JP3039691B2 - 釣り用リール - Google Patents

釣り用リール

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JP3039691B2 JP3029852A JP2985291A JP3039691B2 JP 3039691 B2 JP3039691 B2 JP 3039691B2 JP 3029852 A JP3029852 A JP 3029852A JP 2985291 A JP2985291 A JP 2985291A JP 3039691 B2 JP3039691 B2 JP 3039691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣り用リールに関し、
詳しくは、釣り糸を巻き取るスプールを有した釣り用リ
ールにおいて、釣り糸に作用する張力を把握するための
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、釣り糸に作用する張力を把握する
機構を備えた釣り用リールとしては、実開昭63―15
5371号公報に示されるものが存在し、この従来例で
はレベルワインド機構の糸案内具に圧力センサを備え
て、この圧力センサに作用する釣り糸からの圧力を計測
することで釣り糸に作用する張力を求め得るようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述したリー
ルについて考えるに、このように圧力センサを備えたも
のでは、比較的簡単な構造で張力を計測できるものとな
る反面、センサに対し釣り糸を接触させることによって
張力の計測が可能になることから、このリールでは釣り
糸の巻き取り操作時にはセンサとの接触に起因する抵抗
によって巻き取り操作が重くなる傾向にあり改善の余地
がある。又、この従来例では釣り糸をセンサに対して直
接接触させる構造であるため、巻き取り操作を行ってい
る場合には、釣り糸の移動に伴って発生する圧力成分が
センサに作用するものとなり、例えば、魚が一定の力で
引いていても、巻き取り操作の速度によっては張力の値
に差異を生ずることとなり、この点も改善の余地があ
る。尚、この圧力成分は釣り糸の移動速度が大きい程、
大きい値となるため、従来の構造で正確な値を求めよう
とすれば、釣り糸の移動速度に基づいて補正を行う等、
複雑な制御を必要することになる。厳密には巻き取り操
作を行うと、巻き取り速度に比例して張力が増大するの
が普通であるが、この従来のリールではこの増大分以上
の値が計測されることになるのである。本発明の目的
は、釣り糸の移動速度に拘わらず、釣り糸に作用する張
力の値を正確に把握し得る釣り用リールを合理的に構成
する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、巻き取
り駆動系からの動力が伝えられるスプール軸に対して、
釣り糸が巻き取られるスプールを付勢機構を介して支持
することで、釣り糸に作用する張力が増大するほど、付
勢機構によってスプール軸を基準とした回転方向へのス
プールの位相変化量の増大を許すよう構成すると共に、
スプール軸、スプール夫々の相対的な位相変化量を計測
する計測機構を備え、この計測機構の計測結果に基づい
て、釣り糸に作用する張力の値を求め、報知機構に出力
する制御手段を備えて成る点、及び、前記計測機構が、
スプール軸がリール本体を基準にした所定の回転位相に
達する毎にパルス信号を発する第1センサと、スプール
がリール本体を基準にした所定の回転位相に達する毎に
パルス信号を発する第2センサとで構成されると共に、
前記制御手段が釣り糸巻き取り時において、第1セン
サ、第2センサ夫々からのパルス信号の時間ずれ量から
張力の値を求めるよう制御動作を設定して成る点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】
【作用】上記特徴を例えば、図1乃至図6に示すように
構成すると、釣り糸2に張力が作用した場合には、スプ
ール軸15に対するスプール3の回転方向への位相が変
化すると共に、この変化が付勢機構17によって行われ
るので、位相の変化量が釣り糸2に作用する張力の値に
比例するものとなり、釣り糸2の張力を求める場合に
は、計測機構Sで計測される値に所定値を乗ずる程度の
演算で済み、釣り人は報知機構8に出力される値によっ
て釣り糸2に作用する張力を把握できることになる。つ
まり、この発明では、スプール軸15に対して付勢機構
17を介してスプール3を支持することにより、スプー
ル軸15とスプール3との位相関係に基づいて張力を計
測するので、従来例のようにセンサ類に釣り糸2を接触
させる構造と比較して、巻き取り時には計測機構Sに起
因して操作が重くなるという現象を生ずることが無く、
しかも、巻き取り操作を行っている場合には、釣り糸2
の移動速度に拘わらず、計測される釣り糸2の張力には
誤差を含まないものとなる。又、第2発明のように構成
すると、第1センサS1 、第2センサS2 ともマグネッ
