JP2948163B2 - X線装置 - Google Patents

X線装置

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JP2948163B2
JP2948163B2 JP9023372A JP2337297A JP2948163B2 JP 2948163 B2 JP2948163 B2 JP 2948163B2 JP 9023372 A JP9023372 A JP 9023372A JP 2337297 A JP2337297 A JP 2337297A JP 2948163 B2 JP2948163 B2 JP 2948163B2
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ray tube
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線断層像撮影
装置のようなX線装置に係わり、とくに回転陽極型X線
管から安全に且つ効率よくX線を放射してX線撮影をす
るのに適切な条件を自動的に設定、制御する手段を備え
たX線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、CTスキャナとして普及してい
るX線撮影装置や、一般の医療用又は工業用X線撮影装
置、或いはX線露光装置等のX線装置には、多くの場
合、X線放射源として回転陽極型X線管が組み込まれて
いる。この回転陽極型X線管は、周知のように、円盤状
の回転陽極を、相互間に軸受を有する回転体及び固定体
で機械的に支え、回転体の位置に対応する真空容器外に
配置したステータ電磁コイルに回転駆動電力を供給して
高速回転させながら、陰極から電子ビームを放出させて
陽極のターゲット部に当て、X線を放射する。
【0003】回転陽極型X線管の軸受部は、玉軸受のよ
うなころがり軸受や、軸受面にらせん溝を形成するとと
もにガリウム(Ga)、又はガリウム−インジウム−錫
(Ga−In−Sn)合金のような、少なくとも動作中
は液状となる液体金属潤滑剤を用いた動圧式すべり軸受
で構成される。
【0004】後者の動圧式すべり軸受を用いた回転陽極
型X線管の例は、たとえば特公昭60−21463号
(USP4210371)、特開昭60−97536号
(USP4562587)、特開昭60−117531
号(USP4641332)、特開昭60−16055
2号(USP44644577)、特開昭62−287
555号(USP4856039)、特開平2−227
947号(USP5068885)、或いは特開平2−
227948号(USP5077775)等の各公報に
開示されている。
【0005】ところで、従来広く実用になっている玉軸
受を使用した回転陽極型X線管は、その要部が図10に
示すようになっている。すなわち、円盤状の回転陽極1
1は、シャフト12に固定されている。このシャフト1
2は、密に嵌合された鉄及び銅円筒からなる円筒状回転
体13に固定されている。この回転体13は、内側に配
置された回転軸14に固定されている。この回転軸14
のまわりには、円筒状の固定体15が配置されている。
そして、これら回転軸14と固定体15との間に、玉軸
受16が配置されている。
【0006】円盤状の回転陽極11は、蓄熱容量を増加
するとともに軽量化をはかるため、比較的薄肉のモリブ
デン(Mo)製円板11aの裏面に、厚肉のグラファイ
トリング11bがろう材層11cによって接合された構
成である。Mo円板11aのテーパ状の表面には、レニ
ウム(Re)を少し含むタングステン(W)合金からな
る薄いターゲット層11dが形成されている。
【0007】このような回転陽極型X線管を搭載したX
線装置でX線撮影を行う際には、玉軸受で支持された陽
極11を例えば150rps(毎秒の回転数)又はそれ
以上で高速回転させながら、陰極17から放出させた電
子ビームeをターゲット層11dの焦点軌道面に当てて
X線(X)を放出させる。ターゲット層の部分で発生し
た熱は、Mo円板に伝導拡散するとともにろう材層11
cを経てグラファイト円板11bに蓄積される一方、輻
射及び伝導により徐々に放散される。
【0008】このような玉軸受により陽極を支持した回
転陽極型X線管では、図11に一点鎖線Nで示すよう
に、陽極の回転は比較的小さい回転駆動トルクで到達可
能最大回転速度Rsに近い回転速度まで到達できる。そ
の理由は、玉軸受の回転抵抗が比較的小さいからであ
る。その一方で、玉軸受を備えるX線管では、軸受の潤
滑剤等の損耗が起こりやすいので、非撮影時は陽極の回
