JP2965755B2 - 2,6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フェノールの製造方法 - Google Patents

2,6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フェノールの製造方法

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JP2965755B2
JP2965755B2 JP3207304A JP20730491A JP2965755B2 JP 2965755 B2 JP2965755 B2 JP 2965755B2 JP 3207304 A JP3207304 A JP 3207304A JP 20730491 A JP20730491 A JP 20730491A JP 2965755 B2 JP2965755 B2 JP 2965755B2
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    • C07C319/14Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は多くの薬剤の合成において中間体
として有用な2,6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト
−フェノールの製造方法の改良に関する。
【0002】
【背景技術】プロブコール(Probucol) 、すなわち、
4,4′−(イソプロピリデンジチオール)−ビス
〔2,6−ジ−t−ブチルフェノール〕(「メルク イ
ンデックス」XI Ed. No. 7761 、ページ 1230)は低脂
肪血病活性(hypolipemic activity)を有する既知の薬
剤であり、これについては英国特許第1199871 号明細書
に記載されている。また、上記英国特許明細書には2,
6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フェノールをア
セトンと縮合することによってプロブコールを生成する
方法について記載されている。
【0003】後述するように、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メルカプト−フェノールを製造する多くの方法は
知られている。既知の方法は2,6−ジ−t−ブチル−
フェノールの4位を、好ましくは還元によりメルカプト
基に転化することのできる基と作用することを含んでい
る。適当な前駆物質基をフェノール誘導体の4−位に導
入する二三の方法が提案されている。これらのうち、も
っとも一般的な方法はチオシアネート基の導入およびス
ルホン化反応である。
【0004】第1の提案方法の1例が米国特許第312926
2 号明細書に記載されており、2,6−ジ−t−ブチル
−フェノールをチオシアネートおよび臭素で処理して相
当する4−チオシアネート−フェノールを生成し、次い
でナトリウムおよびアンモニアによる還元を介して所望
の4−メルカプト−フェノールを生成している。
【0005】この作用段階において良好な選択性を示す
が、この方法は還元段階においてシアン化水素を遊離す
る重大な欠点を有している。勿論、シアン化水素の極め
て危険なことは工業規模において重大な問題が提起され
ている。更に、スルホン化反応に関して、t−ブチルフ
ェノールのフルホン化が併発する異性化および脱アルキ
ル化反応のために多量の副生物を生ずることは知られて
いる(ランブリーチツ氏ほか「J. chem. Soc. 」Perkin
TransII、ページ 677〜682 (1985))。
【0006】スペイン特許第485474号明細書に記載され
ている方法においては、アセトキシとして適当に保護し
たフェノール性官能基を有する2,6−ジ−t−ブチル
−フェノール誘導体に、スルホン化反応を行い、所望の
スルホン化生成物を得ることができるが、収率が低いこ
とが記載されている。これに関するかぎり、スルホン化
反応を上述するスペイン特許に記載するように行う場合
には、生成する副生物の量が所望生成物の量より多い。
【0007】更に、出発化合物を保護する場合には、プ
ロセスの全コストを高めることは知られている。
【0008】本発明は、2,6−ジ−t−ブチル−フェ
ノールのスルホン化、および官能基を保護する必要なく
スルホン基の後還元を介して所望生成物を定量的収率で
得る2,6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フェノ
ールを得る改良方法を見出した。
【0009】本発明は、(i)2,6−ジ−t−ブチル
−フェノールをスルホン化し、(ii)得られた3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸の
還元しやすい誘導体を随意に生成し、および(iii )
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゼンスル
ホン酸、またはその還元しやすい誘導体を還元すること
からなる2,6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フ
ェノールを製造する方法において、段階(i)をシリル
化スルホン化剤(silylated sulfonating agent ) で行
うことを特徴とする。
【0010】特に、本発明の方法を反応式で示すと次の
通りである:
【化1】 (式中、RはC1 〜C4 アルキルおよびXは Clまたは
Br を示す) 。
【0011】4- 位の2,6−ジ−t−ブチル−フェノ
ール(I)を式(II)のシリル化スルホン化剤でレギオ
セレクティブ スルホン化(regioselective sulfonati
on) を不活性溶剤において15℃以下の温度で行うのが好
ましい。最も好ましい温度範囲は−10〜15℃である。
【0012】式 (II) のシリル化スルホン化剤およびそ
