JP3099730B2 - 一方向性強化繊維複合基材 - Google Patents

一方向性強化繊維複合基材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化プラスチ
ックの強化用基材として、また、繊維強化プラスチック
やコンクリート構造体等の補強補修用基材として用いら
れる一方向性強化繊維複合基材に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維やガラス繊維等の強化繊維を一
方向に引き揃えたシート状基材は、いろんな形で繊維強
化プラスチックやコンクリート構造体の強化材として利
用されている。例えば、一方向に引き揃えられたシート
状基材を樹脂ワニス中に含浸させ、乾燥し、半硬化状の
プリプレグとして使用する場合、更に、一方向に引き揃
えられたシート状基材に強化繊維の織物を積層し、同様
にプリプレグとして使用する場合、また、一方向に引き
揃えられたシート状基材に強化繊維の織物やチョップド
ストランドマットを積層し、その層間をニードリングや
樹脂パウダーで部分固着したものを使用する場合(特公
平1−22147号)、また、最近では、高速道路や橋
脚等のコンクリート構造体の老化に対する補強補修用の
基材として、薄く全面に塗布された接着剤層を介して強
化繊維の織物や離型シート、離型フィルム等の支持体上
に一方向に引き揃えられた強化繊維シートを積層したも
のが開示されている(特開平6−206272号)。
【0003】しかし、一方向に引き揃えられたシート状
基材をプリプレグにして使用する場合は、プリプレグの
ライフの問題から常温硬化型の樹脂を使用することがで
きず、樹脂の選択の点で制限を受ける。このような問題
を避けるためマトリックス樹脂として熱可塑性樹脂を用
いた一方向引き揃えプリプレグも市販されているが、こ
の場合は、常温での柔軟性に乏しく、賦形性をもたせる
ためには予熱する必要がある。一方向に引き揃えられた
シート状基材に強化繊維の織物やチョップドストランド
マットを部分固着したものは、樹脂の選択の問題やフィ
ルム剥がし等の煩わしさがなく、また、一方向に引き揃
えられた強化繊維がバラける等の取扱性の問題もない
が、層間の接着が部分固着であるため、織物やマット層
をある程度単重の大きいものにしなければならず、強化
材層中に占める一方向性の強化繊維の割合がそれだけ小
さくなる。また、特に、織物を用いた場合にいえるが一
方向性基材シートの反対側(織物側)から樹脂を含浸さ
せる場合に、時間がかかるという問題がある。
【0004】また、接着剤層を介して支持体上に一方向
性基材シートを積層したものは、基材シートの支持体面
側に薄いとはいえ全面に接着剤が塗布されているため接
着剤層側から樹脂を含浸させる場合に時間がかかる。ま
た、この一方向性基材シートを、コンクリート構造体の
補強補修用に用いる場合は、一方向に引き揃えられる強
化繊維として通常炭素繊維が用いられる。この炭素繊維
側から樹脂を含浸させる際に、刷毛等で樹脂を塗布する
と炭素繊維は支持体層側に薄く接着剤を塗布されている
だけのため、刷毛による摩擦のため表面側が毛羽だって
しまい塗布作業がやりにくいという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題を解決するに当たり、繊維強化プラスチックの成形作
業やコンクリート構造体の補強補修作業の取扱い時に、
一方向に配列された強化繊維がバラけたりせず、樹脂の
含浸性が良く、樹脂の選択に制約もなく、一方向に配列
された強化繊維の補強効果に優れており、且つ、刷毛な
どで樹脂を塗布含浸させる際に、表面に毛羽だちを起こ
さないような一方向性強化繊維複合基材の提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上記課題
を解決するためには、一方向に引き揃えられた強化繊維
