JP2944423B2 - プリント基板の取付構造 - Google Patents

プリント基板の取付構造

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JP2944423B2
JP2944423B2 JP13695094A JP13695094A JP2944423B2 JP 2944423 B2 JP2944423 B2 JP 2944423B2 JP 13695094 A JP13695094 A JP 13695094A JP 13695094 A JP13695094 A JP 13695094A JP 2944423 B2 JP2944423 B2 JP 2944423B2
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circuit board
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利康 宮本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炊飯ジャー、電気ポッ
ト、電気鍋等の調理用電気加熱機器に組み込まれるプリ
ント基板の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、図7に示すような炊飯器
の内部に組み込まれるプリント基板61は、スイッチや
液晶表示板、ランプ等が装着されたプリント基板61a
と、リレーやトランス等が装着された電源基板61bと
は別部品で形成され、それらの間の電気的接続はワイヤ
ハーネス62によって行われている。これらの基板61
a,61bは、まず基板ホルダ63に取り付けられ、続
いてその基板ホルダ63が被取付部材である本体64に
挿入されてねじ止めにより固定される。これにより、プ
リント基板61aは本体64の表示操作パネル65の背
面に対向するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の構造では、表示操作用と電源用の基板61a,61
bが別個であったため、基板の製作工数が多いうえ、そ
の取付け作業が煩雑であった。また、基板ホルダ63が
必要であるため、部品点数が多くて高価であり、その位
置合わせやねじ止め作業に時間がかかっていた。本発明
はかかる問題点に鑑みてなされたもので、基板ホルダや
固定ねじを用いることなく、プリント基板を直接、被取
付部材に取り付けることができるプリント基板の取付構
造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明は、請求項1に記載のように、被取付部
材に、プリント基板の挿入方向の先端面を受け止める第
1ストッパーと、被取付部材の表示操作パネルに対して
略平行に形成され、プリント基板の前面の両側縁部を受
け止める第2ストッパーと、プリント基板の背面の両側
縁部に係止する爪を有する弾性片と、プリント基板の両
側縁部に形成した切欠き又は挿入方向の後端面に係止す
る突片とを形成して、プリント基板の先端面が第1スト
ッパーに当接し、かつ、その前面の両側縁部が第2スト
ッパーに当接すると同時に、プリント基板の背面の両側
縁部が弾性片の爪に係止し、プリント基板の切欠き又は
後端面が突片に係止し、これにより前記プリント基板は
その取付け状態で表示操作パネルの背面に対向するよう
にした。
【0005】また第2の発明は、請求項2に記載のよう
に、被取付部材に、プリント基板の両側縁部をガイドす
るガイド溝と、被取付部材の表示操作パネルに対して斜
めに形成され、プリント基板の挿入方向の先端面を受け
止めるストッパーと、プリント基板の両側縁部に形成し
た切欠き又は挿入方向の後端面に係止する爪を有する弾
性片とを形成して、プリント基板の先端面がストッパー
に当接すると同時に、プリント基板の切欠き又は後端面
が弾性片の爪に係止し、これにより前記プリント基板は
その取付け状態で表示操作パネルの背面に対向するよう
にした。
【0006】
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は、炊飯ジャーを示し、この炊飯ジャー
は、容器本体1と蓋体2とからなっている。容器本体1
