JP2009157272A - 音声再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮符号化された音声データを再生開始指示から早く再生することができる音声再生装置を提供すること。
【解決手段】再生開始の指示に先立ち、キャッシュ処理(S7)によって、圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する復号後の音声データを、オーディオキャッシュメモリ4aに記憶する。そして、鍵盤6の鍵が押鍵された場合に、再生処理(S11)によって、オーディオキャッシュメモリ4aに記憶された音声データを出力すると共に、第Nフレームから復号を開始する。これにより、第Nフレームの復号過程で得られる中間データが生成されるので、第(N+1)フレーム以降が正しく復号できる。よって、オーディオキャッシュメモリ4aに格納された第Nフレームに連続して、第(N+1)フレーム以降の音声データを再生できる。その結果、圧縮音声データを再生開始の指示から早く再生することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、音声再生装置に関し、特に、圧縮符号化された音声データを再生開始指示から早く再生することができる音声再生装置に関するものである。
従来、大容量のメモリ装置に記憶されている連続波形信号を読み出して再生する音源装置が知られている。例えば、特許文献1には、ハードディスク42に複数の連続波形信号が記録され、番号スイッチ群14bにより指定された連続波形信号を再生する電子楽器用の音源装置が開示されている。
この特許文献1に記載された音源装置は、番号スイッチ群14bにより連続波形信号の種類が指定されると、まず、指定された種類の連続波形信号のうち、その先頭部分の部分波形信号がハードディスク42から読み出され、波形メモリ12に記憶される。そして、スタートスイッチ14cが操作されると、波形メモリ12に記憶された部分波形信号が順次読み出されていくと共に、この読み出し中に、ハードディスク42に記録された連続波形信号の先頭部分に続く部分波形信号が、波形メモリ12の読み出しの終了した領域に順次書き込まれる。これにより、ハードディスク42に記録された連続波形信号が再生開始指示から早く再生することができるようになっている。
一方、近年、音声信号を圧縮符号化し、音質を高く保ったまま情報量を削減して記録することが一般的に行われるようになってきた。この種の音声圧縮符号化方式としては、MPEG−1 Audio(ISO/IEC 11172−3) Layer−3(以下、「MP3」と称する)やMPEG−2 Advanced Audio Coding(ISO/IEC 13818−7)(以下、「AAC」と称する)などが知られている。これらMP3やAACは、音声データが所定サンプル単位で時間的にオーバーラップされながら圧縮符号化が行われる(例えば、特許文献2参照)。
特開平09−134177号公報 特開2001−127641号公報
さて、特許文献1に記載されたような音源装置において、ハードディスク42といった大容量の記憶媒体に記憶される信号を連続波形信号に代えて圧縮符号化された音声信号(圧縮音声データ)とし、記憶媒体の使用効率を上げたい、という要望がある。
しかしながら、上述したように、MP3やAACを始めとする音声圧縮符号化方式の多くは、音声データが時間的にオーバーラップされながら圧縮符号化が行われるので、このような圧縮音声データを復号する場合には、時間的に前の復号過程で得られる中間データを利用する必要がある。
よって、スタートスイッチ14cが操作された場合に、波形メモリ12に予め記憶された先頭部分の音声信号の読み出し中に、その先頭部分に続くハードディスク42に記憶された圧縮音声データを単に復号しようとしても、その圧縮音声データよりも時間的に前の圧縮音声データを復号する過程で得られる中間データが存在していなければ、その圧縮音声データを正しく復号できない。
これに対し、スタートスイッチ14cが操作されてから、ハードディスク42に記憶された圧縮音声データを先頭部分から復号するようにすれば、圧縮音声データを正しく復号できるものの、ハードディスク42からの圧縮音声データの読み出し処理や、復号処理に時間を要するため、スタートスイッチ14cが操作されてから再生が開始されるまでに時間がかかるといった問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、圧縮符号化された音声データを再生開始指示から早く再生することができる音声再生装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の音声再生装置は、音声の再生開始の指示に応じて音声を再生するものであって、前記指示により再生される音声に対応して、時間的な相関を用いて圧縮符号化された圧縮音声データを入力する入力手段と、その入力手段により入力される圧縮音声データを復号する復号手段と、前記指示により再生される音声の先頭部分に対応する圧縮符号化前または復号後の音声データを記憶する記憶手段と、前記指示によって音声データの再生開始の指示があった場合に、前記記憶手段に記憶された音声データを出力する第1出力手段と、前記記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次復号するように前記復号手段を制御し、前記第1出力手段から出力される音声データに連続するように前記復号手段により復号された音声データを出力する第2出力手段とを備えている。
請求項2記載の音声再生装置は、請求項1記載の音声再生装置において、前記音声の再生開始の指示に先立って、前記入力手段により入力される前記圧縮音声データのうち、前記指示により再生される音声の先頭部分に対応する圧縮音声データを復号するように前記復号手段を制御し、その復号手段により復号された前記先頭部分に対応する音声データを前記記憶手段に記憶する記憶制御手段を備えている。
請求項3記載の音声再生装置は、請求項2記載の音声再生装置において、前記記憶制御手段により前記先頭部分に対応する圧縮音声データを復号するように前記復号手段が制御されるときに、前記記憶手段に記憶される音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データの記憶位置情報を抽出する記憶位置情報抽出手段を備え、前記入力手段は、前記第2出力手段によって、前記記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次復号するように前記復号手段が制御される場合に、前記記憶位置情報抽出手段によって抽出された記憶位置情報に基づいて、前記記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次入力する。
請求項4記載の音声再生プログラムは、再生される音声の先頭部分に対応する圧縮符号化前または復号後の音声データを記憶する記憶手段を備え、音声の再生開始の指示に応じて音声を再生する音声再生装置により実行されるプログラムであって、前記指示により再生される音声に対応して、時間的な相関を用いて圧縮符号化された圧縮音声データを入力する入力ステップと、その入力ステップにより入力される圧縮音声データを復号する復号ステップと、前記指示によって音声データの再生開始の指示があった場合に、前記記憶手段に記憶された音声データを出力する第1出力ステップと、前記記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次復号するように前記復号ステップを制御し、前記第1出力ステップから出力される音声データに連続するように前記復号ステップにより復号された音声データを出力する第2出力ステップとを備えている。
請求項5記載の音声データ記録媒体は、音声の再生開始の指示に応じて音声を再生する音声再生装置により再生される音声データが記憶されるものであって、前記音声再生装置により再生される音声の先頭部分に対応する非圧縮音声データと、前記音声再生装置により再生される音声が時間的な相関を用いて圧縮符号化されると共に、前記非圧縮音声データに対応する音声データと一部重複し、且つ、その非圧縮音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データとが記憶される。
請求項1記載の音声再生装置によれば、記憶手段には、音声の再生開始の指示によって再生される音声の先頭部分に対応する圧縮符号化前または復号後の音声データが記憶されている。そして、音声の再生開始の指示があった場合に、第1出力手段によって、まず記憶手段に記憶された音声データが出力される。これにより、再生開始の指示から早く、圧縮音声データの先頭部分に対応する音声を再生できる。
