JPH0640787B2 - 潅水用チュ−ブ及びその製造方法 - Google Patents
潅水用チュ−ブ及びその製造方法Info
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- JPH0640787B2 JPH0640787B2 JP62170190A JP17019087A JPH0640787B2 JP H0640787 B2 JPH0640787 B2 JP H0640787B2 JP 62170190 A JP62170190 A JP 62170190A JP 17019087 A JP17019087 A JP 17019087A JP H0640787 B2 JPH0640787 B2 JP H0640787B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は農園芸施設等において潅水や施肥を行うのに使
用される潅水用チューブ及びその製造方法に関するもの
である。
用される潅水用チューブ及びその製造方法に関するもの
である。
(従来の技術) 従来、潅水用チューブとして、例えば実公昭53−17
613号公報に記載されている如く、その一方に散水用
小孔が穿設された2枚の長尺状熱可塑性フィルムの両側
部が長さ方向に沿って溶封重合されてチューブ本体が形
成され、チューブ本体内に長尺シート状のろ過材が設け
られ、ろ過材の一方側部が一方の溶封重合部より下方に
上向きに、他方側部が他方の溶封重合部より上方に下向
きにそれぞれチューブ本体の内面に接着されたものがあ
る。
613号公報に記載されている如く、その一方に散水用
小孔が穿設された2枚の長尺状熱可塑性フィルムの両側
部が長さ方向に沿って溶封重合されてチューブ本体が形
成され、チューブ本体内に長尺シート状のろ過材が設け
られ、ろ過材の一方側部が一方の溶封重合部より下方に
上向きに、他方側部が他方の溶封重合部より上方に下向
きにそれぞれチューブ本体の内面に接着されたものがあ
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、かかる従来の潅水用チューブは積層され
た2枚のフイルムの両側部が溶封重合されてチューブ本
体が形成されているので、溶封重合状態により水圧がか
かると溶封重合部が破れたり、あるいは剥離することが
あり耐水圧性に劣る問題点がある。又、ろ過材の両側部
がチューブ本体の内面に上向きや下向きに単に接着され
ているだけであるので、通水時にろ過材が散水用小孔を
有するフイルム側に押圧されることから、長期間使用す
るうちにろ過材の両側部がチューブ本体内面から剥離し
やすく耐久性に劣る問題点がある。さらに、潅水用チュ
ーブの製造に際して、フイルム成形、散水用小孔の穿孔
加工、フイルムの積層、ろ過材の接着等の製造工程が多
く、かつ一工程で連続的に製造するのが困難であり、製
造効率が悪くコスト高となる問題点がある。
た2枚のフイルムの両側部が溶封重合されてチューブ本
体が形成されているので、溶封重合状態により水圧がか
かると溶封重合部が破れたり、あるいは剥離することが
あり耐水圧性に劣る問題点がある。又、ろ過材の両側部
がチューブ本体の内面に上向きや下向きに単に接着され
ているだけであるので、通水時にろ過材が散水用小孔を
有するフイルム側に押圧されることから、長期間使用す
るうちにろ過材の両側部がチューブ本体内面から剥離し
やすく耐久性に劣る問題点がある。さらに、潅水用チュ
ーブの製造に際して、フイルム成形、散水用小孔の穿孔
加工、フイルムの積層、ろ過材の接着等の製造工程が多
く、かつ一工程で連続的に製造するのが困難であり、製
造効率が悪くコスト高となる問題点がある。
本発明はかかる従来の問題点を解決した潅水用チューブ
及びその製造方法を提供することを目的としている。
及びその製造方法を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するため、本発明潅水用チューブは、
熱可塑性樹脂から管状に成形されたチューブ本体内に長
さ方向に沿って帯状のろ過材が挿入され、チューブ本体
の左右両側部がそれぞれろ過材の左右両側部を挾んで長
さ方向に沿って扁平状に重合融着されて耳部が形成さ
れ、耳部のチューブ本体とろ過材との融着幅が、一方の
耳部では上面が下面より広幅となされ、他方の耳部では
上記と逆になされ、チューブ本体のろ過材に対して上面
側に複数の散水用小孔が穿設されたものである。
