JP2958395B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2958395B2
JP2958395B2 JP7233644A JP23364495A JP2958395B2 JP 2958395 B2 JP2958395 B2 JP 2958395B2 JP 7233644 A JP7233644 A JP 7233644A JP 23364495 A JP23364495 A JP 23364495A JP 2958395 B2 JP2958395 B2 JP 2958395B2
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retard
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匡二 亀井
拓夫 松村
敦 吉田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/46Supplementary devices or measures to assist separation or prevent double feed
    • B65H3/52Friction retainers acting on under or rear side of article being separated
    • B65H3/5246Driven retainers, i.e. the motion thereof being provided by a dedicated drive
    • B65H3/5253Driven retainers, i.e. the motion thereof being provided by a dedicated drive the retainers positioned under articles separated from the top of the pile
    • B65H3/5261Retainers of the roller type, e.g. rollers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6502Supplying of sheet copy material; Cassettes therefor
    • G03G15/6511Feeding devices for picking up or separation of copy sheets

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置において、給紙トレイ
から用紙を1枚ずつ分離して搬送する給紙装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の給紙装置として、従来、下記
(J01)の技術が知られている。 (J01)図26、図27に示す技術 図26,図27は従来の給紙トレイから用紙を送り出す
給紙装置の説明図である。図26において、上下方向に
多段に配置された複数の給紙トレイ01は、重ねて収容
される用紙の給紙側部分の下面を持ち上げ可能に支持す
る用紙載置プレート02と前記収容された用紙の側端を
位置決めする用紙側端位置決め部材03と前記収容され
た用紙の搬送方向前端を位置決めする用紙前端支持壁0
4とを有する。前記各給紙トレイ01の給紙側部分(図
中、右側部分)に沿って紙面に垂直な方向に配置された
給紙装置06は、前記給紙トレイ01に収容された用紙
を送り出すピックアップローラ07と、このピックアッ
プローラ07を支持する揺動アーム08と、この揺動ア
ーム08に作用して前記ピックアップローラ07を下方
に付勢する引張ばね010と、送り出された用紙を1枚
づつ分離して搬送するフィードローラ011aおよびリ
タードローラ011bを有する分離搬送ローラ011と
を有する。
【0003】前記分離搬送ローラ011は、給紙トレイ
01の給紙方向前方に配置されており、前記ピックアッ
プローラ07は給紙トレイ01上方に配置されている。
そして、前記ピックアップローラ07、これを支持する
揺動アーム08、および前記ピックアップローラ07に
回転力を伝達するギヤ012等は上側の給紙トレイ01
の下面と下側の給紙トレイ01上の用紙の上面との間に
配置されている。
【0004】図27において、前記揺動アーム08に
は、被支持ピン08aおよび姿勢検出用遮光部08bが設
けられている。図示しないフレームにより回転自在に支
持された回転軸013には、下方に延びる作動用連結ロ
ッド014およびバネ連結ロッド015が固定されてい
る。前記作動用連結ロッド014の下端部は、ソレノイ
ド016の伸縮ロッド016aの先端に相対的上下動可
能且つ相対的回転可能に連結されている。また、前記バ
ネ連結ロッド015の下端部は引張バネ017に連結さ
れている。前記引張バネ017により前記バネ連結ロッ
ド015下端が引っ張られると回転軸013および作動
用連結ロッド014が回転して、前記伸縮ロッド016
aが伸長するようになっている。前記ソレノイド016
がONとなって、伸縮ロッド016aが収縮すると、前
記作動用連結ロッド014、回転軸013およびはバネ
連結ロッド015が回転するようになっている。
【0005】前記回転軸013にはピン上昇部材013
aが設けられている。ピン上昇部材013aは、前記ソレ
ノイド016がOFFのとき、引張バネ017により引
っ張られるバネ連結ロッド015を介して回転する回転
軸013により上昇位置に保持される。このソレノイド
016がOFFのときに前記上昇位置に保持されるピン
上昇部材013aにより、前記被支持ピン08aは持ち上
げられる。そして、前記被支持ピン08aが持ち上げら
れた状態では、揺動アーム08が上昇位置に保持され
る。前記揺動アーム08の上下動に伴い上下動する前記
姿勢検出用遮光部08bが上昇位置に有るとき、その姿
勢検出用遮光部08bを間に挟むように間隔をおいて配
置された発光センサ018aおよび受光センサ018bを
有する姿勢センサ018は、図示しないフレームに固定
支持されている。
【0006】リタードローラ011bを支持するリター
ドローラ支持フレーム021は、支軸022回りに揺動
可能に支持されている。前記リタードローラ支持フレー
ム021は、コイル状の引張バネ023により、前記リ
タードローラ011bを前記フィードローラ011aに押
圧する位置に保持されるようになっている。前記リター
ドローラ支持フレーム021に回転自在に支持されたリ
タードローラ支持軸024は、トルクリミッタ025を
介して前記リタードローラ011bを回転可能に支持し
ている。前記リタードローラ支持軸024には、ギヤ0
26が固定されている。フレームFには、前記支軸02
2回りに回転駆動されるリタードローラ駆動ギヤ027
が支持されている。前記リタードローラ駆動ギヤ027
が回転駆動されたとき、ギヤ026およびリタードロー
ラ支持軸024が回転駆動され、その回転力は、トルク
リミッタ025を介して前記リタードローラ011bに
伝達されるようになっている。なお、リタードローラ0
11bの回転方向は、用紙搬送方向と逆方向に設定され
ている。
【0007】図28は、前記図26,図27に示す給紙
装置の従来例の作用原理の説明図である。図28におい
て、フィードローラ011aおよびリタードローラ01
1bが、そのニップ部(当接部)に、用紙が無い状態又
は1枚だけ有る状態について考える。フィードローラ0
11aは図28の左方から右方へ用紙を搬送するように
回転する場合、リタードローラ011bはフィードロー
ラ011a又は用紙からその接触部において給紙方向へ
の力を受ける。このとき、リタードローラ011bは、
反給紙方向に回転するリタードローラ支持軸024とは
逆方向(給紙方向)に従動回転する。この図28に示す
矢印P1〜P3は、次の力を意味する。 P1:引張バネ023の引張力 P2:トルクリミッタ025が伝達する力の反作用とし
てギヤ026が噛み合い部においてリタードローラ駆動
ギヤ027から押し上げられる力 P3:トルクリミッタ025が伝達する力の反作用とし
てリタードローラ011bがフィードローラ011aとの
ニップ部において引っ張られる力
【0008】前記支軸022の中心線と前記各力P1,
P2,P3の作用線との間の距離を各々L1,L2,L3と
すると、支軸022回りの前記外力P1,P2,P3の回
転モーメントの合計は、図28の場合、次式で表せる。 P1×L1+P2×L2+P3×L3 前記回転モーメントによりリタードローラ011bがフ
ィードローラ011aに押しつけられる力(リタード
圧)をPとし、リタード圧Pの作用線と前記支軸022
の中心線との距離をLとすれば、リタード圧Pは次式で
表せる。 P=(P1×L1+P2×L2+P3×L3)/L 前記フィードローラ011aおよびリタードローラ01
1b間に搬送された用紙を1枚づつ分離して搬送する給
紙・捌き作用は、前記リタード圧に基づいて行われるこ
とになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】次に、図29,図30
により、リタードローラ011bが用紙を給紙トレイ0
1側に戻す方向に逆転駆動される場合の作用について検
討する。給紙トレイ01内の用紙はピックアップローラ
07によって通常最上紙の数枚がフィードローラ011
aとリタードローラ011bとのニップ部に搬送される。
図29Aにおいて、仮に2枚の用紙がニップ部に進入し
たとする。送り出される上側の用紙に連れられて下側の
用紙がニップ部を越えてさらに進行しようとしても、図
29Bに示すように、逆転するリタードローラ011b
によって、ニップ部まで戻される。もし、リタードロー
ラ011bが逆転駆動されていないと、下側の用紙は、
図29Cに示すように進入した位置で停止したままとな
る。この停止位置が下流側の搬送ローラに到達してしま
うと重送となる。
【0010】図30Aにおいて、仮に3枚の用紙がニッ
プ部に進入したとする。リタードローラ011bが逆転
駆動されている場合は、図29Bに示すように、一番下
の用紙を先ずニップ部まで戻し、さらに次の用紙をニッ
