JP2526919B2 - デイジタル式記録再生装置 - Google Patents

デイジタル式記録再生装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば口述タイプを行う場合等に用いて好
適なディジタル式記録再生装置に関するものである。
〔従来の技術〕
口述タイプを行う場合、タイプ原稿をマイクロホンを
用いて記録媒体に口述記録し、次にタイピストがこの記
録媒体を再生し、その再生音声を聞きながらタイピング
を行うことがある。このような口述タイプに用いて好適
な記録再生装置が開発されており、記録媒体としては近
年固体メモリが多く用いられて来ている。従って、上記
記録再生装置においては、記録時に入力音声信号をディ
ジタル信号に変換して上記メモリに記録するようにして
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した口述タイプに用いて好適な記録再生装置にお
いて、入力信号の有音部分にエンコード処理を施した結
果、もしエンコード処理をした信号中で無音期間を示す
信号と同じ信号がある場合には、再生時に誤って有音部
分が無音期間を示す信号として再生される恐れがある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明においては、エンコード処理を施した信号の内
特定の信号を他の信号に変換した後に記録媒体に記録す
る手段を設けている。
〔実施例〕
以下本発明を上述した口述タイプに用いて好適なディ
ジタル式記録再生装置に適用した場合の実施例について
図面と共に説明する。
先ず、本実施例の概略を第3図と共に説明する。
本実施例においては、記録時に第3図Aに示す入力音
声信号S1から同図Bに示すように有音期間と無音期間と
を検出する。そして有音期間の音声信号をADM変調(適
応デルタ変調)することにより、同図Cに示す1ビット
の音声データに変換する。これと共に無音期間の検出後
に無音期間であることを示す「01」コードから成る8ビ
ットの無音開始コードをマーキングコードとして同図C
のように発生させ、次に各無音期間の長さT1、T2、T3
………(以下TNで表わす)を示す8ビットの無音期間コ
ードTM1、TM2、TM3、…………(以下TMNで表わす)を同
図Cのように発生させる。このようにして得られた同図
Cの無音開始コード「01」と無音時間コードTMNとは、
後述するマイクロコンピュータを用いたシステムコント
ローラ内のデータメモリに、データリクエスト信号に基
いて転送される。また上記音声データは、256個のアド
レスを有するバッファメモリの各アドレスに8ビットづ
つ順次に循環的に書込まれ、次にこの音声データが読出
されて上記データメモリに転送される。
以上によれば、上記データメモリには、無音期間に関
しては、実際の長さTNより短い夫々8ビットの無音開始
コード「01」と無音時間コードTMNのみが記録されるの
で、上記バッファメモリ及びデータメモリの記録容量を
有効に利用することができる。
本実施例では、無音時間コードTMNは最大4秒間を示
す値を書込めるようにしている。また上記無音開始コー
ド「01」は、音声データ中に統計的に極めて稀れにしか
発生しないコードであることが確認されており、本実施
例ではこのコード「01」を無音開始コードとして利用し
ている。このため若し音声コード中に「01」のコードが
あると、これが再生時に無音開始コードとして誤って検
出され、誤動作の原因となる。このためADM変調された
音声データの中から「01」コードを検出し、これを「0
2」コードに変換してからバッファメモリに書込むよう
にしている。このように音声データ中の「01」コードを
「02」コードに変換しても音質には実質的に影響のない
ことが確認されている。尚、「01」、「02」コードと
は、バッファメモリに8ビットづつ書込まれるデータの
上位4ビットが「0」を表わし、下位4ビットが「1」
又は「2」を表わすコードを意味している。
次に再生時には、データメモリから読出されたデータ
D1から無音開始コード「01」と無音時間コードTMNとを
検出し、その検出に基いて音声データのみを上記バッフ
ァメモリに順次循環的に書込むと共に、無音時間コード
TMNが示す値に応じた時間で擬似無音データを発生させ
る。そしてバッファメモリから音声データを順次読出し
てADM復調器に供給し、その途中で上記無音開始コード
「01」の検出に基いて上記擬似無音データを挿入してAD
M復調器に供給する。
以上によれば、再生時に擬似的な無音期間が口述記録
時と同じ期間に挿入されるので、タイピングが行い易く
なる。
また、本実施例においては、上記擬似無音データによ
って挿入される無音期間の長さを再生時に変えることが
できるようにしている。即ち、口述記録時における実際
の無音期間の長さを再生時に自由に伸縮して、早聞き又
