JP2943636B2 - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JP2943636B2
JP2943636B2 JP6288474A JP28847494A JP2943636B2 JP 2943636 B2 JP2943636 B2 JP 2943636B2 JP 6288474 A JP6288474 A JP 6288474A JP 28847494 A JP28847494 A JP 28847494A JP 2943636 B2 JP2943636 B2 JP 2943636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高効率データ圧縮を
採用したレコーダ等に用いて好適な信号処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタルデータを記録する際
には、その記憶容量を小さくするために、各種のデジタ
ルデータ圧縮技術が用いられてきた。ここでは、代表的
な例として、帯域分割符号化(SBC;サブバンドコー
ディング)および適応変換符号化(ATC)について説
明する。帯域分割符号化による圧縮法では、アナログ波
形を帯域通過フィルタ(BPF;Band Pass Filter)群
によって帯域分割して符号化する。さらに、帯域分割さ
れた信号に、その重要さに応じて適切なビット数を割当
て、該割当てられたビット数で量子化する。すなわち、
この方式では、これまでの圧縮法のように単に波形の統
計的な特性を考慮して圧縮するのではなく、信号を受け
取る人間の知覚処理過程に整合するようにして圧縮する
ようになっている。
【0003】また、適応変換符号化による圧縮法では、
アナログ波形を所定の区間毎に直交変換(例えば、フー
リエ変換によるスペクトル変換)し、その変換係数を適
応符号化する。ここで、適応符号化とは量子化間隔を適
宜、状況に応じて変化させながら量子化することであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した圧
縮技術を、例えば、マルチトラックのレコーダに適用し
て、性能/価格比を上げようとすると、十分な圧縮性能
は得られるが、再生時の圧縮データのデコードの際に時
間遅れを生じるという問題がある。すなわち、マルチト
ラック・レコーダでは、例えば、予め圧縮記録しておい
た信号に同期させて、後から別のトラックに他の信号を
記録するという作業が行なわれる。この時、予め圧縮記
録しておいた信号を再生するのであるが、再生するため
のデータ処理に時間がかかるため、頭出しにおいて直ち
に再生音が出てこないという問題を生じる。特に、上述
した技術では、FFT等のブロックデータ処理が含まれ
ており、これが聴感上無視できないほどの再生時の立上
がり遅れを生ずる。
【0005】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、圧縮データのデコード時における時間遅れが生
ぜず、このため高圧縮率の圧縮法を効果的に用いること
ができる信号処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明は、データを所定の圧縮
処理によつて圧縮して外部記憶手段に記録するととも
に、前記外部記憶手段に記録した圧縮デー夕を所定のデ
コード処理によって元のデータに戻し、該元のデータに
基づいて音信号を生成する信号処理装置において、発音
指示を発生する発音指示手段と、該発音指示に先立っ
て、前記圧縮データの所定の開始位置から所定の部分ま
でを予めデコード処理して元のデータに戻し、先頭デー
タとして所定の記憶手段に記憶し、該発音指示の発生に
応じて、前記所定の記憶手段に記憶された先頭データに
基づいて音信号の発生を開始するとともに前記所定の部
分以降の圧縮データのデコード処理を開始して、前記先
頭データに基づく音信号の発生と平行して前記所定の部
分以降の圧縮データのデコード処理を行い、前記先頭デ
ータに基づいた音信号の発生に引き続いて前記所定の部
分以降の圧縮データのデコード処理の結果生成された元
のデータに基づいて音信号を生成する演算手段とを設け
てなるものである。また、請求項2記載の発明は、請求
項1記載の発明において、前記演算手段の前記デコード
処理は、所定量の圧縮データ単位で実行され、かつ、該
所定量の圧縮データを再生して得られた元のデータに基
づいて、該所定量の圧縮データのデコード処理に要する
デコード時間より長い時間の音信号が生成可能であるこ
とを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、請求
項2記載の発明において、前記演算手段は、前記先頭デ
ータに基づく音信号の生成期間内に、前記所定量の圧縮
データのデコード処理が可能であることを特徴とする。
【0007】
【作用】外部記憶手段に記録された圧縮データの任意の
位置からデコ−ド処理を行う場合、該デコード処理に先
立って、圧縮データのデコード開始位置から所定の部分
までを演算手段によって予め元のデータに戻した後、該
データを所定の記憶手段に記憶する。そして、上記所定
の部分以降のデコード処理の準備が整った時点で、所定
の記憶手段に記憶したデコードされたデータを出力する
