JP2950616B2 - トリテルペン誘導体 - Google Patents
トリテルペン誘導体Info
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- JP2950616B2 JP2950616B2 JP4501761A JP50176192A JP2950616B2 JP 2950616 B2 JP2950616 B2 JP 2950616B2 JP 4501761 A JP4501761 A JP 4501761A JP 50176192 A JP50176192 A JP 50176192A JP 2950616 B2 JP2950616 B2 JP 2950616B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07J—STEROIDS
- C07J63/00—Steroids in which the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton has been modified by expansion of only one ring by one or two atoms
- C07J63/008—Expansion of ring D by one atom, e.g. D homo steroids
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は医薬品の分野で有用な化合物とその用途に関
し、さらに詳しくは、エンドセリンの過剰分泌によって
引き起こされる疾患の予防または治療に有用なトリテル
ペン誘導体を含有するエンドセリンレセプター拮抗剤お
よび新規トリテルペン誘導体に関する。
し、さらに詳しくは、エンドセリンの過剰分泌によって
引き起こされる疾患の予防または治療に有用なトリテル
ペン誘導体を含有するエンドセリンレセプター拮抗剤お
よび新規トリテルペン誘導体に関する。
背景技術 エンドセリン(M.Yanagisawa et al.,Nature,第332
巻,411頁,1988年)は、21個のアミノ酸からなる内皮細
胞由来の血管収縮性のペプチドであり、その過剰分泌は
種々の病態、例えば、血圧の上昇、虚血性心疾患、脳循
環障害、腎障害、諸臓器の循環不全、喘息などに係わっ
ていると考えられている。エンドセリン分泌過剰による
細胞内カルシウムイオン濃度上昇を抑制する物質とし
て、特開平2-273625号にはTXA2レセプターアンダゴニス
トおよびTXA2合成酵素阻害剤などが開示されているが、
エンドセリンの作用を特異的に抑制する物質は未だ報告
されておらず、かかる作用を有する物質の開発が望まれ
ていた。
巻,411頁,1988年)は、21個のアミノ酸からなる内皮細
胞由来の血管収縮性のペプチドであり、その過剰分泌は
種々の病態、例えば、血圧の上昇、虚血性心疾患、脳循
環障害、腎障害、諸臓器の循環不全、喘息などに係わっ
ていると考えられている。エンドセリン分泌過剰による
細胞内カルシウムイオン濃度上昇を抑制する物質とし
て、特開平2-273625号にはTXA2レセプターアンダゴニス
トおよびTXA2合成酵素阻害剤などが開示されているが、
エンドセリンの作用を特異的に抑制する物質は未だ報告
されておらず、かかる作用を有する物質の開発が望まれ
ていた。
本発明化合物と構造が類似する化合物は知られている
が、エンドセリン抑制作用については全く報告されてい
ない。本発明化合物類似の27−(3,4−ジヒドロキシシ
ンナモイルオキシ)−3β−ヒドロキシ−オレアノリッ
ク アシッドは、ジェイ・エム・コエケモラー(J.M.Ko
ekemoer)等によって報告されている(JOURNAL OF THE
SOUTH AFRICAN CHEMICAL INSTITUTE,第27巻、131頁、19
74年)が、エンドセリン抑制作用については全く記載さ
れていない。
が、エンドセリン抑制作用については全く報告されてい
ない。本発明化合物類似の27−(3,4−ジヒドロキシシ
ンナモイルオキシ)−3β−ヒドロキシ−オレアノリッ
ク アシッドは、ジェイ・エム・コエケモラー(J.M.Ko
ekemoer)等によって報告されている(JOURNAL OF THE
SOUTH AFRICAN CHEMICAL INSTITUTE,第27巻、131頁、19
74年)が、エンドセリン抑制作用については全く記載さ
れていない。
発明の開示 本発明者らは、鋭意研究した結果、シロコヤマモモ
(Myrica cerifera)の植物中に、エンドセリンとエン
ドセリンレセプターとの結合を特異的に阻害する活性物
質を見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、式
(II): (式中、R1は水素または代謝性エステル残基を、R3は
置換されていてもよいアリールまたは置換されていても
よい芳香族複素環を、XとYの一方はヒドロキシで他方
は水素、もしくはXとYが共になってオキソを、Zは酸
素もしくは2個の水素を示す。)で表わされるトリテル
ペン誘導体またはその塩を含有するエンドセリンレセプ
ター拮抗剤を提供するものである。
(Myrica cerifera)の植物中に、エンドセリンとエン
ドセリンレセプターとの結合を特異的に阻害する活性物
質を見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、式
(II): (式中、R1は水素または代謝性エステル残基を、R3は
置換されていてもよいアリールまたは置換されていても
よい芳香族複素環を、XとYの一方はヒドロキシで他方
は水素、もしくはXとYが共になってオキソを、Zは酸
素もしくは2個の水素を示す。)で表わされるトリテル
ペン誘導体またはその塩を含有するエンドセリンレセプ
ター拮抗剤を提供するものである。
また式(I): (式中、R1は水素または代謝性エステル残基を、R2は
置換されていてもよいアリールまたは置換されていても
よい芳香族複素環を、XとYの一方はヒドロキシで他方
は水素、もしくはXとYが共になってオキソを、Zは酸
素もしくは2個の水素を示す。但し、R1が水素で、Xと
Yの一方がヒドロキシである場合、R2は3,4−ジヒドロ
キシフェニルではない。)で表わされるテルペン誘導体
またはその塩は新規化合物であり、本発明はまたこれら
の化合物をも提供するものでもある。
置換されていてもよいアリールまたは置換されていても
よい芳香族複素環を、XとYの一方はヒドロキシで他方
は水素、もしくはXとYが共になってオキソを、Zは酸
素もしくは2個の水素を示す。但し、R1が水素で、Xと
Yの一方がヒドロキシである場合、R2は3,4−ジヒドロ
キシフェニルではない。)で表わされるテルペン誘導体
またはその塩は新規化合物であり、本発明はまたこれら
の化合物をも提供するものでもある。
本明細書中、「代謝性エステル残基」とは生体内で分
割されてカルボン酸を再生するエステル残基を意味す
る。「アリール」とはフェニルまたは(α−若しくはβ
−)ナフチルを意味する。「芳香族複素環」とは任意に
選ばれる酸素原子、硫黄原子および/又は窒素原子を環
内に1個以上含み、且つ炭素環もしくは他の複素環と縮
合していてもよい芳香族性の5〜6員の環を意味し、該
芳香族複素環のN−またはS−オキサイドも含まれる。
「置換されてもよい」において意味する置換基は、例え
