JP2961194B2 - ゴースト除去回路 - Google Patents

ゴースト除去回路

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、テレビジョンシステムにおけるゴースト
障害を除去するためのゴースト除去回路に係り、更に詳
しくは、より精度の高いゴースト除去を行い得るように
したゴースト除去回路に関する。
〔従来の技術〕
sin x/xなる立ち上がりを波形を持つゴースト除去基
準信号(以下、GCR信号という)を用いて、受信された
テレビジョン信号からそのゴースト成分を除去すること
により高画質を得るようにした回路が提案されている。
この種のゴースト除去回路は、一般に、近接ゴースト
を主に除去するためのFIRフィルタ(非巡回型フィル
タ)と、通常ゴーストを主に除去するためのIIRフィル
タ(巡回型フィルタ)とを縦続接続してなるものであ
る。
従来、このような構成のゴースト除去回路において
は、受信されたGCR信号を一旦メモリに記憶し、この記
憶された受信GCR信号と回路中に予め記憶されているGCR
信号とに基づきマイクロプロセッサ等によりFIRフィル
タとIIRフィルタとのフィルタ係数(所謂、フィルタの
タップ係数)を各々算出すると共に、これらフィルタに
設定し、しかる後、受信されたビデオ信号をこれらフィ
ルタに通過させることによりそのゴースト成分を除去す
るようにしている。この場合、上記波形取込メモリに記
憶された受信GCR信号に高周波雑音が混入していると、
この受信GCR信号を用いて算出するFIRフィルタ及びIIR
フィルタ用の各フィルタ係数も不正確なものとなり、こ
の結果受信ビデオ信号からそのゴースト成分を正確に除
去することができなくなるという問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
従ってこの発明の目的は、FIRフィルタとIIRフィルタ
とを縦続接続して構成したゴースト除去回路において、
より正確にビデオ信号中ののゴースト成分を除去するこ
とができるようなゴースト除去回路を提供することにあ
る。
〔課題を解決する為の手段及びその作用〕
この発明によるゴースト除去回路は、非巡回型フィル
タと巡回型フィルタとを縦続接続してなるものにおい
て、 前記非巡回型フィルタの出力側に設けられて、該非巡
回型フィルタを通過した入力ビデオ信号中の受信ゴース
ト除去基準信号を記憶するための第1のメモリと、 所定のゴースト除去基準信号が予め記憶された第2の
メモリと、 前記非巡回型フィルタに前記ゴースト除去基準信号の
周波数特性に略対応するローパスフィルタ特性を付与す
るための第1のフィルタ係数群が予め記憶された第3の
メモリと、 前記入力ビデオ信号上に前記受信ゴースト除去基準信
号が現れるタイミングに同期させて前記第1のフィルタ
係数群を前記非巡回型フィルタに設定する第1の設定手
段と、 前記第1のメモリにおける受信ゴースト除去基準信号
と前記第2のメモリにおけるゴースト除去基準信号とに
基づいて、前記非巡回型フィルタに対するゴースト除去
用の第2のフィルタ係数群と前記巡回型フィルタに対す
るゴースト除去用の第3のフィルタ係数群とを各々算出
する演算手段と、 前記第2のフィルタ係数群と前記第3のフィルタ係数
群とを前記非巡回型フィルタと前記巡回型フィルタとに
各々設定する第2の設定手段と、 を設けたことを特徴としている。
上記の構成によれば、非巡回型フィルタ用及び巡回型
フィルタ用の各ゴースト除去用フィルタ係数を算出する
ために用いられる受信ゴースト除去基準信号は、高周波
雑音除去処理がなされたものであるから、より正確なゴ
ースト除去を達成することができ、また高周波雑音を除
去するための特別のフィルタを設ける必要もない。
〔実施例〕
先ず、この発明によるゴースト除去回路の実施例の説
明に先立ち、この発明の動作原理を説明する。
第1図は、この発明によるゴースト除去回路における
FIRフィルタとIIRフィルタとの縦続接続関係を示してお
り、このような2つのフィルタの接続構成自体は既知で
ある。この場合、FIRフィルタ10はトランスバーサルフ
ィルタ(TF)11であり、一方IIRフィルタ20は帰還路に
トランスバーサルフィルタ(TF)21を有してなるもので
