JP3405497B2 - 構造物補強用強化繊維シート - Google Patents

構造物補強用強化繊維シート

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JP3405497B2 JP24230995A JP24230995A JP3405497B2 JP 3405497 B2 JP3405497 B2 JP 3405497B2 JP 24230995 A JP24230995 A JP 24230995A JP 24230995 A JP24230995 A JP 24230995A JP 3405497 B2 JP3405497 B2 JP 3405497B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は橋梁や高架道路等を
始め各種構造物の補強または補修する際に用いられ、現
場での施工性が良好で、しかも高い補強強度を有する構
造物補強用強化繊維シ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁や高架道路等の橋脚や梁を繊維強化
プラスチックを用いて補強または補修することが行なわ
れている。従来、その補強または補修(以下、補強と総
称する)する方法として次の方法が行なわれている。
【0003】(1)硬化した繊維強化プラスチックを橋
脚等の補強箇所に貼り付ける方法。この方法は補強箇所
に対する補強効率は良好であるが、プラスチックが硬化
しているので湾曲した補強箇所では実用化できないとい
う難点がある。
【0004】(2)補強箇所にプリプレグを貼付し、そ
の上に加熱硬化時の変形を防止するための押さえテ−プ
を巻回して、加熱硬化することにより繊維強化プラスチ
ックとする方法。この方法は補強箇所に貼付したプリプ
レグを現場で加熱硬化しなければならず、その作業が容
易でない。
【0005】(3)特開平5−31839号公報や特開
平6−182766号公報には、支持体上に接着剤層を
介して一方向に配列した強化繊維層を有する強化繊維シ
ートが開示されている。この強化繊維シートは補強箇所
で強化繊維層にマトリックス樹脂を含浸させ、その後支
持体を剥離し、さらにマトリックス樹脂を含浸させて繊
維強化プラスチックとするものである。しかしながら、
この方法では強化繊維層と支持体の間に接着剤層を有す
るので、強化繊維層への接着剤側からのマトリックス樹
脂の含浸が充分に行なえないため、繊維強化プラスチッ
クの補強強度が不足する。また、強化繊維層へのマトリ
ックス樹脂への含浸性が悪いため、現場施工性にも劣
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術の課題を解消し、現場での施工性が良好で、しかも
高い補強強度を有する構造物補強用強化繊維シ−トを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、ホットメルト接着剤で処
理した繊維を強化繊維層の緯糸として用いることによっ
て、強化繊維層の経糸である強化繊維束を集束すると共
に、支持体シートと線接着することを知見して本発明に
到達した。
【0008】すなわち、本発明は、強化繊維束を経糸と
し、ホットメルト接着剤で処理した繊維を緯糸とした強
化繊維層と支持体シ−トからなり、該支持体シ−トが緯
糸と線接着していることを特徴とする構造物補強用強化
繊維シ−トに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
図1(a)は本発明の構造物補強用強化繊維シ−ト一例
を示す正面図、同図(b)はその断面図である。同図に
おいて、1は経糸(強化繊維束)、2は緯糸(ホットメ
ルト接着剤で処理した繊維)、3は支持体シートをそれ
ぞれ示す。図1(a)に示されるように、強化繊維層は
強化繊維束を経糸とし、ホットメルト接着剤で処理した
繊維を緯糸としている。
【0010】ここで用いられる強化繊維束を構成する繊
維としては、炭素繊維、ガラス繊維、ポリエチレン繊
維、金属繊維、アラミド繊維等が使用でき、特に、軽
量、高引張強度であり、コンクリ−ト等のアルカリに強
いピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維を使用するのが
好ましい。この経糸である強化繊維束の間隔は0〜10
0mm、好ましくは0〜10mmであり、撚り、解撚り
を加えてもよく、また無撚りでもよく、2種以上の繊維
を組み合わせたハイブリット繊維を用いてもよい。撚り
数は通常0.1〜20回/mである。また強化繊維束と
して開繊繊維も使用できる。強化繊維径は通常4〜20
μm、好ましくは6〜15μmであり、100〜10