プ部まで戻すという動作で用紙を捌くことができる。も
し、リタードローラ011bが逆転駆動されていない
と、図29Cに示すように、一番下の用紙と真ん中の用
紙との間で分離し、上側の2枚が送り出されて重送とな
ることがあり得る。
【0011】前記用紙の重送の発生は、ピックアップロ
ーラ07によって最上紙の複数枚がニップ部に送り込ま
れる確率の高い条件、すなわち、用紙がニップに突入す
るときの慣性力が大きい高速での送り出し時に多くな
る。よって、リタードローラ011bが逆転駆動されて
いると、比較的高速での給紙時の重送防止に貢献する。
しかしながらそれ程高速でない場合は、逆転駆動しなく
ても前記重送はほとんど発生しない。このようなそれ程
高速でない場合には、逆転駆動のための駆動伝達手段を
設けることはコストアップとなる。またリタードローラ
011bを逆転駆動すると、負荷トルク、消費電力がア
ップし、騒音が増大する等の問題点もある。
【0012】本発明者等は、前述の従来技術の問題点に
鑑み、リタードローラを逆転駆動する手段を設けずに、
用紙の重送を防止できる分離搬送機構の研究を行った。
その結果、リタードローラを固定した場合、又はリター
ドローラの代わりに固定された分離用摩擦部材を用いた
場合には、用紙の分離性能に関して問題は無いがフィー
ドローラへの負荷が高くなる。また、フィードローラの
磨耗が激しく、寿命が短くなる等の多くの別の問題点が
発生した。そこで、リタードローラをフィードローラに
従動可能に支持するとともに、リタードローラの従動回
転に制動力を作動させることにより、満足できる分離搬
送機能を得られることが分かった。
【0013】本発明は前述の事情および検討結果に鑑
み、下記(O01)〜(O03)の記載内容を課題とする。 (O01)給紙装置において、リタードローラの逆転駆動
を行わずに用紙の分離搬送を行えるようにすること。 (O02)フィードローラの負荷トルクを小さくして、消
費電力を小さくすること。 (O03)騒音を低減すること。
【0014】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0015】(第1発明) 前記課題を解決するために、本出願の第1発明の給紙装
置は、下記の要件を備えたことを特徴とする、 (Y01)給紙トレイ(21〜25)上の用紙を送り出す
ピックアップローラ(72)、 (Y02)給紙トレイ(21〜25)から送り出された用
紙を1枚づつ分離して搬送する上下に配置されたフィー
ドローラ(65)およびリタードローラ(77)、 (Y03)前記フィードローラ(65)を用紙搬送方向に
回転駆動する回転駆動手段(61+63+64)、 (Y04)前記リタードローラ(77)を前記フィードロ
ーラ(65)に押圧する押圧手段(80)、 (Y05)回転するフィードローラ(65)に押圧された
とき前記フィードローラ(65)周面の回転移動に引き
ずられて回転可能な前記リタードローラ(77)、 (Y06)前記リタードローラ(77)の回転に制動力を
作用させるリタードローラ制動手段、 (Y07)前記リタードローラ(77)の回転力を、前記
リタードローラ(77)の前記フィードローラ(65)
への押圧力に変換する押圧力増加手段(78′+79+
81+111)。
【0016】(第2発明) また、本出願の第2発明の給紙装置は、前記第1発明の
給紙装置において、記の要件を備えたことを特徴とす
る、(Y08)相対的に回転可能な入力要素(84)およ
び出力要素(83)を有しそれらの2つの要素間で伝達
される回転トルクが制限されたトルクリミッタ(82)
と、前記入力要素(84)に前記リタードローラ(7
7)の回転を伝達する回転伝達手段(86;86′)
と、前記出力要素(83)の回転を防止する出力要素回
転抑制手段(81;111)とを有する前記リタードロ
ーラ制動手段。
【0017】
【0018】(第3発明) また、本出願の第3発明の給紙装置は、前記第1または
2発明の給紙装置において、下記の要件を備えたことを
特徴とする、(Y09)前記リタードローラ(77)を支
持する回転不能のリタードローラ支持軸(76′)と前
記リタードローラ(77)との間に配置された前記トル
クリミッタ(82)。
【0019】(第4発明) また、本出願の第4発明の給紙装置は、前記第2または
第3発明の給紙装置において、記の要件を備えたことを
特徴とする、(Y010)前記リタードローラ(77)の
回転に連動して回転する連動回転部材(87)と、回転
不能の固定部材(81)との間に配置された前記トルク
リミッタ(82)。
【0020】(第5発明) また、本出願の第5発明の給紙装置は、前記第2〜4発
明のいずれかの給紙装置において、記の要件を備えたこ
とを特徴とする、(Y011)揺動軸(81)回りに揺動
可能で且つ先端部に前記リタードローラ支持軸(76)
を支持する揺動支持部材(79)と、前記揺動軸(8
1)を中心とする円弧上に形成された固定ギヤ(11
1)と、前記揺動支持部材(79)に支持されて前記リ
タードローラ(77)の回転に連動して回転し且つ前記
固定ギヤ(111)に噛み合う押圧用ギヤ(78′)と
を有する前記押圧力増加手段(78′+79+81+1
11)。
【0021】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。 (第1発明の作用) 前述の特徴を備えた本出願の第1発明の給紙装置では、
ピックアップローラ(72)は、給紙トレイ(21〜2
5)上の用紙を送り出す。上下に配置されたフィードロ
ーラ(65)およびリタードローラ(77)の前記フィ
ードローラ(65)は、回転駆動手段(61+63+6
4)により、用紙搬送方向に回転駆動される。前記リタ
ードローラ(77)は、押圧手段(80)により前記フ
ィードローラ(65)に押圧される。前記リタードロー
ラ(77)は、回転するフィードローラ(65)に押圧
されたとき前記フィードローラ(65)周面の回転移動
に引きずられて回転する。リタードローラ制動手段は、
前記リタードローラ(77)の回転に制動力を作用させ
る。給紙トレイ(21〜25)から送り出された用紙
は、上下に配置されたフィードローラ(65)およびリ
タードローラ(77)のニップ部(当接部)に進入す
る。進入した用紙が2枚の場合、上側の用紙はフィード
ローラ(65)によって用紙搬送方向に搬送される。下
側の用紙は、リタードローラ(77)に接しており、リ
タードローラ(77)は前記制動力により回転が遅くな
っている。したがって、下側の用紙は、前記ニップ部に
進入すると上側の用紙に比べて搬送速度が遅くなり、や
がてリタードローラ(77)と共に停止する。また、押
圧力増加手段(78′+79+81+111)は、前記
リタードローラ(77)の回転力を、前記リタードロー
ラ(77)の前記フィードローラ(65)への押圧力に
変換する。したがって、リタードローラ(77)が回転
しないときはリタードローラ(77)のフィードローラ
(65)への押圧力(リタード圧)は小さいが、リター
ドローラ(77)が回転するときには前記リタード圧は
大きくなる。このように、リタードローラ(77)が回
転しないときにリタード圧が小さいため、リタードロー
ラ(77)およびフィードローラ(65)が常時大きな
リタード圧で接している場合に比べて、リタードローラ
(77)およびフィードローラ(65)の変形が少なく
なる。このため、リタードローラ(77)およびフィー
ドローラ(65)の寿命が長くなる。また、リタードロ
ーラ(77)が回転するときにはリタード圧が大きくな
るので、ニップ部に2枚の用紙が進入したとき、下側の
用紙に作用する制動力が大きくなるので、用紙の分離効
果が高くなる。
【0022】(第2発明の作用) また、本出願の第2発明の給紙装置では、前記リタード
ローラ制動手段は、トルクリミッタ(82)、回転伝達
手段(86;86′)、および、出力要素回転抑制手段
(81;111)を有している。前記トルクリミッタ
(82)の入力要素(84)には、前記回転伝達手段
(86;86′)により前記リタードローラ(77)の
回転が伝達される。前記入力要素(84)に伝達された
リタードローラ(77)の回転は、トルクリミッタ(8
2)の出力要素(83)に伝達されるが、それらの間で
伝達される回転トルクは制限される。すなわち、出力要
素(83)に伝達される回転トルクは一定値以下であ
り、前記一定値を越える回転トルクはトルクリミッタ
(82)の入力要素(84)と出力要素(83)との間
で吸収される。前記出力要素(83)は、前記出力要素
回転抑制手段(81;111)により、回転が防止され
ている。したがって、出力要素(83)に伝達される回
転力は前記出力要素回転抑制手段(81;111)によ
り吸収される。前述のように入力要素(84)の回転力
が伝達される出力要素(83)の回転が防止されている
ので、入力要素(84)には制動力が作用する。したが
って、前記回転伝達手段(86;86′)を介して入力
要素(84)に回転力を伝達するリタードローラ(7
7)にも制動力が作用する。このため、フィードローラ
(65)およびリタードローラ(77)のニップ部に2
枚の用紙が進入した場合、前記第1発明と同様に、下側
の用紙はニップ部で停止する。
【0023】
【0024】(第3発明の作用) また、本出願の第3発明の給紙装置では、前記トルクリ
ミッタ(82)は、前記リタードローラ(77)を支持
する回転不能のリタードローラ支持軸(76)とリター
ドローラ(77)との間に配置されている。前記リター
ドローラ支持軸(76)とリタードローラ(77)との
間に配置されたトルクリミッタ(82)により、リター
ドローラ(77)の回転に制動力を作用させることがで
きる。このため、リタードローラ制動手段の構成を小型
にすることが可能となる。
【0025】(第4発明の作用) また、本出願の第4発明の給紙装置では、前記トルクリ
ミッタ(82)は、前記リタードローラ(77)の回転
に連動して回転する連動回転部材(87)と、回転不能
の固定部材(81)との間に配置されている。前記トル
クリミッタ(82)により、リタードローラ(77)の
回転に制動力を作用させることができる。
【0026】(第5発明の作用) また、本出願の第5発明の給紙装置では、押圧力増加手