ば、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アミ
ノ、低級アルカノイルアミノ、モノ−またはジ−低級ア
ルキル置換アミノ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、低級
アルキル、低級アルコキシまたは低級アルカノイルオキ
シ等である。XとYの一方がヒドロキシを示す場合にお
いて、該ヒドロキシはα−、β−配位のいずれであって
もよい。
割されてカルボン酸を再生するエステル残基を意味す
る。「アリール」とはフェニルまたは(α−若しくはβ
−)ナフチルを意味する。「芳香族複素環」とは任意に
選ばれる酸素原子、硫黄原子および/又は窒素原子を環
内に1個以上含み、且つ炭素環もしくは他の複素環と縮
合していてもよい芳香族性の5〜6員の環を意味し、該
芳香族複素環のN−またはS−オキサイドも含まれる。
「置換されてもよい」において意味する置換基は、例え
ば、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アミ
ノ、低級アルカノイルアミノ、モノ−またはジ−低級ア
ルキル置換アミノ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、低級
アルキル、低級アルコキシまたは低級アルカノイルオキ
シ等である。XとYの一方がヒドロキシを示す場合にお
いて、該ヒドロキシはα−、β−配位のいずれであって
もよい。
また、R1が水素であるときの本発明化合物は、アルカ
リ金属(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金
属(カルシウム、マグネシウムなど)、アンモニウムま
たは有機塩基(トリエチルアンモニウムなど)と塩を形
成してもよい。
リ金属(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金
属(カルシウム、マグネシウムなど)、アンモニウムま
たは有機塩基(トリエチルアンモニウムなど)と塩を形
成してもよい。
本発明トリテルペン誘導体は、シロコヤマモモより、
例えば、以下のような方法で分離できる。即ち、当該植
物の枝を室温下、極性溶媒(例えば、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブ
タノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール、ア
セトンまたはアセトニトリルなど)で数日間抽出し、次
に、抽出物を水と混和しない有機溶媒(例えば、クロロ
ホルム、ジクロロメタンなどの塩素化炭化水素、酢酸エ
チルまたはn−ブタノールなど)を用いて抽出する。得
られた抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分離することにより本発明化合物を得ることができる。
また、このようにして得られた化合物を原料として種々
のR2で表わされる化合物が製造される。
例えば、以下のような方法で分離できる。即ち、当該植
物の枝を室温下、極性溶媒(例えば、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブ
タノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール、ア
セトンまたはアセトニトリルなど)で数日間抽出し、次
に、抽出物を水と混和しない有機溶媒(例えば、クロロ
ホルム、ジクロロメタンなどの塩素化炭化水素、酢酸エ
チルまたはn−ブタノールなど)を用いて抽出する。得
られた抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分離することにより本発明化合物を得ることができる。
また、このようにして得られた化合物を原料として種々
のR2で表わされる化合物が製造される。
本発明化合物は、エンドセリンレセプター拮抗作用を
有するので、血管撃縮や高血圧などの循環器系疾患の予
防、治療に有効である。本発明化合物は常法に従い、各
種担体、希釈剤、賦形剤と共に注射剤、経口剤、坐剤な
どに製することができる。投与量は目標とする治療効
果、投与方法、年齢、体重などによって変わるので、一
概には規定できないが、通常1日投与量は、成人1人当
り、10mg〜2g好ましくは、50mg〜1gである。
有するので、血管撃縮や高血圧などの循環器系疾患の予
防、治療に有効である。本発明化合物は常法に従い、各
種担体、希釈剤、賦形剤と共に注射剤、経口剤、坐剤な
どに製することができる。投与量は目標とする治療効
果、投与方法、年齢、体重などによって変わるので、一
概には規定できないが、通常1日投与量は、成人1人当
り、10mg〜2g好ましくは、50mg〜1gである。
発明を実施するための最良の形態 以下に実施例を示し、本発明をさらに詳しく説明する
が、これらは本発明をなんら制限するものではない。
が、これらは本発明をなんら制限するものではない。
実施例1(化合物1および2の製造) シロコヤマモモ(Myrica cerifera)の枝1kgを細末と
し、メタノール2lに浸け、室温に6日間静置する。濾過
し、濾液を減圧留去する。これを3回繰返し、残留物
(75.4g)を得た。これを粗エキスとする。粗エキス(7
1g)をクロロホルム(500ml×3)と水(1)に分配
し、クロロホルム可溶物10gを得た。この可溶物をシリ
カゲル(230〜400メッシュ;10%含水;130g)のクロマト
グラフィーにかけ、クロロホルムおよびクロロホルム−
メタノールの混液で溶出させる。クロロホルム−メタノ
ール(98:2)混液溶出部を再び、同様のクロマトグラフ
ィーにかけ、溶出物(318mg)をDEVELOSIL ODS-10/20、
20mm×250mmのカラムを担体とする高速液体クロマトグ
ラフィーにかける。移動相はメタノール−水(9:1)、
毎分3mlの流速である。検出には、示差屈折計を用い
た。保持時間は28分である。3〜5回のリサイクル法で
精製し、目的エステルを得る。
し、メタノール2lに浸け、室温に6日間静置する。濾過
し、濾液を減圧留去する。これを3回繰返し、残留物
(75.4g)を得た。これを粗エキスとする。粗エキス(7
1g)をクロロホルム(500ml×3)と水(1)に分配
し、クロロホルム可溶物10gを得た。この可溶物をシリ
カゲル(230〜400メッシュ;10%含水;130g)のクロマト
グラフィーにかけ、クロロホルムおよびクロロホルム−
メタノールの混液で溶出させる。クロロホルム−メタノ
ール(98:2)混液溶出部を再び、同様のクロマトグラフ
ィーにかけ、溶出物(318mg)をDEVELOSIL ODS-10/20、
20mm×250mmのカラムを担体とする高速液体クロマトグ
ラフィーにかける。移動相はメタノール−水(9:1)、
毎分3mlの流速である。検出には、示差屈折計を用い
た。保持時間は28分である。3〜5回のリサイクル法で
精製し、目的エステルを得る。
化合物1 収量:103mg、分子式 C39H52O7(m/z 63
2)、融点 177〜182℃、[α]D +149.4±2.2°(2
5℃,c0.88,メタノール)、1 H‐NMR δppm(CDCl3):7.49(1H,d,J=15.8Hz),7.0
5(1H,d,J=1.5Hz),6.92(1H,dd,J=1.5,8.3Hz),6.85
