JP2002158099A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JP2002158099A
JP2002158099A JP2000350385A JP2000350385A JP2002158099A JP 2002158099 A JP2002158099 A JP 2002158099A JP 2000350385 A JP2000350385 A JP 2000350385A JP 2000350385 A JP2000350385 A JP 2000350385A JP 2002158099 A JP2002158099 A JP 2002158099A
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ray
imaging
circuit
fluoroscopy
rotation
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JP2000350385A
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English (en)
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Makoto Furuyama
誠 古山
Yukimichi Uno
往道 宇野
Hideki Fujii
英樹 藤井
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上部消化管の速写撮影及び循環器系の造影撮影
など異なる部位の撮影を撮影機能を低下させることなく
行うことができるX線撮影装置を提供する。 【解決手段】X線制御卓10よりFOOTスイッチ8が
押され、透視指示がなされると、X線制御装置20は、
インバータ式X線高電圧装置50を制御して、透視条件
を設定すると共に、スタータ装置40は、X線管装置7
が2倍速回転となるよう制御する。そして、X線制御卓
10より、速写用X-ray スイッチ9が押されると2倍速
回転のまま速写撮影がなされ、また、循環器Ready スイ
ッチ11が押されると、スタータ装置40によってX線
管装置7は3倍速回転の状態とされ、その後、循環器系
の撮影がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
〔発明の詳細な説明〕
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体にX線を照
射することにより被検体のX線透視像を得るためのX線
撮影装置に関する。
【0003】
【従来の技術】X線撮影装置は、被検体の撮像部位、例
えば、上部消化管や、循環器などに応じて種々のタイプ
が存在し、被検体の診断に広く用いられている。
【0004】上部消化管の造影撮影を行うX線撮影装置
では、撮影条件は標準被写体で82kV、32mAs=3
20mA×0.1sec程度となり、出力50kW程度
のX線高電圧装置が組み合わされ、また、X線管装置は
中型回転陽極(ディスク)の400kHU程度の中容量
のものが組み合わされ使用される。
【0005】かかる上部消化管の造影撮影用のX線撮影
装置を用いて透視速写撮影を行う場合、まず透視速写撮
影術式が選択され、術者がフットスイッチを踏みX線T
V透視による透視像を観察しながら、速写撮影ボタンを
押すことによって撮影がなされる。なお、速写撮影では
速写性が要求されるため、予め透視条件から自動的に撮
影条件が算出されている。
【0006】フットスイッチが踏まれ透視操作がなされ
るとX線高電圧装置からスタータ装置に普通回転動作信
号が出力される。スタータ装置は、X線管装置のステー
タに起動電力(AC150V[60Hz],10A程
度)を加えることによって回転陽極に連結されたロータ
に回転磁界をかけて回し、これに連結された陽極(ディ
スク)を回転させる。そして、連続して(1.6秒程
度)ステータに駆動電流を流し回転数が透視時に必要な
普通回転数(3000回転以上/分)まで上昇した後は
間欠駆動(AC150V[60Hz],10A,0.2
8秒を約10秒に1回程度)に切り換えて普通回転数が
維持され透視が続行される。
