JP2968862B2 - 連続鋳造された初期材料から熱間圧延される帯材または形材を製造する方法及び装置 - Google Patents
連続鋳造された初期材料から熱間圧延される帯材または形材を製造する方法及び装置Info
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- C21—METALLURGY OF IRON
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- C21D9/0081—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for slabs; for billets
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B1/00—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、閉じた方法連鎖系の連
続する作業ステップで、連続鋳造された初期材料から熱
間圧延される帯材または形材を製造する方法及び装置で
あって、連続鋳造された無端の初期材料を、硬化後所定
の長さの個々のストランド片に分断し、このストランド
片を補償炉内で圧延温度に加熱し、次に所定の寸法に仕
上げ圧延し、この場合例えば１０分程度の比較的短い圧
延過程の中断の架橋処置として、不断の鋳造過程で生じ
たストランド片を補償炉のバッファー経路に搬入させる
前記方法及び装置に関するものである。
続する作業ステップで、連続鋳造された初期材料から熱
間圧延される帯材または形材を製造する方法及び装置で
あって、連続鋳造された無端の初期材料を、硬化後所定
の長さの個々のストランド片に分断し、このストランド
片を補償炉内で圧延温度に加熱し、次に所定の寸法に仕
上げ圧延し、この場合例えば１０分程度の比較的短い圧
延過程の中断の架橋処置として、不断の鋳造過程で生じ
たストランド片を補償炉のバッファー経路に搬入させる
前記方法及び装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の方法（いわゆるCompact Strip
Production＝ＣＳＰ技術)は、対応する閉じた装置連鎖
系とともに、製鉄から仕上げコイルまでの閉じた方法連
鎖系である。この場合、鋳造機と圧延機とは補償炉を介
して直接に連結されている。補償炉の前方には揺動式剪
断機が設けられており、該揺動式剪断機を用いると、例
えば５．４ｍ／分の速度で鋳造機から搬出される帯材を
所定の重量に相当する長さ、例えば５０ｍに切断するこ
とができる。切断された帯材は鋳造速度で補償炉の加熱
ゾーンを通過し、次に補償炉を必要に応じて鋳造速度も
しくは搬送速度で通過する。補償炉を出た帯材は仕上げ
圧延路の圧下速度に加速される。場合によってはこの圧
下速度で帯材は高圧のスケール除去装置を通過し、次に
圧延路の最初のスタンドへ搬入される。このような連鎖
系のどの構成要素が故障しても生産に損害を与え、場合
によっては鋳造を中断させることもある。このため、故
障が生じた場合のためにいわゆるバッファーが組み込ま
れている。例えば補償炉はバッファーの経路ぶんだけ延
長され、即ち１０分以内の鋳造キャパシティに対する故
障時間のぶんだけ延長される。鋳造速度が５．５ｍ／分
と仮定すると、この付加的な炉部分の長さは約５５ｍに
なる。しかし故障時間が１０分を越えると鋳造を中断さ
せるを得ないばかりか、これに伴って諸々の不具合も生
じる。他方補償炉をさらに延長させることは経済的に好
ましいものではない。なぜなら、これによって装置全体
の設置空間が増大するばかりでなく、これに伴ってコス
トも増大するからであり、また炉自体の設備投資がコス
ト的に可能な範囲を越えるからである。さらに通常の作
動時には使用しない炉のストア部分をも同時に加熱せね
ばならず、よってエネルギーの受容も不経済な大きさに
なる。
Production＝ＣＳＰ技術)は、対応する閉じた装置連鎖
系とともに、製鉄から仕上げコイルまでの閉じた方法連
鎖系である。この場合、鋳造機と圧延機とは補償炉を介
して直接に連結されている。補償炉の前方には揺動式剪
断機が設けられており、該揺動式剪断機を用いると、例
えば５．４ｍ／分の速度で鋳造機から搬出される帯材を
所定の重量に相当する長さ、例えば５０ｍに切断するこ
とができる。切断された帯材は鋳造速度で補償炉の加熱