0,000本、好ましくは1,000〜30,000本
の強化繊維を束ねて経糸とする。この強化繊維は一方向
に配列した強化繊維束が特に好ましく、集束剤を用いて
強化繊維束を集束させてもよい。
【0011】緯糸であるホットメルト接着剤で処理した
繊維は、繊維にホットメルト接着剤を付着、塗布、含
浸、被覆することによって得られる。また、ホットメル
ト糸と他の繊維の混繊糸を用いてもよい。ホットメルト
接着剤は80〜90℃で溶融するものが好ましく用いら
れる。ここに用いられる繊維としては炭素繊維、ガラス
繊維、アラミド繊維等が挙げられるが、特にガラス繊維
が好ましく用いられる。この緯糸に2種以上の繊維を組
み合わせたハイブリッド繊維を用いてもよい。これら緯
糸は繊維直径が4〜30μm、好ましくは6〜17μm
のものを1〜1,000本、好ましくは1〜10本撚り
合わせて直径4〜500μm、好ましくは6〜50μm
の繊維束の状態で用いることができる。緯糸間隔は支持
体シ−トと安定に接着し、かつ容易にマトリックス樹脂
が含浸できるような間隔であればよく、好ましくは1〜
200mm、さらに好ましくは3〜50mmである。緯
糸間隔が前記範囲未満であるとマトリックス樹脂の含浸
性が低下してしまい十分な補強効果が得られない。ま
た、前記範囲を超える場合は一方向材の拘束性が低下し
て施工時の作業性が低下してしまう。
【0012】この経糸と緯糸から強化繊維層を形成する
には前記のような一方向材が特に好ましく用いられるが
平織り、綾織り、朱子織り等により経糸と緯糸を織り込
んで織布としても経糸と緯糸を井型状に積層しただけの
組布としてもよい。この組布においては2軸以外に3軸
組布でもよい。前記一方向材、織布あるいは組布の目付
け量は、100〜500g/m2(厚さ55〜290μ
m)、好ましくは150〜300g/m2(厚さ83〜
175μm)のものが用いられる。
【0013】支持体シ−トは強化繊維と線接着可能なも
のであればどんなものでもよく、例えば、抄紙、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等
からなる樹脂フィルムが挙げられ、剛性が良好なクラフ
ト紙が好ましく用いられる。支持体シートの目付け量は
20〜200g/m2、好ましくは80〜110g/m2
であり、該範囲未満では支持体シートの剛性、特に緯糸
方向の剛性が不足し施工時の作業性が低下し、該範囲を
超える場合は重量が必要以上に増加し作業性が低下す
る。
【0014】次に、本発明の構造物補強用強化繊維シー
トの構造物への適用について説明する。図2は本発明の
構造物補強用強化繊維シートを構造物に適用する説明図
であり、図1と同一の符号は同様のものを示し、4はマ
トリックス樹脂、5は構造物、6はひび割れをそれぞれ
示す。
【0015】先ず、コンクリート構造物等の構造物5の
ひび割れ6を有する補強部分にプライマ−を薄く塗布し
て、構造物表面とマトリックス樹脂が接着しやすいよう
にし、次いでマトリックス樹脂4を塗布する。ここで用
いられるプライマ−としては、マトリックス樹脂と同種
のものが好ましく、例えば常温硬化性低粘度液状エポキ
シ樹脂が使用できる。また、マトリックス樹脂は熱硬化
性樹脂、熱可塑性樹脂のどちらでもよく、例えば、熱硬
化性樹脂としてエポキシ樹脂、不飽和エポキシ樹脂、ビ
ニルエステル樹脂等が挙げられ、好ましくは常温硬化性
樹脂が使用される。
【0016】次に、図2(a)に示されるように、マト
リックス樹脂4上に強化繊維層と支持体シート3からな
る構造物補強用強化繊維シ−トを積層する。そして、図
2(b)に示されるように支持体シ−ト3を剥離して最
後にもう一度強化繊維層上に、上記と同種のマトリック
ス樹脂4を塗布し、強化繊維層中にマトリックス樹脂を
充分に含浸させる。
【0017】このようにマトリックス樹脂を含浸した構
造物補強用強化繊維シ−トを複数層積層してもよい。強
化繊維シ−トの積層数としては1〜10、好ましくは1
〜6である。強化繊維束のひび割れに対する配向方向は
一方向だけでなく、0°、±45°、90°等の補強し
たい方向に配向させることができる。
【0018】次に、本発明の構造物補強用強化繊維シ−
トの製造方法について図面に基づいて説明する。図3は
本発明の構造物補強用強化繊維シ−トの製造工程図であ
り、図4は他の工程図である。図3〜4において、7は
織物繰り出しロール、8は支持体送り出しロール、9は
予熱ロール、10はニップロール、11は冷却ロール、
12は巻取りロール、13はクリールスタンド、14は
織り機をそれぞれ示す。
【0019】図3において、1種または2種以上の強化
繊維束からなる経糸を適当な間隔で配列し、ホットメル
ト接着剤で処理した繊維からなる緯糸を適当な間隔で前