また、本発明によれば、音声の再生開始の指示によって再生される音声に対応して、時間的な相関を用いて圧縮符号化された圧縮音声データが入力手段によって入力され、復号手段によって復号される。そして、第2出力手段によって、記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次復号するように復号手段が制御されると共に、第1出力手段から出力される音声データに連続するように復号手段により復号された音声データが出力される。これにより、音声の再生開始の指示によって再生される音声の先頭部分から復号しなくても、記憶手段に記憶された音声データに続く音声データを正しく復号することができると共に、復号の処理にかかる時間を短縮することができる。
このように、本発明によれば、音声の再生開始の指示があった場合に、まず音声の先頭部分を早く再生し、次いで、その先頭部分に連続して、復号された音声データを再生できる。その結果、時間的な相関を用いて圧縮符号化された音声データを再生開始指示から早く再生することができるという効果がある。
請求項2記載の音声再生装置によれば、請求項1記載の音声再生装置の奏する効果に加え、音声の再生開始の指示に先立ち、記憶制御手段によって、入力手段により入力される圧縮音声データのうち先頭部分に対応する圧縮音声データを復号するように復号手段が制御されると共に、復号手段により復号された先頭部分に対応する音声データが記憶手段に記憶されるので、音声の先頭部分が圧縮音声データとして記憶されているような場合であっても、圧縮符号化された音声データを再生開始指示から早く再生することができるという効果がある。
請求項3記載の音声再生装置によれば、請求項2記載の音声再生装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。一般的に、圧縮符号化された圧縮音声データにおいて、1サンプルの音声データにおけるデータ長が可変長であるため、任意の時間の圧縮音声データにアクセスしたい場合、先頭から順に圧縮音声データを読み出して、その任意の時間の圧縮音声データを探索する必要がある。これに対し、本発明によれば、記憶制御手段により音声の先頭部分に対応する圧縮音声データを復号するように復号手段が制御されるときに、記憶手段に記憶される音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データの記憶位置情報が、記憶位置情報抽出手段によって抽出される。そして、第2出力手段によって、記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次復号するように復号手段が制御される場合に、入力手段は、記憶位置情報抽出手段によって抽出された記憶位置情報に基づいて、記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次入力するように構成されている。
これにより、先頭から圧縮音声データを読み出して、所望の圧縮音声データ(記憶手段に記憶された音声データに続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データ)を探索する必要がないので、その探索の処理にかかる負担を軽減することができるという効果がある。また、所望の圧縮音声データを得るために入力される圧縮音声データのデータ量を必要最低限な量にすることができるので、所望の圧縮音声データを入力するのに要する時間を可能な限り短縮することができるという効果がある。
更に、本発明によれば、記憶制御手段により復号手段が制御されて音声の先頭部分に対応する圧縮音声データが復号されるときに、記憶手段に記憶される音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データが入力されることを利用して、その圧縮音声データの記憶位置情報を抽出するので、その記憶位置情報の抽出のために、別途圧縮音声データを先頭から読み出して所望の圧縮音声データの記憶位置を探索する必要がない。従って、容易にその記憶位置情報を抽出することができるという効果がある。
請求項4記載の音声再生プログラムによれば、本プログラムが音声再生装置によって実行されることにより、請求項1記載の音声再生装置と同様な効果を奏することができる。
請求項5記載の音声データ記憶媒体によれば、音声の再生開始の指示に応じて音声再生装置により再生される音声の先頭部分に対応する非圧縮音声データと、音声再生装置により再生される音声が時間的な相関を用いて圧縮符号化されると共に、非圧縮音声データに対応する音声データと一部重複し、且つ、その非圧縮音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データとが記憶される。これにより、音声再生装置は、音声の再生開始の指示に応じて音声の先頭部分に対応する非圧縮音声データを音声データ記憶媒体から読み出して再生すると共に、その非圧縮音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データを音声データ記憶媒体から読み出して復号し、その復号後の音声データを非圧縮音声データに連続して再生することができるので、時間的な相関を用いて圧縮符号化された音声データを再生開始指示から早く再生することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態における電子楽器1の電気的構成を示したブロック図である。この電子楽器1は、USB(Universal Serial Bus)を用いてデータの読み書きが可能なフラッシュメモリ50(以下、「USBメモリ50」と称する)に記憶されたMP3ファイル50a中の圧縮音声データを、再生開始指示から早く再生することができる装置である。
尚、MP3ファイル50aは、MP3方式によって圧縮符号化された圧縮音声データが、MPEG−1 Audio(ISO/IEC 11172−3)で定められた規格に従ってファイル化されたものである。
USBメモリ50には、複数の圧縮音声データが各々MP3ファイル50aにファイル化されて記憶されている。また、圧縮音声データを再生するための種々の設定情報が記述された設定ファイル(図示せず)も記憶されている。設定情報には、例えば、鍵盤6の低音側1オクターブを構成する12鍵の各々に対して、割り当てるべき圧縮音声データを指定するための情報が含まれる。ユーザは、設定ファイルを編集することによって、各12鍵に割り当てる圧縮音声データを変更することができる。
そして、電子楽器1は、設定ファイルに記載された情報に従って、鍵盤6の低音側1オクターブを構成する12鍵に対して、それぞれ圧縮音声データを割り当てる。また、この12鍵のいずれかの鍵が押鍵されると、その押鍵された鍵に割り当てられた圧縮音声データを再生する。
ここで、MP3方式による圧縮符号化の概要について説明する。MP3方式は、所定のサンプリング周波数(例えば、44.1KHz)でサンプリングされた音声データを、所定のサンプル数で構成されるフレームを単位として圧縮符号化する。このとき、あるフレームに属するサンプルと前後のフレームに属するサンプルとがオーバーラップするように、時間的な相関を用いてそれぞれのフレームが構成されて、圧縮符号化が行われる。また、MP3方式により圧縮符号化された各フレームのデータ長は、音声波形の立ち上がりの部分であるアタック部とその他の部分とでそれぞれ異なるものとなる。
一方、MP3方式によって圧縮符号化された圧縮データを復号するには、1つ前のフレームの復号過程で得られる中間データと復号対象フレームの復号過程で得られる中間データとを用いて行う必要がある。換言すれば、あるフレームを復号したい場合、その1つ前のフレームの復号過程で得られる中間データが存在すれば、正しく復号することができる。
次いで、図2を参照して、図1に示す電子楽器1の動作原理について説明する。図2は、電子楽器1の動作原理を説明する説明図である。ここでは、MP3ファイル50aに、図2(a)に示す第1〜第Mフレームで構成される圧縮音声データが含まれ、鍵盤6の低音側12鍵のいずれかの鍵に、この圧縮音声データが割り当てられるものとして説明する。
この電子楽器1は、予め、圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)を復号し、図2(b)に示すように、その復号後の音声データをオーディオキャッシュメモリ4a(図1参照)に格納する。
そして、この圧縮音声データの割り当てられた鍵が押鍵されると、電子楽器1は、予めオーディオキャッシュメモリ4aに格納しておいた復号後の音声データを、図2(d)に示すように、オーディオバッファ4b(図1参照)にコピーする。これにより、オーディオバッファ4bにコピーされた音声データが、即座に音源回路8(図1参照)によってスピーカ22(図1参照)から出力され、鍵盤6の鍵が押鍵されてから早く、圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する音声が再生される。
一方、圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する復号後の音声データが、音声回路8によってスピーカ22から出力されている間に、電子楽器1は、図2(c)に示すように、オーディオキャッシュメモリ4aに格納されている第Nフレームを再度復号すると共に、その第Nフレームから順次復号処理を進める。
