JP2957638B2 - 釣り用リール - Google Patents

釣り用リール

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスプールを回転させて釣り糸を巻き取る例え
ば両軸受リール又はスプールを回転させずにロータを回
転させて釣り糸をスプールに巻き付けるスピニングリー
ル等で代表される釣り用リールに関し、詳しくは、釣り
糸が巻取られる巻取り系の回転量に基いて、スプールか
らの釣り糸の繰出し長さを報知するための技術に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、上記の如く構成された技術としては特開昭60−
244247号公報に示されるものが存在し、この従来例では
スプールに巻取られる釣り糸の糸径を予め入力しておく
ことで、スプールから釣り糸が繰出される際には、釣り
糸の糸径に基づくデータと、スプールの回転量とに基づ
く演算によってスプールから繰出された釣り糸の長さを
求め、表示部に出力するよう構成されている。
尚、スプールに釣り糸を巻取る際には、巻取り量の増
大に伴って、スプールの巻径も増大することから、例え
ば、スプールの一定の周長にスプールの回転数を乗ずる
という演算に行ってスプールから繰出される釣り糸の長
さを求めるものでは、巻径の変化に対応できず誤差が大
きくなることとなるため、前述した従来例の技術が提案
されているのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ここで、釣り糸について考察するに、日本国内におけ
る釣り糸の糸径は「号数」で表わされているものの、こ
の「号数」に対応する釣り糸の糸径の値にはメーカー毎
に多少の「バラツキ」も存在するのが現状である。
従って、従来例のリールに対して釣り糸の糸径を入力
する際に「号数」に基いて径の値を入力した場合には、
繰出された釣り糸の長さに誤差を生ずることになり改善
の余地がある。
又、前述した従来例について考えるに、この従来例で
は釣り糸をスプールに巻取る際におけるスプールの所定
回転量に対応する釣り糸の長さの変化を関数で把握でき
るよう構成し、このような関数を、夫々径の異なる複数
種の釣り糸に対応させて予め保持しておくことで、使用
時には、釣り糸の径に基いていずれかの関数が選択され
るようになっている。
更に、両軸受リールについて考えるに、両軸受リール
では糸均平機構としてのレベルワインド機構の糸案内部
が横方向に往復移動し乍らスプールに釣り糸を巻取る構
造であるため、この糸案内部が両端のストロークエンド
間を1/2往復移動する過程におけるスプールの巻径は一
定値となる。
このことは、糸案内部が両端のストロークエンド間を
1/2往復移動する過程におけるスプールの巻径は一定値
となるということを、スプールに釣り糸を巻取る際の状
況に当て嵌めると、スプールの回転量(x)に対応する
巻取り量(Lx)の変化は第8図に示す如く、前記糸案内
部が1/2往復移動するに要するスプールの回転数(S)
毎に、その勾配を増大させる一次関数が組合わされた特
性となる。尚、スピニングリールにおいては糸均平機構
としてのオシレーティング機構によって、ロータの回転
に連動してスプールがロータの回転軸芯方向に往復移動
しながら釣り糸を巻き付けられるので、両軸受リールと
同様のことが言える。
これに対し前記した従来例では、前述した関数がスプ
ールの回転数が増大する毎に、その勾配を増大させる高
次関数で表わされているため、およその数値は把握でき
るものの、その数値には誤差を含むこととなり精度の面
から改善の余地がある。
本発明の目的は、巻取り系の回転量に基いてスプール
から繰出された釣り糸の長さを、できるだけ正確に把握
できる釣り用リールを合理的に構成する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による特徴構成は、 (請求項1)所定長さの釣り糸をスプールに巻取るに必
要としたスプールの回転量、及び、糸均平機構の糸案内
部が両端のストロークエンド間を1/2往復した作動回数
夫々を計測手段で計測すると共に、この計測結果、及
び、この釣り糸の前記スプールへの巻取り開始時におけ
る巻取り径夫々の値を用い、かつ、前記糸案内部が両端
のストロークエンド間を1/2往復作動する際に前記スプ
ールの1回転毎に巻取られる糸長さを一定値とみなす条
件に基いて、前記釣り糸の巻取り完了状態を基準とし
て、前記スプールより繰り出される釣り糸の長さを算出
する関係式又はマップデータを求める学習モードを設定
し、前記釣り糸の巻取り完了後には前記スプールの繰出
し方向への回転量に対応する前記スプールからの前記釣
り糸の繰出し長さを求め放置装置に出力する表示モード