熱可塑性樹脂から管状に成形されたチューブ本体内に長
さ方向に沿って帯状のろ過材が挿入され、チューブ本体
の左右両側部がそれぞれろ過材の左右両側部を挾んで長
さ方向に沿って扁平状に重合融着されて耳部が形成さ
れ、耳部のチューブ本体とろ過材との融着幅が、一方の
耳部では上面が下面より広幅となされ、他方の耳部では
上記と逆になされ、チューブ本体のろ過材に対して上面
側に複数の散水用小孔が穿設されたものである。
又、本発明潅水用チューブの製造方法は、押出機先端の
金型から熱可塑性樹脂を管状に押出成形してチューブ本
体を形成する一方、上記金型を介してチューブ本体内に
帯状のろ過材を挿入して引取り冷却し、チューブ本体を
ろ過材を挾んで扁平状にしてチューブ本体の両側曲折部
内面にろ過材の両側部がほぼ当接するようにし、扁平状
チューブ本体の両側部を長さ方向に沿って順次熱融着
し、チューブ本体とろ過材との融着幅を、上記両側部の
一方ではろ過材を挾むチューブ本体の一面が他面より広
幅に、他方では上記と逆になし、扁平状チューブ本体の
ろ過材に対する片面に順次複数の散水用小孔を穿設して
潅水用チューブを連続的に製造するものである。
金型から熱可塑性樹脂を管状に押出成形してチューブ本
体を形成する一方、上記金型を介してチューブ本体内に
帯状のろ過材を挿入して引取り冷却し、チューブ本体を
ろ過材を挾んで扁平状にしてチューブ本体の両側曲折部
内面にろ過材の両側部がほぼ当接するようにし、扁平状
チューブ本体の両側部を長さ方向に沿って順次熱融着
し、チューブ本体とろ過材との融着幅を、上記両側部の
一方ではろ過材を挾むチューブ本体の一面が他面より広
幅に、他方では上記と逆になし、扁平状チューブ本体の
ろ過材に対する片面に順次複数の散水用小孔を穿設して
潅水用チューブを連続的に製造するものである。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
第1図は本発明潅水用チューブの一実施例を示す斜視
図、第2図は本発明潅水用チューブの非通水時の断面
図、第3図は本発明潅水用チューブの通水時の断面図で
ある。
図、第2図は本発明潅水用チューブの非通水時の断面
図、第3図は本発明潅水用チューブの通水時の断面図で
ある。
第1図〜第3図において、(1)はチューブ本体、(2)はろ
過材、(3),(3)′は耳部、(4)は散水用小孔である。
過材、(3),(3)′は耳部、(4)は散水用小孔である。
チューブ本体(1)はポリエチレン、ポリ塩化ビニル、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂が管状に
押出成形されて形成されている。チューブ本体(1)は一
般に肉厚が0.15〜0.3mm程度となされ、非通水時に第2
図の如く扁平状となされ、巻取りやすくなされている。
又、チューブ本体(1)内には長さ方向に沿って帯状のろ
過材(2)が挿入されている。このろ過材(2)は両側部が、
第2図の如く扁平状となされたチューブ本体(1)の両側
曲折部内面に当接するようにしてチューブ本体(1)内に
挿入されている。チューブ本体(1)の左右両側部はそれ
ぞれろ過材(2)の両側部を挾んで長さ方向に沿って扁平
状に重合融着されて耳部(3),(3)′が形成されている。
チレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂が管状に
押出成形されて形成されている。チューブ本体(1)は一
般に肉厚が0.15〜0.3mm程度となされ、非通水時に第2
図の如く扁平状となされ、巻取りやすくなされている。
又、チューブ本体(1)内には長さ方向に沿って帯状のろ
過材(2)が挿入されている。このろ過材(2)は両側部が、
第2図の如く扁平状となされたチューブ本体(1)の両側
曲折部内面に当接するようにしてチューブ本体(1)内に
挿入されている。チューブ本体(1)の左右両側部はそれ
ぞれろ過材(2)の両側部を挾んで長さ方向に沿って扁平
状に重合融着されて耳部(3),(3)′が形成されている。
上記耳部(3),(3)′におけるチューブ本体(1)とろ過材
(2)との融着幅は、一方の耳部(3)では上面の融着幅(a)
が下面の融着幅(b)より広幅となされ、他方の耳部(3)′
では上記と逆に上面の融着幅(a)′が下面の融着幅(b)′
より狭幅となされている。すなわち、ろ過材(2)の両側
部は耳部(3),(3)′において上下から挾着されて融着さ
れると共に、上下面で融着幅が異なり、しかも左右の両
