JP2974304B1 - タイマ回路 - Google Patents

タイマ回路

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JP2974304B1
JP2974304B1 JP14341498A JP14341498A JP2974304B1 JP 2974304 B1 JP2974304 B1 JP 2974304B1 JP 14341498 A JP14341498 A JP 14341498A JP 14341498 A JP14341498 A JP 14341498A JP 2974304 B1 JP2974304 B1 JP 2974304B1
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浩充 岩田
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Abstract

【要約】 【課題】 外付けコンデンサを用いることなく、長時間
計測が可能で、かつ計測時間のばらつきが小さいタイマ
回路を提供する。 【解決手段】 第1のトランジスタQ13と、第1のト
ランジスタのコレクタ・エミッタ間に一定電流を流す第
1の電流源I5と、第1のトランジスタのベースと定電
位点との間に設けられた抵抗R1と、第2のトランジス
タQ1と、第2のトランジスタのコレクタ・エミッタ間
に一定電流を流す第2の電流源I1と、第2のトランジ
スタのベースと定電位点との間に設けられたコンデンサ
C1と、コンデンサの充電電圧と抵抗に発生する電圧と
を比較し、電圧の大小関係が反転したことを検出する比
較手段とをもつタイマ回路において、第1のトランジス
タと第2のトランジスタを同一シリコン基板上に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICに内蔵された
タイマ回路、発振回路等の、時間制御を行う回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、タイマ回路等のIC化において、
IC内におけるコンデンサの占める面積は大きく、特に
大容量のコンデンサが必要な場合、その占有面積は非常
に大きくなり、外付けのコンデンサを用いざるを得ない
例が数多くあった。
【0003】定電流をコンデンサに充電し、この充電時
間で時間を計測するタイマ回路において、ICに内蔵さ
れるコンデンサを用いて、長時間計測が可能な回路を実
現しようとすると、容易にIC化できる容量値には限界
があるので、微少な電流を生成する必要があった。この
とき、トランジスタを微少電流領域で動作させなければ
ならず、安定性に欠けていた。これを防ぐため、トラン
ジスタにある程度の電流を流し、このトランジスタのベ
ース電流を充電用電流として用いる手法があった。
【0004】実開昭63−30027公報は、タイマ時
間の長時間化を目的として、コンパレータの入力バイア
ス電流を、コンデンサの充電用定電流として用いたタイ
マ回路の一例である。図3は、このタイマ回路を、本発
明の第1実施形態と同一のコンパレータを用いて実現し
た場合の回路図である。
【0005】図3の回路では、タイマ時間T1は、 T1=C1×(Vref−VCEsatQ7)/(I1
/hFEQ1) と表現できる。ただし、 VCEsatQ7: Q7のコレクタ・エミッタ間飽和
電圧 hFEQ1: Q1の電流増幅率 である。上式において、IC内部で容易に実現できる回
路定数としては、 C1=100pF,VCEsatQ7=0.1V,I1
=1μA,hFEQ1=100 程度であり、Vref=2.1Vとすると、タイマ時間
T1を20msecとすることができ、タイマ時間の長
時間化を実現することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この手法で
は、トランジスタのhFEの絶対誤差が、タイマ時間に
直接影響するため、タイマ時間のばらつきが大きい。ト
ランジスタのhFEの絶対誤差を−50%〜+100%
とすると、タイマ時間T1の誤差も−50%〜+100
%となる。
【0007】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、外付けのコンデンサを用いることなく、
長時間計測が可能で、かつ、計測時間のばらつきが小さ
いタイマ回路を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1のトランジスタと、この第1のトランジスタの
コレクタ・エミッタ間に一定電流を流す第1の電流源
と、前記第1のトランジスタのベースと定電位点との間
に設けられた抵抗と、第2のトランジスタと、この第2
のトランジスタのコレクタ・エミッタ間に一定電流を流