【0007】なお、透視の操作前に、X線管のフィラメ
ントは、予め透視に必要な電流値までX線高電圧装置の
フィラメント加熱回路によりすでに予備加熱されてお
り、加熱の立上がりを待つ必要はない。
【0008】次に、速写撮影を行う場合、透視中に随時
透視条件から自動的に撮影条件(標準被写体で82k
V,32mAs=320mA×0.1sec)が算出さ
れており、また、必要なとき速写撮影ボタンが押される
ことでX線高電圧装置からスタータ装置に高速回転動作
信号が出力される。スタータ装置は、高速回転動作信号
を受けて、X線管装置のステータに起動電力(AC42
5V[180Hz],9A程度)を加えることによって
ロータを回し、駆動電流を1.2秒程度流して撮影時に
必要な高速回転数(9000回転以上/秒)まで上昇させ
る。
【0009】同時に、スタータ装置は、フィラメント加
熱回路により撮影時に必要なフィラメント加熱電流を流
してX線管装置のフィラメントを約0.8秒程度加熱さ
せた後、直ちにX線を放射し速写撮影を行う。そして、
X線の放射終了後直ちにステータに制動電力を1.6秒
程度供給することでロータに制動をかけて回転陽極の回
転数を普通回転数(3000回転以上/分)まで低下さ
せる。
【0010】その後、スタータ装置は、約0.28秒の
間欠駆動(AC150V[60Hz]、10A程度を約1
0秒に1回程度)に切り換えて透視に必要な回転数を維
持し、再び透視診断を行ないながら速写撮影を繰り返し
行える状態に維持する。
【0011】以上説明したX線撮影装置を用いた透視速
写撮影では、フットスイッチを踏み透視を行い透視像を
観察しながら術者が速写撮影ボタンを押し、実際に撮影
用X線が出力されるまで1.2秒程度必要となってい
る。
【0012】ここで、循環器系の造影撮影を行う場合、
X線管の回転数など撮影条件の相違から、以上説明した
ような上部消化管の造影撮影用X線撮影装置を用いるこ
とができないので、これまで、Cアーム循環器用X線撮
影装置などの専用装置が用いられていた。
【0013】すなわち、循環器系の造影撮影を行う循環
器撮影では、循環器の撮影術式を選択して、術者がフッ
トスイッチを踏みX線TV透視を行い透視像を観察して
患者の位置決めを行った後、撮影ボタンを押し造影剤を
注入すると同時に撮影がなされるが、短時間に大出力の
X線が要求されるため、X線管装置は750kHU以上
の大容量のものを用いる必要が生じる。
【0014】また、循環器系の造影撮影用のX線撮影装
置では、循環器系のX線診断を目的としているため、大
出力で短時間のX線放射を高速で繰返して行なえること
が必要であり、出力80kW〜100kW程度のX線高
電圧装置が用いられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、上
部消化管の造影撮影にはX線撮影装置が、また、循環器
系の造影撮影には、Cアーム循環器用X線撮影装置を用
いられるなど、撮影部位などに応じてそれぞれ専用のX
線撮影装置が用いられてきたが、近年、各撮像部位に応
じた撮影をひとつのX線撮影装置で行うことが要望され
ている。
【0016】しかし、上述したように、循環器系の造影
撮影を行うためには、短時間に大出力を出すことが可能
な750kHU以上の大容量のX線管装置を用いる必要
があるが、これを上部消化管の速写撮影に用いると、容
量が増した分だけ回転数が低くてすむものの、撮影時に
必要な高速回転数(少なくとも6000回転以上/秒)
まで上昇させるための起動時間が1.2秒から2.5秒
に伸びるため速写性が低下する。かかる場合、造影剤が
消化器官を通過する瞬間を撮影することなどが困難とな
り撮影機能に大きな悪影響を与えるという問題が生じ
る。
【0017】本発明はこれらの問題点を解決するために
創案されたものであって、上部消化管の速写撮影及び循
環器系の造影撮影など異なる部位の撮影を撮影機能を低
下させることなく行うことができるX線撮影装置の提供
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願請求項1の発明は、
X線管装置から被検体にX線を照射し、X線検出手段に
より透過したX線を検知することで、被検体の透視像を
撮影するX線撮影装置において、前記X線管装置の回転