とともに、上記所定の部分以降の圧縮データを順次デコ
ード処理を行い、前記デコード処理されたデータの出力
と並行して上記所定の部分以降のデコード処理を行い、
先にデコードされたデータの出力に引き続いて上記所定
の部分以降のデコード処理により生成されたデータを出
力する
【0008】
【実施例】次に図面を参照してこの発明の実施例につい
て説明する。図1はこの発明の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。パネルスイッチ1は、同期再生の開
始、停止を指示、マークしたブロックの頭出しを指定、
また、同期再生するトラックを指定するためのキーなど
から構成されており、これらのキーの状態はCPU(中
央処理装置)5へ供給される。また、ディスプレイ2は
上記パネルスイッチ1による指示等、当該装置の状態を
表示する。
【0009】ここで、パネルスイッチ1の一例を図2
(a)に示す。この図において、パネルスイッチ1は、
テンキー、録音再生の開始するキー、動作停止を指示す
るキー、再生トラックやデータ位置を指示するキー等か
ら構成されている。具体的には、再生の開始を指示する
「PLAY」キー1a、録音の開始を指示する「RE
C」キー1b、上記再生および録音を停止させる「ST
OP」キー1c、どのトラックまたは位置から再生する
かを指示する「トラック」キー1dおよび「位置」キー
1e、後述する同期再生を行なう先頭位置を指示する
(マークする)「マーク」キー1f、そして、同期再生
の開始を指示する「同期再生」キー1gからなる。ま
た、上述した各種キーに付帯して数値を入力するための
テンキー1hがある。
【0010】ディスプレイ2には、再生中のトラック名
や音色の種類、あるいは、押下されたキーによっては同
期再生されているトラック位置等が表示される。なお、
録音データはブロック単位で後述する外部記憶装置9に
記憶されており、1ブロックが1024サンプルのデー
タからなる。図2(b)ではトラックキー1dが押下さ
れた際の表示例を示しており、この例の場合、トラック
名と、該トラックの演奏楽器名が表示されている。ま
た、図2(c)では「位置」キー1eが押下された際の
表示例を示しており、所定のトラックにおいて、全体で
2600ブロック中の800ブロック目が指定されたこ
とが、数値とともに棒グラフで表されている。
【0011】CPU5は所定のプログラムを実行し、当
該装置の各部を制御する。プログラムROM(読み出し
専用メモリ)6には、当該装置において実行される上記
プログラム(後述)が記憶されている。ワーキングRA
M(ランダムアクセスメモリ)7には上記CPU5によ
る演算結果等が記憶される。また、テンポラリRAM8
には圧縮データをデコートする際に、同期再生される最
初の部分のデータが記憶される。外部記憶装置は、圧縮
データを記憶するものであり、例えば、ハードディス
ク、あるいはDRAMやフラッシュメモリのような半導
体メモリや光磁気ディスク等からなる。DMA(ダイナ
ミックメモリアクセス)回路14は、CPUからの指示
に応じて各種メモリや外部記憶、ADC等の間のデータ
転送を行う。
【0012】次に、演算器10はDFTベースのATC
(Adaptive Transform Corder)の方法に基づく、圧縮
演算(エンコード)および再生演算(デコード)を行な
う。圧縮演算はブロック単位で行なわれるようになって
おり、1ブロックが1024波形サンプルからなってい
る。演算器10は図3に示すブロック図のような構成と
なっており、該内部には1回の演算に用いられるブロッ
ク単位のバッファ(ABUF(i),BBUF(i);
i=0,1)がそれぞれ2組設けられており、連続した
圧縮演算のために、交互に用いられる。言換えると、バ
ッファABUF(i)は圧縮されていないリニア波形の
ためのバッファであり、バッファBBUF(i)は圧縮
された波形のためのバッファである。
【0013】次に、ADC(アナログ/デジタル変換
器)11はアナログ信号をデジタル信号に変換する。こ
のデジタル信号に対して圧縮が行なわれる。DAC(デ
ジタル/アナログ変換器)12はデコードされた圧縮デ
ータをアナログ信号に変換し、図示しないサウンドシス
テムへ供給する。サウンドシステムでは上記アナログ信
号をスピーカ等により楽音(または音声)として出力す
る。また、タイマ13は割込み等をCPU5にかけるた
めの所定のクロックパルスを生成する。
【0014】次に、上述した構成による動作について、
図4〜図6に示すタイムチャートを参照して説明する。 [RECタイムチャート]まず、図4において、REC
キー1bが押下されると、ADC11によってデジタル
信号に変換されたデータがCPU5によって演算器10
のバッファABUFにブロック(1024サンプル)単
位で順次格納される。まず、バッファABUF(0)に
最初の1ブロック目(以下、第0ブロックという)のデ
ータが格納される。第0ブロックのデータが全て格納さ
れると、該バッファABUF(0)のデータが演算器に
よって圧縮が開始される。この圧縮時間を符号Dで示
す。この圧縮時に、バッファABUF(1)に次の第2
ブロック(「1」で示されている)のデータが格納され
ていく。また、圧縮されたデータはバッファBBUF
(0)に書き込まれる。そして、第0ブロックのデータ
