JP2968037B2 - 複合構造物 - Google Patents

複合構造物

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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は容器類に収納された被包装物の乾燥、脱気等
を防ぐために施される蓋材等に適した複合構造物に関す
る。
<従来の技術> 従来より、プラスチック容器類に収納された内容物の
品質を保持する蓋材等としては金属系薄膜とヒートシー
ル層もしくは、イージーピール層とからなる各種フィル
ムとをドライラミネートした構成のものが使用されてい
る。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、かかる構成の蓋材は、キャップを容器
に装着するとき、イージーピール層が破れ、金属系薄膜
がむき出しになり易く、内容物が例えばアルカリ性溶剤
を含むぬれティシュ等の場合長期保存すると金属系薄膜
が犯されピンホール等が発生し内容物が変質したり、又
内容物が昇華性であるもの例えばクレゾール系の芳香
剤、殺虫剤等やプラスチックフィルムに浸透し易い有機
系溶剤を含んだもの等ではヒートシール層もしくはイー
ジーピール層を透過しドライラミネートに使用されてい
る接着剤に侵入し金属系薄膜を剥離する現象を発生させ
る場合もあった。かかる現状に鑑み、本発明者らは上記
問題を解決すべく鋭意研究した結果本発明に到達した。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、熱接着層、ポリアミド層及びイージーピー
ル層を備えかつ前記熱接着層とイージーピール層が両表
面を形成してなる複合フィルムの前記熱接着層が金属系
薄膜と熱接着された構成を有する複合構造物に関する。
本発明におけるポリアミド層はイージーピール層の破
れを防止するため使用するもので、ポリアミド層として
は特に制限されないが脂肪族ポリアミド系重合体、芳香
族ポリアミド系重合体、非晶質ポリアミド系重合体、こ
れ等の共重合体、もしくはこれらの混合物からなる群か
ら選ばれた少なくとも一種からなるフィルム層を例示で
きる。具体的には、6ナイロン、6−66ナイロン共重合
体、6ナイロンに非晶質ナイロンを配合した混合物など
を例示出来る。
金属系薄膜と熱接着とされる熱接着層としては、エチ
レン−メタクリル酸−ランダム共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、変性ポリオレフィン系重合体等から
選ばれた少なくとも一種の重合体から成膜されたフィル
ム層を例示できるが、金属系薄膜と熱接着できるものな
らばこれ以外のものでもよく特に制限されない。この
際、熱接着性フィルムは熱接着性をあげるためコロナ放
電処理等を施してもよいがこのことに制限されない。
イージーピール層は特に制限されないが、ポリプロピ
レン系重合体、ポリエチレン系重合体、線状低密度ポリ
エチレン重合体或はこれ等の共重合体もしくはこれらの
混合物からなるフィルムを例示できる。更に熱接着層と
ポリアミド層及び/またはポリアミド層とイージピール
層が接着しないか、もしくは接着力が弱い等の場合には
接着性を向上させるため等に接着性樹脂からなるフィル
ム層を一層もしくは二層以上介在させてもよい。
ここで前記した接着性樹脂としては、エチレン−プロ
ピレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エ
チレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体、変性ポ
リオレフィン系樹脂、アイオノマー樹脂等を例示できる
が、熱接着層とポリアミド層及び/またはポリアミド層
とイージーピール層とを接着できるものならばこれ以外
のものでもよく特に制限されない。変性ポリオレフィン
系樹脂としては、オレフィン類の単独又は共重合体等に
例えばマレイン酸、フマル酸、アクリル酸等の不飽和カ
ルボン酸又は酸無水物、エステルもしくは金属塩の誘導
体を、例えばグラフト重合した変性重合体を代表的なも
のとして例示でき、上記変性重合体の単独又はその他の
成分例えばポリオレフィン系樹脂との混合物も変性ポリ
オレフィン系樹脂の中に含まれる。この際前記したオレ
フィン系樹脂とは、高、中、低密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−エチル−アクリレート共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等を例示できる。
金属系薄膜としては、特に制限なく各種金属の薄膜が
もちいられるが、中でもアルミニウム、表面処理等が施
されたアルミニウム、アルミニウム合金もしくはアルミ
ニウム等の金属が蒸着された金属蒸着フィルム等を例示
でき、特に厚さ7〜20μ程度のアルミニウム箔が好まし
いがこの値のみにに制限されない。
本発明に係る複合フィルムを製造するには、以下に詳
述する記載内容のみに制限されないが、ここに述べるこ
とにする。即ち、少なくとも3台の押出機を用いて、熱
接着層となる樹脂、ポリアミド系樹脂、イージーピール
層となる樹脂を各々溶融状態で押出しTダイス内で接合
させ、冷却水が循環するチルロールで固化製膜せしめて
