JP2969560B2 - プレキャストコンクリート型枠及びこれを用いた構造体 - Google Patents
プレキャストコンクリート型枠及びこれを用いた構造体Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RC構造やSRC
構造における一般在来コンクリート打設工法の捨て型枠
として利用されるプレキャストコンクリート型枠、及び
これを用いて施工される壁,柱,梁等の構造体に関す
る。
構造における一般在来コンクリート打設工法の捨て型枠
として利用されるプレキャストコンクリート型枠、及び
これを用いて施工される壁,柱,梁等の構造体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、建築現場においては、型枠工の不
足や熱帯雨林の保全の面等から、合板型枠の代替品とし
て薄肉のプレキャストコンクリートからなる型枠を使用
する試みが盛んに行われている。
足や熱帯雨林の保全の面等から、合板型枠の代替品とし
て薄肉のプレキャストコンクリートからなる型枠を使用
する試みが盛んに行われている。
【0003】例えば、壁の型枠として用いられるプレキ
ャストコンクリート型枠としては、図8に示すように、
プレキャストコンクリート版101の後打ち(現場打
ち)コンクリート側の面にシア筋102を配設したもの
が知られている。かかるプレキャストコンクリート型枠
は、シア筋102によって後打ちコンクリートとの一体
化を図るものである。
ャストコンクリート型枠としては、図8に示すように、
プレキャストコンクリート版101の後打ち(現場打
ち)コンクリート側の面にシア筋102を配設したもの
が知られている。かかるプレキャストコンクリート型枠
は、シア筋102によって後打ちコンクリートとの一体
化を図るものである。
【0004】また、柱若しくは梁の型枠として用いられ
るプレキャストコンクリート型枠としては、中空断面若
しくはU字状断面を有する型の内側に凹凸状のシアコッ
ターを形成したものが知られている。かかるプレキャス
トコンクリート型枠は、シアコッターによって後打ちコ
ンクリートとの一体化を図るものである。
るプレキャストコンクリート型枠としては、中空断面若
しくはU字状断面を有する型の内側に凹凸状のシアコッ
ターを形成したものが知られている。かかるプレキャス
トコンクリート型枠は、シアコッターによって後打ちコ
ンクリートとの一体化を図るものである。
【0005】これらのプレキャストコンクリート型枠は
捨て型枠として用いられ、型枠の解体・盛替え作業が不
要になり工期短縮が可能になるメリットがある。また、
例えば外壁の外型枠としてタイルを予め打込んだプレキ
ャストコンクリート型枠を用いることにより、外部仕上
げの工程も不要になり大幅な工期短縮が可能になる。
捨て型枠として用いられ、型枠の解体・盛替え作業が不
要になり工期短縮が可能になるメリットがある。また、
例えば外壁の外型枠としてタイルを予め打込んだプレキ
ャストコンクリート型枠を用いることにより、外部仕上
げの工程も不要になり大幅な工期短縮が可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなシア筋を打ち込んだプレキャストコンクリート
型枠は、比較的厚く(80mm程度)重いため、運搬・
据付けが容易ではなく、現場における施工性が悪かっ
た。
たようなシア筋を打ち込んだプレキャストコンクリート
型枠は、比較的厚く(80mm程度)重いため、運搬・
据付けが容易ではなく、現場における施工性が悪かっ
た。
【0007】また、シア筋は複雑に折り曲げ加工した複
数の鉄筋を溶接してトラス状に組み上げて作製するた
め、加工工数が非常に多く、量産化によるコスト面にお
けるメリットには限界があった。
数の鉄筋を溶接してトラス状に組み上げて作製するた