は、概略、外胴3、底4、内胴5、加熱板6、および鍋
7で構成されている。外胴3の上端には、内方に向かっ
て肩部8が延設されている。外胴3の前面上部には、表
示操作パネル9が設けられ、該表示操作パネル9の裏側
すなわち外胴3の内側には、プリント基板10が取り付
けられている。このプリント基板10の取付構造につい
ては後述する。
【0008】外胴3の側面には、ハンドル11が取り付
けられている。このハンドル11は、倒したときにハン
ドル受け12に当たって支持されるようになっている。
また、外胴3の内部には、肩部8より下方に垂下する4
本の加熱板固定用柱13が突設されている。底4は、前
記外胴3の下端に嵌合して、外胴3を下方から蓋するよ
うになっている。この底4の下面には、電源コードのコ
ードリール14が取り付けられている。
【0009】内胴5は、薄板を円筒状に巻いてその両端
をハゼ掛けによって接合した後、上下端を外側にカール
させたものである。この内胴5の上端カール部は、前記
外胴3の肩部8に当接され、下端カール部は加熱板6の
外周縁に当接するようになっている。内胴5の下部に
は、図2に示すように、センサ取付穴15が設けられ、
該センサ取付穴15には、温度センサ16を保持するセ
ンサホルダ17が取り付けられている。温度センサ16
は、コイルばね18によって内胴5の内方に向かって付
勢され、鍋7が内胴5内に収容されたときに、鍋7の底
近傍の側面に圧接するようになっている。
【0010】なお、センサホルダ17には、鍋7の有無
を検知するためのリミットスイッチ19が設けられてい
る。鍋7が無いときには温度センサ16と一体に設けら
れたロッド20の先端の腕部21が前記リミットスイッ
チ19に圧接して鍋無しが検出され、鍋7が収容されて
温度センサ16が後退したときに前記腕部21がリミッ
トスイッチ19から離れる結果、鍋有りが検出されるよ
うになっている。
【0011】加熱板6は、シーズヒータ22を一体に成
形したもので、その上面は、鍋7の底面と合致するよう
に上に凸に湾曲している。加熱板6の外周縁には、フラ
ンジ部23が突設され、このフランジ部23の内側に前
記内胴5の下端カール部が載置されるようになってい
る。加熱板6の下面の外周近傍には8本の脚24が設け
られ、中央には2本のボス25が突設されている。26
は遮熱板で、加熱板6の脚24に下方より当てがわれ、
取付ねじ27をボス25にねじ込むことによって取り付
けられている。
【0012】このように遮熱板26と一体になった加熱
板6は、前記底4の外側より固定ねじ28を前記加熱板
固定用柱13にねじ込むことにより、遮熱板26を介し
て上方に押し付けられる。この結果、内胴5と遮熱板2
6は、外胴3の肩部8と底4とで強固に挾持されてい
る。鍋7は、有底の容器であって、前記内胴5の中に収
容されて加熱板6の上に載置されるようになっている。
鍋7の底面は、加熱板6の上面に沿うように湾曲してい
る。
【0013】一方、蓋体2は、蓋外板29の内側に蓋リ
ング30を取り付けるとともに、外周に蓋パッキン31
を備えた放熱板32を前記蓋リング30の下面に取り付
けたものである。放熱板32には通気口33を有するブ
ッシュ34が取り付けられ、当該通気口33は蓋外板2
9に形成された排気口35に連通している。放熱板32
の上面には保温ヒータ36が配設されている。この蓋体
2は、前記容器本体1にヒンジ軸37を支点にして開閉
可能に取り付けられている。蓋体2を閉じると、先端の
フック38がフックレバー39に係合して閉鎖状態が維
持されるとともに、蓋パッキン31が鍋7に圧接してシ
ールされる。また、フックレバー39を押すと、フック
38との係合が外れ、スプリング40によって自動的に
開放されるようになっている。
【0014】以下、前記プリント基板10の取付構造を
さらに詳細に説明する。前記外胴3の表示操作パネル9
の背側には、当該表示操作パネル9を取り囲むように
(図4参照)、コ字形の水平断面を有する基板取付壁4
1が形成されている。この基板取付壁41の両側壁41
aの内面上部には、図3に示すように、第1ストッパー
42が突設されている。この第1ストッパー42の一端
には、下方に延びてさらに後方に湾曲するガイド突起4
3が延設され、他端には、斜め下方に延びて基板取付壁
41の下端に達する第2ストッパー44が延設されてい