ゾーンを通過し、次に補償炉を必要に応じて鋳造速度も
しくは搬送速度で通過する。補償炉を出た帯材は仕上げ
圧延路の圧下速度に加速される。場合によってはこの圧
下速度で帯材は高圧のスケール除去装置を通過し、次に
圧延路の最初のスタンドへ搬入される。このような連鎖
系のどの構成要素が故障しても生産に損害を与え、場合
によっては鋳造を中断させることもある。このため、故
障が生じた場合のためにいわゆるバッファーが組み込ま
れている。例えば補償炉はバッファーの経路ぶんだけ延
長され、即ち１０分以内の鋳造キャパシティに対する故
障時間のぶんだけ延長される。鋳造速度が５．５ｍ／分
と仮定すると、この付加的な炉部分の長さは約５５ｍに
なる。しかし故障時間が１０分を越えると鋳造を中断さ
せるを得ないばかりか、これに伴って諸々の不具合も生
じる。他方補償炉をさらに延長させることは経済的に好
ましいものではない。なぜなら、これによって装置全体
の設置空間が増大するばかりでなく、これに伴ってコス
トも増大するからであり、また炉自体の設備投資がコス
ト的に可能な範囲を越えるからである。さらに通常の作
動時には使用しない炉のストア部分をも同時に加熱せね
ばならず、よってエネルギーの受容も不経済な大きさに
なる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の技術の上記の如き不具合、限界、欠点に鑑み、閉じた
方法連鎖系の連続する作業ステップで、連続鋳造された
初期材料から熱間圧延される帯材または形材を製造する
方法及び装置をＣＳＰ技術に対応して次のように構成す
ること、即ち材料とエネルギーのロスを回避し且つ鋳造
の中断を回避して、比較的長い圧延過程の中断を架橋す
ることができるように構成することである。
の技術の上記の如き不具合、限界、欠点に鑑み、閉じた
方法連鎖系の連続する作業ステップで、連続鋳造された
初期材料から熱間圧延される帯材または形材を製造する
方法及び装置をＣＳＰ技術に対応して次のように構成す
ること、即ち材料とエネルギーのロスを回避し且つ鋳造
の中断を回避して、比較的長い圧延過程の中断を架橋す
ることができるように構成することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、方法においては、圧延過程の比較的長い中
断の架橋処置として、不断の鋳造過程で生じた初期材料
を所定の長さのストランド片に分断し、これらのストラ
ンド片を、渡し部として構成された炉部分を用いて、鋳
造装置と補償炉と圧延路とを直接に連結させている生産
ラインから側方に平行にずらして設けた副ラインのなか
へ搬出させ、熱保持部に入れてそこで堆積させ、圧延過
程の中断が終わった後に逆方向へ生産ラインのなかに再
び搬入させることを特徴とし、装置においては、補償炉
の搬出側領域にて、鋳造装置と補償炉と圧延路とを直接
に連結させている生産ラインから、該生産ラインに対し
側方に平行にずらして設けた副ラインへ横搬送させるた
めの手段を備えた第１の炉部分が渡し部として構成され
ていることを特徴とするものである。
決するため、方法においては、圧延過程の比較的長い中
断の架橋処置として、不断の鋳造過程で生じた初期材料
を所定の長さのストランド片に分断し、これらのストラ
ンド片を、渡し部として構成された炉部分を用いて、鋳
造装置と補償炉と圧延路とを直接に連結させている生産
ラインから側方に平行にずらして設けた副ラインのなか
へ搬出させ、熱保持部に入れてそこで堆積させ、圧延過
程の中断が終わった後に逆方向へ生産ラインのなかに再
び搬入させることを特徴とし、装置においては、補償炉
の搬出側領域にて、鋳造装置と補償炉と圧延路とを直接
に連結させている生産ラインから、該生産ラインに対し
側方に平行にずらして設けた副ラインへ横搬送させるた
めの手段を備えた第１の炉部分が渡し部として構成され
ていることを特徴とするものである。
【０００５】本発明による有利な構成によれば、副ライ
ンへ搬出されるストラド片は炉部分の最終ポジションで
圧延温度に加熱され、または圧延温度に保持される。こ
れによりエネルギーのロスがなくなる。
ンへ搬出されるストラド片は炉部分の最終ポジションで
圧延温度に加熱され、または圧延温度に保持される。こ
れによりエネルギーのロスがなくなる。
【０００６】本発明の有利な構成によれば、比較的長い
故障時間を架橋するため、補償炉の搬出側領域にて生産
ラインから搬出されたストランド片を、該副ライン内の