前記FIRフィルタ10の出力がその加算器22に入力される
ようになっている。また、FIRフィルタ10の出力側に
は、例えば少なくとも1ライン分のビデオ情報を記憶す
るに充分な記憶容量を持つメモリMが設けられている。
上記構成において、先ず入力ビデオ信号におけるゴー
スト障害を受けたGCR信号(受信GCR信号)の波形をメモ
リMに取り込む際に、FIRフィルタ10にはGCR信号におけ
るsinx/x信号の周波数特性にほぼ対応した周波数特性を
持つ(実際には、4.2MHz付近に遮断周波数を持つ)ロー
パスフィルタ用のフィルタ係数を設定する。このように
して、メモリMには高周波雑音成分が除去された受信GC
R信号が取り込まれる。次に、メモリM中の受信GCR信号
を微分してそのsinx/x信号を抽出し、このsinx/x信号と
当該回路に予め記憶されている基準sinx/x信号とに基づ
いて、FIRフィルタ10用のゴースト除去用フィルタ係数
(以下、FIRフィルタ係数)とIIRフィルタ12用のゴース
ト除去用フィルタ係数(以下、IIRフィルタ係数)と
が、従来と同様の方法により算出される。即ち、受信GC
R信号から抽出されたsin x/x信号の時系列情報x(k)
と、基準sin x/x信号の時系列情報r(k)とに基づい
て最小二乗法を用いてFIRフィルタ係数及びIIRフィルタ
係数を算出するか、あるいはこれらの信号の周波数特性
から高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムを用いてFIR
フィルタ係数及びIIRフィルタ係数を算出する。これら
の算出されたFIRフィルタ係数及びIIRフィルタ係数は、
上記FIRフィルタ10におけるトランスバーサルフィルタ1
1及びIIRフィルタ20におけるトランスバーサルフィルタ
21に各々設定される。
また、上記FIRフィルタ係数及びIIRフィルタ係数は次
の様にして設定してもよい。即ち、FIRフィルタ係数は
上述した既知の方法により求め、このFIRフィルタ係数
が設定されたFIRフィルタ10からの前記信号x(k)に
対する出力信号y(k)を求め、このy(k)なる時系
列情報には特別な演算を施さずに、すなわちこの時系列
データの各値をそのまま対応する時間関係で、IIRフィ
ルタ20にフィルタ係数として各々設定する。
このようにFIRフィルタ10の出力信号y(k)をIIRフ
ィルタ20の係数として設定することによりゴースト障害
を除去することができる理由を以下に説明する。
先ず説明を簡単にするために、ゴースト除去は、例え
ば第2図に波形を示すようなゴースト障害を受けたsin
x/x信号x(k)から、第3図(a)に波形を示すよう
な基準sin x/x信号r(k)を再生するフィルタ動作で
あると仮定する。なお、上記信号r(k)の周波数特性
R(w)は、第3図(b)に示すように、直流から4.2M
Hzなる周波数wcまでフラットであり、それ以上の周波数
で急激に零に減衰するような特性である。
第2図に示すように、上記信号x(k)は、該信号の
基準点Oより上流側に前ゴーストを、またその下流側に
遅延ゴーストを各々含んでいる。そして、FIRフィルタ1
0の各フィルタ係数h(k)は、この信号x(k)の上
記前ゴーストと基準信号r(k)のサイドローブに対応
する部分とを含む領域、即ち第2図にP−Qで示す領域
に作用して、この領域における該信号x(k)のFIRフ
ィルタ10通過後の信号y(k)が、 y(k)=r(k)(P≦k≦Q) ……(1) となるように、設定する。
この場合、FIRフィルタ10の出力y(k)は、 となる。また、前記(1)式から、FIRフィルタ係数は
以下の関係を有する必要がある。
[R]=[H][X] ……(3) ここで、 [R]=[r(P)r(P+1)…r(Q)] [H]=[h(P)h(P+1)…h(Q)] である。従って、FIRフィルタ係数h(k)は、 [H]=[R][X]-1 ……(4) を計算することにより求めることができる。ここで、
「X]-1は[X]の逆行列である。
しかしながら、[X]の逆行列の計算は非常に複雑で
あるから、通常、FIRフィルタ係数は前述したように平
均2乗誤差法等の適応化方法又はFFTを用いたアルゴリ
ズムにより求められる。