は遅聞きを行うことにより、タイピングをより一層行い
易くすることができるようにしている。
またデータメモリに書込まれた各データは第3図Cに
示す順序で書込まれているが、再生開始時において、若
し、無音時間コードTMNが最初に読出された場合で且つ
そのコード内容がたまたま無音開始コード「01」と同じ
であった場合は、これを無音開始コード「01」として誤
って検出してしまい、さらに次に続く8ビットの音声デ
ータを無音時間コードTMNとして誤って検出してしまう
ことがある。その場合は、再生開始と同時にいきなり無
音期間となり、しかも擬似的に挿入された無音期間が現
実の長さとは全く違ったものとなってしまうことがあ
る。この対策として本実施例においては、再生時にデー
タメモリから読出される最初の256個のデータ(バッフ
ァメモリの一順分のデータ)から検出される「01」のコ
ード及びその次の8ビットのコードを無視してバッファ
メモリには書込まないようにしている。
上記バッファメモリは上述したように、記録時と再生
時とで用いられる。記録時の初期においては、ADM変調
が安定しなかったり、またスイッチのクリックノイズ等
が混入したりして、データが安定しないことがある。ま
たバッファメモリは記録開始時、最初から送られて来る
各データが256個溜まるのを待ってから、最初のデータ
から順にデータメモリに転送しないと、それ以前からあ
る意味の無いデータが転送されることになる。また再生
開始時にも、データメモリから転送されて来るデータが
256個溜まるのを待ってから、最初のデータから順にADM
復調器に転送しないと、それ以前の意味の無いデータが
転送されることになる。
バッファメモリに関するこれらの問題を解決するため
に本実施例においては、記録開始時に上記バッファメモ
リに送られる最初の256個分のデータを全部捨てて上記
データメモリに書込まれないようにしている。
第2図は上述した記録時及び再生時における動作を行
うための回路の概略を示すものである。
第2図において、口述記録時には、入力端子1に第3
図Aのアナログ音声信号S1が入力される。この信号S
1は、ADM変調器2に供給されて1ビットのディジタル信
号D0に変換されると共に、無音検出回路3に供給され
て、第3図Bのように無音期間が検出される。
エンコーダ4は、上記1ビットの信号D0と無音検出回
路3で検出された無音期間とに基いて、前述した記録動
作に基く信号処理が行われる。即ち、エンコーダ4にお
いては、上記無音期間の検出に基いて、信号S1から有音
期間のみの音声データを取出し、さらにこの取出された
音声データ中の「01」コードを「02」コードに変換す
る。これと共に有音から無音に変化するときに、無音開
始コード「01」とその無音期間の長さTNに応じた無音期
間コードTMN(但し、最大4秒間とする)を発生する。
そして無音開始コード「01」と無音期間コードTMN
を、上記マイクロコンピュータを用いたシステムコント
ローラ(以下シスコンと云う)6に設けられたデータメ
モリ7に転送すると共に、上記「01」→「02」変換が成
された音声データを256個のアドレスを持つバッファメ
モリ5に各アドレスに対して8ビットづつ循環的に書込
む。バッファメモリ5は、2回目の256個のデータが溜
まったところで、次のデータの書込みを行いながら、初
めのアドレスから順次に読出しを行い、読出されたデー
タをデータメモリ7に転送する。従って、データメモリ
7には、第3図Cに示すデータD1が格納される。
再生時には、データメモリ7から読出されたデータD1
はバッファメモリ5に循環的に書込まれる。バッファメ
モリ5においては、最初の256個のデータが溜ったとこ
ろで、さらに次のデータの書込みを行いなから、初めの
アドレスから順次に読出しを行い、読出されたデータを
デコーダ8に供給する。
このデコーダ8においては、前述した再生動作に基く
信号処理が行われる。即ち、データD1から無音開始コー
ド「01」及び無音期間コードTMNを検出し、この検出に
応じて擬似無音コードを発生させ、この擬似無音コード
をデータの対応個所に挿入して音声データと共にデータ
D2としてADM復調器9に供給する。このとき擬似音声コ
ードの長さは使用者の操作によって変えることができ
る。
ADM復調器9においては、データD2をアナログ音声信
号に変換し、この音声信号はアンプ10を通じてスピーカ
11に供給される。
第1図は第2図の回路の具体的な構成を示すもので、
特に夫々点線で囲まれたエンコーダ4及びデコーダ8の
具体的な構成を示す。また第2図における入力端子1、
ADM復調2、無音検出回路3、バッファメモリ5、シス
コン6、データメモリ7及びADM復調器9等は同一符号
が付されている。
第1図において、シスコン6にはキーボードから成る
操作部12が接続され、この操作部12が使用者により操作
されることにより、記録、再生、無音時間の伸縮等の種
々の動作モードの選択が行われるように成されている。
