JP2000293244A - 直流安定化電源装置 - Google Patents

直流安定化電源装置

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JP2000293244A
JP2000293244A JP11096905A JP9690599A JP2000293244A JP 2000293244 A JP2000293244 A JP 2000293244A JP 11096905 A JP11096905 A JP 11096905A JP 9690599 A JP9690599 A JP 9690599A JP 2000293244 A JP2000293244 A JP 2000293244A
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transistor
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current
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JP11096905A
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Akio Nakajima
明生 仲嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤差増幅回路の初段回路を構成する一対のバ
イポーラ形トランジスタを用いる構成において、出力電
圧Voの高精度の安定化を図る。 【解決手段】 出力電圧Voを、一対の分圧抵抗R1,
R2で分圧して得られる接続点の分圧電圧V12を、誤
差増幅回路の初段回路の一方のバイポーラ形トランジス
タのベースに与え、他方のバイポーラ形トランジスタの
ベースには、基準電圧Vrefを、補正用抵抗R0を介
して接続し、誤差増幅回路の制御信号によって、入出力
間に介在されるトランジスタのインピーダンスを変化す
る。分圧抵抗R2と補正用抵抗R0との抵抗値を等しく
選び、一対のバイポーラ形トランジスタのベース電流I
B1,IB2を等しくすることによって、分圧抵抗R2
の電圧降下と補正用抵抗R0の電圧降下とを等しくす
る。これによって、ベース電流IB1,IB2の変動に
かかわらず、出力電圧Voを高精度で安定化することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流出力電圧を安
定化して導出する直流安定化電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、図6に示される。
入力電源端子1と出力電源端子2との間には、パワート
ランジスタ3が介在される。入力電源端子1には、交流
電圧が整流、平滑された直流電圧Vinが与えられる。
出力電圧Voは、分圧抵抗R1,R2によって分圧さ
れ、接続点4の分圧電圧V4は、誤差増幅回路5の反転
入力端子に与えられる。誤差増幅回路5の非反転入力端
子には、基準電圧発生源6からの基準電圧Vrefが与
えられる。誤差増幅回路5の出力は、トランジスタ7の
ベースに与えられる。出力電圧Voの接続点4における
分圧された電圧V4が変動するとき、誤差増幅回路5
は、基準電圧Vrefとなるように、トランジスタ7に
よって、パワートランジスタ3のベース電流を変化し、
これによって出力電圧Voが基準電圧Vrefに対応し
た一定の値に保たれる。誤差増幅回路5の反転入力端子
および非反転入力端子からの各入力電圧V4,Vref
は、バイポーラ形トランジスタのベースに与えられる。
従来からのCMOS(相補形金属酸化膜半導体)トラン
ジスタを用いた直流安定化電源装置は、低電圧低消費電
流で動作し、低消費電力化が図られ、好ましく、これと
同様に、図6に示されるバイポーラ形トランジスタを用
いる直流安定化電源装置でも、低消費電力化が要望され
ている。
【0003】図6に示される先行技術において、低消費
電力化を図るために、分圧抵抗R1,R2の抵抗値を高
くし、それらの分圧抵抗R1,R2に流れる電流を抑制
する。また低電圧動作化のために誤差増幅回路5の反転
入力端子および非反転入力端子にそれぞれ接続される初
段の回路となるバイポーラ形トランジスタから成る差動
増幅回路は、たとえばNPN形トランジスタまたはPN
P形トランジスタのいわゆるシングル構成を有するもの
とせざるを得ない。誤差増幅回路5における前記初段の
差動増幅回路を構成する一対のバイポーラ形トランジス
タの入力インピーダンスは小さく、分圧抵抗R1,R2
の抵抗値に比べて無視できない大きい値となる。誤差増