初期材料ストア部内へ搬入し、集め、及び／または積み
重ね、必要に応じて循環系の補償炉の搬入側の領域にお
いて再び循環系のなかに搬入させ、圧延温度へ加熱さ
せ、有利には鋳造休止時に圧延過程に供給する。この場
合、初期材料ストア部から取り出したストランド片を炉
内へ搬入させた後、該炉内で場合によっては圧延温度へ
加熱し、または圧延温度に保持させることができる。
故障時間を架橋するため、補償炉の搬出側領域にて生産
ラインから搬出されたストランド片を、該副ライン内の
初期材料ストア部内へ搬入し、集め、及び／または積み
重ね、必要に応じて循環系の補償炉の搬入側の領域にお
いて再び循環系のなかに搬入させ、圧延温度へ加熱さ
せ、有利には鋳造休止時に圧延過程に供給する。この場
合、初期材料ストア部から取り出したストランド片を炉
内へ搬入させた後、該炉内で場合によっては圧延温度へ
加熱し、または圧延温度に保持させることができる。
【０００７】故障によって比較的長い圧延過程の中断が
生じた場合に、副ラインのストア能力が故障時間の架橋
の際の材料のロスを減少させるために十分でない場合に
対しては、生産ラインから搬出させたストランド片をロ
ーラコンベアへ搬送させ、該ローラコンベアから場合に
よっては緊急ローラコンベアへ牽引させ、切断装置を用
いて切断片に切断し投下させることによって緊急時に利
用することができる。
生じた場合に、副ラインのストア能力が故障時間の架橋
の際の材料のロスを減少させるために十分でない場合に
対しては、生産ラインから搬出させたストランド片をロ
ーラコンベアへ搬送させ、該ローラコンベアから場合に
よっては緊急ローラコンベアへ牽引させ、切断装置を用
いて切断片に切断し投下させることによって緊急時に利
用することができる。
【０００８】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面を用いて
説明する。
説明する。
【０００９】図１に図示した、熱間圧延される帯材また
は形材を製造するための装置は、連続鋳造された初期材
料２４を生産するためのＣＳＰ連続鋳造装置２２を有し
ている。この後に配置される揺動式剪断機２３はこの初
期材料２４を所定の長さのいくつかのストランド片２０
に切断する。ストランド片２０は補償炉１に挿入され、
ここで圧延温度に加熱され、或いは圧延温度に保持され
る。補償炉１の補償ゾーンからストランド片２０は仕上
げ圧延路２５の圧下速度まで加速され、仕上げ圧延路２
５にて所定の最終寸法に圧延される。補償炉１の搬出側
領域３には、生産ラインｘ−ｘから副ラインｙ−ｙへ横
搬送するための手段６を備えた第１の炉部分４が渡し部
として構成されている。炉部分４は、収容されたストラ
ンド片２０ａを加熱するための加熱手段（図示せず）を
有している。この加熱手段は、炉部分４の副ラインｙ−
ｙ上の位置でも作用するように構成されている。従っ
て、後部炉部分、即ち渡し部４によって収容されたスト
ランド片２０ａは副ラインｙ−ｙにおいて圧延温度へ加
熱され、もしくはこの圧延温度に保持される。
は形材を製造するための装置は、連続鋳造された初期材
料２４を生産するためのＣＳＰ連続鋳造装置２２を有し
ている。この後に配置される揺動式剪断機２３はこの初
期材料２４を所定の長さのいくつかのストランド片２０
に切断する。ストランド片２０は補償炉１に挿入され、
ここで圧延温度に加熱され、或いは圧延温度に保持され
る。補償炉１の補償ゾーンからストランド片２０は仕上
げ圧延路２５の圧下速度まで加速され、仕上げ圧延路２
５にて所定の最終寸法に圧延される。補償炉１の搬出側
領域３には、生産ラインｘ−ｘから副ラインｙ−ｙへ横
搬送するための手段６を備えた第１の炉部分４が渡し部
として構成されている。炉部分４は、収容されたストラ
ンド片２０ａを加熱するための加熱手段（図示せず）を
有している。この加熱手段は、炉部分４の副ラインｙ−
ｙ上の位置でも作用するように構成されている。従っ
て、後部炉部分、即ち渡し部４によって収容されたスト
ランド片２０ａは副ラインｙ−ｙにおいて圧延温度へ加
熱され、もしくはこの圧延温度に保持される。
【００１０】さらに副ラインｙ−ｙ上には、ローラコン
ベア８と、該ローラコンベア８に対して有利には側方に
配置されるストランド片熱保持部９と、ローラコンベア
８と熱保持部９とを橋絡し、これらを互いに連結させて
いる装入装置１０とが配置されている。
ベア８と、該ローラコンベア８に対して有利には側方に
