JP2937091B2 - 圧縮された波形データを逆方向に再生可能な楽音発生装置および楽音発生方法 - Google Patents

圧縮された波形データを逆方向に再生可能な楽音発生装置および楽音発生方法

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JP2937091B2
JP2937091B2 JP7266254A JP26625495A JP2937091B2 JP 2937091 B2 JP2937091 B2 JP 2937091B2 JP 7266254 A JP7266254 A JP 7266254A JP 26625495 A JP26625495 A JP 26625495A JP 2937091 B2 JP2937091 B2 JP 2937091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、波形圧縮されて
波形メモリに記憶された圧縮波形データに基づき楽音を
生成する楽音発生装置および楽音発生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ADPCM(適応差分パルス
符号変調)、ADM(適応デルタ変調)、LPC(線形
予測)などの圧縮方式により波形圧縮を施された圧縮波
形データを波形メモリに記憶し、再生時には、該圧縮波
形データを伸張して楽音波形を生成出力し、楽音を再生
する楽音発生装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧縮波形の
伸張再生においては、時間的に連続した圧縮波形データ
を1サンプルずつ取り出し、過去に伸張された波形デー
タのサンプルを用いて伸張演算を行なって新たな伸張サ
ンプル(リニアサンプル)を得る必要がある。したがっ
て、あるアドレスの圧縮波形データサンプルを再生しよ
うとする場合、そのサンプルより前に位置する圧縮波形
サンプルを前方より順次伸張再生していく必要がある。
【0004】そのため、上述の従来の楽音発生装置で
は、ADPCM方式など正方向(録音の圧縮データ生成
の順)にしか再生できない圧縮方式を採用している限
り、逆方向再生を行なうことはできなかった。ADPC
M方式などで圧縮された波形データをあらかじめ伸張し
て波形メモリに記憶しておき、それを逆方向に再生する
ことが考えられるが、そのようにすると逆方向再生を開
始するまでの処理に時間がかかる上、伸張した波形デー
タを記憶しておくためのメモリが必要になる。
【0005】この発明は、ADPCM方式など正方向に
しか再生できない圧縮方式を採用している楽音発生装置
および楽音発生方法において、圧縮されている波形デー
タを逆方向に再生することができるようにすることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明の請求項1に係る楽音発生装置は、所定サ
ンプリング周期ごとの波形振幅値を表す波形データを所
定圧縮方式で圧縮した圧縮波形データを格納した圧縮波
形メモリと、前記圧縮波形メモリ上の圧縮波形データを
所定時間間隔の時間フレームに分けた各フレームごと
に、そのフレームの圧縮波形データをフレーム先頭から
伸張再生するのに必要な所定のフレーム情報を格納した
フレームメモリと、前記圧縮波形メモリ上の圧縮波形デ
ータを、後ろの時間フレームからさかのぼった順に、対
応するフレーム情報を参照してフレームごとに順次伸張
を行なう伸張手段と、前記伸張手段で伸張された各時間
フレームの波形データを逆方向に読み出し再生する再生
手段と、ある時間フレームの伸張された波形データを前
記再生手段で再生している間に、前記伸張手段により逆
方向の次の時間フレームの圧縮波形データの伸張を行な
うように、前記伸張手段と前記再生手段とを同期して動
作させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、この発明の請求項2に係る楽音発生
方法は、外部から入力した所定サンプリング周期ごとの
波形振幅値を表す波形データを所定圧縮方式で圧縮し、
該圧縮波形データを圧縮波形メモリに格納するステップ
と、前記圧縮の際に、前記圧縮波形データを所定時間間
隔の時間フレームに分けた各フレームごとに、そのフレ
ームの圧縮波形データをフレーム先頭から伸張再生する
のに必要な所定のフレーム情報を求めて、フレームメモ
リに格納するステップと、前記圧縮波形メモリ上の圧縮
波形データを、後ろの時間フレームからさかのぼった順
に、対応するフレーム情報を参照してフレームごとに順