(1H,d,J=8.3Hz),6.16(1H,d,J=15.8Hz),5.64(1H,
t,J=3.2Hz),4.36(1H,d,J=12.7Hz),4.16(1H,d,J=
12.7Hz),2.93(1H,dd,J=3.8,13.6Hz),2.51〜2.35(2
H,m),1.08,1.04(×2),0.93,0.86,0.84(各3H,s)。13 C‐NMR δppm(CDCl3):219.3,181.3,167.8,147.8,1
45.6,145.3,137.7,126.9,126.8,122.1,115.5,115.0,11
4.2,65.6,55.0,47.9,47.5,46.4,45.6,44.9,41.3,40.0,3
9.1,37.0,34.1,33.6,33.0,32.7,32.5,30.7,26.7,24.1,2
3.6,23.6,22.9,21.5,19.7,17.9,15.3。
2)、融点 177〜182℃、[α]D +149.4±2.2°(2
5℃,c0.88,メタノール)、1 H‐NMR δppm(CDCl3):7.49(1H,d,J=15.8Hz),7.0
5(1H,d,J=1.5Hz),6.92(1H,dd,J=1.5,8.3Hz),6.85
(1H,d,J=8.3Hz),6.16(1H,d,J=15.8Hz),5.64(1H,
t,J=3.2Hz),4.36(1H,d,J=12.7Hz),4.16(1H,d,J=
12.7Hz),2.93(1H,dd,J=3.8,13.6Hz),2.51〜2.35(2
H,m),1.08,1.04(×2),0.93,0.86,0.84(各3H,s)。13 C‐NMR δppm(CDCl3):219.3,181.3,167.8,147.8,1
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化合物2 アモルファス、分子式 C39H54O7、MS(SIMS
法)m/e 657[M+Na]+、[α]D +170.4±1.6°
(22℃,c1.30,メタノール)、1 H‐NMR δppm(CD3OD):7.50(1H,d,J=16.2Hz),7.0
1(1H,d,J=1.6Hz),6.91(1H,dd,J=8.2,1.6Hz),6.79
(1H,d,J=8.2Hz),6.17(1H,d,J=16.2Hz),5.61(1H,
m),4.41(1H,d,J=12.4Hz),4.14(1H,d,J=12.4Hz),
3.11(1H,m),2.94(1H,br.d,J=11.0Hz),0.77,0.83,
0.94,0.96(×3)(各3H,s)。13 C‐NMR δppm(CD3OD):181.7,168.8,149.7,146.9,1
46.9,138.9,128.1,127.5,122.8,116.6,115.3,115.0,79.
5,66.7,56.6,50.0,47.3,46.6,46.2,42.5,41.2,39.8,39.
7,38.3,34.7,34.4,33.7,33.5,31.5,28.7,27.8,25.1,24.
7,24.1,23.9,19.5,18.9,16.3,16.1。
法)m/e 657[M+Na]+、[α]D +170.4±1.6°
(22℃,c1.30,メタノール)、1 H‐NMR δppm(CD3OD):7.50(1H,d,J=16.2Hz),7.0
1(1H,d,J=1.6Hz),6.91(1H,dd,J=8.2,1.6Hz),6.79
(1H,d,J=8.2Hz),6.17(1H,d,J=16.2Hz),5.61(1H,
m),4.41(1H,d,J=12.4Hz),4.14(1H,d,J=12.4Hz),
3.11(1H,m),2.94(1H,br.d,J=11.0Hz),0.77,0.83,
0.94,0.96(×3)(各3H,s)。13 C‐NMR δppm(CD3OD):181.7,168.8,149.7,146.9,1
46.9,138.9,128.1,127.5,122.8,116.6,115.3,115.0,79.
5,66.7,56.6,50.0,47.3,46.6,46.2,42.5,41.2,39.8,39.
7,38.3,34.7,34.4,33.7,33.5,31.5,28.7,27.8,25.1,24.
7,24.1,23.9,19.5,18.9,16.3,16.1。
参考例1(化合物Aの製造) 化合物1(111.0mg)を3%KOHメタノール溶液の4ml
に溶解し、3時間加熱還流する。水を加え、メタノール
を減圧留去し、1N硫酸で酸性とした後酢酸エチル(15ml
×3回)で抽出し、水洗後溶媒を留去する。残渣をシリ
カゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、2%メタノ
ール/クロロホルム流出部より化合物Aを14.6mg得る。
融点226-227℃、[α]D +91.3°(c.1.0,CHCl3),m
/e 470(C30H46O4)。
に溶解し、3時間加熱還流する。水を加え、メタノール
を減圧留去し、1N硫酸で酸性とした後酢酸エチル(15ml
×3回)で抽出し、水洗後溶媒を留去する。残渣をシリ
カゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、2%メタノ
ール/クロロホルム流出部より化合物Aを14.6mg得る。
融点226-227℃、[α]D +91.3°(c.1.0,CHCl3),m
/e 470(C30H46O4)。
27位の各種置換体は、a)化合物Aを直接置換する方
法、b)化合物Aにホーナーエモンズ(Horner-Emmon
s)法を適用することにより製造される。
法、b)化合物Aにホーナーエモンズ(Horner-Emmon
s)法を適用することにより製造される。
a)直接法 化合物Aをジメチルアミノピリジン(DMAP)存在下、
酸ハライド(R2CH=CHCO−ハロゲン)、あるいは酸無水
物[(R2CH=CHCO)2O]等のカルボン酸の反応性誘導体と
反応させることにより式(II)で表わされる本発明化合
物を製造する。
酸ハライド(R2CH=CHCO−ハロゲン)、あるいは酸無水
物[(R2CH=CHCO)2O]等のカルボン酸の反応性誘導体と
反応させることにより式(II)で表わされる本発明化合
物を製造する。
b)ホーナーエモンズ(Horner-Emmons)法 ジメチルホスホノ酢酸とジシクロヘキシルカルボジミ
ド(DCC)より合成したジメチルホスホノ酢酸無水物と
化合物AをDMAPの存在下反応させて化合物Aのジメチル
ホスホノ酢酸エステル(化合物B)とし、次に炭酸セシ
ウム或いは炭酸リチウムとトリエチルアミンの存在下、
アルデヒド(R2CHO)と縮合せしめて化合物(I)を製
造する。
ド(DCC)より合成したジメチルホスホノ酢酸無水物と
化合物AをDMAPの存在下反応させて化合物Aのジメチル
ホスホノ酢酸エステル(化合物B)とし、次に炭酸セシ
ウム或いは炭酸リチウムとトリエチルアミンの存在下、
アルデヒド(R2CHO)と縮合せしめて化合物(I)を製
造する。
実施例2(化合物3の製造) 13.2mgの化合物A(0.028mmol)の塩化メチレン溶液
(0.66ml)にジメチルアミノピリジン(DMAP)10.3mg
(0.0843mg,3当量)を加え、更にシンナモイルクロライ
ド11.7mg(0.07mmol,12.5当量)を加える。室温で終夜
反応させた後、反応溶液を濃縮乾固し、次でTHF2mlに溶
解した。氷冷下0.1N水酸化ナトリウム水溶液1mlを加