を設定し、前記学習モードと前記表示モードとを制御す
る制御手段を設けてある、 (請求項2)所定長さの釣り糸を回転しないスプールに
巻取るに必要としたロータの回転量、及び、糸均平機構
が両端のストロークエンド間を1/2往復した作動回数夫
々を計測手段で計測すると共に、この計測結果、及び、
この釣り糸の前記スプールへの巻取り開始時における巻
取り径夫々の値を用い、かつ、前記糸均平機構が両端の
ストロークエンド間を1/2往復作動する際に前記ロータ
の1回転毎に巻取られる糸長さを一定値とみなす条件に
基いて、前記スプールに巻き取った釣り糸の長さを算出
する関係式又はマップデータを求める学習モードを設定
し、前記釣り糸を仕掛けとともに投げ出した後に、前記
スプールに巻き取りを完了するに要する前記ロータの回
転量に基づいて、前記投げ出された仕掛けまでの繰り出
し長さを求め報知装置に出力する表示モードを設定し、
前記学習モードと前記表示モードとを制御する制御手段
を設けてある、 点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
〔作用〕
(請求項1)請求項1では両軸受リールに適用する場
合について説明する。学習モードとして、前記スプール
に巻き取った釣り糸の長さを算出する関係式を作成する
方法を採用する場合について説明する。
第1図乃至第5図に示すように、このリールではスプ
ール(3)に釣り糸(2)を巻取る際には糸均平機構
(A)の糸案内具(4)が両端のストロークエンド内を
移動している過程においては巻径が一定であるので、ス
プール(3)に対して設定長さ(L)の釣り糸(2)の
全てを(Q)回転で巻取った場合には、糸案内具(4)
が両端ストロークエンド内を移動する間に行われる巻取
り系回転数(Rw)で(Q)の値を除した値の整数部の値
(M)だけ釣り糸(2)の層が形成されることを意味す
る。この層の数を考慮して演算を行うことにより、層毎
における巻径の変化量を高い精度で求め得るものとな
る。
そして、このように巻径の層毎の変化量が高い精度で
求められることにより、表示モードにおいては、スプー
ル(3)から釣り糸(2)が繰出される際には、この変
化量、巻取り系の回転量、及び、簡単な計算式より、ス
プール(3)から繰出された釣り糸(2)の長さを把握
できることになる。
尚、以上の動作は第4図、及び、第5図のフローチャ
ートのように表わされる。
学習モードとして、前記スプールに巻き取った釣り糸
の長さを算出するマップデータを作成する方法を採用す
る場合について説明する。
この場合には、巻径の層毎の変化量を算出し、この変
化量、巻取り系の回転量、及び、簡単な計算式に基づい
て、スプール(3)の回転量毎に対応したスプール
(3)からの繰り出し量を算出して、その回転量と繰り
出し量とをマップデータとして保持する。これの具体的
な制御形態は、第6図、及び、第7図のフローチャート
のように表わされる。
(請求項2) 請求項2ではスピニングリールに適用する場合につい
て説明する。学習モードとしては、ロータ(21)を回転
させて回転しないスプールに釣り糸を巻き付けて行う以
外の点については両軸受リールの場合と同様である。従
って、前記スプールに巻き取った釣り糸の長さを算出す
る関係式を用いる場合と、前記スプールに巻き取った釣
り糸の長さを算出するマップデータを作成する場合と
は、いずれも両軸受リールと同様である。
両軸受リールと異なるのは、表示モードでの制御形態
が異なる点にある。つまり、学習モードを終了した時点
で、スプール(3)に巻き取られた完了状態を基準にし
て、その基準状態より仕掛けを放出して魚が掛かった場
合に、スプールに巻き取りを開始した時点から巻き取り
を完了するまでのロータ(21)の回転量に基づいて、ス
プール(3)より繰り出された糸の長さを表示するよう
にしてある。
〔発明の効果〕
従って、釣り糸の巻取り時に径の入力が不要となるば
かりで無く、スプールから繰出された釣り糸の長さを極
めて高い精度で把握できるリールが合理的に構成された
のである。
特に本発明では、釣り糸の径の値の入力が不要である
ため、径の計測が困難である「より糸」を用いても正確
な繰出し量を把握でき、又、長期の使用によって釣り糸
に伸びを生じた場合でも、長さを設定して再度巻取り操
作を行うことにより、使用時にはスプールから繰出され
た釣り糸の長さを前述と同様に極めて高い精度で把握で
きるという効果も奏する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1図に示すように、左右のサイドケース(1),
(1)の間に釣り糸(2)を巻取るスプール(3)、糸
案内具(4)を有したレベルワインド機構(A)(糸均
