JP4529859B2 - 音声再生装置 - Google Patents

音声再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4529859B2
JP4529859B2 JP2005288312A JP2005288312A JP4529859B2 JP 4529859 B2 JP4529859 B2 JP 4529859B2 JP 2005288312 A JP2005288312 A JP 2005288312A JP 2005288312 A JP2005288312 A JP 2005288312A JP 4529859 B2 JP4529859 B2 JP 4529859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
audio data
reproduction
audio
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005288312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007101644A (ja
Inventor
浩幸 武石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2005288312A priority Critical patent/JP4529859B2/ja
Publication of JP2007101644A publication Critical patent/JP2007101644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4529859B2 publication Critical patent/JP4529859B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、記録された音声情報を記録時間よりも短い再生時間で速く聞くことができる「早聞き」機能を備えた音声再生装置に関する。
会議などの音声やテレビ放送を録音・録画しておき、後で再生するように使われる装置が一般に知られている。また、このような装置に対して、通常の再生時間より短い時間で視聴したいという要望がある。
従来、アナログ記録機器においてもこのような早聞き機能を実現している機器もあったが、モータの回転数を上げるだけでは再生時に音程が高くなったり、著しく音声品質が劣化するなどの問題があり、ユーザの要求を満足する品質にはほど遠かった。
近年、HDD(ハードディスク装置)やDVDなどのデジタル記録機器においては、デジタル記録方式を採用しており、その利点として信号処理回路により音声品質が向上してきている。
詳しくは、図6に示すように、デジタル記録機器は、アナログ波形の音声信号を信号処理回路によりデジタルデータに変換してLPCM(Liner Pulse Code Modulation)データを生成し、LPCMデータを圧縮してからHDDやDVDなどの記録媒体に記録する。ここで、記録媒体にデジタル記録されている音声データを、通常再生する速度の2倍速で高速再生するには以下のような方法が採用されている。
(1)第1に、記録媒体にLPCM方式で記録された音声データを、2倍速の再生速度で再生する場合、図7に示すように、音声データを2倍速の再生速度で出力すると、処理が単純化されるという利点を有している。
(2)第2に、記録媒体にLPCM方式で記録された音声データを、1倍速の通常速度で再生する場合、図8に示すように、音声データを2つに1つの割合で間引いて出力すると、処理が単純化されるという利点を有している。
(3)第3に、圧縮された音声データを、1倍速の通常速度で再生する場合、図9に示すように、パケット化されたデータ列を2つに1つの割合で間引いて出力すると、音程が変わらない点や、処理が単純化されるという利点を有している。
特許第3081469号
しかしながら、上述した方法を採用した場合、
(1)第1の方法では、音程(ピッチ)が2倍になるという欠点があり、2倍速再生が可能なアナログ変換回路も構成上必要になるといった問題があった。
(2)第2の方法では、情報の欠落があるという欠点があった。
(3)第3の方法では、情報の一部に欠落があるという欠点があった。
そこで、早き聞き再生している音声の劣化を最小限に抑えて聞き取り易さを向上することができる技術が切望されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、音声データを原音声よりも早い速度で再生する場合に、音声の劣化を最小限に抑え、聞き取り易さを向上することができる音声再生装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、入力される原音声データに対して再生速度が所定の再生倍率となるように、話速変換された音声データを生成する音声処理装置であって、前記再生倍率を設定する設定手段と、入力される圧縮データをパケット単位で削除する第1の間引き手段と、前記第1の間引き手段から出力される圧縮データを音声データに解凍する圧縮データ解凍手段と、前記圧縮データ解凍手段から出力される音声データに対して有音/無音の判断を行い無音区間の音声データを削除して有音区間の音声データを出力する無音区間削除手段と、前記無音区間削除手段から出力される音声データのピッチ周期を抽出するピッチ抽出手段と、前記ピッチ抽出手段により抽出されたピッチ周期の単位で音声データを所定の割合で間引きして残った音声データを出力する第2の間引き手段と、前記第2の間引き手段から出力される間引後に残った音声データを合成して出力する合成手段と、前記再生倍率が1〜1.5の範囲内で設定された場合に、前記無音区間削除手段が無音区間を少なくとも150msecだけ残して無音区間の削除するように制御し、かつ、前記第2の間引き手段が1/20の割合で間引いた後、残りの音声データと設定再生時間とを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において更に話速変換処理によりデータを間引くように制御し、前記再生倍率が1.5〜2の範囲内で設定された場合に、前記無音区間削除手段が無音区間を少なくとも100msecだけ残して無音区間の削除するように制御し、かつ、前記第2の間引き手段が残りの音声データと設定再生時間とを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において更に話速変換処理によりデータを間引くように制御し、前記再生倍率αが2より大きく設定された場合に、前記第1の間引き手段が(再生倍率−2)個に1の割合で圧縮データのパケットを削除するように制御し、前記無音区間削除手段が無音区間を削除するように制御し、かつ、第2の間引き手段が残りの音声データと設定再生データとを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように制御する制御手段を備えたことを要旨とする。
請求項1記載の本発明によれば、再生倍率が1〜1.5の範囲内で設定された場合に、無音区間を少なくとも150msecだけ残して無音区間の削除するように制御し、かつ、1/20の割合で間引いた後、残りの音声データと設定再生時間とを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において更に話速変換処理によりデータを間引くように制御し、再生倍率が1.5〜2の範囲内で設定された場合に、無音区間を少なくとも100msecだけ残して無音区間の削除するように制御し、かつ、残りの音声データと設定再生時間とを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において更に話速変換処理によりデータを間引くように制御し、再生倍率が2〜3の範囲内で設定された場合に、再生時間の2倍のデータ量になるようαケにつき(α−2)ケの割合で圧縮データを削除するように制御し、無音区間を削除するように制御し、かつ、残りの音声データと再生データとを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように制御することで、音声データを原音声よりも早い速度で再生する場合に、音声の劣化を最小限に抑え、聞き取り易さを向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る音声処理装置に適用可能な映像・音声処理装置11の構成を示すブロック図である。なお、図1に示す映像・音声処理装置11はハードディスク(HDD)/DVDレコーダ装置の構成の一部を示している。
A/Vエンコーダ部15は、外部入力端子19から入力される映像、及び音声データを圧縮し、圧縮されたトランスポートストリーム(TS)情報をA/Vデコーダ部17、又はストレージ部23へ出力する。
ストレージ部23は、デジタル系の映像、及び音声の圧縮データ保存可能なハードディスクドライブ(HDD)で構成されており、A/Vエンコーダ部15からの圧縮状態のトランスポートストリーム(TS)情報を一時保存し、またはA/Vデコーダ部17へ出力する。
A/Vデコーダ部17は、A/Vエンコード部15又はストレージ部23から入力した映像と音声とが重畳されたトランスポートストリーム(TS)情報からそれぞれ映像データと音声データを分離し、分離された圧縮状態の映像データと音声データを再生可能な映像データと音声データに伸張し、映像データは画像表示回路(図示しない)へ出力し、音声データは音声処理部31に出力する。
制御部27は、記憶されているプログラムを実行するマイクロプロセッサを有しており、図示しないリモコンやユーザ入力端子29や本体に設けられたキー等などを介してユーザ操作に応じた所望の機能内容を入力し、この所望の機能を実現するために各部に指令を出力して制御する。
音声処理部31は、データ間引き部33、圧縮データ解凍部35、無音区間削除部37、メモリ部39、ピッチ抽出部43と間引き部45と合成部47とからなる話速変換部41、メモリ部49、D/A変換器51、音声処理制御部53とから構成されている。
データ間引き部33は、圧縮データを削除して間引き処理を行い、間引く割合に応じて再生時間も短縮することができる。
圧縮データ解凍部35は、入力されるデータがAAC(Advanced Audio Coding )やAC3(Audio Code number 3 )など圧縮データの場合はLPCMデータへ解凍し、入力されるデータがLPCM方式の場合には解凍動作は行わずにそのままLPCMデータを出力する。
無音区間削除部37は、入力される音声データに対して有音/無音などの判断を行い、無音もしくは不要な部分と判定された部分はその区間を削除し、有音区間の音声データをメモリ部39に記憶し、メモリ部39に記憶されている音声データを古い順に読み出す。メモリ部39は、無音区間削除部37から出力される残された有効な音声データを記録・保持する。