幅回路5の前記初段回路を構成するバイポーラ形トラン
ジスタのベース電流IBに対応する電流増幅率をhFE
とし、そのバイポーラ形トランジスタのコレクタ電流を
Icとするとき、出力電圧Voは、式1で示される。
【0004】 Vo = Vref・(1+R2/R1) + R2・Ic/hFE …(1) 分圧抵抗R1,R2の抵抗値を、同一の参照符で示す。
【0005】たとえば基準電圧Vref=1.25V、
分圧抵抗R1,R2の抵抗値R1=R2=200kΩと
し、前記初段回路のバイポーラ形トランジスタのコレク
タ電流Ic=20μAとするとき、その初段回路のバイ
ポーラ形トランジスタの電流増幅率hFEに依存して、
図6の接続点4から誤差増幅回路5の反転入力端子に流
れるベース電流IBは、表1に示されるように異なり、
これに応じてそのベース電流IBが流れる分圧抵抗R2
の電圧降下に対応し、接続点4の電圧が変化することに
よって、出力電圧Voが変化する結果になる。
【0006】
【表1】
【0007】このように誤差増幅回路5の前記初段回路
に含まれるバイポーラ形トランジスタの入力インピーダ
ンスは小さく、したがって分圧抵抗R1,R2の抵抗値
に比べて無視することができないので、分圧抵抗R1,
R2に流れる電流I12をベース電流IBに比べて、I
12/IB>104 とすることができず、出力電圧Vo
は、前記初段回路のバイポーラ形トランジスタの電流増
幅率hFEの影響を大きく受けることになる。すなわち
前記初段回路を構成するバイポーラ形トランジスタの電
流増幅率hFEのばらつきによってそのベース電流IB
が異なり、これによって接続点4の分圧電圧V4が変化
し、出力電圧Voを基準電圧Vrefに正確に対応した
予め定める値に設定することが困難になる。
【0008】図6に示される先行技術の他の問題は、入
力電源端子1に与えられる入力電圧Vinの変化によっ
て、出力電圧Voの安定化が困難であるということであ
る。入力電圧Vinが高くなると、誤差増幅回路5の前
記初段回路のバイポーラ形トランジスタのコレクタ・エ
ミッタ間電圧Vceが高くなる。これによってトランジ
スタのアーリー効果による影響で、バイポーラ形トラン
ジスタのベース電流IBが変動する。この結果、前述の
ように出力電圧Voの安定化が困難になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、出力
電圧Voをさらに一層安定化することができるようにし
た直流安定化電源装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】また本発明は、入出力間
に介在され、インピーダンスが変化するインピーダンス
変化素子と、出力電圧を分圧する一対の分圧抵抗R1,
R2と、予め定める基準電圧Vrefを発生する基準電
圧発生源と、基準電圧発生源からの基準電圧の出力に直
列に接続される補正用抵抗R0と、制御信号に応答し、
インピーダンス変化素子のインピーダンスを変化させる
制御手段と、一対の入力端子を有し、一方の入力端子に
は、分圧抵抗による分圧電圧が与えられ、他方の入力端
子には、補正用抵抗R0が接続され、前記一方の入力端
子の分圧電圧が、前記他方の入力端子の電圧になるよう
に、制御信号を導出して制御手段に与える誤差増幅回路
とを含むことを特徴とする直流安定化電源装置である。
【0011】本発明に従えば、誤差増幅回路16の一方
の入力端子17には、出力電圧Voを分圧抵抗R1,R
2によって分圧された分圧電圧V14が与えられ、他方
の入力端子18には、基準電圧発生源19からの基準電
圧Vrefが、補正用抵抗R0を介して与えられる。誤
差増幅回路と制御手段13との働きによって、前記一方
の入力端子の分圧電圧V14が、前記他方の入力端子1
8の電圧に一致するように、制御信号が発生されてイン
ピーダンス変化素子のインピーダンスが変化される。
【0012】誤差増幅回路の一対の入力端子に接続され
る初段回路26において、これらの2つの入力端子1
7,18に流れる電流IB1,IB2がほぼ同一であっ
て、特性がほぼ揃っているとき一方の入力端子に流れる
電流によって生じる分圧抵抗R2の電圧降下R2・IB
1と、他方の入力端子に流れる電流IB2によって生じ
る補正用抵抗R0の電圧降下R0・IB2とをほぼ等し
くすることができる。こうして、誤差増幅回路の一対の
各入力端子にそれぞれ流れる電流が比較的大きくても、
出力電圧Voを高精度で安定化することができるように
なる。また一対の各入力端子に流れる電流IB1,IB
2が揃っておらず、差が存在しても、補正用抵抗R0の
抵抗値を調整して用いることによって、一方の入力端子