め、加工工数が非常に多く、量産化によるコスト面にお
けるメリットには限界があった。
【0008】本発明の主たる目的は、上記事情に鑑み、
軽量化及び低コスト化を可能にする新規なプレキャスト
コンクリート型枠を提供することである。
軽量化及び低コスト化を可能にする新規なプレキャスト
コンクリート型枠を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく成
された本発明の構成は以下の通りである。
された本発明の構成は以下の通りである。
【0010】すなわち、本発明第1は、平板状のプレキ
ャストコンクリート版の片面に鋼板が裏打ちされてい
て、該鋼板の両面に金網が溶接されており、該鋼板のプ
レキャストコンクリート面側に溶接されている金網が該
プレキャストコンクリート版に打ち込まれていることを
特徴とするプレキャストコンクリート型枠に関する。
ャストコンクリート版の片面に鋼板が裏打ちされてい
て、該鋼板の両面に金網が溶接されており、該鋼板のプ
レキャストコンクリート面側に溶接されている金網が該
プレキャストコンクリート版に打ち込まれていることを
特徴とするプレキャストコンクリート型枠に関する。
【0011】また、本発明第2は、中空断面を有するプ
レキャストコンクリート型の内面に鋼板が裏打ちされて
いて、該鋼板の両面に金網が溶接されており、該鋼板の
プレキャストコンクリート面側に溶接されている金網が
該プレキャストコンクリート型に打ち込まれていること
を特徴とするプレキャストコンクリート型枠に関する。
レキャストコンクリート型の内面に鋼板が裏打ちされて
いて、該鋼板の両面に金網が溶接されており、該鋼板の
プレキャストコンクリート面側に溶接されている金網が
該プレキャストコンクリート型に打ち込まれていること
を特徴とするプレキャストコンクリート型枠に関する。
【0012】また、本発明第3は、U字状の断面を有す
るプレキャストコンクリート型の内面に鋼板が裏打ちさ
れていて、該鋼板の両面に金網が溶接されており、該鋼
板のプレキャストコンクリート面側に溶接されている金
網が該プレキャストコンクリート型に打ち込まれている
ことを特徴とするプレキャストコンクリート型枠に関す
る。
るプレキャストコンクリート型の内面に鋼板が裏打ちさ
れていて、該鋼板の両面に金網が溶接されており、該鋼
板のプレキャストコンクリート面側に溶接されている金
網が該プレキャストコンクリート型に打ち込まれている
ことを特徴とするプレキャストコンクリート型枠に関す
る。
【0013】さらに、本発明第4は、上記本発明のプレ
キャストコンクリート型枠を捨て型枠として用いて施工
された構造体に関する。
キャストコンクリート型枠を捨て型枠として用いて施工
された構造体に関する。
【0014】本発明者らは、プレキャストコンクリート
型枠の薄肉化・軽量化を図るに際し、プレキャストコン
クリートの簡易な補強方法について鋭意検討した結果、
本発明に至ったものである。すなわち、本発明では、鋼
板に金網を溶接した簡易な構成を有する裏打材をプレキ
ャストコンクリートと一体に成形し、プレキャストコン
クリートの剛性を高めることにより、従来よりも薄くて
軽いプレキャストコンクリート型枠を実現したものであ
る。
型枠の薄肉化・軽量化を図るに際し、プレキャストコン
クリートの簡易な補強方法について鋭意検討した結果、
本発明に至ったものである。すなわち、本発明では、鋼
板に金網を溶接した簡易な構成を有する裏打材をプレキ
ャストコンクリートと一体に成形し、プレキャストコン
クリートの剛性を高めることにより、従来よりも薄くて
軽いプレキャストコンクリート型枠を実現したものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面を参照して説明するが、言うまでもなく本発明はこれ
らの形態例に限定されるものではない。