圧縮が終了すると、バッファBBUF(0)のデータを
外部記憶装置9へ書き込む。この書き込みの時間を符号
Sで示す。この書き込みの間にも、バッファABUF
(1)へは第1ブロックのデータが格納されていく。
【0015】上記第1ブロックのデータの格納が終了す
ると、次に、該データの圧縮が行なわれ、圧縮データは
バッファBBUF(1)に書き込まれる。そして、デー
タ圧縮が終了すると、バッファBBUF(1)に書き込
まれた圧縮データは外部記憶装置へ書き込まれる。この
間に、バッファABUF(0)には、第2ブロックのデ
ータが格納されていく。以下、同様にして、バッファA
BUF(0),(1)およびバッファBBUF(0),
(1)を交互に用いることで連続して圧縮を行なってい
く。なお、この場合には、バッファBBUFはシングル
でもよい。あるいは、バッファABUF上で演算を行な
うようにすれば、バッファBBUFは1つも必要ない。
【0016】[PLAYタイムチャート]まず、図5に
おいて、PLAYキー1aが押下されると、外部記憶装
置9から第0ブロックの圧縮データを読み込み、バッフ
ァBBUF(0)に格納する。圧縮データの格納が終了
すると、次に、演算器10によるデコードが開始され
る。このデコードされた第0ブロックのデータはバッフ
ァABUF(0)に格納されていく。そして、デコード
が終了すると、バッファABUF(0)に格納された第
0ブロックのデータは順次DAC12に供給されてアナ
ログ信号に変換される。この間に、次の第1ブロックの
圧縮データを外部記憶装置9から読み込み、バッファB
BUF(1)に格納していく。そして、圧縮データの格
納が終了すると、演算器によるデコードが行なわれ、デ
コードされた第1ブロックのデータはバッファABUF
(1)に格納されていく。
【0017】上記外部記憶装置9からの圧縮データをバ
ッファBBUF(i)に格納し、さらに、これをデコー
ドする合計時間(S+D)は、バッファABUF(i)
からDAC12へデコードされたデータを供給する(ア
ナログ変換する)時間Eより必ずしも短い必要はなく、
各々が時間Eより短ければよい。すなわち、上記第0ブ
ロックのデコードされたデータがDAC12に全て供給
されるまでには、上記第1ブロックの圧縮データの全て
は既にデコードされてバッファABUF(1)に格納さ
れている。したがって、第0ブロックのデコードされた
データ(バッファABUF(0))のDAC12への供
給が終了すると、直ちに、第1ブロックのデコードされ
たデータ(バッファABUF(1))をDAC12へ供
給し始める。以下、同様にして、バッファABUF
(0),(1)およびバッファBBUF(0),(1)
を交互に用いることで、第2、第3ブロックの圧縮デー
タを順次デコードし、該デコードされたデータを連続し
てDAC12へ供給する。
【0018】[途中再生タイムチャート]次に、図6に
おいて、マークされた任意の位置から再生する場合につ
いて説明する。例えば、上述した図5に示すタイムチャ
ートにおいて、マークされた位置から再生する場合に
は、まず、所定の時間分(HT;ヘッドタイム)のデー
タを予め演算器10によってデコードしてテンポラリー
RAM8に記憶しておく。この場合には、第1ブロック
のデータ(マークされた位置以降のデータ)と第2ブロ
ックのデータをデコードしテンポラリーRAM8に記憶
しておく。そして、途中再生開始のタイミングを指示す
る同期パルスが供給されると、まず、上述したテンポラ
リーRAM8に記憶されていたデータ(マークされた位
置のアドレス以降のデータ)を所定サンプリング速度で
順次読み出してDAC12へ供給し、サウンドシステム
から出力する。また、これと同時に、第3ブロックの圧
縮データを外部記憶装置9から読み込んでバッファBB
UF(0)へ格納する。
【0019】そして、上記格納が終了すると、演算器1
0によりバッファBBUF(0)の圧縮データをデコー
ドし、これをバッファABUF(0)へ格納していく。
この時間、上記第1ブロックのデータと第2ブロックの
データは順次DAC12へ出力されている。そして、第
2ブロックのデータが出力し終えると、引き続き、バッ
ファABUF(0)に格納された第3ブロックのデータ
をDAC12へ出力する。また、これと並行して、第4
ブロックの圧縮データを外部記憶装置9から読み込み、
バッファBBUF(1)へ格納する。以下、上述した通
常のPLAY動作と同様に、バッファABUF(0),
(1)およびBBUF(0),(1)を交互に用いるこ
とで、順次、第5、第6、……第nブロックのデータを
デコードし、DAC12へ出力する。なお、この場合、
同期パルスが供給されるまでの処理をモードフラグSC
を「1」(パルス待ち)とし、予めデコードしておいた
データの再生処理をモードフラグSCを「2」とし、さ
らに、通常の再生処理をモードフラグSCを「0」とし
て表す。
【0020】ここで、ヘッドタイムHTの設定について
説明する。通常、ヘッドタイムHTは1フレーム以上、
2フレーム以下となる。これは、例えば、デコード演算
を無限に速くすると、遅れ時間は外部記憶装置9からの
圧縮データの読み込みに要する時間のみとなる。しかし
ながら、デコード演算を速くするには、当然のことなが
ら高速な演算器が必要となり、このため装置規模が大き
くなるとともに、コストも大となる。したがって、一般