話速変換部41は、音声データのピッチ(基本周波数)の検出を行い、所望の話速を得るために、間引き処理、合成処理を行う。すなわち、ピッチ抽出部43は、音声データのピッチ周期(声帯振動の基本周期)を逐次抽出する。間引き部45は、抽出されたピッチ周期の単位で音声データを1/nの割合で間引き処理を行う。合成部47は、間引きされた音声区間の基本周期の単位で音声データを合成する合成処理などを実行する。メモリ部49は、間引き処理を行う間の音声データを記録・保持する。
D/A変換器51は、話速変換部41から出力されるデジタル系の音声データをアナログ系の音声信号に変換する。
音声処理制御部53は、記憶されているプログラムを実行するマイクロプロセッサを有しており、図示しないリモコンやユーザ入力端子29や本体に設けられたキー等などを介してユーザ操作に応じた所望の機能内容を入力し、この所望の機能を実現するために各部に指令を出力して制御する。
次に、図3〜図5に示す各処理の概容を表す模式図を参照して、図2に示すフローチャートに従って映像・音声処理装置11の動作を説明する。なお、本フローチャートはプログラムとして音声処理制御部53に記憶されている。
まず、ステップS10では、音声処理制御部53は、制御部27を介して図示しないリモコンや操作パネルから入力される操作指令として、「早聞き」キーがONされたか否かを判断し、「早聞き」キーがONされるまでこの判断処理を繰り返す。
「早聞き」キーがONされた場合、ステップS20に進み、音声処理制御部53は、制御部27を介して図示しないリモコンや操作パネルから入力される再生倍率αを音声処理制御部53の内部メモリに一旦記憶し、ステップS30に進む。なお、再生倍率αの入力がない場合には前回入力されたときの保存値を再生倍率αとして再度使用してもよい。
次いで、ステップS30では、音声処理制御部53は、制御部27を介してA/Vデコーダ部17から出力される情報に音声データがLPCM方式のフォーマットを有していることを表す記録状態情報があるか否かを判断し、音声データがLPCM方式の場合にはメモリ部39に音声データを記憶しステップS70に進む一方、音声データがLPCM方式ではない場合にはステップS40に進む。
ここで、ステップS40では、音声処理制御部53は現在内部メモリに設定されている再生倍率αがα≦2かどうかを判断する。
再生倍率αがα>2(NOの場合)となる場合には、ステップS50に進み、音声処理制御部53はデータ間引き部33を制御し、入力されるパケットデータ単位でデータ量が再生時間の2倍になるようにαケにつき(α−2)ケの割合でパケットデータを削除させ、ステップS60に進む。
一方、再生倍率αがα≦2(YESの場合)となる場合には、ステップS60に進み、音声処理制御部53は圧縮データ解凍部35を制御し、入力されるデータがAACやAC3など圧縮データの場合にはLPCMデータへ解凍させ、メモリ部39に音声データを記憶する。
次いで、ステップS70では、音声処理制御部53は無音区間削除部37を制御し、無音区間削除部37に入力される音声データが有音か無音かを判定し、無音区間がある場合には、無音区間のデータ番号を付加した無音番号ラベルを出力する。例えば、図3に示すように、入力されるデジタルデータの中で13〜20番までのデータが無音区間となる。
次いで、ステップS80では、音声処理制御部53は設定された再生倍率αが以下のように分割された範囲のどこにあるかを比較する。
(1<α≦1.5の場合)
ここで、図4に示す模式図を参照して、再生倍率αが1<α≦1.5の場合の処理について説明する。なお、記録されている音声データの通常の再生時間が60分とし、このうち40分までの視聴時間を想定して以下の処理を行うこととする。
ステップS80において、音声処理制御部53は設定された再生倍率αの範囲が、1<α≦1.5が成立する場合には、ステップS90に進む。
次いで、ステップS90では、無音区間削除部37は、メモリ部39に記憶されたLPCMデータに対して、文間休止部分として少なくとも150msecの無音区間を残し、他の余分な無音区間として無音番号ラベル(13〜20番)が付加されたLPCMデータを削除し、話速変換部41に出力する。
なお、文間休止部分とは、一定時間以上の無音区間のことをいい、発話の間の息継ぎや"ま"などがこれに相当する。また、一般的なテレビ放送では音声データの20〜30%が無音区間であり、会議などでは音声データの50%程度が無音区間となる。
次いで、ステップS130では、制御部27は音声処理制御部53を介して話速変換部41に対して、有音区間の伸張率βを0.95と設定する。次いで、ステップS140では、音声データ(0〜32番のうち1番と29番および13〜20番が削除された音声データ)と再生時間(40分)とを比較し、再生時間に適するように有音区間において話速変換処理によりデータを間引き、再生時間を短縮する。
すなわち、無音区間削除部37から出力された音声データは話速変換部41に設けられたメモリ部49に記憶される。次いで、ピッチ抽出部43では、メモリ部49に記憶されている音声データのピッチ周期を逐次抽出し、間引き部45では、抽出されたピッチ周期の単位で音声データを1/20の割合で間引き処理を行う。この結果、図4に示すようにデータ(1,29番)が間引かれ、間引かれていない音声データが合成部47に設けられた図示しない出力バッファに出力される。さらに、合成部47では出力バッファから読み出した音声データを音声区間の基本周期の単位で合成してD/A変換器51に出力する。D/A変換器51では、図4に示す再生波形のように、話速変換部41から出力されるデジタル系の音声データをアナログ系の音声信号に変換する。