このようにして、FIRフィルタ係数h(k)を算出す
ると共に、これら係数をFIRフィルタ10に設定した後、
ゴースト障害を受けたsin x/x信号、即ち前記信号x
(k)、をこのFIRフィルタ10に通過させる。この場
合、当該フィルタ10の出力信号y(k)の前記領域P−
Qに対応する部分は、基準信号r(k)に実質的に等し
い筈である。従って、信号y(k)は、 y(k)=x″(k)+r(k)+x′(k) ……(5) または、 と表すことができ、その波形を第4図に示す。ここで、
信号x″(k)はP点より上流側の領域における残留ゴ
ーストを表し、又信号x′(k)はQ点より下流側の領
域における残留ゴーストを表している。
そして、上記信号x′(k)の反転信号−x′(k)
を表す時系列データが対応する時間関係でIIRフィルタ2
0にフィルタ係数として設定される。この結果、第4図
の信号y(k)における信号x′(k)に対応する部分
が相殺される為、IIRフィルタ20の出力信号o(k)
は、第5図にその波形を示すように、 o(k)≒r(k) ……(6) となる。
上述したゴースト除去動作は、以下の如くにして証明
することができる。
FRIフィルタ10の出力Y(w)を、−X′(w)なる
帰還周波数特性を持つIIRフィルタ20を通過させた場
合、このフィルタ20の出力O(w)は、 O(w)=Y(w)−X′(w)O(w)……(7) と表すことができる。したがって、 と表すことができる。ここで、先にも述べたようにFIR
フィルタ10のフィルタ係数は前ゴーストの領域O−Pま
でカバーするように設定したから、上記(8)式のX″
(w)はR(w)に対して無視し得る程小さい。したが
って、上記(8)式は、 と表すことができる。ここで、前記周波数特性R(w)
は第3図(b)にも示した通り、その周波数帯域内にお
いては1であるから、次のように2つの領域に分割して
表すことができる。
ここで、wcはR(w)が1から減少し始める前記周波数
である。
従って、前記出力O(w)における周波数wcより低い
(w<wc)周波数部分OL(w)は、 となる。このように、O(w)における周波数wcより低
い周波数部分は、R(w)の低い周波数部分と等しくフ
ラットである。
また、出力O(w)における周波数wcより高い(wc
w)周波数部分OH(w)は、 となる。ここで、X′(w)は、X′(w)即ち残留
ゴースト信号x′(k)の周波数特性、の高い周波数部
分である。この(12)式は、X′(w)が小さいほ
ど、OH(w)はRH(w)に近づくことを示している。従
って、受信されたビデオ信号が極めて大きなゴーストを
含まない限り、OH(w)はRH(w)と実質的に同一と見
做すことができる。
しかして、前述したような各フィルタ係数の設定方法
によれば、当該ゴースト除去回路の出力O(w)の低い
周波数部分はR(w)の低い周波数部分と同一となり、
また、O(w)の高い周波数部分もR(w)の高い周波
数部分と極めて近いものとなる。
通常のCPUを用いた実施例 次に、通常のマイクロプロセッサを用いて構成した本
発明によるゴースト除去回路の一実施例を第6図を参照
して説明する。
第6図において、このゴースト除去回路に設けられる
FIRフィルタ10及びIIRフィルタ20は、第1図に示したも
のと同様の構成を有している。FIRフィルタ10を構成す
るトランスバーサルフィルタ11の入力端と当該ゴースト
除去回路の信号入力端子30との間にはスイッチ31が設け
られており、この入力端子30には所定のサンプリング周
波数でサンプルされると共にデジタル化された受信ビデ
オ信号が順次供給される。スイッチ31は、例えばマルチ
プレクサとして構成されるもので、後述するマイクロプ
ロセッサ32の制御の下に、上記入力端子30のビデオ信号
か又は1ライン分のビデオ信号の記憶容量を持つバッフ
ァメモリ33の出力をFIRフィルタ10の入力端に供給す
る。また、トランスバーサルフィルタ11の出力は、IIR
フィルタ20における加算器22に供給されると共に、少な
くとも1ライン分のビデオ信号の記憶容量を持つ波形取
込メモリ34にも供給されるようになっている。この波形
取込メモリ34の出力端は、マイクロプロセッサ32の入力
バスに接続されている。このマイクロプロセッサ32に