的には、最低必要な演算速度(S+D≦(1/50KH
z)×1024、すなわち、約20msec)程度で設
計するのが望ましい。その場合、S+Dが1フレーム分
の再生時間Eに近付き、この結果、途中再生時の遅れは
1〜2フレーム相当時間となる。
【0021】次に、上述したタイムチャートにおける動
作を図7〜図14に示すフローチャートを参照して説明
する。まず、RECキーオンイベント処理について図7
を参照して説明する。 [REC処理]RECキー1bが押下されると、ステッ
プSA1において、タイマ13が動作中であるか否かを
判断する。これは既にPLAY処理またはREC処理が
動作しているか否かを判断するためである。ここで、既
にPLAY処理またはREC処理が動作している場合に
は、ステップSA1における判断結果が「YES」とな
り、当該処理を終了する。
【0022】一方、PLAY処理またはREC処理がま
だ動作していない場合には、ステップSA1における判
断結果は「NO」となり、ステップSA2へ進む。ステ
ップSA2では、パネルスイッチ1に設定されたトラッ
クおよび位置を外部記憶装置9のインターフェイスに設
定する。次に、ステップSA3へ進み、演算器10をエ
ンコーダとして動作するように設定する。
【0023】そして、ステップSA4において、フラグ
RECを「1」に、バッファフラグiを「0」に、スト
ップフラグSFを「0」に設定する。なお、フラグRE
CはREC動作中であることを示すフラグであり、バッ
ファフラグiはバッファABUF(i)およびBBUF
(i)を指定するフラグである。また、ストップフラグ
SFは後述するSTOPキー1cが押下された場合にセ
ットされるフラグである。次に、ステップSA5へ進
み、タイマ13による割込みをスタートし、当該処理を
終了する。
【0024】[タイマ割込み処理]上記ステップSA5
においてタイマ13による割込みがスタートすると、タ
イマ13が所定のタイミングでCPU5に割込みをかけ
る。割込みがかかると、CPU5は図8に示すタイマ割
込み処理を実行する。この図において、まず、ステップ
SB1において、フラグRECが「1」であるか否かを
判断する。この場合、フラグRECは「1」であるの
で、ステップSB1における判断結果は「YES」とな
り、ステップSB2へ進む。ステップSB2では、AD
C11により入力波形をデジタル変換し、このデジタル
データをバッファABUF(i)に順次格納する(この
場合、iは「0」である)。
【0025】次に、ステップSB3において、バッファ
ABUF(i)に全てのデータが格納されたか否かを判
断する。そして、このステップSB3における判断結果
が「YES」の場合、すなわち1ブロックのデータが全
て格納された場合には、ステップSB4へ進み、バッフ
ァフラグiを反転し(この場合、「1」とし)、次に読
み込むデータのためのバッファを準備した後、通常の処
理へ戻る。したがって、次の割込み時には、次にブロッ
クのデータがバッファABUF(1)に格納される。
【0026】一方、上記ステップSB3における判断結
果が「NO」の場合にはそのまま通常の処理へ戻り、次
の割込み時に、ステップSB2において引き続き同じバ
ッファABUF(0)にデータを格納する。これは、上
記ステップSB3における判断結果が「YES」になる
まで繰り返し行なわれる。なお、バッファABUF7の
ディジタルデータの書き込みをCPUではなく、DMA
回路に実行させるようにして、フラグRECが「1」の
場合には、DMA転送を指示して直ちに戻り、次いで、
バッファABUFに全てのデータが格納されたらDMA
インターフェースから割り込みを発生し、その割り込み
により、ステップSB4を実行して、バッファフラグi
を反転するようにしてもよい。このような方式によれ
ば、CPUの負荷が軽減され、マルチトラックのときに
非常に有利である。以上のようにして、タイマ割込みが
発生する度に、ADC11より読み込んだデータをバッ
ファABUF(0)とABUF(1)とに交互に格納し
ていく。
【0027】そして、上記ステップSB4において、バ
ッファフラグiを反転した時、すなわち、1ブロックの
データの格納が終了すると、演算器10は、上記バッフ
ァABUF(i)に格納されたデータの圧縮を開始し、
所定時間D経過後、該圧縮データはバッファBBUF
(i)へ格納される。
【0028】そして、上記圧縮が終了すると、タイマ1
3によってCPU5に割込みがかかり、図9に示すエン
コード終了割込み処理が実行される。 [エンコード終了割込み処理]この図において、まず、
ステップSC1において、ストップフラグSFが「1」
であるか否かを判断する。この場合、STOPキー1c
が押下されていないとすると、ステップSC1における
判断結果は「NO」となり、ステップSC2へ進む。ス
テップSC2では、バッファBBUF(i)に格納され
た圧縮データを1ブロック分、外部記憶装置9へ送出さ
せるべく、DMAへ指示する。次いで、ステップSC3
において、1ブロック分のデータの送出が終了したら、
割り込みを発生させて、外部記憶ヘッダを更新させる指
示をDMAへ指示する。上記割り込みは、DMAインタ
ーフェースから転送終了時に発せられる。この結果、D
MAにより、バッファBBUF(i)のデータが、順
次、外部記憶装置9に転送される。CPU5は、上記ス