なお、伸張率βとは、実際に記録されている原音声データに対して話速変換処理を用いて時間軸上でのデータの短縮・伸張を行うときの原音声データと処理後の音声データとの比率をいう。この例で示す伸張率βが0.95とは、1/20の割合で音声データを間引き、時間短縮することを意味する。一般に、伸張率βが0.95〜1.05では、人は音声の発話速度の変化に気が付かない。
次いで、ステップS150では、音声処理制御部53は制御部27を介して図示しないリモコンや操作パネルから入力される操作指令として、「停止」キーがONされたか否かを判断し、「停止」キーがONされていない場合には、ステップS30に戻りステップS30〜S150の処理を繰り返す。一方、「停止」キーがONされた場合には、処理を終了する。
このように、再生倍率αが1<α≦1.5の範囲内にある場合、図4に示すように、音声処理以前の原音声データと比べて伸張率βが0.95であるので、音声区間の発話速度の変化はほとんどなく、有音区間では標準再生時に近い聴取が可能となる。特に、従来の技術では音声内容は理解できるが、早口になり聞き取り辛いのに対して、本実施の形態によれば、非常に聞き取り易いという利点を有している。
(1.5<α≦2の場合)
また、ステップS80において、音声処理制御部53は設定された再生倍率αの範囲が、1.5<α≦2が成立する場合には、ステップS100に進む。なお、記録されている音声データの通常の再生時間が60分とし、このうち30分までの視聴時間を想定して以下の処理を行うこととする。
次いで、ステップS100では、無音区間削除部37は、メモリ部39に記憶されたLPCMデータに対して、文間休止部分として少なくとも100msecの無音区間を残し、他の余分な無音区間として無音番号ラベル(13〜20番)が付加されたLPCMデータを削除し、話速変換部41に出力する。
すなわち、無音区間削除部37から出力された音声データは話速変換部41に設けられたメモリ部49に記憶される。次いで、ピッチ抽出部43では、メモリ部49に記憶されている音声データのピッチ周期を逐次抽出し、間引き部45では、音声データと設定再生時間を比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において話速変換処理によりデータを間引き、再生時間を短縮する。この結果、データが間引かれ、間引かれていない音声データが合成部47に設けられた図示しない出力バッファに出力される。さらに、合成部47では出力バッファから読み出した音声データを音声区間の基本周期の単位で合成してD/A変換器51に出力する。D/A変換器51では、話速変換部41から出力されるデジタル系の音声データをアナログ系の音声信号に変換する。
このように、再生倍率αが1.5<α≦2の範囲内にある場合、音声処理以前の原音声と比べて早口のような音声になるが、聞き取りに耐えうる品質を保っている。特に、従来の技術では音声ガイドとして補助的な役割に留まり、早聞きには適さないのに対して、本実施の形態によれば、早聞きに適しているという利点を有している。
(2<αの場合)
図5に示す模式図を参照して、再生倍率αが2<αの場合の処理について説明する。なお、図5では、再生倍率α=3について示している。
ステップS50では、音声処理制御部53は例えば記録データが圧縮された音源データの場合は、図5に示すように、データ間引き部33でパケットに対して3ヶにつき (3−2)ヶ、すなわち、1/3の割合となる一定間隔でパケットの間引きを行う。この結果、データ間引き部33からパケット(0−2),(0−5)が間引かれたパケットが圧縮データ解凍部35に入力される。
ステップS80において、音声処理制御部53は設定された再生倍率αの範囲が、2<αが成立する場合には、ステップS110に進む。
次いで、ステップS110では、無音区間削除部37は、メモリ部39に記憶されたLPCMデータに対して、無音区間として無音番号ラベル(15〜20番)が付加されたLPCMデータを削除し、話速変換部41に出力する。
次いで、ステップS140では、音声データ(0〜34番のうち10〜20番および25〜29番が削除された音声データ)と設定再生時間(20分)とを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において話速変換処理によりデータを間引き、再生時間を短縮する。
すなわち、無音区間削除部37から出力された音声データは話速変換部41に設けられたメモリ部49に記憶される。次いで、ピッチ抽出部43では、メモリ部49に記憶されている音声データのピッチ周期を逐次抽出し、間引き部45では、音声データと設定再生時間を比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において話速変換処理によりデータを間引き、再生時間を短縮する。この結果、図5に示すようにデータ(2,6,9,23,31番)が間引かれ、間引かれていない音声データが合成部47に設けられた図示しない出力バッファに出力される。さらに、合成部47では出力バッファから読み出した音声データを音声区間の基本周期の単位で合成してD/A変換器51に出力する。D/A変換器51では、図5に示す再生波形のように、話速変換部41から出力されるデジタル系の音声データをアナログ系の音声信号に変換する。