平機構の一例)、カウンタケース(5)夫々を配置する
と共に、右側のサイドケース(1)の外部にドラグ調節
具(6)、ハンドル(7)夫々を配置して両軸受リール
を構成する。
第1図及び第2図に示すように、このリールではスプ
ール(3)の側面に複数のマグネット(8)・・が埋込
まれると共に、このマグネット(8)・・の磁気の作用
を受ける一対のホール素子(9),(9)がサイドケー
ス(1)の内部に備えられている。
又、カウンタケース(1)には液晶ディスプレイ(1
0)(報知手段の一例)、一対の設定スイッチ(11),
(11)、セットスイッチ(12)、リセットスイッチ(1
3)夫々が備えられると共に、制御手段としての制御装
置(14)、及び、メモリ(15)が内装されている。
又、前記レベルワインド機構(A)は、第3図に示す
ようにその回転により糸案内具(4)を横方向に往復移
動させるエンドレス溝(18a)が形成された螺軸(18)
を備えて成り、この螺軸(18)はスプール(3)が
(Rw)回転することにより、両端ストロークエンド間を
1/2往復するよう連動連結されている。
尚、このようにスプール(3)とレベルワインド機構
(A)とが連係されているので、前記ホール素子
(9),(9)は、スプール(3)の回転量、及び、糸
案内部(4)が両ストロークエンド間を1/2往復した作
動回数を計測する計測手段として機能する。
このリールでは、釣りを行う際には前記ホール素子
(9),(9)からの信号に基いてスプール(3)の回
転量を計測し、この計測結果に基いて前記制御装置(1
4)がスプール(3)から繰出されている釣り糸(2)
の長さを求め前記液晶ディスプレイ(10)にデジタル数
字によって表示するよう構成され(以下、表示モードと
称する)、更に、このリールでは釣り糸(2)の長さ表
示を正確なものにするため、釣り糸(2)が巻かれてい
ない状態のスプール(3)に任意の長さの釣り糸(2)
を巻取るために必要としたスプール(3)の回転量と、
前述した回転数の値(Rw)と、第3図に示すスプール
(3)の底径の値(Ds)とに基く演算により巻径変化量
(ΔD)を求め(この動作を以下、学習モードと称す
る)、スプール(3)から釣り糸(2)を繰出す際に
は、この巻径変化量(ΔD)等とスプール(3)の回転
量とに基いて釣り糸(2)の長さを求めディスプレイ
(10)に表示できるようになっている。
即ち、学習モードは第4図に示すように、リセットス
イッチ(13)のON操作によって開始され、この開始後に
は、初期設定を行った後、設定スイッチ(11),(11)
の操作によりスプール(3)に巻取る釣り糸(2)の長
さの値をディスプレイ(10)に表示すると共に、セット
スイッチ(12)のON操作によって、この設定値を巻取り
長さ(L)に設定する(#101〜#105ステップ)。
尚、このように巻取り長さ(L)を設定する際に、例
えば、販売時の釣り糸(2)の長がパッケージの表記等
により明らかな場合には、その長さの値を設定すれば良
く、又、正確な長さが不明な場合には、第1図に示す如
く、釣り糸(2)が巻回されるプーリ(16)を有する機
械式のカウンタ(17)を用いて予め長さを計測しておく
等の準備をすれば良く、又、この設定時には、一対の設
定スイッチ(11),(11)の使い分けによってディスプ
レイ(10)に表示される数値の増減を図る操作を行うこ
とになる。
次に、ハンドル(7)の操作によって釣り糸(2)を
スプール(3)に巻取ることにより、前記ホール素子
(9),(9)からの信号によってスプール(3)の回
転が1回転ずつカウントされ、このカウントはセットス
イッチ(12)がON操作されるまで継続され、ON操作され
ることにより、カウント値(n)が(Q)にセットされ
る(#106〜#109ステップ)。
このセットスイッチ(12)のON操作はスプール(3)
に所定の長さ(L)の釣り糸(2)が巻取られることに
より行われるものであり、この操作の後には、前記メモ
リ(15)に保持された所定の式「f(L,Q)」に基いて
巻径変化量(ΔD)を求め、更に、スプール(3)の回
転量から巻取り量(RN)を求める式「RN=F(N)」に定数
を設定した後、設定値表示をクリヤし、「0」の値を表
示して終了する(#110〜#113ステップ)。
又、前記所定の式「f(L,Q)」は以下のような論理
により立てられたものである。
即ち、第3図に示すように、 スプールの底径を(DS)、糸案内具(4)が1/2往復
作動するために要するスプール(3)の回転数を(RW
に夫々設定し、 又、このリールに巻取られる釣り糸(2)の長さを
「L」、この巻取りを完了するまでに要したスプール
(3)の総回転数を「Q」に夫々設定すると、 スプール(3)には釣り糸(2)の巻層が「M」層だ