側部で融着幅が対称となされ、通水時にろ過材(2)が有
効に作用するようになされている。この有効な作用と
は、通水時にろ過材(2)を、チューブ本体(1)に穿設され
た散水用小孔(4)側に引き寄せると共にチューブ本体(1)
の内面に密着しないようにし、ろ過材(2)の有効使用面
積を大きくした状態に保ち、ゴミ、砂等による散水用小
孔(4)の目詰まりを防止することである。
(2)との融着幅は、一方の耳部(3)では上面の融着幅(a)
が下面の融着幅(b)より広幅となされ、他方の耳部(3)′
では上記と逆に上面の融着幅(a)′が下面の融着幅(b)′
より狭幅となされている。すなわち、ろ過材(2)の両側
部は耳部(3),(3)′において上下から挾着されて融着さ
れると共に、上下面で融着幅が異なり、しかも左右の両
側部で融着幅が対称となされ、通水時にろ過材(2)が有
効に作用するようになされている。この有効な作用と
は、通水時にろ過材(2)を、チューブ本体(1)に穿設され
た散水用小孔(4)側に引き寄せると共にチューブ本体(1)
の内面に密着しないようにし、ろ過材(2)の有効使用面
積を大きくした状態に保ち、ゴミ、砂等による散水用小
孔(4)の目詰まりを防止することである。
上記ろ過材(2)としては、熱可塑性樹脂からなるチュー
ブ本体(1)に熱融着できる不織布、織布、有孔フイル
ム、連続気泡シート等が使用される。一般には合成繊維
あるいはこれに無機繊維を組合せたもの等からなる不織
布が好適に使用される。
ブ本体(1)に熱融着できる不織布、織布、有孔フイル
ム、連続気泡シート等が使用される。一般には合成繊維
あるいはこれに無機繊維を組合せたもの等からなる不織
布が好適に使用される。
又、散水用小孔(4)はチューブ本体(1)のろ過材(2)に対
して上面側に複数穿設されている。この散水用小孔(4)
は一列状に設けられてもよいし、千鳥状や複数列に設け
られてもよい。散水用小孔(4)は一般に0.2〜0.3mm程度
の径となされている。
して上面側に複数穿設されている。この散水用小孔(4)
は一列状に設けられてもよいし、千鳥状や複数列に設け
られてもよい。散水用小孔(4)は一般に0.2〜0.3mm程度
の径となされている。
次に本発明製造方法について説明する。
第4図は本発明製造方法の一実施例を示す工程説明図、
第5図は本発明製造方法におけるシール機の第1熱板に
よる熱融着状態を示す断面図、第6図は同シール機の第
2熱板による熱融着状態を示す断面図である。
第5図は本発明製造方法におけるシール機の第1熱板に
よる熱融着状態を示す断面図、第6図は同シール機の第
2熱板による熱融着状態を示す断面図である。
第4図〜第6図において、(5)はろ過材巻戻し装置、(6)
はテンションロール、(7)は押出機、(8)は金型、(9)は
空冷リング、(10)は引取り冷却ロール、(11)はガイドロ
ール、(12)は支持枠体、(13)はシール機、(14)はシール
機(13)の第1熱板、(15)はシール機(13)の第2熱板、(1
6)は引取りベルト、(17)は引取り機、(18)は速度調整検
出器、(19)は穿孔装置、(20)は穿孔装置(19)のスピンド
ル、(21)は穿孔装置(19)のニードル、(22)は穿孔装置(1
9)のベース、(23)はブレーキロール、(24)は引取りロー
ル、(25)はダンサーロール、(26)は巻取装置である。な
お、(1)はチューブ本体、(2)はろ過材である。
はテンションロール、(7)は押出機、(8)は金型、(9)は
空冷リング、(10)は引取り冷却ロール、(11)はガイドロ
ール、(12)は支持枠体、(13)はシール機、(14)はシール
機(13)の第1熱板、(15)はシール機(13)の第2熱板、(1
6)は引取りベルト、(17)は引取り機、(18)は速度調整検
出器、(19)は穿孔装置、(20)は穿孔装置(19)のスピンド
ル、(21)は穿孔装置(19)のニードル、(22)は穿孔装置(1
9)のベース、(23)はブレーキロール、(24)は引取りロー
ル、(25)はダンサーロール、(26)は巻取装置である。な
お、(1)はチューブ本体、(2)はろ過材である。
しかして、本発明製造方法は、まずろ過材巻戻し装置
(5)からろ過材(2)を引き出し、テンションロール(6),
(6)…を介して押出機(7)の金型(8)内に貫通する。この
とき、ろ過材(2)はテンションロール(6),(6)…間で一定
の張力を加えられて一定幅に保たれ、金型(8)内ではろ
過材(2)が熱により溶融しないように金型(8)のろ過材貫