に流れる電流による分圧抵抗R2の電圧降下と、他方の
入力端子に流れる電流による補正用抵抗R0の電圧降下
とを、近似させることが容易であり、図6の先行技術に
比べて、出力電圧Voの安定化が可能になる。
【0013】また本発明は、誤差増幅回路は、一対の同
一導電形式を有するバイポーラ形トランジスタ24,2
5であって、各トランジスタの一端子が共通接続され、
他端子に入力電圧が与えられ、一方のトランジスタのベ
ースは、前記分圧電圧が与えられる前記一方の入力端子
であり、他方のトランジスタのベースは、前記補正用抵
抗R0に接続される前記他方の入力端子であるバイポー
ラ形トランジスタと、各トランジスタの前記一端子に直
列に接続され、予め定める一定の電流を流す定電流源
と、一対の各トランジスタに流れる電流I24,I25
の差に対応したレベルを有する制御信号を導出する制御
信号発生回路とを含むことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、誤差増幅回路の初段回路
26は、一対の同一導電形式のバイポーラ形トランジス
タ24,25を有する差動増幅回路によって実現され
る。このようなバイポーラ形トランジスタは、先行技術
に関連して述べたように、入力インピーダンスが小さ
く、そのベース電流IB1,IB2が大きく、またその
バイポーラ形トランジスタの電流増幅率hFEのばらつ
きによって、ベース電流IB1,IB2が揃っていなく
ても、一方の入力端子のベース電流IB1による分圧抵
抗R2の電圧降下ΔV2(=R2・IB1)と、他方の
入力端子に流れるベース電流IB2による補正用抵抗R
0の電圧降下R0・IB2とをほぼ同一または近似した
値にすることが容易である。したがって誤差増幅回路の
初段回路26にバイポーラ形トランジスタ24,25を
用いる構成において、出力電圧Voを、高精度に安定化
することができるようになる。一対のバイポーラ形トラ
ンジスタ24,25の導電形式が同一であるというの
は、両者がいずれもNPN形であり、またはいずれもP
NP形であるということである。
【0015】また本発明は、誤差増幅回路の一対のトラ
ンジスタは、同一の電流増幅率hFEの特性を有し、補
正用抵抗R0は、前記一方のトランジスタのベース電流
が流れる分圧抵抗R2と同一の抵抗値を有することを特
徴とする。
【0016】本発明に従えば、誤差増幅回路の初段回路
26を構成する一対のバイポーラ形トランジスタ24,
25は、同一の電流増幅率hFEの特性を有し、したが
って各バイポーラ形トランジスタのベース電流IB1,
IB2は等しい。さらに補正用抵抗R0の抵抗値を、ベ
ース電流IB1が流れる分圧抵抗R2の抵抗値と同一に
選ぶことによって、これらの分圧抵抗R2の電圧降下
と、補正用抵抗R0の電圧降下とを等しくすることがで
きる。これによって出力電圧Voを、高精度に安定化す
ることができる。
【0017】また本発明は、誤差増幅回路の前記他方の
入力端子には、リップル除去用コンデンサC0が接続さ
れることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、誤差増幅回路の前記他方
の入力端子に、リップル除去用コンデンサC0を、積分
形で接続することによって、補正用抵抗R0とリップル
除去用コンデンサC0とによって積分器を構成し、高周
波成分を除去し、高リップル除去率の優れた高周波特性
を有する直流安定化電源装置が実現される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の全
体の構成を簡略化して示す図であり、図2は図1に示さ
れる実施の形態の具体的な構成を示す電気回路図であ
る。入力電源端子11と出力電源端子12との間には、
インピーダンス変化素子であるPNPバイポーラ形パワ
ートランジスタ13が介在される。出力電圧Voは、一
対の分圧抵抗R1,R2で分圧され、それらの接続点1
4の分圧電圧V14は、ライン15を介して誤差増幅回
路16の反転入力端子17に与えられる。誤差増幅回路
16の他方の入力端子18には、基準電圧発生源19
が、補正用抵抗R0を介して接続される。基準電圧発生
源19は、基準電圧Vrefを導出する。誤差増幅回路
16の出力は、ライン20を介して制御用トランジスタ
21に与えられる。この制御用トランジスタ21は、ト
ランジスタ22のベースに接続される。
【0020】誤差増幅回路16は、一対の同一導電形
式、たとえばこの実施の形態ではNPNを有するバイポ
ーラ形トランジスタ24,25によって、誤差増幅回路
16の初段回路26を構成する差動増幅回路が構成され