段(78′+79+81+111)の揺動支持部材(7
9)の先端部に支持されたリタードローラ(77)が回
転すると、前記リタードローラ(77)の回転に連動し
て前記揺動支持部材(79)に支持された押圧用ギヤ
(78′)が回転する。前記押圧用ギヤ(78′)は前
記揺動軸(81)を中心とする円弧上に形成された固定
ギヤ(111)と噛み合っている。したがって、前記押
圧ギヤは、それが回転するとき、固定ギヤ(111)の
外周に沿って移動するので、前記押圧ギヤの回転方向を
調節することにより、押圧ギヤの移動方向を調節するこ
とができる。前記押圧ギヤの回転方向はアイドラギヤを
配置することにより調節することができる。前記揺動支
持部材(79)は前記押圧ギヤの移動方向に揺動する。
前記揺動支持部材(79)の揺動方向を、揺動支持部材
(79)先端に支持されたリタードローラ(77)がフ
ィードローラ(65)に押圧される方向に設定すること
により、リタードローラ(77)の回転時のリタード圧
を増加することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら、本発明
の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態
に限定されるものではない。なお、以後の説明の理解を
容易にするために、図面において互いに直交する矢印
X,Y,Zの方向に直交座標軸X軸、Y軸、Z軸を定義
し、矢印X方向を前方、矢印Y方向を左方、 矢印Z方
向を上方とする。この場合、X方向(前方)と逆向き
(−X方向)は後方、Y方向(左方)と逆向き(−Y方
向)は右方、Z方向(上方)と逆向き(−Z方向)は下
方となる。また、前方(X方向)及び後方(−X方向)
を含めて前後方向又はX軸方向といい、左方(Y方向)
及び右方(−Y方向)を含めて左右方向又はY軸方向と
いい、上方(Z方向)及び下方(−Z方向)を含めて上
下方向又はZ軸方向ということにする。さらに図中、
「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表
に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載され
たものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものと
する。
【0028】(実施例1)次に図1〜7により、本発明
の実施例1(実施の形態の第1の例)について説明す
る。図1は本発明の給紙装置の実施例1が組み込まれた
複写機の全体説明図である。図2は同実施例1の給紙装
置の説明図で、前記図1の要部拡大図である。図3は同
実施例1の給紙装置の説明図で、前記図2の要部拡大図
である。図4は同実施例1の給紙装置の斜視図である。
図5は同実施例の給紙装置の要部斜視図で、フィードロ
ーラへのリタードローラの押圧機構等を示す図である。
図6は給紙装置の動力伝達機構の説明図である。図7は
給紙装置のリタードローラの支持構造の説明図である。
【0029】図1において、給紙装置を有する複写機F
は、その上端に開閉可能なカバー1、および原稿を載置
する透明なプラテンガラス2を有している。前記カバー
1は閉じた状態で前記プラテンガラス2を被覆するよう
に配置されている。前記プラテンガラス2の下側には、
プラテンガラス2上の原稿を照明しながら走査する原稿
照明ユニット3が配置されている。原稿照明ユニット3
は、原稿照明用光源4および第1ミラー5を有してい
る。また、プラテンガラス2の下側には、ミラーユニッ
ト6が配置されており、ミラーユニット6は、原稿反射
光の結像位置までの光路長を一定とするために前記原稿
照明ユニット3の移動速度の1/2の速度で移動するよ
うに構成されている。ミラーユニット6は、前記照明用
光源から出射して原稿1で反射し、前記第1ミラー5で
反射した原稿画像光を反射する第2ミラー7および第3
ミラー8を有している。前記第3ミラー8で反射した原
稿画像光は結像レンズ9を通り、さらに固定ミラー1
0,11,12を通ってドラム状の像担持体13表面に
結像されるようになっている。前記符号3〜12で示さ
れた要素からIIT(イメージインプットターミナル)
が構成されている。
【0030】次に前記IIT(イメージインプットター
ミナル)の下方に配置されたIOT(イメージアウトプ
ットターミナル)について説明する。前記像担持体13
は回転駆動されながら、潜像書込位置Q1において結像
される前記原稿画像光により表面に静電潜像が形成され
るように配置されている。前記像担持体(感光ドラム)
13の周囲には、像担持体13表面を一様に帯電させる
帯電用チャージャ14が配置されている。また、前記像
担持体13表面に沿って、前記潜像書込位置Q1の下流
側には、順次、前記静電潜像をトナー像に現像する赤色
現像ユニット(すなわち、赤色現像装置)15、黒色現
像ユニット16、転写位置Q2において像担持体13上
のトナー像を用紙に転写する転写器17、および、用紙
に転写されずに像担持体13上に残留したトナーを掻き
取るクリーナユニット18等が配置されている。また、
図1中、前記転写位置Q2の左方には、用紙に転写され
たトナー像を加熱定着するための定着装置19が配置さ
れている。そして、転写位置Q2と定着装置11との間
には未定着トナー像が転写された用紙を搬送する未定着
用紙搬送路20が設けられている。
【0031】また、前記IOTは用紙供給装置Hを有し
ており、その用紙供給装置Hは、用紙の種類に対応した
複数の給紙トレイ21〜25および両面複写時に使用さ
れる反転トレイ26と、それらの各トレイ21〜26か
ら送り出された用紙を、前記転写位置(前記転写器17
と像担持体13の間)Q2に搬送する用紙搬入路27を
有している。用紙搬入路27には、複数の用紙搬送ロー
ラRが配置されている。図2において、用紙搬送ローラ
Rは、駆動ローラR1および従動ローラR2により構成さ
れている。また、前記定着装置19には、トナー像が定
着された用紙(すなわち、定着用紙)を反転させてから
前記反転トレイ26に搬送する反転搬送路28および用
紙排出路29が接続されている。なお、反転搬送路28
および用紙排出路29の分岐部には切換ゲート30が設
けられている。前記用紙排出路29の終端には排出ロー
ラ31が配置されており、排出ローラ31は用紙を排出
トレイ32に排出する。
【0032】前記各給紙トレイ21〜25の左右(Y軸
方向)にはそれぞれ、前後(X軸方向すなわち、図1〜
3で紙面に垂直な方向)に延びるレール36,37が配
置されている。図2,3において、各給紙トレイ21〜
25の右側のレール37の下面下側にはそれぞれローラ
38が回転自在に支持されている。ローラ38の上部
は、レール37の下面に形成された孔からレール37下
面の上方に突出している。なお、前記各給紙トレイ21
〜25の左側のレール36下面にも前記右側のレール3
7と同様のローラ38(図示せず)が回転自在に支持さ
れている。
【0033】図1において、前記各給紙トレイ21〜2
5の左右両側の下部にはそれぞれ、外方に膨出する被ガ
イドレール39,40が前後に延びて設けられている。
図2,3に示すように、右側の被ガイドレール40は前
記レール37下面の前記ローラ38上面に支持されてい
る。また、前記各給紙トレイ21〜25の左側の被ガイ
ドレール39も、前述の右側の被ガイドレール40と同
様に、前記レール36下面の前記ローラ38上面に支持
されている。したがって、前記各給紙トレイ21〜25
は、前記各レール36,37に沿って前方(X方向)に
出入可能に構成されている。
【0034】図2から分かるように、前記各給紙トレイ
21〜25の底板41の上面には、用紙が載置される用
紙載置プレート45が収容されている。用紙載置プレー
ト45は、その左端部が各給紙トレイ21〜25の内部
底面に回転可能に支持されている。前記用紙載置プレー
ト45上に載置された用紙が送り出されて搬送される
際、その用紙の搬送方向に沿った両側端は図2に示す用
紙側端位置決め部材46によってガイドされるように構
成されている。
【0035】図1,2において、各給紙トレイ21〜2
5の前記用紙の搬送方向の前端(図で右端)は用紙前端
支持壁47により支持され、用紙の搬送方向後端は用紙
後端支持壁48(図1参照)により支持されている。前
記用紙前端支持壁47には下部にレバー貫通孔49が形
成されている。前記用紙前端支持壁47の外側には上昇
用回転軸50が配置されている。この上昇用回転軸50
は給紙トレイ21,22,24〜26を挿入した時に後
述の給紙ユニットU1の駆動モータの出力軸と逆転伝達
用ワンウェイクラッチ(図9参照)を介して連結された
軸に結合するカップリング(図示せず)を有している。
そして前記駆動モータの出力軸の逆回転時に上昇用回転
軸50が時計方向に回転され、用紙上端位置が適切な位
置に保持されるように構成されている。この上昇用回転
軸50にはL字型の上昇レバー51の一端が固着されて
いる。前記一端が上昇用回転軸50に固着された上昇レ
バー51の他端は、前記レバー貫通孔49を貫通して前
記用紙載置プレート45下面にスライド可能に当接して
いる。前記上昇用回転軸50は後述の給紙ユニットU1
の駆動装置のモータにより逆回転伝達用ワンウェイクラ
ッチを介して時計方向に回転されたとき用紙上端位置を
適切な位置に保持するように構成されている。そして、
用紙載置プレート45は、その上に用紙が載置されてい
ない場合には、図2の上段の給紙トレイ21に示すよう
に上限位置まで持ち上げられるように構成されている。
【0036】前記各給紙トレイ21〜25の右方には、
給紙装置としての給紙ユニットU1が配置されている。
この給紙ユニットU1は給紙装置の本体フレーム(図示
せず)に固定支持されている。図4において、給紙ユニ
ットU1は、ユニットフレーム52を有している。ユニ
ットフレーム52はフロントフレーム53、枠状のリア
フレーム54およびそれを連結する連結フレーム55等
を有している。前記連結フレーム55にはサポータ(支
持部材)56が支持されている。前記枠状のリアフレー
ム54は、前記各給紙トレイ21〜25および反転トレ
イ26の用紙搬送方向に沿う側面(後側面すなわち、−
X側の側面)の外側(後側)に配置される。また、前記
