを回転させ、ディスクの記
録層形成面全体に広げて硬化させるスピンコート法と称
される方法で形成させる。
【0005】そして、このような構成のディスク10に
対する磁気ヘッドの配置状態を図7に示すと、磁気ヘッ
ド1の磁極部であるコア2を、ディスク10の表面側の
所定の位置とし、支持部材であるジンバル3で磁気ヘッ
ド1を支持させる。そして、光磁気ディスク10が記録
・再生装置側の駆動手段により回転した状態で、ディス
ク10の表面と磁気ヘッド1との間に生じる空気の流れ
により、磁気ヘッド1を浮上させ、ディスク10の表面
とコア2との間の距離を、一定に保たせる。また、コア
2の真下の記録層12に、光学ピックアップ(図示せ
ず)からレーザ光Lを照射させる。なお、このように空
気流で磁気ヘッドをディスク表面に浮上させる方式のも
のを、フライングヘッド或いは浮上式ヘッドと称する。
【0006】このようなフライングヘッドを使用するこ
とで、コア2とディスク10の表面との距離を一定に保
つことができ、一定の状態で安定してディスクへのデー
タ記録ができる効果がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ように安定して磁気ヘッドが浮上するためには、ディス
ク表面が平滑である必要があるが、上述したスピンコー
ト法で形成された保護膜は、ディスクの外周の端部で盛
り上がってしまう。この盛り上がり部があるために、フ
ライングヘッドをディスクの外周部にアクセスさせたと
き、浮上した磁気ヘッドが盛り上がり部に接触してしま
う。従って、従来はこのように保護膜が形成されたディ
スクの外周部への記録をフライングヘッドで行うのは困
難で、フライングヘッドを使用する場合には、外周の端
部を使用しないようにしていた。
【0008】即ち、例えば図8に示すように、ディスク
の外周部の透明基板11の最外周端11aの部分で、保
護膜13に盛り上がり部13aが全周に亘って形成さ
れ、図8に示すように記録層12が外周端11aの近傍
まで形成されている場合には、この外周端11aの近傍
の記録層12の上に磁気ヘッド1が位置したとき、磁気
ヘッド1の外周側の端部が、盛り上がり部13aと接触
してしまい(図8のpで示す位置が接触部)、磁気ヘッ
ド1の位置が水平でなくなって良好な記録ができなくな
ってしまう。また、このように回転しているディスクの
表面にフライングヘッドが接触すると、ディスクを損傷
させてしまう可能性がある。
【0009】本発明の目的は、ディスクの外周部まで記
録領域を形成させた場合に、フライングヘッドがディス
ク表面に接触せずに良好に記録できるようにすることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、基板11とこの基板11上に保護膜13と
が少なくとも形成されてなるディスク状の光記録媒体1
0において、浮上式磁気ヘッド1を搭載した記録・再生
装置にて記録・再生を行う場合に、最外周領域における
保護膜13の盛り上がり部の盛り上がった厚さが、浮上
式磁気ヘッド1の浮上量以下となるように設定されたも
のである。
【0011】またこの場合に、保護膜の平均膜厚を
0 、浮上式磁気ヘッドの浮上量をhとしたときに、h
>2.0×t0 の関係を満たすように設定されたもので
ある。
【0012】
【作用】本発明によれば、光記録媒体の最外周領域にお
ける保護膜の膜厚が、浮上式磁気ヘッドの浮上量以下と
なるようにしたので、磁気ヘッドが最外周領域に位置し
たときでも、浮上した磁気ヘッドが盛り上がった保護膜
と接触することがなくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1〜図5を参照
して説明する。この図1〜図5において、従来例として
説明した図6〜図8に対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0014】本例においては、フライングヘッドが記録
に使用される光磁気ディスクに適用したもので、図1に
示すように構成する。即ち、本例の光磁気ディスク10
は、透明基板11の上に記録層12が形成され、さらに
この記録層12の上に保護13が形成されている。そし
て図1は、この光磁気ディスク10の最外周端11aの
近傍を断面で示す図(ディスクの半径方向で切断した断
面図)で、左側がディスクの中心寄り、右側がディスク
の外周寄りである。
【0015】そして、記録層12の上に塗布される保護
膜13を、スピンコート法により形成させる。即ち、紫
外線硬化樹脂等の保護膜とされる樹脂を、ディスク表面
に滴下させると共に高速でディスクを回転させ、ディス
クの記録層形成面全体に広げて硬化させる。このとき、
本例においては記録層12の外周端12aを、透明基板
11の外周端11aよりも半径で1mmだけ内側(図1
でr1で示す距離)に形成させ、この記録層12の上の
保護膜13の外周部の盛り上がり部13aの盛り上がり
高さt1 (図1参照)を、ディスク回転時の磁気ヘッド
1の浮上高さhよりも小さくなるように設定する。
【0016】次に、この保護膜13の外周部の盛り上が
り高さを設定する場合の条件について説明する。スピン
コート法により形成された保護膜の場合には、外周の端
部における盛り上がり部13aの形状は、保護膜とされ
る樹脂が硬化するまでの時間及び樹脂の粘度によって変
化するが、体積は殆ど変化せず、膜厚よりほぼ正確に推
定することができる。即ち、図2に示すように、盛り上
がり部13a(ダブルハッチングを付した部分)の断面
積をSとすると、この断面積Sは保護膜13の平均膜厚
0 と次式の関係を持つ。
【0017】
【数1】断面積S=0.8×t0
【0018】なお、断面積Sはディスク10を半径方向
に切断したときの盛り上がり部13aの断面積である。
図3は、この〔数1〕式が成り立つことを示す図で、ス
ピンコート法により形成された保護膜の盛り上がり断面
積が何れであっても、平均膜厚とには直線的な関係を有
する。
【0019】そして、通常ディスクに紫外線硬化樹脂等
の保護膜を形成するとき、樹脂が硬化するまでに要する
時間は5〜10秒程度であり、このときの盛り上がり高