次伸張を行なう伸張ステップと、前記伸張ステップで伸
張された各時間フレームの波形データを逆方向に読み出
し再生する再生ステップと、ある時間フレームの伸張さ
れた波形データを前記再生ステップで再生している間
に、前記伸張ステップにより逆方向の次の時間フレーム
の圧縮波形データの伸張を行なうように、前記伸張ステ
ップと前記再生ステップとを同期して動作させる制御ス
テップとを備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態を説明する。
【0009】図1は、この発明に係るADPCM録音再
生システムの録音側のブロック構成図を示す。録音側
は、アナログディジタル(A/D)変換部102、AD
PCM圧縮部103、書き込み部104、圧縮波形メモ
リ105、フレームメモリ106、制御情報格納メモリ
107、制御回路108、メモリエリア指定部109、
スタート/ストップ指定部110、およびクロック発生
部111を備えている。
【0010】A/D変換部102は、外部入力101か
らのアナログ楽音信号をA/D変換し、ディジタル波形
データとして出力する。ADPCM圧縮部103は、A
/D変換部102からのディジタル波形データをADP
CM圧縮する。圧縮された波形データは、所定時間幅の
フレームに分解され、フレーム単位で書き込み部104
に出力される。また、ADPCM圧縮部103は、波形
データのADPCM圧縮の際に、各フレーム先頭の現在
値と量子化幅(以下、フレームデータと呼ぶ)を出力す
る。各フレーム先頭の現在値とは、各フレームの先頭の
位置におけるリニアな波形振幅値の値である。各フレー
ム先頭の量子化幅とは、各フレームの先頭の位置におけ
るADPCM圧縮の量子化幅である。
【0011】書き込み部104は、ADPCM圧縮部1
03からの圧縮された波形データを圧縮波形メモリ10
5に書き込むとともに、各フレームのフレームデータを
フレームメモリ106に書き込む。各フレームのフレー
ムデータを保持しておくことにより、再生時には、どの
フレームであってもフレーム先頭から圧縮波形データの
伸張(デコード)を行なうことができることになる。
【0012】制御回路108は、ADPCM圧縮部10
3および書き込み部104の動作を制御する。メモリエ
リア指定部109は、録音する波形を格納する圧縮波形
メモリ105の領域をユーザが指定するための操作子で
ある。具体的には、ユーザは、録音する波形を格納する
圧縮波形メモリ105上の領域のスタートアドレス、フ
レームメモリ106上のフレームデータ格納領域のスタ
ートアドレス、1フレームのサイズ(すなわち、1フレ
ームのサンプル数)、およびフレームの数などを、メモ
リエリア指定部109を用いて指定する。制御回路10
8は、これらの指定に基づいて、圧縮波形メモリ105
およびフレームメモリ106に必要な領域を確保する。
さらに制御回路108は、圧縮波形メモリ105および
フレームメモリ106上のスタートアドレス、1フレー
ムのサイズ、およびフレームの数などの制御情報を、制
御情報格納メモリ107に格納する。
【0013】スタート/ストップ指定部110は、ユー
ザが録音開始/停止を指定するための操作子である。ク
ロック発生部111は、動作タイミング信号であるサン
プリングクロックΦを各部に供給する。
【0014】ユーザが、メモリエリア指定部109によ
り録音領域を指定し、スタート/ストップ指定部110
で録音開始を指示すると、制御回路108はADPCM
圧縮部103による圧縮処理および書き込み部104に
よる書き込み処理を開始させ、これにより録音が開始さ
れる。すなわち、外部入力101からのアナログ楽音信
号が、A/D変換部102によりディジタル波形データ
に変換され、ADPCM圧縮部103によりADPCM
圧縮される。圧縮された波形データそのものは、書き込
み部104を経て、圧縮波形メモリ105に書き込まれ
る。ADPCM圧縮部103から出力された各フレーム
のフレームデータは、書き込み部104を経て、フレー
ムメモリ106に書き込まれる。さらに、これらのデー
タを書き込む圧縮波形メモリ105およびフレームメモ
リ106上のスタートアドレス、並びに1フレームのサ
イズが、制御情報格納メモリ107に書き込まれる。ユ
ーザがスタート/ストップ指定部110で録音停止を指
示するか、または確保した領域が一杯になったら、制御
回路108はADPCM圧縮部103および書き込み部
104の処理を停止させ、これにより録音が停止され
る。制御回路108は、最終的に録音したフレーム数を
制御情報格納メモリ107に書き込む。
【0015】図3(a)は、録音した結果、各メモリ1