る。各トランジスタ24,25のベースは、各入力端子
17,18である。これらのトランジスタ24,25の
エミッタは、接続点27で共通に接続され、定電流源2
8に接続される。この定電流源28は、一定の電流I2
8を流す。
【0021】一対の各トランジスタ24,25には、直
列に、トランジスタ31,32がそれぞれ接続される。
これらのトランジスタ31,32では、ベースとコレク
タとは相互に接続される。トランジスタ31のベースに
は、トランジスタ33が接続されてカレントミラー回路
34が構成される。トランジスタ32のベースは、トラ
ンジスタ35のベースに接続され、こうしてトランジス
タ32,35はカレントミラー回路36が構成される。
トランジスタ33,35には、トランジスタ37,38
が接続される。一方のトランジスタ37のベースは、コ
レクタに接続される。トランジスタ37,38によって
カレントミラー回路39が構成される。トランジスタ3
5,38のコレクタの接続点40は、トランジスタ21
のベースに接続される。トランジスタ21のベースに
は、抵抗R3が直列に接続される。
【0022】動作中、出力電圧Voが低下すると、分圧
抵抗R1,R2の接続点14の電圧V14が低下し、こ
れによって誤差増幅回路16の初段回路26を構成する
差動増幅回路のトランジスタ24のベース電圧が低下す
る。したがってトランジスタ24に流れるコレクタ電流
I24が減少する。定電流源28は、前述のように予め
定める一定の電流I28を流すので、電流I24が減少
することによって、もう1つのトランジスタ25に流れ
る電流I25が増加することになる。このトランジスタ
25に流れる電流I25は、カレントミラー回路36の
働きによって、トランジスタ35のコレクタ電流I35
に等しい。トランジスタ24に流れる電流I24は、カ
レントミラー回路34の働きによってトランジスタ33
のコレクタ電流I33に等しい。この電流I33は、カ
レントミラー回路39の働きによって、トランジスタ3
8のコレクタに流れる電流I38に等しい。前述のよう
に、トランジスタ24の電流I24が減少することによ
って、トランジスタ38の電流I38が減少し、これと
は逆に、トランジスタ25の電流I25が増加し、トラ
ンジスタ35の電流I35が増加する結果になる。した
がって制御用トランジスタ21のベースには、電流I3
5,I38の差ΔI(=I35−I38)が流れる。こ
のライン20を流れる制御用トランジスタ21のベース
に与えられる制御信号によって、パワートランジスタ1
3のベース電流が増大し、そのパワートランジスタ13
のインピーダンスが小さくなる。これによって、出力電
圧Voが安定化される。
【0023】特に本発明では、誤差増幅回路16におけ
る初段回路26の差動増幅回路を構成する一対のバイポ
ーラ形トランジスタ24,25の電流増幅率hFEの特
性をほぼ同一に選ぶ。
【0024】基準電圧発生源19では、トランジスタ4
1〜47と抵抗R4,R5とを有する。トランジスタ4
5,46は、カレントミラー回路48を構成する。トラ
ンジスタ43のエミッタ面積は、トランジスタ47のN
倍である。Nは、1を超える値である。基準電圧発生源
19のライン49に導出される基準電圧Vrefは、入
力電源端子11の電圧Vinの変動にかかわらず、一定
に保たれる。
【0025】基準電圧回路19において、カレントミラ
ー回路48の電流比は1:1であり、トランジスタ4
3,47のエミッタ面積比に相当するバンドギャップ電
圧ΔVBE、 ΔVBE = VBE47−VBE43 …(2) を抵抗R5で構成することにより、トランジスタ43,
47のエミッタ電流(≒コレクタ電流)は、 Iφ ≒ ΔVBE/R5 …(3) で決定される。したがって、基準電圧Vrefは、 Vref ≒ VBE47−2×Iφ×R4 …(4) で表される。
【0026】抵抗R6、およびトランジスタ41,42
は基準電圧回路19の起動回路である。
【0027】本構成では、入力Vinが変動しても、ト
ランジスタ45と46、トランジスタ43と47のVc
eはほぼ等しくなっており、Iφはほぼ一定に保たれ、
式4のVref値は一定に保たれる。
【0028】リップル除去率を向上するめたのコンデン
サC0は、誤差増幅回路16のトランジスタ25のベー
スに接続される。補正用抵抗R0とリップル除去用コン
デンサC0とは、積分器を構成し、補正手段51を構成
する。
【0029】誤差増幅回路16のトランジスタ24にベ
ース電流IB1が流れ、このベース電流IB1は、分圧
抵抗R2に流れる。これによって分圧抵抗R2には、電
圧降下ΔV2(=R2・IB1)を生じる。もう1つの