上述したように、MP3方式によって圧縮符号化された圧縮データを復号するには、1つ前のフレームの復号過程で得られる中間データと復号対象フレームの復号過程で得られる中間データとを用いて行う必要がある。これに対し、図2(c)の復号処理では、第Nフレームから順次復号処理を行うので、第(N+1)フレーム以降の音声データが正しく復号される。そして、この正しく復号された第(N+1)フレーム以降の音声データを、図2(d)に示すように、オーディオバッファ4bに格納することで、第Nフレームに連続して、第(N+1)フレーム以降の音声データが出力される。
これにより、電子楽器1は、圧縮符号化された圧縮音声データを、鍵盤6の鍵の押鍵による音声の再生開始の指示から早く再生することができる。
次いで、図1に戻り、電子楽器1の詳細構成について説明する。電子楽器1は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)2、ROM(Read Only Memory)3、RAM(Random Access Memory)4、操作ボタン5、鍵盤6、USBインターフェイス7、音源回路8を備えており、これらはバスライン10を介して互いに接続されている。また、電子楽器1は、音源回路8に接続されたデジタル−アナログ変換器9(以下、「D/A変換器9」と称する)を有しており、このD/A変換器9の出力は外部に設けられたアンプ21を介してスピーカ22に伝送される。
CPU2は、ROM3やRAM4に記憶されるプログラムやデータに従って、或いは操作ボタン5および鍵盤6の操作状態に従って、バスライン10によって接続された各部を制御する演算装置である。このCPU2は、複数の処理をマルチタスク処理可能に構成されている。
ROM3は、CPU2によって実行される制御プログラム3aや、波形データ3bを含む固定値データを記憶する書き換え不能なメモリである。制御プログラム3aは、後述する図3から図5に図示されたフローチャート(メイン処理、キャッシュ処理、および復号処理のフローチャート)のプログラムを含んでおり、CPU2がこれらのプログラムを実行することによって、電子楽器1において、USBメモリ50に記憶された圧縮音声データを、再生開始指示から早く再生することができる。
また、制御プログラム3aには、MP3方式によって圧縮符号化された圧縮音声データを復号するための復号プログラムも有しており、CPU2がこの復号プログラムを実行することによって、MP3ファイル50aに含まれる圧縮音声データを復号する。
波形データ3bは、電子楽器1より出力する楽音の波形がPCM(Pulse Code Modulation)方式によってデジタル化されたデータであり、ROM3には、鍵盤6を構成する複数の鍵毎にそれぞれ異なる波形データ3bが記憶されている。
電子楽器1は、MP3再生モード(後述するMP3再生フラグ4cが「1」のモード)時に圧縮音声データが割り当てられた鍵盤6の低音側の12鍵を除く、いずれかの鍵が押鍵されると、CPU2からの指示によって、その鍵に対応する波形データ3bがROM3から後述する音源回路8によって読み出さる。これにより、この波形データ3bに基づく楽音が、音源回路8からD/A変換器9およびアンプ21を介してスピーカ22へ出力される。
RAM4は、CPU2による制御プログラム3aの実行時に、各種のデータを書き換え可能に記憶するためのメモリであり、USBメモリ50よりも高速に読み出し動作および書き込み動作が行われる。
このRAM4には、オーディオキャッシュメモリ4a、オーディオバッファ4bが設けられていると共に、MP3再生フラグ4c、ループ再生フラグ4d、キャッシュ直後フラグ4e、復号開始アドレス4f、第1ポインタ4g、第2ポインタ4hが格納されている。また、RAM4には、圧縮音声データの一フレームが復号される度に、そのフレームの復号過程で得られる中間データが格納され、次のフレームの復号が完了するまで保持される。
なお、オーディオキャッシュメモリ4a、ループ再生フラグ4d、キャッシュ直後フラグ4e、復号開始アドレス4f、第1ポインタ4g及び第2ポインタ4hは、それぞれ、圧縮音声データが割り当てられる鍵盤6の低音側1オクターブを構成する12鍵に対応して複数設けられている。また、RAM4には、一フレームの復号で得られる中間データを格納する領域も、その12鍵に対応して複数設けられる。
これにより、CPU2は、後述するキャッシュ処理(図4参照)および再生処理(図5参照)を、その12鍵に割り当てられる圧縮音声データ毎にそれぞれ独立して実行させることができ、それらを同時に再生する和音再生を可能としている。
また、オーディオバッファ4bは、電子楽器1で再生可能な最大和音数(例えば、64和音)に対応して複数設けられており、圧縮音声データだけでなく、音源回路8による楽音の発音と共通に使用される。これにより、その他の楽音との和音再生も可能にしている。
オーディオキャッシュメモリ4aは、鍵盤6の低音側の12鍵に対してそれぞれ割り当てられる圧縮音声データのうち、先頭フレーム(第1フレーム)から第Nフレームまでの圧縮音声データの復号結果(復号後の音声データ)をキャッシュするためのメモリである。
CPU2は、MP3再生フラグ4cが「0」の場合に、後述するMP3再生ボタン5aがオンされると、12鍵に割り当てられた圧縮音声データのうち第1フレームから第Nフレームまでの圧縮音声データをそれぞれ復号し、復号後の音声データを、各鍵に対応するオーディオキャッシュメモリ4aに格納する。また、オーディオキャッシュメモリ4aに格納された音声データは、対応する圧縮音声データが鍵盤6の低音側12鍵に割り当てられている間、保持される。
オーディオバッファ4bは、音声をスピーカ22から再生する場合に、音声データを所定のサンプリング速度で出力するために、再生すべき音声データを一時的に保存しておくためのFIFO(First In,First Out)型のリングバッファである。CPU2は、鍵盤6の鍵が押鍵されると、不使用のオーディオバッファ4bにその鍵を対応させ、その鍵によって再生すべき音声データを一時的に保存する。
オーディオバッファ4bに保存された音声データは、音源回路8によって一定の時間間隔毎に読み出される。これにより、音声データは、所定のサンプリング速度でD/A変換器9および外部に設けられたアンプ21を介して、スピーカ22に出力される。
なお、音源回路8によって音声データがオーディオバッファ4bから読み出されると、その読み出された音声データが保存されていたオーディオバッファ4bの領域は空き領域となる。CPU2は、そのオーディオバッファ4bの空き領域に対して、別の復号後の音声データを格納する。
また、CPU2は、オーディオバッファ4bの占有量(CPU2によって格納された音声データのデータ量から音源回路8によって読み出された音声データのデータ量を差し引いた値)を監視する。そして、この占有量の値からオーディオバッファ4bに音声データの格納できる空きがあるか否かを判断し、空きがない場合には、音源回路8によって音声データが読み出されて空きが発生するまで、再生処理による音声データの格納処理を一時的にウェイトする。
MP3再生フラグ4cは、MP3再生機能のオン/オフを設定するフラグで、その値が「1」の場合に、電子楽器1はMP3再生モードとして動作する。この場合、圧縮音声データの割り当てられた鍵盤6の低音側の12鍵が押鍵されると、その鍵に割り当てられた圧縮音声データが再生される。また、その他の鍵が押鍵されると、その鍵に対応する波形データ3bが音源回路8によってROM3から読み出され、D/A変換器9、アンプ21を介して、スピーカ22から所定の楽音が出力される。
また、MP3再生フラグ4cの値が「0」の場合には、電子楽器1は通常の動作モードとして動作する。この場合、鍵盤6の任意の鍵が押鍵されると、その押鍵された鍵に対応する波形データ3bがROM3から読み出されて、スピーカ22から所定の楽音が出力される。
このMP3再生フラグ4cは、電子楽器1に設けられた電源(図示せず)がオンされると、CPU2によって「0」に初期化される。そして、後述するMP3再生ボタン5aがオンされる度に、MP3再生フラグ4cの値が「0」と「1」の間でCPU2により反転させられる。
ループ再生フラグ4dは、圧縮音声データの終端まで再生した場合に、先頭に戻って再生を繰り返すループ再生を行うか否かを設定するためのフラグで、ループ再生を行う場合には「1」、ループ再生を行わない場合には「0」が設定される。
このループ再生フラグ4dは、電子楽器1に設けられた電源(図示せず)がオンされると、CPU2によって「0」に初期化される。また、ループ再生フラグ4dの変更は、後述するループ再生ボタン5bと鍵盤6とが操作されることにより行われる。即ち、ループ再生ボタン5bが押下されている場合に、圧縮音声データの割り当てられた鍵盤6の鍵が押鍵されると、その鍵に対応するループ再生フラグ4dの内容がCPU2によって反転される。
キャッシュ直後フラグ4eは、第Nフレームの復号過程で得られる中間データがRAM4に保持されているか否かを示すフラグである。そして、このフラグの値が「1」の場合には、第Nフレームの復号過程で得られる中間データがRAM4に保持されていることを示し、「0」の場合には、その中間データが保持されていないことを示す。
