JP2961093B2 - 関節疾患治療用のカルボキサミドの安定で長時間作用型の塩 - Google Patents

関節疾患治療用のカルボキサミドの安定で長時間作用型の塩

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗炎症性カルボキ
サミドの安定で長時間作用型の塩、特に、関節疾患の治
療において沈痛または抗炎症薬剤として有用な(z)−
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−3−(ヒドロキシ−2
−チエニルメチレン)−2−オキソ−1−H−インドー
ル−1−カルボキサミド(テニダップ)の塩に関する。
【0002】
【従来の技術】Kadinの米国特許第4,556,6
72号には、テニダップおよびその塩を含めた式
【化8】 の2−オキシンドール−1−カルボキサミドおよびそれ
らの薬学的に許容される塩が記載されている。
【0003】AllenおよびO’Neillの米国特
許第5,036,099号には、投与形態が非吸湿性で
安定なテニダップのナトリウム塩の無水結晶質形が記載
されている。
【0004】テニダップおよび他の2−オキシンドール
−1−カルボキサミドは、慢性関節リウマチの治療に有
用な急性期タンパク調節抗炎症薬である。ステロイドと
同様に、これらの化合物は関節炎患者の急性期タンパク
を急速に減少させることが知られている。これらの化合
物の関節内投与で、関節の痛みおよび腫れは除かれ、同
時に薬剤を全身的にさらすことは極めて少なくなる。ほ
んの少し可溶性の塩を用いる長時間作用型の配合物が、
関節内投与には必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、関節疾患治
療用のカルボキサミドの安定で長時間作用型の塩を提供
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式
【化9】 [式中、Xは水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、炭素原
子数1〜4のアルキル、炭素原子数3〜7のシクロアル
キル、炭素原子数1〜4のアルコキシ、炭素原子数1〜
4のアルキルチオ、トリフルオロメチル、炭素原子数1
〜4のアルキルスルフィニル、炭素原子数1〜4のアル
キルスルホニル、ニトロ、フェニル、炭素原子数2〜4
のアルカノイル、ベンゾイル、テノイル、炭素原子数2
〜4のアルカンアミド、ベンズアミド、および各アルキ
ルの炭素原子数が1〜3のN,N−ジアルキルスルファ
モイルよりなる群から選択され;そしてYは水素、フル
オロ、クロロ、ブロモ、炭素原子数1〜4のアルキル、
炭素原子数3〜7のシクロアルキル、炭素原子数1〜4
のアルコキシ、炭素原子数1〜4のアルキルチオおよび
トリフルオロメチルよりなる群から選択され;あるいは
XおよびYは一緒になったとき、4,5−、5,6−も
しくは6,7−メチレンジオキシ基、または4,5−、
5,6−もしくは6,7−エチレンジオキシ基となり;
あるいはXおよびYは一緒になって隣接炭素原子に結合
したとき、2価のラジカルZを形成し、ここでZは
【化10】 (式中、Wは酸素または硫黄である)よりなる群から選
択され;R1は炭素原子数1〜6のアルキル、炭素原子
数3〜7のシクロアルキル、炭素原子数4〜7のシクロ
アルケニル、フェニル、置換フェニル、アルキルが炭素
原子数1〜3のフェニルアルキル、アルキルが炭素原子
数1〜3の(置換フェニル)アルキル、アルキルが炭素
原子数1〜3のフェノキシアルキル、アルキルが炭素原
子数1〜3の(置換フェノキシ)アルキル、アルキルが
炭素原子数1〜3の(チオフェノキシ)−アルキル、ナ
フチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル、
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−イルお
よび−(CH2n−Q−Roよりなる群から選択され;
ここで置換フェニル、(置換フェニル)アルキルおよび
(置換フェノキシ)アルキル上の置換基はフルオロ、ク
ロロ、ブロモ、炭素原子数1〜4のアルキル、炭素原子
数1〜4のアルコキシおよびトリフルオロメチルよりな
る群から選択され;nは0、1または2であり;Qはフ
ラン、チオフェン、ピロール、ピラゾール、イミダゾー
ル、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソ
キサゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,3,4
−チアジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、テト
ラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒド
ロピラン、テトラヒドロチオピラン、ピリジン、ピリミ
ジン、ピラジン、ベンゾ[b]フランおよびベンゾ
[b}チオフェンよりなる群から選択される化合物から
誘導される2価のラジカルであり;そしてRoは水素ま
たは炭素原子数1〜3のアルキルである]の2−オキシ
ンドール−1−カルボキサミドのマグネシウム、カルシ
ウム、リドカインおよびベンザチン塩を提供する。
【0007】これらの塩はほんの少し水溶性であり、そ
して関節疾患に伴う痛みおよび腫れを緩和する関節内注
射に適している。
【0008】特に好ましい化合物は5−クロロ−2,3
−ジヒドロ−3−(ヒドロキシ−2−チエニルメチレ
ン)−2−オキソ−1−H−インドール−1−カルボキ
サミドおよび5−フルオロ−6−クロロ−2,3−ジヒ
ドロ−3−(ヒドロキシ−2−チエニルメチレン)−2
−オキソ−1−H−インドール−1−カルボキサミドの
カルシウムおよびベンザチン塩である。
【0009】別の態様において、本発明は、式Iの化合
物のカルシウム、マグネシウム、リドカインまたはベン
ザチン塩の関節内注射を含む、関節疾患の治療方法を提
供する。
【0010】さらに別の態様において、本発明は、式I
の化合物のカルシウム、マグネシウム、リドカインまた
はベンザチン塩、および薬学的に許容される担体の関節
内注射に適した医薬組成物を提供する。
【0011】さらに別の態様において、本発明は、
【化11】 [式中、XはH、F、Cl、Br、(C1−C6)アルキ
ル、(C3−C8)シクロアルキル、NO2、CF3、C
N、SH、S(O)m3、OR4、COR4またはCON
45であり;YはH、F、Cl、Br、(C1−C6
アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、NO2、C
3、CN、SH、S(O)l17、OR18またはCON
1819であり;R1はHであり;R20はCOR6、CO
NR78、フェニルまたはモノ−もしくはジ置換フェニ
ルであり、ここで置換基は各々Cl、F、Br、(C1
−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシまたはCF3
であり;Qは
【化12】 またはQ2−A1であり;AはH、F、Cl、Br、I、
CF3、OR9、S(O)p10、COOR11、CONR9
11、CN、NO2、COR10、CH2OR11、OCOR
10、NR911、N(R9)COR11、SO2NR911
【化13】 であり;BはH、F、Cl、Br、I、CF3、O
13、S(O)t14、COOR15、CONR1315
CN、NO2、COR14、CH2OR15、OCOR14、N
1315、N(R13)COR15、またはSO2NR13
15であり、但し、AおよびBは共にHではなく、あるい
はAおよびBは一緒になってQ1の同じ環炭素に結合し
て同じオキソとなるか、あるいはAがHでないとき、B
は上記定義通りであるかまたは(C1−C4)アルキルで
あり;A1はF、Cl、Br、I、CF3、OR9、S
(O)p10、COOR11、CONR911、CN、NO
2、COR10、CH2OR11、OCOR10、NR911
N(R9)COR11、またはSO2NR911であり;Q1
【化14】 であり;Q2
【化15】 であり;m、n、p、qおよびtは各々0、1または2
であり;WおよびZは各々O、SまたはNR11であり;
1およびW2は各々O、SまたはNR10であり、但し、
1およびW2のうちの1つがOまたはSであるとき、他
方はOまたはSであり;R3、R6、R10、R14およびR
17は各々(C1−C6)アルキルまたはフェニルであり;
5、R8、R11、R15およびR19は各々H、(C1
6)アルキルまたはフェニルであり;R4,R7,R9
よびR13は各々Hまたは(C1−C6)アルキルであり;
そしてR12はH、F、Cl、Br、CF3または(C1
6)アルキルである]の化合物のマグネシウム、カル
シウム、ベンザチンおよびリドカインよりなる群から選
択される塩を含む。
【0012】オキシンドールであるテニダップは、慢性
関節リウマチの治療に用いられる急性期タンパク調節抗
炎症薬である。ステロイドと同様に、オキシンドールは
関節炎患者において急性期タンパクを急速に減少するこ
とが分かっており、そして試験管内試験ではIL−6お
よびIL−1の生成を抑制することが分かっている。こ
れらの性質は、テニダップおよび他のオキシンドールが