転を停止しておき、撮影を行う直前に回転を開始し、短
時間に上記のような高い回転速度まで到達させてX線放
射し、撮影終了後は、電気的にブレーキをかける等によ
り陽極の回転を早期に減少、停止させるようにしてい
る。
【0009】それに対して、動圧式すべり軸受により陽
極を支持した回転陽極型X線管は、より重い陽極ターゲ
ットを安定して支持する特長を有するが故に軸受抵抗が
大きく、図11に実線Mで示すように、到達可能最大回
転速度Rsまで到達させるには相当に大きい回転駆動ト
ルクが必要である。そのため、動圧式すべり軸受を備え
る回転陽極型X線管を搭載したX線装置では、回転駆動
電力をむやみに大きくしない設計にする必要性から、短
時間の回転始動、回転速度の急上昇のモードにせず、常
時、例えば50〜60rps程度の陽極回転速度で回転
を継続し、この回転速度のままでいつでもX線撮影がで
きるように動作制御するのが、実用的である。
【0010】さて近来は、例えばCTスキャナにおい
て、被撮影場所を数十秒間にわたって間欠モード或いは
ヘリカルスキャンモードで連続的に断層像を撮影する動
作が普通になっている。このように回転陽極型X線管か
ら長時間にわたってX線を放射する場合は、とくに、X
線管の陽極の温度上昇によるX線放射継続への制限がし
ばしば生じる。
【0011】すなわち、X線管の回転陽極11の温度
は、図12の(a)及び(b)に示すように、点線で示
す焦点軌道領域(F)の、ある時点での温度(Tf)
は、X線放射の継続時間とともに上昇する。また、その
時点での電子ビーム入射点(P)すなわちX線焦点の温
度(Tp)は、当然、焦点軌道領域の温度(Tf)より
もさらに高い温度に到達する。
【0012】なお、焦点軌道領域の温度(Tf)は、電
子ビーム入射点(P)を除いた焦点軌道領域のある時点
での平均温度をあらわし、電子ビーム入射点の温度(T
p)はある電子ビーム入射点のその瞬間での到達最高温
度をあらわしている。そして、焦点軌道領域の温度(T
f)は、陽極への電子ビーム入射による入力熱量と放熱
等による放散熱量との差に基づいて、蓄熱されることに
よって上昇し、又は放熱によって低下する。なお、陽極
の基板としてのMo円板11aとRe入りW合金のター
ゲット層11dとは鍛造等で金属的に密で且つ安定な接
合状態になっていることと、両金属は比較的大きい熱伝
導率を有するため、ターゲット部で発生した熱は直ちに
Mo円板に伝導、拡散する。そのため、焦点軌道領域及
びその近傍のMo円板の平均温度はほぼ同等の平均温度
になる。
【0013】それに対して、電子ビーム入射点の温度
(Tp)は、電子ビーム入射時のみ、前記の焦点軌道領
域温度(Tf)に加えて電子ビーム入射による瞬時入力
熱量によってピーク温度になる。また、この電子ビーム
入射点の温度(Tp)は、陽極の回転速度によって電子
ビーム入射点での瞬時的な蓄熱作用が異なるため、回転
速度に比較的大きく影響される。すなわち、同じ焦点軌
道領域温度(Tf)の時で比較した場合、陽極の回転速
度が低ければ電子ビーム入射点の温度(Tp)は高い温
度に達し、陽極の回転速度が高ければ電子ビーム入射点
の温度(Tp)は相対的に低い温度になる。
【0014】焦点軌道領域の温度(Tf)に相当する陽
極基体平均温度の変化を予測して許可入力条件を定めた
り、X線放射ができないようにロックをかける方式、或
いはそれに類似した制御手段を持つX線装置は、次のよ
うな文献で知られている。すなわちそれは、特開昭57
−5298号、特開昭58−23199号、特開昭59
−217995号、特開昭59−217996号、特開
昭62−69495号、特開平6−196113号、U
SP4225787、USP4426720、USP5
140246の各特許公報又は明細書である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばヘリ
カルスキャンモードで連続的にX線を放射して断層像を
撮影した場合のX線管の陽極温度は、図13の(a)及
び(b)に示すような経時変化をする。同図の横軸は時
間(t)、縦軸は陽極の温度をあらわし、この縦軸のT
rはほぼ室温に相当する動作初期の陽極温度、Tsは陽
極の許容限界温度である。
【0016】この許容限界温度Tsは、回転陽極が局部
的にも溶融を生じない安全な動作を保証する上限温度で
あり、例えばW又はW合金のターゲット層を有する陽極
の場合は、通常、その融点未満で且つ余裕を見越して例
えば2800℃に設定される。
【0017】一例として、X線管の電子ビーム加速電圧
すなわち陽極電圧を120kV、電子ビーム電流を0.
