JP2938184B2 - 複合構造物 - Google Patents

複合構造物

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は包装等において、例えば被包装物の品質を保
持するために被包装物と共に収納される乾燥剤、脱酸素
剤等を包装するのに適した複合構造物に関する。
<従来の技術> 従来より、例えば、食品包装等では食品の品質を保持
するために食品と共に包装材で包装された乾燥剤、脱酸
素剤等が収納されている。
かかる包装材としては、一般に紙材と格子状に形成さ
れたポリエチレン系素材(以下「格子状素材」という)
と各種フィルムとをラミネートした構成のものが使用さ
れている。
<発明の解決しようとする問題点> しかしながら、かかる構成の包装材料は強度を付与す
る格子状素材を用いるため、格子状素材と各種フィルム
とをドライラミネート等によりラミネートしなければな
らず、そのために加工数が多くなり、しかも製造コスト
も高いものであった。
こうした状況のもとに、格子状素材と各種フィルムと
のドライラミネート等のはん雑な工程を必要とせず、強
度が強く、紙材等と熱接着できる、例えば乾燥剤、脱酸
素材に使用するのに好適な包装材料が求められていた。
こうした現状に鑑み、本発明者らは鋭意検討をした結
果本発明に到達した。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、熱接着層、ポリアミド層及びヒートシール
層を備えかつ前記熱接着層とヒートシール層が両表面を
形成してなる複合フィルムの前記熱接着層が通気性材料
と熱接着された構成を有する複合構造物に関するもので
ある。
本発明における、ポリアミド層とは特に制限されない
が脂肪族ポリアミド系重合体、芳香族ポリアミド系重合
体、非晶質ポリアミド系重合体、これらの共重合体、も
しくはこれらの混合物からなる群より選ばれた少なくと
も一種からなるフィルム層を例示できる。具体的には、
6ナイロン、6−66ナイロン共重合体、6ナイロンに非
晶質ナイロンを配合した混合物等を例示できる。
通気性材料と熱接着される熱接着層としては、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン系樹
脂、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、変性ポリ
エチレン系樹脂等から製膜れたフィルム層を例示できる
が、通気性材料と熱接着できるもならばこれ以外のもの
でもよく、特に制限されない。この際、熱接着性をあげ
るために、コロナ放電処理等を施してもよいが、このこ
とに制限されない。
ヒートシール層は特に制限されないが、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン系樹脂等のポ
リオレフィン系樹脂からなるフィルム層を例示できる。
更に熱接着層とポリアミド層及び/もしくはポリアミド
層とヒートシール層とが接着しないかもしくは接着力が
弱い場合等には、接着性を向上させるため等に接着性樹
脂からなるフィルム層を一層もしくは二層以上介在させ
てもよい。
ここで前記した接着性樹脂としては、エチレン−プロ
ピレン共重合体、プロピレン共重合体、プロピレン−ブ
テン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン三元共重
合体、変性ポリオレフィン系樹脂、アイオノマ−樹脂等
を例示できる。熱接着層とポリアミド層、ポリアミド層
とヒートシール層とを接着できるものであればこれ以外
ものもでもよく特に制限されない。変性ポリフィン系樹
脂としては、オレフィン類の単独または共重合体等に例
えばマレイン酸、フマル酸、アクリル酸等の不飽和カル
ボン酸又は酸無水者、エステルもしくは金属塩の誘導体
を共重合例えばクラフト重合した変性重合体を代表的な
ものとして例示できる。上記変性重合体の単独又はその
他の成分例えばポリオレフィン系樹脂との混合物も変性
ポリオレフィン系樹脂の中に含まれる。この際、前記し
たオレフィン系樹脂とは高、中、低密度ポリオレフィ
ン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−エチル−アクリレート共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体等を例示できる。
尚、乾燥剤、脱酸素剤の吸収効果を上げるためには特
に制限はないが複合フィルムに直径約0.1〜2.0mmの微細
な孔を施してもよいが、この値は特に制限されるもので
ない。
通気性材料としては、特に制限しないが和紙、不織
布、布等を例示でき特に和紙系統のものが好ましい。
本発明の複合フィルムを製造するには、以下に詳述す
る記載内容のみに制限されないが、ここに述べることに
する。即ち、少なくとも3台の押出機を用いて、熱接着