このように、再生倍率αが2より大きい場合、2<α≦3の範囲内にある場合、図5に示すように、音声処理以前の原音声と比べて早口で情報の欠落も生じるが、内容は理解できる。特に、従来の技術では聞き取ることが困難であったのに対して、本実施の形態によれば、聞き取り可能であり困難さを与えないという利点を有している。
また、再生倍率αが3<α≦4の範囲内にある場合、音声処理以前の原音声と比べて早口で情報の欠落も生じるが、音声ガイドとして補助機能となる。特に、従来の技術では聞き取り不可能であったのに対して、本実施の形態によれば、聞き取り可能であるという利点を有している。
さらに、4<αでは、音声が著しく劣化するが、音声ガイドとして役立つ可能性がある。特に、従来の技術では聞き取り不可能なうえノイズとして聞こえ煩わしいものであったのに対し、本実施の形態によれば、製品や機種の用途によりその目的を果たすという利点を有している。
以上のように、発話速度を時間軸上で変更する「話速変換技術」と、「データの間引き」を併用し、かつ、再生倍率αにより各々の処理パラメータを変更することにより、音声の聞き取り易さを向上することができる。
本発明の一実施の形態に係る音声処理装置に適用可能な映像・音声処理装置11の構成を示すブロック図である。 映像・音声処理装置11の動作を説明するためのフローチャートである。 無音区間がある音声波形とその音声データとを示す模式図である。 再生倍率αが1<α≦1.5の場合の音声データと再生波形の模式図である。 再生倍率αが2<α≦3の場合の音声データと再生波形の模式図である。 音声波形と音声データとの模式図である。 LPCMデータを2倍速再生したときの音声データと再生波形の模式図である。 LPCMデータを1/2間引いてから1倍速再生したときの音声データと再生波形の模式図である。 圧縮された音声データをパケット単位で1/2間引いてから1倍速再生したときの音声データと再生波形の模式図である。
符号の説明
11 映像・音声処理装置
15 A/Vエンコーダ部
17 A/Vデコーダ部
23 ストレージ部
27 制御部
31 音声処理回路
33 データ間引き部
35 圧縮データ解凍部
37 無音区間削除部
39 メモリ部
41 話速変換部
43 ピッチ抽出部
45 間引き部
47 合成部
49 メモリ部
51 D/A変換器
53 音声処理制御部(制御手段)

Claims (1)

  1. 入力される原音声データに対して再生速度が所定の再生倍率となるように、話速変換された音声データを生成する音声処理装置であって、
    前記再生倍率を設定する設定手段と、
    入力される圧縮データをパケット単位で削除する第1の間引き手段と、
    前記第1の間引き手段から出力される圧縮データを音声データに解凍する圧縮データ解凍手段と、
    前記圧縮データ解凍手段から出力される音声データに対して有音/無音の判断を行い無音区間の音声データを削除して有音区間の音声データを出力する無音区間削除手段と、
    前記無音区間削除手段から出力される音声データのピッチ周期を抽出するピッチ抽出手段と、
    前記ピッチ抽出手段により抽出されたピッチ周期の単位で音声データを所定の割合で間引きして残った音声データを出力する第2の間引き手段と、
    前記第2の間引き手段から出力される間引後に残った音声データを合成して出力する合成手段と、
    前記再生倍率が1〜1.5の範囲内で設定された場合に、前記無音区間削除手段が無音区間を少なくとも150msecだけ残して無音区間の削除するように制御し、かつ、前記第2の間引き手段が1/20の割合で間引いた後、残りの音声データと設定再生時間とを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において更に話速変換処理によりデータを間引くように制御し、
    前記再生倍率が1.5〜2の範囲内で設定された場合に、前記無音区間削除手段が無音区間を少なくとも100msecだけ残して無音区間の削除するように制御し、かつ、前記第2の間引き手段が残りの音声データと設定再生時間とを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において
    更に話速変換処理によりデータを間引くように制御し、
    再生倍率が2より大きい範囲で設定された場合に、前記第1の間引き手段が(再生倍率−2)個に1の割合で圧縮データのパケットを削除するように制御し、前記無音区間削除手段が無音区間を削除するように制御し、
    かつ、第2の間引き手段が残りの音声データと設定再生時間とを比較し、音声データの再生が設定再生時間以内で終了するように有音区間において更に話速変換処理によりデータを一定周期かつ均等に間引くように制御する制御手段を備えたことを特徴とする音声処理装置。


JP2005288312A 2005-09-30 2005-09-30 音声再生装置 Active JP4529859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005288312A JP4529859B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 音声再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005288312A JP4529859B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 音声再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007101644A JP2007101644A (ja) 2007-04-19