このキャッシュメモリ直後フラグ4dは、電子楽器1が圧縮音声データを再生する場合に、オーディオキャッシュメモリ4aに格納された第Nフレームに続く第(N+1)フレーム以降の復号結果を得るために、どのフレームから復号すべきかをCPU2によって制御するために用いられる。
例えば、キャッシュ直後フラグ4eの値が「0」であれば、RAM4には第Nフレームの復号過程で得られる中間データが保持されていないので、第Nフレーム以降の圧縮音声データをUSBメモリ50から読み出して復号する。これにより、第(N+1)フレームの復号を行う前に、第Nフレームの復号過程で得られる中間データが生成されるので、第(N+1)フレーム以降の音声データを正しく復号することができる。
一方、キャッシュ直後フラグ4eの値が「1」であれば、RAM4には第Nフレームの復号過程で得られる中間データが保持されているので、第(N+1)フレーム以降に対応する圧縮音声データをUSBメモリ50から順次読み出して復号する。
復号開始アドレス4fは、鍵盤6の低音側の12鍵に割り当てられた各圧縮音声データにおいて、第Nフレームの圧縮音声データが格納されている位置を、対応するMP3ファイル50aの先頭からのアドレスによって示したものである。
この復号開始アドレス4fは、オーディオキャッシュメモリ4aに圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)の復号後の音声データをキャッシュするときに、USBメモリ50より読み出される第1〜第(N−1)フレームに対応する圧縮音声データのデータ量を積算することによって抽出される。
そして、電子楽器1が圧縮音声データを再生する場合に、第Nフレーム以降の圧縮音声データをUSBメモリ50から読み出して復号するときには、CPUは、復号開始アドレス4fに格納されたアドレスをUSBメモリ50に対して指定する。これにより、第Nフレームの圧縮音声データをUSBメモリ50から即座に読み出すことができる。
第1ポインタ4gは、ある時点でのオーディオキャッシュメモリ4aに格納されている音声データの最大のフレーム番号(1、2、・・・、N)を示すポインタである。この第1ポインタ4gは、鍵盤6の鍵が押鍵され、その鍵に割り当てられた圧縮音声データを再生する場合に、CPU2が、各鍵に対応する第1ポインタ4gの値から、再生すべき圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)の復号後の音声データが、全てオーディオキャッシュメモリ4aにキャッシュされているか否かを判断するために用いられる。
第2ポインタ4hは、オーディオバッファ4bに格納すべき音声データのフレーム番号を示すポインタである。この第2ポインタ4hは、CPU2が各フレームの音声データをオーディオバッファ4bに格納する場合に、オーディオキャッシュメモリ4aからコピーするか、USBメモリ50から圧縮音声データを読み出して復号するかを判断するために用いられる。
即ち、第2ポインタ4hの値が「N」以下の場合、CPU2は、オーディオキャッシュメモリ4aから第2ポインタ4hで示されたフレームの音声データを読み出し、オーディオバッファ4bにコピーする。一方、第2ポインタ4hの値が「N+1」以上の場合、CPU2は、第2ポインタ4hによって示されるフレームの圧縮音声データを、USBメモリ50から読み出して復号し、その復号後の音声データを、オーディオバッファ4bに格納する。
操作ボタン5は、電子楽器1に対して各種設定や指示を行うボタンで、その操作に応じて電子楽器1の動作条件が設定される。この操作ボタン5には、MP3再生ボタン5aおよびループ再生ボタン5bが設けられている。
MP3再生ボタン5aは、MP3再生機能のオン/オフを切り替えるボタンで、上述したように、このMP3再生ボタン5aがオンされる度に、MP3再生フラグ4cの値が反転する。これにより、電子楽器1はMP3再生モードと通常の動作モードとの間で、動作モードが切り替えられる。
ループ再生ボタン5bは、圧縮音声データを再生する場合に、ループ再生を行うか否かを設定するためのボタンである。上述したように、ループ再生ボタン5bが押下されている場合に、一の圧縮音声データの割り当てられた鍵盤6の鍵が押鍵されると、その圧縮音声データに対応するループ再生フラグ4dの値が反転され、ループ再生の可否が変更される。
鍵盤6は、電子楽器1において楽音の出力指示を行う部材であり、複数の鍵によって構成されている。上述したように、各鍵にはそれぞれ異なる波形データ3bが割り当てられており、ある鍵が押鍵されると、その鍵に対応する波形データ3bに基づいて、所定の楽音をスピーカ22から出力する。
また、電子楽器1がMP3再生モードで動作する場合には、鍵盤6の鍵のうち低音側の1オクターブを構成する12鍵に対して、USBメモリ50に記憶された複数の圧縮音声データの中から、USBメモリ50に記憶された設定ファイル(図示せず)によって指定された圧縮音声ファイルが割り当てられる。そして、その12鍵が押鍵されると、その鍵に割り当てられた圧縮音声データを再生する。
USBインターフェイス7は、USB規格に従って外部装置との間でデータ伝送を行うためのインターフェイスであり、外部装置と接続するためのコネクタ(図示せず)を備えている。USBメモリ50は、このUSBインターフェイス7を介して、電子楽器1と接続される。
音源回路8は、波形データ3b、又は、圧縮音声データの復号後の音声データに基づいて、外部に出力する音声データを生成する回路である。鍵盤6の鍵が押鍵されると、音源回路8は、CPU2からの指示に従って、押鍵された鍵盤6の鍵に対応する波形データ3bをROM3から読み出す。また、押鍵された鍵盤6の鍵が、圧縮音声データの割り当てられた鍵である場合には、その鍵に割り当てられたオーディオバッファ4bから音声データを読み出す。
そして、音源回路8は、ROM3より読み出した波形データ3bもしくはオーディオバッファ4bより読み出した音声データに対して、所定の信号処理を施すと共に、複数の鍵が押鍵されている場合には、各々の鍵に対応する波形データ3bもしくは音声データを混合することによって、外部に出力する音声データを生成する。音源回路8は、この生成した音声データを、順次D/A変換器9へ伝送する。
D/A変換器9は、音源回路8から伝送された音声データをアナログ信号に変換するものである。このD/A変換器9の出力側には、外部に設けられたアンプ21が接続されており、D/A変換器9によってアナログ信号に変換された音声データは、アンプ21で増幅される。そして、アンプ21の出力側に接続された外部のスピーカ22から、その音声データが出力される。
次いで、図3を参照して、メイン処理について説明する。図3は、メイン処理を示すフローチャートである。この処理は、操作ボタン5の操作状況や鍵盤6の押鍵状況に応じて電子楽器1の動作を制御するための処理で、電子楽器1の電源(図示せず)がオンされたときにCPU2によって開始され、電源がオフされるまで繰り返し実行される。
このメイン処理では、まず、電源投入直後の初期化処理として、MP3再生フラグ4cを「0」に初期化する(S1)。また、圧縮音声データの割り当てられる鍵盤6の低音側の12鍵に対応する全てのループ再生フラグ4dを「0」に初期化する(S2)。更に、圧縮音声データの割り当てられる鍵盤6の低音側の12鍵に対応する全てのキャッシュ直後フラグ4eを「0」に初期化する(S3)。
次いで、MP3再生ボタン5aがオンされたかを確認し(S4)、MP3再生ボタン5aがオンされた場合には(S4:Yes)、次いで、MP3再生フラグが「0」であるか否かを確認する(S5)。その結果、MP3再生フラグが「0」である場合には(S5:Yes)、電子楽器1が通常の動作モードで動作中に、ユーザがMP3再生ボタン5aをオンしたと判断できる。そこで、ユーザによって電子楽器1がMP3再生モードに設定されたと判断し、先ず、USBメモリ50に記憶された設定ファイル(図示せず)を読み出し、鍵盤6の鍵のうち、低音側の1オクターブを構成する12鍵と、それぞれの鍵に割り当てる圧縮音声データとの対応関係をRAM4に記憶する(S6)。
次いで、鍵盤6の低音側の12鍵に割り当てられた圧縮音声データについて、後述するキャッシュ処理(図4参照)を開始する(S7)。このとき、電子楽器1の電源が投入されてから初めてMP3再生ボタン5aがオンされている場合には、各鍵に割り当てられたすべての圧縮音声データについてキャッシュ処理を開始する。また、それ以後にMP3再生ボタン5aがオンされた場合には、各鍵に割り当てられた圧縮音声データに変更があれば、その変更があった鍵に新たに割り当てられた圧縮音声データについてキャッシュ処理を開始する。
これにより、鍵盤6の鍵が押鍵されることによって圧縮音声データの再生開始の指示がなされるのに先立ち、全ての圧縮音声データの先頭部分に対応する圧縮音声データが復号され、復号後の音声データをオーディオキャッシュメモリ4aに格納することができる。
また、各鍵に割り当てられる圧縮音声データが変更される度に、キャッシュ処理を開始するので、鍵盤6の低音側の12鍵に割り当てられる圧縮音声データが変更されても、変更後の圧縮音声データについて、その先頭部分に対応する復号後の音声データをオーディオキャッシュメモリ4aに格納できる。