は、演算及び制御を行なうプログラム、基準データ及び
sinx/x信号の周波数特性に略対応した特性を持つローパ
スフィルタ用のフィルタ係数等が予め記憶されたROM3
5、並びに中間データ等を一時的に記憶するためのRAM36
が各々接続されている。また、マイクロプロセッサ32の
出力バスは前記バッファメモリ33の入力端と、トランス
バーサルフィルタ11及び21の各フィルタ係数入力端とに
接続されている。なお、IIRフィルタ20の出力端に接続
された当該ゴースト除去回路の信号出力端子37に得られ
るビデオ信号は、例えばアナログ信号に変換された後、
図示せぬ画像表示回路等に供給される。
上記構成において、マイクロプロセッサ32は、先ず、
例えば各フィールドの18番目の水平期間(18Hまたは281
H)の直前においてスイッチ31を図示の位置に設定する
と共にトランスバーサルフィルタ11にその各段のフィル
タ係数として、ROM35に予め記憶された前記ローパスフ
ィルタ用のフィルタ係数を各々設定する。この結果、端
子30を介してフィルタ11に入力された例えば18Hまたは2
81Hのビデオ信号は、その高周波雑音成分が除去された
形で同フィルタから出力されて波形取込メモリ34に記憶
される。次に、マイクロプロセッサ32はフィルタ11のフ
ィルタ係数をローパスフィルタ係数設定以前の値に戻
し、次いで所定のタイミングで上記メモリ34の内容を読
み出してRAM36に記憶する。マイクロプロセッサ32は、
上記の動作を例えばBTA(放送技術開発協議会)規格の
8フィールドシーケンス法に従って実行し、この結果RA
M36に得られるデータに基づいて、入力されたビデオ信
号中のGCR信号(時系列情報)を再生する。次いでマイ
クロプロセッサ32はこのGCR信号を必要な処理を施して
から微分することにより、該GCR信号の立ち上がりに相
当するsin x/x信号、即ち第2図に示すようなゴースト
障害を受けたsin x/x信号の時系列x(k)、を再生し
てRAM36に一時記憶する。次いで、マイクロプロセッサ3
2はRAM36中の上記信号x(k)とROM35に予め記憶され
た第3図(a)に示すような基準sin x/x信号の時系列
r(k)とに基づいて最小二乗誤差法によりFIRフィル
タ用のフィルタ係数h(k)を算出する。
次いで、マイクロプロセッサ32はRAM36に記憶されて
いる前記信号x(k)を読み出してバッファメモリ33に
記憶し、また垂直帰線期間中に上記フィルタ係数h
(k)をトランスバーサルフィルタ11の各段に設定する
と同時にスイッチ312を切り換えてバッファメモリ33中
の信号x(k)がトランスバーサルフィルタ11に供給さ
れるようにする。この場合、上記信号x(k)に対する
該トランスバーサルフィルタ11からの出力、即ち第4図
に示したような信号y(k)、が前記波形取込メモリ34
に記憶される。上記動作が終了したらマイクロプロセッ
サ32はスイッチ31を図示の状態に戻す。
次に、マイクロプロセッサ32は、波形取込メモリ34か
ら信号y(k)の点Q以降の部分、即ち信号x′(k)
として表した残留ゴースト領域、を抽出し、このx′
(k)なる時系列の各値を符号を反転してトランスバー
サルフィルタ21の各段に、対応する時間関係で設定す
る。
しかして、上記の構成によれば、ゴースト障害を受け
たsin x/x信号x(k)に対して信号出力端子37に得ら
れる当該回路の出力o(k)は第5図に示したように基
準sin x/x信号r(k)とほぼ同一となるから、上記端
子37に得られるビデオ信号はゴースト障害がほぼ除去さ
れたものとなる。
デジタルシグナルプロセッサを用いた実施例 次に、本発明によるゴースト除去回路の他の実施例を
説明する。
第7図は、デジタルシグナルプロセッサ(以下、DSP
という)を用いてより高速バッファを図った本発明のゴ
ースト除去回路の構成を示している。この図において、
FIRフィルタ40とIIRフィルタ50とを縦続接続する構成自
体は、第6図に示した構成と同様である。この場合、FI
Rフィルタ40の入力端40aには、信号入力端子60に入力さ
れたアナログビデオ信号がA/D変換器61により所定のサ
ンプリング周期で例えば8ビットのデジタルデータに変