配置されるストランド片熱保持部９と、ローラコンベア
８と熱保持部９とを橋絡し、これらを互いに連結させて
いる装入装置１０とが配置されている。
【００１１】図２に図示した装置が図１の装置と異なる
のは、熱保持炉１がいくつかの加熱ゾーン１ａ，１ｂ，
１ｃ，１ｄに分割されていることである。装置の他の構
成要素は図１の装置と同一である。この装置の熱保持部
９は均熱炉２６として構成してもよい。
のは、熱保持炉１がいくつかの加熱ゾーン１ａ，１ｂ，
１ｃ，１ｄに分割されていることである。装置の他の構
成要素は図１の装置と同一である。この装置の熱保持部
９は均熱炉２６として構成してもよい。
【００１２】図３は本発明による装置の別の実施例であ
る。この実施例では、熱保持部９はカバーフードを備え
た初期帯材ストア部１１を有することができる。補償炉
１の装入側領域１３には、生産ラインｘ−ｘと副ライン
ｙ−ｙの間で横搬送するための横搬送部１６を備えた渡
し部としての第２の、即ち別の炉部分５が形成されてい
る。この渡し部（５，１６）と熱保持部、即ち均熱炉９
との間には初期帯材ストア部１２が設けられている。こ
の初期帯材ストア部１２には、第２のローラコンベア１
８が付設され、場合によっては装入装置２１も付設され
る。
る。この実施例では、熱保持部９はカバーフードを備え
た初期帯材ストア部１１を有することができる。補償炉
１の装入側領域１３には、生産ラインｘ−ｘと副ライン
ｙ−ｙの間で横搬送するための横搬送部１６を備えた渡
し部としての第２の、即ち別の炉部分５が形成されてい
る。この渡し部（５，１６）と熱保持部、即ち均熱炉９
との間には初期帯材ストア部１２が設けられている。こ
の初期帯材ストア部１２には、第２のローラコンベア１
８が付設され、場合によっては装入装置２１も付設され
る。
【００１３】図４は、補償炉１を備えた多経路装置を示
すものである。この実施例では、第１の、即ち後部の炉
部分４が、３つの経路Ａ，Ｂ，Ｃを連結させる渡し部と
して構成されている。渡し部、即ち炉部分４は、副ライ
ンｙ−ｙ上にある第１の緊急ローラコンベア１４に接続
している。緊急ローラコンベア１４は、横牽引装置１５
を介して第２の緊急ローラコンベア１８と連結可能であ
る。第２の緊急ローラコンベア１８は、薄いブルーム２
０ａを短い切断片２０ｂに切断するためのバーナー装置
１７を有している。
すものである。この実施例では、第１の、即ち後部の炉
部分４が、３つの経路Ａ，Ｂ，Ｃを連結させる渡し部と
して構成されている。渡し部、即ち炉部分４は、副ライ
ンｙ−ｙ上にある第１の緊急ローラコンベア１４に接続
している。緊急ローラコンベア１４は、横牽引装置１５
を介して第２の緊急ローラコンベア１８と連結可能であ
る。第２の緊急ローラコンベア１８は、薄いブルーム２
０ａを短い切断片２０ｂに切断するためのバーナー装置
１７を有している。
【００１４】本発明による装置の作動、即ち本発明によ
る方法では、障害によって生じる圧延過程の比較的長い
中断を解消するため、ＣＳＰ連続鋳造装置２２の連続的
な鋳造過程で生じる初期材料２４を所定の長さのストラ
ンド片２０に切断し、中断時間の間にこのストランド片
２０を、渡し部として構成される炉部分４を使用して工
程ラインから出し、生産ラインｘ−ｘの横に平行にずれ
て配置されている待避ラインｙ−ｙに搬出させ、場合に
よってはローラコンベア８を介して熱保持部９にストア
させ、そこに積み上げ、障害がなくなった後に逆方向に
且つ逆の順序で工程ラインに復帰させる。ローラコンベ
ア８から熱保持部９への搬送には装入装置１０を用い
る。装入装置１０は、ストランド片２０ａを把持し搬送
するように構成されている。本発明によれば熱保持部９
は炉、即ち均熱炉１１であってよい。初期材料、即ち薄
いブルーム２０ａはこの熱保持部９内に積み上げられ、
圧延温度に加熱され、もしくは圧延温度に保持される。
逆搬送は、鋳造中断時間内に、ローラコンベア８を介し
て装入装置１０を用い炉渡し部４内へ搬送するように行
うのが有利である。炉渡し部４は初期帯材２０を圧延ラ
インｘ−ｘへ搬送させた後、該初期帯材２０を仕上げ圧
延路２５へ装入させる。
る方法では、障害によって生じる圧延過程の比較的長い
中断を解消するため、ＣＳＰ連続鋳造装置２２の連続的
な鋳造過程で生じる初期材料２４を所定の長さのストラ
ンド片２０に切断し、中断時間の間にこのストランド片
２０を、渡し部として構成される炉部分４を使用して工
程ラインから出し、生産ラインｘ−ｘの横に平行にずれ
て配置されている待避ラインｙ−ｙに搬出させ、場合に
よってはローラコンベア８を介して熱保持部９にストア
させ、そこに積み上げ、障害がなくなった後に逆方向に
且つ逆の順序で工程ラインに復帰させる。ローラコンベ
ア８から熱保持部９への搬送には装入装置１０を用い
る。装入装置１０は、ストランド片２０ａを把持し搬送
するように構成されている。本発明によれば熱保持部９
は炉、即ち均熱炉１１であってよい。初期材料、即ち薄
いブルーム２０ａはこの熱保持部９内に積み上げられ、
圧延温度に加熱され、もしくは圧延温度に保持される。
逆搬送は、鋳造中断時間内に、ローラコンベア８を介し
て装入装置１０を用い炉渡し部４内へ搬送するように行
うのが有利である。炉渡し部４は初期帯材２０を圧延ラ
インｘ−ｘへ搬送させた後、該初期帯材２０を仕上げ圧
延路２５へ装入させる。
【００１５】さらに図２に示すように、炉１は加熱ゾー
ン１ａないし１ｄに分割されていることができる。この
加熱ゾーンの数量は炉の長さ及び初期材料の長さに依存
している。熱保持部９から来る初期帯材２０ａは、圧延
温度へ加熱するため後方へ炉１のなかへ搬送される。圧
延温度に達した後初期帯材２０ａは、生産ライン、即ち
圧延ラインｘ−ｘのなかへ走行した渡し部４を介して仕
上げ圧延路２５へ搬送され、圧下速度に加速された後該
仕上げ圧延路２５内で仕上げ圧延される。
ン１ａないし１ｄに分割されていることができる。この
加熱ゾーンの数量は炉の長さ及び初期材料の長さに依存
している。熱保持部９から来る初期帯材２０ａは、圧延
温度へ加熱するため後方へ炉１のなかへ搬送される。圧
延温度に達した後初期帯材２０ａは、生産ライン、即ち
圧延ラインｘ−ｘのなかへ走行した渡し部４を介して仕
上げ圧延路２５へ搬送され、圧下速度に加速された後該
仕上げ圧延路２５内で仕上げ圧延される。
【００１６】図３に図示した装置の構成またはこれから
明らかになる方法によれば、装入側の炉部分１３は付加
的に渡し部５として構成されている。装入側と搬出側の
２つの渡し部４，５を用いると、加熱ストア部９に集め
られている初期帯材２０ａを循環系内で炉１またはその
加熱ゾーン１ｂ；１ｃ；１ｄを通って圧延機または仕上
げ圧延路２５へ搬送させることができる。初期帯材２０
ａを長期間にわたって循環系から導出させ且つこれを保
存するために、初期帯材冷却ストア部１２が渡し部５と
均熱炉を備えた加熱ストア部９の間に設けられている。
明らかになる方法によれば、装入側の炉部分１３は付加
的に渡し部５として構成されている。装入側と搬出側の
２つの渡し部４，５を用いると、加熱ストア部９に集め
られている初期帯材２０ａを循環系内で炉１またはその
加熱ゾーン１ｂ；１ｃ；１ｄを通って圧延機または仕上
げ圧延路２５へ搬送させることができる。初期帯材２０
ａを長期間にわたって循環系から導出させ且つこれを保
存するために、初期帯材冷却ストア部１２が渡し部５と
均熱炉を備えた加熱ストア部９の間に設けられている。
【００１７】図４によれば、多経路装置において、２つ
または３つの経路Ａ，Ｂ，Ｃが設けられているが、これ
は他の解決法を提示するものである。本発明によれば、
例えば仕上げ圧延路２５が比較的長期にわたって故障し
た場合には、渡し部４は薄いブルームを副ラインｙ−ｙ
上の位置に搬送させる。この場合薄いブルーム２０ａは
緊急ローラコンベア１４へ搬送され、ここから横牽引装
置１５を介して第２の緊急ローラコンベア１８へ搬送さ
せることができる。そしてバーナー切断機１７を用いて
短い販売用の断片２０ｂに切断される。
または３つの経路Ａ，Ｂ，Ｃが設けられているが、これ
は他の解決法を提示するものである。本発明によれば、
例えば仕上げ圧延路２５が比較的長期にわたって故障し
た場合には、渡し部４は薄いブルームを副ラインｙ−ｙ
上の位置に搬送させる。この場合薄いブルーム２０ａは
緊急ローラコンベア１４へ搬送され、ここから横牽引装
置１５を介して第２の緊急ローラコンベア１８へ搬送さ
せることができる。そしてバーナー切断機１７を用いて
短い販売用の断片２０ｂに切断される。
【００１８】次に、本発明の実施態様を列記しておく。
【００１９】（１）副ラインへ搬出したストランド片を
渡し部の最終ポジションで圧延温度へ加熱し、または圧
延温度に保持することを特徴とする、請求項１に記載の
方法。
渡し部の最終ポジションで圧延温度へ加熱し、または圧
延温度に保持することを特徴とする、請求項１に記載の
方法。