100〜800μのフラット状の複合フィルムとなし、次いで
50〜150℃に加熱された遅駆動ロール(前)と50〜150℃
に加熱された速駆動ロール(後)とで縦方向に2〜5倍
に延伸後テンターに入り、テンター内で雰囲気温度100
〜200℃で横方向に2〜6倍に延伸する遂次2軸延伸法
で複合フィルムを製膜する方法が例示でき、この際前記
各数値も特に制限を受けるものでない。更に必要ならば
横遅延後のデンター内で適宜の雰囲気温度、例えば180
〜250℃で熱固定してもよいが、このことは特に制限は
ない。
又、熱接着層とポリアミド層および/またはポリアミ
ド層とイージーピール層との間に接着性樹脂を介在させ
る場合には4台以上の押出機を用いて4層以上の複合フ
ィルムを製膜し、例えば遂次2軸延伸法で延伸すればよ
いが何層であろうと特に制限ない。
この際、複合フィルムの厚み構成は、熱接着層では特
に制限はないが2〜40μを例示でき、2μ以下では接着
不足となることもあり、40μ以上では延伸性が悪くなり
好ましくない場合が多い。ポリアミド層は特に制限しな
いが3〜30μを例示でき、3μ以下では延伸時に破れ易
くなることもあり、30μ以上では延伸応力が強く延伸し
にくくなる傾向があり好ましくない場合が多い。イージ
ーピール層は特に制限されないが2〜40μを例示でき、
2μ以下ではピール強度不足となることもあり、40μ以
上では延伸性悪く成膜上問題となる場合が多い。しかし
ながら、用途により前記各数値をはずれても使用される
ことは云うまでもない。
以上は、共押出されたフラット状フィルムを遂次2軸
延伸する場合を述べたが、共押出でなくてもまた延伸さ
れていなくてもよいし、これ以外にも共押出でチューブ
状の複合フィルムを製膜し同時2軸延伸でチューブ状複
合フィルムとなし、これを切開してフラット状フィルム
として用いる方法も例示でき、特に制限はない。
上記複合フィルムを金属系薄膜等と熱接着するには、
例えば80〜200℃の加熱ロールと圧着ロールとの間で2
〜100kg/cm(これらの値は特に制限はない)の線圧で、
金属系薄膜を加熱ロール側に、複合フイルムを圧着ロー
ル側に配置して熱圧着する方法を例示できるが、かかる
熱圧着方法については特に制限されない。
本発明の複合構造物は容器類の蓋基材として使用され
る以外に、各種物品の包装袋にも使用でき、又その他の
フィルム、紙等のラミネート基材としても利用できる等
あらゆる方面に広い用途が期待されるものである。
以下、本発明の実施例について記述する。
<実施例−1> エチレン−メタアクリル酸−ランダム共重合体(メタ
アクリル酸含量9%、融点98℃)からなる熱接着層A、
6ナイロン樹脂90重量%に非晶質ナイロン10重量%を含
有するポリアミド層B、変性ポリエチレン樹脂層(vica
t軟化点95℃)C、エチレン−プロピレン−ランダム共
重合体(vicat軟化点128℃、融点137℃)70重量%に線
状低密度ポリエチレン樹脂(融点115℃)30重量%を含
有するイージーピール層DとがA/C/B/C/Dの順序になる
ように、Tダイスより冷却水が循環するチルロールに共
押出製膜せしめフラット状の5層フィルムを得た。しか
る後に80℃のロール延伸機により3倍に縦延伸し、更に
110〜130℃の雰囲気のテンター延伸機により3.5倍に横
延伸せしめ続いて同テンターにより200℃雰囲気中で熱
固定した。こうして得た複合フィルムの厚さは、A,B,C,
D=8,10,2.8μであった。この複合フィルムの熱接着層
と10μのアルミニュウム箔とが接するようにして温度18
0℃、線圧10kg/cmの加熱ロールと圧着ロールとで熱圧着
し、本発明の複合構造物を得た。
この複合構造物で蓋を作りイージーピール層をプラス
チック容器の上縁部と接触させ熱シールして蓋をした。
蓋をされたプラスチック容器にキャップを装着しても、
イージーピール層が破れる事はなかった。また本発明の
複合構造体から成る蓋材はポリアミド層がイージーピー
ル層とアルミニウム箔との間に熱接着されているのでア
ルミニウム箔とイージーピール層が従来のドライラミネ
ートされた蓋のようにアルミニウムの剥離も発生するこ
とはなかった。
<発明の効果> 本発明は以上の通りである。本発明の複合構造物は特
定の複合フィルムに金属薄膜を熱接着しているので、ド
ライラミネート法で接着した複合構造物のようなラミ剥
離の恐れもなく、又ポリアミド系樹脂層を配置している
のでキャップを装置する時等にイージーピール層が破れ
金属系薄膜が露出する事も少ないものとなった。また例
えば2軸延伸された複合フィルムを含む複合構造物は、
複合フィルム部分の厚みを薄くしても破れに対する強度
も強くなり、厚み精度の優れたものとなる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱接着層/変性ポリオレフィン系樹脂層/
    ポリアミド層/変性ポリオレフィン系樹脂層/エチレン
    −プロピレン−ランダム共重合体と線状低密度ポリエチ
    レン樹脂との混合物からなるイージーピール層とがこの
    順で共押出、逐次2軸延伸されており、前記熱接着層が
    金属系薄膜と熱接着された構成を有する蓋材用複合構造
    物。
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