テップS3の処理を終了すると、直ちに、通常の処理へ
戻る。以上の処理をSTOPキー1cが押下されるまで
繰り返し、外部記憶装置9へ順次圧縮データを書込む。
【0029】そして、STOPキー1cが押下される
と、図10に示するSTOPキーオンイベント処理を実
行する。 [STOPキーオンイベント処理]まず、ステップSD
1において、フラグRECが「1」であるか否かを判断
する。この場合、これまで上述したRECキーオンイベ
ント処理を行なっていたので、フラグRECは「1」で
ある。したがって、ステップSD1における判断結果は
「YES」となり、ステップSD2へ進む。ステップS
D2ではストップフラグSFを「1」とした後、通常の
処理へ戻る。ここで、上述したデータ圧縮終了時に割込
みがかかると、図9に示すステップSC1における判断
結果が「YES」となり、ステップSC4へ進む。ステ
ップSC4ではタイマ割込みを停止する。そして、ステ
ップSC5において、バッファBBUF(i)の最後に
エンドマークを書込む。
【0030】次に、ステップSC6において、バッファ
BBUF(i)に格納された圧縮データを外部記憶装置
9の次ブロックへ書込みを開始する。この処理は、DM
Aにより実行され、外部記憶装置9のインターフェイス
からの書込み要求に応じてバッファBBUF(i)のデ
ータを、順次、外部記憶装置9に転送する。そして、バ
ッファBBUF(i)の全データを転送終了した時点で
当該書込み動作を終了する。次に、ステップSC7へ進
み、次の外部記憶装置9に対するデータ書込みのため
に、ヘッダの更新を行ない、その後、通常の処理へ戻
る。以上の処理によって、REC処理を終了する。
【0031】次に、PLAYキーオンイベント処理につ
いて図11に示すフローチャートを参照して説明する。 [PLAY処理]PLAYキー1aが押下されると、ス
テップSE1において、タイマ13が動作中であるか否
かを判断する。これは、前述したステップSA1と同様
に、既にPLAY処理またはREC処理が動作している
か否かを判断するためである。ここで、既にPLAY処
理またはREC処理が動作している場合には、ステップ
SE1における判断結果が「YES」となり、当該処理
を終了する。
【0032】一方、PLAY処理またはREC処理がま
だ動作していない場合には、ステップSE1における判
断結果は「NO」となり、ステップSE2へ進む。ステ
ップSE2では、パネルスイッチ1によって設定された
トラックおよび位置を外部記憶装置9のインターフェイ
スに設定する。次に、ステップSE3へ進み、演算器1
0をデコーダとして動作するように設定する。そして、
ステップSE4において、フラグRECを「0」に、バ
ッファフラグiを「0」に設定する。次に、ステップS
E5へ進み、タイマ割込みをスタートし、当該処理を終
了する。
【0033】上記ステップSE5においてタイマがスタ
ートすると、タイマ10が所定のタイミングでCPU5
に割込みをかける。割込みがかかると、CPU5は図5
に示すタイマ割込み処理を実行する。この図において、
まず、ステップSB1において、フラグRECが「1」
であるか否かを判断する。この場合、フラグRECは
「0」であるので、ステップSB1における判断結果は
「NO」となり、ステップSB5へ進む。
【0034】[通常PLAY処理]ステップSB5では
モードフラグSCが0、1、または2のいずれであるか
を判断する。ここで、現在のPLAY動作が通常の再生
動作であると、モードフラグSCは「0」であるため、
ステップSB6へ進み、通常再生動作を行なう。ステッ
プSB6ではバッファABUF(i)よりデコードされ
たデータを順次読み出す。次に、ステップSB7におい
て、上記ステップSB6において読み出されたデータの
あったか否かを判断する。
【0035】ステップSB7における判断結果が「YE
S」の場合、すなわち読み出されたデータがある場合に
はステップSB8へ進む。ステップSB8ではエンドマ
ークが検出されたか否かを判断する。そして、ステップ
SB8における判断結果が「NO」の場合にはステップ
SB9へ進む。ステップSB9ではステップSB6にお
いて読み出したデータをDACへ出力する。次に、ステ
ップSB10に進み、バッファABUF(i)にデータ
が残っているか否かを判断する。ここで、データが残っ
ている場合には、ステップSB11における判断結果は
「NO」となり、そのまま当該処理を終了し、通常の処
理へ戻る。そして、次のタイマ割込みにおいて、前回、
読み出されたデータの次のデータから順次読み出し、D
AC12へ出力する。この処理はバッファABUF
(i)にデータがなくなるまで行なわれる。
【0036】そして、ステップSB9においてデータを
DACへ出力した後で、バッファABUF(i)にデー
タがなくなると、ステップSB11における判断結果は
「YES」となり、ステップSB11へ進む。ステップ
SB11ではバッファフラグiを反転する。なお、この
時点(反転前)でバッファABUF(N_i)(i=0
ならばN_i=1,i=1ならばN_i=0)、すなわ
ち1つ前のバッファABUFには、既にデコードされた
次のデータが格納されており、次回からのタイマ割り込
みにおける通常プレイ処理では、該バッファのデータが
再生される。次に、ステップSB12において、外部記