れを相当するクロロシリル誘導体から生成する方法は知
られている(例えば、ドゥファット氏ほか「 Bull. Che
m.Soc. Fr.」ページ 5/2〜5/79 (1963) 及びボロンコブ
氏ほか「Synthesis 」ページ 277〜280 (1982))。
【0013】また、シリル化スルホン化剤(II)は現場
で作ることができ、この場合、スルホン化段階において
同じ溶剤を用いるのが好ましい。適当なスルホン化剤と
しては、例えばトリメチルシリルクロロスルホネート、
トリメチルシリルブロモスルホネートおよびトリエチル
シリルクロロスルホネートを挙げることができる。トリ
メチルシリルクロロスルホネートを用いるのがもっとも
好ましい。
【0014】本発明の方法のすべての段階は全く同じ溶
剤において有利に行うことができる。適当な溶剤として
は、1〜3個の炭素原子を有する脂肪族ハロゲン化およ
びニトロ化合物である。好ましい溶剤としては、塩化メ
チレン、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、トリク
ロロフルオロメタンおよびニトロメタンを例示できる。
【0015】塩化メチレンの使用がもっとも好ましい。
スルホン化段階は式(III)の酸と共に、そのシリル誘導
体を与える。必要に応じて、純粋なスルホン酸(III)は
スルホン化反応混合物を水で処理することによって得る
ことができる。
【0016】しかしながら、式(III)のスルホン酸およ
び若干のそのシリル誘導体を含有する反応混合物は、適
当な塩素化剤で処理して式(IV) の3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ベンゼン−スルホン酸クロリド
を与えるようにするのが好ましい。
【0017】塩素化剤としては、好ましくは塩化チオニ
ル、五塩化燐、三塩化燐および塩化ホスホリルを例示す
るたとができる。塩素化段階は触媒量(5〜10%)のジ
メチルホルムアミドの存在で行うことができる。
【0018】式(IV) の塩化スルホニル化合物の還元は
普通の技術によって行うことができる。1例によると、
低コストで優れた結果を得ることのできる方法は酸媒質
において金属亜鉛と反応することからなる。
【0019】あるいは、また還元段階は既知の技術によ
り式(III)の中間体に直接に行うことができる( J. マ
ルチ氏「 AdvancedOrganic Chemistry 」第3版、ペー
ジ1107、9〜54項) 。かようにして得られた2,6−ジ
−t−ブチル−4−メルカプト−フェノール(V)を含
有する反応混合物はアセトンと反応させて英国特許第11
99871 号明細書に記載されているプロブコールを得るこ
とができ、かようにして2,6−ジ−t−ブチルフェノ
ールからワン−ポット プロセス( one-pot process)
を与えることができる。
【0020】本発明の方法の好ましい例は、クロロスル
ホン酸とトリメチルシリルクロリドと反応することによ
ってトリメチルシリルクロロスルホネート(II、R=CH
3 、X=Cl)を塩化メチレン中で生成することを含んで
いる。次いで、かようにして得た反応混合物を、2,6
−ジ−t−ブチルフェノール(I)を塩化メチレンに溶
解した溶液に0℃で滴下する。あるいは、また2,6−
ジ−t−ブチルフェノールを塩化メチレンに溶解した溶
液を、−10〜15℃の温度に維持した上述するトリメチル
シリルクロロスルホネート含有反応混合物に滴々添加す
る。
【0021】添加終了後、反応混合物を室温に加温し、
塩化チオニンおよび若干の触媒量のジメチルホルムアミ
ドを添加する。ある時間にわたり還流した後、反応混合
物を冷却する。不活性雰囲気において、亜鉛を混合物に
添加し、次いでこれに濃塩酸を滴下する。反応混合物を
普通のように処理した後、2,6−ジ−t−ブチル−4
−メルカプト−フェノール(V)を定量的収率で得るこ
とができる。
【0022】本発明の方法は安価な反応物を用いること
ができ、かつ1つの反応容器において高い生産性で実施
することができるので、工業的規模において極めて便利
である。更に、定量的収率を得ることができると共に、
高い毒性の発生または副生物の分離の困難さを回避する
ことができる。更に、本発明により生成した2,6−ジ
−t−ブチル−4−メルカプト−フェノールは純度が高
く、更に精製することなくプロブコールの生成に用いる
ことができる。
【0023】他の顕著な利点は、本発明において得られ
た粗2,6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フェノ
ールから生成したプロブコールは簡単に結晶化後、USPX
X 11、ページ1143の化学・物理規格に適合することを確
めたことである。また、高純度の2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−メルカプト−フェノールは、例えば欧州特許
(EP-A) 第0235,575号明細書、欧州特許第0348,203号明
細書、ドイツ特許 (DE-A) 第2,406,812 号明細書および
特開昭62−81343 号公報に記載されているような他の薬
剤を生成する中間体として用いることができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を好適な例について説明する
が、本発明はこれにより制限されるものでない。例1 3,5−ジ−t−ブチル-4- ヒドロキシ−ベンゼ
ン−スルホン酸の製造 塩化メチレン(135 g)およびトリメチルシリルクロリド
(10.8 g : 0.1 モル)を窒素雰囲気下で、冷却器、温度
計および機械撹拌機を具えた 500 ml 二重ジャケット容
器に入れた。混合物を還流加熱し(40 ℃) 、クロロスル
ホン酸 (11.3g: 0.097モル) を10分間にわたって滴下し
た。混合物を1時間にわたり還流した。溶液を15℃に冷
却し、2,6−ジ−t−ブチル−フェノール (20g;0.
