JP2943132B2 - 灌水ホース - Google Patents

灌水ホース

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JP2943132B2 JP6263607A JP26360794A JP2943132B2 JP 2943132 B2 JP2943132 B2 JP 2943132B2 JP 6263607 A JP6263607 A JP 6263607A JP 26360794 A JP26360794 A JP 26360794A JP 2943132 B2 JP2943132 B2 JP 2943132B2
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    • A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G25/00—Watering gardens, fields, sports grounds or the like
    • A—HUMAN NECESSITIES
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    • A01G25/02—Watering arrangements located above the soil which make use of perforated pipe-lines or pipe-lines with dispensing fittings, e.g. for drip irrigation
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B1/00—Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means
    • B05B1/14—Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means with multiple outlet openings; with strainers in or outside the outlet opening
    • B05B1/20—Arrangements of several outlets along elongated bodies, e.g. perforated pipes or troughs, e.g. spray booms; Outlet elements therefor

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、露地栽培、ハウス栽培
等において、農作物等への灌水のために用いられる灌水
ホースに関する。
【０００２】
【従来技術】露地栽培、ハウス栽培等で、農作物等への
灌水のために用いられる散水装置として従来、各畝の畝
端に沿って敷設した給水管にポンプ等の水源に連結の送
水管を接続すると共に、各畝に沿って敷設した塩化ビニ
ール製の多孔管を接続したものが用いられてきたが、近
年では、塩化ビニール製の多孔管に代え、軽量かつ安価
で、加工が容易であり、しかも柔軟性に優れて施工性、
収納撤去が容易な合成樹脂フィルム製の灌水ホースも多
用されるようになっている。
【０００３】この灌水ホースは一般に、灌水孔を穿設し
た二枚の長尺状熱可塑性樹脂フィルムを重ね合わせて巾
方向の両端を長尺方向に融着することによって形成され
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】灌水ホースの寿命が尽
きる最大の原因は灌水孔の目詰まりにある。本発明の第
１の目的は、寿命を実質的に増加させることが可能な灌
水ホースを提供しようとするものである。農作物への灌
水時には、栽培する作物の種類や生育段階で、根元への
散水のみを行えばよい部分的散水や、噴霧型の全面散水
等、異なった散水方式が必要とされることがある。そこ
で従来は、栽培される作物の種類や生育段階で散水方式
を異にした灌水ホースの取換えを行うか、或いは散水方
式の異なる複数の灌水ホースを配設し、その中から選択
使用していた。
【０００５】本発明の第２の目的は、一つで複数の異な
った散水方式を行うことができる灌水ホースを提供しよ
うとするものである。
【０００６】
【課題の解決手段】第１の目的を達成するための灌水ホ
ースは、熱可塑性樹脂よりなる筒状体の内部を熱可塑性
樹脂フィルムよりなる仕切り層により分割して複数の流
路を形成し、各流路にはそれぞれ外気と接する筒状体の
部位に灌水孔を設け、一部の流路が目詰まりしたとき別
の流路を使用できるようにしたことを特徴とするもので
ある。
【０００７】灌水時においては、複数の流路のうち、一
部の流路が用いられる。そしてこの流路の灌水孔から作
物への散水が行われる。作物が両側で栽培されている場
合、散水は通常、灌水ホースの上半部或いは両サイドか
ら行われる。
【０００８】第２の目的を達成するための灌水ホース
は、熱可塑性樹脂よりなる筒状体の内部を熱可塑性樹脂
フィルムよりなる仕切り層により分割して複数の流路を
形成し、各流路にはそれぞれ外気と接する筒状体の部位
に灌水孔を設けた灌水ホースにおいて、各流路の灌水孔
は、形状、サイズ、位置、ピッチ等のうち、少なくとも
一つ以上が流路によって異なり、植物の種類や成育段階