憶装置9からバッファBBUF(N_i)へ圧縮データ
の次のブロックの読み込みを開始する。この処理は、D
MAに指示することにより実行され、外部記憶装置9へ
の書込み開始と同様に、外部記憶装置9からの読み込み
要求に応じて順次バッファBBUF(N_i)へ圧縮デ
ータを取り込み、1ブロック分の圧縮データを読み込む
とその動作を終了する。
【0037】そして、次の割込みでは他方のバッファに
対して同様の処理が行なわれる。すなわち、バッファA
BUF(0),(1)およびBBUF(0),(1)に
対して交互に処理が行なわれる。そして、ステップSB
6において、読み込んだデータがエンドマークの場合
(データの最後の場合)には、ステップSB8における
判断結果が「YES」となり、ステップSB13へ進
む。ステップSB13ではタイマ割込みを停止した後、
通常の処理へ戻る。また、読み込みデータがない場合に
はステップSB7における判断結果は「NO」となり、
そのまま当該処理を終了し、通常の処理へ戻る。
【0038】[マーク処理]上述した通常のPLAY処
理において、図5に示すMPの位置でマークキー1fが
押下されると、図12に示すマーク処理が実行される。
まず、ステップSF1において、フラグRECが「0」
であるか否かを判断する。ここで、REC処理が行なわ
れている場合には、フラグRECが「1」となっている
ので、ステップSF1における判断結果は「NO」とな
り、そのまま当該処理を終了し、通常の処理へ戻る。
【0039】一方、PLAY処理が行なわれている場合
には、ステップSF1における判断結果は「YES」と
なり、ステップSF2へ進む。ステップSF2では、マ
ークキー1fにより再生指定されたトラックの現在読み
出し位置を検出し、これをマークポインタMPに格納す
る。次に、ステップSF3において、レジスタMPに応
じてヘッドタイムHTを設定する。そして、ステップS
F4へ進み、MP〜MP+HT分のフレームに対応する
2ブロック分のデータを予め外部記憶装置9から読み込
み、デコードした後、テンポラリRAM8へ書込む。そ
して、当該処理を終了し、通常の処理へ戻る。
【0040】[同期再生キー処理]そして、同期再生キ
ー1gが押下されると、図13に示す同期再生キー処理
が実行される。まず、ステップSG1においてタイマ割
込みを停止する。これにより、図5に示すタイマ割込み
処理が中断される。次に、ステップSG2において、演
算器10を圧縮データをデコードするためにデコーダに
設定する。次に、ステップSG3へ進み、モードフラグ
SCを「1」に設定し、その後、当該処理を終了し、通
常の処理へ戻る。以上の処理で、同期パルス待ち受け状
態に設定され、次に同期パルス(同期トリガ割り込み)
を受信したタイミングで同期再生がスタートする。
【0041】[同期トリガ割込み処理]次に、図6に示
す同期パルスが出力されると、図14に示す同期トリガ
割込み処理が実行される。まず、ステップSH1におい
て、モードフラグSCが「1」であるか否かを判断す
る。この場合、上述した同期再生キー処理において、モ
ードフラグSCが「1」に設定されているため、ステッ
プSH1における判断結果は「YES」となり、ステッ
プSH2へ進む。ステップSH2では、モードフラグS
Cを「2」に設定する。次に、ステップSH3へ進み、
マークポインタMPに基づいて、外部記憶装置9のトラ
ック中の読み込み開始ブロック(ステップSF4にて読
み込んだブロックに続くブロック)を指定する。そし
て、ステップSH4において、外部記憶装置9からのバ
ッファBBUF(0)への初めのブロック(上記ステッ
プSH3において設定された読み込み開始ブロック)の
データの読み込みを開始する。
【0042】次に、ステップSH5において、ヘッドタ
イムHTをカウントするカウンタWTを「0」に設定
し、ステップSH6へ進む。ステップSH6ではタイマ
を再びスタートする。これによって、図5に示すタイマ
割込み処理が所定の時間間隔で実行される。なお、ステ
ップSH1において、モードフラグSCが「1」以外の
場合には、当該処理は実行されない。
【0043】そして、タイマ割込みにより図5に示す処
理が実行されると、この場合、REC処理でないため、
ステップSB1における判断結果は「NO」となり、ス
テップSB5へ進む。また、この場合、上述した処理に
おいて、モードフラグSCが「2」に設定されているの
で、ステップSB5を経て、ステップSB15へ進む。
ステップSB15ではテンポラリRAM8より予めステ
ップSF4においてデコードされ、書き込まれたデータ
をタイマ割込毎に順次読み出す。
【0044】そして、ステップSB16において、上記
データをDAC12へ出力し、アナログ信号に変換した
後、図示しないサウンドシステムより出力する。次に、
ステップSB17において、前述したカウンタWTをイ
ンクリメントし、ステップSB18へ進む。ステップS
B18ではカウンタWTがヘッドタイムHT以上になっ
たか否かを判断する。そして、カウンタWTがヘッドタ
イムHTより小さい場合、すなわち、テンポラリRAM
8に格納されたデータが全て再生されていない場合に
は、ステップSB18における判断結果は「NO」とな
り、そのまま当該処理を終了し、通常の処理へ戻る。そ
して、タイマ割込みが発生する毎に、ステップSB17