097 モル) を塩化メチレン (15g)に溶解した溶液を20分
間にわたって滴々添加した。
【0025】かようにして得た溶液を、いかなる他の処
理を施さずに次の反応段階に用いた。反応混合物の少量
の試料を水で処理し、溶液を真空下で蒸発して生成物を
得、これをベンゼンから結晶化して純粋な3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸を得
た。1 H-NMR (300 MNz, CDCl3)、δ(ppm) : 1.43(s, 18H);
6.45(広い信号(broad signal)、-SO3H および/または
−OH);7.7 (s. 2H) 。13C-NMR (74.5 MHz, CDCl3) δ(p
pm) : q 29.97 ; s 34.52 ; d 123.89 ; s 129.78 ; s 136.46 ; s 157.64。m.p.= 142-144℃。
【0026】例2 3,5−ジ−t−ブチル-4- ヒドロ
キシ−ベンゼン−スルホン酸クロリド の製造 室温に維持した例1に記載した塩化メチレン溶液に、ジ
メチルホルムアミド(0.7 g ; 0.0097モル) 、次に塩化
チオニル (13.8 g ; 0.116モル) を添加した。混合物を
還流加熱しおよび18時間にわたって還流した。かように
して得た溶液を、いかなる他の処理を施さずに次の反応
段階に用いた。
【0027】この溶液の少量の試料を、真空下で溶剤を
蒸発した後、所望生成物を得た。 1 H-NMR (300 MNz, CDCl3)、δ(ppm) : 1.48 (s, 18H)
; 6.15 (s, 1H, -OH) ; 7.85 ( s, 2H, 芳香族炭化水
素) 。
【0028】例3 2, 6- ジ−t−ブチル−4−メルカ
プト−フェノールの製造 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゼンスル
ホン酸クロリドを含有する例2に記載する塩化メチレン
を窒素ガスで不活性にし、15℃に冷却した。これに亜鉛
粉末 (44.6 g ; 0.68 モル )を滴々添加し、次いで37%
塩酸水(188g ; 1.9 モル )を激しく撹拌しながら2時
間にわたって滴々添加した。添加完了後、反応混合物を
室温にし、3時間にわたって撹拌した。
【0029】反応混合物を窒素ガス下で濾過し、相を分
離し水相を塩化メチレン(30 g) で抽出した。合わせた
有機相を脱イオン化水(2×30 g) で洗浄し、最後に塩
化ナトリウム飽和溶液 (30 g) で洗浄した。かようにし
て得た有機溶液を真空下 25 ℃で蒸発した。2,6−ジ
−t−ブチル−4−メルカプト−フェノールからなる固
体を得( 21.85 g ;例1の2,6−ジ−t−ブチル−フ
ェノールに対して 94.6%(全収率))、これをいかなる
他の処理を施さずに次の反応段階に用いた。
【0030】少量の試料を、真空下で溶剤を除去した
後、分析し、ペンタンから結晶化した。 m.p. =68℃ 1 H-NMR (300 MNz, CDCl3)、δ(ppm) : 1.42 (s, 18H)
; 3.38 (s, 1H, -SH) ; 5.16 ( s, 1H, -OH) ; 7.17
(s. 2H, 芳香族炭化水素) 。
【0031】例4 4, 4′-(イソプロピリデンジチ
オ)-ビス- 〔2, 6- ジ−t−ブチル− フェノー
ル〕の製造 機械撹拌機、温度計および冷却器を具えた 100mlの二重
ジャケット容器に、例3に記載したようにして作った粗
2,6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フェノール
(21.85 g ; 0.0916モル) およびメチルアルコール (30
g)を窒素ガス下で導入した。混合物を可溶化するまで
撹拌し、次いで37%塩酸水(0.5 g)、次いでアセトン
(5.27g)を滴々添加した。溶液を4時間にわたり還流
し(65℃)、次いで室温に冷却した。かようにして得た
懸濁物を0℃に冷却した。混合物を濾過し、固体を0℃
でメチルアルコールで洗浄し(2×5g)、真空下60℃
で乾燥した。
【0032】かようにして得た粗生成物(18.9g)をイ
ソプロピルアルコールおよび水(95:5)の混合物から
2回結晶化した。濾過および真空下60℃で乾燥後、4,
4′−(イソプロピリデンジチオ)−ビス−〔2,6−
ジ−t−ブチル−フェノール〕(プロブコール)を得た
(17g;例1の2,6−ジ−t−ブチルフェノールに対