05,106,107上に書き込まれた録音データ例を
示す。ここでは、録音により第1〜第4の4つのフレー
ムが書き込まれたとする。図3(a)の301は、圧縮
波形メモリ105上に書き込まれた4フレーム分の圧縮
された波形サンプルを示す。時間の経過にしたがって圧
縮された第1フレームから第4フレームの圧縮波形サン
プルが順に書き込まれている。各フレーム内も、時間の
経過にしたがって圧縮した順に圧縮波形サンプルが書き
込まれている。フレーム内に記載した「S」はそのフレ
ーム内の先頭データ、「E」はそのフレーム内の最終デ
ータを示す。
【0016】図3(a)の302は、フレームメモリ1
06上に書き込まれたフレームデータを示す。第1〜第
4フレームの順にフレームデータ(すなわち、フレーム
先頭の現在値と量子化幅)が書き込まれている。図3
(a)の303は、制御情報格納メモリ107に書き込
まれた制御情報を示す。制御情報として、圧縮波形メモ
リ105およびフレームメモリ106上の書き込み領域
スタートアドレス、フレームサイズ(例えば、1フレー
ムのサンプル数が256個であれば256)、およびフ
レーム数(この例では4)が書き込まれている。
【0017】図2は、ADPCM録音再生システムの再
生側のブロック構成図を示す。再生側は、読み出し/デ
コード部201、交互書き込み部202、再生バッファ
203、交互再生読み出し部204、制御回路205、
波形指定部206、再生方向指定部207、スタート/
ストップ指定部208、ディジタルアナログ(D/A)
変換部209、サウンドシステム210、およびクロッ
ク発生部211を備えている。圧縮波形メモリ105、
フレームメモリ106、および制御情報格納メモリ10
7は、図1の録音側に示したメモリ105,106,1
07と同じものであり、図3(a)のような録音データ
が書き込まれているメモリである。
【0018】読み出し/デコード部201は、圧縮波形
メモリ105の圧縮波形サンプルとフレームメモリ10
6のフレームデータを読み出し、デコード(ADPCM
伸張)して、リニアな波形サンプルを出力する。交互書
き込み部202は、読み出し/デコード部201からの
波形サンプルを再生バッファ203に書き込む。再生バ
ッファ203は、PB0とPB1の2つのバッファから
なるダブルバッファであり、交互書き込み部202は波
形サンプルを再生バッファPB0とPB1に交互に書き
込むようになっている。また、交互再生読み出し部20
4は、再生バッファPB0とPB1から交互に波形サン
プルを読み出す。交互書き込み部202による再生バッ
ファPB0,PB1への波形サンプルの書き込み、およ
び交互再生読み出し部204による再生バッファPB
0,PB1からの波形サンプルの読み出しのタイミング
の詳細については後述する。
【0019】交互再生読み出し部204により読み出さ
れた波形データは、D/A変換部209によりアナログ
楽音信号に変換され、サウンドシステム210により放
音される。
【0020】制御回路205は、読み出し/デコード部
201、交互書き込み部202、および交互再生読み出
し部204の動作を制御する。波形指定部206は、再
生する波形データをユーザが指定するための操作子であ
る。再生方向指定部207は、波形データを正方向に再
生するか逆方向に再生するかを指定する操作子である。
スタート/ストップ指定部208は、ユーザが再生開始
/停止を指定するための操作子である。クロック発生部
211は、動作タイミング信号であるサンプリングクロ
ックΦを各部に供給する。
【0021】ここで、再生時の読み出し/デコード部2
01、交互書き込み部202、および交互再生読み出し
部204の動作について説明する。
【0022】再生時、交互再生読み出し部204は、サ
ンプリングクロックΦごとに、再生バッファPB0また
はPB1から1サンプル読み出してD/A変換部209
に出力することを繰り返す。すなわち、再生バッファP
B0からサンプリングクロックΦごとに1サンプル読み
出して出力し、再生バッファPB0の全サンプルを出力
したら、次に再生バッファPB1からサンプリングクロ
ックΦごとに1サンプル読み出して出力し、再生バッフ
ァPB1の全サンプルを出力したら、再び再生バッファ
PB0のサンプルを出力する、というようにPB0とP
B1とを交互に読み出し出力する。
【0023】また、交互再生読み出し部204は、一方
の再生バッファPBk(kは0または1)の全サンプル
を出力し終えて、サンプル読み出しの対象をもう一方の
再生バッファPBkバー(kバーはkの反転、すなわち
k=0ならkバー=1、k=1ならkバー=0とする)