またシスコン6とエンコーダ4及びデコーダ8との各種
信号の授受は全て入出力回路13を介して行われるように
成されている。
記録時には、エンコーダ4が動作されると共に、ADM
変調器2は入力音声信号S1をクロック発生器14からのク
ロックCLk1に基いて1ビットのシリアルデータから成る
信号D0に変換してエンコーダ4に供給する。エンコーダ
4においては、シフトレジスタ15により、上記クロック
CLk1に基いて上記信号D0をパラレルデータに変換した
後、「01」→「02」変換回路16と「01」検出回路17とに
供給する。「01」検出回路17は上記パラレルデータから
「01」コードを検出し、この検出に基いて「01」→「0
2」変換回路16はパラレルデータの「01」コードを「0
2」コードに変換する。またクロック発生器18は上記ク
ロックCLk1を8ビット毎に分周したクロックCLk2を発生
して、バッファメモリ5を制御する制御回路19に供給す
る。尚、上記クロックCLk1、CLk2は他の所定の回路にも
供給される。
一方、無音検出回路3で検出された無音期間に基いて
エンコードデータリクエスト発生回路20が動作されると
共に、無音タイマ21が無音開始時点から無音終了時点ま
での時間を測定する。上記エンコードデータリクエスト
発生回路20は、無音期間の検出に応じて、データリクエ
スト信号RQ1を入出力回路13を介してシスコン6に送る
と共にタイミング信号ST1を切替え信号発生回路22に送
る。上記信号RQ1の内容は、有音期間に於けるバッファ
メモリ5からデータメモリ7への音声データの転送要
求、無音期間から有音期間になった時からのコード発生
回路23からデータメモリ7への無音開始コード「01」及
び無音時間コードTMNの転送要求であり、無音期間にお
いては転送要求は行わない。
無音期間から有音期間になると、上記切替え信号発生
回路22は上記信号ST1に基いて、無音開始コード「01」
と無音時間コードTMNとを切替える切替え信号ST2を発生
してコード発生回路23に供給する。コード発生回路23は
上記信号ST2と無音タイマ21から与えられる無音期間の
タイマ値TNとに基いて、無音開始コード「01」と無音時
間コードTMNとを作って、シスコン6の読出しに応じ
て、データメモリ7に送ると共に、制御信号を制御回路
19に送る。尚、この際、無音時間コードTMNは最大4秒
間を示す値で作られる。
バッファメモリ5は制御回路19により書込みタイミン
グ及びアドレスを制御させて、上記「01」→「02」変換
が成された音声データが循環的に書込まれる。この書込
みを行う場合、シスコン6の指示によりスタートアップ
遅延回路24が動作されて制御回路19が制御されることに
よって、バッファメモリ5に2回目の256個のデータが
溜まるまでは、バッファメモリ5からデータメモリ7へ
のデータの転送が行われないように成される。
バッファメモリ5に256個のデータが溜まると、最初
のアドレスから順次にアドレスが進められて読出しが行
われ、読出されたデータはリクエスト信号RQ1に応じて
データメモリ7へ転送される。このとき読出されたアド
レスには順次に新しいデータが循環的に書込まれて、順
次読出されて行く。以上により、記録時の動作は終了す
る。
次に再生時には、デコーダ8が動作されると共に、デ
ータメモリ7が読出され、読出されたデータD1中の音声
データは入出力回路13を介してバッファメモリ5に前述
した記録時と同様にして循環的に書込まれる。このとき
スタートアップ遅延回路24により制御回路19が制御され
て、最初の256個のデータの書込み中はADM復調器9への
データD2の転送は行われない。これによって、初期の不
安定なデータが廃棄される。また「01」検出回路25が上
記最初の256個のデータ中の「01」を検出しないように
「01」無視信号発生回路26が「01」無視信号を制御回路
19に送る。これによって前述したように、再生開始時点
が無音時間コードTMNで且つそのコード内容がたまたま
「01」であるときに、この無音時間コードTMNを無音開
始コード「01」と誤検出してしまうことを防止するよう
にしている。
バッファメモリ5は上記最初の256個のデータが書込
まれると、最初のアドレスから順次読出されると共に、
読出されたアドレスに順次に書込みが行われる。読出さ
れたデータはシフトレジスタ34でシリアルデータD2に変
換されてADM復調器9に供給される。
一方、「01」検出回路25により、無音開始コード「0
1」の検出があると、デコードデータリクエスト発生回
路27はデータリクエスト信号RQ2の出力を停止すると共
に、タイマ値検出回路28は無音開始コード「01」の次の
無音時間コードTMNを検出してその無音期間の長さ、即
ち、記録時において無音タイマ21で測定されたタイマ値
TNを無音時間制御回路29にロードする。
無音時間制御回路29は上記ロードされたタイマ値TN