通部分が冷却されている。一方、押出機(7)の金型(8)か
ら熱可塑性樹脂を管状に押出成形(インフレーション成
形)してチューブ本体(1)を形成し、チューブ本体(1)内
にろ過材(2)を挿入する。チューブ本体(1)の押出成形
は、金型(8)の樹脂吐出口を単に円形状として成形して
もよいが、一般には樹脂吐出口の両側に耳部を設けた吐
出口として成形する。次いで、ろ過材(2)を挿入したチ
ューブ本体(1)を空冷リング(9)を通過させて引取り冷却
ロール(10),(10)…により引取り冷却し、チューブ本体
(1)をろ過材(2)を挾んで扁平状にしてチューブ本体(1)
の両側曲折部内面にろ過材(2)の両側部がほぼ当接する
ようにする。次いで、扁平状としたチューブ本体(1)を
ろ過材(2)と共にガイドロール(11),(11)…を介してシー
ル機(13)に導入し、チューブ本体(1)の両側部を長さ方
向に沿って順次熱融着する。
(5)からろ過材(2)を引き出し、テンションロール(6),
(6)…を介して押出機(7)の金型(8)内に貫通する。この
とき、ろ過材(2)はテンションロール(6),(6)…間で一定
の張力を加えられて一定幅に保たれ、金型(8)内ではろ
過材(2)が熱により溶融しないように金型(8)のろ過材貫
通部分が冷却されている。一方、押出機(7)の金型(8)か
ら熱可塑性樹脂を管状に押出成形(インフレーション成
形)してチューブ本体(1)を形成し、チューブ本体(1)内
にろ過材(2)を挿入する。チューブ本体(1)の押出成形
は、金型(8)の樹脂吐出口を単に円形状として成形して
もよいが、一般には樹脂吐出口の両側に耳部を設けた吐
出口として成形する。次いで、ろ過材(2)を挿入したチ
ューブ本体(1)を空冷リング(9)を通過させて引取り冷却
ロール(10),(10)…により引取り冷却し、チューブ本体
(1)をろ過材(2)を挾んで扁平状にしてチューブ本体(1)
の両側曲折部内面にろ過材(2)の両側部がほぼ当接する
ようにする。次いで、扁平状としたチューブ本体(1)を
ろ過材(2)と共にガイドロール(11),(11)…を介してシー
ル機(13)に導入し、チューブ本体(1)の両側部を長さ方
向に沿って順次熱融着する。
上記シール機(13)では、ろ過材(2)を挾んだ扁平状チュ
ーブ本体(1)を第1熱板(14)、第2熱板(15)を順次通過
させて熱融着するものである。第1熱板(14)での熱融着
は、第5図の如くチューブ本体(1)の一側部に上面に狭
幅の熱板(14a)、下面に広幅の熱板(14b)が配され、他側
部に上面に広幅の熱板(14b)、下面に狭幅の熱板(14a)が
配されている。例えば熱板(14a)、(14b)の温度が共に1
80℃程度となされ、チューブ本体(1)とろ過材(2)との
融着幅が、チューブ本体(1)の両側部と上下面で異なる
ようになされている。又、第2熱板(15)での熱融着は、
第6図の如くそれぞれ熱板(14b)と同幅の熱板(15a)、(15
b)によりチューブ本体(1)の両側部を圧着する。この場
合、予め狭幅の熱板(14a)で圧着した部分を圧着する熱
板(15a)の温度が上記熱板(14a)より低温の100〜12
0℃、予め広幅の熱板(14b)で圧着した部分を圧着する
熱板(15)の温度が上記熱板(14b)と同程度の180〜1
90℃となされ、熱融着が確実に行われるようになされ
ている。なお、上記温度はチューブ本体(1)はエチレン
−酢酸ビニル共重合体とし、チューブ本体(1)の引取り
速度を8m/分以上とした例である。
ーブ本体(1)を第1熱板(14)、第2熱板(15)を順次通過
させて熱融着するものである。第1熱板(14)での熱融着
は、第5図の如くチューブ本体(1)の一側部に上面に狭
幅の熱板(14a)、下面に広幅の熱板(14b)が配され、他側
部に上面に広幅の熱板(14b)、下面に狭幅の熱板(14a)が
配されている。例えば熱板(14a)、(14b)の温度が共に1
80℃程度となされ、チューブ本体(1)とろ過材(2)との
融着幅が、チューブ本体(1)の両側部と上下面で異なる
ようになされている。又、第2熱板(15)での熱融着は、
第6図の如くそれぞれ熱板(14b)と同幅の熱板(15a)、(15
b)によりチューブ本体(1)の両側部を圧着する。この場
合、予め狭幅の熱板(14a)で圧着した部分を圧着する熱
板(15a)の温度が上記熱板(14a)より低温の100〜12
0℃、予め広幅の熱板(14b)で圧着した部分を圧着する
熱板(15)の温度が上記熱板(14b)と同程度の180〜1