関節炎の関節内治療に用いられることを示している。
B. H. Littman, et al.,Art
hritis and Rheumatism 35
9 Suppl., S341, 1992。テニダッ
プ遊離酸の関節内懸濁液投与形は、2個バイアル製品と
して開発された。1つのバイアルには、無菌合成され、
そして無菌ジェットミルされた滅菌テニダップ遊離酸が
含まれている。第2のバイアルは、表面活性剤を含有す
る滅菌水性緩衝化構成ビヒクルからなる。薬剤物質と賦
形剤とからなるとき、薬剤を均質に分散させるために、
並びに必要な投与量を確実に放出するために、生成物を
渦巻き状に混合する必要がある。
【0013】公開臨床試験の後、偽薬対照二重盲検臨床
試験をリウマチ様関節炎または変形性関節症の患者に行
った。薬剤または偽薬は関節内注射によって投与した。
120mgのテニダップ遊離酸または偽薬を投与された
患者は全て膝に滲出があった。偽薬における腫れの改善
および痛みの最大軽減度の改善(全体評価)は投与後の
初期に観察された。しかしながら、投与後2週間で、改
善はそれほどはっきりしなかった。また、テニダップの
血漿レベルの測定では、投与後1〜2時間の間に関節か
らの薬剤の急速な滲出が示された。これらの観察は短時
間作用型コルチコステロイドで報告されたものと同様で
ある。これらの臨床的観察に基づいて、テニダップおよ
び他のオキシンドールの長時間作用型関節内投与形が、
リウマチ様関節炎の有効な治療に必要であると結論づけ
られた。B. H. Littman, et. a
l., Arthritis and Rheumat
ism 35/9 Suppl.S341, 199
2。
【0014】オキシンドール−1−カルボキサミドのほ
んの少し可溶性の塩を合成し、関節内投与形の開発のた
めに検討した。カルシウム、マグネシウム、リドカイン
およびベンザチン塩は適した可溶特性を示し(表3参
照)、ベンザチンはその低い水性溶解度、ゆっくりした
溶解速度、および調べた他の塩形よりもすぐれた固体状
態安定性に基づいて、最も有効な塩形として確認され
た。
【0015】2−オキシンドール−1−カルボキサミド
は、米国特許第4,556,672号に記載の手順によ
って製造される。この記載は参照することによってここ
に記載されたものとする。
【0016】式IIの化合物は、米国特許第5,04
7,554号に記載の手順によって製造される。この記
載は参照することによってここに記載されたものとす
る。
【0017】2−オキシンドール−1−カルボキサミド
のカルシウム、マグネシウム、ω−ジエチルアミノ−
2,6−ジメチルアセトアニリド(リドカイン)および
N,N−ジベンジルエチレンジアミン(ベンザチン)塩
は、2−オキシンドール−1−カルボキサミドをグリセ
リン、エタノール、イソプロパノールまたはジメチルア
セトアミドのような適当な液体に溶解または懸濁し、そ
して当量の酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、リドカインまたはベ
ンザチンをそのままあるいは室温のまたは約50〜10
0℃に温めた同じまたは別の液体中のものとして加える
ことによって容易に製造される。冷却したら、塩を沈殿
させるか、あるいは水または水性アルコールのような第
2の液体を加えることによって沈殿させうる。
【0018】このようにして得られた塩は、適当な溶媒
から再結晶することによって精製しうる。塩からの2−
オキシンドール−1−カルボキサミドの試験管内放出速
度は以下の表3に示す。
【0019】好ましい塩はテニダップカルシウムおよび
テニダップベンザチンである。
【0020】アルビノウサギの刺激試験において、30
〜60mgのテニダップ(遊離酸)活性成分/mlを含
有する0.5mlのテニダップ遊離酸懸濁液の単一関節
内投与では、刺激がないことを示した。より高濃度のテ
ニダップ懸濁液を同様に投与した別のグループのウサギ
では、単一30mg投与量の50%を越える量が投与後
2時間で膝関節からなくなり、化合物の実質的に全てが
投与後24時間までに関節からなくなった。
【0021】テニダップのカルシウムおよびベンザチン
塩を長時間作用型投与形の開発のために選択した。試験
管内試験では、これらの塩は、テニダップ遊離酸と比較
して、かなり遅い溶解速度を有することが分かった。配
合物は、適量のカルシウム塩またはベンザチン塩形の化
合物を臨床賦形剤(テニダップ懸濁液賦形剤;表1参
照)に懸濁して、120mgの活性成分(テニダップ遊
離酸)/mlの濃度にすることによって製造した。
【0022】テニダップ塩の懸濁液は12時間湿式磨砕
して、粒子サイズを約10μに減じた。試験懸濁液は、
投与に用いるまで、室温に維持した。テニダップカルシ
