JP2944024B2 - 鉄筋コンクリート構造物の補強方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物の補強方法

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JP2944024B2
JP2944024B2 JP6329591A JP32959194A JP2944024B2 JP 2944024 B2 JP2944024 B2 JP 2944024B2 JP 6329591 A JP6329591 A JP 6329591A JP 32959194 A JP32959194 A JP 32959194A JP 2944024 B2 JP2944024 B2 JP 2944024B2
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    • E04G2023/0251Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements by using fiber reinforced plastic elements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート構造
物の補強方法に関し、さらに詳しくは繊維強化プラスチ
ック板による鉄筋コンクリート構造物の補強方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、道路橋や建築物の床版や梁が鉄筋
の錆、鉄筋の疲労やコンクリートの中性化などによって
老朽化し、問題となっている。その補強は、通常、コン
クリートや梁に鋼板を接着剤で貼り付けることによって
行われているが、この作業は、梁で囲まれた狭い空間内
で行わなければならないことが多い。しかし、鋼板は重
くて、貼り付けにはクレーン車などの起重機が必要とな
って繁雑であり、ときには、起重機を使用できない箇所
もある。また、コンクリート面は、必ずしも平滑ではな
く、凹凸面をなしている。したがって、鋼板とコンクリ
ートとの接着を完全に行わしめるためには、接着剤層を
厚くして、コンクリート面の凹凸の影響をなくすること
が必要で、非常に効率が悪かった。
【0003】これに対して、最近、道路橋の床版や梁を
繊維強化プラスチック板で補強するFRP補強工法が、
車の通行を遮断することなく補強工事が可能となること
から注目されている。この方法は、コンクリート面に多
少の凹凸があっても、十分に補強されるように、コンク
リート面に直接樹脂を塗布したのち、たとえば、特開平
3−224901号公報に記載されているような一方向
性のシート状繊維強化材に樹脂を含浸、硬化させて、繊
維強化プラスチック板を成形すると同時に、繊維強化プ
ラスチック板をコンクリートに接着させる、いわゆる、
ハンドレイアップ成形法で行われている。鋼板補強工法
のように重量物運搬の必要がないので作業効率は良い
が、ハンドレイアップ法でFRPの成形を現場で行うた
め、下記の問題があった。
【0004】(1)まず、コンクリート構造物、たとえ
ば、床版や梁の下面に未硬化の樹脂を塗布するが、樹脂
粘度が小さく、チクソ性に劣ると、未硬化の樹脂が床版
から垂れ落ち、所定の樹脂量を保持することができない
ばかりか、垂れ落ちる樹脂が下で作業している人に付着
し、不衛生であった。
【0005】(2)樹脂の粘度を大きくし、チクソ性を
大きくすると、樹脂の垂れ落ちは無くなるが、繊維強化
材への樹脂の含浸速度が遅くなり、繊維強化材への樹脂
の含浸がほとんどなされなかった。
【0006】(3)脱泡ローラがけのあと、徐々に繊維
強化材への樹脂の含浸が進み、繊維強化材に含まれてい
る空気が樹脂と置換され、繊維強化材に含まれていた空
気は上方に移動し、樹脂含浸された繊維強化材と床版の
下面との間に空気が溜まる。床版はコンクリート製なの
で、自然にこれら空気が抜けて消滅するようなことはな
く、樹脂が硬化したのち大きなボイドとして残り、FR
