JP2606929B2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

Info

Publication number
JP2606929B2
JP2606929B2 JP20867589A JP20867589A JP2606929B2 JP 2606929 B2 JP2606929 B2 JP 2606929B2 JP 20867589 A JP20867589 A JP 20867589A JP 20867589 A JP20867589 A JP 20867589A JP 2606929 B2 JP2606929 B2 JP 2606929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fishing line
amount
spool
fishing
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20867589A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02186933A (ja
Inventor
治雄 植月
金治 肥田
明彦 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP20867589A priority Critical patent/JP2606929B2/ja
Publication of JPH02186933A publication Critical patent/JPH02186933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2606929B2 publication Critical patent/JP2606929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は魚釣用リールに関する。
(背景技術) スプールをモータで回転させて釣糸を巻上げる電動リ
ール及び手動ハンドルを介してスプールを回転させて釣
糸を巻上げる手動リールを含む魚釣用リールにおいて、
釣り糸の繰り出し量を計測する測定手段を具備する魚釣
用リールが最近使用されている。この測定手段の構成と
しては、特開昭58−154609号に示されているようなスプ
ールに巻回された釣り糸の外周に当接させたローラの回
転数を計数し、この回転量とローラの円周とから求める
ものと、特開昭63−185332号に示されるようなスプール
に巻回された釣り糸の糸巻径を当該釣り糸の外周に当接
させたバー部材等により計測し、計測した糸巻径に基づ
いてスプールの回転毎のスプールに巻回された釣り糸の
外周長さを演算して求めるものが知られている。
一例としてローラを用いた測定手段の魚釣用リールで
の動作についてさらに詳細に説明する。
ローラの回転量は例えばリードスイッチを使ってその
リードスイッチのON、OFFの回数で測定し、マイコンで
演算処理するものである。特にこのような機能を有する
電動リールでは釣糸の繰出し量を測定可能なため、船べ
り停止という機能が付加されるようになった。この船べ
り停止とは、繰出されている釣糸を巻上げる際に釣糸の
全てを巻上げると、釣糸の先端に取着された重錘等の仕
掛けがロッド先端に設けたリングに引っ掛かってしま
い、さらに釣糸を巻上げるとロッドを折損して甚だ危険
なため、予めマイコンに釣糸の巻上げの際に繰出し残余
量が所定の値(数mが多い)に達したらモータを停止さ
せ、安全を図るようプログラムする方法である。船べり
停止後は繰出された残余の釣糸は手動でスプールを回転
させて巻上げるようになっている。上記の電動リールで
は、船べり停止の際に、スプールから繰出しておく釣糸
の繰出し残余量を予め設定しておく必要があり、この量
を設定残余量とする。釣糸を巻上げ、船べり停止の時に
実際の釣糸の繰出し量が設定残余量に達した際モータが
停止して巻上げが停止すれば何ら問題がない。ところ
が、ローラを用いて釣り糸の繰り出し量を計測する測定
手段の構成では、釣り糸に付着した水等に起因してロー
ラ表面と釣り糸との間で滑りやローラの回転不良によっ
てローラの回転計数に誤差が生じる場合がある。また、
バー部材等を用いて糸巻径を測定して釣り糸の繰り出し
量を計測する測定手段の構成では、スプールに巻回され
た釣り糸の外周面の凹凸に起因して糸巻径の計測に誤差
が生じる場合がある。すると実際には釣糸が巻上げられ
ているにもかかわらずマイコン側では釣糸が巻上げられ
ていないと判断してしまい、船べり停止をしても、実際
の繰出し残余量と測定された繰出し量(設定残余量と略
同一値)との間には誤差があることになる。
この誤差は、ローラによる測定手段の構成ではローラ
の滑りによって生じるために測定された繰出し量(設定