2A、X線放射継続時間を20秒間に設定してX線撮影
した場合の回転陽極の温度上昇を、同図の(a)に時間
軸のa時点からb時点までの曲線であらわしている。焦
点軌道領域の平均温度Tfは、ほぼ室温Trから次第に
上昇する。電子ビーム入射点の温度(Tp)は、理解を
容易にするため、陽極のターゲット層上のある一点の温
度で示してある。すなわち、陽極はある一定の回転速度
で回転しており、焦点軌道上のある一点は回転により電
子ビーム入射点への通過を繰り返すので、その都度瞬間
的に温度上昇する。同図はその状態を模式的に示してい
る。
【0018】上記の入力条件でのX線放射が終了する
と、陽極に蓄積された熱は、輻射や伝導により放熱され
るので、焦点軌道領域の平均温度Tfは徐々に低下す
る。この陽極の放熱による温度低下曲線をTuであらわ
している。そして、その後のある時点cから上述と同様
の入力条件で再びX線放射を開始し、例えば30秒間継
続すると、陽極の温度はこの開始時点cでの焦点軌道領
域の平均温度から上昇を始める。また、X線放射を終了
した時点dからは、焦点軌道領域の平均温度はその到達
温度から低下する。
【0019】他の例として、X線管の陽極加速電圧及び
X線放射継続時間は上記の例と同じで、電子ビーム電流
を0.3Aに高めた入力条件に設定してX線放射した場
合を、同図の(b)にあらわしている。当然のことなが
ら、焦点軌道領域の平均温度(Tf)、及び電子ビーム
入射点の温度(Tp)は、同図の(a)の場合よりも急
激に上昇し且つ高い温度に到達する。
【0020】このように、陽極への入力熱量が大きい図
13の(b)の動作条件では、2回目のX線放射を継続
している途中の時点gで、電子ビーム入射点の温度(T
p)が許容限界最高温度Tsを超えてしまう。そして、
そのまま継続すると焦点軌道領域が溶融してしまうの
で、この時点gで陽極への電子ビーム入射すなわちX線
放射は停止しなければならないことになる。なお、電子
ビーム入射点のピーク温度を正確に計測して陽極への入
力を制御することは実際には不可能に近いが、陽極の各
部の熱伝導率や、蓄熱特性、放熱特性、回転速度、電子
ビーム入力条件即ち陽極電圧や電子ビーム電流、入力時
間等から計算によりほぼ正確に温度変化を予測する事が
可能である。
【0021】ところが従来は、陽極の上記のような熱特
性を考慮に入れるとは言え、陽極の基板部の平均温度の
予測から以後の入力条件を予測して制御する方式が採用
されている。とくに、図10に示したような、グラファ
イト円板とMo円板とをろう材で接合した陽極や、或い
はグラファイト円板の表面にターゲット層をろう材で接
合した陽極の場合は、このグラファイト円板とMo又は
W部とろう接部の不安定化によって許容入力が非常に低
く制限される。
【0022】すなわち、上記従来の陽極の各構成材料の
融点は、それぞれ、Wが3410℃、Moが2625
℃、グラファイトが3700℃、例えばZr,W,Ni
の組み合わせからなるろう材が約1700℃である。ま
た、熱伝導率はそれぞれ、Wが約130(W/m・K、
以下同じ)、Moが約140、グラファイトが約50で
ある。さらに、熱膨張率は、Wが約7×10-6、Moが
約5×10-6、グラファイトが約3×10-6である。
【0023】このような関係から、上記のような従来の
グラファイト接合型回転陽極は、WやMoに比べてろう
材の融点が非常に低く、且つ熱伝導率や熱膨張率が違う
ので、ろう接部分でのクラックや溶融等の損傷の発生
が、陽極への入力を低く制限する主たる要因になってい
る。
【0024】こうして、従来の制御は、以後の撮影のた
めに相当高い入力が可能であるにもかかわらず低い入力
しか許容されず、低い動作効率にならざるを得ない。と
くに前述のように、動圧式すべり軸受により回転陽極を
支持するX線管では、陽極の回転速度を150rpsと
いうように高速回転させることが事実上困難であるた
め、上記のような制約が一層顕著になる。
【0025】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたもので、動圧式すべり軸受を持つX線管の回転陽
極に損傷を起こすことなく所要条件でのX線放射が可能
か否かを時々刻々と演算処理して表示又は告知し、安全
で効率のよい撮影動作制御ができるX線装置を提供する
ことを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明は、動圧式すべ
り軸受を持つX線管の回転陽極の焦点軌道領域に電子ビ
ームを入射させてX線を放射させる条件を設定するX線
放射制御装置が、回転陽極の焦点軌道面に電子ビームを
入射させた場合の陽極電圧又は電子ビーム電流並びに電
子ビーム入射継続時間に対する焦点軌道面上の電子ビー
ム入射点温度及び電子ビーム入射点以外の部分の平均温
度の経時上昇値を予め演算又は記憶させておく回転陽極
温度経時上昇予測手段と、電子ビーム入射を停止した場
合の到達軌道面温度からの放熱による軌道面温度の経時
低下を予め演算又は記憶させておく回転陽極温度経時低
下予測手段と、回転陽極温度経時上昇予測及び回転陽極
温度経時低下予測から、時々刻々のX線管への陽極電圧
又は電子ビーム電流並びに電子ビーム入射継続時間の入
力許可条件又は入力禁止条件を演算処理して告知する入