からなる基材シートの両面に、無機または有機繊維から
なるメッシュ状体が該メッシュ状体の繊維の部分で粘着
性樹脂により粘着固定されている一方向性強化繊維複合
基材とすることにより、更には、一方向に引き揃えられ
た強化繊維からなる基材シートの片面に無機繊維よりな
るメッシュ状体が粘着固定され、もう一方の面に有機繊
維からなるメッシュ状体が粘着固定されており、それぞ
れのメッシュ状体による粘着固定がメッシュ状体の繊維
の部分にのみ付着している樹脂により行われている一方
向性強化繊維複合基材とすることにより課題の解決が可
能であることを見出だしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一方向性強化繊維複合基
材について更に詳細に説明する。図1に示すように本発
明の一方向性強化繊維複合基材1は、一方向に引き揃え
られた強化繊維2からなる一方向性基材シート20の
面に、メッシュ状体3,3′が、メッシュ状体を構成す
るメッシュ状体用繊維4,4′の回りに付着している粘
着性樹脂5,5′により粘着固定されている。本発明に
用いられる一方向に引き揃えられる強化繊維2として
は、ガラス繊維や炭素繊維、アラミド繊維、アルミナ繊
維等の連続繊維が一種類で、または複数種類で使用され
る。連続繊維の形態としては、フィラメント径が3μm
〜30μmのモノフィラメントを100〜12000本
集束したストランドを無撚りの状態で、または軽く撚り
をかけた状態で用いられる。1本のストランドの番手と
しては、50〜1000texの範囲のものが使用され
る。
【0008】また、無機または有機繊維からなるメッシ
ュ状体に使用されるメッシュ状体用繊維4,4′は、ガ
ラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維等の
外に、用途によっては、ポリエステル繊維、ナイロン繊
維、アクリル繊維、ビニロン繊維等の有機繊維も使用す
ることができる。一方向に引き揃えられた強化繊維とメ
ッシュ状体に使用されるメッシュ状体用繊維とは同じ種
類でも異なる種類でも良い。また、メッシュ状体用繊維
4とメッシュ状体用繊維4′とは同じ種類の繊維から構
成されていても良いし、また、異なる繊維から構成され
ていても良い。例えば、片面を無機繊維よりなるメッシ
ュ状体3、他面を有機繊維よりなるメッシュ状体3′
しても良い。本発明のメッシュ状体とは、原則的には経
糸と緯糸とを有し織物状を構成し、糸の間隔が2〜20
mmのものを指す。間隔が2mmより小さい場合は、樹
脂を含浸する際にメッシュ状体が障害となり、20mm
より大きい場合は、樹脂を含浸させる場合の刷毛による
摩擦により、一方向に引き揃えられた強化繊維が毛羽だ
ちを起こしやすくなる。
【0009】織物状ということは織物も含むが織物以外
でも上記構成のものであれば当然含まれる。例えば、組
布といわれる経糸と緯糸を重ね、その交点を熱溶融性の
樹脂等で接着した布状体がある。これは織機を使わずに
製造できるためコストが織物と比較すると安く、且つ、
メッシュ状の織物と比較して取扱性も良い。組布として
は二軸の他に三軸もあるがこれも本発明のメッシュ状体
の中に含まれる。三軸は経糸に対し斜行糸が2方向に配
されたものであり、二軸組布や織物と比較して強度やそ
の他の特性の方向性が少なく、本発明に用いられる支持
体として好適である。本発明に使用されるメッシュ状体
は、単重が10〜70g/m2 のものであり、更に好ま
しくは10〜40g/m2 である。10g/m2 より小
さい場合は、支持体としての強度が十分でなく、70g
/m2 より大きい場合は、複合基材中に占めるメッシュ
状体の割合が大きくなり、成形体中での一方向への補強
効果が低下することになる。
【0010】本発明の織物や組布等のメッシュ状体に塗
布される粘着性樹脂としては、常温で粘着性を有するも
のが使用される。補強される樹脂がエポキシ樹脂の場合