残余量)の方が大きい。またバー部材を用いた測定手段
の構成では一律ではない。例えば、ローラによる場合で
は、測定された繰出し量(設定残余量)が5mであっても
実際の繰出し残余量は3mとなるのである。この状態で船
べり停止した後、使用者が手動で残りの釣糸を巻上げる
のであるが、巻上げが終了した場合実際の繰出し残余量
は0mなのに測定された繰出し量は誤差の2mとなってい
る。つまりマイコン側では本来繰出し量が0mと認識すべ
きであるのにまだ繰出し量2mと認識しているのである。
この状態で再び釣糸を繰出すと10m繰出す必要がある場
合であってもマイコンに頼ると8mしか繰出されないこと
になる。これが繰り返されるとさらに誤差が重畳されて
しまうという課題がある。
この誤差の重畳という課題は船べり停止が不正確にな
るということだけではなく、釣糸の実際の繰出し残余量
とマイコンが測定(表示)している繰出し残余量との間
に誤差が有ると仕掛けを送り込む水深(棚)が狂ったり
して釣果が上らない等の課題をも生じさせ、電動リール
に限らず手動リールも含むこの種の魚釣用リールの課題
となっている。
そこで本発明は、一旦釣糸の巻上げが終了した後、再
び釣糸が繰出されたらマイコンが認識している測定され
た釣糸の繰出し量を自動的にゼロにする魚釣用リールを
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記問題点を解決するため、本発明は次の構成を備え
る。
すなわち、釣糸が巻回されるスプールと、前記釣糸を
該スプールへ巻上げるべくスプールを回転させる駆動手
段と、前記釣糸が巻回された前記スプールからの釣糸の
繰出し量を測定する測定手段と、該測定手段によって測
定された釣糸の繰出し量、および前記釣糸を巻上げる際
に、巻取り停止する設定残余量を記憶しておくための記
憶手段と、前記測定手段によって測定された釣糸の繰出
し量、もしくは前記記憶手段に記憶されている釣糸の繰
出し量を表示するための表示手段とを有する魚釣用リー
ルにおいて、前記測定手段によって測定された釣糸の繰
出し量と前記記憶手段に記憶されている設定残余量を比
較するための比較手段と、該比較手段が比較した結果、
一旦前記繰出し量が前記設定残余量以下になった後、前
記測定手段が前記スプールが釣糸の繰出し方向へ回転し
たことを検知した際に前記記憶手段に記憶されている釣
糸の繰出し量をゼロに更新すると共に、表示手段に表示
された繰出し量をゼロに更新する制御手段とを具備する
ことを特徴とする。
(作用) 作用について述べる。
一旦、測定された釣糸の現在の繰出し量が船べり停止
の設定残余量以下になると制御手段は釣糸の巻上げ終了
と判断し、その後に釣糸の繰出しが検知されると自動的
に記憶手段に記憶さている繰出し量をゼロに更新するの
で、繰出し開始時の誤差を自動的に補正することが可能
となる。
(実施例) 以下、本発明の好適な実施例について添付図面と共に
詳述する。
まず構成について説明する。
第1図において、10は魚釣用リールの一例である電動
リールであり、スプール12には釣糸14が巻かれており、
前記スプール12は正逆回転可能になっている。
16は測定手段であり、非磁性材料で筒状に形成された
ケーシング17内に収容されている。測定手段16の構成に
ついて述べると、18はローラであり、外周面は前記ケー
シング17から部分的に突出して釣糸14が巻かれたスプー
ル12の外周へ当接可能になっている。このローラ18をス
プール12外周へ確実に当接させるべく不図示の付勢手段
(例えばスプリング)によってケーシング17のローラ18
側端部をスプール12方向へ常時付勢している。またロー
ラ18は軸20を中心に回動自在に設けられると共に、一方
の端面にはカサ歯車22が配されており一体に回転可能に
なっている。30は回転部であり、本体へ連結されている
軸32を中心に回動自在に配されている。軸32はケーシン
グ17の外壁を貫通してケーシング17内部に達している。
回転部30の一方の端面の周縁近傍には磁石34が固定され
ている。また、回転部30の他方の端面にはカサ歯車28が
配されており一体に回動可能になっている。このカサ歯
車28とローラ18の端面に配されているカサ歯車22のギア
比は1:1となっている。なお、カサ歯車22と28はケーシ
ング17内部に回動自在に配されている軸36の両端に固定
されているカサ歯車24、26を介して連結されている。カ
サ歯車24と26のギア比も1:1なのでローラ18と回転部30
は同回転数で回転し得るようになっている。38は固定部
であり、回転部30の磁石34を配した端面と対向して本体
に設けられている。固定部38にはホール素子H1、H2が2
個固定されており、後述するマイコンシステムへ接続さ
れている。ホール素子H1、H2の配置は対向する回転部30
の回転中心に対して非対称となるよう配されている。こ
の回転部30とホール素子H1、H2の配置関係は第2図に示