さt 1 は0.8mm〜1.5mmとなる。図4は、この
盛り上がり高さと樹脂の硬化時間との関係を示す図で、
盛り上がり高さがTaの範囲にあるとき、良好な盛り上
がりとなる範囲である。
【0020】この図3,図4より判るように、盛り上が
り高さt1 (μm)と平均膜厚t0(μm)との関係
は、ほぼ次式のようになる。
【0021】
【数2】盛り上がり高さt1 =a×t0 但し、aは次の条件の値 〔2.0>a>1.0〕
【0022】そこで、盛り上がり部13aの高さを、磁
気ヘッド1の浮上量以下にするためには、次式の条件を
満たすように保護膜13の平均膜厚を設定すれば良い。
【0023】
【数3】h>2.0×t0
【0024】このように、磁気ヘッド1の浮上量hの約
半分以下に保護膜13の平均膜厚を設定することで、図
1に示すように、磁気ヘッド1がディスク10の外周部
にアクセスしたとき、この磁気ヘッド1が保護膜13の
盛り上がり部13aに接触しなくなる。
【0025】なお、磁気ヘッド1の浮上量と磁気ヘッド
1のスライダー部(ディスクと対向する部分)の形状と
には、次式の関係がある。
【0026】
【数4】
【0027】なお、この〔数4〕式において、Aは磁気
ヘッドのスライダー部のディスク半径方向の長さ
(m)、Bは磁気ヘッドのスライダー部のディスク半径
方向と直交する方向の長さ(m)、Wはヘッドの押しつ
け荷重(N)で、それぞれ図5に示す。また、Uはディ
スクの回転による線速度(m/秒)、μは空気の粘性
率、αは荷重位置に依存した定数である。
【0028】この結果、次式の条件を満たすように、デ
ィスクの保護膜を形成させることで、磁気ヘッド1が保
護膜13の盛り上がり部13aに接触しなくなる。
【0029】
【数5】
【0030】このような条件を設定して形成された光磁
気ディスク10を使用することで、フライングヘッドを
備えた記録・再生装置に装着させる場合に、このフライ
ングヘッドがディスクの外周部にアクセスしたとき、保
護膜13の盛り上がり部13aと接触しなくなり、外周
端の近傍まで記録層12が形成されたディスクに、良好
な記録ができるようになる。従って、それだけ1枚の光
磁気ディスク10に形成できる記録層12を広くするこ
とができ、同じ径のディスクに多くのデータを記録でき
るようになる。また、磁気ヘッドがディスクの表面と接
触することがなくなることで、ヘッドの接触による光磁
気ディスクの損傷がなくなる。
【0031】なお、上述実施例においては、保護膜とし
て紫外線硬化樹脂を使用したが、記録層が保護される他
の物質を使用しても良い。また、複数の層で保護膜を形
成させても良い。この場合、少なくとも1層を紫外線硬
化樹脂で形成させても良い。
【0032】また、保護膜はスピンコート法で形成させ
るようにしたが、他の方法で形成させるようにしても良
い。
【0033】さらに、上述実施例においては光磁気ディ
スクに適用したが、フライングヘッドが記録や再生に使
用される他のディスク状の記録媒体にも適用できること
は勿論である。
【0034】
【発明の効果】本発明によると、光記録媒体の最外周領
域における保護膜の膜厚が、浮上式磁気ヘッドの浮上量
以下となるようにしたので、磁気ヘッドが最外周領域に
位置したときでも、浮上した磁気ヘッドが盛り上がった
保護膜と接触することがなくなり、光記録媒体の最外周
領域においても安定して磁気ヘッドが浮上して良好な記
録ができるようになる。このため、それだけディスク状
の記録媒体の外周部をデータ記録に使用できるようにな
り、1枚の記録媒体に記録できるデータ量を増やすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すディスクの外周部の断
面図である。
【図2】一実施例の保護膜の盛り上がり部を説明するた
めの断面図である。
【図3】膜厚と盛り上がり断面積との関係を示す特性図
である。
【図4】硬化時間と盛り上がり幅との関係を示す特性図
である。
【図5】一実施例の磁気ヘッド配置状態を説明するため
の斜視図である。
【図6】光磁気ディスクの記録・再生状態を示す斜視図
である。
【図7】従来の記録媒体の構成を示す断面図である。
【図8】従来の記録媒体の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 コア 3 ジンバル 10 光磁気ディスク 11 透明基板 11a 外周端 12 記録層 13 保護膜 13a 保護膜の盛り上がり部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と該基板上に保護膜とが少なくとも
    形成されてなるディスク状の光記録媒体において、 浮上式磁気ヘッドを搭載した記録・再生装置にて記録・
    再生を行う場合に、最外周領域における上記保護膜の盛
    り上がり部の盛り上がった厚さが、上記浮上式磁気ヘッ
    ドの浮上量以下となるように設定された光記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記保護膜の平均膜厚をt0 、上記浮上
    式磁気ヘッドの浮上量をhとしたときに、h>2.0×
    0 の関係を満たすように設定された請求項1記載の光
    記録媒体。
JP28950293A 1993-11-18 1993-11-18 光記録媒体 Pending JPH07141711A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28950293A JPH07141711A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 光記録媒体

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JP28950293A JPH07141711A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 光記録媒体

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