す第2の電流源と、前記第2のトランジスタのベースと
定電位点との間に設けられたコンデンサと、このコンデ
ンサの充電電圧と前記抵抗に発生する電圧とを比較し、
これらの電圧の大小関係が反転したことを検出する比較
手段とをもち、前記第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタは同一シリコン基板上に形成されたことを特徴と
するタイマ回路である。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記第1のトラ
ンジスタおよび第2のトランジスタが複数設けられたこ
とを特徴とする請求項1に記載のタイマ回路である。
【0010】請求項3に記載の発明は、バイポーラトラ
ンジスタで構成された差動入力段をもつコンパレータ
と、前記差動入力段の一方の入力と定電位点との間に設
けられたコンデンサと、前記差動入力段のもう一方の入
力と定電位点との間に設けられた抵抗と、この抵抗にベ
ース端子を接続されたトランジスタと、このトランジス
タのコレクタ・エミッタ間に一定電流を流す電流源とを
もつことを特徴とするICに内蔵されたタイマ回路であ
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記差動入力段
およびトランジスタが複数設けられたことを特徴とする
請求項3に記載のタイマ回路である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態の構成を、
図1のIC内部の回路図を用いて説明する。なお、以下
に説明する素子は、すべてIC内部に設けられた素子で
ある。図中のQ1,Q2,Q10,Q11,Q12,Q
13はPNPトランジスタ、Q3,Q4,Q5,Q6,
Q7,Q8,Q9はNPNトランジスタである。I1,
I2,I3,I4,I5は定電流源である。B1,B
2,B3は緩衝素子、C1は充電用コンデンサ、R1は
基準電圧を発生させるための抵抗である。なお、I1〜
I5は、同じ符号でこれらの定電流源が供給する電流値
をも表すものとする。また、C1およびR1は、同じ符
号でこのコンデンサの容量値および抵抗の抵抗値をも表
すものとする。
【0013】CTL,Vref,VCC,GND,OU
Tは、前記ICに設けられた端子である。CTLは制御
端子、Vrefは一定電圧供給用端子、VCCは電源端
子、GNDは接地端子、OUTは出力端子である。
【0014】PNPトランジスタQ1,Q2、NPNト
ランジスタQ3,Q4,Q5,Q6、定電流源I1,I
2,I3,I4、緩衝素子B3は、PNP差動入力のコ
ンパレータを構成している。Q1,Q2のベースがコン
パレータの入力、B3の出力が、コンパレータの出力と
なっている。
【0015】コンパレータの一方の入力であるQ1のベ
ースには、このQ1のベース電流を充電するためのコン
デンサC1が接続されている。また、コンパレータのも
う一方の入力であるQ2のベースには、コンパレータの
基準電圧発生用の抵抗R1が接続されている。さらに、
R1には、このR1にベース電流を流すため、PNPト
ランジスタQ13のベースが接続されている。Q13の
エミッタには、このQ13に一定電流を流すための電流
源I5が接続されている。コンパレータの出力であるB
3の出力は、ICの出力端子OUTに接続されている。
【0016】制御端子CTLは、緩衝素子B1,B2を
介してNPNトランジスタQ7,Q8のベースに接続さ
れている。緩衝素子B1,B2は、Q7,Q8に充分な
ベース電流を供給するためのものである。Q7は、コン
デンサC1の電荷を放電し、タイマをリセットするため
のものであり、Q8は、コンパレータの出力をLowレ
ベルに固定するためのものである。
【0017】NPNトランジスタQ9、PNPトランジ
スタQ10,Q11は、コンパレータにヒステリシスを
設けるための回路である。PNPトランジスタQ12
は、前記ヒステリシスを設けるための回路中のQ11
が、コンデンサC1を充電する際の上限をクランプする
ためのもので、そのエミッタがC1に、ベースが一定電
圧供給用端子Vrefに接続されている。
【0018】次に、第1実施形態の動作を説明する。Q
1のベース電位がQ2のベース電位より低いとき、Q1
とQ2のエミッタは接続されていて同電位なので、Q2
のベース・エミッタ間電圧がQ1のベース・エミッタ間
電圧より小さくなり、Q2はOFFする。すると、Q2
と直列に接続されたQ3もOFFし、Q3とカレントミ
ラーを形成しているQ4もOFFする。すると、Q4の
コレクタの電位が上昇し、ここに接続されたQ5のベー
スの電位も上昇する。すると、Q5がONし、Q5のコ
レクタの電位が下降するので、同じ点に接続されたQ6
のベースの電位も下降する。すると、Q6はOFFし、