P層は膨れた状態になる。とくに、シート状繊維強化材
が高目付になるとこの傾向が顕著になる。
【0007】(4)雨が降ると、床版や梁の下面の方
に、コンクリートの割れ目を伝わってくる水がボイドに
溜まる。外気の温度が氷点下になると水が凍って体積が
膨張し、床版とFRP層との間が剥離する懸念がある。
【0008】(5)樹脂の含浸・脱泡ローラがけの際、
シート状繊維強化材の位置がずれ、所定の場所の補強が
できないばかりか、強化繊維が蛇行し、繊維強化プラス
チック板としての強度や引張弾性率等の機械的特性が低
下する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鉄筋
コンクリート構造物の補強にあたって従来の上述した問
題点を解決し、効率良く簡単に施工でき、かつ、長期的
な信頼性が高い鉄筋コンクリート構造物の補強方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の鉄筋コンクリート構造物の補強方法は、鉄
筋コンクリートからなる床版または梁のコンクリート面
に樹脂を塗布し、ついでシート状の繊維強化材を積層
し、この繊維強化材に樹脂を塗布して含浸、常温硬化
させる、繊維強化プラスチック板で鉄筋コンクリートを
補強する方法において、 A.樹脂は常温硬化型のエポキシ樹脂であって、粘度が
40〜200ポイズ、チクソトロピック係数が3.0〜
8.0であり、 B.繊維強化材は、応力が集中するような屈曲を有しな
い扁平な強化繊維マルチフィラメント糸を一方向に互い
に並行かつシート状に引き揃えてなる糸条群のシート両
面側によこ方向補助糸群が位置し、それらよこ方向補助
糸群と、強化繊維マルチフィラメント糸と並行するたて
方向補助糸群とが織組織をなして糸条群を一体に保持し
ており、かつ、隣接する強化繊維マルチフィラメント糸
間に隙間が存在する一方向性補強織物であることを特徴
とする方法からなる。
【0011】上記繊維強化材の強化繊維マルチフィラメ
ント糸間の隙間は、0.2mm〜1.0mmの範囲にあ
ることが好ましい。また、上記繊維強化材は、強化繊維
マルチフィラメント糸とよこ方向の補助糸とが低融点ポ
リマーで接着しているものであることが好ましい。
【0012】以下に、図面を参照しながら本発明方法を
詳細に説明する。図1は、本発明の鉄筋コンクリート構
造物の補強方法を説明するための、床版下面側の概略斜
視図である。コンクリート製の床版1のコンクリート下
面に、床版1の長さ方向に沿って、並行に等間隔に配列
してなる繊維強化プラスチック板2、2′、2″・・・
が接着されている。また、床版1の幅方向にも、繊維強
化プラスチック板3、3′、3″・・・が、床版1の長
さ方向に延びる繊維強化プラスチック板2、2′、2″
と直交するように、等間隔に配列されている。
【0013】床版への繊維強化材による補強の施工方法
は、まず、床版の下面に付着している油などの不純物を
アセトンなどの有機溶剤や石鹸水で除去し、床版下面の
ひび割れ部やコンクリートの欠けた箇所にモルタルや樹
脂を充填し、また、コンクリートの凸部を削り接着面を
平滑にする。必要に応じて、サンダーでコンクリート表
面をあらす。ついで、コンクリート面と繊維強化プラス
チック板の接着性を向上させるため、粘度の低いエポキ
シ樹脂系プライマーを塗布し、1〜7日間程度プライマ
ー樹脂が硬化するまで放置する。つぎに、床版の下面に
繊維強化材のマトリックスとなる樹脂を塗布ローラで塗
布し、長さ方向に強化繊維が並行配列したシート状の繊
維強化材を床版の長さ方向または幅方向に所定の間隔で
置き、繊維強化材上にマトリックスとなる樹脂を塗布
し、その上を脱泡ローラがけし、繊維強化材への樹脂含
浸と同時に脱泡を行ない、常温で硬化させる。同様に、
さらに、シート状の繊維強化材を床版の幅方向または長
さ方向に所定の間隔で置き、樹脂を塗布したのちローラ
がけし、樹脂含浸および脱泡を行って常温で硬化させ、
床版下面のコンクリートに繊維強化プラスチック層を形