においてカウンタWTをインクリメントし、ステップS
B18においてカウンタWTがヘッドタイムHT以上に
なったか否かを判断する。
【0045】そして、テンポラリRAM8のデータが全
て再生されると、ステップSB18における判断結果が
「YES」となりステップSB19へ進む。ステップS
B19ではバッファフラグiを「0」に、モードフラグ
SCを「0」(通常再生動作)に設定し、当該処理を終
了して通常の処理へ戻る。そして、次のタイマ割込みか
らは、モードフラグSCが「0」に設定されているた
め、ステップSB6〜SB13の通常再生の処理が行な
われる。一方、モードフラグSCが「1」の場合にはス
テップSB14におけるタイマ割込みエラー処理が行な
われる。(モードフラグSCに「1」をセットする図1
3の同期再生キー処理では、ステップSG1でタイマを
止めており、正常な動作ではSCが「1」の間にタイマ
割込みは発生しない。)
【0046】このように、本実施例では、頭出しのアド
レス(あるいはトラック上のタイミング)指示を受けた
時点で、そのブロックのデコード処理を予め済ませ、こ
れをテンポラリRAM8に格納しておくことにより、再
生スタートの指示で直ちに音出しが可能となる。この装
置によれば、聴感上の応答性能を損うことなく、データ
量に対してその圧縮率がリニアなPCMに比べ、圧縮器
の性能に応じてデータ量を1/2あるいは1/4にする
ことができる圧縮技術を効果的に利用することができ、
結果として記憶装置(HDD,MOD,MT等)の性能
限界(アクセス速度、記憶容量)から決定される最大オ
ーディオトラック数、最長録音時間を2倍あるいは4倍
等に向上させ得る。記憶装置は、エンコード、デコード
に必要な処理装置に比べ、高価、大きい、重いので2
台、4台と複数の記憶装置を装備するよりも、本装置採
用による効果は大きい。
【0047】なお、上述した実施例では、演算器、AD
CおよびDACを1つとしたが、複数設けたり、時分割
的な処理によってマルチトラックレコーダとしてもよ
い。マルチトラックレコーダとした場合のREC処理を
示すタイムチャートを図15に示す。図15において
は、4トラックのマルチトラックレコードを実現してお
り、トラックTr1、Tr2およびTr3は録音トラッ
ク、トラックTr4は再生トラックとしている。図にお
いて、バッファABUFでの圧縮、バッファBBUF
(0)に書き込み処理は図4と同様にトラックTr1、
Tr2およびTr3の各々に対して行なわれる。シング
ルトラックの場合と異なる点は、外部記憶装置9へ書き
込む時間Sである。4トラックの場合には、次の圧縮が
終了するまでに、4トラック分の圧縮データを外部記憶
装置9へ転送する必要があるため、最長でも、1ブロッ
クの時間Bの1/4以下にする。
【0048】また、図4に示したREC処理のタイムチ
ャートにおいて、圧縮時間Dと外部記憶装置への転送時
間Sの和が1ブロックの時間Bより大であるとき、すな
わち、D+S>Bとなる時は、REC処理のタイムチャ
ートは図16に示すようになる。この場合、2つのバッ
ファBBUFを用いているため、外部記憶装置への書込
みを次のブロックのエンコード開始前までに終了しなく
てもよい。言換えると、外部記憶装置への書込みは、次
の外部記憶装置への書込みの開始直前に終了していれば
よい。したがって、例えば、マルチトラックでREC/
PLAY(録音/再生)を行なう場合に適用でき、符号
S’で示す時間において他のトラックへの書込みや、読
み出しを行なうようにしてもよい。
【0049】また、図5に示したPLAY処理のタイム
チャートにおける各タイミングは図17に示すようにし
てもよい。図においては、バッファBBUF(i)の圧
縮データをデコード演算し、これをバッファABUF
(i)へ転送する開始タイミングを外部記憶装置から次
の圧縮データを読み込むタイミングに一致させるように
している。これは、データを外部記憶装置からバッファ
へ転送する際の転送時間が一定でない場合でも、影響を
受けないようにするためである。
【0050】また、本実施例では、同期パルスによる再
生開始指示に応じて直ちに再生を開始する”同期再生”
は、再生しようとするトラック上の任意位置を予めマー
クポインタMPに設定しておき、その位置から同期再生
を開始するという仕様であったが、マークポインタMP
の設定をやめて、再生するトラックの先頭から同期再生
が行われるような仕様にしても良い。本実施例では、演
算器の圧縮処理、及び、伸張処理に要する時間は共に時
間DでありバッファBBUFから外部記憶装置9へのデ
ータ転送、及び外部記憶装置9からバッファBBUFへ
のデータ転送に要する時間は共に時間Sであるとした
が、これは、互いに異なる場合もあり得る。その場合
も、時間Eより短い(D<E、S<E)という条件は同
じで、それぞれの時間D、時間Sがその条件を満たす必
要がある。
【0051】図6の同期再生の説明では、ヘッドタイム
HTの時間長に関する条件は1フレーム以上、2フレー
ム以下であったが、これは時間Sと時間Dの和が時間E
(=1フレーム)以下の場合の条件であり、時間Sと時
間Dの和が1フレーム以上2フレーム以下の場合は、ヘ
ッドタイムHTの条件は2フレーム以上、3フレーム以
下となる。この条件の最大値よりも長いヘッドタイムを
設定しても動作には問題が無いが、その分、テンポラリ