す。なお、このホール素子H1、H2は磁石34が接近すると
出力が“0"、磁石34が離反すると出力が“1"となる(逆
の場合も可)。
40はマイコンシステムであり、本体内に配され、ホー
ル素子H1、H2からの出力信号を処理するマイクロプロセ
ッサを含む回路モジュールである。
42は表示手段である表示器であり、LCDによるキャラ
クター表示が可能になっている。表示器42には測定手段
16によって測定された釣糸14の繰出し量等がメートル単
位で表示される。
44は入力キーであり、釣糸14の巻上げ等の命令を前記
マイコンシステム40へ入力するためのキーである。
続いて電気系統について第4図のブロックダイアグラ
ムと共に説明する。
電源46は船の発電機から送られる電圧をトランスで所
定の電圧へ変圧し、直流安定化回路48で整流し、レギュ
レータを通して電力を電気系統へ供給する。なお、電源
46としてはバッテリを使用することも可能である。
ホール素子H1、H2からの信号はマイコンシステム40の
増幅回路50で増幅され、制御手段と比較手段を含むCPU5
2へ送られる。CPU52はマイクロプロセッサが用いられて
いる。CPU52には不揮発性のROM56と記憶手段であるRAM5
8が接続されている。ROM56には予め釣糸14の繰出し量に
対応する安全を考慮した好適な船べり停止の際の設定残
余量がそれぞれ記憶されている。例えば設定残余量は釣
糸14の現在までの最大繰出し量が0〜50mの場合は2m、
同じく50〜100mの場合は3m、同じくは100〜150mの場合
は4m、150mを超える場合は5mと記憶されている。またRO
M56には後述するマイコンシステム40を作動させるプロ
グラムも記憶されている。RAM58は釣糸14の測定手段16
が測定した現在の繰出し量と、現在までの最大繰出し量
と、その最大繰出し量に応じた設定残余量を記憶する。
またCPU52には入力キー44から入力され、ホール素子H
1、H2からの信号を入力キー44からの命令により処理
し、表示器42へ表示すると共に、スプール12を回転させ
る駆動手段の一例であるモータ54の回転速度等をコント
ロールする。
次に釣糸14の繰出し量の測定について説明する。
第1図において、まず、釣糸14を巻取状態にあるスプ
ール12から釣糸14を繰出すために、公知のクラッチ(不
図示)を解除すると、重錘を含む仕掛けの重力によって
スプール12は釣糸14を繰出す方向へ回転(正回転)す
る。この時測定手段16は不図示の付勢手段がケーシング
17から突出したローラ18をスプール12外周へ押接するの
で、スプール12の回転に応じローラ18も回転する。ロー
ラ18の回転はカサ歯車22、24、26、28を介して回転部30
へ伝えられ、前述のギア比の関係から回転部30はローラ
18と同一の回転数で回転する。すると、第2図に示すよ
うに、回転部30の磁石34は、回転部30の回転に伴いホー
ル素子H1、H2上を通過する。この時ケーシング17の壁が
磁石34とホール素子H1、H2の間に介在するがケーシング
17の壁は非磁性材料で形成されているので磁石34の磁力
線を遮ることがなくホール素子H1、H2の出力は磁石34が
通過する度に変化する。このホール素子H1、H2の出力タ
イミングチャートを第3図に示す。磁石34がホール素子
H1、H2から離れた位置においては、ホール素子H1、H2の
出力は、H1=“1"、H2=“1"である。磁石34がまずホー
ル素子H1を通過すると、出力はH1=“0"、H2=“1"とな
る。さらに磁石34がホール素子H1を通過しホール素子H2
へ接近すると、出力はH1=“0"、H2=“0"となる。出力
がH1=“0"、H2=“1"からH1=“0"、H2=“0"になる時
にホール素子H1、H2の出力に位相差が生じる。さらに磁
石34がホール素子H2の方へ接近、通過すると、出力はH1
=“1"、H2=“0"となり、磁石34がホール素子H2から離
れると再び出力はH1=“1"、H2=“1"となりこの状態が
続く。この1連のサイクルの数をカウントすることによ
りローラ18の回転数が求まる。さらに予めローラ18の外
周の長さを測定してマイコンシステム40のROM56に記憶
させてあるので、釣糸14の繰出し量はローラ18が1回転
する毎に前記CPU52がローラ18の外周の長さ分だけ加算
して表示器42に表示される。但し、表示器42に表示され
るのはメートル単位なのでローラ18が所定の回転数回転
する度に表示が変わるようになっている。釣糸14を巻上
げる場合は、入力キー44からCPU52へ巻上げ命令を入力
し、モータ54を逆回転させ、スプール12を巻上げ方向へ
回転(逆回転)させる。この時にスプール12から繰出さ
れている釣糸14の量を表示する場合は、繰出し量からロ
ーラ18の逆回転した回転数とローラ18の外周の長さの積
を減算して表示すればよい。
実際の釣りにおいて、釣糸14はスプール12からの繰出