【００２０】（２）生産ラインから副ラインへ搬送され
たストランド片を、該副ライン内の初期材料ストア部内
へ搬入し、集め、及び／または積み重ね、必要に応じて
循環系の補償炉の搬入側の領域において再び循環系のな
かに搬入させ、圧延温度へ加熱させ、有利には鋳造休止
時に圧延過程に供給することを特徴とする、請求項１に
記載の方法。
たストランド片を、該副ライン内の初期材料ストア部内
へ搬入し、集め、及び／または積み重ね、必要に応じて
循環系の補償炉の搬入側の領域において再び循環系のな
かに搬入させ、圧延温度へ加熱させ、有利には鋳造休止
時に圧延過程に供給することを特徴とする、請求項１に
記載の方法。
【００２１】（３）初期材料ストア部に集めたストラン
ド片を、該初期材料ストア部で場合によっては圧延温度
へ加熱させ、または圧延温度に保持させることを特徴と
する、請求項１、上記第１項または第２項に記載の方
法。
ド片を、該初期材料ストア部で場合によっては圧延温度
へ加熱させ、または圧延温度に保持させることを特徴と
する、請求項１、上記第１項または第２項に記載の方
法。
【００２２】（４）生産ラインから搬出させたストラン
ド片をローラコンベアへ搬送させ、該ローラコンベアか
ら場合によっては緊急ローラコンベアへ牽引させ、切断
装置を用いて切断片に切断し投下させることを特徴とす
る、請求項１または上記第１項から第３項までのいずれ
か１つに記載の方法。
ド片をローラコンベアへ搬送させ、該ローラコンベアか
ら場合によっては緊急ローラコンベアへ牽引させ、切断
装置を用いて切断片に切断し投下させることを特徴とす
る、請求項１または上記第１項から第３項までのいずれ
か１つに記載の方法。
【００２３】（５）渡し部として構成された炉部分
（４）が、該炉部分（４）に収容されたストランド片
（２０ａ）を加熱するための加熱手段を有し、または加
熱手段に接続可能であり、または常時加熱されているこ
とと、この加熱手段が、炉部分（４）の副ライン（ｙ−
ｙ）上の位置でも作用するように構成されていることを
特徴とする、請求項２に記載の装置。
（４）が、該炉部分（４）に収容されたストランド片
（２０ａ）を加熱するための加熱手段を有し、または加
熱手段に接続可能であり、または常時加熱されているこ
とと、この加熱手段が、炉部分（４）の副ライン（ｙ−
ｙ）上の位置でも作用するように構成されていることを
特徴とする、請求項２に記載の装置。
【００２４】（６）副ライン（ｙ−ｙ）が、第１のロー
ラコンベア（８）と、有利にはこのローラコンベア
（８）の側方に配置される、ストランド片（２０ａ）の
ための熱保持部（９）と、第１のローラコンベア（８）
と熱保持部（９）とを橋絡させ互いに連結される装入装
置（１０）とを有していることを特徴とする、請求項２
に記載の装置。
ラコンベア（８）と、有利にはこのローラコンベア
（８）の側方に配置される、ストランド片（２０ａ）の
ための熱保持部（９）と、第１のローラコンベア（８）
と熱保持部（９）とを橋絡させ互いに連結される装入装
置（１０）とを有していることを特徴とする、請求項２
に記載の装置。
【００２５】（７）熱保持部（９）が均熱炉（２６）と
して構成されていることを特徴とする、請求項２、上記
第５項または第６項に記載の装置。
して構成されていることを特徴とする、請求項２、上記
第５項または第６項に記載の装置。
【００２６】（８）熱保持部（９）が、カバーフードを
備えた初期材料ストア部（１１）を有していることを特
徴とする、請求項２、上記第５項または第６項に記載の
装置。
備えた初期材料ストア部（１１）を有していることを特
徴とする、請求項２、上記第５項または第６項に記載の
装置。
【００２７】（９）補償炉（１）が、加熱ゾーン（１
ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ）に分割されており、または全体
が加熱炉として構成されており、帯材を連続的に通過さ
せるための手段を備えていることを特徴とする、請求項
２または上記第５項から第８項までのいずれか１つに記
載の装置。
ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ）に分割されており、または全体
が加熱炉として構成されており、帯材を連続的に通過さ
せるための手段を備えていることを特徴とする、請求項
２または上記第５項から第８項までのいずれか１つに記
載の装置。
【００２８】（１０）補償炉（１）の搬入側の領域（１