力条件告知手段とを備えているX線装置である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下その実施例を図面を参照して
説明する。なお同一部分は同一符号であらわす。概略構
成を示す図1のCTスキャナすなわちX線断層像撮影装
置は、架台21にリング状の回転フレーム22が回転可
能に設置されている。この回転フレーム22の中央部に
形成されたドーム22aの内側に、進退移動可能なベッ
ド23及びその上に載せられた被撮影物Obが入る構造
になっている。回転フレーム22は、主電源・制御装置
24からの制御で動作する回転駆動装置21aにより、
撮影時に被撮影物Obのまわりを矢印Sのように回転す
るようになっている。
【0028】回転フレーム22の所定位置には、点線で
示すファンビーム状のX線(X)を被撮影物の方向に放
射するX線管装置20が取り付けられており、またこれ
と反対側にX線検出器Dtが配置されており、X線撮影
時に被撮影物Obのまわりをこれらの位置関係を保って
回転する。X線検出器Dtから得られるX線画像信号
は、コンピュータ画像信号処理装置25に供給されて演
算処理され、その画像出力信号がCRTモニタ26に送
られて被撮影物の断層画像が表示されるようになってい
る。
【0029】X線管装置20は、その内部に固定された
回転陽極型X線管31を有し、X線管用電源装置27、
及び回転駆動電源装置28からX線管31に回転及び動
作電力が供給されるようになっている。
【0030】さらに、このCTスキャナは、X線放射制
御装置29によりX線管の回転及びX線放射を制御する
ようになっている。このX線放射制御装置29は、後述
する制御パネル61を備えている。
【0031】X線管装置20、及び動圧式すべり軸受を
備える回転陽極型X線管31は、図2〜図5に示す構成
を有する。すなわち、X線管装置20は、図2に示すよ
うに、X線管収容容器30の内部に絶縁支持体32,3
3で固定された回転陽極型X線管31を有し、且つ容器
30の内部空間に絶縁油34が詰められている。またこ
のX線管装置20は、X線管の回転体35及びX線放出
用回転陽極40を回転させるためのステータ41を備え
ている。なお、同図の符号36はX線管の真空容器、3
7は陰極、38はX線放射ゲート、39aは陽極側接続
ケーブル受、39bは陰極側接続ケーブル受をあらわし
ている。そして、図1に示すCTスキャナの回転フレー
ムの回転中心軸の方向とX線管の中心軸Cの方向とは、
平行又はほぼ平行になるように設置されている。
【0032】回転陽極型X線管31は、その要部を図3
乃至図5に示すように、真空容器36の内部に重金属か
らなる円盤状の回転陽極40が円筒状回転体35の一端
に突設されたシャフト35aに一体的に固着されてい
る。また、回転陽極40のテーパ状の焦点軌道面に対向
して、電子ビームeを放出する陰極37が配置されてい
る。
【0033】円筒状回転体35の内側には、円柱状の固
定体42が同軸状に嵌合されており、回転体の開口部に
スラストリング43が固着されている。固定体42の端
部は、陽極端子42aになっており、その一部は真空容
器のガラス円筒容器部36aに気密接合されている。回
転体35と固定体42との嵌合部分には、前述の各公報
に示されるような各一対のラジアル方向動圧軸受44,
45、及びスラスト方向動圧軸受46,47が設けられ
ている。
【0034】ラジアル方向動圧軸受44,45は、図4
にその一部を示すように、固定体42の外周軸受面に形
成された2組のヘリンボンパターンのらせん溝44a,
45aと、回転体の内周軸受面とで構成される。また、
一方のスラスト方向動圧軸受46は、固定体42の先端
軸受面42a面に形成された図5の(a)に示すような
サークル状のヘリンボンパターンらせん溝42bと回転
体の底面とで構成される。なお、図5の(a)は図4の
5a−5aにおける平面図である。他方のスラスト方向
動圧軸受47は、回転体の一部となるスラストリング4
3の軸受面43aに形成された図5の(b)のようなサ
ークル状のヘリンボンパターンらせん溝43bと、固定
体の肩部の軸受面42cで構成される。なお、図5の
(b)は図4の5b−5bにおける平面図である。各軸
受を構成する軸受面に形成されているらせん溝は、およ
そ20μmの深さを有している。
【0035】これら回転体及び固定体の各軸受の軸受面
は、動作中、およそ20μmの軸受間隙を保つようにな
っている。回転中心軸C上にある固定体42には、その
中心部分が軸方向にくり抜かれた穴からなる潤滑剤収容
室51が形成されている。また、この固定体42の中間
部の外周壁がわずかにテーパ状に削られて径小部52が
形成され、それによって構成される円筒状の空間に潤滑
剤の一部が溜まるようになっている。
【0036】また、中心部分の潤滑剤収容室51から径
小部52の空間に通じる4つの放射方向通路53が、等
角度で対称的に形成されている。そして、回転体と固定
体との間の隙間や、各軸受のらせん溝、潤滑剤収容室5
1、径小部52の空間、及び放射方向通路53を含む内
部空間には、Ga−In−Sn合金からなる液体金属潤
滑剤が供給されている。
【0037】回転体35の主要部は、3重の円筒からな
り、内側が鉄合金製の軸受円筒で、その外側が鉄からな
る強磁性体円筒、外側が銅円筒であり、これらが一体的