JP4529859B2 true JP4529859B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=38028672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005288312A Active JP4529859B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 音声再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4529859B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4952469B2 (ja) * 2007-09-19 2012-06-13 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06332500A (ja) * 1993-05-21 1994-12-02 Olympus Optical Co Ltd 可変速再生機能付音声再生装置
JP2002258900A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Toshiba Corp 音声再生装置及び音声再生方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06332500A (ja) * 1993-05-21 1994-12-02 Olympus Optical Co Ltd 可変速再生機能付音声再生装置
JP2002258900A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Toshiba Corp 音声再生装置及び音声再生方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007101644A (ja) 2007-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4319548B2 (ja) ビデオ・トリック・モード再生中における音声番組の再生方法および装置
JP4895418B2 (ja) 音声再生方法および音声再生装置
TW200304123A (en) Audio frequency scaling during video trick modes utilizing digital signal processing
JP4529859B2 (ja) 音声再生装置
US7043440B2 (en) Play back apparatus
JP2009075280A (ja) コンテンツ再生装置
JP2007183410A (ja) 情報再生装置および方法
US20060093157A1 (en) Audio high-speed reproducing device and audio high-speed reproducing method
JP3081469B2 (ja) 話速変換装置
JP2006243128A (ja) 再生装置及び再生方法
JPH08292790A (ja) ビデオテープレコーダ
JPH0854895A (ja) 再生装置
JP4229041B2 (ja) 信号再生装置及び方法
JP4665550B2 (ja) 再生装置および再生方法
KR20010085664A (ko) 화속 변환 장치
JP2001318700A (ja) 話速変換装置
JP4164613B2 (ja) 信号再生方法および信号再生装置
JPH08137500A (ja) 音声又は画像信号の記録・再生方法及びその装置
JP2004303409A (ja) ディジタル音声信号再生システム
JPH08287610A (ja) オーディオデータの再生装置
JP2005204003A (ja) 連続メディアデータ高速再生方法、複合メディアデータ高速再生方法、多チャンネル連続メディアデータ高速再生方法、映像データ高速再生方法、連続メディアデータ高速再生装置、複合メディアデータ高速再生装置、多チャンネル連続メディアデータ高速再生装置、映像データ高速再生装置、プログラム、および、記録媒体
JPH09154093A (ja) 映像・音声再生装置
JP2004206771A (ja) 簡易再生方法とこの方法に利用可能な簡易再生装置、復号方法、復号装置
JPH0744199A (ja) 音声録音再生装置
JPH05303400A (ja) 音声再生装置と音声再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100531

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4529859

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350