Q6のコレクタ電位が上昇し、コンパレータの出力はH
ighレベルとなる。逆に、Q1のベース電位がQ2の
ベース電位より高いとき、Q6はONし、Q6のコレク
タ電位が下降し、コンパレータの出力はLowレベルと
なる。
【0019】Q7,Q8は、制御端子CTLの電位レベ
ルに応じてON,OFFする。CTL端子の電位レベル
がHighのとき、Q7,Q8はONする。Q7がON
すると、Q7のコレクタに接続されたコンデンサC1の
電荷が放電され、タイマーがリセットされる。また、Q
8がONすると、コンパレータの出力が、Q6のON/
OFFによらず、Lowレベルに固定される。
【0020】CTL端子の電位レベルがLowになる
と、Q7,Q8はOFFする。Q7がOFFすると、C
1は充電可能な状態になり、タイマーの計時がスタート
する。また、Q8がOFFすると、コンパレータの出力
がLowレベル固定の状態から解除され、Q6のON/
OFFによって決定される状態となる。ただし、CTL
端子がLowにされた直後は、コンデンサC1の電荷が
放電されており、Q1のベース電位がQ2のベース電位
より低い。すると、Q6はOFFするので、コンパレー
タの出力はHighとなる。
【0021】コンパレータの入力となるQ1,Q2のベ
ース電位は、次のようにして決定される。CTL端子の
電位レベルがHighで、Q7がONのとき、Q1のベ
ース電位は、Q7のコレクタ・エミッタ間飽和電圧VC
EsatQ7と同じになる。一方、Q2のベース電位
は、抵抗R1にQ13のベース電流が流れることにより
発生する電圧R1×(I5/hFEQ13)となる。た
だし、hFEQ13は、Q13の電流増幅率である。R
1×(I5/hFEQ13)をVCEsatQ7より高
く設定しておけば、Q6はOFFするが、CTL端子に
より制御されるQ8はONしているため、このコンパレ
ータの出力レベルはLowとなる。
【0022】CTL端子の電位レベルをLowにして、
Q7をOFFすると、コンデンサC1へQ1のベース電
流が流れ込むので、Q1のベース電位は、時間と共に上
昇する。また、このとき、Q8もOFFされるので、コ
ンパレータの出力はQ6により決まる状態になる。CT
L端子がHighからLowにされた直後は、Q6はO
FFしており、コンパレータの出力はHighとなる。
【0023】CTL端子の電位レベルをHighからL
owへ反転した時刻をゼロとすると、時刻TにおけるQ
1のベース電位は、((I1/hFEQ1)×T)/C
1となる。ただし、hFEQ1は、Q1の電流増幅率で
ある。一方、Q2のベース電位は、時刻に依らず R1
×(I5/hFEQ13)一定である。
【0024】Q1のベース電位である((I1/hFE
Q1)×T)/C1が、Q2のベース電位であるR1×
(I5/hFEQ13)より低いあいだは、Q6はOF
Fしており、CTL端子により制御されるQ8もOFF
しているので、コンパレータの出力レベルはHighと
なる。時間の経過と共に、Q1のベース電位が上昇し、
やがてQ2のベース電位を越える。すると、Q6はOF
FからONへ推移し、出力レベルはHighからLow
へ反転する。
【0025】従って、CTL端子をHighからLow
へ反転させた時刻から、Q1のベース電位がQ2のベー
ス電位と同じ電位に到達するまでの時間を、出力端子O
UTが、Highレベルを出力している時間として検出
することができ、検出時間T1は、 T1=C1×(R1×(I5/hFEQ13)−VCE
satQ7)/(I1/hFEQ1)で表される。
【0026】Q1のベース電位がQ2のベース電位を越
えた時、Q9,Q10,Q11の働きにより、Q11の
コレクタ電流が急激にC1に流れ込み、Q1のベース電
位を上昇させ、速やかに状態遷移を確定させる。このと
き、Q12は、Q1のベース電位の上限をクランプする
素子として作用する。これは、Q1のベース電位すなわ
ちC1の充電電圧があまりに高くなると、Q7で再度こ
のコンデンサC1の電荷を放電しタイマー回路をリセッ
トする際に、Q7あるいはB1に大きな駆動能力が要求
されてくるからである。また、B3は、このタイマー回
路の後段に接続される回路を適切にドライブするための
緩衝素子として作用する。
【0027】上記のタイマ回路では、時間計測用コンデ
ンサへの充電電流として、トランジスタのベース電流を
用いることにより、微少電流での充電が可能となり、タ
イマ時間の長時間化が可能となっている。これととも
に、Q2のベース電位である比較用定電圧を、トランジ
スタQ13のベース電流を抵抗R1に流して発生させて
いる。従って、トランジスタのhFEのばらつきによる
タイマ時間の誤差は、前記検出時間T1の算出式を参照
すると、Q1とQ13のhFEが分母と分子にあるの
で、Q1とQ13のhFEの相対誤差のみとなる。この
とき、VCEsatQ7はR1×(I5/hFEQ1