え、30分間攪拌を続けた。反応液に塩酸を加えて酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後硫酸マグネ
シウムで乾燥し、シリカゲルのクロマトグラフィー(ヘ
キサン−酢酸エチル 2:1)で精製し、目的化合物3を1
5.2mg得た。収率90%。Rf=0.6(CHCl3:MeOH=10:1)1 H‐NMR δ(ppm)(CDCl3):0.85(s,6H),0.92(s,3
H),1.03(s,3H),1.04(s,3H),1.08(s,3H),1.0-2.1
(m,20H),2.2-2.6(m,2H),2.8-3.0(m,1H),4.15,4.3
8(ABq,2H,J=13.4Hz),5.67(br.s,1H),6.37(br.s,1
H),7.4-7.6(m,5H),7.62(d,1H,J=15.8Hz) 実施例3(化合物4の製造) 5mgの化合物A(0.0106mmol),5.2mgのDMAP(4当
量),13mgの3−アセトキシ桂皮酸無水物(3当量)の
塩化メチレン溶液(0.14ml)を室温で3時間反応させ
る。反応液をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶
媒:CHCl3‐MeOH)に付して精製し、化合物4を4.6mg
(収率66%)得た。Rf=0.8(CHCl3:MeOH=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.83(s,3H),0.85(s,3H),
0.93(s,3H),1.02(s,3H),1.04(s,3H),1.08(s,3
H),1.1-2.1(m,20H),2.34(s,3H),2.3-2.6(m,2H),
2.8-3.0(m,1H),4.16,4.34(ABq,2H,J=12.8Hz),5.65
(br.s,1H),6.34(d,1H,J=16.2Hz),7.1-7.2(m,1
H),7.23(br.s,2H),7.3-7.5(m,2H),7.59(d,1H,J=
16.2Hz), 実施例4(化合物5の製造) 9.9mgの化合物4をメタノール1mlに溶解し、氷冷下3
%KOHのメタノール溶液を加える。30分攪拌後、希塩酸
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を乾燥、濃縮
後シリカゲルのクロマトグラフィー(展開溶媒:CHCl3
‐MeOH)に付して化合物5を得た。Rf=0.6(CHCl3:MeO
H=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.83(s,3H),0.86(s,3H),
0.93(s,3H),1.03(s,3H),1.05(S,3H),1.08(S,3
H),1.1-2.1(m,20H),2.3-2.5(m,2H),2.8-3.0(m,1
H),4.19,4.36(ABq,2H,J=13.0Hz),5.65(br.s,1H),
6.32(d,1H,J=7.9,2.4,0.8Hz),6.90(ddd,1H,J=7.9,
2.4,0.8Hz),6.97(t,1H,J=1.8Hz),7.07(d,1H,J=7.
9Hz),7.27(t,1H,J=7.9Hz),7.57(d,1H,J=15.8Hz) 実施例5(化合物6の製造) 3.1mgの化合物5(0.005mmol)を50μlのDMFに溶解
し、1NのNaOHを8μl加え、ここに三酸化イオウ・トリ
エチルアミン錯体約1mgを加える。この操作を10回繰り
返した後、減圧下濃縮乾固する。残渣に水1mlと1N-NaOH
を加えて溶液としたのち、ダイヤイオンHP20によるクロ
マトグラフィー(水/メタノール:50/50)により精製
し、1.4mgの化合物6を得た。(収率38%)。Rf=0.4
(酢酸エチル:酢酸:水=30:1:1)。
(0.66ml)にジメチルアミノピリジン(DMAP)10.3mg
(0.0843mg,3当量)を加え、更にシンナモイルクロライ
ド11.7mg(0.07mmol,12.5当量)を加える。室温で終夜
反応させた後、反応溶液を濃縮乾固し、次でTHF2mlに溶
解した。氷冷下0.1N水酸化ナトリウム水溶液1mlを加
え、30分間攪拌を続けた。反応液に塩酸を加えて酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後硫酸マグネ
シウムで乾燥し、シリカゲルのクロマトグラフィー(ヘ
キサン−酢酸エチル 2:1)で精製し、目的化合物3を1
5.2mg得た。収率90%。Rf=0.6(CHCl3:MeOH=10:1)1 H‐NMR δ(ppm)(CDCl3):0.85(s,6H),0.92(s,3
H),1.03(s,3H),1.04(s,3H),1.08(s,3H),1.0-2.1
(m,20H),2.2-2.6(m,2H),2.8-3.0(m,1H),4.15,4.3
8(ABq,2H,J=13.4Hz),5.67(br.s,1H),6.37(br.s,1
H),7.4-7.6(m,5H),7.62(d,1H,J=15.8Hz) 実施例3(化合物4の製造) 5mgの化合物A(0.0106mmol),5.2mgのDMAP(4当
量),13mgの3−アセトキシ桂皮酸無水物(3当量)の
塩化メチレン溶液(0.14ml)を室温で3時間反応させ
る。反応液をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶
媒:CHCl3‐MeOH)に付して精製し、化合物4を4.6mg
(収率66%)得た。Rf=0.8(CHCl3:MeOH=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.83(s,3H),0.85(s,3H),
0.93(s,3H),1.02(s,3H),1.04(s,3H),1.08(s,3
H),1.1-2.1(m,20H),2.34(s,3H),2.3-2.6(m,2H),
2.8-3.0(m,1H),4.16,4.34(ABq,2H,J=12.8Hz),5.65
(br.s,1H),6.34(d,1H,J=16.2Hz),7.1-7.2(m,1
H),7.23(br.s,2H),7.3-7.5(m,2H),7.59(d,1H,J=
16.2Hz), 実施例4(化合物5の製造) 9.9mgの化合物4をメタノール1mlに溶解し、氷冷下3
%KOHのメタノール溶液を加える。30分攪拌後、希塩酸
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を乾燥、濃縮
後シリカゲルのクロマトグラフィー(展開溶媒:CHCl3
‐MeOH)に付して化合物5を得た。Rf=0.6(CHCl3:MeO
H=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.83(s,3H),0.86(s,3H),
0.93(s,3H),1.03(s,3H),1.05(S,3H),1.08(S,3
H),1.1-2.1(m,20H),2.3-2.5(m,2H),2.8-3.0(m,1
H),4.19,4.36(ABq,2H,J=13.0Hz),5.65(br.s,1H),
6.32(d,1H,J=7.9,2.4,0.8Hz),6.90(ddd,1H,J=7.9,
2.4,0.8Hz),6.97(t,1H,J=1.8Hz),7.07(d,1H,J=7.