フロントフレーム53およびリアフレーム54によって
用紙ガイド57,58(図3参照)が支持されている。
【0037】図4において、前記枠状のリアフレーム5
4には駆動モータ61、ソレノイド62、ギヤ列63等
を有する駆動装置(61〜63)が支持されている。ギ
ヤ列63は、図6に示すように、前記駆動モータ61
(図4参照)によって回転駆動されるギヤ63a、この
ギヤ63aと噛み合うギヤ63b、および前記ギヤ63b
と噛み合うギヤ63c等の複数のギヤ63a〜63cから
構成されている。なお、前記駆動モータ61と前記ギヤ
63aとの間には正回転伝達用ワンウェイクラッチ(図
示せず)が設けられており、駆動モータ61が正回転し
たときのみギヤ63aが回転するようになっている。前
記リアフレーム54およびサポータ56によりフィード
ローラ軸64が回転自在に支持されている。このフィー
ドローラ軸64は、前記駆動モータ61により前記ギヤ
列63を介して回転駆動されるように構成されている。
このフィードローラ軸64には、高摩擦係数および高耐
磨耗性で高耐久性の合成ゴム製のフィードローラ65が
固着されており、フィードローラ軸64およびフィード
ローラ65は一体的に回転するように構成されている。
前記駆動モータ61、正回転伝達用ワンウェイクラッチ
(図示せず)、ギヤ列63、フィードローラ軸64等に
より、フィードローラ65を回転駆動する回転駆動手段
(61+63+64)が構成されている。
【0038】前記フィードローラ軸64には揺動アーム
67の右端部(基端部、図4で(−Y)側端部)が回転
可能に支持されている。揺動アーム67は平坦な上面プ
レートとその側端から下方に折れ曲がった側面プレート
を有している。そして、揺動アーム67の左端部は、重
力および弱いばね(図示せず)の作用によって下方に回
動する力を受けているが、揺動アーム67の上面プレー
トの後端部(−X側端部)の下面は、下方への回動を制
御するアーム位置制御部材としての昇降用レバー68に
よって支持されている。昇降用レバー68は、前後方向
に延びるアーム昇降軸69(図4,6参照)に固着され
ている。アーム昇降軸69は、後端部(−X側端部)が
前記リアフレーム54により回転可能に支持され、前端
部が前記連結フレーム55にブラケット(図示せず)を
介して回転可能に支持されている。
【0039】前記アーム昇降軸69はその後端(−X側
の端部)に、前記ソレノイド62の伸縮ロッド(図示せ
ず)に連結するレバー(図示せず)が固着されており、
ソレノイド62の伸縮によって一定角度だけ回転される
ように構成されている。そして、アーム昇降軸69は、
ソレノイド62がオフのときには昇降用レバー68を上
昇位置に保持し、ソレノイド62がオンのときには昇降
用レバー68を下降位置に保持するようになっている。
図5において、前記昇降用レバー68が下降位置に保持
された状態では、前記揺動アーム67は重力および図示
しないばねによって下方に揺動するようになっている。
前記符号67〜69に示された要素等により、後述のピ
ックアップローラを用紙上面に対して接触させたり離れ
させたりする機構、すなわち、離接機構(67〜69)
が構成されている。
【0040】図4,5において、揺動アーム67には左
方向(Y方向)に延びる位置制御用突出片67aが設け
られている。この位置制御用突出片67aは揺動アーム
67の揺動に応じて上下に移動する。この位置制御用突
出片67aの移動経路を前後方向(X軸方向)から挟む
位置に発光素子Saおよび受光素子Sbから成るピックア
ップローラ位置センサとしての揺動アーム姿勢センサS
が配置されている。前記揺動アーム67の揺動姿勢が所
定位置以下に下がったときには前記位置制御用突出片6
7aが前記発光素子Saおよび受光素子Sb間の下方に移
動して、揺動アーム姿勢センサSがOFFからONとな
るように構成されている。なお、揺動アーム姿勢センサ
は各給紙トレイ21〜25に対応してそれぞれ配置され
ている。
【0041】前記揺動アーム67の左端部(先端部)に
は前方(X方向)に延びるピックアップローラ軸71が
回転自在に支持されている。このピックアップローラ軸
71には前後一対のピックアップローラ72およびギヤ
73が固着されている。ピックアップローラ72は、高
摩擦係数および高耐磨耗性で高耐久性の合成ゴム製であ
る。
【0042】用紙高さ検知のための前記揺動アーム姿勢
センサSは、ピックアップローラ72がその上昇位置の
わずか下方に設定された用紙取出位置以上の位置でOF
Fとなり、用紙取出位置よりも下側に下降したときにO
Nとなるように構成されている。したがって、前記揺動
アーム姿勢センサSがOFFの状態で用紙送り出しが行
われ、OFFになったときONとなるまで用紙を持ち上
げるように構成されている。前記ギヤ73は、前記揺動
アーム67に回転自在に装着されたギヤ列74を介して
前記フィードローラ軸64に固着されたギヤ75と噛み
合っている。したがって、前記フィードローラ軸64が
回転するとき、フィードローラ軸64に固着されたフィ
ードローラ65およびギヤ75が回転し、同時に、前記
ギヤ75、ギヤ列74を介してギヤ73が回転する。ギ
ヤ73が回転するときピックアップローラ軸71および
ピックアップローラ72が回転する。
【0043】前記揺動アーム67、それに支持されたギ
ヤ列74、ピックアップローラ72は上下方向の高さが
薄く構成されており、前記各給紙トレイ21,24,2
5の底板41とその下側の各給紙トレイ22,25,2
6の給紙側部分(右側、すなわち、(−Y)側部分)の
上端との間の空間に配置されている。また、前記昇降用
レバー68およびアーム昇降軸69も同様に前記各給紙
トレイ21,24,25の底板41とその下側の各給紙
トレイ22,25,26の給紙側部分の上端との間の空
間に配置されている。
【0044】図4において、前記フィードローラ65の
下側にはリタードローラ軸76およびこのリタードロー
ラ軸76に固着されたリタードローラ77およびギヤ7
8が配置されている。そして、前記リタードローラ77
は高摩擦係数および高耐磨耗性で高耐久性の合成ゴム製
であり、前記ギヤ78のハブに固着されている。そし
て、前記ギヤ78のハブは揺動可能な揺動支持部材79
(図5,8参照)に固定された前記リタードローラ軸7
6上に回転可能に支持されている。なお本実施例では、
フィードローラ65とリタードローラ77はどちらも外
径がφ15であり互いの回転軸64,76の中心は同一
鉛直線上に配置されている。ピックアップローラ72は
φ10で前記両ロール65,77よりも小径である。図
5において、前記揺動支持部材79は、一端が前記連結
フレーム55に連結された引張ばね(押圧手段)80に
より揺動軸81周りに回転力を付与されている。前記引
張ばね80の作用により前記リタードローラ77は、前
記フィードローラ65に押圧されている。前記フィード
ローラ65およびリタードローラ77により本実施例の
分離搬送ローラ(65+77)が構成されている。
【0045】図3,5,6において、揺動軸81は、前
記連結フレーム55に設けたブラケット55a(図7参
照)およびリアフレーム54によって回転不能に支持さ
れている。前記揺動軸81には、リタードローラ制動手
段を構成するトルクリミッタ82が装着されている。図
7において、前記トルクリミッタ82は、前記回転不能
の揺動軸81に固着されたアウトプットハブ83と、前
記アウトプットハブ83の周囲に配置されたインプット
ハブ84と、インプットハブ84の内周面に固着された
マグネット85と、マグネット85およびアウトプット
ハブ83間に収容された磁性パウダー86により構成さ
れている。前記インプットハブ84は前記揺動軸81上
に回転自在に支持されたギヤ87と一体的に連結されて
いる。この実施例1では、トルクリミッタ82のアウト
プットハブ83の回転は、前記回転不能に支持された揺
動軸81により防止されている。すなわち、この実施例
1では、前記回転不能の揺動軸81が、アウトプットハ
ブ(トルクリミッタ出力要素)83の回転を防止する出
力要素回転抑制手段(81)を構成している。
【0046】前記揺動支持部材79には、前記ギヤ87
に順次噛み合うギヤ88,89が回転自在に支持されて
いる。そして、ギヤ89は前記リタードローラ軸76に
固着されたギヤ78と噛み合っている。前記フィードロ
ーラ65に従動するリタードローラ77の回転力がギヤ
78,88,89を介してトルクリミッタ82のインプ
ットハブ84に伝達されると、アウトプットハブ83が
回転不能であるので、インプットハブ84は空回りす
る。その際、インプットハブ84およびアウトプットハ
ブ83間の磁性パウダ86が互いに摩擦接触しながら移
動するため、インプットハブ84には制動力が作用する
ことになる。この実施例1では、ギヤ87は、前記リタ
ードローラ77の回転に連動して回転する連動回転部材
(87)としての機能を有している。そして、トルクリ
ミッタ82は、前記ギヤ(連動回転部材)87と回転不
能の揺動軸(固定部材)81との間に配置されている。
【0047】(実施例1の作用)次に前述の構成を備え
た本発明の給紙装置の実施例を有する複写機Fの作用を
説明する。前述の特徴を備えた複写機Fは、上下方向に
多段に配置された複数の給紙トレイ21〜25の用紙載
置プレート45は、重ねて収容される用紙の下面を持ち
上げ可能に支持する。また、前記各給紙トレイ21〜2
5の用紙側端位置決め部材46は、前記重ねて収容され
た用紙の側端をガイドし、前記各給紙トレイ21〜25
の用紙前端支持壁47および用紙後端支持壁48(図1
参照)は、それぞれ前記収容された用紙の搬送方向前端
および後端を位置決めして支持する。
【0048】前記ピックアップローラ72は、通常(ソ
レノイド62がOFFのとき)はピックアップローラ上
昇位置に保持されている。ピックアップローラ72が上
昇位置に保持された状態で、給紙トレイ21〜25に用
紙を補給したのち給紙トレイ21〜25を複写機F内部
に装着する。
【0049】前記用紙を収容された給紙トレイ21〜2
5が装着された時点で、複写機Fの制御装置からの出力
信号により、ソレノイド62がONになって離接機構
(67〜69)によりピックアップローラ72を下方に
移動させて用紙上面に接触させる。このとき、ピックア