ーRAM8の記憶容量が必要になり、効率が悪くなる。
また、最小値についてはさらに短縮が可能で、いずれの
場合も、ヘッドタイムHTが時間Sと時間Dの和より大
きくなる、すなわち、ヘットタイムHTの再生期間内に
次ブロックの転送(時間S)とデコード(時間D)が完
了することが保証されていれば良い。
【0052】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、外部記憶手段に記録された圧縮データの任意の位置
からデコード処理を行う場合、該デコード処理に先立っ
て、圧縮データのデコード開始位置から所定の部分まで
を予め元のデータに戻して所定の記憶手段に記憶し、上
記所定の部分以降のデコード処理の準備が整った時点
で、所定の記憶手段に記憶したデコードされたデータを
出力するとともに、上記所定の部分以降の圧縮データを
順次デコード処理を行って、前記デコード処理されたデ
ータの出力と並行して上記所定の部分以降のデコード処
理を行い、先にデコードされたデータの出力に引き続い
て上記所定の部分以降のデコード処理により生成された
データを出力する演算手段を具備するようにしたため、
圧縮データのデコード時における時間遅れが生ぜず、こ
のため高圧縮率の圧縮法を効果的に用いることができる
という利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 (a)は本実施例のパネルスイッチの外観を
示す図、(b)はトラックキーが押下された時のディス
プレイの表示例を示す図、(c)は位置キーが押下され
た時のディスプレイの表示例を示す図である。
【図3】 図1の演算器10の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 本実施例におけるREC処理を示すタイムチ
ャートである。
【図5】 同実施例におけるPLAY処理を示すタイム
チャートである。
【図6】 同実施例における途中再生処理を示すタイム
チャートである。
【図7】 同実施例におけるRECキーオンイベント処
理を示すフローチャートである。
【図8】 同実施例におけるタイマ割込み処理を示すフ
ローチャートである。
【図9】 同実施例におけるエンコード終了割込み処理
を示すフローチャートである。
【図10】 同実施例におけるSTOPキーオンイベン
ト処理を示すフローチャートである。
【図11】 同実施例におけるPLAYキーオンイベン
ト処理を示すフローチャートである。
【図12】 同実施例におけるマーク処理を示すフロー
チャートである。
【図13】 同実施例における同期再生キー処理を示す
フローチャートである。
【図14】 同実施例における同期トリガ割込み処理を
示すフローチャートである。
【図15】 マルチトラックレコーダとした場合のRE
C処理を示すタイムチャートである。
【図16】 圧縮時間Dと外部記憶装置への転送時間S
の和が1ブロックの時間Bより大であるとき、すなわ
ち、D+S>Bとなる場合のREC処理のタイムチャー
トである。
【図17】 PLAY処理の変形例を示すタイムチャー
トである。
【符号の説明】
9……外部記憶装置、10……演算器(演算手段)、8
……テンポラリRAM(所定の記憶手段)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを所定の圧縮処理によつて圧縮し
    て外部記憶手段に記録するとともに、前記外部記憶手段
    に記録した圧縮デー夕を所定のデコード処理によって元
    のデータに戻し、該元のデータに基づいて音信号を生成
    する信号処理装置において、 発音指示を発生する発音指示手段と、 該発音指示に先立って、前記圧縮データの所定の開始位
    置から所定の部分までを予めデコード処理して元のデー
    タに戻し、先頭データとして所定の記憶手段に記憶し、
    該発音指示の発生に応じて、前記所定の記憶手段に記憶
    された先頭データに基づいて音信号の発生を開始すると
    ともに前記所定の部分以降の圧縮データのデコード処理
    を開始して、前記先頭データに基づく音信号の発生と平
    行して前記所定の部分以降の圧縮データのデコード処理
    を行い、前記先頭データに基づいた音信号の発生に引き
    続いて前記所定の部分以降の圧縮データのデコード処理
    の結果生成された元のデータに基づいて音信号を生成す
    る演算手段とを具備することを特徴とする信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段の前記デコード処理は、所
    定量の圧縮データ単位で実行され、かつ、該所定量の圧
    縮データを再生して得られた元のデータに基づいて、該
    所定量の圧縮データのデコード処理に要するデコード時
    間より長い時間の音信号が生成可能であることを特徴と
    する請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、前記先頭デー夕に基づ
    く音信号の生成期間内に、前記所定量の圧縮データのデ
    コード処理が可能であることを特徴とする請求項2記載
    の信号処理装置。
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