陽極の回転数を2倍回転と3倍回転に切り替え可能なス
タータ装置と、透視時及び速写撮影時に、前記回転陽極
を2倍回転とし、循環器系の撮影時に前記回転陽極を3
倍回転とするよう前記スタータ装置を制御する制御手段
を備えたことを特徴とする。
【0019】請求項1の発明によれば、2倍回転で透視
を行うと共に、同2倍回転で速写撮影がなされるため、
速写撮影時のタイムラグがなくなり操作性が向上する。
一方、循環器系の撮影時には、X線管装置を2倍回転か
ら3倍回転に移行させて撮影が行われるため、循環器系
の撮影においても、透視から循環器系の撮影への移行が
比較的短いタイムラグで行われることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明のX線撮影装置
の全体概略図である。図1において、天板101に被検
体Mが載置され、天板101下部に配設されたX線管装
置7からX線が照射される。X線管装置7から照射され
たX線は被検体Mを透過して撮影手段103で画像とし
て検知される。撮影手段103は、X線透視像を撮影す
るイメージインテンシファイア103a、及びテレビカ
メラ103bと、X線透視像を直接焼き付けるフィルム
を保持するためのフィルムキャリッジ103cを備えて
いる。また、傾動機構102は、被検体Mを載置した天
板101を、撮影部位などに応じて立位状態などへ回転
移動するよう構成されている。
【0021】図2は、X線管装置7に対して高電圧を印
加するためのインバータ式X線高電圧装置50、このイ
ンバータ式X線高電圧装置50の制御を行うX線制御装
置20、及びX線管装置7の回転陽極の回転制御を行う
ためのスタータ装置40などを示したブロック図であ
る。
【0022】図2において、まずインバータ式X線高電
圧装置50の構成から説明する。同図において、交流電
源1から出力された交流電圧は、整流・平滑回路4の整
流器・平滑コンデンサで整流・平滑されて直流出力に変
換される。そして、この直流出力がインバータ回路5で
スイッチングされて交流出力に変換され、高電圧発生回
路6を経て高圧の直流出力に変換され、X線管装置7に
印加される。
【0023】X線制御卓10は、透視診断のためのFOOT
スイッチ8、速写撮影のための速写用X-ray スイッチ
9、循環器Ready スイッチ11、及び循環器系の撮影の
ための循環器X-ray スイッチ12を有する。
【0024】X線制御装置20は、インバータ回路5の
スイッチング動作を制御するインバータ制御回路13、
X線管装置7のフィラメント31を加熱するフィラメン
ト加熱回路14を有し、さらに、X線制御卓10のFOOT
スイッチ8、速写用X-ray スイッチ9、循環器Ready ス
イッチ11、及び循環器撮影のための循環器X-ray スイ
ッチ12からの各信号を受けインバータ制御回路13や
スタータ装置40への制御信号を出力する透視・撮影操
作回路15、透視条件を設定する透視条件設定器16、
及びこれらの全体制御を行う不図示のマイクロコンピュ
ータ20aで構成されている。
【0025】マイクロコンピュータ20aは、プログラ
ムメモリ24に書かれたプログラムをCPUバスライン
19を経てCPU(中央演算装置)18に読み込み、読
み込まれたこのプログラムに従って動作する。CPUバ
スライン19には、透視条件設定器16及び透視・撮影
操作回路15からの信号を入力する入力回路17、撮影
管電流及び撮影管電圧に対応するフィラメント加熱電流
値が記憶された加熱電流値メモリ25、管電流信号、管
電圧信号及びフィラメント加熱信号を出力するD/A変
換器21、22、23、及び中速回転(2倍回転)や高
速回転(3倍回転)時の定格を記憶したメモリ26、2
7が接続されている。
【0026】X線管装置7は、フィラメント31、この
フィラメント31からの熱電子が当たってX線を発生さ
せる回転陽極32、回転陽極に接続されたロータ33、
ロータに回転磁界を発生させるステータ34から構成さ
れインバータ式X線高電圧装置50に接続されている。
フィラメント31は、フィラメント加熱回路14に接続
されており、フィラメント加熱回路14から出力される
フィラメント加熱信号に応じて加熱される。
【0027】スタータ装置40は、スタータ用交流電源
41から供給される電力を制御するスタータ電源回路4