ウム懸濁液は不透明な鮮黄色でやや粘性であり、一方、
テニダップベンザチン懸濁液は薄い黄色で不透明であっ
た。各動物に投与する前には、適当な試験懸濁液を含有
するバイアルを激しく撹拌して確実に均質にした。
【0023】体重が3.34〜4.40kgのオスで大
人のニュージーランドホワイト(ランダムに飼育され
た)ラビット17匹を試験に用いた。投与の1日前に、
両方の後脚の膝関節の周りの部分の毛を電気バリカンを
使用して刈った。投与日に、8匹の動物の左膝にテニダ
ップカルシウム懸濁液の単一0.5ml(テニダップ遊
離酸60mgに相当する投与量)関節内注射をした。第
2のグループの8匹のウサギの左膝にテニダップベンザ
チン懸濁液の単一0.5ml(テニダップ遊離酸60m
gに相当する投与量)関節内注射をした。各動物の右膝
には注射しなかった。残りのウサギは基準のための非投
与対照とした。
【0024】動物は投与する短時間の間、手で仰向けに
し、麻酔はかけなかった。各注射は、滅菌した使い捨て
の5/8インチ、25ゲージ皮下注射針を取り付けた、
滅菌1mlプラスチック使い捨て注射器を使用して、膝
蓋靭帯を通して関節内腔に行った。投与後、全ての動物
を各ケージに戻した。
【0025】ウサギは、不快および/または全身性毒性
の臨床的徴候について、および注射部位における全体的
な変化について、投与日およびその後毎日断続的に観察
した。毎日、動物の餌の消費量を調査し、個々の体重を
記録した。血漿および両脚関節を非投与動物から、およ
び投与後2、24、48および120時間の治療グルー
プの2匹のウサギから得た。
【0026】投与後の適当な時間に、約5mlの血液を
各動物から心臓穿刺によって採血し、そして過剰投与量
のナトリウムペントバルビタールを辺縁耳静脈へ注射す
ることによって動物を犠牲にした。血液はヘパリン化
し、血漿を集めた。各ウサギの両膝関節を切除した(関
節腔は切開しなかった)。血漿および膝関節は分析する
まで冷凍貯蔵した。血漿および膝関節中のテニダップの
濃度は、紫外線検出を用いる高性能液体クロマトグラフ
ィーによって測定した。この分析では、テニダップの検
出限界は0.5μg/mlであった。膝関節中のテニダ
ップの測定に用いた手順は次の通りであった。
【0027】膝関節全体の切除後、使用するまで、膝は
プラスチックバッグに入れ、冷凍した。薬剤抽出の場
合、膝を部分的に解凍した(〜15分)。組織はメスお
よびハサミを使用して関節から切除し、3つの肉厚Na
lgene(100ml)遠心管に入れた。残りの骨材
料は3つの部分に分け、骨用カッターで小片にカット
し、管中で組織部分と一緒にした(すなわち、抽出のた
めに各膝は3つのセグメントにカットした)。
【0028】30mlのメタノール/1%トリエチルア
ミン(TEA)[溶媒]を各管に加え、ポリトロン(速
度設定11、2分間)を使用して組織を均質化してペー
ストにした。管を遠心分離し(インターナショナル セ
ントリフュージ、設定50、10分間)、上澄みを50
0ml丸底フラスコにデカントした。ペレットを3回溶
媒で洗浄し、洗浄物を丸底フラスコ中で一緒にした。
【0029】溶媒は真空下で除去した(Buchi R
E 121 Rotavap、40〜50℃、80kP
aにて)。激しく渦状にかき混ぜて薄膜を分散ことによ
って残留物を10ml部の溶媒と共に再構成した。5m
l部の上記溶液をピペットで10ml容量フラスコに入
れ、0.1M TRIS緩衝液(24.2g TRI
S、4.6ml H3PO4、2L H2O)を加え
た。。テニダップを試料に、約2μg/ml試料の国内
標準として加えた。
【0030】次に、手を加えていないテニダップレベル
を高性能液体クロマトグラフィー法を用いて定量化し
た。クロマトグラフィー条件は次の通りであった:Wa
ters Novapak C−18カラム(39mm
×150mm:5μ粒子サイズ);55%メタノール、
45%0.025M TRIS緩衝液移動相(H3PO4
でpH6.3);流量1ml/分;276nmで検
出)。
【0031】カルシウムおよびベンザチン塩の関節内投
与後の血漿および膝関節中のテニダップレベルは表2に
示す。比較のために、テニダップ遊離酸懸濁液での初め
の試験からの結果も含めてある。
【0032】先の試験は、30mgの遊離酸は注射して
24時間以内に膝関節から本質的になくなったことを示
した。しかしながら、本発明では、テニダップのカルシ
ウムまたはベンザチン塩60mgを関節内投与した後、
投与量の12〜14%が投与後24時間に膝関節中に依
然として存在していた。さらに、投与後48時間、そし
て場合によっては5日にも検出可能なレベルのテニダッ
プが膝関節中に存在した。同様に、テニダップはいずれ