に切り替えた時点で、制御回路205に割り込みを発生
する。制御回路205は、この割り込みを受けて、再生
バッファPBkが空になったことを認識する。そして、
制御回路205は、該空になった再生バッファPBkに
リニア波形サンプルを生成することを、読み出し/デコ
ード部201および交互書き込み部202に指令する。
これにより、読み出し/デコード部201は、圧縮波形
メモリ105から次に再生すべき圧縮波形サンプルを読
み出して、デコードする。デコード後のリニアな波形サ
ンプルは、交互書き込み部202によって空になった再
生バッファPBkに書き込まれる。
【0024】再生時の読み出し/デコード部201およ
び交互書き込み部202による再生バッファへの波形サ
ンプルの生成と、交互再生読み出し部204による再生
バッファからの波形サンプルの読み出し再生とは、並行
に実行される。すなわち、上述したように空になった再
生バッファPBkに波形サンプルを生成している間も、
交互再生読み出し部204による再生バッファPBkバ
ーの波形サンプルの読み出し再生は並行して実行されて
いる。再生バッファPBkバーの波形サンプルの読み出
し再生が終了する前に、再生バッファPBkへの新たな
波形サンプルの生成は終わるようになっており、再生バ
ッファPBk,PBkバーに対して波形サンプルの生成
と読み出し出力とが交互に行なわれることになる。
【0025】ユーザは、再生方向指定部207により、
再生方向を指定して波形データを再生することができ
る。以下、波形データを正方向に再生する場合と、逆方
向に再生する場合について、それぞれ説明する。図3
(b)は、図2の構成においてメモリ105,106,
107に図3(a)の4フレーム分の録音データが書き
込まれており、これを正方向に再生する場合の、再生タ
イミングを示す図である。
【0026】図3(b)において、矢印311は、時間
の経過の向きを示す。「デコード」と記載された区間3
21〜324は、読み出し/デコード部201および交
互書き込み部202による再生バッファへの波形サンプ
ルの生成を行なう区間を示す。「再生読み出し」と記載
された区間331〜334は、交互再生読み出し部20
4による再生バッファからの波形サンプルの読み出し再
生を行なう区間を示す。各区間の矩形中の1〜4の数字
は、当該区間で処理するフレームのフレーム番号を示
す。また、各区間の矩形中のPB0またはPB1は、当
該区間で処理に用いる再生バッファを示す。さらに、各
区間の矩形中の「S」はそのフレーム内の先頭データ、
「E」はそのフレーム内の最終データを示す。時間方向
に沿って、「S」から「E」に向かう順に処理が進む場
合は正方向に処理が進むと言うことであり、逆に「E」
から「S」に向かう順に処理が進む場合は逆方向に処理
が進むと言うことである。
【0027】ユーザが、波形指定部206により再生す
べき波形データとして図3(a)の波形データを指定
し、再生方向指定部207により正方向に再生すること
を指定すると、制御回路205は、制御情報格納メモリ
107を参照して、圧縮波形メモリ105およびフレー
ムメモリ106上の指定された波形データのスタートア
ドレス、フレームサイズ、およびフレーム数を得る。制
御回路205は、これらの情報を読み出し/デコード部
201に渡して、第1フレームの読み出しおよびデコー
ドを指示するとともに、交互書き込み部202には再生
バッファPB0から書き込みを行なうことを指示してお
く。これを受けて、読み出し/デコード部201および
交互書き込み部202は、図3(b)の区間321で
(区間321の処理は、スタート/ストップ指定部20
8により再生開始が指示される前の任意のタイミングで
実行すればよい)、圧縮波形メモリ105から第1フレ
ームの圧縮波形サンプルを読み出し、フレームメモリ1
06から第1フレームのフレームデータを読み出して、
正方向にデコードを行ない、生成した第1フレームの波
形データを再生バッファPB0に書き込んでおく。
【0028】次に、ユーザがスタート/ストップ指定部
208で再生開始を指示すると、制御回路205は、読
み出し/デコード部201、交互書き込み部202、お
よび交互再生読み出し部204に、再生開始を指示す
る。図3(b)の312が再生開始の時点を示す。再生
開始指示を受けて交互再生読み出し部204は、区間3
31で、サンプリングクロックΦごとに再生バッファP
B0から1サンプル読み出してD/A変換部209に出
力し再生する処理を繰り返し実行する。このサンプル読
み出しは、正方向に(すなわち、波形バッファPB0の
先頭からデコードした順に)行なわれる。また、再生開
