JP2614108B2 - スルフェニルオキシムカーバメート誘導体の製造方法 - Google Patents

スルフェニルオキシムカーバメート誘導体の製造方法

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スルフェニルオキシムカーバメート誘導体
の製造方法に関する。
従来の技術及びその問題点 従来、スルフェニルオキシムカーバメート誘導体は、
害虫に対して高い活性を示すと同時に、温血動物に対す
る毒性が低いために、農業上有用な殺虫剤として好適に
使用されている。特にS−メチル N−[(メチルカル
バモイル)オキシ]チオアセトイミデート(一般名:メ
ソミル)のスルフェニル誘導体は有効であり、例えば特
開昭58−92655号公報にはS−メチル N−{[N−メ
チル−N−(N−ベンジル−N−エトキシカルボニルエ
チルアミノスルフェニル)カルバモイル]オキシ}チオ
アセトイミデート等が開示されている。
製造方法に関しても、上記公報に、メソミルと一般式 [式中R1は炭素数1〜6のアルキル基又はベンジル基を
示す。] で表わされるスルフェニルクロリドとを反応させて一般
[式中R1は前記に同じ。] で表わされるスルフェニルオキシムカーバメート誘導体
を製造する方法が記載されている。
しかしながら、この方法によれば、目的化合物が精々
70%程度の収率で得られるに過ぎず、また該化合物の純
度も低く、工業的製造法として満足できるものではな
い。
また特公昭59−41990号公報及び同60−14022号公報に
は、トリアルキルアミン及び二酸化硫黄の存在下に、メ
ソミルと一般式 [式中R2及びR3は、一方が炭素数1〜10のアルキル基で
あり、他方が炭素数1〜10のアルキル基又は基−COOR4
(R4は炭素数1〜10のアルキル基)を示す。] で表わされるスルフェニルクロリドとを反応させて一般
[式中R2及びR3は前記に同じ。] で表わされるスルフェニルオキシムカーバメート誘導体
を製造する方法が記載されている。しかしながら、本発
明者の研究によれば、上記公報に記載の方法に従って炭
化水素系溶媒中でメソミルと一般式(1)の化合物とを
反応させた場合には、トリアルキルアミン/二酸化硫黄
の触媒効果はある程度認められるものの、反応系内にト
リアルキルアミンのみを存在させた場合に比し、目的化
合物(2)の収率が若干改善されるに止まることが判明
した。
問題点を解決するための手段 本発明の目的は、上記一般式(2)のスルフェニルオ
キシムカーバメート誘導体を高収率且つ高純度で製造し
得る方法を提供することにある。
即ち、本発明は、S−メチル N−[(メチルカルバ
モイル)オキシ]チオアセトイミデートと上記一般式
(1)で表わされるスルフェニルクロリドとを、ジクロ
ロエタン溶媒中、触媒として二酸化硫黄、酸受容体とし
てトリエチルアミンの存在下に反応させて、一般式
(2)で表わされるスルフェニルオキシムカーバメート
誘導体を得ることを特徴とするスルフェニルオキシムカ
ーバメート誘導体の製造方法に係る。
本発明の方法に係る反応を化学式で示せば以下の通り
である。
[式中R1は前記に同じ。] 本発明の反応は、ジクロロエタン溶媒中で行なわれ
る。溶媒の使用量は、原料化合物である化合物(3)1
モル当り、通常0.1〜5l程度、好ましくは0.5〜3l程度で
ある。また本発明では、触媒として二酸化硫黄が使用さ
れる。二酸化硫黄の使用量は原料化合物である化合物
(3)1モル当り、通常0.005〜0.2モル程度、好ましく
は0.01〜0.1モル程度である。本発明では、二酸化硫黄
を、ガス状で反応系内に導入してもよいし、発生量に見
合う量の塩化スルフリルを添加してもよい。更に本発明
においては、酸受容体としてトリエチルアミンを使用す
る。トリエチルアミンの使用量は、原料化合物である化
合物(3)1モル当り、通常1〜5モル程度、好ましく
は1.5〜3モル程度である。化合物(3)と化合物
(1)との使用割合としては、通常前者に対して後者を
0.5〜2倍モル量程度、好ましくは0.7〜1.5倍モル量程
度とするのがよい。本反応は、通常0〜40℃程度の温度
範囲で行なわれ、一般に1〜5時間程度で該反応は終了
する。
本発明において、出発原料として用いられる化合物
(3)及び化合物(1)は、いずれも公知の化合物であ
る。例えば化合物(1)は特開昭58−77860号公報に開
示されている。
斯くして得られる本発明の目的化合物は、通常の分離
精製手段により反応混合物から容易に単離精製され得
る。
発明の効果 本発明の方法によれば、目的とする化合物(2)を90
%以上の高収率で製造し得、また粗生成物の純度も90%
以上と高く、工業的製造法として有利なものである。
実施例 以下に実施例及び比較例を掲げて本発明をより一層明