2、ステータ34にロータ33の中速(2倍)回転起動
・回転維持のための電力を供給するステータ120Hz
駆動回路43、高速(3倍)回転起動・回転維持のため
の電力を供給するステータ180Hz駆動回路44、前
記駆動回路43又は44とステータ34との接続を切替
える切替器60、61及びこれらの動作を制御するマイ
クロコンピュータ40aから構成されている。
【0028】マイクロコンピュータ40aは、プログラ
ムメモリ57に書かれたプログラムをCPUバスライン
48を経てCPU47に読み込み、読み込まれたこのプ
ログラムに従って動作する。CPUバスライン48に
は、X線制御装置20用の入出力回路49、X線管装置
のステータ毎の動作条件が記憶されている2倍回転動作
条件メモリ54、及び3倍回転動作条件メモリ55、前
記駆動回路43、44用の入出力回路51、スタータ装
置の各動作時間を設定・計測するタイマ50が接続され
ている。
【0029】なお、2倍回転動作条件メモリ54に記憶
される2倍回転動作条件は、X線管装置の開発時にステ
ータの機種に応じて測定・作成される特性図を利用して
ステータの機種に応じて記憶されている。
【0030】次に本願発明のX線撮影装置において、透
視、速写撮影、及び循環器系の撮影を行う際のX線管装
置7に対してなされる制御動作を、CPU18及びCP
U47の動作を示す図3及び図4のフローチャート及び
図5及び図6のタイムチャートに基づいて説明する。
【0031】なお、図5は、透視から速写撮影に移行す
る場合の各構成部の動作信号を、また、図6は、透視か
ら循環器系の撮影に移行する際の各構成部の動作信号を
それぞれ示している。
【0032】図3に示されるように、CPU18は、FO
OTスイッチ8が押される前に、透視条件設定器16によ
り、スタート時の透視条件(50kV、2mA程度の管
電流及び管電圧)を、入力回路17を介して入力し(S
1)、同透視条件に基づいて速写及び循環器系の撮影条
件を算出する(S2)。
【0033】次に、CPU18は、X線制御卓10のFO
OTスイッチ8、速写用X-ray スイッチ9、又は循環器Re
ady スイッチ11のいずれかが押されるのを監視する
(S3)。なお、これらの監視は、X線制御卓10のそ
れぞれのスイッチから、15及び入力回路17を通して
入力される信号によって判断される。
【0034】FOOTスイッチ8が押されると、CPU18
は、通常の透視指示であると判断し、予め入力しておい
た透視条件を、D/A変換器21、22を通してインバ
ータ制御回路13に設定する(S4)。
【0035】なお、フィラメント加熱回路14は、D/
A変換器23を通して予めCPU18から入力されたフ
ィラメント加熱電流値に基づき、X線管装置7のフィラ
メント31を予備加熱を行っている[図5のa時点]。
【0036】一方、図4に示されるように、CPU47
は、X線制御卓10からの信号が入力されるのを監視し
ており(S11)、上記のようにFOOTスイッチ8が押さ
れると、FOOTスイッチ8に接続されたX線制御装置20
の透視・撮影操作回路15から出力された中速回転動作
信号を、スタータ装置40の入出力回路49を介して読
み込み、2倍回転でX線管装置7の回転陽極32を回転
させるための制御を開始する。
【0037】すなわち、CPU47は、まず、入出力回
路51を介して動作信号62を出力し、ステータ120
Hz駆動回路43の出力をオン状態とし(S12)、同
時にステータ34を接続する切替器60をオンにする
(S13)。
【0038】ここで、ステータ120Hz駆動回路43
は動作信号62を受けると、X線管ステータ駆動電力
(AC340V[120Hz]、10A程度)を出力し、
これにより、X線管装置7のステータ34に電流が流れ
てロータ33が回転し始める[図5のb時点]。
【0039】次に、CPU47は、2倍回転動作条件メ
モリ54より駆動時間(4.0秒)を読みだし(S1
4)、タイマ50に設定する(S15)。そして、タイ
マ50より設定時間が終了した旨の信号を受けると、動
作信号62をオフしてステータ120Hz駆動回路43
の出力をオフ状態とする(S16)。このとき、回転陽
極32の回転数が透視用の2倍回転数(6000回転以
上/分)まで上昇する[図5のc時点]。
【0040】さらに、CPU47は、ステータ120H