に嵌合され結合されている。これらは、回転体35を取
り巻くガラス円筒容器部36aの外周に配置されたステ
ータ41の電磁コイルと協動して電磁誘導モータの回転
子として動作する。ステータ41は、円筒状の鉄芯41
aと、それに巻かれたステータコイル41bとを備えて
いる。このステータコイル41bに、前述のようにステ
ータ駆動電源装置28から回転駆動電力が供給され、X
線管内の回転体に回転トルクが生起される。
【0038】X線管の回転陽極40は、一部にグラファ
イトを接合したものではなく、例えば直径が150m
m、厚さの最大部が30mmのMo又はMo合金のよう
な高融点金属からなる基体40a、及びそのテーパ状の
表面部に一体的に形成された1.5mmの厚さのW又は
Re入りW合金のようなX線放射用の重金属ターゲット
層40bを有している。なお前述のように、陽極の焦点
軌道領域Fに対向して、電子ビームeを放出する陰極3
7が配置されている。そして、焦点軌道領域上の電子ビ
ーム入射点から発生されたX線(X)は、真空容器の一
部をなすX線放射窓38から外部に放射されるようにな
っている。
【0039】なお、回転陽極は、基体部分とターゲット
部分とを別々の金属で構成したものに限らず、例えばマ
ンモグフィ装置用の回転陽極型X線管のように、単一の
Mo又はMo合金で基体部分及びターゲット部分を構成
したものであってもよい。
【0040】さらにこの実施例では、真空容器のガラス
製容器部分36aを通して管外から見通せる位置の回転
体下端部を構成しているスラストリング43の外周面の
一部に、黒色のマーク54が付着されている。そして、
これに対応するガラス製容器部分の外側に、回転速度検
出器55が配置されている。この回転速度検出器55
は、X線遮蔽材からなるケース56の内部にレーザ光の
発振素子57及び回転体の表面で反射するレーザ光を受
ける受光素子58が配置されている。そして、両素子の
動作を制御するとともに受光信号の増幅や演算処理をす
る信号処理部59を内蔵している。これらは、回転駆動
電源装置28、及びX線放射制御装置29に電気的又は
光学的に接続され、回転速度に対応する信号の授受が行
われるようになっている。
【0041】動作においては、ケース56に設けられた
レーザ光用ゲートを通して回転スラストリングの表面に
レーザ光を照射するとともにそこで反射するレーザ光を
受光し、黒色マーク54での低反射強度から回転体の回
転速度を演算して検出することができるようになってい
る。
【0042】このCTスキャナは、上述のように、X線
放射制御装置29によりX線管からのX線放射を制御す
るようになっている。このX線放射制御装置29の制御
パネル61は、例えば図6に示すようなタッチセンサ・
スイッチ式のCRT表示・操作画面である。なお、同図
はヘリカルスキャンモードでX線断層像を撮影する場合
の例である。この制御パネル61は、X線管に印加する
陽極電圧を選択して設定する陽極電圧選択部62、及び
X線管の回転陽極に入射する電子ビーム電流とX線撮影
継続時間すなわちX線放射継続時間を選択して設定する
電子ビーム電流・撮影時間選択部63を備えている。
【0043】陽極電圧選択部62は、陽極電圧を100
kV乃至140kVの範囲を10kV刻みで選択できる
ようになっており、選択した陽極電圧でX線管が動作制
御されるようになっている。電子ビーム電流・撮影時間
選択部63は、電子ビーム電流が0.1A乃至0.4A
の範囲を0.05A刻みで、また、X線撮影継続時間は
10秒乃至60秒の範囲を10秒刻みで選択できるよう
になっており、選択した電子ビーム電流及び撮影時間で
動作制御されるようになっている。
【0044】そして、操作者が被撮影物の状態に応じて
適切であると判断した陽極電圧に対応する陽極電圧選択
部62の該当位置に指タッチして選択すると、動作時に
その陽極加速電圧がX線管に印加されるようになってい
る。また同様に、操作者が適切であると判断した電子ビ
ーム電流及び撮影時間に対応する電子ビーム電流・撮影
時間選択部63の該当位置に指タッチして選択すると、
動作時にその入力条件でX線撮影が行われるようになっ
ている。
【0045】そして、電子ビーム電流・撮影時間選択部
63は、このX線装置の始動後の任意の時点で、X線管
の回転陽極に溶融等の損傷を生じさせることなく入力可
能な電子ビーム電流及びX線撮影継続時間が表示されて
おり、操作者に告知されるようになっている。同図に示
した表示例は、120kVの陽極電圧において、電子ビ
ーム電流とX線撮影時間との各交点領域が、網かけで図
示(実際には、例えば赤色表示)したところの撮影入力
条件では、X線管の回転陽極の電子ビーム入射点又はそ
の付近の最高温度が許容限界値を超えるため禁止される
ことをあらわしている。
【0046】一方、無地で図示(実際には、例えば緑色
表示)したところの撮影入力条件では、回転陽極の電子
ビーム入射点又はその付近の最高温度が許容限界値未満
でありその条件で撮影を終了できることをあらわしてい
る。そして、これらの撮影が禁止又は許可される入力条
件を示す選択場所は、装置の始動後、時々刻々とコンピ
ュータにより比較演算処理されて、表示が更新されるよ
うになっている。
【0047】このような、さまざまなX線撮影条件での
操作が禁止又は許可される入力条件の表示又は告知手段