ップローラ72が所定の位置(揺動アーム姿勢センサS
がONとなる位置)まで下降した場合、前記駆動モータ
61の逆回転により逆回転伝達用ワンウェイクラッチ
(図示せず)を介して上昇用回転軸50が回動されて前
記用紙載置プレート45が上昇する。この用紙載置プレ
ート45の上昇は前記揺動アーム姿勢センサSがOFF
となるまで行われる。その後、ソレノイド62はOFF
となり、ピックアップローラ72は上昇位置に保持され
る。
【0050】複写機Fのユーザインタフェースの操作に
応じて複写動作が開始されると、所定サイズの用紙が収
容された給紙トレイに対応する給紙ユニットU1の駆動
モータ61正回転されるとともにソレノイド62が作動
する。ソレノイド62がオン(ON)の間は、ピックア
ップローラ72は給紙トレイ21〜25上面の用紙に接
触可能な下降位置(用紙取出位置)に移動する。そし
て、駆動モータ61が正回転する側にONになると、逆
回転伝達用ワンウェイクラッチ(図示せず)を介して駆
動モータ61に連結された上昇用回転軸50および用紙
載置プレート45は停止したまま、ピックアップローラ
72およびフィードローラ65が回転駆動される。
【0051】前記駆動モータ61が正回転している間は
ピックアップローラ72、フィードローラ65は回転し
続ける。前記フィードローラ65およびピックアップロ
ーラ72は1枚給紙毎に回転、停止の動作を繰り返す。
そして、ピックアップローラ72はソレノイド62のO
N、OFFにより1枚給紙毎の回転、停止の動作に同期
しながら昇降され、給紙トレイ21〜25内の最上紙に
対して離接を繰り返す。1枚給紙毎にソレノイド62が
通電され、ソレノイド62の図示しない伸縮ロッドに連
結するレバーが吸引されてアーム昇降軸69が回転し、
揺動アーム67がフリーとなってピックアップローラ7
2が回転しながら最上紙に落下する。
【0052】そして、ピックアップローラ72が適度な
圧力で最上紙に接しながら給紙方向に回転して最上紙の
ものから順にフィードローラ65とリタードローラ77
のニップ部に向けて送り出す。前記リタードローラ77
はフィードローラ65またはニップ部に進入した用紙の
移動に引きずられて回転する。前記リタードローラ77
の回転はギヤ78,89,88,87を介してトルクリ
ミッタ82のインプットハブ84に伝達される。インプ
ットハブ84および回転不能の揺動軸81に固定された
アウトプットハブ83の間には磁性パウダー(金属製微
粒子)86が介在し、インプットハブ84の内側の円筒
状のマグネット85とパウダー86とが適度な摩擦抵抗
を維持しながら一定限度の回転トルクをアウトプットハ
ブ83に伝える。なおこの一定限度の回転トルクは前記
回転不能の揺動軸81の変形等により吸収される。この
一定限度の回転トルクを越えるトルクは、前記磁性パウ
ダー86の摩擦等により吸収される。前記磁性パウダー
86の摩擦等により吸収されるエネルギーが前記リター
ドローラ77に制動力として作用する。
【0053】前記ニップ部に2枚の用紙が送り込まれた
場合、フィードローラ65に従動回転するリタードロー
ラ77には制動力が作用しているので、下側の用紙はそ
の先端がニップ部をいくらか通過した位置で停止し、上
側の用紙のみが搬送される。また、同ニップ部に3枚以
上の用紙が送り込まれた場合、下側の用紙が停止すると
その停止した用紙の上の用紙は下側の停止した用紙との
間に生じる摩擦力により停止する。このようにして、ニ
ップ部に進入した用紙が捌かれ、1枚に分離される。駆
動モータ61によりピックアップローラ72を回転させ
て給紙を行いながら複写動作が実行される。複数枚の給
紙が行われて前記用紙上面の位置が下がり、前記揺動ア
ーム姿勢センサSがONになると、前記駆動モータ61
を一定量だけ逆回転させて上昇用回転軸50を回転さ
せ、用紙載置プレート45を持ち上げる。そして、常に
揺動アーム姿勢センサSがOFFとなるように、前記上
昇用回転軸50の回転位置を制御する。
【0054】すなわち、駆動モータ61を逆回転させる
と逆回転伝達用ワンウェイクラッチ(図示せず)を介し
て上昇回転軸50(図2,3参照)および上昇レバー5
1が回転し、前記上昇レバー51により、用紙載置プレ
ート45が持ち上げられる。用紙載置プレート45は用
紙束の一端側を、上方に待機するピックアップローラ7
2に向けて傾斜させながら持ち上げる。このとき、用紙
上面は前記ピックアップローラ72下側面に当接してピ
ックアップローラ72を持ち上げる。フィードローラ6
5の軸を揺動支点として回転自在な揺動アーム67に取
り付けらてれいるピックアップローラ72は、用紙とと
もに上昇して、前記揺動アーム姿勢センサSがOFFと
なると、駆動モータ61の逆回転が停止される。そし
て、その位置において、用紙の取出が実行される。
【0055】高摩擦係数の高耐磨耗製のピックアップロ
ーラ72、フィードローラ65、リタードローラ77に
より、1枚に捌かれた用紙はさらに下流側に搬送され
る。給紙が進行すると最上紙の高さが次第に低くなって
くる。それに連れてピックアップローラ72の高さおよ
び揺動アーム67の高さも低くなり、やがて前述の揺動
アーム姿勢センサSがONとなる。このON信号にもと
ずいて用紙載置プレート45を一定量だけ回転させ用紙
を所定の微少高さだけ持ち上げて給紙を再開する。この
動作を繰り返すことにより給紙トレイ21〜25内の用
紙を全て送り出すことができる。
【0056】前記ピックアップローラ72で送り出さ
れ、前記フィードローラ65およびリタードローラ77
により1枚ずつ分離された用紙は、前記給紙ユニットU
1の前記給紙トレイ21〜25とは反対側(右側)に配
置された用紙搬送路27に搬送される。そして、前記用
紙は、用紙搬送路27に沿って配置された複数の前記用
紙搬送ローラRによってさらに下流側(上方)に搬送さ
れ、前記転写位置Q2(図1参照)へと搬送される。
【0057】(実施例2)次に図8,図9により、本発
明の給紙装置の実施例2を説明する。図8は本発明の給
紙装置の実施例2のリタードローラの支持構造の説明図
で、前記実施例1の図7に対応する図である。図9は同
実施例2のリタードローラの支持構造の側面図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構
成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、そ
の詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記の点で
前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例
1と同様に構成されている。この給紙装置の実施例2
は、前記実施例1の図7に示すギヤ88,89を省略し
て、ギヤ78とギヤ87とが直接噛み合うように配置さ
れている。この実施例2は前記実施例1と同様の作用を
奏する。
【0058】(実施例3)次に図10,図11により、
本発明の給紙装置の実施例3を説明する。図10は本発
明の給紙装置の実施例3のリタードローラの支持構造の
説明図で、前記実施例1の図7に対応する図である。図
11は同実施例3のリタードローラの支持構造の側面図
である。なお、この実施例3の説明において、前記実施
例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付
して、その詳細な説明を省略する。この実施例3は、下
記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前
記実施例1と同様に構成されている。この給紙装置の実
施例3は、前記実施例1の図7に示すギヤ88,89を
省略して、固定軸90を設けている。そして、トルクリ
ミッタ82及びギヤ87は、前記揺動軸81に装着せ
ず、前記固定軸90に装着している。この実施例3も、
前記実施例1及び実施例2と同様の作用を奏する。
【0059】(実施例4)次に図12〜図16により、
本発明の給紙装置の実施例4を説明する。図12は本発
明の給紙装置の実施例4の斜視図で、前記実施例1の図
4に対応する図である。図13は同実施例4の要部斜視
図で、フィードローラへのリタードローラの押圧機構等
を示す図である。図14は同実施例4の給紙装置の動力
伝達機構の説明図である。図15は同実施例4の給紙装
置のリタードローラ制動手段の説明図である。図16は
同実施例4で使用した押圧力増加手段の作用説明図であ
る。なお、この実施例4の説明において、前記実施例1
の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。この実施例4は、下記
の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記
実施例1と同様に構成されている。図12,図13にお
いて、給紙装置としての給紙ユニットU1の実施例4に
は、前記実施例1の図2に示す搬送ローラRを構成する
駆動ローラR1が一体的に組み込まれている。給紙ユニ
ットU1は、ユニットフレーム52を有している。ユニ
ットフレーム52はフロントフレーム53、枠状のリア
フレーム54およびそれを連結する連結フレーム55等
を有している。
【0060】前記枠状のリアフレーム54には駆動モー
タ(図示せず)およびギヤ列63(図12,14参照)
等を有する駆動装置が支持されている。ギヤ列63は、
図14に示すように、図示しない駆動モータによって回
転駆動されるギヤ63a、このギヤ63aと順次噛み合う
ギヤ63b〜63e等の複数のギヤ63a〜63eから構成
されている。図12において、搬送駆動ローラ軸101
はフロントフレーム53およびリヤフレーム54により
回転自在に支持されており、前記搬送駆動ローラ軸10
1の後端には前記ギヤ63eが固着されている。前記搬
送駆動ローラ軸101の前端にはギヤ102が固着され
ており、前記ギヤ63e、搬送駆動ローラ軸101およ
びギヤ102は一体的に回転するようになっている。フ
ロントフレーム53には、図12,14に示すように、
前記ギヤ102に順次噛み合うギヤ103〜105が支
持されている。
【0061】前記ギヤ105は、クラッチ106を介し