成し、床版の補強を行う。補強の度合によって、これら
積層作業を繰返し、積層枚数、すなわち強化繊維量を増
やす。以上は、通常行われている、繊維強化プラスチッ
クによるコンクリート構造物としての床版の補強方法で
あり、本発明においてなんら変わるところはない。
【0014】本発明においては、床版の下面やシート状
繊維強化材へ塗布するマトリックス樹脂は、常温硬化型
のエポキシ樹脂である。エポキシ樹脂は耐アルカリ性に
優れているので、アルカリ性であるコンクリートに侵さ
れ、経年変化で劣化するようなことはない。また、コン
クリートや強化繊維との接着性がよく、強化繊維による
床版の補強効果が大きい。また、マトリックス樹脂は室
温で硬化するから、樹脂含浸作業したのち放置しておく
ことによって、硬化が進み、コンクリートや強化繊維と
十分に接着するので、床版の補強作業が簡単になる。樹
脂の硬化のために加熱が必要な加熱硬化型の樹脂である
と、現場にヒータなどの加熱装置を持ち込むことが必要
となり、厄介である。
【0015】本発明に用いる上記樹脂においては、粘度
が40〜200ポイズであり、チクソトロピック係数が
3.0〜8.0である。樹脂粘度が40ポイズ未満、チ
クソトロピック係数が3.0未満であると、繊維強化材
に塗布した未硬化の樹脂が垂れ落ち、所定の樹脂量を保
持することができず、床版と繊維強化プラスチック板と
の接着が不十分となる。また、繊維強化プラスチック中
に樹脂が十分に充填されないので、強化繊維による補強
効果が小さい。また、垂れ落ちる樹脂が床版の下で作業
している人に付着し、不衛生である。また、垂れ落ちる
樹脂が途中で硬化し、繊維強化プラスチックの外表面が
凹凸し美観を損ねる。また、樹脂の粘度が小さく、チク
ソ性に乏しいから、ローラがけで、シート状繊維強化材
の位置がずれ、所定の場所の補強ができないばかりか、
強化繊維が蛇行し、繊維強化プラスチック板としての強
度や引張弾性率等の機械的特性が低下する。
【0016】一方、樹脂粘度が200ポイズを超え、チ
クソトロピック係数が8.0よりも大きくなると、繊維
強化材に樹脂を塗布したのち、含浸・脱泡ローラがけを
行っても、樹脂粘度が高く、また、塗布した樹脂がほと
んど拡散しないので、繊維強化材の強化繊維間に十分樹
脂が含浸しない。したがって、強度や引張弾性率に優れ
る繊維強化材を使用しても樹脂による複合効果が十分に
発揮されず、十分な強度や引張弾性率が発現しなくな
る。
【0017】樹脂粘度が40〜200ポイズ、チクソト
ロピック係数が3.0〜8.0であると、樹脂粘度が低
すぎて、チクソトロピック係数が小さいことによる問
題、すなわち樹脂の垂れ落ち、所定の樹脂量の保持が難
しいこと、床版と繊維強化プラスチック板との接着が十
分でないこと、外表面の凹凸や強化繊維の蛇行の発生と
いった種々の問題は解決される。また、樹脂の含浸速度
は多少遅いかも知れないが、徐々に繊維強化材への樹脂
の含浸が進む。しかし、単に上記樹脂に関する条件のみ
では、含浸・脱泡ローラをかけ終わってから、繊維強化
材に含まれている空気が樹脂と置換され、繊維強化材に
含まれていた空気は上方に移動するので、樹脂含浸され
た繊維強化材と床版の下面との間に空気が溜まる、すな
わち、ボイドが生成されるという問題が発生する。床版
はコンクリート製なので、自然にこれらボイドが抜けて
消滅するようなことはなく、樹脂が硬化したのち、大き
なボイドとして残り、繊維強化プラスチック層は膨れた
状態になる。長年経過すると、このボイド部に水が溜ま
り、外気が氷点下になるとこの水が凍り、体積膨張によ
りコンクリート面と繊維強化プラスチック板との間でク
ラックが発生し、剥離に繋がる。
【0018】ここで、樹脂粘度の測定は、JIS−K−
6833により行う。すなわち、単一円筒回転体を用い
て、試料500mlを容器にとり、試料温度が所定の温
度になったのを確認して粘度計のロータを試料中央にセ
ットし、1分間回転させた時の指示計の目盛を読む。こ
の場合、ロータの回転数を20回転/分とする。粘度は
粘度計の示す目盛の数値に規定の換算乗数を乗じて算出