z駆動回路43のオン・オフ時間(オン:1.0秒、オ
フ:24.0秒)を2倍回転動作条件記憶メモリ54か
ら読み出し(S17)、タイマ50にこの時間を交互に
設定しながらステータ120Hz駆動回路43への動作
信号62のオン・オフを行うオンオフ制御を行い(S1
8)、高速回転信号がオン状態となるまでこの制御を繰
り返し行う(S18、S19)[図5のc〜f時点]。
【0041】かかる状態で、高電圧発生回路6から透視
条件に合致した高電圧がフィラメント31に印加され、
X線管装置7からX線が発生し、X線透視が行われる
が、CPU18は、図3に示されるように、図示しない
X線TVからの輝度比例信号に基づく透視条件が透視条
件設定器16から入力されたか否か、及び、X線制御卓
10においていずれかのスイッチが押されたか否かを監
視し(S5、S7)、透視条件設定器16から同信号に
基づく透視条件が入力された場合、インバータ制御回路
13及びフィラメント加熱回路14に入力された透視条
件を再設定すると共に、入力された透視条件に基づく撮
影条件を計算する(S5、S6)。
【0042】次に、X線制御卓10において、撮影のた
め速写用X-ray スイッチ9が押されると、CPU18
は、透視・撮影操作回路15から出力される撮影信号を
入力回路17を介して読み込み、予め計算された速写用
の撮影管電流及び撮影管電圧をD/A変換器21、22
を介してインバータ制御回路13に設定すると共に、撮
影時のフィラメント加熱値の信号にフラッシュ信号を加
算したものをD/A変換器23を介してフィラメント加
熱回路14に設定する(S7、S9)[図5のf時
点]。これにより、フィラメント加熱回路14によりX
線管装置7のフィラメント31が加熱され撮影可能状態
になる[図5のg時点]。
【0043】このとき、図2において、フィラメント加
熱回路14から透視・撮影操作回路15に撮影可能状態
となったことを示す信号が出力され、透視・撮影操作回
路15はこの信号を受けた後、X線放射信号を出力し、
インバータ制御回路13はこのX線放射信号を受けてス
イッチング動作を開始する。これにより、高電圧発生回
路 6から高電圧が出力されX線管装置7の回転陽極32
と陰極(フィラメント31)間に設定管電圧が印加され
て管電流が流れるため、速写撮影に必要なX線が放射さ
れる[図5のh時点]。
【0044】そして、図示しない撮影用タイマによって
所定時間が計測された後、透視・撮影操作回路15は、
X線放射信号の出力を停止し、これによって、インバー
タ回路5の動作も止まりX線の放射が停止する[図5の
i時点]。
【0045】この後、CPU18は、透視・撮影操作回
路15からX線放射信号がオフされた旨の信号を受けて
(S10)、再度X線制御卓10からいずれかのスイッ
チが押されているかを監視し、FOOTスイッチ8のみが押
されている場合、透視条件を設定し、再度透視を続ける
(S3−S7)[図5のj〜時点]。
【0046】このようにして、回転数を透視を行う時か
ら速写撮影時と同様に、X線管装置7の回転陽極32の
回転数を予め2倍回転数まで立ち上げ維持しておくこと
により、速写撮影のための起動時間が不要となり速写性
を高めることができる。
【0047】次に循環器系の撮影動作について図3及び
図4のフローチャート及び図6のタイミングチャートを
参照しながら説明する。通常、循環器系の撮影を行う場
合、上述した速写撮影と同様、まず透視を行い、撮影像
を観察しながら循環器系の撮影に移行するため、透視の
手順(図3のS1からS7、及び図4のS11からS1
9)の説明については省略する。このため、CPU18
は図3のS5−S7の状態にあり、CPU47は図4の
S18及びS19の状態にあるものとする。
【0048】ここで、撮影準備のため循環器Ready スイ
ッチ11が押されると[図6のf時点]、 CPU18
は、透視・撮影操作回路15から入力回路17を介して
循環器系の撮影準備信号を入力し、循環器系の撮影管電
流及び撮影管電圧をD/A変換器21、22を介してイ
ンバータ制御回路13に設定する。そして、同時に撮影
時のフィラメント加熱値にフラッシュ信号を加算したも
のをD/A変換器23を介してフィラメント加熱回路1
4に設定する(S7、S8)。これによりX線管装置7