9Hz),7.27(t,1H,J=7.9Hz),7.57(d,1H,J=15.8Hz) 実施例5(化合物6の製造) 3.1mgの化合物5(0.005mmol)を50μlのDMFに溶解
し、1NのNaOHを8μl加え、ここに三酸化イオウ・トリ
エチルアミン錯体約1mgを加える。この操作を10回繰り
返した後、減圧下濃縮乾固する。残渣に水1mlと1N-NaOH
を加えて溶液としたのち、ダイヤイオンHP20によるクロ
マトグラフィー(水/メタノール:50/50)により精製
し、1.4mgの化合物6を得た。(収率38%)。Rf=0.4
(酢酸エチル:酢酸:水=30:1:1)。
実施例6(化合物7の製造) 7mgの化合物5(0.0011mmol)を塩化メチレン0.1mlに
溶解し、11mgのDMAP(8当量)、コハク酸無水物6.6mg
(6当量)を加え、室温で5時間攪拌する。反応混合物
を希塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を乾燥
後濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl3‐MeO
H,10:1)に付して精製し、3.1mgの化合物7を得る。収
率39%。Rf=0.4(CHCL3:MeOH=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.83(s,3H),0.86(s,3H),
0.93(s,3H),1.04(s,3H),1.05(s,3H),1.08(s,3
H),1.0-2.1(m,20H),2.2-2.8(m,2H),2.8-3.0(m,3
H),4.2-4.4(m,2H),5.63(br.s,1H),6.32(d,1H,J=
16.0Hz),7.1-7.4(m,4H),7.58(d,1H,J=16.0Hz) 実施例7(化合物8の製造) 5.0mgの化合物A(0.011mmol)の塩化メチレン(0.15
ml)溶液にDMAP5.2mg(4当量)を加え、更に3,5−ジア
セトキシシンナモイルクロライド10mg(3当量)を加え
る。室温で2時間反応させた後、反応液を濃縮乾固し、
次にTHF1mlに溶解する。氷冷下0.1N水酸化ナトリウム溶
液1mlを加え、30分間攪拌する。反応液を0.1N塩酸を用
いて酸性にしたのち酢酸エチルで抽出する。有機層を水
洗後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後、シリカゲ
ルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)
に付して化合物8を1.9mg得た。収率25%。1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.82(s,3H),0.86(s,3H),
0.93(s,3H),1.04(s,6H),1.09(s,3H),1.0-2.1(m,
20H),2.2-2.8(m,2H),2.31(s,6H),2.8-3.0(m,1
H),4.15,4.38(ABq,2H,J=16.0Hz),5.67(br.s,1H),
6.29(d,1H,J=16.0Hz),6.66(t,1H,J=2.0Hz),6.81
(s,2H),7.54(d,1H,J=16.0Hz) 実施例8(化合物9の製造) 1.9mgの化合物8(0.003mmol)をメタノール0.5mlに
溶解し、氷冷下3%KOHのメタノール溶液0.1mlを加え
る。30分攪拌後1N塩酸を用いて酸性にし、酢酸エチルで
抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮
後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1)に付して精製し、化合物9を0.4mg得た。収率
24%。1 H‐NMR δppm(CD3OD):0.85(s,3H),0.90(s,3H),
0.94(s,3H),1.04(s,3H),1.07(s,6H),1.1-2.1(m,
20H),2.2-2.7(m,2H),2.9-3.1(m,1H),4.17,4.18(A
Bq,2H.J=13.0Hz),5.63(br,s,1H),6.27(d,1H,J=1
6.0Hz),6.30(t,1H,J=2.0Hz),6.46(d,2H,J=2.2H
z),7.54(d,1H,J=16.0Hz) 参考例2(ジメトキシホスホノ酢酸無水物の合成) 1.68mgのジメトキシホスホノ酢酸(10mmol)をTHFに
溶解し、DCC980mg(4.75mmol)を加えた。室温で8時間
攪拌後エーテル20mlを加え、−20℃で放置する。生じた
沈殿を濾過して除去し、ジメトキシホスホノ酢酸無水物
の溶液(理論量0.11mol/l)を得た。
溶解し、11mgのDMAP(8当量)、コハク酸無水物6.6mg
(6当量)を加え、室温で5時間攪拌する。反応混合物
を希塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を乾燥
後濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl3‐MeO
H,10:1)に付して精製し、3.1mgの化合物7を得る。収
率39%。Rf=0.4(CHCL3:MeOH=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.83(s,3H),0.86(s,3H),
0.93(s,3H),1.04(s,3H),1.05(s,3H),1.08(s,3
H),1.0-2.1(m,20H),2.2-2.8(m,2H),2.8-3.0(m,3
H),4.2-4.4(m,2H),5.63(br.s,1H),6.32(d,1H,J=
16.0Hz),7.1-7.4(m,4H),7.58(d,1H,J=16.0Hz) 実施例7(化合物8の製造) 5.0mgの化合物A(0.011mmol)の塩化メチレン(0.15
ml)溶液にDMAP5.2mg(4当量)を加え、更に3,5−ジア
セトキシシンナモイルクロライド10mg(3当量)を加え
る。室温で2時間反応させた後、反応液を濃縮乾固し、
次にTHF1mlに溶解する。氷冷下0.1N水酸化ナトリウム溶
液1mlを加え、30分間攪拌する。反応液を0.1N塩酸を用
いて酸性にしたのち酢酸エチルで抽出する。有機層を水
洗後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後、シリカゲ
ルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)
に付して化合物8を1.9mg得た。収率25%。1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.82(s,3H),0.86(s,3H),
0.93(s,3H),1.04(s,6H),1.09(s,3H),1.0-2.1(m,
20H),2.2-2.8(m,2H),2.31(s,6H),2.8-3.0(m,1
H),4.15,4.38(ABq,2H,J=16.0Hz),5.67(br.s,1H),
6.29(d,1H,J=16.0Hz),6.66(t,1H,J=2.0Hz),6.81
(s,2H),7.54(d,1H,J=16.0Hz) 実施例8(化合物9の製造) 1.9mgの化合物8(0.003mmol)をメタノール0.5mlに
溶解し、氷冷下3%KOHのメタノール溶液0.1mlを加え
る。30分攪拌後1N塩酸を用いて酸性にし、酢酸エチルで
抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮
後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1)に付して精製し、化合物9を0.4mg得た。収率