は、次のようにして構成することが可能である。すなわ
ち、図13に基づく説明からも明かなように、X線放射
時の回転陽極の温度上昇特性、及び放熱時の温度低下特
性は、X線管の回転陽極の熱容量や支持構造、或いは陽
極回転速度、入力条件等でほぼ定まるので、予め入力条
件毎の経時変化の予測を定量的に演算し、又はこの演算
式や予測値をコンピュータに記憶させておき、撮影開始
時に自動的に演算処理させるように構成することができ
る。
【0048】なおこれは、東芝レビュー第37巻第9号
第777〜780頁に掲載された論文に示されている次
のような近似式に基づき、コンピュータにより演算、記
憶、或いはそれに基づく自動制御が可能である。
【0049】即ち、電子ビーム入射点の温度をTp、焦
点軌道領域の平均温度をTfとすれば、Tp=Tf+
(2・P・w-1/2)/[S(π・ρ・C・λ・
v)-1/2]で表わされる。ここで、Pは電子ビームの入
射電力、wは陽極回転方向の電子ビーム幅、Sは電子入
射面の面積、ρは陽極表面部材質の密度、Cはその比
熱、λはその熱伝導率、vは電子ビーム入射点の周速度
をあらわしている。なお、回転陽極や回転体、固定体か
らの熱輻射や熱伝導による放熱量は、焦点軌道領域の平
均温度Tfの計算式に含まれている。
【0050】こうして、搭載しているX線管について、
陽極回転速度、陽極電圧、電子ビーム電流、及びX線放
射継続時間をパラメータとして回転陽極の焦点軌道領域
の平均温度(Tf)及び電子ビーム入射点の温度(T
p)の上昇変化並びに低下変化をコンピュータで演算及
び記憶させておくことができる。したがって、ある時点
での入力条件が定まれば、それによって、回転陽極に溶
融等の損傷を起こさない時々刻々の許可撮影条件をコン
ピュータで自動計算させて表示し、操作者に告知するよ
うに構成することができる。
【0051】そしていま、例えばX線装置の始動後最初
にX線撮影をする場合のように、回転陽極の温度がほぼ
室温(Tr)状態である場合に、操作者がこの最初のX
線断層撮影で120kVの陽極加速電圧を選択したとこ
ろ、電流・撮影時間選択部63の表示が図6に示した通
りであるとする。そして、同図のパネル表示の中から、
被撮影物の撮影に適する撮影条件として、0.3Aの電
子ビーム電流で、30秒間の撮影継続時間を選択して設
定したとする。
【0052】すると、X線管へのこの入力条件に基づい
てX線放射制御装置から制御信号がX線管用電源装置等
に送られてX線管装置が動作される。なお、この例の場
合、説明の都合上、陽極の回転速度は例えば50rps
で一定であると仮定する。
【0053】上記の入力条件でX線撮影が開始される
と、それによってX線管の回転陽極の温度は、図7に示
すように、X線放射開始時点aからこの撮影終了時点b
までこの入力条件にしたがった上昇カーブ(Tf,T
p)で温度上昇し、その後は焦点軌道領域の温度はその
到達温度から放熱による所定の低下カーブ(Tu)で温
度低下する。このような温度変化は、既に述べたように
予めX線放射制御装置内のコンピュータに記憶されてい
る計算式又は予測値に基づいて、時々刻々と、比較演算
処理される。
【0054】上記第1回目の撮影が終了した時点bか
ら、次のX線撮影が回転陽極の損傷なしで許可及び禁止
される入力条件が、焦点軌道領域の温度低下カーブ(T
u)にしたがって時々刻々演算処理され、それが図6の
パネル上に時々刻々更新表示される。すなわち、焦点軌
道領域の平均温度が比較的高い時点では、次の撮影で許
可される入力条件は、比較的小さい電子ビーム電流で且
つ比較的短い撮影継続時間だけが許可されるので、それ
にしたがった表示状態である。そして、焦点軌道領域の
温度がカーブTuで示すように次第に下がるので、それ
につれて以後に入力可能な電子ビーム電流や撮影時間は
増加するため、順次更新されて許可表示範囲は大きい入
力条件の方に次第に拡大して行く。
【0055】操作者が定めた次の撮影条件が、例えば
0.3Aの電子ビーム電流で、40秒の撮影継続時間で
あるとする。図7に示した第1回目の撮影終了時点bか
ら間もない時点では、上記の撮影条件では比較的短時間
の撮影で電子ビーム入射点の温度(Tp)が許容限界値
(Ts)を超えてしまい、回転陽極が局部的に溶融して
しまうことがコンビュータの演算処理によって予測でき
ている。したがって、上記の撮影条件に対応する表示パ
ネル位置は、撮影禁止表示が続くことになる。
【0056】そして、上記の撮影条件で電子ビーム入射
点の温度(Tp)が許容限界値(Ts)を超えないこと
が予測される時点cに到ると、この時点で上記撮影条件
に対応する表示パネル位置が、撮影許可表示に自動的に
切り替わる。したがって、これに対応する表示パネル位
置に指タッチすれば、その撮影条件でのX線撮影に移る
ように制御が開始され、電子ビーム入射点の温度(T
p)は許容限界値(Ts)に到達しないで上記設定の撮
影完了時点dでX線放射が終了する。以後、同様な処理
によって、X線撮影の許可又は禁止条件が表示され、そ
れにしたがった制御がされるようになっている。
【0057】なお、陽極電圧の選択パネル部の電圧値の
選択を変更すれば、それに応じて電子ビーム電流値及び
撮影時間の許可又は禁止条件も自動的に演算処理され、
それが時々刻々と更新表示されるようになっている。
【0058】また上述のように、電子ビーム入射点の温