に応じて散水方式を変えられるようにしたことを特徴と
するものである。
【０００９】上記第１及び第２の目的を達成するための
灌水ホースにおいて用いられる筒状体としては、剛性の
ある管でも、フィルム製でもよい。また上記第１及び第
２の目的を達成するための灌水ホースで、筒状体内に二
分割された流路が形成される場合、使用時の流路は、水
圧を変えなくても必要量の散水が必要域まで行えるよう
に、通水時の筒状体と同程度の流路面積を有するのが望
ましい。それには熱可塑性樹脂フィルムより形成される
柔軟性のある仕切層が一方の流路に通水した時に他方の
流路の管内壁に密着しうるようにするとよい。
【００１０】第１の目的を達成するための灌水ホースに
おいてもそうであるが、第２の目的を達成するための灌
水ホースにおいても、複数の流路に同時に通水して散水
を行うこともできる。これにより散水域を広げたり、右
側と左側で同時に異なった散水方式の散水を行ったりす
ることができる。筒状体内に二分割された流路が形成さ
れ、通水が二つの流路に同時に行われる場合、各流路に
均一な水圧が加わっているときには問題ないが、各流路
の水圧が異なると、図１に示すように、水圧の高い流路
１Ａが膨らんで仕切り層２が低い側の流路１Ｂの管内壁
４に接触し、該管４の灌水孔５を塞いで、水圧の低い流
路１Ｂからの灌水ができなくなるおそれがある。この問
題を解消するには、仕切り層が通水時に管内壁に接触し
ないように形成すればよい。
【００１１】灌水孔、特に噴霧状の散水が要求される灌
水孔は目詰まりを起こし易い。目詰まりを軽減し、或い
は防止するために、上述する灌水ホースの少なくとも一
つ以上、好ましくは全部の流路にろ過材料、例えば不織
布等よりなるシート状のろ過材を設けるのが望ましい。
【００１２】
【実施例】図２は、ａ及びｂで示すように、灌水孔１１
を形成した巾がπｒ＋２ｅの二枚の長尺状熱可塑性樹脂
フィルム１２のうち、一方のフィルム１２の上にフィル
ム１２と長さが同じで、かつ巾が２ｒ＋２ｅの熱可塑性
樹脂よりなる長尺状のフィルム１３を巾方向の一端を揃
えて重ね、更にその上にフィルム１２を同じく巾方向の
一端を揃えて重ねたのち、端縁の融着代であるｅ部分を
ヒートシールし、ついでｃに示すように、上下のフィル
ム１２の巾方向の他端をフィルム１３の他端に合わせて
端縁の融着代ｅ部分をヒートシールしてなるもので、図
３に示すように、フィルム１３の上下に半径ｒの半円形
の流路１４Ａ、１４Ｂが形成できるようになっている。
【００１３】本実施例の灌水ホースに以上のように構成
され、使用時においては図３の上半分の流路１４Ａに通
水され、灌水が行われるが、目詰まりを生ずると、反転
され、上向きにした流路１４Ｂが用いられる。図４は、
灌水孔を形成した二枚の長尺状熱可塑性樹脂フィルム１
２の間に同じ長さ及び巾の長尺状熱可塑性樹脂フィルム
１６を端を揃えて挿入し、巾方向の両端をヒートシール
してなるもので、図５に示すように、上側の流路１７Ａ
に通水したときには、フィルム１６が下側のフィルム１
２に接するようにして流路１７Ａがほゞ円形に膨らむよ
うになっている。この場合も、流路１７Ａの灌水孔が目
詰まりしたときには、上下反転させて使用される。
【００１４】図６は、灌水ホース１９の内部を上述する
ようなフィルム２０により三つ割りに仕切った例を示す
ものであり、図７は四つ割りに仕切った例を示すもので
ある。図８は、図４に示す灌水ホースにおいて、灌水孔
２２を上側のフィルム２３においては、巾方向の両側に
長手方向に沿って一定間隔で形成し、下側のフィルム２
３においては、全面に一定間隔で形成したもので、図９
に示すようにトマト栽培を行うときには、フィルム２３
の両側に灌水孔２２を形成した側を上向きにした状態
で、各灌水孔から両側のトマト２４の根元に部分的散水
を行う一方、白菜やレタス、キャベツ等軟弱野菜２５の
栽培を行うときには、図１０に示すように、灌水孔を全
面に形成した側を上向きにし、噴霧状に全面散水を行
う。
【００１５】以上は、栽培作物によって散水方式を変え
る例を示すものであるが、図１１及び図１２は生育段階
によって散水方式を変える例を示すものである。すなわ
ちイチゴを例にとっていえば、イチゴ２６を定植したの
ちには全面散水が（図１１）、イチゴ６にマルチフィル
ム２７を被覆するときには、マルチフィルム２７で灌水
孔が塞がれないように、両サイドからの部分散水が行わ
れるようになっている（図１２）。
【００１６】図１３は、図４及び図５に示す灌水ホース
において、灌水孔２８を上側のフィルム１２においては
全面に、下側のフィルム１２においては両側に形成する
と共に、フィルム１６の巾を狭くして巾方向の一端を下
側のフィルム１２に、巾方向の他端を上側のフィルム１
２にヒートシールしたのち、上下のフィルム１２の巾方
向の両端をヒートシールしてなるもので、上下の流路２
９Ａ、２９Ｂに同時に通水して全面散水と部分散水を行
うときには、図１４に示すように、各流路の水圧が異な
ってもフィルム１６の巾が狭いため、上下いづれのフィ
ルム１２ともくっ付くことがなく、したがって各流路共
灌水孔が塞がれるようなことがなく、全面散水と部分散
水が確実に行えるようになっている。
【００１７】図１５は、図２及び図３に示す灌水ホース
において、上側のフィルム１２の全面にスリット孔３１
を、下側のフィルム１２の両側に丸孔３２を形成し、か
つフィルム１３の上面にフィルム１３より巾広で、かつ