する。
【0019】また、チクソトロピック係数の測定方法
は、上記の粘度測定と同様である。ただし、使用するロ
ータは同一とし、ロータの回転数を変えて測定した粘度
の比をチクソトロピック係数という。すなわち、ロータ
の回転数は20回転/分と2回転/分とし、チクソトロ
ピック係数は次式で算出した値をいう。 チクソトロピック係数=(2回転/分時の粘度)/(2
0回転/分時の粘度)
【0020】本発明において鋭意検討の結果、図2に示
すようなシート状繊維強化材4を用いることにより、樹
脂粘度が40〜200ポイズ、チクソトロピック係数が
3.0〜8.0であっても、前述のような繊維強化プラ
スチック層の膨れを解消できることが分かった。
【0021】すなわち、多数本の強化繊維マルチフィラ
メント糸を一方向に互いに並行に配列させ、強化繊維マ
ルチフィラメント糸間に隙間を設けると、この隙間から
ボイド抜きができ、繊維強化材と床版との間に溜まるボ
イドの解消に繋がるのである。実験の結果、隣接する強
化繊維マルチフィラメント糸間に隙間が開いていること
が必要であり、該隙間の大きさは、好ましくは0.2m
m〜1.0mmである。0.2mm未満であるとボイド
抜きが不完全で、やはり繊維強化材と床版との間にボイ
ドが残る。一方、1.0mmを越える隙間にすると、強
化繊維マルチフィラメント糸の配列本数が少なくなり、
すなわち単位面積当りの(たとえば、1平方メートル当
りの)強化繊維重量が少なくなり、床版補強のための所
定の強化繊維量とするためには積層作業回数が増えるこ
とになるので、床版の補強・補修作業に時間がかかる。
また、単位面積当たりの強化繊維重量を多くして糸間隔
を確保しようとした場合、強化繊維マルチフィラメント
糸の糸幅を積極的に狭くすることになり、強化繊維マル
チフィラメント糸への樹脂含浸が悪くなる。
【0022】とくに、強化繊維マルチフィラメント糸間
の隙間が0.2mm〜1.0mmの繊維強化材に樹脂を
塗布した後、マルチフィラメント糸と直交方向に溝付き
のローラで脱泡すると、強化繊維マルチフィラメント糸
間の隙間から容易に空気の泡を抜くことができる。
【0023】このようなシート状の繊維強化材4は、応
力が集中するような屈曲を有しない扁平な強化繊維マル
チフィラメント糸5を一方向に互いに並行かつシート状
に引き揃えてなる、強化繊維マルチフィラメント糸5の
糸条群イと、強化繊維マルチフィラメント糸5間に強化
繊維マルチフィラメント糸5と並行するたて方向補助糸
6群ロと、シート面の両側(両面側)に位置するよこ方
向補助糸7群ハからなり、たて方向補助糸群ロとよこ方
向補助糸群ハとが織組織をなして糸条群イを一体に保持
することによって得られる。強化繊維マルチフィラメン
ト糸5は、屈曲することなく真直ぐに配列している、い
わゆるノンクリンプ構造となっているので、樹脂で固め
ても、応力集中が発生するようなことはなく、繊維強化
プラスチック板の引張強度、引張弾性率が大きくなる。
また、強化繊維糸条5の断面が扁平状なので、糸条の厚
さは薄く、糸条の周りにある樹脂が高粘度であっても十
分に含浸する。たとえば強化繊維糸条の断面が楕円状で
あると、両端の薄い部分では樹脂含浸が進むが、中央の
厚い部分では、糸条の中心部までの樹脂の含浸パスが長
くなるので、樹脂が到達しない未含浸部が残るのであ
る。
【0024】また、強化繊維マルチフィラメント糸5の
繊維重量を大きくする場合には、図3に示したように、
扁平な強化繊維マルチフィラメント糸5を積み重ねて織
組織させることができる。図3は2層に積み重ねた例に
ついて示したが、必要に応じて2層以上に積み重ねるこ
とができる。強化繊維マルチフィラメント糸5が扁平状
なので、このような方法で繊維重量を大きくしても所定
の糸間隔を確保することができる。
【0025】扁平状強化繊維マルチフィラメント糸5の
好ましい扁平度(=糸条の幅/糸条の厚さ)は、30〜
100程度である。扁平度が30未満になると、繊維重
量の大きな繊維強化材では樹脂の含浸性が悪くなり、扁