らかにする。
実施例1 S−メチル N−{[N−メチル−N−(N−ベンジル
−N−エトキシカルボニルエチルアミノスルフェニル)
カルバモイル]オキシ}チオアセトイミデートの製造 メソミル16.2g(0.1モル)及びN−ベンジル−N−エ
トキシカルボニルエチルアミノスルフェニルクロリド2
7.3g(0.1モル)をジクロロエタン150mlに加えた。10℃
に冷却後、亜硫酸ガス0.32g(0.005モル)を吸収させた
後、同温度でトリエチルアミン20.2g(0.2モル)を滴下
した。滴下後、室温に戻して30分間攪拌した。反応後、
反応液を水洗、5%硫酸水溶液で洗浄した。ジクロロエ
タン層を分離後、5%水酸化ナトリウム水溶液50mlを加
え、室温で1時間攪拌した。水洗後、ジクロロエタン層
を乾燥し、濃縮して、赤褐色油状物39.1gを得た。得ら
れた油状物を高速液体クロマトグラフィーで定量した結
果、上記目的化合物の純度が94.3%であり、収率は92.4
%であった。
実施例2 S−メチル N−{[N−メチル−N−(N−ベンジル
−N−エトキシカルボニルエチルアミノスルフェニル)
カルバモイル]オキシ}チオアセトイミデートの製造 亜硫酸ガス0.64g(0.01モル)を使用し、上記実施例
1と同様にして赤褐色油状物である上記目的化合物39.4
g(純度94.5%、収率93.3%)を得た。
実施例3 S−メチル N−{[N−メチル−N−(N−イソブチ
ル−N−エトキシカルボニルエチルアミノスルフェニ
ル)カルバモイル]オキシ}チオアセトイミデートの製
造 メソミル16.2g(0.1モル)及びN−イソブチル−N−
エトキシカルボニルエチルアミノスルフェニルクロリド
24.0g(0.1モル)をジクロロエタン150mlに加えた。10
℃に冷却後、亜硫酸ガス0.64g(0.01モル)を吸収させ
た後、同温度でトリエチルアミン20.2g(0.2モル)を滴
下した。滴下後、室温に戻して30分間攪拌した。反応
後、反応液を水洗、5%硫酸水溶液で洗浄した。ジクロ
ロエタン層を分離後、5%水酸化ナトリウム水溶液50ml
を加え、室温で1時間攪拌した。水洗後、ジクロロエタ
ン層を乾燥し、濃縮して、赤褐色油状物36.0gを得た。
得られた油状物を高速液体クロマトグラフィーで定量し
た結果、上記目的化合物の純度が93.4%であり、収率は
92.1%であった。
比較例 S−メチル N−{[N−メチル−N−(N−ベンジル
−N−エトキシカルボニルエチルアミノスルフェニル)
カルバモイル]オキシ}チオアセトイミデートの製造 メソミル16.2g(0.1モル)及びN−ベンジル−N−エ
トキシカルボニルエチルアミノスルフェニルクロリド2
7.3g(0.1モル)をn−ヘキサン150mlに加えた。10℃に
冷却後、亜硫酸ガス0.64g(0.01モル)を吸収させた
後、同温度でトリエチルアミン20.2g(0.2モル)を滴下
した。滴下後、室温に戻して30分間攪拌した。反応後、
反応液に水を加えると三層になるため有機層が混り合う
量のジクロロエタンを加え、5%硫酸水溶液で洗浄し
た。有機層を分離後、5%水酸化ナトリウム水溶液50ml
を加え、室温で1時間攪拌した。水洗後、有機層を乾燥
し、濃縮して、赤褐色油状物32.5gを得た。得られた油
状物を高速液体クロマトグラフィーで定量した結果、上
記目的化合物の純度が90.1%であり、収率は74.1%であ
った。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】S−メチル N−[(メチルカルバモイ
    ル)オキシ]チオアセトイミデートと一般式 [式中R1は炭素数1〜6のアルキル基又はベンジル基を
    示す。] で表わされるスルフェニルクロリドとを、ジクロロエタ
    ン溶媒中、触媒として二酸化硫黄、酸受容体としてトリ
    エチルアミンの存在下に反応させて、一般式 [式中R1は前記に同じ。] で表わされるスルフェニルオキシムカーバメート誘導体
    を得ることを特徴とするスルフェニルオキシムカーバメ
    ート誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】R1がベンジル基である請求項記載の方
    法。
  3. 【請求項3】S−メチル N−[(メチルカルバモイ
    ル)オキシ]チオアセトイミデート1モル当り、二酸化
    硫黄を0.005〜0.2モル使用する請求項記載の方法。
  4. 【請求項4】S−メチル N−[(メチルカルバモイ
    ル)オキシ]チオアセトイミデート1モル当り、トリエ
    チルアミンを1〜5モル使用する請求項記載の方法。
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