する全収率66.6%)。 1 H-NMR (300 MNz, CDCl3)、δ(ppm) : 1.45 (s, 42H)
; 5.37 (s, 2H, -OH) ; 7.47 ( s, 4H, 芳香族炭化水
素) 。
【0033】例5 3, 5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンゼンスルホン酸の製造 塩化メチレン(337.5 g)および 98 %トリメチルシリル
クロリド(29.8g;0.2675モル) を、窒素雰囲気下で冷
却器、温度計および機械撹拌機を具えた1000ml容器に入
れた。混合物を還流下で加熱し (40℃) 、次いで98%ク
ロロスルホン酸(28.82 g;0.2425モル) を10分間にわ
たって滴々添加した。混合物を1時間にわたり還流し
た。反応混合物を0℃に冷却し、2,6−ジ−t−ブチ
ル−フェノール(50g;0.2425モル) を塩化メチレン
(37.5g)に溶解した溶液に0〜5℃で30分間にわたっ
て滴々添加した。かようにして得た溶液を 3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゼン−スルホン酸
クロリド(例2)および2,6−ジ−t−ブチル−4−
メルカプト−フェノール(例3)の製造に用いた。2,
6−ジ−t−ブチル−フェノールに対する2,6−ジ−
t−ブチル−4−メルカプト−フェノールの収率は95%
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 319/02 C07C 323/20 EPAT(QUESTEL)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) 2,6−ジ−t−ブチル−フェノ
    ールをスルホン化し、(ii)得られた3,5−ジ−t−
    ブチル−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸の還元しや
    すい誘導体を随意に生成し、および(iii )3,5−ジ
    −t−ブチル−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸また
    はその還元しやすい誘導体を還元することからなる2,
    6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フェノールの製
    造方法において、段階(i)をシリル化スルホン化剤で
    行うことを特徴とする2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
    ルカプト−フェノールの製造方法。
  2. 【請求項2】 シリル化スルホン化剤をトリメチルシリ
    ルクロロスルホネート、トリメチルシリルブロモスルホ
    ネートおよびトリエチルシリルクロロスルホネートから
    なる群から選択する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 シリル化スルホン化剤をトリメチルシリ
    ルクロロスルホネートとする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 段階(i)を−10〜15℃の温度で行う請
    求項1〜3のいずれか一つの項記載の方法。
  5. 【請求項5】 段階(i),(ii)および(iii )をい
    かなる中間生成物を分離することなく同じ溶剤中で行う
    請求項1〜4のいずれか一つの項記載の方法。
  6. 【請求項6】 溶剤を1〜3個の炭素原子を有する脂肪
    族ハロゲン化またはニトロ化合物とする請求項1〜5の
    いずれか一つの項記載の方法。
  7. 【請求項7】 溶剤を塩化メチレン、ジクロロエタン、
    テトラクロロエタン、トリクロロフルオロメタンまたは
    ニトロメタンとする請求項1〜6のいずれか一つの項記
    載の方法。
JP3207304A 1990-07-26 1991-07-25 2,6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フェノールの製造方法 Expired - Lifetime JP2965755B2 (ja)

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