の塩形でも投与後5日の血漿でなお検出可能であった。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】実施例1 テニダップのベンザチン塩 16.05g(50ミリモル)部のテニダップを300
mlのイソプロピルアルコール中で撹拌した。得られた
黄色スラリーを50℃に加熱した。50℃で、6.6g
(27.5ミリモル)のベンザチンのイソプロピルアル
コール60ml中の溶液を全て一度に加えた。黄色スラ
リーは淡いオレンジ色にすぐ変化した。約1分後、オレ
ンジ色のスラリーは薄い黄色に変わり、少し粘稠になっ
た。熱を除去し、反応混合物を周囲条件下で2時間撹拌
した。生成物を濾過によって集め、50ml部のイソプ
ロピルアルコールで洗浄した。薄い黄色固体を真空中、
45℃で乾燥した。結晶質ビス塩としての収率は99%
であった。生成物純度は、ビス塩にとって正しくは72
%活性であった。生成物は温かなN,N−ジメチルアセ
トアミドに溶解することによって再結晶することがで
き、そして4容量以上のイソプロピルアルコールを加え
ることによって再沈殿することができる。
【0037】実施例2 テニダップカルシウム塩2水和物 64.15g(200ミリモル)部のテニダップを、1
60mlのジメチルアセトアミド中の98%水酸化カル
シウム7.94g(105ミリモル)と一緒にした。得
られた粘稠なスラリーを65℃に15分間加熱すると、
曇った溶液が得られた。反応混合物を25℃に冷却し、
濾過して、溶液をスパークルさせた。沈殿はイソプロパ
ノールと水との50/50混合物480mlを加えるこ
とによって行った。粘稠なスラリーを周囲温度で1時間
粒状化した。部分的に結晶質の生成物を濾過によって集
めた。この生成物を、イソプロパノールと水との9/1
混合物1240mlに加えた。スラリーを1時間加熱還
流した。この還流期間中、2水和物が形成されるにつれ
て、スラリーは黄色から濃いオレンジ色に変わった。ス
ラリーを60℃に冷却し、この温度で濾過した。集めた
結晶質生成物を真空中、45℃で乾燥した。この手順で
収率は83%であった。
【0038】生成物はビス塩(5.6%カルシウム)お
よび2水和物(5.03%水)であった。微量分析はこ
の生成物であることを示し、結晶化度は顕微鏡およびX
線粉末回折によって確かめた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/40 607 A61K 31/40 607 (56)参考文献 特開 平1−305028(JP,A) 特開 昭61−78765(JP,A) 特開 昭60−209564(JP,A) 特開 平2−292258(JP,A) 特開 平7−118261(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 409/06 A61K 9/08 A61K 31/40 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 の5−クロロ−2,3−ジヒドロ−3−(ヒドロキシ−
    2−チエニルメチレン)−2−オキソ−1−H−インド
    ール−1−カルボキサミドまたは式 【化2】 の5−フルオロ−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−3−
    (ヒドロキシ−2−チエニルメチレン)−2−オキソ−
    1−H−インドール−1−カルボキサミドのベンザチン
    塩およびリドカイン塩よりなる群から選択される塩。
  2. 【請求項2】 式 【化3】 の5−クロロ−2,3−ジヒドロ−3−(ヒドロキシ−
    2−チエニルメチレン)−2−オキソ−1−H−インド
    ール−1−カルボキサミドのベンザチン塩である、請求
    項1の塩。
  3. 【請求項3】 式 【化4】 の5−フルオロ−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−3−
    (ヒドロキシ−2−チエニルメチレン)−2−オキソ−
    1−H−インドール−1−カルボキサミドのベンザチン
    塩である、請求項1の塩。
  4. 【請求項4】 請求項1の塩および薬学的に許容される
    担体を含む、関節内注射用の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 請求項2の塩を含む請求項4の医薬組成
    物。
  6. 【請求項6】 請求項3の塩を含む請求項4の医薬組成
    物。
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