トと、リードスイッチ程度の簡単な構造で済み、又、制
御手段10もタイマ作動する程度のもので済むと共に、
スプール3を比較的高速で巻き取り操作していても誤差
の少ない値を計測できるものとなる。
【0006】
【発明の効果】従って、釣り糸の移動速度に拘わらず、
釣り糸に作用する張力の値を正確に把握し得る釣り用リ
ールが合理的に構成されたのである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図7に示すように、リール本体を構成す
る左右のサイドケース1、1の間に釣り糸2を巻き取る
スプール3、スプール3の軸芯方向での釣り糸2の巻き
取り量の平均化を図るレベルワインド機構夫々が配置さ
れると共に、右側のサイドケース1にドラグ操作具4、
ハンドル5、キャストコントローラ6、夫々を備え、
又、左右のサイドケース1,1の上部同士の間に制御ケ
ース7を配置して船釣り用の両軸受リールを構成する。
【0008】前記制御ケース7には釣り糸2に作用する
張力、及び、スプール3から繰り出された釣り糸2の長
さをデジタル数字で出力する液晶型の報知機構8、複数
の制御スイッチ9‥夫々が備えられると共に、制御手段
としての制御装置10が内装されている。右側のサイド
ケース1には前記ハンドル5と連結するハンドル軸11
を遊転支承してあり、このハンドル軸11には前記ドラ
グ操作具4、及び、前記ハンドル5を備えると共に、ド
ラグ操作具4によってその制動力が調節されるドラグ機
構12、及び、ラチェットホイール13を備え、ドラグ
操作具4を回動操作した場合には、ドラグ操作具4から
の押圧力をボールベアリング14を介してドラグ機構1
2に伝え、又、ラチェットホイール13はラチェット爪
(図示せず)の咬合によってハンドル5の逆転を阻止す
る。
【0009】又、右側のサイドケース1の内部には、ス
プール軸15の係合部15Aと係脱可能なクラッチスリ
ーブ16をスライド操作自在に外嵌してあり、前記ドラ
グ機構12の出力ギヤ12Aと、このクラッチスリーブ
16の入力ギヤ16Aとが咬合状態にあるので、クラッ
チスリーブ16を係合部15Aに係合させた状態でハン
ドル5を回動操作した場合には、スプール3を巻き取り
方向に回転させて釣り糸2の巻取を行えるように構成さ
れている。尚、この係合部15Aと、クラッチスリーブ
16とを併せてクラッチ機構Cと称し、このクラッチ機
構Cを切り操作した場合にはスプール3の自由回転が許
されるように構成されている(操作系は詳述せず)。前
記スプール軸15は両端部がボールベアリング14で支
持されると共に、このスプール軸15に対してスプール
3が外嵌され、スプール3とスプール軸15との間には
コイルバネで成る付勢機構17が介装されている。尚、
この付勢機構17はスプール軸15に一体回転を行うよ
う外嵌されたリング18に、その一端を係合させ、他方
の端部をスプール3の内部の孔部3Aに係合させて成
り、この付勢機構17は釣り糸2に作用する張力が増大
する程、スプール軸15を基準をとした回転方向へのス
プール3の位相変化量の増大を許すよう作動する。
【0010】又、このスプール軸15には4つのマグネ
ット19を備えた第1ホイール20を外嵌固定してあ
り、スプール3の鍔状部に形成したギヤ部3Gには単一
のマグネット19を備えた第2ホイール21を外嵌させ
てあり、これら第1、第2ホイール20,21の近傍に
はマグネット19の磁気の作用を受けるリードスイッチ
22‥を配置してある。尚、第1ホイール20に配置さ
れるリードスイッチ22はスプール軸15の回転方向も
判別し得るよう一対設けられ、このリールでは釣り糸2
に張力が作用しない状態でスプール3が1回転すると第
1、第2ホイール20,21に対応するリードスイッチ
22が4つのパルス信号を等しいタイミングで検出する
よう構成されている。この第1ホイール20、マグネッ
ト19、リードスイッチ22夫々を併せて、第1センサ
1 と称し、第2ホイール21、マグネット19、リー
ドスイッチ22夫々を併せて、第2センサS2 と称し、
これらのセンサS1 、S2 でスプール軸15とスプール
3との相対的な位相差から釣り糸2に作用する張力を計
測する計測機構Sが構成されている。前記レベルワイン
ド機構は螺軸23の回転によって糸案内具24を左右に
往復移動させるよう構成され、螺軸23の入力ギヤ25
には、スプール軸15に取り付けた出力ギヤ26からの
動力が中間ギヤ27を介して伝えられるようになってい
る。又、前記制御装置10は図6に示すように、スプー
ル軸15がリール本体を基準にした所定の回転位相に達
する毎に第1センサS1 で検出されるパルス信号P
1 と、スプール3がリール本体を基準にした所定の回転
位相に達する毎に第2センサS2 で検出されるパルス信
号P2 との時間のずれ量Tから張力の値を求めるよう制
御動作が設定され、この動作は図5のフローチャートに
従って行われる。
【0011】つまり、この制御を張力報知ルーチンと称
し、このルーチンでは先ず、第1、第2センサS1 、S
2 からのパルス信号P1 、P2 の時間のずれを計測して