は、エポキシ樹脂系の粘着性樹脂が適し、また、ポリエ
ステル樹脂の場合はポリエステル樹脂系の粘着性樹脂
が、フェノール樹脂の場合は、フェノール樹脂系の粘着
性樹脂が適する。同系統の樹脂を用いることにより、樹
脂同志の馴染みが良くなりメッシュ状体自体も強化材化
してしまうことが可能になる。エポキシ系の粘着性樹脂
としてはビスフェノール型のエポキシ当量が220〜3
40程度のエポキシ樹脂、例えばエピコート834[油
化シェルエポキシ(株)製]が使用できる。また、常温
で粘稠液状のエポキシ樹脂と常温で固体のエポキシ樹脂
例えばエピコート828とエピコート1001[いずれ
も油化シェルエポキシ(株)製]を混合したものも使用
することができる。これら粘着性樹脂は硬化剤や触媒を
用いずに樹脂単体で使用される。
【0011】樹脂の付着率としては10〜70wt%の
範囲であり、より好ましくは15〜50wt%の範囲で
ある。10%より小さい場合は、粘着力が十分でなく、
70より大きい場合は、樹脂がメッシュの目を塞ぐよう
になりマトリックス樹脂の含浸を阻害したり、ボイドの
抱き込みをおこしやすく、成形体の強度物性が低下する
原因になりやすい。ここでいう樹脂の付着率は、 RC =(WR ×100)/(WM +WR ) で表される。上式において RC ;メッシュ状体中の粘着性樹脂分の重量% WR ;メッシュ状体中の粘着性樹脂分の重量 WM ;メッシュ状体の重量 をしめす。また、用途によっては必ずしもマトリックス
樹脂と同系統の粘着性樹脂を使用する必要はなく、例え
ば、粘着テープ等に用いられるアクリル樹脂系等の粘着
性樹脂を用いることもできる。本発明の一方向に引き揃
えられた強化繊維は連続に配置されても良いし間隔をお
いて配置されても良い。また、本発明の一方向性強化繊
維複合基材を巻き取る場合は、片面に薄いポリエチレン
フィルムのようなセパレータを入れ一緒に巻き取ること
が望ましい。
【0012】次に本発明の一方向性強化繊維複合基材の
製造方法について図2により説明する。まず、強化繊維
2を一方向に揃えて強化繊維パーン15から引き出しシ
ート状に並べ、櫛状ガイド7を通しピッチを揃え、一方
向性基材シート20とする。一方、メッシュ状体3をロ
ール12から引き出し、ホットローラを有するレジンコ
ータ8aにより粘着性樹脂5がコーティングされる。粘
着性樹脂5は常温で粘稠性を有し、ホットローラにより
加熱されることによりコーティング可能な粘度に調整さ
れる。コーティング量は樹脂の粘度やローラの回転速
度、メッシュ状体の引き出し速度等により制御される。
樹脂の塗布量は前記したように重量%で10〜70%の
範囲が望ましく、この範囲内であれば図1に示すように
メッシュ状体を構成するメッシュ状体用繊維4の表面に
粘着性樹脂5が塗布された状態になる。メッシュ状体3
への粘着性樹脂5の塗布は、コーティング法に限らず、
含浸法やスプレー法等により行うことも可能である。樹
脂がコーティングされたメッシュ状体3は、一方向性基
材シート20と圧着ロール9a,9bにより積層圧着さ
れる。更に、メッシュ状体3′を、ロール12′から引
き出し、レジンコータ8bにより粘着性樹脂5′をコー
ティングし、一方向性基材シート20の、メッシュ状体
3が積層圧着された面とは反対側の面に圧着ロール10
a,10bにより積層圧着し、両面にメッシュ状体3、
3′が粘着固定された一方向性強化繊維複合基材が得
られる。
【0013】図2では、一方向性強化繊維複合基材
片面にセパレータ用フィルム6が重ねられ、一方向性強
化繊維複合基材は巻取ロール14に巻き取られる。
では、一方向性基材シートの両面にメッシュ状体が粘
着積層された図1に示すような一方向性強化繊維複合基
がしめされているが、用途によっては片面に積層
ただけの一方向性強化繊維複合基材とすることも可能で
ある。このように本発明の一方向性強化繊維複合基材
は、溶剤などを使用せずに製造することができ、従って