換された形で順次供給される。また、IIRフィルタ50の
出力端50bからはフィルタされた例えば8ビットのビデ
オ信号がD/A変換器62に順次供給され、このD/A変換器か
らアナログの形で出力端子63に供給される。また、FIR
フィルタ40の出力端40bとIIRフィルタ50の入力端50aと
の間には1水平線期間内のビデオ信号を記憶するに充分
に容量を持つラインメモリ64の入力端が接続され、この
ラインメモリの出力端はDSP65の入力バスに接続されて
いる。DSP65は、例えばテキサス・インスツルメンツ社
製のTMS320C25であり、このDSPのチップオンROMには基
準sinx/x信号及びこの信号の周波数特性に略対応する特
性を持つローパスフィルタ用のフィルタ係数LPF(k)
が予め記憶されている。また、このDSP65には、一時的
なデータを記憶したりワーキング領域として使用される
RAM66が接続されている。又、このDSP65の出力バスはFI
Rフィルタ40及びIIRフィルタ50におけるフィルタ係数入
力端子等に接続されている。
FIRフィルタ40は、第8図に示すように、入力される
ビデオ信号を前記DSP65により設定された時間だけ遅延
して出力する可変遅延素子42と、この可変遅延素子の出
力と上記入力ビデオ信号とを端子aとbとにおいて各々
入力するトランスバーサルフィルタ43−0と、このトラ
ンスバーサルフィルタ43−0にその出力端子c及びdを
介して縦続接続された3個のトランスバーサルフィルタ
43−1、43−2、43−3とを有している。上記トランス
バーサルフィルタ43−0、43−1、43−2、43−3は各
々同様の構成を有し、それらの1個の詳細な構成を第9
図に示す。
第9図において、当該トランスバーサルフィルタの入
力端子a(8ビット入力)には1クロックの遅延素子44
の入力端が接続され、この遅延素子の出力端は16個の乗
算器46−0、46−1、46−2、…46−15の各入力端に接
続されると共に、出力端子cにも接続されている。上記
各乗算器46−0、46−1、46−2、…46−15には前記DS
P65からフィルタ係数が乗算係数として供給される。ま
た、このトランスバーサルフィルタの他の入力端子b
(16ビット入力)と他の出力端子dとの間には、17個の
1クロック遅延素子47−0、47−1、47−2、…47−1
5、47−16がそれらの間に加算器48−0、48−1、48−
2、…48−15が介挿された状態で縦続接続されている。
また、前記乗算器46−0、46−1、46−2、…46−15の
各出力は、それらに対応する各加算器48−0、48−1、
48−2、…48−15の他の入力端に各々供給されるように
なっている。
再び第8図に戻って、前記FRIフィルタ40の出力端40
b、即ちトランスバーサルフィルタ43−3の出力端子
d、はラインメモリ64の入力端に接続されると共に、II
Rフィルタ50の入力端子50aに接続されている。この入力
端子50aはトランシバーサルフィルタ51−0の入力端子
bに接続され、このトランスバーサルフィルタ51−0に
は7個のトランスバーサルフィルタ51−1、51−2、…
51−7が縦続接続されている。この場合、上記トランス
バーサルフィルタ51−0、51−1、51−2、…51−7の
各々は、第9図に示した構成と同様の構成を有してい
る。そして、トランスバーサルフィルタ51−7の出力端
子dは、16ビットの情報を8ビットの情報に制限するリ
ミタ52を介して当該IIRフィルタ50の出力端子50bに接続
されている。また、上記リミタ52の出力は、可変遅延素
子53−0、53−1、53−2、…53−7を各々介して前記
トランスバーサルフィルタ51−0、51−1、51−2、…
51−7の入力端子aに各々帰還されるようになってい
る。この場合、上記可変遅延素子53−0、53−1、53−
2、…53−7にはDSP65により遅延量が各々設定され
る。
次に、上記構成を持つこの実施例の動作を第10図に示
すフローチャートを参照して説明する。
図示せぬ回路により、受信されたビデオ信号における
奇数フィールドの垂直同期信号の立下りが検出される
と、DSP65により第10図のプログラムが開始され、先ず
ブロック100において初期化処理が行なわれる。このブ