面を参照して説明するが、言うまでもなく本発明はこれ
らの形態例に限定されるものではない。
【0016】図1は、本発明第1の平板状のプレキャス
トコンクリート型枠の一例を示したものである。本型枠
10は、プレキャストコンクリート版11の片面に、金
網13a及び13bをそれぞれ表裏両面に溶接した鋼板
12を裏打ちしたものであり、かかる金網13aがプレ
キャストコンクリート版11内に打ち込まれて一体成形
されている。
トコンクリート型枠の一例を示したものである。本型枠
10は、プレキャストコンクリート版11の片面に、金
網13a及び13bをそれぞれ表裏両面に溶接した鋼板
12を裏打ちしたものであり、かかる金網13aがプレ
キャストコンクリート版11内に打ち込まれて一体成形
されている。
【0017】このプレキャストコンクリート型枠10
は、詳しくは後述するものの、主として壁の捨て型枠と
して用いられるものであり、図1に示したものには互い
の接合面となる側面部分にセパレータ取付用の凹部14
が設けられている。
は、詳しくは後述するものの、主として壁の捨て型枠と
して用いられるものであり、図1に示したものには互い
の接合面となる側面部分にセパレータ取付用の凹部14
が設けられている。
【0018】鋼板12は、プレキャストコンクリート版
11の補強部材であり、プレキャストコンクリート型枠
を成形する際の成形型の一部としても活用される。すな
わち、上記のような平板状のプレキャストコンクリート
型枠の製造方法としては、成形型(金型)にコンクリー
トを流し込み、その上面を均す平打ち方式が一般的であ
るが、この際、金網13a及び13bを溶接した鋼板1
2でコンクリートの上面を押さえることにより、これら
の一体化と同時にプレキャストコンクリート版11を均
一な厚さで成形することができる。
11の補強部材であり、プレキャストコンクリート型枠
を成形する際の成形型の一部としても活用される。すな
わち、上記のような平板状のプレキャストコンクリート
型枠の製造方法としては、成形型(金型)にコンクリー
トを流し込み、その上面を均す平打ち方式が一般的であ
るが、この際、金網13a及び13bを溶接した鋼板1
2でコンクリートの上面を押さえることにより、これら
の一体化と同時にプレキャストコンクリート版11を均
一な厚さで成形することができる。
【0019】鋼板12は必ずしもプレキャストコンクリ
ート版11と同じ大きさである必要はないが、できる限
り同じ大きさのものを用いることが好ましい。また、大
判の型枠にあって複数枚の鋼板を用いる場合には、これ
ら鋼板は溶接等により一体化しておく必要がある。
ート版11と同じ大きさである必要はないが、できる限
り同じ大きさのものを用いることが好ましい。また、大
判の型枠にあって複数枚の鋼板を用いる場合には、これ
ら鋼板は溶接等により一体化しておく必要がある。
【0020】金網13a及び13bは、プレキャストコ
ンクリート版11と鋼板12との一体性を高めるととも
に、鋼板12を補強し、ひいては薄肉のプレキャストコ
ンクリート版11の剛性を高めるものである。
ンクリート版11と鋼板12との一体性を高めるととも
に、鋼板12を補強し、ひいては薄肉のプレキャストコ
ンクリート版11の剛性を高めるものである。
【0021】鋼板12と金網13a及び13bの仕様
は、プレキャストコンクリート型枠の大きさや互いの仕
様に応じて適宜設計することができる。具体的には、鋼
板12には1.0mm乃至2.0mm程度の厚さのも
の、金網13a及び13bには直径2.0mm乃至4.
0mmの鋼線を100mm乃至200mmに格子状等に
組んだものが好適に用いられる。
は、プレキャストコンクリート型枠の大きさや互いの仕
様に応じて適宜設計することができる。具体的には、鋼
板12には1.0mm乃至2.0mm程度の厚さのも
の、金網13a及び13bには直径2.0mm乃至4.