トランジスタ25のベースにベース電流IB2が流れる
とき、補正用抵抗R0には電圧降下ΔVB(=R0・I
B2)を生じる。この電圧降下ΔV2,ΔVBが等しく
なるように、分圧抵抗R2および補正用抵抗R0の各抵
抗値を選び、たとえばこの実施の形態では、IB1=I
B2であるので、R2=R0に定める。このことによっ
て、ベース電流IB1,IB2の変動にかかわらず、誤
差増幅回路16の働きによってパワートランジスタ13
のインピーダンスを変化して出力電圧Voを高精度に安
定化することができるようになる。誤差増幅回路16の
トランジスタ24に流れるベース電流IB1が分圧抵抗
R2に流れることによる電圧降下ΔV2、したがって出
力電圧Vo(=ΔV2)の電圧上昇ΔVoは、式5に示
される。
【0030】 ΔVo = R2・IB1 = R2・Ic / hFE …(5) 式5におけるIcは、トランジスタ24に流れるコレク
タ電流I24である。トランジスタ25には、ベース電
流IB2が流れ、これによる補正用抵抗R0の電圧降下
ΔVBは、式6に示される。
【0031】 ΔVB = R0・IB2 = R0・Ic / hFE …(6) 式6におけるIcは、トランジスタ25に流れるコレク
タ電流I25である。したがって誤差増幅回路16のト
ランジスタ24のベース電流IB1による出力電圧Vo
の変動をΔVoを抑えるためには、IB1=IB2であ
るとき、R2=R0となるように、補正用抵抗R0の抵
抗値を設定し、これによってΔVo=ΔVBとすること
ができる。したがって前述の式1が成立する誤差増幅回
路16において、入力電圧Vinの増加時に、誤差増幅
回路16のトランジスタ24のアーリー効果による悪影
響を除去することができ、出力電圧Voを高精度に安定
化することができるようになる。
【0032】図3は、トランジスタ24,25の特性を
説明するための図である。このようなトランジスタ2
4,25のコレクタ・エミッタ間電圧Vceに対応する
コレクタ電流Icは、ベース電流IB2に対応して変化
し、アーリー効果が生じる。すなわち、ΔIc/ΔVc
e>0であり、電圧Vceの変化によってベース電流I
B1,IB2が変化する。本発明では、このようなベー
ス電流IB1,IB2が変化しても、補正用抵抗R0の
働きによって、前述のように出力電圧Voの安定化が可
能である。
【0033】図4は、図1および図2に示される直流安
定化電源装置の入出力電圧特性を示す図である。また入
力電源端子11に与えられる入力電圧Vinが、変化し
ても、図4の特性53で示されるように、その出力電圧
Voは、一定に保たれる。これに対して、図6に関連し
て説明した先行技術では、入力電圧Vinが変化するこ
とによって、特性54で示されるように出力電圧Voが
変化してしまい、安定性が劣る。
【0034】図5は、図1および図2に示される直流安
定化電源装置のリップル除去率の周波数特性を示すグラ
フである。リップル除去率RRを説明する。本発明で
は、リップル除去用コンデンサC0を用いることによっ
て、特性55で示されるように、リップル除去率RRが
良好に保たれる。これに対して、図6に示される先行技
術では、特性56で示されるように、リップル除去率
が、周波数の上昇に伴って低下する。補正手段51の遮
断周波数fcは、式7で示される。 fc = 1 /(2π・R0・C0) …(7)
【0035】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、誤差増幅回
路の一方の入力端子に流れる電流による分圧抵抗R2の
電圧降下と、他方の入力端子に流れる電流による補正用
抵抗R0の電圧降下とをほぼ等しく、または近似するこ
とが容易になる。これによって出力電圧Voを高精度に
安定化することができる。また一対の各入力端子に流れ
る電流が揃っていなくても、図6の先行技術に比べて、
出力電圧Voを安定化することができるようになる。
【0036】請求項2の本発明によれば、誤差増幅回路
の初段回路26を一対の同一導電形式を有するバイポー
ラ形トランジスタ24,25によって実現し、このよう
なバイポーラ形トランジスタは、入力インピーダンスが
小さく、分圧抵抗の抵抗値に比べて無視できず、そのベ
ース電流が比較的大きく、電流増幅率hFEの影響によ
ってベース電流IB1,IB2が大きくても、一方の入
力端子に流れるベース電流IB1による分圧抵抗R2の
電圧降下と、他方の入力端子に流れるベース電流IB2
による補正用抵抗R0の電圧降下とをほぼ同一または近
似した値にすることが容易であり、出力電圧Voを高精
度で安定化することができる。たとえ一対の各バイポー
ラ形トランジスタの電流増幅率hFEの特性が、正確に