S7の処理の後、MP3再生フラグ4cを「1」に設定し(S8)、S10の処理へ移行する。これにより、電子楽器1は、MP3再生モードで動作する。
一方、S5の処理の結果、MP3再生フラグ4cが「0」でない、即ち、「1」である場合には(S5:No)、電子楽器1がMP3再生モードで動作中に、ユーザがMP3再生ボタン5aをオンしたと判断できる。そこで、ユーザによって電子楽器1が通常の動作モードに設定されたと判断し、MP3再生フラグ4cを「0」に設定して、S10の処理へ移行する。
これに対し、S4の処理の結果、MP3再生ボタン5aがオンされたと確認されない場合(S4:No)、電子楽器1において通常の動作モードもしくはMP3再生モードが維持されると判断し、S5〜S9の処理をスキップして、S10の処理へ移行する。
S10の処理では、MP3再生フラグ4cが「1」である場合に、圧縮音声データの割り当てられた鍵盤6の12鍵のいずれかが押鍵されたか否かを判断する(S10)。そして、押鍵されたと判断される場合(S10:Yes)、押鍵された鍵盤6の鍵に割り当てられた圧縮音声データの再生開始の指示がなされたと判断し、その圧縮音声データについて後述する再生処理(図5参照)を開始する(S11)。
これにより、押鍵された鍵盤6の鍵に割り当てられた圧縮音声データの再生が開始される。このとき、この再生開始の指示に先立って、S7の処理により圧縮音声データの先頭部分に対応する圧縮音声データが復号され、オーディオキャッシュメモリ4aに格納されている。
従って、再生開始を行う音声の先頭部分が、圧縮音声データとしてMP3ファイル50aに含まれ、USBメモリ50に記憶されるような場合であっても、オーディオキャッシュメモリ4aから、その先頭部分の音声データを即座に出力させることができる。
S11の処理の後、S12の処理へ移行する。
一方、S10の処理の結果、圧縮音声データが割り当てられた鍵盤6の12鍵のいずれもが押鍵されていないと判断される場合(S10:No)、S11の処理をスキップして、S12の処理へ移行する。
S12の処理では、電子楽器1におけるその他の処理を実行する(S12)。例えば、ループ再生ボタン5bが押下されている場合に、圧縮音声データの割り当てられた鍵盤6の鍵が押鍵されると、その鍵に対応するループ再生フラグ4dの値を反転させる。これにより、鍵盤6の低音側の12鍵に割り当てられた圧縮音声データに対してループ再生を行うか否かの設定を切り替えることができる。
また、S12の処理では、圧縮音声データが割り当てられていない鍵盤6の鍵(通常の動作モードで動作する場合は鍵盤6の全ての鍵)が押鍵されると、その押鍵された鍵に対応する波形データ3bをROM3から読み出すように音源回路8へ指示する。これにより、音源回路8、D/A変換器9、アンプ21を介して、スピーカ22から所定の楽音を出力することができる。
その他、S12の処理では、操作ボタン5の状態や鍵盤6の押鍵状況に応じて電子楽器1の各部を制御することにより、電子楽器1の動作を制御することができる。
S12の処理の後、S4の処理へ回帰する。そして、電子楽器1の電源がオンの間、S4からS12の処理が繰り返し実行される。これにより、操作ボタン5や鍵盤6が操作される度に、その操作に対応して所定の処理を行うことができる。
次いで、図4を参照して、キャッシュ処理について説明する。図4は、キャッシュ処理を示すフローチャートである。この処理は、鍵盤6のある鍵に割り当てられた一の圧縮音声データについて、先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する圧縮音声データを復号し、復号後の音声データをオーディオキャッシュメモリ4aに格納するための処理である。この処理は、上述したように、CPU2により実行されるメイン処理(図3参照)の中で、MP3再生フラグ4cが「0」の場合に、MP3再生ボタン5aがオンされると、鍵盤6の低音側の12鍵に割り当てられた全ての圧縮音声データについてそれぞれ独立して開始される。
なお、ここでは、鍵盤6のある鍵に割り当てられた一の圧縮音声データについて行われるキャッシュ処理について説明するが、他の鍵に割り当てられた圧縮音声データについても同一のステップでキャッシュ処理が行われるので、その図示と説明を省略する。
また、以下のキャッシュ処理の説明において、オーディオキャッシュメモリ4a、キャッシュ直後フラグ4e、復号開始アドレス4f、第1ポインタ4gは、それぞれキャッシュ処理対象となっている一の圧縮音声データが割り当てられた鍵に対応するものとして説明する。更に、以後の説明では、第1ポインタ4gに格納されている値を「L1」と称する。
このキャッシュ処理では、まず、初期化処理として、第1ポインタ4gの値L1を「0」に初期化する(S21)。また、RAM4に読出バイトカウンタ領域を設け、その値を「0」に初期化し(S22)、S23へ移行する。この読出バイトカウンタ領域に、USBメモリ50から読み出された各フレームの圧縮音声データのデータ量が積算される。
S23の処理では、USBメモリ50に格納されたキャッシュ処理対象の圧縮音声データから、第1ポインタ4gで示されるフレームの次のフレーム(以後、「第(L1+1)フレーム」と称する)に対応する圧縮音声データを読み出して、復号する(S23)。このとき、第(L1+1)フレームの圧縮音声データのデータ量もカウントする。また、復号過程で得られた中間データをRAM4に保持する。
次いで、復号後の音声データをオーディオキャッシュメモリ4aに格納する(S24)。これにより、S23の処理によって復号された第(L1+1)フレームが、オーディオキャッシュメモリ4aに格納される。
また、S22の処理によってRAM4に設けられた読出バイトカウンタ領域の値に、S23の処理中にカウントされた第(L1+1)フレームの圧縮音声データのデータ量を加算する(S25)。これにより、圧縮音声データにおける第1フレームから第(L1+1)フレームまでの圧縮音声データのデータ量が積算される。
次に、第1ポインタ4gの値L1を1だけインクリメントし(S26)、オーディオキャッシュメモリ4aに格納されている音声データの最大のフレーム番号を更新する。
その後、キャッシュ処理対象の圧縮音声データについて、第Nフレームまで復号したか否かを判断する(S27)。ここで、第Nフレームまで復号していないと判断される場合(S27:No)、更に、第(N−1)フレームまで復号したか否かを判断する(S28)。そして、第(N−1)フレームまで復号していないと判断される場合(S28:No)、S23の処理へ回帰して、再びS23以降の処理を実行する。
一方、S28の処理の結果、第(N−1)フレームまで復号していると判断される場合には(S28:Yes)、RAM4に設けた読出バイトカウンタ領域の値を、復号開始アドレス4fに格納する(S29)。
このとき、読出バイトカウンタ領域には、第1フレームから第(N−1)フレームまでに対応する圧縮音声データのデータ量が積算されており、このデータ量が、第Nフレームの圧縮音声データが格納されている位置を、MP3ファイル50aの先頭からのアドレスとして示したものとなる。従って、復号開始アドレス4fには、キャッシュ処理対象の圧縮音声データにおける第Nフレームの圧縮音声データのアドレスが格納されることになる。
このように、キャッシュ処理では第1〜第Nフレームの圧縮音声データがUSBメモリ50から入力されるので、キャッシュ処理の中で、これらの圧縮音声データのデータ量を積算することにより、復号開始アドレス4fに格納すべきアドレス(第Nフレームの圧縮音声データのアドレス)を抽出することができる。
これにより、別途圧縮音声データを先頭から読み出して復号開始アドレス4fに格納すべきアドレスを探索する必要がなく、容易にそのアドレスを抽出することができる。
S29の処理の後、S23の処理へ回帰して、再びS23以降の処理を実行する。
さて、S27の処理において、第Nフレームまで復号していないと判断される間は(S27:No)、S23〜S29の処理を繰り返し実行する。これにより、一の圧縮音声データのうち先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する圧縮音声データがすべて復号され、復号後の音声データをオーディオキャッシュメモリ4aに格納することができる。
一方、S27の処理の結果、第Nフレームまで復号していると判断される場合には(S27:Yes)、S23〜S29の処理を抜け、キャッシュ直後フラグ4eを「1」に設定する(S30)。これにより、RAM4には第Nフレームの復号過程で得られた中間データが保持されていることを示すことができる。
次いで、図5を参照して再生処理について説明する。図5は再生処理を示すフローチャートである。この処理は、鍵盤6のある鍵に割り当てられた一の圧縮音声データを再生するための処理である。この処理は、上述したように、CPU2により実行されるメイン処理(図3参照)の中で、MP3再生フラグ4cが「1」である場合に、圧縮音声データの割り当てられた鍵盤6の鍵が押鍵されたと判断されると、その押鍵された鍵盤6の鍵に割り当てられた圧縮音声データについて開始される。