始指示を受けて、読み出し/デコード部201および交
互書き込み部202は、区間322で、圧縮波形メモリ
105から第2フレームの圧縮波形サンプルを読み出
し、フレームメモリ106から第2フレームのフレーム
データを読み出して、正方向にデコードを行ない、生成
した第2フレームの波形データを再生バッファPB1に
書き込む。
【0029】交互再生読み出し部204は、区間331
で再生バッファPB0のすべての波形サンプルを出力し
た時点(すなわち、区間331の終了時)で、制御回路
205に割り込みを発生するとともに、サンプルを読み
出す再生バッファをPB1に切り替える。そして、交互
再生読み出し部204は、区間332で、サンプリング
クロックΦごとに再生バッファPB1から1サンプル読
み出してD/A変換部209に出力し再生する処理を繰
り返し実行する。
【0030】一方、制御回路205は、交互再生読み出
し部204からの割り込みを受けて、いま空になった再
生バッファPB0に次に再生すべき第3フレームの波形
サンプルを生成することを、読み出し/デコード部20
1および交互書き込み部202に指令する。これによ
り、読み出し/デコード部201および交互書き込み部
202は、区間323で、圧縮波形メモリ105から第
3フレームの圧縮波形サンプルを読み出し、フレームメ
モリ106から第3フレームのフレームデータを読み出
して、デコードを行ない、生成した第3フレームの波形
データを再生バッファPB0に書き込む。
【0031】以下同様にして、交互再生読み出し部20
4が再生バッファPBkの全サンプルを出力し終えた時
点で発生する割り込みを契機として、交互再生読み出し
部204はサンプル読み出し対象の再生バッファをPB
kバーに切り替え、読み出し/デコード部201および
交互書き込み部202は空になった再生バッファPBk
に新たな波形サンプルを生成するようにする。再生処理
は、全波形データを再生し終えたとき、あるいはスター
ト/ストップ指定部208で再生停止が指示されたとき
終了する。図3(b)では、4つのフレームをすべて処
理して終了している。
【0032】なお、上述の正方向の再生では、各フレー
ムのデコード処理および再生読み出し処理は、各区間内
で「S」から「E」の正方向の順に波形サンプルが処理
される。
【0033】次に、波形データを逆方向に再生する場合
について説明する。
【0034】図3(c)は、図2の構成においてメモリ
105,106,107に図3(a)の4フレーム分の
録音データが書き込まれており、これを逆方向に再生す
る場合の、再生タイミングを示す図である。
【0035】図3(c)において、矢印351は、時間
の経過の向きを示す。「デコード」と記載された区間3
61〜364は、読み出し/デコード部201および交
互書き込み部202による再生バッファへの波形サンプ
ルの生成を行なう区間を示す。「再生読み出し」と記載
された区間371〜374は、交互再生読み出し部20
4による再生バッファからの波形サンプルの読み出し再
生を行なう区間を示す。各区間の矩形中、1〜4の数
字、PB0またはPB1の記載、並びに「S」および
「E」の記載の意味は図3(b)と同じである。
【0036】ユーザが、波形指定部206により再生す
べき波形データとして図3(a)の波形データを指定
し、再生方向指定部207により逆方向に再生すること
を指定すると、制御回路205は、制御情報格納メモリ
107を参照して、圧縮波形メモリ105およびフレー
ムメモリ106上の指定された波形データのスタートア
ドレス、フレームサイズ、およびフレーム数を得る。制
御回路205は、これらの情報を読み出し/デコード部
201に渡して、一番最後のフレームである第4フレー
ムの読み出しおよびデコードを指示するとともに、交互
書き込み部202には再生バッファPB0から書き込み
を行なうことを指示しておく。これを受けて、読み出し
/デコード部201および交互書き込み部202は、図
3(b)の区間321で(区間321の処理は、スター
ト/ストップ指定部208により再生開始が指示される
前の任意のタイミングで実行すればよい)、圧縮波形メ
モリ105から第4フレームの圧縮波形サンプルを読み
出し、フレームメモリ106から第4フレームのフレー
ムデータを読み出して、正方向にデコードを行ない(フ
レームデータを参照することにより第4フレームの先頭
からデコードを行なうことができる)、生成した第4フ
レームの波形データを再生バッファPB0に書き込んで
おく。
【0037】次に、ユーザがスタート/ストップ指定部
208で再生開始を指示すると、制御回路205は、読