24%。1 H‐NMR δppm(CD3OD):0.85(s,3H),0.90(s,3H),
0.94(s,3H),1.04(s,3H),1.07(s,6H),1.1-2.1(m,
20H),2.2-2.7(m,2H),2.9-3.1(m,1H),4.17,4.18(A
Bq,2H.J=13.0Hz),5.63(br,s,1H),6.27(d,1H,J=1
6.0Hz),6.30(t,1H,J=2.0Hz),6.46(d,2H,J=2.2H
z),7.54(d,1H,J=16.0Hz) 参考例2(ジメトキシホスホノ酢酸無水物の合成) 1.68mgのジメトキシホスホノ酢酸(10mmol)をTHFに
溶解し、DCC980mg(4.75mmol)を加えた。室温で8時間
攪拌後エーテル20mlを加え、−20℃で放置する。生じた
沈殿を濾過して除去し、ジメトキシホスホノ酢酸無水物
の溶液(理論量0.11mol/l)を得た。
参考例3(化合物Bの合成) 15.6mgの化合物A(0.033mmol)とDMAP16mg(4当
量)の混合物に上で得たジメトキシホスホノ酢酸無水物
の溶液1.2ml(4当量)を加える。塩化メチレンを0.3ml
加え、室温で5時間攪拌後酢酸エチルで抽出する。抽出
液を乾燥、濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH=20:1)で精製し、13.3mgの化合物Bを得た。収
率65%。1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.81(s,3H),0.89(s,3H),
0.94(s,3H),1.03(s,3H),1.04(s,3H),1.09(s,3H
9,1.1-2.1(m,20H),2.2-2.7(m,2H),2.8-3.0(m,1
H),2.95(d,2H,J=21.8Hz),3.81(d,6H,J=11.2Hz),
4.15,4.33(ABq,2H,J=12.8Hz),5.61(br.s,1H) 実施例9(化合物10および11の製造) 2.76mgの化合物Bを0.1mlのイソプロピルアルコール
に溶解し、4−アセトキシベンズアルデヒド2.5μl
(4当量)を加える。更に炭酸セシウム3mgを加え、室
温で30分攪拌する。反応液を希塩酸に注ぎ、酢酸エチル
で抽出する。抽出液を濃縮後、シリカゲルのクロマトグ
ラフィー(CHCl3‐MeOH 100:1〜20:1)により分離精製
し、1.1mgの化合物10[Rf=0.8(CHCl3:MeOH=10:1)]
と1.0mgの化合物11[Rf=0.6(CHCl3:MeOH=10:1)]を
得た。
量)の混合物に上で得たジメトキシホスホノ酢酸無水物
の溶液1.2ml(4当量)を加える。塩化メチレンを0.3ml
加え、室温で5時間攪拌後酢酸エチルで抽出する。抽出
液を乾燥、濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl
3:MeOH=20:1)で精製し、13.3mgの化合物Bを得た。収
率65%。1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.81(s,3H),0.89(s,3H),
0.94(s,3H),1.03(s,3H),1.04(s,3H),1.09(s,3H
9,1.1-2.1(m,20H),2.2-2.7(m,2H),2.8-3.0(m,1
H),2.95(d,2H,J=21.8Hz),3.81(d,6H,J=11.2Hz),
4.15,4.33(ABq,2H,J=12.8Hz),5.61(br.s,1H) 実施例9(化合物10および11の製造) 2.76mgの化合物Bを0.1mlのイソプロピルアルコール
に溶解し、4−アセトキシベンズアルデヒド2.5μl
(4当量)を加える。更に炭酸セシウム3mgを加え、室
温で30分攪拌する。反応液を希塩酸に注ぎ、酢酸エチル
で抽出する。抽出液を濃縮後、シリカゲルのクロマトグ
ラフィー(CHCl3‐MeOH 100:1〜20:1)により分離精製
し、1.1mgの化合物10[Rf=0.8(CHCl3:MeOH=10:1)]
と1.0mgの化合物11[Rf=0.6(CHCl3:MeOH=10:1)]を
得た。
化合物10 1H‐NMR δppm(CDCl3):0.84(s,3H),0.8
5(s,3H),0.93(s,3H),1.02(s,3H),1.04(s,3H),
1.08(s,3H),1.0-2.1(m,20H),2.32(s,3H),2.3-2.6
(m,2H),2.8-3.0(m,1H),4.15,4.38(ABq,2H,J=12.6
Hz),5.66(br.s,1H),6.3(d,1H,J=15.8Hz),7.13
(d,1H,J=8.6),7.54(d,2H,J=8.6Hz),7.60(d,1H,J
=15.8Hz) 化合物11 1H‐NMR δppm(CDCl3):0.84(s,3H),0.8
5(s,3H),0.93(s,3H),1.03(s,3H),1.04(s,3H),
1.07(s,3H),1.0-2.1(m,20H),2.2-2.6(m,2H),2.8-
3.0(m,1H),4.13,4.37(ABq,2H,J=12.6Hz),5.65(b
r.s,1H),6.22(d,1H,J=15.8Hz),6.84(d,2H,J=8.
4),7.41(d,2H,J=8.4Hz),7.56(d,1H,J=15.8Hz) 実施例10(化合物12の製造) 2.76mgの化合物Bと2−ヒドロキシベンズアルデヒド
1.4μl(3当量)のイソプロピルアルコール0.1mlのに
炭酸セシウム3mgを加える。室温で30分攪拌したのち酢
酸エチルで抽出し、水洗、乾燥後、シリカゲルのクロマ
トグラフィー(CHCl3‐MeOH 100:1〜20:1)により分離
精製し、1.7mgの化合物12を得た。Rf=0.5(CHCl3:MeOH
=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.84(s,3H),0.85(s,3H),
0.92(s,3H),1.03(s,6H),1.08(s,3H),1.1-2.2(m,
20H),2.2-2.6(n,2H),2.8-3.0(m,1H),4.19,4.36(A
Bq,2H,J=12.8Hz),5.66(br,s,1H),6.46(d,1H,J=1
4.0Hz),6.63(dd,1H,J=8.0,1.0Hz),6.95(t,1H,J=
8.0),7.2-7.3(m,1H),7.49(dd,1H,J=8.0,1.0),7.9
2(d,1H,J=14.0Hz) 実施例11(化合物13の製造) 33.7mgの化合物Bのアセトニトリル溶液0.9mlにトリ
エチルアミン17μl(2.2当量)、ピコリンアルデヒド
5.7μl(1.1当量)を加え、更に臭化リチウム5.2mg
(1.1当量)を加え、室温で1時間攪拌する。反応液を
濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl3‐MeO
H 50:1)により分離精製し、14.6mgの化合物13を得た。
収率75%。Rf=0.6(CHCl3:MeOH=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.83(s,3H),0.86(s,3H),
0.93(s,3H),1.01(s,3H),1.03(s,3H),1.07(s,3
H),1.1-2.1(m,20H),2.2-2.6(m,2H),2.8-3.0(m,1
H),4.19,4.40(ABq,2H,J=13.0Hz),5.66(br.s,1H),
6.86(d,1H,J=15.6Hz),7.2-7.4(m,1H),7.44(d,1H,
J=5.6Hz),7.64(d,1H,J=15.6Hz),7.76(td,J=7.6,
2.0Hz),8.2-8.3(m,1H) 実施例12(化合物14の製造) 4.0mgの化合物3(0.007mmol)のジクロロメタン(8.