け形成されると共に(RM)回転分だけ巻き余りを生じ、
この「M」,(RM)は次の式で求められる。
M =INT(Q÷RW) …………(イ) RM=Q−RW・M …………(ロ) 又、スプール(3)に対して釣り糸(2)を巻取る際
の巻径(D)の変化を考慮し乍ら、釣り糸(2)の全長
「L」を式に表わすと、 となり、この式(ハ)を変形すると、 更に、この式(ホ)に基づいて「ΔD」を求めると となる。
又、「ΔD」が既知であるとするなら式(ホ)は と変形して、スプール(3)が「N」回転することによ
ってスプール(3)に巻取られた釣り糸(2)の長さ
(RN)を求める式を得ることが可能となる。
尚、式(ヘ)における「MN」、「RMN」は式(イ),
(ロ)に基いて求められる層の数、及び、巻き余りを表
わす値である。
以上の理由から、式(ヘ)が#110ステップの関数
に、式(ト)が#111ステップの関数に対応することに
なる。
次に、前述のように学習モードが終了すると、第5図
に示すように自動的に表示モードがスタートし、この表
示モードでは、初期設定の後、スプール(3)の回転方
向に基いてスプール(3)が1回転する毎にカウント値
(N)のデクリメントあるいはインクリメントを行う
(#201〜#205ステップ)。
又、このカウント値はスプール(3)に釣り糸(2)
を巻終えた状態で(Q)の値を保持しており、スプール
(3)から釣り糸(2)が繰出されると、スプール
(3)の回転に基いてカウント値がデクリメントされる
ことにより、式「RN=F(N)」に基いてスプール(3)に
残された釣り糸(2)の長さを先ず演算し、この演算結
果を長さ(L)から減ずることにより、繰出し量(LN
が求められることになる(#206ステップ)。
そして、この(LN)の値は、スプール(3)から釣り
糸(2)が繰出される毎に更新されて表示され、この表
示はリセットスイッチ(13)がON操作されるまで継続す
るように構成されている(#207、#209ステップ)。
尚、この表示モードでは釣り糸(2)が切断した際に
も表示に狂いが生じない考慮が為され、切断を生じた場
合には、セットスイッチ(12)をON操作することによ
り、現在のカウント値(N)を(Q)にセットした後、
表示を「0」に設定するようになっている(#208、#2
10、#211ステップ)。
〔別実施例〕
本発明は前述した制御動作に限らず第6図、及び、第
7図に示すように動作を行うよう構成することも可能で
ある。
即ち、学習モードがスタートすると、釣り糸(2)の
巻取りを行った後(#301〜#305ステップ)、釣り糸
(2)の巻取り長さを設定する(#306〜#309ステッ
プ)。
このように釣り糸(2)の長さの設定を巻取りの後に
行えるようにしておくと、例えば、長期の使用により伸
長した釣り糸(2)を再学習する際に、第1図のカウン
タ(17)を併用することが可能となり、予め長さを計測
する等の手間が省けるものとなる。
次に、巻径変化量(ΔD)を求め、式「RN=F(N)」に
定数を設定した後、この式「RN=F(N)」に「n=1,n=
2……」と順次データを代入して演算した結果を「N←
(Q−n)」,「LN←RN」となる変換を行い乍らメモリ
(15)に転送することでマップデータ「LN=Map
(N)」を形成し、この形成の完了の後、設定値表示を
クリヤし、「0」の値をディスプレイ(10)に表示して
終了する(#310〜#314ステップ)。
尚、このように、巻取りの完了時点を基準としたカウ
ント値(N)に基いて繰出し量(LN)を求めるマップデ
ータを形成しておくと、表示の際に複雑な演算を必要と
しないで、正確な値が迅速に表示できることになる。
次に、表示モードに移行すると、前述の実施例と略同
様に、スプール(3)の回転をカウントし(#401〜#4
05ステップ)、マップデータからこの回転数(N)に対
応する値(LN)を読み出し、この値(LN)をディスプレ
イ(10)に表示する(#407〜#409ステップ)。
尚、この表示モードにおいて釣り糸(2)が切断した
際には、失われた長さを定数(C)にセットした後、表
示を「0」に設定することで、繰出し量が表示される際
には、この定数(C)の値だけ減じられるようになって
いる(#408、#410#411ステップ)。
更に、本発明はフローチャートに示した以外の動作を
行うものであって良く、又、報知手段がPCM音源等によ
り人の言葉で数値を認識させるものであっても良く、リ
ールが電動型のものであっても良い。
又、本発明ではレベルワインド機構がストロークエン
ドに達する毎にON操作されるスイッチ等を附加して計測
手段を構成することも可能である。
又、本発明では第9図に示すように、リール本体(2
0)の前部にスプール(3)、及び、ロータ(21)を備