平度が100を越えると糸間隔の確保が困難となる。
【0026】本発明に用いる強化繊維糸は、フィラメン
トが多数本集束したマルチフィラメント糸からなり、強
化繊維としては、炭素繊維、ポリアラミド繊維やガラス
繊維などの高強度・高弾性率繊維が用いられる。中で
も、炭素繊維はアルカリに侵されることがなく、本発明
に用いる強化繊維として好ましい。
【0027】補助糸は、本質的に繊維強化プラスチック
の機械的特性を担うものではなく、強化繊維糸の形態保
持を行うものであり、50デニール〜700デニールの
細い糸が好ましい。とくにたて方向の補助糸を700デ
ニール以上と太くすると、折角設けた強化繊維糸条間の
間隔が補助糸で埋まり、樹脂の脱泡が困難になる。補助
糸を構成する繊維としては、ガラス繊維、ポリエステル
繊維、ポリアラミド繊維、ナイロン繊維、ABS繊維、
ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ビニロン繊維
などとくに限定するものではないが、中でもガラス繊
維、ポリアラミド繊維やビニロン繊維は熱収縮率が小さ
いので、繊維強化材の寸法安定性が良く、よこ方向補助
糸の収縮によって強化繊維糸条の密度が変化することが
ない。また、たて方向に延びる炭素繊維、ポリアラミド
繊維やガラス繊維の強化繊維マルチフィラメント糸はほ
とんど収縮しないので、たて方向補助糸が収縮すると強
化繊維マルチフィラメント糸が蛇行することになるが、
ガラス繊維、ポリアラミド繊維やビニロン繊維など熱収
縮率の小さいたて方向補助糸を使用することにより、こ
れらの問題も解消される。
【0028】本発明においては、通常のハンドレイアッ
プ法に比べて、樹脂粘度が高く、チクソトロピック係数
が大きく、樹脂が繊維強化材に含浸しにくいので、かな
り強く含浸・脱泡ローラをかけなければならないが、こ
のとき、ローラがけの方法やその圧力によっては、織物
が目ずれし、繊維強化材の強化繊維マルチフィラメント
糸の配列が乱れてしまうおそれがある。このようなこと
から、本発明に用いる繊維強化材は、強化繊維マルチフ
ィラメント糸および/またはたて方向の補助糸と、よこ
方向の補助糸とが、線状または点状に延びる低融点ポリ
マーで接着されていることが好ましい。低融点ポリマー
が線状また点状に延び、よこ方向補助糸が部分的に強化
繊維マルチフィラメント糸やたて方向補助糸と接着して
いるだけであるので、マトリックス樹脂の含浸が阻害さ
れるようなことはない。低融点ポリマーとしては、ナイ
ロン、共重合ナイロン、ポリエステル、ABS、ポリエ
チレンやポリプロピレンなどの低融点の熱可塑性ポリマ
ーが挙げられ、これらのポリマーからなる糸条を、強化
繊維マルチフィラメント糸や補助糸と引き揃えて製織
し、そのあと低融点ポリマーの融点以上に加熱・冷却す
ることによって、マルチフィラメント糸やたて方向補助
糸とよこ方向補助糸とを接着させることができる。この
低融点ポリマーは、本質的に繊維強化プラスチックの補
強材料となるものではないから、その量が多すぎるとマ
トリックス樹脂の含浸を阻害することになるため、極力
少ないほうがよい。低融点ポリマーの付着量としては
0.6g/m2 〜20g/m2 程度が好ましい。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の鉄筋コンクリート構造物の
補強方法の望ましい実施例について説明する。 実施例1 たて方向の強化繊維マルチフィラメント糸として繊度が
7,200デニールの炭素繊維糸を使用し、その炭素繊
維糸を糸幅6.5mmの状態で扁平な形態に保持しなが
ら2本積層した状態で一方向に互いに並行かつシート状
に引き揃え、また、たて方向の補助糸として繊度が40
5デニールのガラス繊維糸を使用し、よこ方向補助糸と
して202.5デニールのガラス繊維糸と、低融点ポリ
マーとしての50デニールの低融点ナイロン糸を引き揃
え挿入して製織の後、織機上のヒータで低融点ナイロン
糸を溶融して、炭素繊維糸とよこ方向補助糸のガラス繊
維糸を接着させ、図3に示した織物Aを得た。