μl)溶液にジフェニルジアゾメタン5.2mg(4当量)
を加え、室温で一夜攪拌した。反応液に酢酸1滴を加
え、30分攪拌した後、濃縮、乾固した。シリカゲルのク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)によ
り分離精製して化合物3のジフェニルメチルエステル5m
gを定量的に得た。
5(s,3H),0.93(s,3H),1.02(s,3H),1.04(s,3H),
1.08(s,3H),1.0-2.1(m,20H),2.32(s,3H),2.3-2.6
(m,2H),2.8-3.0(m,1H),4.15,4.38(ABq,2H,J=12.6
Hz),5.66(br.s,1H),6.3(d,1H,J=15.8Hz),7.13
(d,1H,J=8.6),7.54(d,2H,J=8.6Hz),7.60(d,1H,J
=15.8Hz) 化合物11 1H‐NMR δppm(CDCl3):0.84(s,3H),0.8
5(s,3H),0.93(s,3H),1.03(s,3H),1.04(s,3H),
1.07(s,3H),1.0-2.1(m,20H),2.2-2.6(m,2H),2.8-
3.0(m,1H),4.13,4.37(ABq,2H,J=12.6Hz),5.65(b
r.s,1H),6.22(d,1H,J=15.8Hz),6.84(d,2H,J=8.
4),7.41(d,2H,J=8.4Hz),7.56(d,1H,J=15.8Hz) 実施例10(化合物12の製造) 2.76mgの化合物Bと2−ヒドロキシベンズアルデヒド
1.4μl(3当量)のイソプロピルアルコール0.1mlのに
炭酸セシウム3mgを加える。室温で30分攪拌したのち酢
酸エチルで抽出し、水洗、乾燥後、シリカゲルのクロマ
トグラフィー(CHCl3‐MeOH 100:1〜20:1)により分離
精製し、1.7mgの化合物12を得た。Rf=0.5(CHCl3:MeOH
=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.84(s,3H),0.85(s,3H),
0.92(s,3H),1.03(s,6H),1.08(s,3H),1.1-2.2(m,
20H),2.2-2.6(n,2H),2.8-3.0(m,1H),4.19,4.36(A
Bq,2H,J=12.8Hz),5.66(br,s,1H),6.46(d,1H,J=1
4.0Hz),6.63(dd,1H,J=8.0,1.0Hz),6.95(t,1H,J=
8.0),7.2-7.3(m,1H),7.49(dd,1H,J=8.0,1.0),7.9
2(d,1H,J=14.0Hz) 実施例11(化合物13の製造) 33.7mgの化合物Bのアセトニトリル溶液0.9mlにトリ
エチルアミン17μl(2.2当量)、ピコリンアルデヒド
5.7μl(1.1当量)を加え、更に臭化リチウム5.2mg
(1.1当量)を加え、室温で1時間攪拌する。反応液を
濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl3‐MeO
H 50:1)により分離精製し、14.6mgの化合物13を得た。
収率75%。Rf=0.6(CHCl3:MeOH=10:1)1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.83(s,3H),0.86(s,3H),
0.93(s,3H),1.01(s,3H),1.03(s,3H),1.07(s,3
H),1.1-2.1(m,20H),2.2-2.6(m,2H),2.8-3.0(m,1
H),4.19,4.40(ABq,2H,J=13.0Hz),5.66(br.s,1H),
6.86(d,1H,J=15.6Hz),7.2-7.4(m,1H),7.44(d,1H,
J=5.6Hz),7.64(d,1H,J=15.6Hz),7.76(td,J=7.6,
2.0Hz),8.2-8.3(m,1H) 実施例12(化合物14の製造) 4.0mgの化合物3(0.007mmol)のジクロロメタン(8.
μl)溶液にジフェニルジアゾメタン5.2mg(4当量)
を加え、室温で一夜攪拌した。反応液に酢酸1滴を加
え、30分攪拌した後、濃縮、乾固した。シリカゲルのク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)によ
り分離精製して化合物3のジフェニルメチルエステル5m
gを定量的に得た。
上記ジフェニルメチルエステル5.0mg(0.007mmol)の
ベンゼン(15.μl)溶液に粉末モレキュラーシーブ(4
A)を触媒量、ピリジニウムクロロフォルメート(PCC)
36mg(4当量)を加え、24時間加熱還流した。反応液を
濃縮乾固し、シリカゲルのクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=4:1)により分離精製して化合物14の
ジフェニルメチルエステル体を得た。
ベンゼン(15.μl)溶液に粉末モレキュラーシーブ(4
A)を触媒量、ピリジニウムクロロフォルメート(PCC)
36mg(4当量)を加え、24時間加熱還流した。反応液を
濃縮乾固し、シリカゲルのクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=4:1)により分離精製して化合物14の
ジフェニルメチルエステル体を得た。
上記化合物14のジフェニルメチルエステル体のジクロ
ロメタン(100μl)溶液に氷冷下アニソール20μlと
トリフルオロ酢酸80μlを加え、30分攪拌した。反応液
を濃縮乾固後シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl3/
MeOH)で精製して化合物14を0.1mg得た。1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.86(s,3h),0.96(s,3H),
1.05(s,3H),1.06(s,3H),1.09(s,3H),1.20(s,3
H),1.1-2.1(m,20H),2.2-2.6(m,2H),2.8-3.0(m,1
H),4.45,4.5(ABq,2H,J=13.0Hz),5.99(s,1H),6.34
(d,1H,J=16.0Hz),7.1-7.2(m,1H),7.23(br.s,1
H),7.3-7.5(m,2H),7.59(d,1H,J=16.0Hz) エンドセリンは血管や気管などの多くの臓器に作用
し、細胞膜上にある特異的レセプターの活性化を介し
て、平滑筋収縮などをはじめとする多様な作用を発揮す
るため、循環器系疾患に関与していると考えられてい
る。以下の試験例に本発明化合物の抗エンドセリン作用
を示す。
ロメタン(100μl)溶液に氷冷下アニソール20μlと
トリフルオロ酢酸80μlを加え、30分攪拌した。反応液
を濃縮乾固後シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl3/