使用者の操作に応じて制御し、擬似的に挿入される無音
期間の長さを変える。この無音時間制御回路29は、例え
ば上記タイマ値TNがロードされる第1のカウンタと、無
音時間の倍率がロードされる第2のカウンタとで構成さ
れている。
そして上記第1のカウンタは上記クロックCLk2を1/32
に分周したクロックを上記ロードされた値からカウント
ダウンし、アンダーフローする毎に再度タイマ値TNがロ
ードされると共に、第2のカウンタをデクリメントし、
この第2のカウントアンダフローしたときに、擬似無音
期間の終了としてデコードデータリクエスト発生回路27
に信号を送るように成されている。従って、第2のカウ
ンタにロードされる倍率を「8」に設定すると、擬似無
音期間は、CLK1÷32÷8により、記録時の無音時間の1
倍で再現される。倍率を「0」〜「7」にすれば擬似無
音期間は記録時の無音時間より短くなって早聞きの状態
となる。また倍率を「9」以上にすれば擬似無音期間は
記録時の無音時間より長くなって遅聞きの状態となる。
無音時間制御回路29で制御された擬似無音期間に応じ
て擬似無音データ発生回路30は擬似無音データD2を発生
する。このデータD3はシフトレジスタ34でシリアルデー
タに変換された後、データD2に挿入されてADM復調器9
に供給される。そしてこの擬似無音期間が終了すると、
デコードデータリクエスト発生回路27は再びリクエスト
信号RQ2を出力する。
以上によれば、ADM復調器9より、元の音声信号に無
音時間制御回路29で制御された長さを有する擬似無音期
間が挿入された音声信号を得ることができる。
尚、図中31はデータメモリ7から入出力回路13に一旦
ラッチされたデータD1をバッファメモリ5に書込むため
のタイミング信号発生回路であり、32はシスコン6から
のエンコードモード、デコードモード等のモード設定情
報を記憶するレジスタから成るモード設定回路である。
また33はモード設定回路32に設定されたモードに応じて
ADM動作を制御するADM制御回路である。
以上説明した実施例によれば次の効果を得ることがで
きる。
(1)、記録時に実際の無音期間を除去し、無音開始コ
ード「01」と無音時間コードTMNとを記録するようにし
ているので、実際の無音期間を記録する場合よりも例え
ば30%以上のデータ量の削減となり、バッファメモリ5
及びデータメモリ7の利用率を高めることができる。
(2)、無音開始コード「01」として音声データ中の発
生頻度の極めて少ない「01」コードを用いているので、
音質に影響を与えることなく、データD1中の任意の個所
に無音開始コード「01」を配置することができる。尚、
「01」の外に「02」、「03」等のコードも発生頻度が少
ないので、無音開始コードとして用いることができる。
(3)、無音時間の最大検出時間を例えば4秒間に設定
しているので、口述タイプを行う場合の能率が向上す
る。
(4)、無音時間を再現する擬似無音時間の長さを可変
としたので、タイピストの能力に合わせた早さで再生す
ることができると共に、タイプ後の確認作業のスピード
アップ化をはかることができる。
(5)、有音期間はそのまま記録されるので音質の劣化
がない。
(6)、バッファメモリ5を用いているので、有音開始
時の音の頭切れを防止することができる。
(7)、記録開始時、データメモリ7へ転送される最初
の256個のデータを捨てているので、不安定データを除
去して誤動作を防止することができる。
(8)、再生開始時、バッファメモリ5へ転送される最
初の256個のデータ中の無音開始コード「01」を無視す
るようにしているので、誤動作を防止することができ
る。
次に無音検出回路の実施例を第4図及び第5図と共に
説明する。尚、第5図a〜eは第4図のa〜e点の出力
波形を示す。
従来の無音検出回路は入力音声信号と一定の検出レベ
ルとを比較し、音声信号が検出レベル以下となったとき
を無音期間とし、音声信号が検出レベルを越えたときを
有音期間としている。このため周囲騒音が大きい場合
は、使用者が発声していないときも、ノイズレベルが検
出レベルを越えて有音期間として誤検出されることがあ
った。本実施例による無音検出回路3は上記の問題を解
決することのできるもので、周囲騒音に応じて検出レベ
ルを変えるように成されたものである。
第4図において、入力端子35(a点)に入力された入
力音声信号S1は増幅器36に供給されて後述する整流に必
要なレベルに増幅された後、帯域フィルタ37に供給され
て音声信号の帯域(例えば300〜3.4kHz)が取出され
る。この音声信号は整流検波回路38で検波され、この検
波出力は平滑回路39で平滑される。この平滑回路39は後
述するスイッチング信号SWで制御されるスイッチ40と抵
抗R1、R2及びコンデンサC1等で構成されている。そして
後述するようにノイズ状態(無音状態)でスイッチ40が
オンのときは、時定数T1がT1=R2C1となり、また有音状