【0030】次に、床版補強の貼り付けのモデル実験と
して、ベニヤ板に両面接着テープで接着したポリエステ
ルフイルムが下面となるようにベニヤ板を固定し、フイ
ルムに室温硬化型の、樹脂粘度が100ポイズ、チクソ
トロピック係数が4.0のエポキシ樹脂を塗布ローラで
均一に塗布し、その上に織物Aを置き、その上に上記エ
ポキシ樹脂を塗布ローラで均一に塗布し、溝付きのロー
ラで樹脂含浸および脱泡を行ったところ、炭素繊維糸間
の隙間から空気が抜けてきた。さらにその上に、炭素繊
維糸の方向が同じになるように織物Aを置き、エポキシ
樹脂を塗布ローラで均一に塗布し、溝付きのローラで樹
脂含浸および脱泡を行ったところ、炭素繊維糸間の隙間
から空気が抜けてきた。このとき、ローラがけで繊維配
向が乱れるようなことはなかった。
【0031】常温で樹脂含浸作業を終えてから、40分
程度で樹脂の硬化が始まったが、樹脂が垂れ落ちるよう
なことはなく、また、炭素繊維強化プラスチック(CF
RP板)には部分的に膨れた状態は観察されなかった。
また、樹脂を完全に硬化させた後に、ベニヤ板とフイル
ムを剥がして、フイルムとCFRP板との間のボイドの
有無を確認したが、ボイドは無かった。
【0032】比較例1 常温硬化型の、樹脂粘度が20ポイズ、チクソトロピッ
ク係数が1.0のエポキシ樹脂と上記の織物Aを用い
て、実施例1と同じ方法で床版補強のモデル実験を行っ
た。フイルムに樹脂を塗布ローラで均一に塗布したが、
1〜2分経過後に、樹脂が部分的に集中して、樹脂の塗
布面が凹凸し、凸部から樹脂が垂れ落ちた。その上に織
物Aを置き、エポキシ樹脂を塗布ローラで均一に塗布
し、溝付きのローラで樹脂含浸および脱泡を行ったとこ
ろ、実施例1と同じく、炭素繊維糸間の隙間から空気が
抜けてきた。さらにその上に、炭素繊維糸の方向が同じ
になるように織物Aを置き、エポキシ樹脂を塗布ローラ
で均一に塗布し、溝付きのローラで樹脂含浸および脱泡
を行ったところ、炭素繊維糸間の隙間から空気が抜けて
きた。樹脂の硬化が始まる40分の間に樹脂が部分的に
集中して、樹脂の塗布面が凹凸し、凸部から樹脂が垂れ
落ちた。樹脂の硬化後、CFRP板の表面は凹凸した
が、炭素繊維の屈曲による部分的に膨れた状態は観察さ
れなかった。ベニヤ板とフイルムを剥がして、フイルム
とCFRP板との間のボイドの有無を確認したところ、
樹脂の落下によって樹脂不足になったと考えられる空気
層が部分的に存在し、その部分のCFRP板は凹状態に
なっていた。
【0033】比較例2 たて方向補助糸のガラス繊維糸の張力を小さくし、その
他は実施例1と同じ方法で炭素繊維糸間の隙間が0.1
mmの織物Bを得た。この織物Bを用いて、樹脂粘度が
100ポイズ、チクソトロピック係数が4.0の樹脂で
実施例1と同じ方法で床版補強の貼り付けのモデル実験
を行った。樹脂の塗布後、溝付きのローラで樹脂含浸お
よび脱泡を行ったが、1層目および2層目も炭素繊維糸
間の隙間からは空気が抜けなかった。また、樹脂の塗布
後や、硬化の過程で樹脂が垂れ落ちるようなことはなか
ったが、CFRP板に部分的に膨れた状態が観察され
た。よく見ると、部分的に膨れた箇所は炭素繊維糸が屈
曲しており、この膨れた箇所ではフイルムとCFRP板
との間にボイドがあった。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンクリートからなる床版の下面等に樹脂を塗布し、つ
いでシート状の繊維強化材を積層し、この繊維強化材に
樹脂を塗布して含浸、常温硬化させ、繊維強化プラス
チック板でコンクリート構造物を補強する施工方法にお
いて、樹脂を常温硬化型のエポキシ樹脂とし、その粘度
を40〜200ポイズ、チクソトロピック係数を3.0
〜8.0とし、繊維強化材を、ノンクリンプ構造で扁平
な強化繊維マルチフィラメント糸間の隙間が0.2mm
〜1.0mmの一方向性補強織物としたので、 (1)樹脂がコンクリート構造物の下面から垂れ落ちる
ようなことはなく、所定の樹脂量を保持することがで