層となる樹脂、ポリアミド系樹脂、ヒートシール層とな
る樹脂を各々溶融状態で押出しTダイス内で接合させ、
冷却水が循環するチルロールで製膜せしめる共押出ラミ
ネート法で厚さ100〜800μの複合フィルムとなし、 次で50〜150℃に加熱された駆動ロール(前)と50〜1
50℃過熱された駆動ロール(後)で縦方向に2〜5倍に
延伸後テンターに入りテンター内雰囲気温度100〜200℃
で横方向に2〜6倍に延伸する遂次2軸延伸方法で製膜
する方法を例示でき、前記各数値も特に制限を受けるも
のでない。更に必要ならば横延伸テンター内において適
宜の雰囲気温度、例えば180〜250℃で熱固定してもよ
い。又熱接着層とポリアミド層及び/もしくはポリアミ
ド層及び/もしくはポリアミド層とヒートシール層の間
に接着性樹脂を介在させる場合は、4〜5台の押出機で
4〜5層の複合フィルムを製膜し、例えば遂次2軸延伸
方法で延伸すればよいが、何層であろうと特に制限はな
い。
この際複合フィルムの厚み構成は熱接着層では特に制
限はないが2〜40μを例示でき、40μ以上では延伸性が
悪くなることもあり、2μ以下では、接着不足となり好
ましくない場合が多い。
又ポリアミド層は特に制限はないが3〜30μを例示で
き、30μ以上では延伸応力が強く延伸しにくいこともあ
り、3μ以下では延伸破れの傾向があり好ましくない場
合が多い。更にヒートシール層は特に制限はないが、2
〜40μを例示でき、40μ以上では延伸性悪く製膜上問題
となることもあり2μ以下では接着不足となる場合が多
い。しかしながら、用途により前記各値をはずれても使
用されることは云うまでも無い。
以上はフラット状複合フィルムを共押出、遂次2軸延
伸する場合を述べたが、共押出でなくてもまた、延伸さ
れていなくてもよいし、これ以外にチューブ状の複合フ
ィルムを製膜し同時2軸延伸でチューブ状複合フィルム
となし、これを切開してフラット状フィルムにして用い
る方法も例示でき特に制限はない。
上記複合フィルムを通気性材料と熱接着するには、例
えば温度80〜200℃で線圧2〜100kg/cmの加熱ロールと
圧着ロールの間で通気性材料を加熱ロール側に複合フィ
ルムを圧着ロール側に配置して熱圧着する方法を例示で
きるが、かかる熱接着方法については特に制限されな
い。
上記の複合構造物は従来の包装材よりも乾燥剤、脱酸
素剤の包装に好適なものである。更に本発明の複合構造
物は乾燥剤、脱酸素剤の包装以外の包装にも使用でき又
他のフィルムとのラミネート素材としても利用できる等
あらゆる方面で広い用途が期待できる。
以下実施例について記述する。
<実施例−1> 線状低密度ポリエチレン樹脂(融点121℃)の熱接着
層及びヒートシール層A、変性ポリエチレンからなる接
着性樹脂層B、6ナイロン樹脂90重量%と非晶質系ポリ
アミド樹脂10重量%を含有するポリアミド系重合体層C
が、A/B/C/B/Aの順序になるようにTダイスより冷却水
が循環するチルロールに共押出製膜せしめ、フラット状
の5層フィルムを得た。しかる後80℃のロール延伸機に
より3倍に縦延伸し、更に115〜135℃の雰囲気のテンタ
ー延伸機により3倍に横延伸せしめ続いて同テンターに
より210℃雰囲気中で熱固定した。こうして得たフィル
ムの厚さはA/B/C/B/A=8/2/15/2/3総厚30μであった。
次いでこの複合フィルムの熱接着層と和紙とを温度180
℃線圧10kg/cmの加熱金属ロールとゴム製の圧着ロール
間で熱圧着し複合構造物を得た。この複合構造物のヒー
トシール層同志が接するようにしてヒートシールにより
袋状(30×20mm)にし、この中に乾燥剤、脱酸素剤を入
れた後空気を排出し密封包装した。この袋は強度も強
く、しかも又、乾燥及び脱酸素の性能も低下しないもの
であった。
<発明の効果> 本発明は以上の通りであり、本発明の複合構造物は従
来の素材に代えて、ポリアミド系フィルム層を用いたの
で極めて容易に製膜することができ、従来のような工数
を必要とせず操作のわずらわしさもなく、しかも破れに
対する強度も強く、通気性材料との熱接着もできるもの
である。又、例えば本発明の複合構造物で包装した乾燥
剤、脱酸素剤の性能も低下せず、従来の包装材料のよう
な溶剤臭も発生することもなかった。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱接着層、ポリアミド層及びヒートシール
    層を備えかつ前記熱接着層とヒートシール層が両表面を
    形成してなる複合フィルムの前記熱接着層が通気性材料
    と熱接着された構成を有する複合構造物。
  2. 【請求項2】複合フィルムが細孔を有する請求項(1)
    に記載の複合構造物。
  3. 【請求項3】複合フィルムが共押出、遂次2軸延伸され
    てなる請求項(1)に記載の複合構造物。
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