のフィラメント31が加熱され循環器系の撮影可能状態
となる[図6のg時点]。
【0049】また、図4に示されるように、循環器Read
y スイッチ11が押されると、透視・撮影操作回路15
から高速回転動作信号が出力され、CPU47は、入出
力回路49を介してこれを読み込み、ステータ180H
z駆動回路45に対して駆動信号63を送出し、同回路
の出力をオン状態とする(S19、S20)。そして、
この信号を受けて入出力回路51を介して切替器61を
オン状態する(S21)。なお、これに伴い、ステータ
120Hz駆動回路43、及び切替器61はオフ状態と
される。
【0050】ステータ180Hz駆動回路45は、駆動
信号63を受けると、X線ステータ駆動電力(AC50
0V[180Hz]、9A程度)を出力し、これによ
り、X線管装置7のステータ34に対して当該駆動電力
に応じた電流が流れてロータ33の回転数の上昇が開始
する[図6のf時点]。
【0051】次に、CPU47は、3倍回転動作条件メ
モリ55から、1.5秒程度の駆動時間を読み出し、タ
イマ50に設定する(S23)。そして、タイマ50の
計測が終了すると回転陽極32の回転数が撮影時に必要
な高速回転数(9000回転以上/秒)まで上昇する
[図6のh時点]。
【0052】タイマ50の計測完了を受けて、CPU4
7は、駆動信号63をオフし、ステータ180Hz駆動
回路45の出力をオフ状態とすると共に(S24)、回
転確認信号を、入出力回路49を介してX線制御装置2
0の透視・撮影操作回路15に出力する(S25)。透
視・撮影操作回路15は、この信号を受けて、X線制御
卓10の図示しない撮影準備完了表示器を点灯させる
[図6のh時点]。
【0053】次に、CPU47は、ステータ180Hz
駆動回路44のオン・オフ時間(オン:1.0秒、オ
フ:25.0秒)を3倍回転動作条件記憶メモリ55か
ら読み出し(S26)、タイマ50にこの時間を交互に
設定しながらステータ180Hz駆動回路44への動作
信号63のオン・オフを送り返すオンオフ制御を行い
(S27)、高速回転信号がオン状態となるまでこの制
御を繰り返し行う(S27、S28)(なお、図6で
は、最初のオフ時間内に循環器X-ray スイッチ12が押
されるので、実質的にオンオフ制御はされていない)。
【0054】一方、術者は、X線制御卓10の図示しな
い撮影準備完了表示器の点灯を確認して、必要なタイミ
ングを見計らって循環器X-ray スイッチ12を押し、循
環器系の撮影指示を出す[図6のi点]。
【0055】循環器X-ray スイッチ12が押されると透
視・撮影操作回路15を介して、X線放射信号が作成さ
れ、インバータ制御回路13に送られインバータ回路5
のスイッチング動作が開始され、高電圧発生回路6から
循環器系撮影のための高電圧が出力されX線管装置7に
設定管電圧が印加されて管電流が流れX線が放射される
[図6のi−j時点]。
【0056】そして、図示しない撮影用タイマにより所
定時間後、X線放射信号が停止され、インバータ制御回
路13を介してインバータ回路5の動作も止まりX線の
放射が止まる[図6のj時点]。
【0057】これにより、図示しない制御回路を介し
て、循環器X-ray スイッチ12がオフ状態となり、さら
に循環器Ready スイッチ11もオフ状態となる[図6の
k時点]。
【0058】さらに、これを受けて、透視・撮影操作回
路15からの高速回転動作信号の出力がオフ状態とな
り、CPU47は、制動制御を行う(S28、S2
9)。すなわち、CPU47は、動作信号63をオフ状
態とすることで、ステータ180Hz駆動回路44の出
力をオフ状態とすると共に、切替器61をオフにした
後、動作信号62を出力することで、ステータ120H
z駆動回路43をオン状態とし、次に、切替器60をオ
ンにし、AC340V[120Hz]、10A程度のス
テータ駆動電力を、X線管装置7のステータ34に供給
しロータ33に対する制動を行う[図6のk時点]。そ
して、タイマ50に約1.0秒程度の制動時間を設定
し、約1秒間この状態を維持することで、ロータ30の
回転数は共振回転数(8000回転/秒)付近を速やか
に通過し、2倍回転数(6000回転/秒)まで低下す
る[図6のl時点]。そして、回転数が前記2倍回転数