しと巻上げが交互に行われることがある。従って、スプ
ール12は正回転、逆回転を繰り返す。このスプール12の
回転方向の検出方法について次に説明する。
第3図に示されるスプール12の正回転時におけるホー
ル素子H1、H2の出力パターンは第1表のようになる。
マイコンシステム40のCPU52はホール素子H1、H2の出
力の1サイクルにおいて、H1=“0"、H2=“1"→H1=
“0"、H2=“0"→H1=“1"、H2=“0"と変化した場合ス
プール12の回転は正回転であると判断する。一方、スプ
ール12が逆回転した場合は、ホール素子H1、H2の出力パ
ターンは第2表のようになる。
つまりホール素子H1、H2の出力は1サイクルにおい
て、H1=“1"、H2=“0"→H1=“0"、H2=“0"→H1=
“0"、H2=“1"と第1表とは逆の出力パターンとなる。
従ってマイコンシステム40のCPU52はスプール12の回転
は逆回転であると判断する。このようにホール素子H1、
H2の出力パターンに変化を持たせて正逆回転の判別を行
うためホール素子H1、H2の配置は、回転部30の回転中心
に対し非対称の位置とする必要がある。スプール12の正
逆回転を区別したマイコンシステム40のCPU52は釣糸14
の繰出し、巻上げが交互に行われても釣糸14の繰出し、
もしくは巻上げ量は交互に加減算されるので正確な釣糸
14の繰出し量を検出し、表示することができる。
上記の魚釣用リールは電動リールであったが、第6図
には手動リールの実施例を示す。なお、第6図において
前述の電動リールと同一の構成部材には同じ部材番号を
付し、説明は省略する。
第6図において、手動リール100に前述の実施例と同
一の構成の測定手段16が設けられており、スプール12の
回転数及び回転方向からマイコンシステム40のCPUが釣
糸14の繰出し量を検出して表示器42へ表示するようにな
っている。手動リール100にはスプール12の回転手段と
して手動ハンドル102と、この手動ハンドル102の回転を
スプール12へ伝達する伝達機構とが設けられている。
伝達機構はスプール12と一体に設けられ、スプール12
と共に本体106に対して回動可能なスプールシャフト104
と、スプールシャフト104の外周に固定されているギア1
08と、本体106に対して回動可能に設けられ、右端部に
は手動ハンドル102が固定されたメインシャフト110と、
メインシャフト110の外周に固定され、ギア108と噛合す
るギア112とから構成されている。従って、クラッチ
(不図示)が接続状態にある時、手動ハンドル102の回
転はメインシャフト110→ギア112→ギア108→スプール
シャフト104と伝達され、スプール12を回転させること
ができるようになっている。
なお、マイコンシステム40等の電気系統の電源となる
電池(不図示)は本体106内部に収容されている。手動
リール100のその他の構成は電気系統を含め前述の電動
リールと全く同じなので説明を省く。
次に、自動的に繰出し量をゼロに更新する動作につい
て第5図および第7図と共に説明する。なお、ここでは
先の実施例である電動リール10の場合について説明する
が、後の手動リール100の場合もスプール12の回転をモ
ータで自動的に行うか、手動ハンドルの操作で行うかが
相違するのみであり、マイコンシステムのプログラムも
全く同一となるため手動リール100の場合の動作につい
ては説明を省略する。第5図にはROM56に記憶されてい
るマイコンシステム40の動作プログラムに対応するフロ
ーチャートを示す。また第7図(a)〜(e)には釣に
おける釣糸14の繰出しおよび巻上げの手順を示し、同図
のイは測定手段16が測定した釣糸14の繰出し量であって
RAM58に記憶され、かつ表示器42に表示されている現在
の繰出し量(単位:m)である。ロは実際に電動リール10
から繰出されている釣糸14の繰出し量(単位:m)であ
る。ハは設定残余量(単位:m)である。
第7図(a)は釣糸14が完全に巻上げられている状態
であり、電動リール10のマイコンシステム40をスタート
させると、ROM56からCPU52へプログラムがロードされ、
RAM58に記憶される釣糸14の現在の繰出し量および表示
器42の繰出し量の値がゼロになり初期設定が行われる
(ステップ100)。なお、次に通常は設定残余量を入力
するのであるが、本実施例の電動リール10では予めROM5
6に釣糸14の繰出し量に応じた設定残余量が記憶されて
おり、CPU52が自動的に選択するようプログラムされて
おり使用者が入力する必要はない。本実施例の場合、釣
糸14の繰出し量が50mまでは設定残余量は2mに設定され
ている。従って、釣糸14が完全に巻上げられている
(a)の状態ではイ=0m、ロ=0m、ハ=2mとなる。
次に、第7図(b)に示すように、釣糸14を重錘60の
重力で繰出す(矢印A方向)。釣糸14が繰出されると測