3)に比べて微小なので無視できる。ここで、前記のす
べてのトランジスタは、同一のIC内に設けられている
ので、同一のプロセスを経て作成されており、各トラン
ジスタ間のhFEの相対誤差は、絶対誤差と比較すると
非常に小さいので、前記検出時間T1の誤差も非常に小
さくなる。
【0028】IC内部の回路定数として、容易に実現で
きる値の上限は、I1=1μA,I5=1mA,C1=
100pF,R1=210kΩ,hFEQ1=100,
hFEQ13=100,VCEsatQ7=0.1V程
度であり、このときT1は20msecとなる。また、
Q1とQ9のhFEの相対誤差は±10%程度であり、
このときT1の誤差も±10%となる。
【0029】次に本発明の第2実施形態を、図2を参照
して説明する。第2実施形態は、IC内部に設けられた
コンデンサの充放電を利用した、高精度の発振周波数を
もった低周波発振回路である。
【0030】この発振回路は、定電流源I10,I2
0、コンデンサC10、抵抗R10、PNPトランジス
タQ14,Q20,Q70,Q80,Q100、NPN
トランジスタQ30,Q40,Q50,Q60,Q9
0、一定電圧供給用端子Vref、電源端子VCC、接
地端子GNDにより構成されている。ここで、I10,
I20は、定電流源を表すと同時に、これらの定電流源
が供給する電流値をも表す。また、C10,R10は、
コンデンサおよび抵抗を表すと同時に、これらの素子の
容量値および抵抗値をも表す。さらに、Vrefは、一
定電圧供給用端子を表すと共に、この端子に印可される
電圧をも表す。
【0031】トランジスタQ14とQ20は差動入力段
を形成しており、これらのトランジスタのベース電位の
高低によって、どちらか一方がONしたとき、もう一方
がOFFする関係にある。また、トランジスタQ50と
Q60も同様の関係にある。ただし、Q14,Q20は
PNPトランジスタなので、ベース電位が低い方がON
するのに対して、Q50,Q60はNPNトランジスタ
なので、ベース電位が高い方がONする。さらに、Q1
4とQ50、Q20とQ60のベースどうしが接続され
ているので、Q14のベース電位がQ20のベース電位
より低いと、Q50のベース電位がQ60のベース電位
より低いことになり、Q14およびQ60がONし、Q
20およびQ50がOFFする。逆に、Q14のベース
電位がQ20のベース電位より高いと、Q14およびQ
60がOFFし、Q20およびQ50がONする。
【0032】Q14のベース電位がQ20のベース電位
より低いとき、Q14がON、Q50がOFFとなるの
で、コンデンサC10はQ14のベース電流で充電さ
れ、時間とともにQ14の電位は上昇する。一方、Q6
0もONとなるので、このQ60に直列に接続されたQ
70がONし、このQ70とカレントミラーを構成する
Q80もONする。すると、このQ80に直列に接続さ
れたQ100もONする。その結果、抵抗R10には、
PNPトランジスタQ100のベース電流IBQ100
の流入と、NPNトランジスタQ60のベース電流IB
Q60の流出が起こる。このとき、流入電流IBQ10
0が流出電流IBQ60より多くなる様、PNPトラン
ジスタQ70,Q80より成るカレントミラーの電流比
(n1)をあらかじめ設定しておく。すると、Q60の
ベース電位すなわちQ20のベース電位は、Vrefを
基準にして、R10×(IBQ100−IBQ60)だ
け加算した値になる。
【0033】C10が充電されてゆき、Q14のベース
電位がQ20のベース電位より高くなると、Q14がO
FF、Q50がONとなるので、今度はC10はQ50
のベース電流で放電される。すると、Q14のベース電
位は、時間とともに低下する状態となる。一方、Q20
もONとなるので、このQ20に直列に接続されたQ3
0がONし、このQ30とカレントミラーを構成するQ
40もONする。すると、このQ40に直列に接続され
たQ90もONする。その結果、抵抗R10には、NP
NトランジスタQ90のベース電流IBQ90の流出
と、PNPトランジスタQ20のベース電流IBQ20
の流入が起こる。このとき、流出電流IBQ90が流入
電流IBQ20より多くなる様、NPNトランジスタQ
30,Q40より成るカレントミラーの電流比(n2)
をあらかじめ設定しておく。すると、Q60のベース電
位すなわちQ20のベース電位は、Vrefを基準にし
て、R10×(IBQ90−IBQ20)だけ減算され
た値になる。
【0034】上記の設定により、コンデンサC10の上
側端子の電位は、低電位Vref−R10×(IBQ9
0−IBQ20)から高電位Vref+R10×(IB
Q100−IBQ60)間の電圧範囲にて、Q14のベ
ース電流IBQ14による充電と、Q50のベース電流
IBQ50による放電とを繰り返す発振回路となる。