度(Tp)は陽極の回転速度の平方根にほぼ逆比例して
変化する。すなわち、陽極電圧及び電子ビーム電流が一
定でも、陽極の回転速度が低くなると電子ビーム入射点
の温度(Tp)は高くなる。このことを考慮して、陽極
の回転速度を例えば回転速度検出装置55によって検出
し、それに対応する値を撮影許可又は禁止条件の演算式
に加味して演算処理し、表示及び制御するように構成す
れば、さらに高精度の表示、制御が得られる。
【0059】そこで、このX線装置で設定可能な入力条
件の中で、相対的に高い入力条件すなわち高い陽極電
圧、又は大きい電子ビーム電流を選択して撮影する場合
は、小さい入力条件の場合よりも陽極の回転速度を高め
るような自動制御手段を備える構成にすることができ
る。例えば図8に示すように、最初の撮影時点a−b
は、陽極の回転速度を50rpsとし、電子ビーム電流
を0.2A、撮影時間を50秒間に設定して撮影した場
合である。焦点軌道領域の平均温度(Tf)は比較的ゆ
っくり上昇するが、この焦点軌道領域からみた電子ビー
ム入射点温度(Tp)は極めて高くなっている。
【0060】それに対して、0.3Aの電子ビーム電流
で30秒間の撮影時間を選択し設定した次の撮影時点c
−dでは、陽極の回転速度を例えば80rpsに自動的
に高くして動作するようにすれば、焦点軌道領域からみ
た電子ビーム入射点温度(Tp)は比較的低い値に止ま
る。
【0061】したがって、動圧式すべり軸受を備えるX
線管装置では、回転陽極の回転駆動トルクがやや増加す
るが、この程度の回転速度の上昇制御なら十分可能であ
る。これによって、電子ビーム入射点温度が許容限界値
を超えるまでの所要時間は長くなるので、前と同じ50
rpsの回転速度のままで撮影する場合(点線で示す温
度上昇曲線Y)の撮影開始許可時点hよりも早い時点c
から撮影を開始し且つ長い撮影時間の撮影が可能にな
る。あるいは、さらに高い入力条件での撮影が可能にな
る。
【0062】このように、入力条件の大小によって陽極
の回転速度が自動的に制御され、それを加味した許可又
は禁止条件を表示又は告知するようにX線装置を構成す
ることができる。
【0063】なお、X線撮影時、すなわちX線放射時の
X線管の陽極回転速度は、40乃至100rpsの範囲
になるように制御すれば、回転駆動電力を極端に増加さ
せることなく、且つ回転陽極に損傷を起こすことなく動
作させることができる。
【0064】図9に示す実施例は、短時間の間欠的撮影
により数十スライスすなわち数十枚のX線断層像を撮影
する場合をあらわしている。同図には、2.5秒間隔で
合計9スライスのX線断層像を撮影する場合を示してい
る。すなわち、最初の撮影開始時点aから1秒間で、X
線管及びX線検出器等を搭載した架台回転部が被撮影物
のまわりを1回転して1スライスのX線断層像を撮影す
る。このa時点からb時点までの1秒間のX線放射によ
り、回転陽極の焦点軌道領域の平均温度Tf及び電子ビ
ーム入射点の温度Tpが上昇する。そして、この最初の
1スライス分の撮影終了時点bから1.5秒後の時点c
までの間に、寝台が所定距離移動し、次の隣の撮影部位
をこのc時点から撮影開始する。したがって、この1.
5秒間はX線放射が休止されているので、回転陽極の温
度は低下する。このように9スライス分の断層撮影を繰
り返し、一連の撮影終了時点dから、回転陽極の温度は
その到達平均温度から所定の低減曲線にならって漸減す
る。
【0065】このような一定時間間隔で所要回のX線撮
影を繰り返す撮影モードの場合も、既に述べたことから
明かなように、回転陽極の予測温度上昇及び温度低下を
演算処理し、その演算式又は予測値に基づいて比較演算
処理し、時々刻々の撮影許可又は禁止条件を操作者に表
示又は告知するように装置を構成することができる。
【0066】なお、時々刻々の撮影許可又は禁止条件の
表示又は告知手段は、図6のような例に限らず、従来か
らCTスキャナに採用されているような手段によること
もできる。すなわち例えば、回転陽極の最大入力熱量に
対する時々刻々の蓄積熱量の比率や、次の撮影条件とそ
の条件でのX線撮影が許可される待機時間等を、時々刻
々演算処理して更新し表示するようにしてもよい。
【0067】なおまた、上述の実施例では回転陽極の電
子ビーム入射点以外の部分の温度を、電子ビーム入射点
以外の焦点軌道領域の平均温度で示したが、これは例え
ば回転陽極の焦点軌道領域に近い特定の位置の温度で置
き換えてもよい。或いはまた、回転陽極の基体全体の平
均温度で置き換えてもよい。さらにまた、回転陽極の特
定の位置の温度を温度検出器で実際に測定し、その信号
又は数値を演算処理に使用してもよく、それによれば一
層高精度の予測演算処理ができる。
【0068】なお、この発明は、比較的長時間のX線放
射による断層撮影に限らず、通常の循環器撮影の用途や
他の比較的短時間のX線放射によるX線撮影、X線露光
用、或いはその他の工業用X線装置等にも広く適用でき
る。
【0069】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
X線管の回転陽極の局部的溶融等の損傷を生じないX線
撮影条件を時々刻々表示又は告知するので、たえず安全
で且つ高精度、高効率、最良の撮影条件でX線撮影がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す概略構成図。