み出し/デコード部201、交互書き込み部202、お
よび交互再生読み出し部204に、再生開始を指示す
る。図3(c)の352が再生開始の時点を示す。再生
開始指示を受けて交互再生読み出し部204は、区間3
71で、サンプリングクロックΦごとに再生バッファP
B0(第4フレームの波形サンプル)から1サンプル読
み出してD/A変換部209に出力し再生する処理を繰
り返し実行する。このサンプル読み出しは、逆方向に
(すなわち、波形バッファPB0の第4フレームの波形
サンプルの末尾から、デコードしたのとは逆の順に)行
なわれる。また、再生開始指示を受けて、読み出し/デ
コード部201および交互書き込み部202は、区間3
62で、圧縮波形メモリ105から第3フレームの圧縮
波形サンプルを読み出し、フレームメモリ106から第
3フレームのフレームデータを読み出して、正方向にデ
コードを行ない、生成した第3フレームの波形データを
再生バッファPB1に書き込む。
【0038】交互再生読み出し部204は、区間371
で再生バッファPB0のすべての波形サンプルを逆方向
に出力し終えた時点(すなわち、区間371の終了時)
で、制御回路205に割り込みを発生するとともに、サ
ンプルを読み出す再生バッファをPB1に切り替える。
そして、交互再生読み出し部204は、区間372で、
サンプリングクロックΦごとに再生バッファPB1(第
3フレームの波形サンプル)から1サンプル読み出して
D/A変換部209に出力し再生する処理を繰り返し実
行する。このサンプル読み出しは、逆方向に(すなわ
ち、波形バッファPB1の第3フレームの波形サンプル
の末尾から、デコードしたのとは逆の順に)行なわれ
る。
【0039】一方、制御回路205は、交互再生読み出
し部204からの割り込みを受けて、いま空になった再
生バッファPB0に次に再生すべき第2フレームの波形
サンプルを生成することを、読み出し/デコード部20
1および交互書き込み部202に指令する。これによ
り、読み出し/デコード部201および交互書き込み部
202は、区間363で、圧縮波形メモリ105から第
2フレームの圧縮波形サンプルを読み出し、フレームメ
モリ106から第2フレームのフレームデータを読み出
して、正方向にデコードを行ない、生成した第2フレー
ムの波形データを再生バッファPB0に書き込む。
【0040】以下同様にして、交互再生読み出し部20
4が再生バッファPBkの全サンプルを逆方向に出力し
終えた時点で発生する割り込みを契機として、交互再生
読み出し部204はサンプル読み出し対象の再生バッフ
ァをPBkバーに切り替え、読み出し/デコード部20
1および交互書き込み部202は空になった再生バッフ
ァPBkに新たな波形サンプルを生成するようにする。
再生処理は、全波形データを再生し終えたとき、あるい
はスタート/ストップ指定部208で再生停止が指示さ
れたとき終了する。図3(c)では、4つのフレームを
すべて処理して終了している。
【0041】上述したように、逆方向の再生は、基本的
に正方向の再生の手順と同様である。ただし、再生すべ
き波形データの最後のフレームからフレームをさかのぼ
って処理していく点が異なる。各フレームのフレームデ
ータを保持しているため、最後のフレームからさかのぼ
って処理していく場合でも、各フレームのデコードは行
なえる。デコードが行なえれば、デコード後の波形サン
プルを逆方向に再生していけばよい。
【0042】なお、上記のシステムでは、正方向に再生
する場合も、各フレームのフレームデータを参照してデ
コードを行なっているが、正方向再生の場合は波形デー
タの先頭から順にデコードしていくことができるので、
フレームデータを参照しなくてもよい。また、第1フレ
ームのフレームデータは波形データの先頭位置のフレー
ムデータであるので基本的には不要のものであるので、
フレームデータは第2フレーム以降のフレームに対して
のみ保持するようにしてもよい。
【0043】また、上記システムでは、逆方向再生の場
合に、再生バッファには正方向にデコードした順に波形
サンプルを格納し再生バッファから読み出すときに末尾
からさかのぼって読み出して再生しているが、再生バッ
ファにデコードした波形サンプルを書き込むときに再生
バッファの末尾領域からさかのぼって書き込むようにし
て読み出し時には再生バッファの先頭から読み出し再生
するようにしてもよい。
【0044】さらに、再生バッファは2つに限らず、そ
れ以上あってもよい。また、複数の異なる波形につい
て、最初に読み出す波形(先頭フレーム波形、または最
終フレーム波形)をデコードしてメモリに記憶しておけ