90℃となされ、熱融着が確実に行われるようになされ
ている。なお、上記温度はチューブ本体(1)はエチレン
−酢酸ビニル共重合体とし、チューブ本体(1)の引取り
速度を8m/分以上とした例である。
次いで、両側部を熱融着したチューブ本体(1)を引取機
(17)により引取り、ブレーキロール(23)を介して穿孔装
置(19)に導入する。このとき速度調整検出器(18)により
穿孔装置(19)の作動速度に同調させてチューブ本体(1)
を導入する。穿孔装置(19)では、スピンドル(20)のニー
ドル(21)によりベース(22)上の扁平状チューブ本体(1)
の片面にのみ小孔を穿設し、引取りロール(24)により一
定速度で引取る。すなわち、ブレーキロール(23)と引取
りロール(24)により一定間隔をおいて断続的に穿孔作業
を行う。次いで、小孔を穿設したチューブ本体(1)をダ
ンサーロール(25)を介して巻取装置(26)により巻取る。
(17)により引取り、ブレーキロール(23)を介して穿孔装
置(19)に導入する。このとき速度調整検出器(18)により
穿孔装置(19)の作動速度に同調させてチューブ本体(1)
を導入する。穿孔装置(19)では、スピンドル(20)のニー
ドル(21)によりベース(22)上の扁平状チューブ本体(1)
の片面にのみ小孔を穿設し、引取りロール(24)により一
定速度で引取る。すなわち、ブレーキロール(23)と引取
りロール(24)により一定間隔をおいて断続的に穿孔作業
を行う。次いで、小孔を穿設したチューブ本体(1)をダ
ンサーロール(25)を介して巻取装置(26)により巻取る。
(発明の効果) 以上詳述した如く、本発明潅水用チューブは、熱可塑性
樹脂から管状に成形されたチューブ本体内にろ過材が挿
入されているので、従来のフイルムを積層したものに比
べ耐水圧性を向上させることができる。
樹脂から管状に成形されたチューブ本体内にろ過材が挿
入されているので、従来のフイルムを積層したものに比
べ耐水圧性を向上させることができる。
又、管状に成形されたチューブ本体の左右両側部がそれ
ぞれろ過材の左右両側部を挾んで長さ方向に沿って扁平
状に重合融着されて耳部が形成されているので、通水時
にろ過材が水圧によりくり返し押出されてもろ過材の両
側部がチューブ本体からはずれるようなことがなく耐久
性が良い。
ぞれろ過材の左右両側部を挾んで長さ方向に沿って扁平
状に重合融着されて耳部が形成されているので、通水時
にろ過材が水圧によりくり返し押出されてもろ過材の両
側部がチューブ本体からはずれるようなことがなく耐久
性が良い。
さらに、耳部のチューブ本体とろ過材との融着幅が、一
方の耳部では上面が下面より広幅となされ、他方の耳部
では上記と逆になされているので、通水時にろ過材がチ
ューブ本体の散水用小孔側に引き寄せられ、しかもチュ
ーブ本体に密着せずその有効使用面積を大きくして良好
な状態で潅水できる。
方の耳部では上面が下面より広幅となされ、他方の耳部
では上記と逆になされているので、通水時にろ過材がチ
ューブ本体の散水用小孔側に引き寄せられ、しかもチュ
ーブ本体に密着せずその有効使用面積を大きくして良好
な状態で潅水できる。
さらに又、本発明製造方法は、押出成形してチューブ本
体を形成する一方、チューブ本体内にろ過材を挿入し、
ろ過材を挾んでチューブ本体を扁平状にし、扁平状チュ
ーブ本体の両側部を熱融着した後、扁平状チューブ本体
のろ過材に対する片面に散水用小孔を穿設するので、一
連の工程で連続的に潅水用チューブを製造することがで
き、製造効率が良くコスト面でも割安のものを製造する
ことができる。
体を形成する一方、チューブ本体内にろ過材を挿入し、
ろ過材を挾んでチューブ本体を扁平状にし、扁平状チュ
ーブ本体の両側部を熱融着した後、扁平状チューブ本体
のろ過材に対する片面に散水用小孔を穿設するので、一
連の工程で連続的に潅水用チューブを製造することがで
き、製造効率が良くコスト面でも割安のものを製造する
ことができる。
第1図は本発明潅水用チューブの一実施例を示す斜視
図、第2図は本発明潅水用チューブの非通水時の断面
図、第3図は本発明潅水用チューブの通水時の断面図、
第4図は本発明製造方法の一実施例を示す工程説明図、
第5図は本発明製造方法におけるシール機の第1熱板に
よる熱融着状態を示す断面図、第6図は同シール機の第
2熱板による熱融着状態を示す断面図である。 1……チューブ本体、2……ろ過材、3,3′……耳
部、4……散水用小孔、7……押出機、8……金型、1