る。なお、第2ストッパー44は表示操作パネル9と平
行にしてもよい。
【0015】前記第2ストッパー44と略直角に交差す
るようにコ字形のスリット45を形成することによっ
て、自由端が後壁に向けられた弾性片46が上下2箇所
に形成されている。各弾性片46の先端内側には爪47
が形成されている。そして、下方のスリット45の近傍
において、前記第2ストッパー44から後方に向かって
直角に延び、かつ、第2ストッパー44と同一高さの突
片48が突設されている。なお、側壁41aの下端に形
成された切欠き49は、プリント基板10に接続される
リード線が通るためのものである。
【0016】また、基板取付壁41の後壁41bの内面
上部には、上下方向に延びるガイドリブ50が中央2カ
所に突設されている。この二つのガイドリブ50の端面
と前記両側のガイド突起43の側面とは、同一平面内に
あるように形成されている。このガイドリブ50の上端
から前方に向かって突片51が延設され、この突片51
は前記第1ストッパー42と同一平面内にあり、第1ス
トッパー42の補助的役割を果たす。プリント基板10
には、各種スイッチや、そのスイッチボタン、液晶表示
板、ランプ等の操作表示部品が実装されるとともに、リ
レーやトランス等の電源制御部品が実装されている。ま
た、基板10の両側縁部には矩形の切欠き52が形成さ
れている。
【0017】次に、このプリント基板10の取付手順を
説明する。この基板10の取付けは、実際には、外胴3
を上下逆にした状態で行われるが、説明の便宜上、正立
状態で取り付けるものとして説明する。まず、図3に矢
印aで示すように、基板10の表面を基板取付壁41の
後壁41bと平行にして、基板10を外胴3の下方から
基板取付壁41の内部に挿入する。このとき、基板10
の上部両端および中間部がガイド突起43およびガイド
リブ50にガイドされるようにして押し込む。基板10
の挿入方向の先端面すなわち上端面が第1ストッパー4
2および突片51に当接すると、続いて図3中矢印bで
示すように、基板10を第1ストッパー42との当接部
を中心にして表示操作パネル9に向かって傾動する。
【0018】このとき、基板10の両側縁部は弾性片4
6の爪47に接触して、図4中2点鎖線に示すように、
弾性片46を撓ませるが、基板10の前面の両側縁部が
第2ストッパー44に当接すると同時に爪47を越え
る。この結果、弾性片46が復帰して、図4および図5
に示すように、爪47が基板10の背面の両側縁部に係
止するので、基板10は後方への移動が阻止される。ま
た、これと同時に、基板10の切欠き52に突片48が
嵌入して係止するので、基板10は下方向に抜け止めさ
れる。このようにして取り付けられた基板10の各スイ
ッチボタンは、表示操作パネル9に形成された対応する
穴9aに位置し、外部から操作可能となる。また、液晶
表示パネルや各種ランプは表示操作パネル9の窓9b
(図4参照)と対向するので、外部から見ることができ
る。
【0019】図6は、基板10の他の取付構造の実施例
を示す。この実施例では、前記実施例と同様に、基板取
付壁41が形成されている。この基板取付壁41の両側
壁41aの内面には、斜め上下方向に延びる二条の互い
に平行なガイド突起53が形成されている。これらのガ
イド突起53,53の間に形成されるガイド溝54の上
端には、ストッパー55が形成されている。前記ガイド
突起53と交差するように、コ字形のスリット56を形
成することにより、ガイド溝54の線上に弾性片57が
設けられている。弾性片57の自由端は、上方に向けら
れ、先端に爪58が形成されている。また、基板取付壁
41の後壁41bの上部内面にはリブ59が設けられて
いる。このリブ59には、前記ストッパー55を補助す
る切欠き60が形成されている。
【0020】前記図3に示す実施例と同様に表示操作部
品や電源制御部品が実装された基板10の取り付けは、
次のようにして簡単に行うことができる。すなわち、図
6に示すように、基板10の両側縁部を前記ガイド溝5
4に差し込み、そのままガイド溝54に沿って押し込
む。このとき、基板10の両側縁部は弾性片57の爪5
8に接触して、図6中2点鎖線に示すように、弾性片5
7を撓ませるが、基板10の挿入方向の先端面すなわち