記経糸へ織り込んだ強化繊維層を織物繰り出しロール7
から繰り出すと共に、支持体シ−トを支持体送り出しロ
ール7から送り出し両者積層する。この積層物を予熱ロ
ール9で予熱した後、加熱したニップロール10によっ
てホットメルト接着剤を溶融させ、強化繊維層の経糸で
ある強化繊維束を集束すると共に、緯糸は支持体シート
と線接着する。このようにして得られた構造体補強用繊
維シートは冷却ロール11で冷却された後、巻取りロー
ルによって巻取られる。
【0020】図4においては、クリールスタンド12か
ら繰り出された強化繊維束からなる経糸はホットメルト
接着剤で処理した繊維からなる緯糸と織り機13におい
て織成される。その後は図3と同様にして構造体補強用
繊維シートが得られる。
【0021】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。
【0022】実施例1 図3に従って構造物補強用強化繊維シ−トを製造した。
すなわち、ピッチ系炭素繊維(商品名:XN40、日本
石油株式会社製)12,000本を束ねて経糸とし、こ
の経糸に5回/mの軽い撚りを加えて隙間なく配列し
た。次に、融点80℃のホットメルト繊維とガラス繊維
の混繊糸を緯糸として、緯糸間隔10mmで経糸に織り
込み、目付け量200g/m2の炭素繊維一方向材とし
た。
【0023】この炭素繊維一方向材を供給ロールから織
物繰り出し機により繰り出し、目付け量100g/m2
のクラフト紙を積層してガイドロ−ルに通した。この積
層物を120℃に加熱した予熱ロ−ル上を通過させ、さ
らに120℃に加熱した圧力2kgf/cm2のニップ
ロ−ル間に通した後、20℃の冷却ロ−ル上を通して巻
取り機で巻き取り、構造物補強用強化繊維シ−トを得
た。
【0024】次いで、得られた構造物補強用強化繊維シ
−トを実際に構造物に適用した。100mm×100m
m×400mmのコンクリ−ト製ブロック表面中央部
に、幅1mm、長さ25mmのスリットを入れて、さら
にプライマ−として常温硬化性低粘度液状エポキシ樹脂
を薄く塗布して、ブロック表面とマトリックス樹脂とが
接着しやすいようにした。
【0025】この表面上にマトリックス樹脂として常温
硬化性エポキシ樹脂を塗布し、その上にスリット方向と
炭素繊維の配向方向が直角になるように構造物補強用強
化繊維シートを積層した後クラフト紙を除去し、このシ
−ト上に前記と同様の常温硬化性エポキシ樹脂を塗布し
て24時間放置し、炭素繊維含有量47wt%の繊維強
化複合材シ−トを得た。得られたシ−トはブロックと強
固に接着しており、曲げ試験を行ってもブロックが破断
するまで剥離しなかった。
【0026】この繊維強化複合材シ−トの断面を走査型
電子顕微鏡で観察したところ、1〜2mmの気泡の存在
は確認されたが、5mm以上の気泡は観察されなかっ
た。また、構造物補強用強化繊維シ−トに別途マトリッ
クス樹脂を含浸して得られた炭素繊維含有量48wt%
の繊維強化複合材シ−トの引張破断強度は419kgf
/mm2であった。
【0027】実施例2 図4に従って構造物補強用強化繊維シ−トを製造した。
すなわち、ピッチ系炭素繊維(商品名:XN40、日本
石油株式会社製)12,000本を束ねて経糸とし、こ
の経糸に5回/mの軽い撚りを加えてクリ−ルスタンド
から隙間なく配列した。次に、融点80℃のホットメル
ト繊維とガラス繊維の混繊糸を緯糸として、緯糸間隔1
0mmで織り機によって経糸に織り込み、目付け量20
0g/m2の炭素繊維一方向材とした。
【0028】この炭素繊維一方向材を供給ロールから織
物繰り出し機で繰り出し、目付け量100g/m2のク
ラフト紙を積層してガイドロ−ルに通した。この積層物
を120℃に加熱した予熱ロ−ル上を通過させ、さらに
120℃に加熱した圧力2kgf/cm2のニップロ−
ル間に通した後、20℃の冷却ロ−ル上を通して巻取り
機で巻き取り、構造物補強用強化繊維シ−トを得た。
【0029】次いで、得られた構造物補強用強化繊維シ
−トを実際に構造物に使用した。100mm×100m
m×400mmのコンクリ−ト製ブロック表面中央部
に、幅1mm、長さ25mmのスリットを入れて、さら
にプライマ−として常温硬化性低粘度液状エポキシ樹脂
を薄く塗布して、ブロック表面とマトリックス樹脂とが
接着しやすいようにした。
【0030】この表面上にマトリックス樹脂として常温
硬化性エポキシ樹脂を塗布し、その上にスリット方向と
炭素繊維の配向方向が直角になるように構造物補強用強
化繊維シートを積層した後クラフト紙を除去し、このシ
−ト上に前記と同様の常温硬化性エポキシ樹脂を塗布し
て24時間放置し、炭素繊維含有量47wt%の繊維強
化複合材シ−トを得た。得られたシ−トはブロックと強