MeOH)で精製して化合物14を0.1mg得た。1 H‐NMR δppm(CDCl3):0.86(s,3h),0.96(s,3H),
1.05(s,3H),1.06(s,3H),1.09(s,3H),1.20(s,3
H),1.1-2.1(m,20H),2.2-2.6(m,2H),2.8-3.0(m,1
H),4.45,4.5(ABq,2H,J=13.0Hz),5.99(s,1H),6.34
(d,1H,J=16.0Hz),7.1-7.2(m,1H),7.23(br.s,1
H),7.3-7.5(m,2H),7.59(d,1H,J=16.0Hz) エンドセリンは血管や気管などの多くの臓器に作用
し、細胞膜上にある特異的レセプターの活性化を介し
て、平滑筋収縮などをはじめとする多様な作用を発揮す
るため、循環器系疾患に関与していると考えられてい
る。以下の試験例に本発明化合物の抗エンドセリン作用
を示す。
試験例1 125I−標識エンドセリン1のレセプター結合
に対する阻害作用 (方法) ブタ大動脈中膜と心臓、ラット大動脈と心臓
から膜成分を調製し、本発明化合物1存在下、あるいは
非存在下で25pM125I−標識エンドセリン1と37℃で1時
間インキュベートした。反応終了後、ガラス繊維濾紙で
膜成分と結合した125I−標識エンドセリン1を分離し、
ガンマーカウンターにて放射活性を測定した。特異的結
合は非放射性エンドセリン1を10-7M含む条件下で得た
非特異的結合を差し引くことにより求めた。膜成分に対
する125I−標識エンドセリン1の特異的結合を50%阻害
する本発明化合物の濃度を表1に示す。
に対する阻害作用 (方法) ブタ大動脈中膜と心臓、ラット大動脈と心臓
から膜成分を調製し、本発明化合物1存在下、あるいは
非存在下で25pM125I−標識エンドセリン1と37℃で1時
間インキュベートした。反応終了後、ガラス繊維濾紙で
膜成分と結合した125I−標識エンドセリン1を分離し、
ガンマーカウンターにて放射活性を測定した。特異的結
合は非放射性エンドセリン1を10-7M含む条件下で得た
非特異的結合を差し引くことにより求めた。膜成分に対
する125I−標識エンドセリン1の特異的結合を50%阻害
する本発明化合物の濃度を表1に示す。
試験例2 エンドセリン1による細胞内カルシウム濃度
上昇に対する阻害作用 (方法) 2μMのフラ2(同仁化学研究所)を負荷し
たラット大動脈由来平滑筋細胞A7r5(大日本製薬株式会
社)の細胞懸濁液をキュベットに入れ、日本分光社製カ
ルシウムアナライザーCAF100にて螢光の変化を測定し
た。螢光測定は340nmと380nmで励起し、510nmにて記録
した。細胞内カルシウム濃度の算出はグリキーウィッツ
らの方法(J.Biol.Chem.第260巻,3440頁〜3450頁,1985
年)に従って行なった。実験は本発明化合物をキュベッ
ト内の細胞懸濁液に添加し、1分間のインキュベート
後、エンドセリン1を10-8M加え、螢光強度の変化を観
察した。エンドセリン1による細胞内カルシウムの上昇
を50%阻害する本発明化合物の濃度を表2に示す。
上昇に対する阻害作用 (方法) 2μMのフラ2(同仁化学研究所)を負荷し
たラット大動脈由来平滑筋細胞A7r5(大日本製薬株式会
社)の細胞懸濁液をキュベットに入れ、日本分光社製カ
ルシウムアナライザーCAF100にて螢光の変化を測定し
た。螢光測定は340nmと380nmで励起し、510nmにて記録
した。細胞内カルシウム濃度の算出はグリキーウィッツ
らの方法(J.Biol.Chem.第260巻,3440頁〜3450頁,1985
年)に従って行なった。実験は本発明化合物をキュベッ
ト内の細胞懸濁液に添加し、1分間のインキュベート
後、エンドセリン1を10-8M加え、螢光強度の変化を観
察した。エンドセリン1による細胞内カルシウムの上昇
を50%阻害する本発明化合物の濃度を表2に示す。
ブラジキニン、ボンベシン、TXA2レセプターアゴニス
トの作用に対しては10-6Mで有意な抑制効果を示さなか
った。
トの作用に対しては10-6Mで有意な抑制効果を示さなか
った。
産業上の利用可能性 以上の結果から明らかなように、本発明化合物はエン
ドセリンレセプターに結合し、エンドセリン作用を特異
的に抑制する。従って、本発明化合物はエンドセリン分
泌増加に基づく血圧上昇、虚血性心疾患、脳循環障害、
腎障害、諸臓器の循環不全、喘息などの疾病に対する予
防または治療効果が期待できる。
ドセリンレセプターに結合し、エンドセリン作用を特異
的に抑制する。従って、本発明化合物はエンドセリン分
泌増加に基づく血圧上昇、虚血性心疾患、脳循環障害、
腎障害、諸臓器の循環不全、喘息などの疾病に対する予
防または治療効果が期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鴻池 敏郎 大阪府吹田市内本町3―15―8 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07J 63/00 A61K 31/705
Claims (9)
- 【請求項1】式(I): (式中、R1は水素または代謝性エステル残基を、R2は置
換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよ
い複素族芳香環を、XとYの一方はヒドロキシで他方は
水素、もしくはXとYが共になってオキソを、Zは酸素
もしくは2個の水素を示す。但し、R1が水素で、XとY
のいずれか一方がヒドロキシである場合、R2は3,4−ジ
ヒドロキシフェニルではない。)で表わされるトリテル
ペン誘導体またはその塩。 - 【請求項2】R1が水素、XとYが共になってオキソであ
る請求の範囲1記載の化合物。 - 【請求項3】R2がフェニル、ヒドロキシフェニル、また
はジヒドロキシフェニルである請求の範囲1または2記
載の化合物。 - 【請求項4】式(II): (式中、R1は水素または代謝性エステル残基を、R3は置
換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよ
い複素族芳香環を、XとYの一方はヒドロキシで他方は
水素、もしくはXとYが共になってオキソを、Zは酸素
もしくは2個の水素を示す。)で表わされるトリテルペ
ン誘導体またはその塩を含有するエンドセリンレセプタ
ー拮抗剤。 - 【請求項5】R1が水素、XとYが共になってオキソであ
る請求の範囲4記載のエンドセリンレセプター拮抗剤。 - 【請求項6】式(III): で示される化合物またはその塩。
- 【請求項7】式(IV): で示される化合物をアルカリで加水分解することによ
る、請求の範囲6記載の化合物の製造方法。 - 【請求項8】式(V): で示される化合物またはその塩。
- 【請求項9】請求の範囲6記載の化合物をジメトキシホ
スホノ酢酸無水物と反応させることによる、請求の範囲
8記載の化合物の製造方法。
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