上端面がストッパー55および切欠き60に当接すると
同時に爪58が切欠き52に嵌入して係止する。この結
果、基板10は下方向に抜け止めされて取り付けられ
る。また、この状態では、基板10の両側縁部はガイド
突起53に挾持されているので前後方向の移動が阻止さ
れる。
【0021】なお、前記図3に示す実施例では、基板1
0に設けた切欠き52に突片48を係止して下方向への
抜け止めを行ったが、図5中2点鎖線で示すように突片
48′を両側壁41aの最下端に設けて、基板10の挿
入方向の後端面すなわち下端面Pに係合させるようにし
てもよい。同様に、前記図6に示す実施例においても、
弾性片57の爪58を基板10の下端面Pに係止させる
ようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、プリント基板をまず被取付部材の第
1ストッパーに向かって差し込み、続いて第2ストッパ
ーに向かって傾けるだけで取り付けることができる。ま
た請求項2の発明によれば、プリント基板をその面方向
に被取付部材のストッパーに向かって差し込むだけで取
り付けることができる。したがって、従来のような基板
ホルダや固定ねじを必要としないので、部品点数が減少
する。また、簡単かつ迅速に取り付けることができるの
で、作業性が向上するとともに、取付作業工数が大幅に
低減してコストダウンが図れる。
【0023】これに加えて、請求項1および請求項2の
発明によれば、プリント基板は取付状態では表示操作パ
ネルの背面に位置するので、表示操作パネルに対する位
置合わせが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリント基板の取付構造を採用
した炊飯ジャーの断面図である。
【図2】 温度センサの取付状態を示す断面図である。
【図3】 基板の取付構造を示す断面図である。
【図4】 図3のI−I線断面図である。
【図5】 図3のII−II線断面図である。
【図6】 基板の取付構造の他の例を示す断面図であ
る。
【図7】 従来の基板の取り付け構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
3…外胴(被取付材)、 9…表示操作パネ
ル、10…プリント基板、 41…基板取
付壁(被取付部材)、42…第1ストッパー、
44…第2ストッパー、46…弾性片、
47…爪、48…突片、
52…切欠き、54…ガイド溝、
55…ストッパー、57…弾性片、
58…爪。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部材に、プリント基板の挿入方向
    の先端面を受け止める第1ストッパーと、被取付部材の
    表示操作パネルに対して略平行に形成され、プリント基
    板の前面の両側縁部を受け止める第2ストッパーと、プ
    リント基板の背面の両側縁部に係止する爪を有する弾性
    片と、プリント基板の両側縁部に形成した切欠き又は挿
    入方向の後端面に係止する突片とを形成して、 プリント基板の先端面が第1ストッパーに当接し、か
    つ、その前面の両側縁部が第2ストッパーに当接すると
    同時に、プリント基板の背面の両側縁部が弾性片の爪に
    係止し、プリント基板の切欠き又は後端面が突片に係止
    し、これにより前記プリント基板はその取付け状態で表
    示操作パネルの背面に対向するようにしたことを特徴と
    するプリント基板の取付構造。
  2. 【請求項2】 被取付部材に、プリント基板の両側縁部
    をガイドするガイド溝と、被取付部材の表示操作パネル
    に対して斜めに形成され、プリント基板の挿入方向の先
    端面を受け止めるストッパーと、プリント基板の両側縁
    部に形成した切欠き又は挿入方向の後端面に係止する爪
    を有する弾性片とを形成して、 プリント基板の先端面がストッパーに当接すると同時
    に、プリント基板の切欠き又は後端面が弾性片の爪に係
    止し、これにより前記プリント基板はその取付け状態で
    表示操作パネルの背面に対向するようにしたことを特徴
    とするプリント基板の取付構造。
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