フィルム１２より巾の狭い不織布シート３３を重ね、巾
方向の両端をフィルム１３にヒートシールしてなるもの
である。
【００１８】図１６は、フィルム１３の上下に不織布シ
ート３３をヒートシールしてなるものである。
【００１９】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、次のよ
うな効果を奏する。請求項１又は３記載の灌水ホースに
よれば、一部の流路が目詰まりにより使用できなくなっ
ても、別の流路を使用することにより、灌水ホースの寿
命を大巾に延ばすことができる。
【００２０】請求項２記載の灌水ホースによれば、一つ
のホースにより作物の種類や生育段階に応じて、それに
適した散水方式の散水を行うことができ、散水方式を変
えるため、灌水ホースを取換えたり、散水方式の異なる
複数の灌水ホースを配設する必要がない。請求項４記載
の灌水ホースにおいては、内部を仕切り層で仕切って
も、通水時には仕切り層がない筒状体と同程度の流路面
積を確保することができ、水圧を変えないで必要量の散
水が必要域まで行えるようになる。
【００２１】請求項５記載の灌水ホースによれば、複数
の流路に同時に通水する場合、水圧が低い側の流路でも
灌水孔が仕切り層で塞がれるようなことがなく、散水方
式を異にした複数の散水を確実に行うことができる。請
求項６記載の灌水ホースのように、流路内にろ過材を設
ければ、該流路での目詰まりが大巾に軽減されるか、或
いは目詰まり自体を防ぐことができる。
【００２２】
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】 散水方式を異にした二つの流路を有する灌水
ホースの断面図。
【００２４】
【図２】 本発明の一実施例である灌水ホースの製造過
程を示す図。
【００２５】
【図３】 図２に示す方法によって製造された灌水ホー
スの使用時における断面図。
【００２６】
【図４】 別の実施例の灌水ホースの使用前の拡大断面
図。
【００２７】
【図５】 図４に示す灌水ホースの使用時における断面
図。
【００２８】
【図６】 更に別の実施例の断面図。
【００２９】
【図７】 更に別の実施例の断面図。
【００３０】
【図８】 散水方式の異なる散水が可能な灌水ホースの
拡大断面図。
【００３１】
【図９】 図８に示す灌水ホースを用いてトマト栽培を
行うときの概略図。
【００３２】
【図１０】 図８に示す灌水ホースを用いて軟弱野菜の
栽培を行うときの概略図。
【００３３】
【図１１】 イチゴを定植後、全面散水を行うときの概
略図。
【００３４】
【図１２】 イチゴにマルチフィルムを被せて部分散水
を行うときの概略図。
【００３５】
【図１３】 散水方式を異にした複数の流路を備えた灌
水ホースの断面図。
【００３６】
【図１４】 図１３に示す灌水ホースに通水したときの
断面図。
【図１５】流路内にろ過材としての不織布シートを設け
た灌水ホースの断面図。
【００３７】
【図１６】 不織布シートを上下の流路内に設けた灌水
ホースの断面図。
【００３８】
【符号の説明】
１Ａ、１Ｂ、１４Ａ、１４Ｂ、１７Ａ、２９Ａ、２９Ｂ
・・流路 ２・・仕切り層 ４・・管 ５、１１、２２・・灌水孔 １２、１６、２３・・長尺状熱可塑性樹脂フィルム １３、２０・・フィルム １９・・灌水ホ
ース ２４・・トマト ２５・・軟弱野
菜 ２６・・イチゴ ３１・・スリッ
ト孔 ３２・・丸孔 ３３・・不織布
シート

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】熱可塑性樹脂よりなる筒状体の内部を熱可
    塑性樹脂フィルムよりなる仕切り層により分割して複数
    の流路を形成し、各流路にはそれぞれ外気と接する筒状
    体の部位に灌水孔を設け、一部の流路が目詰まりしたと
    き別の流路を使用できるようにしたことを特徴とする灌
    水ホース。
  2. 【請求項２】熱可塑性樹脂よりなる筒状体の内部を熱可
    塑性樹脂フィルムよりなる仕切り層により分割して複数
    の流路を形成し、各流路にはそれぞれ外気と接する筒状
    体の部位に灌水孔を設けた灌水ホースにおいて、各流路
    の灌水孔は、形状、サイズ、位置、ピッチ等のうち、少
    なくとも一つ以上が流路によって異なり、植物の種類や
    成育段階に応じて散水方式を変えられるようにしたこと
    を特徴とする灌水ホース。
  3. 【請求項３】筒状体は熱可塑性樹脂フィルムである請求
    項１又は２記載の灌水ホース。
  4. 【請求項４】筒状体内に熱可塑性樹脂フィルムよりなる
    仕切り層により二分割された流路を形成し、一方の流路
    に通水したとき、仕切り層が他方の流路の管内壁に密着
    しうるように形成される請求項１又は２記載の灌水ホー
    ス。
  5. 【請求項５】筒状体内に熱可塑性樹脂フィルムよりなる
    仕切り層により二分割された流路を形成し、一方の流路
    に通水したとき、仕切り層が他方の管内壁に接触しない
    ように形成される請求項１又は２記載の灌水ホース。
  6. 【請求項６】複数の流路のうち、少なくとも一つ以上の
    流路内にろ過材料が設けられる請求項１ないし５のいづ
    れかの請求項に記載の灌水ホース。
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