定手段16が前述の如く現在の繰出し量を測定する(ステ
ップ102)。そしてその測定された繰出し量をRAM58へ記
憶し(ステップ104)。表示器42へ表示する(ステップ1
06)。さらに、釣糸14のそれまでの最大繰出し量によっ
て自動的に設定残余量が決まるのであるが、その選定さ
れた設定残余量もRAM58へ記憶される(ステップ108)。
(b)においては20m釣糸14が繰出されており設定残余
量は2mとなる。また、繰出される釣糸14に水分等が付着
しておらず、ローラ18の滑りも生じないためイ=ロ=20
m、ハ=2mとなる。
モータ54を回転させ、釣糸14を巻上げた状態を第7図
(c)に示す。測定手段16は巻上げに際しても繰出し量
を測定しており、釣糸14が矢印B方向へ巻上げられて繰
出し量が設定残余量に達したかをCPU52は常に比較する
(ステップ110)。しかし、釣糸14には水分が付着して
おり測定手段16のローラ18が滑って測定した繰出し量と
実際の繰出し量に誤差が生じる。第7図(c)にはイ=
5m、ロ=4mで、1mの誤差が生じた例を示している。釣糸
14がさらに巻上げられ測定された現在の繰出し量が設定
残余量の2mに達したらCPU52はモータ54を停止して船べ
り停止を実行する(ステップ112)。モータ54が停止し
たら残りの1mを電動リール10の手動ハンドル(不図示)
を用いて巻上げればよい。第7図(d)に巻上げ完了の
状態を示す。巻上げが完了したにもかかわらず、測定繰
出し量には誤差分の1mがRAM58に記憶され、表示器42に
表示されている。その後、再度矢印A方向へ釣糸14の繰
出しが行われると、CPU52は測定手段16によってスプー
ル12が釣糸14の繰出しを開始したことを検知する(ステ
ップ114)。するとCPU52はRAM58の測定した繰出し量を
ゼロに更新し(ステップ116)、表示器42に表示される
繰出し量もゼロに更新する(ステップ118)。これによ
り以後の釣糸14の繰出し量測定に当たり前記誤差分1mは
加算されるおそれがなくなる。
なお、上記動作説明は電動リールについて行なった
が、手動リールの場合においては第5図のフローチャー
トのステップ112に示す「モータ停止」の動作は行なわ
れない。これは手動リールの場合、使用者が入力で釣糸
の巻上げを行なうためであり、好ましくは現在の繰出し
量が設定残余量に達したらブザーや表示又はそれらの組
み合わせ等によるアラームを作動させて使用者に注意を
喚起させる構成にするとよい。
以上、本発明の好適な実施例について種々述べて来た
が、本発明は上述の実施例に限定されるのではなく、発
明の精神を逸脱しない範囲でさらに多くの改変を施し得
るのはもちろんである。
(発明の効果) 本発明に係る魚釣用リールを用いると、釣糸の繰出し
量が一旦設定残余量以下になり、再び釣糸の繰出しが認
められたら記憶手段に記憶されている測定された現在の
繰出し量と、表示されているその繰出し量を自動的にゼ
ロに更新するので前回の誤差が次回以降に重畳されるこ
とがなく、正確に釣糸の繰出し量を測定することが可能
となる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る魚釣用リールの一例である電動リ
ールの実施例を示した部分破断平面図、第2図は測定手
段の構造を説明した図、第3図はホール素子の出力を示
したタイミングチャート、第4図は電気系統の構成を示
したブロックダイアグラム、第5図はマイコンシステム
の動作を示したフローチャート、第6図は魚釣用リール
の一例である手動リールの実施例を示した部分破断平面
図、第7図は使用状況を説明した図。 10……電動リール、12……スプール、 14……釣糸、16……測定手段、 18……ローラ、42……表示器、 52……CPU、58……RAM、 100……手動リール、 102……手動ハンドル。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣糸が巻回されるスプールと、前記釣糸を
    該スプールへ巻上げるべくスプールを回転させる駆動手
    段と、前記釣糸が巻回された前記スプールからの釣糸の
    繰出し量を測定する測定手段と、該測定手段によって測
    定された釣糸の繰出し量、および前記釣糸を巻上げる際
    に、巻取り停止する設定残余量を記憶しておくための記
    憶手段と、前記測定手段によって測定された釣糸の繰出
    し量、もしくは前記記憶手段に記憶されている釣糸の繰
    出し量を表示するための表示手段とを有する魚釣用リー
    ルにおいて、 前記測定手段によって測定された釣糸の繰出し量と前記
    記憶手段に記憶されている設定残余量を比較するための
    比較手段と、 該比較手段が比較した結果、一旦前記繰出し量が前記設
    定残余量以下になった後、前記測定手段が前記スプール