てフィードローラ軸64に支持されている。このフィー
ドローラ軸64は、フロントフレーム53および連結フ
レーム55により回転自在に支持されている。図13に
おいて、フィードローラ軸64にはフィードローラ65
およびギヤ75が固着されており、それらは一定的に回
転するようになっている。また、前記フィードローラ軸
64には、揺動アーム67が回転自在に支持されてい
る。すなわち、前記ギヤ63e(図12,14参照)が
回転すると、その回転力は、搬送駆動ローラ軸101、
ギヤ102〜105に伝達される。そして、前記クラッ
チ106(図12参照)がONのときには、前記ギヤ1
05と一体的にフィードローラ軸64、フィードローラ
65、およびギヤ75が回転するようになっている。前
記クラッチ106は、用紙を1枚送り出す度にON/O
FFを繰り返すように構成されている。
【0062】図13において、前記フィードローラ軸6
4に揺動可能に支持される揺動アーム67は、位置制御
用突出片67aを有している。また、揺動アーム67
は、前後方向(X軸方向)の両端に設けられた側壁67
b,67cとそれらを接続する幅の狭いプレート状の連結
部67dを有している。前記揺動アーム67の側壁67
b,67cの右端部(基端部、図13で(−Y)側端部)
は、前記フィードローラ軸64上に回転可能に支持され
ている。前記揺動アーム67の左端部は、重力および弱
いばね(図示せず)の作用によって下方に回動する力受
けている。揺動アーム67の後側の側壁67cから後方
に突出するピン67eの下面は、下方への回動を制御す
るアーム位置制御部材としての昇降用レバー68によっ
て支持されている。昇降用レバー68は、左右方向(Y
軸方向)に延びるアーム昇降軸69(図13参照)に固
着されている。アーム昇降軸69は、図示しないが前記
連結フレーム55により回転自在に支持されている。ア
ーム昇降軸69には、下方に延びる作動用連結ロッド1
08およびバネ連結ロッド109が固定されている。前
記作動用連結ロッド108の下端部は、ソレノイド62
の伸縮ロッド62aの先端に相対的上下動可能且つ相対
的回転可能に連結されている。
【0063】また、前記バネ連結ロッド109の下端部
は引張バネ110に連結されている。前記引張バネ11
0により前記バネ連結ロッド109下端が前方(X方
向)に引っ張られるとアーム昇降軸69および作動用連
結ロッド108が回転して、前記伸縮ロッド62aが伸
長するようになっている。前記ソレノイド62がONと
なって、伸縮ロッド62aが収縮すると、前記作動用連
結ロッド108、アーム昇降軸69およびバネ連結ロッ
ド109が回転するようになっている。そして、ソレノ
イド62がOFFのときは引張バネ110により、前記
昇降用レバー68および揺動アーム67のピン67eが
上昇位置に保持され、ソレノイド62がONのときには
前記昇降用レバー68が下降位置に保持されるようにな
っている。図13において、前記昇降用レバー68が下
降位置に保持された状態では、前記揺動アーム67は重
力および図示しないばねによって下方に揺動するように
なっている。前記ソレノイド62は、用紙が1枚送り出
される度に通電されてONとなり、そのとき揺動アーム
67が下降してピックアップローラ72が回転しながら
用紙に接触するようになっている。
【0064】前記揺動アーム67の左端部(先端部、Y
側端部)には前後方向(X軸方向)に延びるピックアッ
プローラ軸71が回転自在に支持されている。このピッ
クアップローラ軸71にはピックアップローラ72およ
びギヤ73が固着されている。用紙高さ検知のための前
記揺動アーム姿勢センサSは、ピックアップローラ72
がその上昇位置のわずか下方に設定された用紙取出位置
以上の位置でOFFとなり、用紙取出位置よりも下側に
下降したときにONとなるように構成されている。そし
て、前記揺動アーム姿勢センサSがOFFの状態で用紙
送り出しが行われるように構成されている。
【0065】前記ギヤ73は、前記揺動アーム67に回
転自在に装着されたアイドラギヤ74を介して前記フィ
ードローラ軸64に固着されたギヤ75と噛み合ってい
る。したがって、前記フィードローラ軸64が回転する
とき、フィードローラ軸64に固着されたフィードロー
ラ65およびギヤ75が回転し、同時に、前記ギヤ7
5、アイドラギヤ74を介してギヤ73が回転する。ギ
ヤ73が回転するときピックアップローラ軸71および
ピックアップローラ72が回転する。
【0066】図12〜図14において、前記フィードロ
ーラ65の下側にはリタードローラ軸76が配置されて
いる。図13,図15において、前記リタードローラ軸
76を支持する揺動支持部材79は、揺動軸81を構成
する一対のピン81a,81aを有している。前記揺動軸
81を構成するピン81a,81aは、前記連結フレーム
55に設けたブラケット55a(図11参照)およびフ
ロントフレーム53によって回転可能に支持されてい
る。前記フロントフレーム53には、前記揺動軸81を
中心とする固定ギヤ111が固定されている。前記リタ
ードローラ軸76は、前記揺動支持部材79によりベア
リング112,112(図15参照)を介して回転自在
に支持されている。前記リタードローラ軸76には、前
端部に押圧用ギヤ78′が固着されている。前記押圧用
ギヤ78′は、前記固定ギヤ111と噛み合っている。
【0067】図13において、前記揺動支持部材79
は、一端が前記連結フレーム55に連結された引張ばね
(押圧手段)80により揺動軸81周りに回転力を付与
されている。前記引張ばね80の作用により前記リター
ドローラ77は、前記フィードローラ65に押圧されて
いる。前記フィードローラ65およびリタードローラ7
7により本実施例の分離搬送ローラ(65+77)が構
成されている。図15において、前記トルクリミッタ8
2は、前記リタードローラ軸76に固着されたアウトプ
ットハブ83と、前記アウトプットハブ83に対向して
配置されてリタードローラ軸76上で回転自在なインプ
ットハブ84とを有している。そして、前記リタードロ
ーラ77はインプットハブ84と一体的に連結された円
筒部材84a上に固着されている。
【0068】インプットハブ84およびアウトプットハ
ブ83は、ラップスプリング(WrapSpring)86′によ
り所定値以下の回転トルクが伝達可能に連結されてい
る。前記回転するフィードローラ65に接して従動回転
するリタードローラ77の回転力がトルクリミッタ82
のインプットハブ84に伝達されると、一定の回転トル
クがアウトプットハブ83に伝達されるが、前記一定値
を越える回転トルクはインプットハブ84がアウトプッ
トハブ83に対して空回りすることにより吸収される。
その際、インプットハブ84およびアウトプットハブ8
3間のラップスプリング86′とインプットハブ84と
が互いに摩擦接触しながら移動するため、インプットハ
ブ84には制動力が作用することになる。
【0069】また、前記アウトプットハブ83が回転す
るとリタードローラ軸76、押圧用ギヤ78′も一体的
に回転する。前記アウトプットハブ83と一体的に回転
する押圧用ギヤ78′は、前記固定ギヤ111と噛み合
っているので、自由に回転することはできない。すなわ
ち、押圧用ギヤ78′が回転するとき押圧用ギヤ78′
は、前記固定ギヤ111に沿って移動する。図13から
分かるように、押圧用ギヤ78′が移動するとき、リタ
ードローラ軸76が移動するので、揺動支持部材79が
揺動軸81回りに揺動する。そして、リタードローラ7
7がフィードローラ65に押圧されて、フィードローラ
65に対するリタードローラ77の押圧力、すなわち、
リタード圧が増加するように構成されている。この実施
例4では、トルクリミッタ82のアウトプットハブ83
の自由な回転は、前記固定ギヤ111により防止されて
いる。すなわち、この実施例4では、前記固定ギヤ11
1が、アウトプットハブ(トルクリミッタ出力要素)8
3の回転を防止する出力要素回転抑制手段(111)を
構成している。また、前記符号78′,79,81,1
11で示された要素等により、フィードローラ65に対
するリタードローラ77の押圧力(リタード圧)を増加
させる押圧力増加手段(78′+79+81+111)
が構成されている。
【0070】(実施例4の作用)次に、前述の構成を備
えた給紙装置の実施例4の作用を説明する。図16は、
前記図12〜15に示す実施例4の給紙装置の作用説明
図である。図16に示す矢印P1〜P3は、次の力を意味
する。 P1:引張バネ80の引張力(引張バネ80の引張力P1
が揺動支持部材79に作用して、揺動支持部材79先端
部に支持されたリタードローラ77がフィードローラ6
5に押圧される)。 P2:トルクリミッタ82が伝達する力の反作用として
押圧ギヤ78′が噛み合い部において固定ギヤ111か
ら押し上げられる力。 P3:トルクリミッタ82により発生する制動力の反作
用としてリタードローラ77がフィードローラ65との
ニップ部において引っ張られる力
【0071】この実施例4では、前記トルクリミッタ8
2によりインプットハブ84に制動力が作用する。この
ため、フィードローラ65により搬送されてフィードロ
ーラ65およびリタードローラ77のニップ部に複数の
用紙が進入した場合、リタードローラ77に接触する下
側の用紙には、制動力が作用する。前記制動力により上
側用紙が分離されて搬送される。この作用については、
前記実施例1の場合と同様である。
【0072】前記揺動軸81の中心線と前記各力P1,
P2,P3の作用線との間の距離を各々L1,L2,L3と
すると、揺動軸81回りの前記外力P1,P2,P3の回
転モーメントの合計は、図12の場合、次式で表せる。 P1×L1+P2×L2+P3×L3 前記回転モーメントによりリタードローラ77がフィー
ドローラ65に押し付けられる力(リタード圧)をPと
し、リタード圧Pの作用線と前記揺動軸81の中心線と
の距離をLとすれば、リタード圧Pは次式で表せる。 P=(P1×L1+P2×L2+P3×L3)/L ところで、前記フィードローラ65およびリタードロー
ラ77のニップに進入した用紙に作用する前記制動力
は、リタードローラ77と用紙との間の摩擦係数をμと
した場合、次式で表せる。 用紙に作用する制動力=P×μ