この値をタイマ値Tにセットし(#101〜#104ス
テップ)、このタイマ値Tをスプールの総回転数Nに基
づいて補正し、補正値Kを得る(#105、#106ス
テップ)。この補正値Kはスプール3に対する釣り糸2
の巻回径の値によって付勢機構17に作用するトルクが
変化することを相殺するための処理であり、スプール3
の総回転数Nが後述する長さ報知ルーチンのためのデー
タから求められ、このデータと予め設定された式との演
算により補正値Kが決められる。次に、タイマ値Tと、
スプール3の総回転数Nと、前記付勢手段17のバネ定
数に起因する定数とを乗じて張力値を求めて報知機構8
の張力報知部8Aに出力する(#107、#108ステ
ップ)。又、このリールでは、スプール3に釣り糸2を
巻き取る際に、スプール3に巻き取られる釣り糸2の長
さをスプール3の回転量と対応させて実測し、この実測
値をマップデータの形でメモリ (図示せず) に記憶して
おくことにより、釣りを行う際には、スプール3の回転
のカウント値に基づいてマップデータから前記実測デー
タを読み出してスプール3から繰出されている釣り糸2
の長さを求めるように構成されている。
【0012】つまり、図7に示すように、この長さ報知
ルーチンでは先ず、一対の第1センサS1 ,S1 からの
パルス信号を入力してスプール3の回転方向を判別し、
回転方向が繰り出し側ならばカウント値Nをインクリメ
ントし、回転方向が巻き取り側ならばカウント値Nをデ
クリメントする(#201〜#203ステップ)。こ
の、カウント値Nはスプール3に対して、釣り糸2を先
端まで巻き終えた状態で「0」に設定されているもので
あり、釣り糸2が繰り出される程、より増大する。次
に、このように求めたカウント値NとマップデータとM
apとに基づいて繰り出し長さLが求られ、報知機構8
糸長さ報知部8Bに出力されるようになっている(#2
04、#205ステップ)。つまり、このリールでは釣
り糸2の巻き取り操作時にはスプール軸15とスプール
3との位相関係に基づいて張力を計測すると同時にスプ
ール3から繰り出された釣り糸2の長さも報知機構8を
介して把握できるようになっているのである。
【0013】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば図8に示すように、スプール軸15とスプール3
との間に前述と同様に付勢機構17を配置すると共に、
スプール軸15、スプール3夫々との回転位相差を計測
するよう夫々にロータリエンコーダS1 、S2 を設ける
ことにより、釣り糸2の巻き取り操作を行わない状態
(スプール3が回転していない状態)においても張力を
計測できるように構成しても良い。又、本発明では報知
機構をPCM音源を備えて人の言葉で値を認識させるよ
う構成することが可能であり、電動リールに適用する等
様々な形態で実施可能である。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リール左側部の断面図
【図2】リール右側部の断面図
【図3】計測機構の構造を示す側面図
【図4】リールの全体平面図
【図5】張力報知ルーチンのフローチャート
【図6】パルス信号のタイングチャート
【図7】長さ報知ルーチンのフローチャート
【図8】別実施例の平面図
【符号の説明】
2 釣り糸 3 スプール 8 報知機構 10 制御手段 15 スプール軸 17 付勢機構 S 計測機構 S1 第1センサ S2 第2センサ T 時間ずれ量

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き取り駆動系からの動力が伝えられる
    スプール軸(15)に対して、釣り糸(2)が巻き取ら
    れるスプール(3)を付勢機構(17)を介して支持す
    ることで、釣り糸(2)に作用する張力が増大するほ
    ど、付勢機構(17)によってスプール軸(15)を基
    準とした回転方向へのスプール(3)の位相変化量の増
    大を許すよう構成すると共に、スプール軸(15)、ス
    プール(3)夫々の相対的な位相変化量を計測する計測
    機構(S)を備え、この計測機構(S)の計測結果に基
    づいて、釣り糸(2)に作用する張力の値を求め、報知
    機構(8)に出力する制御手段(10)を備えて成る釣
    り用リール。
  2. 【請求項2】 前記計測機構(S)が、スプール軸(1
    5)がリール本体を基準にした所定の回転位相に達する
    毎にパルス信号を発する第1センサ(S1 )と、スプー
    ル(3)がリール本体を基準にした所定の回転位相に達
    する毎にパルス信号を発する第2センサ(S2 )とで構
    成されると共に、前記制御手段(10)が釣り糸巻き取
    り時において、第1センサ(S1 )、第2センサ
    (S2 )夫々からのパルス信号の時間ずれ量(T)から
    張力の値を求めるよう制御動作を設定して成る請求項1
    記載の釣り用リール。
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