ロック100においては、FIRフィルタ40及びIIRフィルタ5
0にフィルタ係数として値“0"が各々設定される。すな
わち、DSP65は、トランスバーサルフィルタ43−0ない
し43−3及び51−0ないし51−7における各乗算器46−
0ないし46−15に乗算係数として値“0"を各々設定す
る。次にブロック101においてカウンタCNTに“0"を設定
した後、ブロック102に進む。ブロック102においては、
当該フィールドの18番目の水平期間の直前において、DS
P65のチップオンROMに予め記憶されている前記ローパス
フィルタ係数LPF(k)がFIRフィルタ40にフィルタ係数
として設定される。次いでブロック103において、ライ
ンメモリ64に記憶されたデータ、即ち上記ローパスフィ
ルタ係数LPF(k)に基づきフィルタ40により高周波ノ
イズが除去されたGCR信号(またはペデスタル信号)、
がRAM66に記憶される。次いでブロック104においては、
FRIフィルタ40の各フィルタ係数をブロック102の直前の
値に戻し、かつカウンタCNTに“1"を加算する。次に、
ブロック105において、カウンタCNTが例えば“8"の倍数
“8N"に達したか否かを判定し、もし達していない場合
はブロック102に戻り、またもし達していたら次のブロ
ック106に進む。即ち、上述したブロック102ないし105
においては、例えばBTA規格の8フィールドシーケンス
法を適用するため、連続する8の倍数フィールド分のGC
R信号及びペデスタル信号が収集される。次に、ブロッ
ク106においては、上記のようにして収集されたGCR信号
及びペデスタル信号に上記8フィールドシーケンス法に
基づく処理を施すことにより平均化されたGCR信号を求
め、更に、この様にして求められたGCR信号と該GCR信号
の1クロック分シフトされた信号との差をとる(すなわ
ち、GCR信号を微分する)ことによりゴースト障害を受
けたsin x/x信号x(k)を求める。このようにして求
められた信号x(k)はRAM66に記憶される。
次にブロック107においては、DSP65のチップオンROM
に予め記憶されている基準sin x/x信号の時系列情報r
(k)とRAM66中の上記信号x(k)とから最小二乗誤
差法を用いてFIRフィルタ40用のフィルタ係数h(k)
{この実施例においては64個の値であり、以下、これら
フィルタ係数をfir(k)で表す}を各々算出し、RAM66
に一時記憶する。次にブロック108に進むと、RAM66中の
信号x(k)と上記fir(k)とに基づいて、x(k)
なる信号をfir(k)なるフィルタ係数が設定されたFIR
フィルタに入力した場合に同FIRフィルタから出力され
る信号y(k)のうち前記信号x′(k)の部分演算に
より算出する。即ち、DSP65は、第4図のQ点以降のk
に関して、 を各々求める。このようにして求められたx′(k)は
RAM66に一時記憶される。次にブロック109において、DS
P65は上記x′(k)から所定個数(この実施例におい
ては8個)のピークを求め、これらピークを各々中心と
して連続する所定価数(この実施例においては16個)の
x′(k)データを各々抽出する(これらデータはIIR
フィルタ50のフィルタ係数となるもので、以下iir
(k)で表す)。そしてDSP65は、各々が16個のデータi
ir(k)からなるこれら8個のデータ群をRAM66に記憶
する。また、DSP65は、第4図におけるO点からの上記
各データ群の先頭のデータまでの各時間を基にIIRフィ
ルタの各遅延量dly7、dly6、dly5、…、dly0を求め、こ
れら各遅延量をRAM66に記憶する。
次にブロック110においては、上述のようにして算出
された各フィルタ係数fir(k)、iir(k)及び遅延量
dly7、dly6、dly5、…、dly0を、垂直輝線消去期間内の
所定の水平期間においてFIRフィルタ40及びIIRフィルタ
50に各々設定する。即ち、フィルタ係数fir(k)は各
トランスバーサルフィルタ43−0ないし43−3の乗算器
46−0ないし46−15に乗算係数として各々設定される。
また、遅延量dly7ないしdly0は、可変遅延素子53−7な
いし53−0に各々設定され、フィルタ係数iir(k)の