態でスイッチ40がオフのときは、時定数T2がT2=(R1
R2)C1>T1となるように成されている。
この平滑回路39で平滑された直流信号はb点に取出さ
れ、次に直流増幅器41で増幅された後、比較回路42の一
方の入力端子に有音判定レベルとして加えられる。この
比較回路42の他方の入力端子には上記帯域フィルタ37で
取出された音声信号が加えられており、上記有音判定レ
ベルと比較される。
この比較回路42からは、上記音声信号が有音判定レベ
ルを越えたとき「L」レベルの信号が出力され、上記音
声信号が有音判定レベル以下のときに「H」レベルの信
号が出力される。
この「L」又は「H」レベルの信号はスイッチング信
号SWとしてスイッチ40を制御し、「L」レベルのとき、
スイッチ40をオフと成し、「H」レベルのときスイッチ
40をオンと成す。即ち、音声信号のレベルが有音判定レ
ベルにより高く有音状態のときはスイッチ40をオフとし
て、平滑回路39の時定数をT2(>T1)と大きくする。こ
れによって有音部分により有音判定レベルが急激に上昇
しないようにしている。
上記有音状態において上記比較回路42の出力が「L」
レベルのとき、抵抗R3、コンデンサC2で構成される時定
数回路43の上記コンデンサC2がダイオード44を通じて早
く放電する。また比較回路42の出力が「H」レベルのと
きはコンデンサC2は遅く充電する。このコンデンサC2
電圧は比較回路45の一方の入力端子に加えられる。この
比較回路45の他方の入力端子には直流バイアス電圧発生
回路46から所定の電圧V1が加えられている。従って、比
較回路45より出力端子47(e点)に無音検出信号S2を得
ることができる。尚、上記電圧V1は他の所定の回路にも
バイアス電圧として供給されている。
以上によれば、周囲騒音における定常的なノイズやゆ
っくりしたノイズの変動に合わせて上記有音判定レベル
を自動的に追従させることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、エンコード処理を施した信号の内特
定の信号を他の信号に変換した後に記録媒体に記録して
いるので、再生時に誤って入力信号の有音部分が無音期
間を示す信号として誤って再生されることが無い。よっ
て、再生時に誤って有音部分が無音期間を示す信号とし
て再生されることによる誤再生動作を防止することがで
きる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は第
1図の概略的なブロック図、第3図は本発明を原理的に
説明するためのタイミングチャート、第4図は無音検出
回路の実施例を示す回路図、第5図は第4図の動作を説
明するタイミングチャートである。 なお図面に用いた符号において、 3……無音検出回路 6……システムコントローラ 7……データメモリ 19……制御回路 23……コード発生回路 25……「01」検出回路 30……擬似無音データ発生回路 である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号の無音期間を検出する無音検出手
    段と、 上記入力信号の有音部分にエンコード処理を施すと共
    に、上記入力信号中の有音部分に連続する無音期間の上
    記無音検出手段による検出結果に基づいて上記入力信号
    の無音期間を示す信号と上記入力信号の無音期間の長さ
    を示す信号を発生するエンコード手段と、 上記エンコード手段から出力される上記入力信号の有音
    部分のエンコード処理された信号と当該エンコード処理
    された信号と上記無音期間を示す信号と上記無音期間の
    長さを示す信号とが連続的に記憶される記録媒体と、 上記記録媒体から読み出された信号の中の上記入力信号
    の有音部分のエンコード処理された信号にデコード処理
    を施すと共に、上記記録媒体から読み出された上記無音
    期間を示す信号と上記無音期間の長さを示す信号とに基
    づいて擬似無信号を発生するデコード手段とを備え、 上記エンコード手段は、上記入力信号の有音部分のエン
    コード処理した信号と上記入力信号の無音期間を示す信
    号とが一致したときには上記入力信号の有音部分のエン
    コード処理した信号を他の信号に変換することを特徴と
    するディジタル式記録再生装置。
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JPH0612636B2 (ja) * 1984-06-14 1994-02-16 シャープ株式会社 デイジタル録音再生機の録音再生方式
JPS62125577A (ja) * 1985-11-26 1987-06-06 Nec Corp 音声蓄積再生装置

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