乾燥装置などを必要とせず、簡単な方法、装置で製造す
ることができる利点を有する。本発明の一方向性強化繊
維複合基材の巻取にセパレータを用いる場合、透明また
は半透明のプラスチックフィルムが望ましい。この様な
フィルムとしては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル等のフィルムが
適当である。透明または半透明のフィルムを用いるの
は、コンクリート構造物の補強などの場合に、基材の合
わせ目の幅をコントロールし易くするためである。従っ
て、基材の合わせ目幅のコントロールが必要ない場合
は、シリコン系等の離型剤により処理された離型紙のよ
うな不透明なものも使用することができる。
【0014】本発明の一方向性強化繊維複合基材を用い
て繊維強化プラスチックを成形する場合、型の形状に合
わせて切断し、一方向に揃えられた強化繊維の方向に合
わせて必要枚数を積層する。上から樹脂をかけて含浸さ
せ、型を閉じ圧力をかけ樹脂を硬化させる。本発明の一
方向性複合基材は、一方向に引き揃えられた強化繊維基
材シートの片面または両面にメッシュ状体が粘着固定
れているため適当な形状に切断しても一方向に引き揃え
られた強化繊維がバラけたりしない。また、メッシュ状
体で粘着固定されているだけのため基材自体が柔軟性を
保持しており、型合わせなどの作業も容易である。
【0015】樹脂を含浸させる場合もメッシュ状体が表
面にメッシュ状体の繊維の部分で粘着固定されているだ
けのためメッシュ状体の開口部分から樹脂が一方向性基
材シートに浸透しやすく、基材シートもその表面に接着
剤層等を有しないため樹脂の含浸速度が速い。また、樹
脂を含浸させる際に、刷毛やローラ等で表面を摩擦して
もメッシュ状体が表面にあるため一方向に引き揃えられ
た強化繊維は、毛羽だちなどを起こさない。また、本発
明の一方向性強化複合基材は、メッシュ状体の湿る比率
が小さいため、本来の目的である一方向への補強硬化を
大きくすることができる。更に、両面にメッシュ状体を
張付けたものは、どちらの面も同じように使用すること
ができるため面を自由に選択できるという利点も有す
る。
【0016】本発明の一方向性強化繊維複合基材を高速
道路や橋脚などのコンクリート構造体の補強補修工事に
用いることもできる。その場合は現場施工になる。補修
必要な場所に合わせて適当な大きさに切断する。補修箇
所にプライマーを塗布し、更に常温硬化型の例えばエポ
キシ樹脂等を塗布する。切断した複合基材を張り付けそ
の上から更に刷毛でエポキシ樹脂を塗布する。上記した
ような補強補修方法において、本発明の一方向性強化繊
維複合基材は、切断しても強化繊維がバラけることもな
く、また樹脂の含浸速度も速く、一方向の補強効果も大
きい。樹脂塗布時の表面の毛羽だちもなく、樹脂の選択
にも制約が少なく、両面にメッシュ状体を張り付けたも
のの場合はどちらの面も同様に使用することができ、現
場での施工性、取扱性等が非常に良い。
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】 <実施例一方向性基材シート 強化繊維としてPAN系炭素繊維[トレカT300−1
2K;東レ (株)製]を用い、200g/m 2 となるよ
うに引き揃え一方向性基材 シートとした。 (T300−
12Kはフィラメント径7μmで集束本数12000
本) メッシュ状体 ガラス繊維製三軸組布[KT228A;日東紡績(株)
製]を用いた。 三軸組布の仕様は次の通りである。 単重 14g/m2 密度(タテ×ナナメ) 1本/9mm×1本/9mm一方向強化繊維複合基材の製造 上記ガラス繊維三軸組布に粘着性樹脂としてエポキシ樹
脂[エピコート834;油化シェルエポキシ(株)製]
を図に示すホットロールによるロールコーター法によ
り、14g/m2塗布したものを作製し、一方向性基材
シートの上に加熱圧着し、更に一方向性基材シートの反
対側の面に同様に樹脂をコーティングしたガラス繊維製