なお、ここでは、鍵盤6のある鍵に割り当てられた一の圧縮音声データについて実行される再生処理について説明するが、他の鍵に割り当てられた他の圧縮音声データについても同一のステップで再生処理が行われるので、その図示と説明を省略する。
また、以下の再生処理の説明において、オーディオキャッシュメモリ4a、ループ再生フラグ4d、キャッシュ直後フラグ4e、復号開始アドレス4f、第1ポインタ4g、第2ポインタ4hは、それぞれ再生処理対象となっている一の圧縮音声データが割り当てられた鍵に対応するものとして説明する。更に、オーディオバッファ4bは、その鍵が押鍵されたときにCPU2によって割り当てられたものとして説明する。また、以後の説明では、第2ポインタ4hに格納されている値を「L2」と称する。
この再生処理では、まず、第1ポインタ4gの値L1が「N」であるか否かを判断する(S31)。そして、その結果、第1ポインタ4gの値L1が「N」でないと判断される場合には(S31:No)、一の圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する復号後の音声データが、まだオーディオキャッシュメモリ4aに格納されていないので、以後の処理を行わずに、この再生処理を終了する。
一方、第1ポインタ4gの値L1が「N」であると判断される場合には(S31:Yes)、一の圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する復号後の音声データが、オーディオキャッシュメモリ4aに格納されているので、その圧縮音声データの再生を開始するために、まず、第2ポインタ4hの値L2を「1」に設定する(S32)。これにより、オーディオバッファ4bに格納すべき音声データが第1フレームに設定される。そして、S32の処理の後、S33の処理へ移行する。
S33の処理では、第2ポインタ4hの値L2が、「N」以下であるか否かを判断する(S33)。ここで、「N」以下であると判断される場合には(S33:Yes)、オーディオバッファ4bに格納すべき音声データが第Nフレーム以前であると判断し、オーディオキャッシュメモリ4aに格納された各フレームの音声データをオーディオバッファ4bにコピーし、また、音源回路8に音声の出力開始を指示するために、S34〜S37の処理へ移行する。
S34の処理では、音源回路8から音声が出力されているか否かを判断する(S34)。ここで、音源回路8から音声が出力されていないと判断される場合(S34:No)、次いで、オーディオバッファ4bの占有量(CPU2によって実行される再生処理によって格納された音声データのデータ量から音源回路8によって読み出された音声データのデータ量を差し引いた値)が所定値以上であるか否かを判断する(S35)。そして、オーディオバッファ4bの占有量が所定値以上であると判断される場合(S35:Yes)、音源回路8に対して、音声データをオーディオバッファ4bから読み出して出力するように指示し(S36)、S37の処理へ移行する。これにより、音源回路8によって、音声の出力が開始される。
また、S35の処理によって、オーディオバッファ4bの占有量が所定値以上であると判断される場合に、音源回路8に対して音声データの出力を指示するので、音源回路8が一定の時間間隔毎にオーディオバッファ4bに格納されている音声データを読み出しても、オーディオバッファ4bにおいてアンダーフロー(音声データがない状態)が生じるのを防止することができる。
一方、S35の処理の結果、オーディオバッファ4bに格納された音声データが所定値未満であると判断される場合(S35:No)、アンダーフローが生じる可能性があるため、S36の処理をスキップして、音源回路8への音声の出力開始指示を行わずに、S37の処理へ移行する。
また、S34の処理の結果、音源回路8から音声が出力されていると判断される場合(S34:Yes)、既に音源回路8に対して音声の出力指示がなされているので、S35及びS36の処理をスキップして、S37の処理へ移行する。
S37の処理では、オーディオバッファ4bに第L2フレームの音声データを格納するだけの空き容量があるかを確認し、オーディオバッファ4bに空き容量がある場合には、オーディオキャッシュメモリ4aに格納された第L2フレームの音声データをオーディオバッファ4bへコピーして(S37)、S44の処理へ移行する。
これにより、音源回路8に対する音声出力開始の指示以後、オーディオバッファ4bにコピーされた第2フレームの音声データが、音源回路8によって一定の時間毎に読み出され、D/A変換器9、アンプ21を介してスピーカ22から出力される。
また、RAM4は高速に読み出し動作および書き込み動作ができるので、圧縮音声データの再生開始の指示があった場合には、オーディオキャッシュメモリ4aに予め格納された圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する音声データを高速に読み出すことができると共に、その読み出した音声データを高速にオーディオバッファ4bへコピーすることができる。
これにより、オーディオバッファ4bには、圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する音声データを即座に蓄積することができ、読出し速度が低速なUSBメモリ50に圧縮音声データが格納されるような場合であっても、音源回路8からその音声データを早く出力することができる。
また、低速なUSBメモリ50を用いても、圧縮音声データの再生開始の指示から早く音声データを出力できるので、USBメモリ50は大容量のメモリを用いることができる。よって、USBメモリ50には多くの圧縮音声データを記憶させることも可能である。
なお、S37の処理においてオーディオバッファ4bに第L2フレームの音声データを格納するだけの空き容量がない場合には、音源回路8により音声データが読み出されることによってオーディオバッファ4bの空き容量が確保できるまで、S37の処理がウェイトされる。尚、S35の処理において、オーディオバッファ4bに格納された音声データが所定値未満であると判断される場合には(S35:No)、オーディオバッファ4bには常に空き容量があると判断される。これにより、音声出力が行われておらず、且つ、空き容量がない状況が発生することにより、処理がS37で停止してしまうことを防止している。
これに対し、S33の処理の結果、第2ポインタ4hの値L2が、「N+1」以上であると判断される場合には(S33:No)、オーディオバッファ4bに格納すべき音声データが第(N+1)フレーム以降の音声データであると判断できる。そこで、第L2フレームの圧縮音声データを復号した上で、その復号後の音声データをオーディオバッファ4bへ格納するために、S38〜S43の処理へ移行する。
S38の処理では、キャッシュ直後フラグ4eが「1」であるか否かを判断する(S38)。そして、キャッシュ直後フラグ4eが「1」でない場合(S38:No)、次いで、第2ポインタ4hの値L2が「N+1」であるか否かを判断する(S39)。
ここで、第2ポインタ4hの値L2が「N+1」であると判断される場合(S39:No)、S38の処理でキャッシュ直後フラグ4eが「1」でない(S38:No)と判断されているので、第(N+1)フレームの復号で必要な、第Nフレームの復号過程で得られる中間データが、RAM4に保持されていないと判断できる。
そこで、復号開始アドレス4fに格納されたアドレスを基に、USBメモリ50に格納された再生処理対象の圧縮音声データから、第Nフレームの圧縮音声データを読み出して、その圧縮音声データを復号すると共に、復号後の音声データを破棄する(S40)。そして、S41へ移行する。
S40の処理により、第(N+1)フレームを正しく復号するために必要な、第Nフレームの復号過程で得られる中間データをRAM4に格納することができる。よって、第1フレームから順次復号しなくても、第(N+1)フレームを正しく復号することができると共に、復号の処理にかかる時間を短縮することができる。
一方、ここで復号される第Nフレームは、RAM4に第(N−1)フレームの復号過程で得られる中間データがなければ、正しい復号結果を得ることができない。これに対し、S40の処理では、第Nフレームの音声データを破棄するので、正しい復号結果が得られていない第Nフレームの音声データを出力するのを防止できる。
また、USBメモリ50から入力されるデータは圧縮符号化された圧縮音声データであるので、圧縮符号化されていないデータを入力する場合と比較して、入力されるデータ量を少なくすることができる。よって、USBメモリから圧縮音声データを入力するのに要する時間も短縮することができる。
更に、復号開始アドレス4fに格納されたアドレスを基に、USBメモリ50に格納された圧縮音声データから第Nフレームの圧縮音声データを読み出すので、このS40の処理で第Nフレームの復号を行う場合に、その復号に必要最低限の圧縮音声データだけを読み出すことができる。よって、圧縮音声データを先頭から読み出して、第Nフレームに対応する圧縮音声データを探索する必要がないので、その探索の処理にかかるCPU2の負担を抑制することができる。