揃っていなくても、本発明によれば、図6に関連して説
明した先行技術に比べて、出力電圧Voの安定化は、大
きく向上される。また入力電圧Vinが変動することに
よって一対の各バイポーラ形トランジスタのベース電流
IB1,IB2が変動しても、出力電圧Voの安定化が
図られる。
【0037】請求項3の本発明によれば、誤差増幅回路
の初段回路を構成する一対の各バイポーラ形トランジス
タ24,25の特性を揃え、補正用抵抗R0の抵抗値
を、ベース電流IB1が流れる分圧抵抗R2の抵抗値と
同一に選ぶことによって、出力電圧Voを、高精度に安
定化することができるようになる。この補正用抵抗R0
の構成、たとえばその材料の組成を、ベース電流IB1
が流れる分圧抵抗R2の構成と同一にすることによっ
て、たとえば温度の変化にかかわらず、出力電圧Vo
を、さらに高精度に安定化することができるようにな
る。
【0038】請求項4の本発明によれば、誤差増幅回路
の前記他方の入力端子にリップル除去用コンデンサC0
を接続して補正用抵抗R0とともに積分器を構成するの
で、高リップル除去率の高周波特性が優れた直流安定化
電源装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を簡略化し
て示す図である。
【図2】図1に示される実施の形態の具体的な構成を示
す電気回路図である。
【図3】トランジスタ24,25の特性を示すグラフで
ある。
【図4】図1および図2に示される直流安定化電源装置
の入出力電圧特性を示す図である。
【図5】図1および図2に示される直流安定化電源装置
のリップル除去率の周波数特性を示すグラフである。
【図6】典型的な先行技術の電気回路図である。
【符号の説明】
11 入力電源端子 12 出力電源端子 13 パワートランジスタ 14 接続点 16 誤差増幅回路 17 反転入力端子 18 非反転入力端子 19 基準電圧発生源 24,25,31,32,33,35,37,38,4
1〜47 トランジスタ 26 初段回路 34,36,39,48 カレントミラー回路 R1,R2 分圧抵抗 R0 補正用抵抗 C0 リップル除去用コンデンサ 51 補正手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力間に介在され、インピーダンスが
    変化するインピーダンス変化素子と、 出力電圧を分圧する一対の分圧抵抗R1,R2と、 予め定める基準電圧Vrefを発生する基準電圧発生源
    と、 基準電圧発生源からの基準電圧の出力に直列に接続され
    る補正用抵抗R0と、制御信号に応答し、インピーダン
    ス変化素子のインピーダンスを変化させる制御手段と、 一対の入力端子を有し、一方の入力端子には、分圧抵抗
    による分圧電圧が与えられ、他方の入力端子には、補正
    用抵抗R0が接続され、前記一方の入力端子の分圧電圧
    が、前記他方の入力端子の電圧になるように、制御信号
    を導出して制御手段に与える誤差増幅回路とを含むこと
    を特徴とする直流安定化電源装置。
  2. 【請求項2】 誤差増幅回路は、 一対の同一導電形式を有するバイポーラ形トランジスタ
    24,25であって、各トランジスタの一端子が共通接
    続され、 他端子に入力電圧が与えられ、 一方のトランジスタのベースは、前記分圧電圧が与えら
    れる前記一方の入力端子であり、 他方のトランジスタのベースは、前記補正用抵抗R0に
    接続される前記他方の入力端子であるバイポーラ形トラ
    ンジスタと、 各トランジスタの前記一端子に直列に接続され、予め定
    める一定の電流を流す定電流源と、 一対の各トランジスタに流れる電流I24,I25の差
    に対応したレベルを有する制御信号を導出する制御信号
    発生回路とを含むことを特徴とする請求項1記載の直流
    安定化電源装置。
  3. 【請求項3】 誤差増幅回路の一対のトランジスタは、
    同一の電流増幅率hFEの特性を有し、 補正用抵抗R0は、前記一方のトランジスタのベース電
    流が流れる分圧抵抗R2と同一の抵抗値を有することを
    特徴とする請求項2記載の直流安定化電源装置。
  4. 【請求項4】 誤差増幅回路の前記他方の入力端子に
    は、リップル除去用コンデンサC0が接続されることを
    特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の直流安定
    化電源装置。
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