0mmの鋼線を100mm乃至200mmに格子状等に
組んだものが好適に用いられる。
【0022】図2は、本発明第2の中空断面を有するプ
レキャストコンクリート型枠の一例を示したものであ
る。本型枠20では、プレキャストコンクリート型21
の内面に、前述と同様の金網13a及び13bを溶接し
た鋼板12が裏打ちされている(尚、金網13bは不図
示)。このプレキャストコンクリート型枠20は、柱の
捨て型枠として用いられるものであり、柱の断面形状に
応じた中空断面を有する。尚、図2の柱型枠は壁パネル
(図中の一点鎖線)との取合部分に開口を設けたもので
あり、柱と壁が一体的にコンクリートの打設が行われ
る。尚、壁との取合がない独立柱の型枠の場合には、上
記のような開口を設けず、完全な中空断面に形成され
る。
レキャストコンクリート型枠の一例を示したものであ
る。本型枠20では、プレキャストコンクリート型21
の内面に、前述と同様の金網13a及び13bを溶接し
た鋼板12が裏打ちされている(尚、金網13bは不図
示)。このプレキャストコンクリート型枠20は、柱の
捨て型枠として用いられるものであり、柱の断面形状に
応じた中空断面を有する。尚、図2の柱型枠は壁パネル
(図中の一点鎖線)との取合部分に開口を設けたもので
あり、柱と壁が一体的にコンクリートの打設が行われ
る。尚、壁との取合がない独立柱の型枠の場合には、上
記のような開口を設けず、完全な中空断面に形成され
る。
【0023】図3は、本発明第3のU字状の断面を有す
るプレキャストコンクリート型枠の一例を示したもので
ある。本型枠30では、プレキャストコンクリート型3
1の内面に、前述と同様の金網13a及び13bを溶接
した鋼板12が裏打ちされている(尚、金網13bは不
図示)。このプレキャストコンクリート型枠30は、梁
の捨て型枠として用いられるものであり、梁の断面形状
に応じたU字状断面を有する。
るプレキャストコンクリート型枠の一例を示したもので
ある。本型枠30では、プレキャストコンクリート型3
1の内面に、前述と同様の金網13a及び13bを溶接
した鋼板12が裏打ちされている(尚、金網13bは不
図示)。このプレキャストコンクリート型枠30は、梁
の捨て型枠として用いられるものであり、梁の断面形状
に応じたU字状断面を有する。
【0024】上記のような中空断面若しくはU字状断面
を有するプレキャストコンクリート型枠の成形に際して
も、金網13a及び13bを溶接した鋼板12を成形型
の一部として活用することができ、これらの一体化と同
時にプレキャストコンクリート型を所望の厚さで成形す
ることができる。
を有するプレキャストコンクリート型枠の成形に際して
も、金網13a及び13bを溶接した鋼板12を成形型
の一部として活用することができ、これらの一体化と同
時にプレキャストコンクリート型を所望の厚さで成形す
ることができる。
【0025】以上説明した本発明のプレキャストコンク
リート型枠では、金網13a及び13bを溶接した鋼板
12を裏打ちすることにより、プレキャストコンクリー
トの厚みを図8に示したようなシア筋を用いた従来のも
のの半分程度(30mm乃至40mm)にすることがで
きる。また、裏打材は鋼板に金網を溶接しただけの簡易
な構成であり加工は極めて容易であるとともに、かかる
鋼板を型枠成形時に有効に活用できるため、製造コスト
面において大きなメリットがある。
リート型枠では、金網13a及び13bを溶接した鋼板
12を裏打ちすることにより、プレキャストコンクリー
トの厚みを図8に示したようなシア筋を用いた従来のも
のの半分程度(30mm乃至40mm)にすることがで
きる。また、裏打材は鋼板に金網を溶接しただけの簡易
な構成であり加工は極めて容易であるとともに、かかる
鋼板を型枠成形時に有効に活用できるため、製造コスト
面において大きなメリットがある。
【0026】また、本発明のプレキャストコンクリート
型枠においては、鋼板12のプレキャストコンクリート
面側とは反対の面に金網13bが溶接されているため、
後打ちコンクリートとの一体性を高め十分な剛性・耐力
の確保が可能となり、型枠相互の接合部の施工方法によ
ってはプレキャストコンクリート型枠の一部を構造断面
として扱える可能性がある。
型枠においては、鋼板12のプレキャストコンクリート
面側とは反対の面に金網13bが溶接されているため、
後打ちコンクリートとの一体性を高め十分な剛性・耐力
の確保が可能となり、型枠相互の接合部の施工方法によ
ってはプレキャストコンクリート型枠の一部を構造断面
として扱える可能性がある。
【0027】次に、図1に示したようなプレキャストコ
ンクリート型枠10を用いた耐力壁の一施工例を図4乃
至図7を用いて説明する。なお、図4は型枠の設置状態
を示す立面図、図5は図4中のA−A’面における断面
図、図6は図4中のB−B’面における断面図、図7は
図4中のC−C’面における断面図である。
ンクリート型枠10を用いた耐力壁の一施工例を図4乃