３）において、第２の前部炉部分（５）が、生産ライン
（ｘ−ｘ）と副ライン（ｙ−ｙ）との間で横搬送するた
めの手段（６）を備えた渡し部として構成されているこ
とを特徴とする、請求項２または上記第５項から第９項
までのいずれか１つに記載の装置。
３）において、第２の前部炉部分（５）が、生産ライン
（ｘ−ｘ）と副ライン（ｙ−ｙ）との間で横搬送するた
めの手段（６）を備えた渡し部として構成されているこ
とを特徴とする、請求項２または上記第５項から第９項
までのいずれか１つに記載の装置。
【００２９】（１１）渡し部として構成された前部炉部
分（５）と熱保持部（９）との間に初期材料冷却ストア
部（１２）が配置され、該初期材料冷却ストア部（１
２）に第２のローラコンベア（１８）と、場合によって
は装入装置（２１）が付設されていることを特徴とす
る、請求項２または上記第５項から第１０項までのいず
れか１つに記載の装置。
分（５）と熱保持部（９）との間に初期材料冷却ストア
部（１２）が配置され、該初期材料冷却ストア部（１
２）に第２のローラコンベア（１８）と、場合によって
は装入装置（２１）が付設されていることを特徴とす
る、請求項２または上記第５項から第１０項までのいず
れか１つに記載の装置。
【００３０】（１２）多経路の装置において、それぞれ
の第１の炉部分、即ち後部炉部分（４）が、経路（Ａ，
Ｂ，Ｃ）を連結させている渡し部によって構成され、且
つ副ライン（ｙ−ｙ）上に配置される第１の緊急ローラ
コンベア（１４）に接続可能であり、該第１の緊急ロー
ラコンベア（１４）が横牽引装置（１３）を介して第２
の緊急ローラコンベア（１８）と連結可能であり、第２
の緊急ローラコンベア（１８）が、薄いブルーム（２０
ａ）を短い切断片（２０ｂ）に切断するためのバーナー
切断機（１７）を有していることを特徴とする、請求項
２または上記第５項から第１１項までのいずれか１つに
記載の装置。
の第１の炉部分、即ち後部炉部分（４）が、経路（Ａ，
Ｂ，Ｃ）を連結させている渡し部によって構成され、且
つ副ライン（ｙ−ｙ）上に配置される第１の緊急ローラ
コンベア（１４）に接続可能であり、該第１の緊急ロー
ラコンベア（１４）が横牽引装置（１３）を介して第２
の緊急ローラコンベア（１８）と連結可能であり、第２
の緊急ローラコンベア（１８）が、薄いブルーム（２０
ａ）を短い切断片（２０ｂ）に切断するためのバーナー
切断機（１７）を有していることを特徴とする、請求項
２または上記第５項から第１１項までのいずれか１つに
記載の装置。
【００３１】
【発明の効果】本発明によれば、補償炉にバッファー経
路を設けなくて済み、比較的長い圧延過程の中断を、鋳
造過程を中断させることなく架橋することができる。
路を設けなくて済み、比較的長い圧延過程の中断を、鋳
造過程を中断させることなく架橋することができる。
【図１】補償炉の搬出側領域に形成された炉部分と副ラ
イン上に配置されるストランド片用の熱保持部とを備え
た装置の構成図である。
イン上に配置されるストランド片用の熱保持部とを備え
た装置の構成図である。
【図２】補償炉がいくつかの加熱ゾーンに分割されてい
る同様の装置の構成図である。
る同様の装置の構成図である。
【図３】図１と図２の装置の他の実施例で、副ライン上
に配置される初期材料冷却ストア部と渡し部として構成
される第２の炉部分とを備えた実施例を示す図である。
に配置される初期材料冷却ストア部と渡し部として構成
される第２の炉部分とを備えた実施例を示す図である。
【図４】副ライン上に配置された緊急ローラコンベアを
備えた多経路装置を示す図である。
備えた多経路装置を示す図である。
１ 補償炉 ２ 圧延路 ３ 補償炉の搬出側領域 ４ 炉部分 ８ 第１のローラコンベア ９ 熱保持部 １１ 初期材料ストア部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ２１Ｂ 13/22 Ｂ２１Ｂ 13/22 (72)発明者 ハンス マリノフスキー ドイツ連邦共和国 デー・4000 デュッ セルドルフ30 ヘルヒェンバッハシュト ラーセ １ (56)参考文献 特開 昭53−3949（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−89501（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−133415（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B22D 11/12 B21B 1/46 B21B 13/22