【図2】図1のX線管装置を示す概略縦断面図。
【図3】図2のX線管の一部を示す縦断面図。
【図4】図3の一部を示す側面図。
【図5】図4の要部の上面図。
【図6】図1要部を示す正面図。
【図7】この発明の構成を説明するための回転陽極の温
度の経時変化を示す特性図。
【図8】この発明の他の実施例の回転陽極の温度の経時
変化を示す特性図。
【図9】この発明のさらに他の実施例の回転陽極の温度
の経時変化を示す特性図。
【図10】従来の回転陽極型X線管の陽極部を示す縦断
面図。
【図11】回転駆動トルクと陽極回転速度の関係を比較
して示す特性図。
【図12】一般的なX線管の回転陽極の一部の平面図及
びその温度分布を示す図。
【図13】図12の陽極温度の経時変化を示す特性図。
【符号の説明】
29…X線放射制御装置 20…X線管装置 27…X線管用電源装置 31…回転陽極型X線管 36…真空容器 40…回転陽極 40a…回転陽極の基体 40b…回転陽極のターゲット部 35…回転体 42…固定体 37…陰極 44,45,46,47…動圧式すべり軸受 61…撮影条件表示パネル F…焦点軌道領域 P…電子ビーム入射点 Tf…焦点軌道領域の平均温度 Tp…電子ビーム入射点の温度 Ts…許容最高限界温度
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05G 1/30 - 1/54

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線放射用ターゲット部を有する回転陽
    極、この回転陽極の前記ターゲット部に向けて電子ビー
    ムを放出する陰極、上記陽極が固定された回転体、この
    回転体に同軸状に嵌合する固定体、これら回転体及び固
    定体の嵌合部にらせん溝を有するとともに所定の融点を
    もつ液体金属潤滑剤が供給された動圧式すべり軸受を有
    するX線管と、このX線管の外周に配置されたステータ
    コイルと、このステータコイルに回転駆動電力を供給す
    るように接続されたステータ駆動電源装置と、上記X線
    管の回転陽極上の焦点軌道領域に電子ビームを入射させ
    てX線を放射させるX線管用電源装置と、このX線管用
    電源装置の動作を制御して上記X線放射の条件を設定す
    るX線放射制御装置とを具備するX線装置において、 上記X線放射制御装置は、上記X線管の回転陽極の焦点
    軌道面に電子ビームを入射させた場合の陽極電圧又は電
    子ビーム電流並びに電子ビーム入射継続時間に対する前
    記焦点軌道面上の電子ビーム入射点温度及び電子ビーム
    入射点以外の部分の焦点軌道面平均温度の経時上昇をそ
    れぞれ予測する回転陽極温度経時上昇予測手段と、 上記電子ビーム入射を停止した場合の到達焦点軌道面平
    均温度からの放熱による焦点軌道面平均温度の経時低下
    を予測する回転陽極温度経時低下予測手段と、 上記回転陽極温度経時上昇予測及び陽極温度経時低下予
    測に基づいて、時々刻々の上記X線管への陽極電圧又は
    電子ビーム電流並びに電子ビーム入射継続時間の入力許
    可条件又は入力禁止条件を告知する入力条件告知手段と
    を備えていることを特徴とするX線装置。
  2. 【請求項2】 上記X線管の回転陽極は、高融点金属か
    らなる基体と、該基体表面部の重金属ターゲット部とか
    らなる請求項1記載のX線装置。
  3. 【請求項3】 入力条件告知手段は、入力許可条件又は
    入力禁止条件を表示するボタン又は表示パネルを有し、
    前記ボタン又は表示パネル上の前記入力許可条件を示す
    箇所が選択されるとその該当入力条件に基づいて上記X
    線管からX線が放射されるように上記X線放射制御装置
    又は上記X線管用電源装置が駆動制御される構成の請求
    項1記載のX線装置。
  4. 【請求項4】 上記装置はさらに上記陽極の回転速度を
    検出する回転速度検出装置を備え、上記X線放射制御装
    置は前記回転速度検出装置で検出される上記陽極の回転
    速度に対応するデータを加味して上記入力許可条件又は
    入力禁止条演算処理する手段を有している請求項1記載
    のX線装置。
  5. 【請求項5】 上記入力許可条件値が小さい場合に比べ
    て大きい場合には、上記陽極の回転速度を高くして回転
    駆動する制御手段を有する請求項1記載のX線装置。
  6. 【請求項6】 X線放射時の上記X線管の陽極の回転速
    度は、毎秒40乃至100回転の範囲に設定されている
    請求項1記載のX線装置。
  7. 【請求項7】 被撮影物の配置位置のまわりに配置され
    た架台回転部にX線管及びX線検出器が搭載されてお
    り、X線撮影時に上記架台回転部が被撮影物のまわりを
    間欠的又は連続的に回転してX線断層像を撮影する構成
    の請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5
    又は請求項6記載のX線装置。
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