三軸組布を加熱圧着し両面に三軸組布が粘着固定された
一方向性炭素繊維複合基材を得た。このようにして得ら
れた一方向性炭素繊維複合基材をエポキシ樹脂に含浸さ
せたところ含浸性も良好であり、炭素繊維基材の毛羽だ
ちの発生もなく、施工性も良好であった。
【0020】<実施例> 一方向性基材シートとして実施例1と同じものを用い、
メッシュ状体としてビニロン製三軸組布[KTV322
6;日東紡績(株)製]と実施例で用いたガラス繊維
製三軸組布を用いた。ビニロン製三軸組布の仕様は次の
通りである。 単重 21.3g/m2 密度(タテ×ナナメ) 1本/9mm×1本/9mm 上記の三軸組布を用い、図2に示す方法により、片面に
ガラス繊維製三軸組布、もう一方の面にビニロン製三軸
組布が粘着固定された一方向性炭素繊維複合基材が得ら
れた。塗布量は両面とも10g/m2とした。実施例
で得られた一方向性炭素繊維複合基材をエポキシ樹脂に
含浸させたところ含浸性も良好であり、炭素繊維基材の
毛羽だちの発生もなく、施工性も良好であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の一方向性強化繊維複合基材は、
樹脂の含浸性にも優れ、一方向に引き揃えられた強化繊
維の比率が高いため一方向への補強効率を高めることが
できる。又、本発明の一方向性強化繊維複合基材は、一
方向に揃えられた強化繊維がバラけることなく、柔軟性
を有し型合わせも容易であり、かつ、表裏面による選択
性もなく取扱性、現場施工性に優れている。本発明の一
方向性強化繊維複合基材の製造は、溶剤を使用せず製造
することができ、従って、乾燥装置を必要とせず、簡単
な設備で効率的に製造することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一方向強化繊維複合基材の幅方向の端
面図
【図2】本発明の一方向性強化繊維複合基材製造の一例
を示す概略図
【符号の説明】1. 一方向性強化繊維複合基材 2. 強化繊維 3,3′. メッシュ状体 4,4′. メッシュ状体用繊維 5,5′. 粘着性樹脂 6. セパレータ用フィルム 7. 櫛状ガイド 8a,8b. レジンコータ 9a,9b. 圧着ローラ 10a,10b. 圧着ローラ 11a,11b. プレスローラ 14. 巻取ロール 15. 強化繊維パーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29B 11/16 B29B 15/08 - 15/14 C08J 5/04 - 5/10 C08J 5/24 E04G 23/02 - 23/03 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に引き揃えられた強化繊維からな
    る基材シートの両面に、無機または有機繊維からなるメ
    ッシュ状体が該メッシュ状体の繊維の部分で粘着性樹脂
    により粘着固定されていることを特徴とする一方向性強
    化繊維複合基材。
  2. 【請求項2】 一方向に引き揃えられた強化繊維からな
    る基材シートの片面に無機繊維からなるメッシュ状体粘
    着固定され、もう一方の面に有機繊維からなるメッシュ
    状体が粘着固定されており、それぞれのメッシュ状体に
    よる粘着固定がメッシュ状体の繊維の部分にのみ付着し
    ている樹脂により行われていることを特徴とする一方向
    性強化繊維複合基材。
  3. 【請求項3】 請求項1において、一方向に引き揃えら
    れた強化繊維が炭素繊維で、メッシュ状体がガラス繊維
    からなり、該メッシュ状体が炭素繊維からなる基材シー
    トの両面に粘着固定されていることを特徴とする一方向
    性強化繊維複合基材。
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