また、第Nフレームを復号するために読み出される圧縮音声データのデータ量を必要最低限な量にすることができるので、圧縮音声データをUSBメモリ50から読み出すのに要する時間を可能な限り短縮することができる。
このように、S40の処理によって、種々の処理に係る時間を短縮することができるので、第(N+1)フレームの復号結果を得るために費やされる時間を短くすることができる。
一方、S39の処理の結果、第2ポインタ4hの値L2が「N+1」でないと判断される場合(S39:No)、第Nフレームの復号過程で得られる中間データは不要であるので、S40の処理をスキップして、S41の処理へ移行する。
また、S38の処理の結果、キャッシュ直後フラグ4eが「1」である場合(S38:Yes)、RAM4には第Nフレームの復号過程で得られる中間データが保持されていると判断できる。そこで、新たに第Nフレームの復号は不要であるので、S39及びS40の処理をスキップしてS41の処理へ移行する。
これにより、CPU2の負担を抑制することができると共に、第(N+1)フレームの復号結果を得るために費やされる時間を更に短くできる。
S41の処理では、USBメモリ50に格納された再生処理対象の圧縮音声データから、第L2フレームの圧縮音声データを読み出して、その圧縮音声データを復号する(S41)。次いで、オーディオバッファ4bに復号後の第L2フレームの音声データを格納するだけの空き容量があるかを確認した上で、空き容量がある場合には、復号後の第L2フレームの音声データをオーディオバッファ4bに格納する(S42)。
これにより、S41の処理で復号された第L2フレームの音声データは、電源回路8によって一定の時間間隔毎に読み出され、D/A変換器9、アンプ21を介してスピーカ22から出力される。
また、S41の処理において、USBメモリ50から入力されるデータは圧縮符号化された圧縮音声データであるので、S40の処理と同様に、圧縮符号化されていないデータを入力する場合と比較して、入力されるデータ量を少なくすることができる。よって、USBメモリから圧縮音声データを入力するのに要する時間を短縮することができる。
このように、S38からS42の処理において、種々の処理に要する時間を短縮し、又は省略することができるので、先にオーディオバッファ4bに格納されたフレームの音声データが音源回路8によって出力されている間に、確実に残りのフレームを復号し、オーディオバッファ4bへ格納することができる。
なお、オーディオバッファ4bに第L2フレームの音声データを格納するだけの空き容量がない場合には、音源回路8によって音声データが読み出されることによって空き容量が確保できるまで、S42の処理がウェイトされる。
S42の処理の後、キャッシュ直後フラグ4eが「0」に設定される(S43)。これにより、RAM4には第Nフレームの復号過程で得られる中間データが保持されていないことを示すことができる。S43の処理の後、S44の処理へ移行する。
S44の処理では、第2ポインタ4h(L2)の値を1だけインクリメントする(S44)。これにより、オーディオバッファ4bに格納すべき音声データを次のフレームに進めることができる。
次いで、この再生処理の対象である圧縮音声データが割り当てられた鍵盤6の鍵が離鍵されたか否かを判断する(S45)。そして、離鍵されたと判断される場合(S45:Yes)、圧縮音声データの再生を停止するため、S49の処理へ移行する。
一方、S45の処理の結果、離鍵されていないと判断される場合には(S45:No)、続いて、圧縮音声データの終端のフレームに対応する音声データまで、オーディオバッファ4bに格納されたか否かを判断する(S46)。ここで、圧縮音声データの終端のフレームに対応する音声データまでオーディオバッファ4bに格納されていないと判断される間は(S46:No)、S33の処理に回帰し、次のフレームに対して、S33からS46までの処理を実行する。
一方、S46の処理の結果、圧縮音声データの終端のフレームまで、オーディオバッファ4bにその音声データが格納されたと判断される場合には(S46:Yes)、S33からS46の繰り返し処理を抜けて、S47の処理へ移行する。これにより、圧縮音声データの終端のフレームに対応する音声データまで、オーディオバッファ4bに格納される。
S47の処理では、ループ再生フラグ4dが「1」であるか否かを判断する(S47)。そして、ループ再生フラグ4dが「1」である場合(S47:Yes)、この再生処理の対象となっている圧縮音声データにおいてループ再生を行うように設定されているので、第2ポインタ4hの値L2を「1」に設定して(S48)、S33の処理へ回帰する。
これにより、オーディオバッファ4bには、圧縮音声データの終端のフレームに対応する音声データの後に、その圧縮音声データの先頭のフレームに対応する音声データから順次格納(コピー)することができる。よって、ループ再生を行うことができる。
一方、S47の処理の結果、ループ再生フラグ4dが「0」であると判断される場合(S47:No)、再生処理の対象である圧縮音声データにおいてループ再生を行わないように設定されているので、S49の処理へ移行する。
S49の処理では、音源回路8に対して、音声データの出力停止を指示する(S49)。これにより、音源回路8は、オーディオバッファ4bから音声データを読み出すのを停止し、また、D/A変換器9に対して音声データを出力するのを停止する。よって、スピーカ22から圧縮音声データに対応する音声の出力が停止される。
S49の処理の後、この再生処理を終了する。
以上、本実施形態の電子楽器1によれば、キャッシュ処理(図4参照)によって、鍵盤6の鍵が押鍵されることにより再生される圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する復号後の音声データが、オーディオキャッシュメモリ4aに記憶される。
鍵盤6の鍵が押鍵されて再生開始の指示があった場合に、再生処理(図5参照)によって、オーディオキャッシュメモリ4aに記憶された音声データがオーディオバッファ4bにコピーされ、その音声データが音源回路8によってスピーカ22から出力される。これにより、鍵盤6の鍵が押鍵されてから早く、圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する音声を再生できる。
また、圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する復号後の音声データが、音声回路8によってスピーカ22から出力されている間に、第Nフレームから復号が開始され、第(N+1)フレームから正しく復号されて、順次、第Nフレームに連続して出力される。
これにより、鍵盤6の鍵が押鍵されて再生開始の指示があった場合に、その鍵に対応する圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に連続して、早く第(N+1)フレーム以降の音声データを再生できる。その結果、圧縮符号化された圧縮音声データを再生開始の指示から早く再生することができる。
また、鍵盤6の鍵の押鍵による音声の再生開始の指示に先立ち、圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する圧縮音声データを復号し、その先頭部分の復号後の音声データが、オーディオキャッシュメモリ4aに記憶されるので、再生を行う音声の先頭部分が圧縮音声データとしてUSBメモリ50に記憶されるような場合であっても、圧縮符号化された音声データを再生開始指示から早く再生することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、MP3方式で圧縮符号化された圧縮音声データを再生する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、AAC方式など、時間的な相関を用いて圧縮符号化された圧縮音声データを再生する場合にも、図3〜図5の処理を適用してもよい。
ただし、上述した図5の再生処理におけるS40の処理では、オーディオキャッシュメモリ4aに格納された音声データに続く第(N+1)フレームの復号結果を正しく得るために、第Nフレームの復号を行ったが、これを、各圧縮符号化方式に合わせて、オーディオキャッシュメモリ4aに格納された音声データに続くサンプルを正しく復号するために必要な、所定時間前のサンプルから復号するようにすればよい。
上記実施形態では、オーディオキャッシュメモリ4aに第1〜第Nフレームの音声データを格納する場合について説明したが、オーディオキャッシュメモリ4aに格納する音声データのサイズは、再生する圧縮音声データ毎に異なっていてもよい。
上記実施形態では、RAM4にオーディオキャッシュメモリ4aを設け、鍵盤6の鍵の押鍵による音声の再生開始の指示に先立ち、圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)に対応する圧縮音声データを復号して、その復号後の音声データをオーディオキャッシュメモリ4aに記憶する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、再生すべき音声の先頭部分に対応する音声データを、符号化前の状態で予めUSBメモリ50に格納しておいてもよい。
