JP2973358B2 - 熱圧着テープ部材及びステッチレスキルト布団 - Google Patents

熱圧着テープ部材及びステッチレスキルト布団

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱圧着テープ部材及
びステッチレスキルト布団に関し、詳しくは、寝具など
に使用されるステッチレスキルト布団、そのステッチレ
スキルト布団の表生地と裏生地を縫着しないで内部に区
画室を形成するための熱圧着テープ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、寝具の掛け布団などに使用され
る羽毛布団は、表生地と裏生地とからなり、この表生地
及び裏生地の周縁を縫着して袋体を形成すると共に、表
生地及び裏生地同士を例えば縦横斜めに格子状に縫着す
ることにより、内部に多数の区画室を形成し、各区画室
に羽毛を充填したものである。
【0003】ところで、縫着により区画室を形成した羽
毛布団では、縫着作業に熟練を要し、縫い目〔ミシン
目〕が布団の外表面に出るため外観上好ましくなく、ま
た、表生地及び裏生地の外表面に針穴が存在するので使
用に供されると布団内にダニ等の虫が入り込みやすく健
康上及び衛生上好ましくない。
【0004】更に、充填物に羽毛を使用した羽毛布団で
は、針穴から羽毛の先が突出して肌触りが悪化したり生
理的不快感を惹起させ長期に亘って快適に使用すること
が困難であるという問題があった。
【0005】そこで、本出願人は、表生地と裏生地とを
縫着することなく、内部に羽毛が充填される多数の区画
室を簡単かつ迅速に形成し得るステッチレスキルト羽毛
布団を先に提案している(実用新案登録第303791
6号)。
【0006】このステッチレスキルト羽毛布団は、長さ
方向に所定間隔で形成された複数の孔と、長さ方向に沿
う両側縁を折り曲げて形成された耳部と、その二つの耳
部間の略中間に沿って折り曲げ可能に形成された隔壁部
とからなる複数の帯状布を使用し、これら複数の帯状布
を格子状に配置することにより構成した隔壁布を表生地
と裏生地との間に介在させ、表生地及び裏生地の内面と
隔壁布の耳部とを熱圧着により接合した構造を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな構造を具備したステッチレスキルト羽毛布団では、
表生地と裏生地とを縫着することなく、熱圧着のみの簡
単な手段でもって製作することができ、また、縫い目
〔ミシン目〕が布団の外表面に出ることなく外観上も良
好なものが得られ、表生地及び裏生地の外表面に針穴が
ないのでダニ等の虫が入り込むことがなく健康上及び衛
生上好ましい。更に、針穴から羽毛の先が突出すること
もないので肌触りがよく生理的不快感を惹起したりする
こともないので長期に亘って快適に使用することができ
る。
【0008】しかしながら、前述した帯状布からなる隔
壁布を使用し、表生地及び裏生地の内面と隔壁布の耳部
とを熱圧着する場合、アイロン等により表生地又は裏生
地のいずれか一方から熱圧着するだけでは、アイロン等
と接する側の生地と隔壁布との重合部分よりも、その反
対側の生地と隔壁布との重合部分での加熱温度が低くて
両者間で温度差が大きく、加熱温度が低い反対側の生地
と隔壁布との重合部分を確実に熱圧着することが困難と
なる可能性があった。
【0009】そこで、本出願人は前述した問題点に鑑み
て先に提案したものを更に改良し、その目的とするとこ
ろは、表生地又は裏生地のいずれか一方からの熱圧着で
あっても、表生地及び裏生地の双方の接合状態を確実な
ものとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明に係る熱圧着テープ部材
は、長尺な帯状布表面の両耳部にホットメルトタイプの
接着材からなる細帯状の接着層を形成し、前記帯状布を
その長手方向に沿って山折りして、その二つ折り状態の
帯状布の表裏側に位置する両接着層を帯状布の幅方向で
ずれた位置となるように配し、前記帯状布を二つの生地
間に介在させて一方の生地側からの熱圧着により前記接
着層でもって接合可能としたことを特徴とする。
【0011】また、本発明に係るステッチレスキルト布
団は、前記帯状布に十字状の切り込みを形成し、この切
り込みに他の帯状布を挿通させることにより複数の帯状
布を組み合わせ配置して仕切り壁を構成し、複数の帯状
布からなる仕切り壁を表生地と裏生地とで挟み込んだ状
態で前記表生地及び裏生地の内面と帯状布の耳部とを一
方の生地側からの熱圧着により前記接着層でもって接合
したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下に詳述す
る。
【0013】本発明に係る熱圧着テープ部材は、図1及
び図2(a)(b)に示すように長尺な帯状布1の長手
方向に沿う耳部2a,2bに、熱硬化性又は熱軟化性を
有するホットメルトタイプの接着材が塗布(コーティン
グ)又は含浸された細帯状の接着層3a,3bを形成
し、その帯状布1をその長手方向に沿って山折り〔図2
(a)では山折り線m、同図(b)では谷折り線n〕し
て、その二つ折り状態の帯状布1の表裏側に位置する両
接着層3a,3bを帯状布1の幅方向でずれた位置とな
るように配したものであり、偏平な折り曲げが容易なよ
うに不織布などを使用することが好適である。
【0014】尚、帯状布1の耳部2a,2bの外側面に
塗布(コーティング)又は含浸される接着材がその反対
の内側面へ滲出することがないように帯状布1の耳部2
a,2bは他の部分よりも密な状態に織成されている。
また、帯状布1の長手方向に沿って例えば定間隔で十字
状の切り込み4を形成する。
【0015】この熱圧着テープ部材を仕切り壁として使
用したステッチレスキルト布団は、以下の構造を具備す
る。即ち、図3に示すように一方の帯状布1の切り込み
4に他方の帯状布1を挿通させて複数の帯状布1を例え