え巻取り時にはリール本体(20)のハンドル(22)の回
転によってロータ(21)を回転させて釣り糸(2)の巻
取りを行うスピニングリールに適用して実施することも
可能であり、この別実施例ではロータ(21)にマグネッ
ト(8)を備え、リール本体(20)に計測手段としての
ホール素子等のセンサ(9)を備えると共に、カウンタ
ケース(5)を備えることにより、前述した両軸受リー
ルと同様の学習動作をロータ(21)の回転に基づいて行
い、又、仕掛の投出後には、釣り糸(2)の巻取りを完
了するまでに要したロータ(21)の回転量に基づいて、
即ち、仕掛けを手元まで曳き寄せた際に、投出された仕
掛けまでの距離をディスプレイ(10)に表示するように
実施することも可能である。
尚、この別実施例では仕掛を曳き寄せる際の途中にお
いては数値が表示されず、曳き寄せを完了したタイミン
グで距離の表示を行えば良いので、表示のための制御ル
ーチンは一層単純化するものとなる(制御動作は詳述せ
ず)。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に記すが、該記入により本発明は添付図面の構造に限
定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る釣り用リールの実施例等を示し、第
1図は該リールの一部切欠き平面図、第2図は制御系の
ブロック図、第3図はスプール、レベルワインド機構に
関する定数等を表す図、第4図は学習モードの動作を表
すフローチャート、第5図は表示モードの動作を表すフ
ローチャートであり、第6図及び第7図は学習モード、
表示モードの別実施例の動作を表すフローチャート、第
8図は従来の繰出し量変化を表すグラフ、第9図は別実
施例におけるスピニングリールの側面図である。 (2)……釣り糸、(3)……スプール、(9)……計
測手段、(10)……報知装置、(14)……制御手段、
(A)……糸均平機構、(DS)……巻取り径、(L)…
…所定長さ、(Q)……回転量。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定長さ(L)の釣り糸(2)をスプール
    (3)に巻取るに必要としたスプール(3)の回転量
    (Q)、及び、糸均平機構(A)の糸案内部(4)が両
    端のストロークエンド間を1/2往復した作動回数夫々を
    計測手段(9)で計測すると共に、この計測結果、及
    び、この釣り糸(2)の前記スプール(3)への巻取り
    開始時における巻取り径(Ds)夫々の値を用い、かつ、
    前記糸案内部(4)が両端のストロークエンド間を1/2
    往復作動する際に前記スプール(3)の1回転毎に巻取
    られる糸長さを一定値とみなす条件に基いて、前記釣り
    糸(2)の巻取り完了状態を基準として、前記スプール
    (3)より繰り出される釣り糸(2)の長さを算出する
    関係式又はマップデータを求める学習モードを設定し、
    前記釣り糸(2)の巻取り完了後には前記スプール
    (3)の繰出し方向への回転量に対応する前記スプール
    (3)からの前記釣り糸(2)の繰出し長さを求め報知
    装置(10)に出力する表示モードを設定し、前記学習モ
    ードと前記表示モードとを制御する制御手段(14)を設
    けてある釣り用リール。
  2. 【請求項2】所定長さ(L)の釣り糸(2)を回転しな
    いスプール(3)に巻取るに必要としたロータ(21)の
    回転量(Q)、及び、糸均平機構(A)が両端のストロ
    ークエンド間を1/2往復した作動回数夫々を計測手段
    (9)で計測すると共に、この計測結果、及び、この釣
    り糸(2)の前記スプール(3)への巻取り開始時にお
    ける巻取り径(Ds)夫々の値を用い、かつ、前記糸均平
    機構(A)が両端のストロークエンド間を1/2往復作動
    する際に前記ロータ(21)の1回転毎に巻取られる糸長
    さを一定値とみなす条件に基いて、前記スプール(3)
    に巻き取った釣り糸(2)の長さを算出する関係式又は
    マップデータを求める学習モードを設定し、前記釣り糸
    (2)を仕掛けとともに投げ出した後に、前記スプール
    (3)に巻き取りを完了するに要する前記ロータ(21)
    の回転量(Q)に基づいて、前記投げ出された仕掛けま
    での繰り出し長さを求め報知装置(10)に出力する表示
    モードを設定し、前記学習モードと前記表示モードとを
    制御する制御手段(14)を設けてある釣り用リール。
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