これにより、図4に示したキャッシュ処理が不要となるので、CPU2にかかる処理の負担を軽減させることができる。なお、この場合、圧縮音声データは、USBメモリ50に格納された音声の先頭部分に対応する音声データに続く音声データを再生するために必要な、所定時間前の音声データから圧縮符号化されたものであってよい。
上記実施形態では、第2ポインタ4hが、圧縮音声データが割り当てられる鍵盤6の低音側の12鍵に対応して複数設けられている場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、第2ポインタ4hを、電子楽器1が圧縮音声データを同時に再生可能な最大和音数と同じ数だけ、設けるようにしてもよい。また、第2ポインタ4hだけでなく、オーディオキャッシュメモリ4a、ループ再生フラグ4d、キャッシュ直後フラグ4e、復号開始アドレス4f、第1ポインタ4gも、電子楽器1が圧縮音声データを同時に再生可能な最大和音数と同じ数だけ、設けるようにしてもよい。
上記実施形態では、オーディオバッファ4bが、電子楽器1で再生可能な最大和音数(例えば、64和音)に対応して複数設けられており、圧縮音声データだけでなく、音源回路8による楽音の発音と共通に使用される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、音源回路8による楽音の発音とは別に、圧縮音声データを再生するための専用のオーディオバッファを設けてもよい。この場合、専用のオーディオバッファは、圧縮音声データが割り当てられる鍵盤6の低音側12鍵に対応して複数設けるようにしてもよいし、電子楽器1が圧縮音声データを同時に再生可能な最大和音数と同じ数だけ、設けるようにしてもよい。
上記実施形態では、電子楽器1の電源がオンされたときにループ再生フラグ4dの値を「0」に初期化する例を示したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、MP3再生ボタン5aがオンされたときにループ再生フラグ4dを初期化してもよい。また、いずれの場合も、「0」に初期化するのではなく「1」に初期化してもよい。また、ループ再生フラグ4dに設定すべき初期値をUSBメモリ50に格納された設定ファイル(図示せず)に記載しておき、初期化を行うタイミングでこの設定ファイルを読み込んで、ループ再生フラグ4dの初期値を設定するようにしてもよい。更に、電子楽器1の電源がオフされるときに、ループ再生フラグ4dの値をUSBメモリ50へ記憶するようにし、電源がオンされたときには、USBメモリ50からその記憶した値を読み出し、それを初期値としてループ再生フラグ4dを初期化してもよい。
上記実施形態では、ループ再生を行うときに、圧縮音声データの先頭フレームに戻って再生する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、オーディオキャッシュメモリ4aに格納されている圧縮音声データの先頭部分(第1〜第Nフレーム)の途中のフレームから再生するようにしてもよい。
上記実施形態では、USBメモリ50に圧縮音声データを格納する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、SDメモリカード(登録商標)、xDピクチャカード(登録商標)といった他のフラッシュメモリカードや、ハードディスクに圧縮音声データを格納するようにしてもよい。また、電子楽器1に内蔵された内蔵メモリに圧縮音声データを格納してもよい。
上記実施形態では、電子楽器について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、時間的な相関を用いて圧縮符号化された圧縮音声データを再生するものであれば本発明を適用可能である。例えば、PC(Personal Computer)によって、このような圧縮音声データを再生する場合に、PCによって図3〜図5と同様のフローチャートのプログラムを実行してもよい。
上記実施形態では、圧縮符号化された音声データを再生する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、時間的に前のデータを参照しながら圧縮符号化されるもの、例えば、時間相関を用いながら圧縮符号化が行われる動画像データを再生する場合にも、適用可能である。
本発明の一実施形態における電子楽器の電気的構成を示したブロック図である。 電子楽器1の動作原理を説明する説明図である。 メイン処理を示すフローチャートである。 キャッシュ処理を示すフローチャートである。 再生処理を占めすフローチャートである。
符号の説明
1 電子楽器(音声再生装置)
4a オーディオキャッシュメモリ4a(記憶手段)
50 USBメモリ(記憶媒体)
S23,S24 (記憶制御手段)
S23,S40,S41 (入力手段、復号手段、入力ステップ、復号ステップ)
S29 (記憶位置情報抽出手段)
S37 (第1出力手段、第1出力ステップ)
S39〜S42 (第2出力手段、第2出力ステップ)

Claims (5)

  1. 音声の再生開始の指示に応じて音声を再生する音声再生装置であって、
    前記指示により再生される音声に対応して、時間的な相関を用いて圧縮符号化された圧縮音声データを入力する入力手段と、
    その入力手段により入力される圧縮音声データを復号する復号手段と、
    前記指示により再生される音声の先頭部分に対応する圧縮符号化前または復号後の音声データを記憶する記憶手段と、
    前記指示によって音声データの再生開始の指示があった場合に、前記記憶手段に記憶された音声データを出力する第1出力手段と、
    前記記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次復号するように前記復号手段を制御し、前記第1出力手段から出力される音声データに連続するように前記復号手段により復号された音声データを出力する第2出力手段とを備えていることを特徴とする音声再生装置。
  2. 前記音声の再生開始の指示に先立って、前記入力手段により入力される前記圧縮音声データのうち、前記指示により再生される音声の先頭部分に対応する圧縮音声データを復号するように前記復号手段を制御し、その復号手段により復号された前記先頭部分に対応する音声データを前記記憶手段に記憶する記憶制御手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の音声再生装置。
  3. 前記記憶制御手段により前記先頭部分に対応する圧縮音声データを復号するように前記復号手段が制御されるときに、前記記憶手段に記憶される音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データの記憶位置情報を抽出する記憶位置情報抽出手段を備え、
    前記入力手段は、前記第2出力手段によって、前記記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次復号するように前記復号手段が制御される場合に、前記記憶位置情報抽出手段によって抽出された記憶位置情報に基づいて、前記記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次入力することを特徴とする請求項2記載の音声再生装置。
  4. 再生される音声の先頭部分に対応する圧縮符号化前または復号後の音声データを記憶する記憶手段を備え、音声の再生開始の指示に応じて音声を再生する音声再生装置により実行される音声再生プログラムであって、
    前記指示により再生される音声に対応して、時間的な相関を用いて圧縮符号化された圧縮音声データを入力する入力ステップと、
    その入力ステップにより入力される圧縮音声データを復号する復号ステップと、
    前記指示によって音声データの再生開始の指示があった場合に、前記記憶手段に記憶された音声データを出力する第1出力ステップと、
    前記記憶手段に記憶された音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データから順次復号するように前記復号ステップを制御し、前記第1出力ステップから出力される音声データに連続するように前記復号ステップにより復号された音声データを出力する第2出力ステップとを備えていることを特徴とする音声再生プログラム。
  5. 音声の再生開始の指示に応じて音声を再生する音声再生装置により再生される音声データが記憶される音声データ記憶媒体であって、
    前記音声再生装置により再生される音声の先頭部分に対応する非圧縮音声データと、
    前記音声再生装置により再生される音声が時間的な相関を用いて圧縮符号化されると共に、前記非圧縮音声データに対応する音声データと一部重複し、且つ、その非圧縮音声データの後端に続く音声データを正しく復号するために少なくとも必要な圧縮音声データとが記憶されることを特徴とする音声データ記憶媒体。
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