まで低下した後は、S17へ移行し、再度オンが1秒、
オフが24秒程度の間欠駆動を行なって、回転数を2倍
回転数に維持し透視診断を再度継続する(S17−S1
9)[図6のl〜時点]。
【0059】このようにして、循環器系の撮影の場合は
撮影時に回転数を高速回転数まで立ち上げることにより
高速回転(3倍回転)の短時間定格を使用し大出力で短
時間のX線放射を高速で繰返して行なうことができる。
【0060】なお、本実施形態では750kHUの大容
量X線管装置を用いたが、上部消化管の造影撮影条件が
2倍回転時の定格を満たすものであって、循環器系の撮
影に使用できるものであれば他のX線管装置を用いても
よい。
【0061】また、本実施形態では2倍回転時の撮影条
件を算出するために2倍回転定格メモリ27を用いた
が、3倍回転定格メモリ26を用いて3倍回転定格のル
ート2/3として2倍回転時の定格を得ても良い。
【0062】
【発明の効果】本願発明によれば、速写用の撮影におい
て、循環器系の造影撮影も可能な大容量(例えば、75
0kHU)のX線管装置が組み合わされた場合であって
も、速写撮影が行われる上部消化管の造影撮影を起動時
間の遅れを無くし速写性をさらに高めることができる。
また、透視時と撮影時の回転数を共に高速回転に維持す
る場合に比べて、本願発明では、回転数を2倍回転程度
に維持するため、X線管装置のロータを支えているベア
リングの負担が軽くなり、ベアリングの劣化を防ぎX線
管装置の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線撮影装置の概略図である。
【図2】本発明のインバータX線高電圧装置およびスタ
ータ装置等の概略ブロック構成を示す図である。
【図3】透視、速写撮影、及び循環器系の撮影手順を示
すフローチャートである。
【図4】透視、速写撮影、及び循環器系の撮影手順を示
すフローチャートである。
【図5】透視・速写撮影のタイミングチャートを示す図
である。
【図6】循環器系撮影のタイミングチャートを示す図で
ある。
【符号の説明】
1:交流電源 4:整流・平滑回路 5:インバータ回路 6:高電圧発生回路 7:X線管装置 8:FOOTスイッチ 9:速写撮影用X-ray スイッチ 10:X線制御卓 11:循環器Ready スイッチ 12:循環器X-ray スイッチ 13:インバータ制御回路 14:フィラメント加熱回路 15:透視・撮影操作回路 16:透視条件設定器 17:入力回路 18:CPU 19:CPUバスライン 20:X線制御装置 21、 22、23:D/A変換器 24:プログラムメモリ 25:メモリ 26:3倍回転定格メモリ 27:2倍回転定格メモリ 31:フィラメント 32:回転陽極 33:ロータ 34:ステータ 40:スタータ装置 41:スタータ用交流電源 42:スタータ電源回路 43:ステータ120Hz駆動回路 44:ステータ180Hz駆動回路 47:CPU 48:CPUバスライン 49:入出力回路 50:タイマ 51:入出力回路 54:2倍回転動作条件メモリ 55:3倍回転動作条件メモリ 57:プログラムメモリ 60、61:切替回路 62:駆動信号 63:駆動信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 英樹 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内 Fターム(参考) 4C092 AA01 AC16 BD07 CC07 CD01 CE04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環器系の撮影が可能な大容量のX線管
    装置から被検体にX線を照射し、X線検出手段により透
    過したX線を検知することで、被検体の透視像を得るX
    線撮影装置において、 前記X線管装置の回転陽極の回転数を2倍回転と3倍回
    転に切り替え可能なスタータ装置と、 透視時及び速写撮影時に、前記回転陽極を2倍回転と
    し、循環器撮影時に前記回転陽極を3倍回転とするよう
    前記スタータ装置を制御する制御手段を備えたことを特
    徴とするX線撮影装置。
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