至図7を用いて説明する。なお、図4は型枠の設置状態
を示す立面図、図5は図4中のA−A’面における断面
図、図6は図4中のB−B’面における断面図、図7は
図4中のC−C’面における断面図である。
【0028】まず、配筋51を組んだ後、型枠立て込み
時の型枠間隔の精度を高めるため、床に所定のピッチで
幅止金物(不図示)を固定する。
時の型枠間隔の精度を高めるため、床に所定のピッチで
幅止金物(不図示)を固定する。
【0029】次に型枠10を鋼板12の面を内側にして
立て込む。この時、特に型枠下部はコンクリート打設圧
に対して溶接などで補強するのが好ましい。また、型枠
同士の接合部におけるあばれを少なくするため、型枠の
接合面には図6に示すように凹凸を付けておくのが好ま
しい。そして、図7に示すように型枠の間隔を一定に保
持するセパーレータ52を型枠の接合面に設けた凹部1
4(図1参照)及びチャンネル材53に通して取り付け
る。
立て込む。この時、特に型枠下部はコンクリート打設圧
に対して溶接などで補強するのが好ましい。また、型枠
同士の接合部におけるあばれを少なくするため、型枠の
接合面には図6に示すように凹凸を付けておくのが好ま
しい。そして、図7に示すように型枠の間隔を一定に保
持するセパーレータ52を型枠の接合面に設けた凹部1
4(図1参照)及びチャンネル材53に通して取り付け
る。
【0030】次に、例えば型枠10の上面に床型枠54
(図5参照)を渡し、所定の配筋を組んだ後、コンクリ
ートを打設する。この時、壁型枠の変形、ノロ漏れを防
止するために、コンクリートの打設を2〜3回に分けて
行うのが好ましい。
(図5参照)を渡し、所定の配筋を組んだ後、コンクリ
ートを打設する。この時、壁型枠の変形、ノロ漏れを防
止するために、コンクリートの打設を2〜3回に分けて
行うのが好ましい。
【0031】最後に、チャンネル材53等の仮設材を撤
去した後、型枠接合部及びセパレータ部分の目地処理を
する。この際、上述の例のようにセパレータ52を型枠
接合部に取り付けることによって、これらの目地処理を
同時に効率良く行うことができる。
去した後、型枠接合部及びセパレータ部分の目地処理を
する。この際、上述の例のようにセパレータ52を型枠
接合部に取り付けることによって、これらの目地処理を
同時に効率良く行うことができる。
【0032】また、図2に示したようなプレキャストコ
ンクリート型枠20を用いて柱を施工する場合には、予
め配筋を組んだ後、型枠20を上から吊り降ろして据え
付けることができる。また、図3に示したようなプレキ
ャストコンクリート型枠30を用いて梁を施工する場合
には、型枠30を据え付けた後、配筋を組むことができ
る。
ンクリート型枠20を用いて柱を施工する場合には、予
め配筋を組んだ後、型枠20を上から吊り降ろして据え
付けることができる。また、図3に示したようなプレキ
ャストコンクリート型枠30を用いて梁を施工する場合
には、型枠30を据え付けた後、配筋を組むことができ
る。
【0033】以上のようにして施工される壁・柱・梁等
の構造体では、プレキャストコンクリートと後打ちコン
クリートとの間に鋼板がサンドイッチされており、総合
的な遮音性能の向上が見込まれる。
の構造体では、プレキャストコンクリートと後打ちコン
クリートとの間に鋼板がサンドイッチされており、総合
的な遮音性能の向上が見込まれる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプレキャ
ストコンクリート型枠によれば以下の効果を奏する。 (1)従来のプレキャストコンクリート型枠の半分程度
の厚さで製造でき、軽量化に伴い、運搬・据付けが容易
になり、現場施工性が向上する。 (2)裏打材は鋼板に金網を溶接しただけの簡易な構成
であり加工工数を削減できるとともに、かかる鋼板を型
枠成形時に有効に活用できるため、低コスト化が実現さ
れる。 (3)後打ちコンクリートとの一体性を高め十分な剛性
・耐力の確保が可能であり、プレキャストコンクリート
型枠の一部を構造断面として扱える可能性もある。 (4)捨て型枠として用いられるため、型枠の解体・盛
替え作業が不要になり工期短縮が可能になる。
ストコンクリート型枠によれば以下の効果を奏する。 (1)従来のプレキャストコンクリート型枠の半分程度
の厚さで製造でき、軽量化に伴い、運搬・据付けが容易
になり、現場施工性が向上する。 (2)裏打材は鋼板に金網を溶接しただけの簡易な構成
であり加工工数を削減できるとともに、かかる鋼板を型
枠成形時に有効に活用できるため、低コスト化が実現さ
れる。 (3)後打ちコンクリートとの一体性を高め十分な剛性
・耐力の確保が可能であり、プレキャストコンクリート
型枠の一部を構造断面として扱える可能性もある。 (4)捨て型枠として用いられるため、型枠の解体・盛
替え作業が不要になり工期短縮が可能になる。
【0035】また、本発明のプレキャストコンクリート
型枠を用いて施工される壁・柱・梁等の構造体では、プ