【0073】したがって、用紙に作用する制動力は、P
の値が大きい程大きくなって、ニップ部に進入した複数
の用紙を分離する機能が高くなる。本実施例4では、フ
ィードローラ65およびリタードローラ77のニップ部
に進入した瞬間には用紙が搬送方向に移動しているた
め、その用紙の移動に引きずられてリタードローラ77
が回転する。このとき、押圧用ギヤ78′が回転しよう
として、前記固定ギヤ111からの反作用により大きな
P2の値が得られる。すなわち、前記ニップ部に用紙が
進入した瞬間にはP2の値が大であり、したがって、P
の値が大である。たのため、前記ニップ部に用紙が進入
した瞬間には、用紙に大きな制動力(P×μ)を作用さ
せることができる。このため、この実施例4では、ニッ
プ部に進入した複数の用紙を分離する機能が高い給紙装
置を得ることができる。
【0074】(実施例5)次に図17により、本発明の
給紙装置の実施例5を説明する。図17は本発明の給紙
装置の実施例5のリタードローラの支持構造の説明図
で、前記実施例4の図15に対応する図である。この実
施例5は、前記実施例4の図15では一体的に連結され
ていたインプットハブ84及び円筒部材84aが、図1
7に示すように、一体成形により製作されている点で、
実施例4と相違している。この実施例5は、前記実施例
4と同様の作用を奏する。
【0075】(実施例6)次に図18,図19により、
本発明の給紙装置の実施例6を説明する。図18は本発
明の給紙装置の実施例6のリタードローラの支持構造の
説明図で、前記実施例4の図15に対応する図である。
図19は同実施例6のリタードローラの支持構造の側面
図である。なお、この実施例6の説明において、前記実
施例4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を
付して、その詳細な説明を省略する。この実施例6は、
下記の点で前記実施例4と相違しているが、他の点では
前記実施例4と同様に構成されている。この給紙装置の
実施例6は、前記実施例4の図15に示す押圧用ギヤ7
8′及び固定ギヤ111を省略し、且つ回転可能なリタ
ードローラ軸76の代わりに、揺動支持部材79に固着
した回転不能のリタードローラ支持軸76′を使用した
構成を有する。
【0076】(実施例6の作用)この実施例6は、図1
9に示すように、前記実施例4の図16に示す力P2が
発生しない。すなわち、この実施例6は、フィードロー
ラ65及びリタードローラ77のニップ部に用紙が進入
したとき、実施例5のように押圧力(リタード圧)Pが
増加して用紙に作用する制動力を大きくする作用は無
い。この実施例6は、トルクリミッタ82によってリタ
ードローラ77に作用する制動力により前記ニップ部に
進入する用紙に制動力を作用させて、用紙の分離を行
う。この意味では、実施例6は前記実施例1〜3と同様
の作用を奏する。
【0077】(実施例7)次に図20、図21により、
本発明の給紙装置の実施例7を説明する。図20は本発
明の給紙装置の実施例7のリタードローラの支持構造の
説明図で、前記実施例4の図15に対応する図である。
図21は同実施例7のリタードローラの支持構造の側面
図である。なお、この実施例7の説明において、前記実
施例4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を
付して、その詳細な説明を省略する。この実施例7は、
下記の点で前記実施例4と相違しているが、他の点では
前記実施例4と同様に構成されている。この給紙装置の
実施例7は、前記実施例4の図15、図16において押
圧用ギヤ78′及び固定ギヤ111が直接噛み合ってい
たのに対し、図20、図21に示すように揺動支持部材
79に設けたアイドラギヤ118,119を介して押圧
用ギヤ78′及び固定ギヤ111が噛み合うように構成
している。
【0078】(実施例7の作用)この実施例7は、前記
実施例4と同様に、トルクリミッタ82によってリター
ドローラ77に作用する制動力により前記ニップ部に進
入する用紙に制動力を作用させて、用紙を分離を行う。
また、フィードローラ65及びリタードローラ77のニ
ップ部に用紙が進入したとき、力P2(図21参照)が
発生して押圧力(リタード圧)Pが増加し、用紙に作用
する制動力を大きくする作用を奏する。
【0079】(実施例8)次に図22〜図25により、
本発明の給紙装置の実施例8を説明する。図22は本発
明の給紙装置の実施例8の斜視図で、前記実施例4の図
12に対応する図である。図23は同実施例8の要部斜
視図で、フィードローラへのリタードローラの押圧機構
等を示す図である。図24は同実施例8の給紙装置の動
力伝達機構の説明図である。図25は同実施例8の給紙
装置のリタードローラ制動手段の説明図である。なお、
この実施例8の説明において、前記実施例4の構成要素
に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。この実施例8は、下記の点で前記実
施例4と相違しているが、他の点では前記実施例4と同
様に構成されている。図22,図23において、給紙装
置としての給紙ユニットU1の実施例8には、搬送ロー
ラRを構成する駆動ローラR1が一体的に組み込まれて
いる。給紙ユニットU1は、ユニットフレーム52を有
している。ユニットフレーム52はフロントフレーム5
3、リアフレーム54およびそれを連結する連結フレー
ム55等を有している。
【0080】前記フロントフレーム53には駆動モータ
(図示せず)および前記駆動モータにより回転駆動され
るギヤ121(図22、図24参照)等を有する駆動装
置が支持されている。図23〜図25において、搬送駆
動ローラ軸101はフロントフレーム53およびリヤフ
レーム54により回転自在に支持されており、前記搬送
駆動ローラ軸101の前端にはギヤ122が固着されて
おり、前記搬送駆動ローラ軸101およびギヤ122は
一体的に回転するようになっている。フロントフレーム
53には、図22、図25に示すように、前記ギヤ12
1及びギヤ122に噛み合うギヤ105が支持されてい
る。
【0081】前記ギヤ105は、クラッチ106を介し
てフィードローラ軸64に連結されている。このフィー
ドローラ軸64は、フロントフレーム53および連結フ
レーム55により回転自在に支持されている。図23に
おいて、フィードローラ軸64にはフィードローラ65
およびギヤ75が固着されており、それらは一定的に回
転するようになっている。また、前記フィードローラ軸
64には、揺動アーム67が回転自在に支持されてい
る。すなわち図22,24において、前記ギヤ121が
回転すると、その回転力は、ギヤ105に伝達される。
そして、前記クラッチ106がONのときには、前記ギ
ヤ105と一体的にフィードローラ軸64、フィードロ
ーラ65、およびギヤ75(図22,23参照)が回転
するようになっている。
【0082】図23において、前記フィードローラ軸6
4に揺動可能に支持される揺動アーム67の左端部(先
端部、Y側端部)には前後方向(X軸方向)に延びるピ
ックアップローラ軸71が回転自在に支持されている。
このピックアップローラ軸71にはピックアップローラ
72およびギヤ73が固着されている。前記ギヤ73
は、前記揺動アーム67に回転自在に装着されたアイド
ラギヤ74を介して前記フィードローラ軸64に固着さ
れたギヤ75と噛み合っている。したがって、前記フィ
ードローラ軸64が回転するとき、フィードローラ軸6
4に固着されたフィードローラ65およびギヤ75が回
転し、同時に、前記ギヤ75、アイドラギヤ74を介し
てギヤ73が回転する。ギヤ73が回転するときピック
アップローラ軸71およびピックアップローラ72が回
転する。
【0083】前記揺動アーム67は、重力および弱いば
ね(図示せず)の作用によって下方に回動する力を受け
ており、ピックアップローラ72は、常時、給紙トレイ
21〜25上の用紙に接触するように構成されている。
そして、用紙を1枚取り出す度に、前記電磁クラッチ1
06(図22参照)をONにしてギヤ105の回転力を
フィードローラ軸64、フィードローラ65、ピックア
ップローラ72等に伝達するように構成されている。し
たがって、この実施例8では、揺動アーム67の姿勢制
御は行われない。
【0084】図22、図25において、前記フィードロ
ーラ65の下側にはリタードローラ軸76が配置されて
いる。図23〜図25において、前記リタードローラ軸
76を支持する揺動支持部材79は、搬送駆動ローラ軸
101にベアリング123,123(図25参照)を介
して揺動自在に支持されている。すなわち、この実施例
8では、前記搬送駆動ローラ軸101が揺動支持部材7
9を揺動可能に支持する揺動軸として使用されている。
前記リタードローラ軸76は、前記揺動支持部材79に
よりベアリング112,112(図23、図25参照)
を介して回転自在に支持されている。
【0085】前記リタードローラ軸76には、リタード
ローラ77がトルクリミッタ(リタードローラ制動手
段)82を介して支持されており、また、前端部に押圧
用ギヤ78′が固着されている。前記押圧用ギヤ78′
は、前記固定ギヤ111(図23〜25参照)と噛み合
っている。前記揺動支持部材79は、前記実施例4の引
張ばね(押圧手段)80と同様の引張ばね(図示せず)
の作用により、前記リタードローラ77が前記フィード
ローラ65に押圧されるように構成されている。
【0086】(実施例8の作用)次に、前述の構成を備
えた給紙装置の実施例8の作用を説明する。前記実施例
8のトルクリミッタ82は前記実施例4と同様の作用を
奏するので、前記リタードローラ77の回転力がトルク
リミッタ82のインプットハブ84に伝達されると、イ
ンプットハブ84およびアウトプットハブ83間のラッ
プスプリング86′とインプットハブ84とが互いに摩
擦接触しながら移動するため、インプットハブ84には
制動力が作用することになる。また、前記アウトプット
ハブ83に伴って押圧用ギヤ78′が回転するとき押圧
用ギヤ78′は、前記固定ギヤ111に沿って移動す
る。図23から分かるように、押圧用ギヤ78′の移動
に伴って、揺動支持部材79が搬送駆動ローラ軸(すな
わち、実施例8の揺動軸)101 回りに揺動する。そ