【0035】第2実施形態は、本発明の発振回路への適
用例であり、第1実施形態と同様に、コンデンサC10
の充放電電流としてトランジスタQ14,Q50のベー
ス電流を用いることにより、低周波数の発振回路を実現
している。さらに、抵抗R10にトランジスタQ90と
Q20のベース電流の差、あるいはQ100とQ60の
ベース電流の差の値の電流を流すことにより高低2種類
の基準電圧を発生させている。このとき、発振周波数
は、第1実施形態と同様にトランジスタのベース電流ど
うしの比によって決まるので、hFEの絶対誤差が相殺
され、高精度な低周波発振回路が実現できる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、第1のトランジスタと、この
第1のトランジスタのコレクタ・エミッタ間に一定電流
を流す第1の電流源と、前記第1のトランジスタのベー
スと定電位点との間に設けられた抵抗と、第2のトラン
ジスタと、この第2のトランジスタのコレクタ・エミッ
タ間に一定電流を流す第2の電流源と、前記第2のトラ
ンジスタのベースと定電位点との間に設けられたコンデ
ンサと、このコンデンサの充電電圧と前記抵抗に発生す
る電圧とを比較し、これらの電圧の大小関係が反転した
ことを検出する比較手段とをもち、前記第1のトランジ
スタと第2のトランジスタは同一シリコン基板上に形成
されたことを特徴とするタイマ回路である。
【0037】すなわち、一定のコレクタ電流で動作する
前記第1のトランジスタのベース電流を前記抵抗に流す
ことにより基準電圧を発生させ、かつ、やはり一定のコ
レクタ電流で動作する前記第2のトランジスタのベース
電流を用いて前記コンデンサの充放電を行い、前記比較
手段で、前記基準電圧と前記コンデンサの充電電圧とを
比較し、これらの電圧の大小関係が反転するのを検出し
ている。
【0038】従って、トランジスタのhFEの絶対ばら
つきを相殺することができ、タイマ時間がhFEの絶対
ばらつきの影響を受けることがなくなった。その結果、
大容量の外付けコンデンサを用いることなく、IC内部
に設けられたコンデンサを用いて、長時間の時間計測を
行いながら、高精度な時間計測が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態であるタイマ回路の回
路図。
【図2】 本発明の第2実施形態である発振回路の回路
図。
【図3】 従来のタイマ回路の回路図。
【符号の説明】
Q1,Q2,Q10〜Q14,Q20,Q70,Q8
0,Q100 PNPトランジスタ Q3〜Q9,Q30,Q40,Q50,Q60,Q90
NPNトランジスタ I1〜I5,I10,I20 定電流源 B1〜B3 緩衝素子 C1,C10 コンデンサ R1,R10 抵抗 CTL 制御端子 Vref 一定電圧供給用端子 VCC 電源端子 GND 接地端子 OUT 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 17/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のトランジスタと、 この第1のトランジスタのコレクタ・エミッタ間に一定
    電流を流す第1の電流源と、 前記第1のトランジスタのベースと定電位点との間に設
    けられた抵抗と、 第2のトランジスタと、 この第2のトランジスタのコレクタ・エミッタ間に一定
    電流を流す第2の電流源と、 前記第2のトランジスタのベースと定電位点との間に設
    けられたコンデンサと、 このコンデンサの充電電圧と前記抵抗に発生する電圧と
    を比較し、これらの電圧の大小関係が反転したことを検
    出する比較手段とをもち、 前記第1のトランジスタと第2のトランジスタは同一シ
    リコン基板上に形成されたことを特徴とするタイマ回
    路。
  2. 【請求項2】 前記第1のトランジスタおよび第2のト
    ランジスタが複数設けられたことを特徴とする請求項1
    に記載のタイマ回路。
  3. 【請求項3】 バイポーラトランジスタで構成された差
    動入力段をもつコンパレータと、 前記差動入力段の一方の入力と定電位点との間に設けら
    れたコンデンサと、 前記差動入力段のもう一方の入力と定電位点との間に設
    けられた抵抗と、 この抵抗にベース端子を接続されたトランジスタと、 このトランジスタのコレクタ・エミッタ間に一定電流を
    流す電流源とをもつことを特徴とするICに内蔵された
    タイマ回路。
  4. 【請求項4】 前記差動入力段およびトランジスタが複
    数設けられたことを特徴とする請求項3に記載のタイマ
    回路。
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