各データの符号を反転した値が各トランスバーサルフィ
ルタ51−7ないし51−0の乗算器46−0ないし46−15に
乗算係数として各々設定される。
以上の処理が終了すると、このプログラムはブロック
101に戻り、以後、上述したのと同様の処理が繰り返さ
れる。
上記実施例によれば、フィルタ係数fir(k)及びiir
(k)の算出に使用される信号x(k)はローパスフィ
ルタ係数LPF(k)を用いて高周波雑音除去処理がなさ
れたものであるから、より正確なゴースト除去動作を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明によるゴースト除去回路の動作原理
を説明するためのブロック図、 第2図は、ゴースト障害を受けた受信ゴースト除去基準
信号の波形図、 第3(a)図は、この発明によるゴースト除去回路のメ
モリに予め記憶されるゴースト除去基準信号の波形図、 第3(b)図は、上記ゴースト除去基準信号の周波数特
性図、 第4図は、非巡回型フィルタを通過した後の受信ゴース
ト除去基準信号の波形図、 第5図は、この発明によるゴースト除去回路から出力さ
れる受信ゴースト除去基準信号の波形図、 第6図は、この発明によるゴースト除去回路の一実施例
の構成を示すブロック図、 第7図は、この発明によるゴースト除去回路の他の実施
例の構成を示すブロック図、 第8図は、同実施例における非巡回型フィルタ及び巡回
型フィルタの詳細な構成を示すブロック図、 第9図は、これらフィルタを構成するトランスバーサル
フィルタの詳細な構成を示すブロック図、 第10図は、第8図の実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。 10……非巡回型フィルタ(FIRフィルタ)、11……トラ
ンスバーサルフィルタ、20……巡回型フィルタ(IIRフ
ィルタ)、21……トランスバーサルフィルタ、22……加
算器、31……スイッチ、32……マイクロプロセッサ、33
……バッファメモリ、34……波形取込メモリ、35……RO
M、36……RAM、40……非巡回型フィルタ(FIRフィル
タ)43−0〜43−3……トランスバーサルフィルタ、50
……巡回型フィルタ(IIRフィルタ)、51−0〜51−7
……トランスバーサルフィルタ、64……ラインメモリ、
65……デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、66……RA
M、M……メモリ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/21 H03H 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非巡回型フィルタと巡回型フィルタとを縦
    続接続して構成したゴースト除去回路において、 前記非巡回型フィルタの出力側に設けられて、該非巡回
    型フィルタを通過した入力ビデオ信号中の受信ゴースト
    除去基準信号を記憶するための第1のメモリと、 所定のゴースト除去基準信号が予め記憶された第2のメ
    モリと、 前記非巡回型フィルタに対して前記ゴースト除去基準信
    号の周波数特性に略対応するローパスフィルタ特性を付
    与するための第1のフィルタ係数群が予め記憶された第
    3のメモリと、 前記入力ビデオ信号上に前記受信ゴースト除去基準信号
    が現れるタイミングに同期させて前記第1のフィルタ係
    数群を前記非巡回型フィルタに設定する第1の設定手段
    と、 前記第1のメモリにおける受信ゴースト除去基準信号と
    前記第2のメモリにおけるゴースト除去基準信号とに基
    づいて、前記非巡回型フィルタに対するゴースト除去用
    の第2のフィルタ係数群と前記巡回型フィルタに対する
    ゴースト除去用の第3のフィルタ係数群とを各々算出す
    る演算手段と、 前記第2のフィルタ係数群と前記第3のフィルタ係数群
    とを前記非巡回型フィルタと前記巡回型フィルタとに各
    々設定する第2の設定手段と、 を具備していることを特徴とするゴースト除去回路。
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