ば、それらの波形間でリアルタイムの切り替え選択が可
能となる。
【0045】なお、上述の発明の実施の形態では、録音
時に、圧縮した波形データを圧縮波形メモリに書き込
み、同時に各フレームのフレームデータをフレームメモ
リに書き込むようにしている。これに限らず、録音時に
はフレームデータを作成せずに圧縮のみを行ない、圧縮
した波形データを圧縮波形メモリに書き込むようにし、
その後、圧縮波形メモリの波形データを空(カラ)再生
してフレームデータを作成するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フレームメモリに各フレームの圧縮波形データを伸
張するのに必要なフレーム情報を格納しており、後ろの
フレームから逆方向にさかのぼってフレームごとに伸張
を行ない、伸張された波形データを逆方向に再生してい
るので、簡単な構成で、ADPCM圧縮方式など通常は
正方向にしか再生できない圧縮方式で圧縮された圧縮波
形データの逆方向再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るADPCM録音再生システムの
録音側のブロック構成図
【図2】この発明に係るADPCM録音再生システムの
再生側のブロック構成図
【図3】録音データ例、正方向再生タイミング、および
逆方向再生タイミングを示す図
【符号の説明】
101…外部入力、102…アナログディジタル(A/
D)変換部、103…ADPCM圧縮部、104…書き
込み部、105…圧縮波形メモリ、106…フレームメ
モリ、107…制御情報格納メモリ、108…制御回
路、109…メモリエリア指定部、110…スタート/
ストップ指定部、111…クロック発生部、201…読
み出し/デコード部、202…交互書き込み部、203
…再生バッファ、204…交互再生読み出し部、205
…制御回路、206…波形指定部、207…再生方向指
定部、208…スタート/ストップ指定部、209…デ
ィジタルアナログ(D/A)変換部、210…サウンド
システム、211…クロック発生部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定サンプリング周期ごとの波形振幅値を
    表す波形データを所定圧縮方式で圧縮した圧縮波形デー
    タを格納した圧縮波形メモリと、 前記圧縮波形メモリ上の圧縮波形データを所定時間間隔
    の時間フレームに分けた各フレームごとに、そのフレー
    ムの圧縮波形データをフレーム先頭から伸張再生するの
    に必要な所定のフレーム情報を格納したフレームメモリ
    と、 前記圧縮波形メモリ上の圧縮波形データを、後ろの時間
    フレームからさかのぼった順に、対応するフレーム情報
    を参照してフレームごとに順次伸張を行なう伸張手段
    と、 前記伸張手段で伸張された各時間フレームの波形データ
    を逆方向に読み出し再生する再生手段と、 ある時間フレームの伸張された波形データを前記再生手
    段で再生している間に、前記伸張手段により逆方向の次
    の時間フレームの圧縮波形データの伸張を行なうよう
    に、前記伸張手段と前記再生手段とを同期して動作させ
    る制御手段とを備えたことを特徴とする楽音発生装置。
  2. 【請求項2】外部から入力した所定サンプリング周期ご
    との波形振幅値を表す波形データを所定圧縮方式で圧縮
    し、該圧縮波形データを圧縮波形メモリに格納するステ
    ップと、 前記圧縮の際に、前記圧縮波形データを所定時間間隔の
    時間フレームに分けた各フレームごとに、そのフレーム
    の圧縮波形データをフレーム先頭から伸張再生するのに
    必要な所定のフレーム情報を求めて、フレームメモリに
    格納するステップと、 前記圧縮波形メモリ上の圧縮波形データを、後ろの時間
    フレームからさかのぼった順に、対応するフレーム情報
    を参照してフレームごとに順次伸張を行なう伸張ステッ
    プと、 前記伸張ステップで伸張された各時間フレームの波形デ
    ータを逆方向に読み出し再生する再生ステップと、 ある時間フレームの伸張された波形データを前記再生ス
    テップで再生している間に、前記伸張ステップにより逆
    方向の次の時間フレームの圧縮波形データの伸張を行な
    うように、前記伸張ステップと前記再生ステップとを同
    期して動作させる制御ステップとを備えたことを特徴と
    する楽音発生方法。
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