き、また、繊維強化材への樹脂の含浸を十分になすこと
ができる。 (2)また、強化繊維マルチフィラメント糸間の隙間か
ら脱泡できるので、大きなボイドが残り、FRP層が膨
れた状態になることを防止できる。とくに、シート状繊
維強化材が高目付になるとこの効果が顕著になった。 (3)さらに、本発明方法においては、含浸・脱泡ロー
ラがけの際、シート状繊維強化材の位置がずれるような
ことがないので、繊維強化プラスチック板として優れた
強度や引張弾性率等の機械的特性が得られる。
【0035】また、上記繊維強化材を、点状または線状
に延びる低融点ポリマーを使用して目止めしておけば、 (1)施工現場で裁断の際および含浸・脱泡ローラがけ
の際、強化繊維マルチフィラメント糸や補助糸がほつれ
るようなことはなく、作業性が良い。 (2)また、高圧力で含浸・脱泡ローラがけしても繊維
配向が乱れることはない。
【0036】したがって、本発明の補強方法によれば、
効率よく簡単に施工できるとともに、長期的な高い信頼
性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋コンクリート構造物の補強方法の
一例を示す、床版下面側の部分斜視図である。
【図2】本発明に用いる繊維強化材の一例を示す部分斜
視図である。
【図3】図2とは別の例に係る繊維強化材の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 床版 2′、2″、3、3′、3″ 繊維強化プラスチック板 4 繊維強化材 5 強化繊維マルチフィラメント糸 6 たて方向補助糸 7 よこ方向補助糸 イ 糸条群 ロ たて方向補助糸群 ハ よこ方向補助糸群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 和雄 埼玉県上尾市上町1−12−20 小林ハイ ツ105 (72)発明者 斉藤 弘志 埼玉県桶川市上日出谷1033−6 (56)参考文献 特公 平5−68594(JP,B2) 特公 昭52−37295(JP,B2) 特公 昭52−6536(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 23/02 B32B 5/08 B32B 13/12 E01D 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリートからなる床版または梁
    のコンクリート面に樹脂を塗布し、ついでシート状の繊
    維強化材を積層し、この繊維強化材に樹脂を塗布して
    、常温硬化させる、繊維強化プラスチック板で鉄筋
    コンクリートを補強する方法において、 A.樹脂は常温硬化型のエポキシ樹脂であって、粘度が
    40〜200ポイズ、チクソトロピック係数が3.0〜
    8.0であり、 B.繊維強化材は、応力が集中するような屈曲を有しな
    い扁平な強化繊維マルチフィラメント糸を一方向に互い
    に並行かつシート状に引き揃えてなる糸条群のシート両
    面側によこ方向補助糸群が位置し、それらよこ方向補助
    糸群と、強化繊維マルチフィラメント糸と並行するたて
    方向補助糸群とが織組織をなして糸条群を一体に保持し
    ており、かつ、隣接する強化繊維マルチフィラメント糸
    間に隙間が存在する一方向性補強織物であることを特徴
    とする、鉄筋コンクリート構造物の補強方法。
  2. 【請求項2】 前記繊維強化材の強化繊維マルチフィラ
    メント糸間の隙間が0.2mm〜1.0mmであること
    を特徴とする、請求項1の鉄筋コンクリート構造物の補
    強方法。
  3. 【請求項3】 前記繊維強化材は、強化繊維マルチフィ
    ラメント糸とよこ方向の補助糸とが低融点ポリマーで接
    着していることを特徴とする、請求項1または2の鉄筋
    コンクリート構造物の補強方法。
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