レキャストコンクリートと後打ちコンクリートとの間に
鋼板がサンドイッチされており、総合的に高い遮音性能
を有する構造体が実現される。
型枠を用いて施工される壁・柱・梁等の構造体では、プ
レキャストコンクリートと後打ちコンクリートとの間に
鋼板がサンドイッチされており、総合的に高い遮音性能
を有する構造体が実現される。
【図1】本発明の平板状のプレキャストコンクリート型
枠の一例を示す図である。
枠の一例を示す図である。
【図2】本発明の中空断面を有するプレキャストコンク
リート型枠の一例を示す断面図である。
リート型枠の一例を示す断面図である。
【図3】本発明のU字状断面を有するプレキャストコン
クリート型枠の一例を示す断面図である。
クリート型枠の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の平板状のプレキャストコンクリート型
枠を壁の型枠として立て込んだ状態を示す立面図であ
る。
枠を壁の型枠として立て込んだ状態を示す立面図であ
る。
【図5】図4中のA−A’面における断面図である。
【図6】図4中のB−B’面における断面図である。
【図7】図4中のC−C’面における断面図である。
【図8】従来のプレキャストコンクリート型枠を説明す
るための図である。
るための図である。
10,20,30 プレキャストコンクリート型枠 11 プレキャストコンクリート版 12 鋼板 13a,13b 金網 14 セパレータ取付用の凹部 21,31 プレキャストコンクリート型 51 壁配筋 52 セパレータ 53 チャンネル材 54 床型枠 101 プレキャストコンクリート版 102 シア筋
Claims (5)
- 【請求項1】 平板状のプレキャストコンクリート版の
片面に鋼板が裏打ちされていて、該鋼板の両面に金網が
溶接されており、該鋼板のプレキャストコンクリート面
側に溶接されている金網が該プレキャストコンクリート
版に打ち込まれていることを特徴とするプレキャストコ
ンクリート型枠。 - 【請求項2】 中空断面を有するプレキャストコンクリ
ート型の内面に鋼板が裏打ちされていて、該鋼板の両面
に金網が溶接されており、該鋼板のプレキャストコンク
リート面側に溶接されている金網が該プレキャストコン
クリート型に打ち込まれていることを特徴とするプレキ
ャストコンクリート型枠。 - 【請求項3】 U字状の断面を有するプレキャストコン
クリート型の内面に鋼板が裏打ちされていて、該鋼板の
両面に金網が溶接されており、該鋼板のプレキャストコ
ンクリート面側に溶接されている金網が該プレキャスト
コンクリート型に打ち込まれていることを特徴とするプ
レキャストコンクリート型枠。 - 【請求項4】 前記金網は直径2.0mm乃至4.0m
mの鋼線を100mm乃至200mmに格子状に組んだ
ものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
記載のプレキャストコンクリート型枠。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のプレキ
ャストコンクリート型枠を捨て型枠として用いて施工さ
れた構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4562997A JP2969560B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | プレキャストコンクリート型枠及びこれを用いた構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4562997A JP2969560B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | プレキャストコンクリート型枠及びこれを用いた構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237993A JPH10237993A (ja) | 1998-09-08 |
JP2969560B2 true JP2969560B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=12724673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4562997A Expired - Fee Related JP2969560B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | プレキャストコンクリート型枠及びこれを用いた構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2969560B2 (ja) |
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