    が釣糸の繰出し方向へ回転したことを検知した際に前記
    記憶手段に記憶されている釣糸の繰出し量をゼロに更新
    すると共に、表示手段に表示された繰出し量をゼロに更
    新する制御手段とを具備することを特徴とする魚釣用リ
    ール。
  2. 【請求項2】前記駆動手段は電動モータであることを特
    徴とする請求項1記載の魚釣用リール。
  3. 【請求項3】前記駆動手段は手動ハンドルと、該手動ハ
    ンドルの回転を前記スプールに伝達する伝達機構である
    ことを特徴とする請求項1記載の魚釣用リール。
JP20867589A 1988-10-31 1989-08-12 魚釣用リール Expired - Lifetime JP2606929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20867589A JP2606929B2 (ja) 1988-10-31 1989-08-12 魚釣用リール

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27515488 1988-10-31
JP63-275154 1988-10-31
JP20867589A JP2606929B2 (ja) 1988-10-31 1989-08-12 魚釣用リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02186933A JPH02186933A (ja) 1990-07-23
JP2606929B2 true JP2606929B2 (ja) 1997-05-07

Family

ID=26516981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20867589A Expired - Lifetime JP2606929B2 (ja) 1988-10-31 1989-08-12 魚釣用リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2606929B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0348465U (ja) * 1989-09-13 1991-05-09
JP5758722B2 (ja) * 2011-06-30 2015-08-05 グローブライド株式会社 魚釣用リール

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02186933A (ja) 1990-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2967910B2 (ja) 糸張力計測装置を備えた魚釣用リール
JP2751731B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JP2580087B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JP2606929B2 (ja) 魚釣用リール
JP2606907B2 (ja) 電動リール
JPS58154609A (ja) 魚釣り用糸長計測装置
JP3515881B2 (ja) 魚釣用リール
JP2601516B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JP3066991B2 (ja) 釣り用リール
JP3038000B2 (ja) 釣り用リール
JP2846360B2 (ja) 魚釣用リール
JP2634718B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2796921B2 (ja) 釣糸制御装置
JP2764996B2 (ja) 魚釣り用電動リール
JP3045045B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JP2500372Y2 (ja) 魚釣用リ―ルの糸長計測装置
JPH0755901Y2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2511182B2 (ja) 魚釣用リ―ル
JP2784426B2 (ja) 魚釣用リール
JPH08256651A (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JPH1146639A (ja) 釣糸繰り出し糸長表示機能付リール
JPH0725613Y2 (ja) 魚釣用リールの糸長測定装置
JP2606975B2 (ja) 電動リール
JPH1146640A (ja) 釣糸繰り出し糸長表示機能付リール
JPH04104750A (ja) 釣り用リール