Claims (2)
- 【請求項１】 閉じた方法連鎖系の連続する作業ステッ
プで、連続鋳造された初期材料から熱間圧延される帯材
または形材を製造する方法であって、連続鋳造された無
端の初期材料を、硬化後所定の長さの個々のストランド
片に分断し、このストランド片を補償炉（１）内で圧延
温度に加熱し、次に所定の寸法に仕上げ圧延し、この場
合例えば１０分程度の比較的短い圧延過程の中断の架橋
処置として、不断の鋳造過程で生じたストランド片を補
償炉（１）のバッファー経路に搬入させる前記方法にお
いて、 圧延過程の比較的長い中断の架橋処置として、不断の鋳
造過程で生じた初期材料を所定の長さのストランド片に
分断し、これらのストランド片を、渡し部として構成さ
れた炉部分（４）を用いて、鋳造装置（２２）と補償炉
（１）と圧延路（２５）とを直接に連結させている生産
ライン（ｘ−ｘ）から側方に平行にずらして設けた副ラ
イン（ｙ−ｙ）のなかへ搬出させ、熱保持部（９）に入
れてそこで堆積させ、圧延過程の中断が終わった後に逆
方向へ生産ライン（ｘ−ｘ）のなかに再び搬入させるこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項２】 閉じた方法連鎖系及び装置連鎖系の連続
する作業ステップで、連続鋳造された初期材料から熱間
圧延される帯材または形材を製造するための、請求項１
に記載の方法を実施するための装置において、 補償炉（１）の搬出側領域（３）にて、鋳造装置（２
２）と補償炉（１）と圧延路（２５）とを直接に連結さ
せている生産ライン（ｘ−ｘ）から、該生産ラインに対
し側方に平行にずらして設けた副ライン（ｙ−ｙ）へ横
搬送させるための手段を備えた第１の炉部分（４）が渡
し部として構成されていることを特徴とする装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE4017928A DE4017928A1 (de) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | Verfahren und anlage zur herstellung von warmgewalzten baendern oder profilen aus stranggegossenem vormaterial |
| DE4017928.1 | 1990-06-05 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04228248A JPH04228248A (ja) | 1992-08-18 |
| JP2968862B2 true JP2968862B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP3131144A Expired - Fee Related JP2968862B2 (ja) | 1990-06-05 | 1991-06-03 | 連続鋳造された初期材料から熱間圧延される帯材または形材を製造する方法及び装置 |
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| ES2112440T3 (es) * | 1993-05-17 | 1998-04-01 | Danieli Off Mecc | Linea para producir banda y/o plancha. |
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|---|---|---|---|---|
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1990
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1991
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- 1991-06-05 AT AT0113891A patent/AT399672B/de not_active IP Right Cessation
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