して、リタードローラ77がフィードローラ65に押圧
されて、フィードローラ65に対するリタードローラ7
7の押圧力、すなわち、リタード圧が増加する。
【0087】したがって、この実施例8は、前記実施例
4と同様に、ピックアップローラ72により送り出され
てフィードローラ65およびリタードローラ77のニッ
プ部に複数の用紙が進入した場合、リタードローラ77
に接触する用紙には、制動力が作用する。前記制動力に
より上側用紙が分離されて搬送される。また、フィード
ローラ65およびリタードローラ77のニップ部に進入
した瞬間には用紙が搬送方向に移動しているため、その
用紙の移動に引きずられてリタードローラ77が回転す
る。このとき、押圧用ギヤ78′が回転して、前記固定
ギヤ111からの反作用によりリタード圧が増加し、用
紙に大きな制動力を作用させることができるので、ニッ
プ部に進入した複数の用紙を分離する機能が高い給紙装
置が得られる。
【0088】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)実施例1のギヤ78と87との間、実施例4の
押圧ギヤ87′と固定ギヤ111との間には、適当な数
(0を含む)のアイドラギヤを配置することが可能であ
る。 (H02)アーム位置制御部材(アーム昇降レバー)68
はアーム昇降軸69と別体に構成した部材をアーム昇降
軸に取り付ける構成またはアーム昇降軸69と一体に形
成する構成を採用することが可能である。例えば、アー
ム昇降軸69の外周面に一体形成したカム面によりアー
ム位置制御部材を構成することが可能である。その場
合、揺動アーム67の一部を前記カム面に係合させてお
き、カム面の回転に応動して揺動アーム67が揺動する
ような構成とすることが可能である。 (H03)実施例1において、前記ピックアップローラ7
2を用紙に対して接触または離すための離接機構は省略
することが可能である。その場合、ピックアップローラ
72を常時用紙に接触させておき、必要なときのみ回転
駆動するように構成することが可能である。 (H04)リタードローラ制動手段としては、トルクリミ
ッタ以外の従来公知の種々の制動手段を採用することが
可能である。
【0089】
【発明の効果】前述の本発明の給紙装置は、下記の効果
を奏することができる。 (E01)給紙装置において、リタードローラの逆転駆動
を行わずに用紙の分離搬送を行うことができる。 (E02)リタードローラを搬送方向と逆方向に回転駆動
しないので、フィードローラの負荷トルクが小さくな
り、消費電力を小さくすることができる。 (E03)リタードローラを駆動しないので騒音を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の給紙装置の実施例1が組み込
まれた複写機の全体説明図である。
【図2】 図2は同実施例1の給紙装置の説明図で、前
記図1の要部拡大図である。
【図3】 図3は同実施例1の給紙装置の説明図で、前
記図2の要部拡大図である。
【図4】 図4は同実施例1の給紙装置の斜視図であ
る。
【図5】 図5は同実施例1の給紙装置の要部斜視図
で、フィードローラへのリタードローラの押圧機構等を
示す図である。
【図6】 図6は同実施例1の給紙装置の動力伝達機構
の説明図である。
【図7】 図7は同実施例1の給紙装置のリタードロー
ラの支持構造の説明図である。
【図8】 図8は本発明の給紙装置の実施例2のリター
ドローラの支持構造の説明図で、前記実施例1の図7に
対応する図である。
【図9】 図9は同実施例2のリタードローラの支持構
造の側面図である。
【図10】 図10は本発明の給紙装置の実施例3のリ
タードローラの支持構造の説明図で、前記実施例1の図
7に対応する図である。
【図11】 図11は同実施例3のリタードローラの支
持構造の側面図である。
【図12】 図12は本発明の給紙装置の実施例4の斜
視図で、前記実施例1の図4に対応する図である。
【図13】 図13は同実施例4の要部斜視図で、フィ
ードローラへのリタードローラの押圧機構等を示す図で
ある。
【図14】 図14は同実施例4の給紙装置の動力伝達
機構の説明図である。
【図15】 図15は同実施例4の給紙装置のリタード
ローラ制動手段の説明図である。
【図16】 図16は同実施例4で使用した押圧力増加
手段の作用説明図である。
【図17】 図17は本発明の給紙装置の実施例5のリ
タードローラの支持構造の説明図で、前記実施例4の図
15に対応する図である。
【図18】 図18は本発明の給紙装置の実施例6のリ
タードローラの支持構造の説明図で、前記実施例4の図
15に対応する図である。
【図19】 図19は同実施例6のリタードローラの支
持構造の側面図である。
【図20】 図20は本発明の給紙装置の実施例7のリ
タードローラの支持構造の説明図で、前記実施例4の図
15に対応する図である。
【図21】 図21は同実施例7のリタードローラの支
持構造の側面図である。
【図22】 図22は本発明の給紙装置の実施例8の斜
視図で、前記実施例4の図12に対応する図である。
【図23】 図23は同実施例8の要部斜視図で、フィ
ードローラへのリタードローラの押圧機構等を示す図で
ある。
【図24】 図24は同実施例8の給紙装置の動力伝達
機構の説明図である。
【図25】 図25は同実施例8の給紙装置のリタード
ローラ制動手段の説明図である。
【図26】 図26は従来の給紙トレイから用紙を送り
出す給紙装置の説明図である。
【図27】 図27は前記図26に示す従来の給紙トレ
イから用紙を送り出す給紙装置の要部斜視図である。
【図28】 図28は前記図26,図27に示す給紙装
置の従来例の作用説明図である。
【図29】 図29はフィードローラ011a及びリタ
ードローラ011bのニップ部に2枚の用紙が進入した
ときに、用紙を給紙トレイ01側に戻す方向にリタード
ローラ011bを逆転駆動する場合及びしない場合の作
用の説明図である。
【図30】 図30はフィードローラ011a及びリタ
ードローラ011bのニップ部に3枚の用紙が進入した
ときに、用紙を給紙トレイ01側に戻す方向にリタード
ローラ011bを逆転駆動する場合及びしない場合の作
用の説明図である。
【符号の説明】
F…給紙装置(複写機)、R…搬送ローラ、S…ピック
アップローラ位置センサ(揺動アーム姿勢センサ)、U
1…給紙装置(給紙ユニット)、21〜25…給紙トレ
イ、27…用紙搬送路、36,37…トレイ支持レー
ル、45…用紙載置プレート、46…用紙側端位置決め
部材、47…用紙前端支持壁、48…用紙後端支持壁、
64…フィードローラ軸(ロール回転軸)、65…フィ
ードローラ、67…揺動アーム、68…アーム位置制御
部材(昇降用レバー)、69…アーム昇降軸、72…ピ
ックアップローラ、76′…回転不能のリタードローラ
支持軸、77…リタードローラ、78′…押圧用ギヤ、
79…揺動支持部、80…押圧手段(引張バネ)、81
…出力要素回転抑制手段(回転不能の固定部材、揺動
軸)、82…トルクリミッタ、83…出力要素(アウト
プットハブ)、84…入力要素(インプットハブ)、8
6;86′…回転伝達手段、87…連動回転部材、11
1…出力要素回転抑制手段(固定ギヤ)、(61+63
+64)…回転駆動手段、(61〜63)…駆動装置、
(65+77)…分離搬送ローラ、(67〜69)…離
接機構 (78′+79+81+111)…押圧力増加手段。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする給
    紙装置、 (Y01)給紙トレイ上の用紙を送り出すピックアップロ
    ーラ、 (Y02)給紙トレイから送り出された用紙を1枚づつ分
    離して搬送する上下に配置されたフィードローラおよび
    リタードローラ、 (Y03)前記フィードローラを用紙搬送方向に回転駆動
    する回転駆動手段、 (Y04)前記リタードローラを前記フィードローラに押
    圧する押圧手段、 (Y05)回転するフィードローラに押圧されたとき前記
    フィードローラ周面の回転移動に引きずられて回転可能
    な前記リタードローラ、 (Y06)前記リタードローラの回転に制動力を作用させ
    るリタードローラ制動手段、 (Y07)前記リタードローラの回転力を、前記リタード
    ローラの前記フィードローラへの押圧力に変換する押圧
    力増加手段。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の給紙装置、 (Y08)相対的に回転可能な入力要素および出力要素を
    有しそれらの2つの要素間で伝達される回転トルクが制
    限されたトルクリミッタと、前記入力要素に前記リター
    ドローラの回転を伝達する回転伝達手段と、前記出力要
    素の回転を防止する出力要素回転抑制手段とを有する前
    記リタードローラ制動手段。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項2記載の給紙装置、 (Y09)前記リタードローラを支持する回転不能のリタ
    ードローラ支持軸と前記リタードローラとの間に配置さ
    れた前記トルクリミッタ。
  4. 【請求項4】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項2または3記載の給紙装置、 (Y010)前記リタードローラの回転に連動して回転す
    る連動回転部材と、回転不能の固定部材との間に配置さ
    れた前記トルクリミッタ。
  5. 【請求項5】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項2〜4のいずれか記載の給紙装置、 (Y011)揺動軸回りに揺動可能で且つ先端部に前記リ
    タードローラ支持軸を支持する揺動支持部材と、前記揺
    動軸を中心とする円弧上に形成された固定ギヤと、前記
    揺動支持部材に支持されて前記リタードローラの回転に
    連動して回転し且つ前記固定ギヤに噛み合う押圧用ギヤ
    とを有する前記押圧力増加手段。
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