3……シール機、14……第1熱板、15……第2熱
板、19……穿孔装置、21……ニードル、26……巻
取装置。
図、第2図は本発明潅水用チューブの非通水時の断面
図、第3図は本発明潅水用チューブの通水時の断面図、
第4図は本発明製造方法の一実施例を示す工程説明図、
第5図は本発明製造方法におけるシール機の第1熱板に
よる熱融着状態を示す断面図、第6図は同シール機の第
2熱板による熱融着状態を示す断面図である。 1……チューブ本体、2……ろ過材、3,3′……耳
部、4……散水用小孔、7……押出機、8……金型、1
3……シール機、14……第1熱板、15……第2熱
板、19……穿孔装置、21……ニードル、26……巻
取装置。
Claims (2)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂から管状に成形されたチュー
ブ本体内に長さ方向に沿って帯状のろ過材が挿入され、
チューブ本体の左右両側部がそれぞれろ過材の左右両側
部を挾んで長さ方向に沿って扁平状に重合融着されて耳
部が形成され、耳部のチューブ本体とろ過材との融着幅
が、一方の耳部では上面が下面より広幅となされ、他方
の耳部では上記と逆になされ、チューブ本体のろ過材に
対して上面側に複数の散水用小孔が穿設された潅水用チ
ューブ。 - 【請求項2】押出機先端の金型から熱可塑性樹脂を管状
に押出成形してチューブ本体を形成する一方、上記金型
を介してチューブ本体内に帯状のろ過材を挿入して引取
り冷却し、チューブ本体をろ過材を挾んで扁平状にして
チューブ本体の両側曲折部内面にろ過材の両側部がほぼ
当接するようにし、扁平状チューブ本体の両側部を長さ
方向に沿って順次熱融着し、チューブ本体とろ過材との
融着幅を、上記両側部の一方ではろ過材を挾むチューブ
本体の一面が他面より広幅に、他方では上記と逆にな
し、扁平状チューブ本体のろ過材に対する片面に順次複
数の散水用小孔を穿設する潅水用チューブの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62170190A JPH0640787B2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-07-07 | 潅水用チュ−ブ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62170190A JPH0640787B2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-07-07 | 潅水用チュ−ブ及びその製造方法 |
Publications (2)
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JPS6413921A JPS6413921A (en) | 1989-01-18 |
JPH0640787B2 true JPH0640787B2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=15900347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62170190A Expired - Lifetime JPH0640787B2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-07-07 | 潅水用チュ−ブ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640787B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100511554B1 (ko) | 2003-09-02 | 2005-08-31 | 한국전자통신연구원 | Ofdma fdd 기반 시스템에서의 순방향 채널 구성방법 및 순방향 채널 할당 방법 |
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-
1987
- 1987-07-07 JP JP62170190A patent/JPH0640787B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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