固に接着しており、曲げ試験を行ってもブロックが破断
するまで剥離しなかった。
【0031】この繊維強化複合材シ−トの断面を走査型
電子顕微鏡で観察したところ、1〜2mmの気泡の存在
は確認されたが、5mm以上の気泡は観察されなかっ
た。また、構造物補強用強化繊維シ−トに別途マトリッ
クス樹脂を含浸して得られた炭素繊維含有量47wt%
の繊維強化複合材シ−トの引張破断強度は、420kg
f/mm2であった。
【0032】比較例1 ピッチ系炭素繊維(商品名:XN40、日本石油株式会
社製)12,000本を束ねて経糸として、この経糸に
5回/mの軽い撚りを加えて隙間なく配列した。次に、
融点80℃のホットメルト繊維とガラス繊維の混繊糸を
緯糸として、緯糸間隔10mmで経糸に織り込み、目付
け量200g/m2の炭素繊維一方向材とした。
【0033】この炭素繊維一方向材を供給ロールから織
物繰り出し機で繰り出して、さらにエポキシ樹脂系の接
着剤を均一に塗布した離型紙を積層してガイドロ−ルに
通した。この積層物を90℃に加熱した予熱ロ−ル上を
通過させ、さらに90℃に加熱した圧力2kgf/cm
2のニップロ−ル間に通した後、20℃の冷却ロ−ル上
を通して巻き取り、構造物補強用強化繊維シ−トを得
た。
【0034】次いで、得られた構造物補強用強化繊維シ
−トを実際に構造物に使用した。100mm×100m
m×400mmのコンクリ−ト製ブロック表面中央部
に、幅1mm、長さ25mmのスリットを入れ、さらに
プライマ−として常温硬化性低粘度液状エポキシ樹脂を
薄く塗布して、ブロック表面とマトリックス樹脂とが接
着しやすいようにした。
【0035】この表面上にマトリックス樹脂として常温
硬化性エポキシ樹脂を塗布し、その上にスリット方向と
炭素繊維の配向方向が直角になるように構造物補強用強
化繊維シートを積層した後離型紙を除去し、その上に前
記と同様の常温硬化性エポキシ樹脂を塗布して24時間
放置し、炭素繊維含有量52wt%の繊維強化複合材シ
−トを得た。この繊維強化複合材シ−トの断面を走査型
電子顕微鏡で観察したところ、5mm以上の気泡が多数
観察された。
【0036】また、構造物補強用強化繊維シ−トに別途
マトリックス樹脂を含浸して得られた炭素繊維含有量5
1wt%の繊維強化複合材シ−トの引張破断強度は38
0kgf/mm2であった。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構造物補
強用強化繊維シ−トを使用すれば、強化繊維層へのマト
リックス樹脂の含浸性が良好なことから、構造物に対す
る高い補強強度が得られる。また、支持体シ−トがある
ため作業性が良好で、加熱溶融されたホツトメルト接着
剤が強化繊維に絡み、冷却されて強化繊維を拘束するた
め毛羽立ちも防止できる。さらに、複数層積層して補強
する際には、強化繊維層へのマトリックス樹脂の含浸性
が良好なため現場での施工時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構造物補強用強化繊維シ−トの一例
を示す正面図および断面図。
【図2】 本発明の構造物補強用強化繊維シートを構造
物に適用する説明図。
【図3】 本発明の構造物補強用強化繊維シ−トの製造
工程図。
【図4】 本発明の構造物補強用強化繊維シ−トの他の
製造工程図。
【符号の説明】
1:経糸(強化繊維束)、2:緯糸(ホットメルト接着
剤で処理した繊維)、3:支持体シート、4:マトリッ
クス樹脂、5:構造物、6:ひび割れ、7:織物繰り出
しロール、8:支持体送り出しロール、9:予熱ロー
ル、10:ニップロール、11:冷却ロール、12:巻
取りロール、13:クリールスタンド、14:織り機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29B 11/16,15/08 - 15/14 C08J 5/04 - 5/10,5/24 E01D 21/00 E04C 5/07

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維束を経糸とし、ホットメルト接
    着剤で処理した繊維を緯糸とした強化繊維層と支持体シ
    −トからなり、該支持体シ−トが緯糸と線接着している
    ことを特徴とする構造物補強用強化繊維シ−ト。
  2. 【請求項2】 構造物と請求項1に記載の構造物補強用
    強化繊維シート間にマトリックス樹脂を介在させた後、
    支持体シートを剥離し、該強化繊維シート上にさらにマ
    トリックス樹脂を積層することを特徴とする構造物の補
    強方法。
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