JP2945070B2 - 超高圧処理フルーツソース類 - Google Patents
超高圧処理フルーツソース類Info
- Publication number
- JP2945070B2 JP2945070B2 JP2105898A JP10589890A JP2945070B2 JP 2945070 B2 JP2945070 B2 JP 2945070B2 JP 2105898 A JP2105898 A JP 2105898A JP 10589890 A JP10589890 A JP 10589890A JP 2945070 B2 JP2945070 B2 JP 2945070B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fruit
- high pressure
- ultra
- sauces
- fruit sauces
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は食品、特に、超高圧処理による得られるフル
ーツソースやフルーツピューレーのごときフルーツソー
ス類、さらに詳しくは、超高圧処理により得られる新鮮
な生果実の色や風味を活かしたフルーツソース、フルー
ツピューレー等に関する。
ーツソースやフルーツピューレーのごときフルーツソー
ス類、さらに詳しくは、超高圧処理により得られる新鮮
な生果実の色や風味を活かしたフルーツソース、フルー
ツピューレー等に関する。
従来の技術および課題 近年、食品を数千気圧もの超高圧下に保持すると、蛋
白質の変性や微生物の失活、死滅を招来できることが判
明しており、かかる超高圧処理を、食品の調理、加工、
保存手段として利用する種々の試みがなされている。
白質の変性や微生物の失活、死滅を招来できることが判
明しており、かかる超高圧処理を、食品の調理、加工、
保存手段として利用する種々の試みがなされている。
しかしながら、食品の調理、加工、保存手段としては
加熱処理が広く採用されており、加熱処理にかえて超高
圧処理を採用し、実際に、商業的に流通させることので
きる製品を得るのに成功した例は未だ見当たらない。
加熱処理が広く採用されており、加熱処理にかえて超高
圧処理を採用し、実際に、商業的に流通させることので
きる製品を得るのに成功した例は未だ見当たらない。
本発明者らは食品の超高圧処理の実用化について研究
を重ねる間に、この処理が果実加工品、特に、フルーツ
ソースやフルーツピューレーのごときフルーツソース類
に適しており、従来、これらフルーツソース類の製造に
必須であると考えられている加熱処理を全く行わずに、
新鮮な生果実の色や風味を活かした、十分に商業的に流
通可能な製品が得られることを見出した。
を重ねる間に、この処理が果実加工品、特に、フルーツ
ソースやフルーツピューレーのごときフルーツソース類
に適しており、従来、これらフルーツソース類の製造に
必須であると考えられている加熱処理を全く行わずに、
新鮮な生果実の色や風味を活かした、十分に商業的に流
通可能な製品が得られることを見出した。
課題を解決する手段 本発明は、原料混合物を加熱することなく超高圧処理
に付して得られる超高圧処理フルーツソース類を提供す
るものである。本発明によれば、原料混合物を単に、所
定の条件下で超高圧処理に付すだけで果肉内への糖液の
浸透と殺菌が同時に行え、加熱処理を全く行う必要がな
い。したがって、原料の新鮮な生果実の色や風味を十分
に残した従来にない全く新規な、新鮮な色、風味を有す
るフルーツソースやフルーツピューレーが得られる。
に付して得られる超高圧処理フルーツソース類を提供す
るものである。本発明によれば、原料混合物を単に、所
定の条件下で超高圧処理に付すだけで果肉内への糖液の
浸透と殺菌が同時に行え、加熱処理を全く行う必要がな
い。したがって、原料の新鮮な生果実の色や風味を十分
に残した従来にない全く新規な、新鮮な色、風味を有す
るフルーツソースやフルーツピューレーが得られる。
用いる原料は特に限定するものではなく、各種果実、
果汁、糖類、酸味料、その他の添加剤（例えば、ペクチ
ン、ビタミンＣ）など通常用いられるものいずれでもよ
い。また、原料混合物における各原料の配合割合も特に
限定するものではなく、公知の配合を利用することがで
きる。
果汁、糖類、酸味料、その他の添加剤（例えば、ペクチ
ン、ビタミンＣ）など通常用いられるものいずれでもよ
い。また、原料混合物における各原料の配合割合も特に
限定するものではなく、公知の配合を利用することがで
きる。
本発明のフルーツソース類を製造するには、常法によ
り所望の各原料を混合して得られた未加熱の原料混合物
を外部加圧可能な所望の流通用容器、例えば、プラスチ
ック容器に充填し、密封した後、室温にて、500〜10000
kg/cm2、好ましくは、4000〜6000kg/cm2の圧力下、１〜
1800分間、好ましくは、１〜30分間保持して超高圧処理
を施す。かかる超高圧処理は公知の装置を用いて行うこ
とができ、圧力が低すぎたり、処理時間が短すぎると所
期の効果が達成されず、また、必要以上の高圧や長時間
の処理は作業性や経済性から望ましくない。
り所望の各原料を混合して得られた未加熱の原料混合物
を外部加圧可能な所望の流通用容器、例えば、プラスチ
ック容器に充填し、密封した後、室温にて、500〜10000
kg/cm2、好ましくは、4000〜6000kg/cm2の圧力下、１〜
1800分間、好ましくは、１〜30分間保持して超高圧処理
を施す。かかる超高圧処理は公知の装置を用いて行うこ
とができ、圧力が低すぎたり、処理時間が短すぎると所
期の効果が達成されず、また、必要以上の高圧や長時間
の処理は作業性や経済性から望ましくない。
かくして、本発明のフルーツソース類は従来のフルー
ツソースやフルーツピューレーと同様に食用に供するこ
とができ、新鮮な生果実の色や風味を賞味できる。な
お、新鮮な色、風味を保つため、本発明のフルーツソー
ス類はチルド・ルートで流通させることが望ましい。
ツソースやフルーツピューレーと同様に食用に供するこ
とができ、新鮮な生果実の色や風味を賞味できる。な
お、新鮮な色、風味を保つため、本発明のフルーツソー
ス類はチルド・ルートで流通させることが望ましい。