ば格子状に配置して仕切り壁を構成し、その格子状に配
置された複数の帯状布1を仕切り壁として表生地5と裏
生地6とで挟み込んだ状態で表生地5及び裏生地6の内
面と帯状布1の耳部2a,2bとを一方の生地側からの
熱圧着により接合し、表生地5及び裏生地6の周縁を封
止した袋体の内部で帯状布1により多数の区画室を形成
し、帯状布1の十字状の切り込み4により連通するすべ
ての区画室に羽毛又はポリエステル綿などの中綿を充填
する。
【0016】本発明のステッチレスキルト布団は、図4
に示すように格子状に配置された帯状布1を表生地5と
裏生地6との間に介在させ、帯状布1の耳部2a,2b
と表生地5及び裏生地6の内面、帯状布1の相互に交叉
する部位の耳部2a,2b同士を熱圧着により接合す
る。
【0017】具体的には、図5に示すように格子状に配
置された帯状布1を表生地5と裏生地6との間に介在さ
せ、表生地5又は裏生地6のいずれか一方の側からアイ
ロン等による熱及び圧力を付与し(図中矢印参照)、こ
の一方からの熱圧着により表生地5及び裏生地6の内面
と帯状布1の耳部2a,2b、帯状布1の相互に交叉す
る耳部2a,2b同士を接合する(図6参照)。
【0018】尚、帯状布1は折り曲げられた形状を有す
るため、表生地5又は裏生地6の外側からの押圧により
偏平に変形するので、表生地5及び裏生地6と帯状布1
の耳部2a,2bとの熱圧着が容易に行なえる。その
時、表生地5及び裏生地6に接合される両耳部2a,2
bの接着層3a,3bが重ならないように帯状布1が折
り曲げられているので、アイロン等と接する側の生地
(図では表生地5)と帯状布1との重合部分と、その反
対側の生地(図では裏生地6)と帯状布1との重合部分
との両者間で温度差が小さくなり、一方からの熱圧着で
もって反対側の生地(図では裏生地6)と帯状布1との
重合部分も確実に熱圧着することが可能となる。
【0019】そして、表生地5及び裏生地6の周縁を封
止して袋体を形成し、これにより、表生地5と裏生地6
との間に帯状布1により多数の区画室が形成される。
尚、各区画室は、帯状布1が相互に挿通された十字状の
切り込み4を介して相互に連通している。
【0020】一方、表生地5と裏生地6の周縁を封止し
て袋体を形成する際に、表生地5及び裏生地6の周縁の
一部に未封止部分〔図示せず〕を形成し、その未封止部
分から適宜の手段により羽毛又はポリエステル綿などの
中綿を注入する。この中綿の注入により、袋体の内部で
は、帯状布1の切り込み4を介して連通するすべての区
画室に羽毛等〔図示せず〕が充填される。その後、未封
止部分を適宜の手段により封止することにより製作が完
了する。
【0021】尚、前述した実施形態では、熱圧着テープ
部材をステッチレスキルト布団に適用した場合について
説明したが、本発明はこれに限定されることなく、他の
二つの生地を熱圧着により接合する場合などにも適用可
能である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、表生地及び裏生地に接
合される両耳部の接着層が重ならないように帯状布が折
り曲げられているので、アイロン等と接する側の生地と
帯状布との重合部分と、その反対側の生地と帯状布との
重合部分との両者間で温度差が小さくなり、一方からの
熱圧着でもって反対側の生地と帯状布との重合部分も確
実に熱圧着することが可能となる。従って、表生地又は
裏生地のいずれか一方からの熱圧着であっても、表生地
及び裏生地の双方での接合状態が確実なものとなり、布
団などの製作作業が大幅に簡略化されて作業効率が大幅
に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱圧着テープ部材を構成する帯状
布を示す部分斜視図
【図2】(a)は図1の帯状布の表側を示す展開図 (b)は図1の帯状布の裏側を示す展開図
【図3】帯状布を格子状に組み合わせた熱圧着テープ部
材を示す平面図
【図4】帯状布を表生地と裏生地とで挟み込んだ状態を
示す部分断面図
【図5】帯状布を表生地と裏生地とで挟み込んだ状態で
熱圧着する要領を説明するための部分断面図
【図6】帯状布を表生地と裏生地との間で熱圧着した後
の状態を示す部分断面図
【符号の説明】
1 帯状布 2a,2b 耳部 3a,3b 接着層 4 切り込み 5 表生地 6 裏生地

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺な帯状布表面の両耳部にホットメル
    トタイプの接着材からなる細帯状の接着層を形成し、前
    記帯状布をその長手方向に沿って山折りして、その二つ
    折り状態の帯状布の表裏側に位置する両接着層を帯状布
    の幅方向でずれた位置となるように配し、前記帯状布を
    二つの生地間に介在させて一方の生地側からの熱圧着に
    より前記接着層でもって接合可能としたことを特徴とす
    る熱圧着テープ部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の帯状布に十字状の切り込
    みを形成し、この切り込みに他の帯状布を挿通させるこ
    とにより複数の帯状布を組み合わせ配置して仕切り壁を
    構成し、複数の帯状布からなる仕切り壁を表生地と裏生
    地とで挟み込んだ状態で前記表生地及び裏生地の内面と
    帯状布の耳部とを一方の生地側からの熱圧着により前記
    接着層でもって接合したことを特徴とするステッチレス
    キルト布団。
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JP6969544B2 (ja) * 2016-12-02 2021-11-24 東レ株式会社 ノンキルト用テープおよび当該テープを用いた衣類

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