実施例 つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明す
る。
る。
実施例１ フルーツソース（苺） 成分 配合量（重量％） 苺（蔕を除き、水洗したもの） 50 糖類 36.3 クエン酸 0.15 ビタミンＣ 0.1 ペクチン 0.1 水 13.35 この配合に従い、これらの成分を混合し、加熱するこ
となくプラスチック容器に充填し、密封した後、超高圧
処理装置に入れ、4000kg/cm2にて10分間加圧し、糖度40
度ブリックスの所望の苺のフルーツソースを得た。
となくプラスチック容器に充填し、密封した後、超高圧
処理装置に入れ、4000kg/cm2にて10分間加圧し、糖度40
度ブリックスの所望の苺のフルーツソースを得た。
このようにして得られた種々のフルーツソース（本発
明品）と、それと同様な、従来の加熱処理により得られ
たフルーツソース（従来品）の風味の比較を、30名のパ
ネラーを用いて２点比較法によるパネル・テストで行っ
た。その結果を以下に示す。
明品）と、それと同様な、従来の加熱処理により得られ
たフルーツソース（従来品）の風味の比較を、30名のパ
ネラーを用いて２点比較法によるパネル・テストで行っ
た。その結果を以下に示す。
この結果より、本発明のフルーツソースが従来の加熱
処理したものよりはるかに優れた風味を有することが明
らかである。
処理したものよりはるかに優れた風味を有することが明
らかである。
発明の効果 本発明によれば、新鮮な生果実の色、風味を十分に残
した、従来にないフレッシュな風味を有する新規なフル
ーツソースやフルーツピューレーのごときフルーツソー
ス類が得られる。
した、従来にないフレッシュな風味を有する新規なフル
ーツソースやフルーツピューレーのごときフルーツソー
ス類が得られる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A23L 1/212 A23L 1/39 A23L 1/06 A23L 1/01
Claims (1)
- 【請求項１】原料混合物を加熱することなく超高圧処理
に付して得られる超高圧処理フルーツソース類。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2105898A JP2945070B2 (ja) | 1990-04-22 | 1990-04-22 | 超高圧処理フルーツソース類 |
| CA002030003A CA2030003A1 (en) | 1989-11-17 | 1990-11-14 | Jams treated at high pressure |
| EP19900121833 EP0429966A3 (en) | 1989-11-17 | 1990-11-15 | Jams treated at high pressure |
| US07/612,960 US5075124A (en) | 1989-11-17 | 1990-11-15 | Jams treated at high pressure |
| KR1019910001041A KR910017949A (ko) | 1990-04-22 | 1991-01-22 | 고압처리 잼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2105898A JP2945070B2 (ja) | 1990-04-22 | 1990-04-22 | 超高圧処理フルーツソース類 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH044857A JPH044857A (ja) | 1992-01-09 |
| JP2945070B2 true JP2945070B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=14419710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2105898A Expired - Lifetime JP2945070B2 (ja) | 1989-11-17 | 1990-04-22 | 超高圧処理フルーツソース類 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2945070B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06181705A (ja) * | 1992-12-18 | 1994-07-05 | Yui Kanzumeshiyo:Kk | 食用花を原料とするジャム及びその製造方法 |
| KR100361647B1 (ko) * | 2000-06-22 | 2002-11-22 | 홍재훈 | 저급딸기를 이용한 딸기식초 및 이의 제조방법 |
| JP2006158311A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Nippon Milk Community Co Ltd | フルーツソース及びそれを用いるソフトヨーグルトの製造方法 |
| CN104256231A (zh) * | 2014-09-09 | 2015-01-07 | 董春年 | 一种草莓桑葚果酱的制作方法 |
| WO2019116473A1 (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | 富久 太田 | 起泡済み冷凍食材の製造方法及び起泡済み食材 |
| JP7208749B2 (ja) * | 2018-09-14 | 2023-01-19 | サントリーホールディングス株式会社 | 高圧処理した食材を含有する飲料 |
-
1990
- 1990-04-22 JP JP2105898A patent/JP2945070B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH044857A (ja) | 1992-01-09 |
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