JPH0785914B2 - 合成樹脂製灌水チューブの製造方法 - Google Patents

合成樹脂製灌水チューブの製造方法

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JPH0785914B2
JPH0785914B2 JP4288203A JP28820392A JPH0785914B2 JP H0785914 B2 JPH0785914 B2 JP H0785914B2 JP 4288203 A JP4288203 A JP 4288203A JP 28820392 A JP28820392 A JP 28820392A JP H0785914 B2 JPH0785914 B2 JP H0785914B2
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irrigation
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保 小林
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石本マオラン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂製チューブ
の製造方法に関するものであり、一層詳細には、農作物
などに水を散布供給する際に好適に使用される合成樹脂
製灌水チューブの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術および発明が解決すべき課題】従来より、農
作物などに水を散布供給する際に使用されている合成樹
脂製灌水チューブは、例えば、溶融した合成樹脂材料を
環状スリットを有するリングダイを介して押し出して空
気を吹きこむことによりチューブ本体を形成し、ついで
このチューブ本体の外周に冷却空気を強制的に吹きつけ
て固化させた後、チューブ本体をガイド板で折畳んでニ
ップロールにより扁平に折り目をつけ、さらにこの偏平
状チューブ本体の長手方向に沿って所定間隔で灌水孔を
穿設してからレコード巻きすることにより製品化されて
いる。
【0003】しかるに、この灌水チューブは、本来は筒
状であるチューブ本体を折畳んで扁平状に成形し、これ
をレコード巻にした状態で製品化しているため両側端に
くっきりと折り目がつき、この折り目部分(両側端)が
輸送、保管、敷設中に擦れて傷がついたりすると簡単に
破れてしまい灌水チューブとしての本来の機能が損なわ
れてしまう。
【0004】また、通水時に水圧その他の外圧で真円に
なった灌水チューブは、反転および蛇行して灌水が不均
一になってしまうなど解決すべき種々の課題が指摘され
ていた。
【0005】
【課題の解決手段】そこで、この発明では、環状スリッ
トの半径方向外側に一対のフィン用スリットを設けたリ
ングダイを用意しておき、溶融した合成樹脂材料をこの
リングダイを介して押し出しながら空気を吹き込むこと
により半溶融状態のフィン付きチューブ本体を形成し、
次に半溶融状のフィン付きチューブ本体のフィン部の固
化を促進するためチューブ本体とともにフィン部へ局所
的な冷却空気を吹きつけて冷却しながら形状を整え、つ
いでこれらのフィンがチューブ本体両側縁に位置するよ
うに折畳み、さらに冷却ニップロールを介してフィン部
を完全に冷却固化させたチューブ本体の長手方向に沿っ
て灌水孔を穿設することにより、耐久性の向上を図ろう
とするものである。
【0006】そして、このようにして得られた合成樹脂
製灌水チューブは、チューブ本体の半径方向外側に一対
のフィンが一体的に成形されるので、従来のようにチュ
ーブ本体に折り目がなくなり、しかもこれらのフィンの
厚さ寸法がチューブ本体の厚さ寸法よりも大きく設定さ
れることになるので両側縁は著しく補強されることにな
る。
【0007】
【作用】この発明では、溶融合成樹脂材料をインフレー
ション成形によってリングダイから押し出した時点でチ
ューブ本体にはその半径方向に沿ってフィンが形成さ
れ、しかもこのフィン付きチューブ本体を固化させなが
ら各フィンがチューブ本体の両側縁に位置するように折
畳んで成形するのでチューブ本体の折り目部分がなくな
り、また、両側縁のフィンが摩擦などに対抗するので充
分な耐久性を発揮することになる。
【0008】さらにまた、両側縁の厚いフィンは、通水
時における水圧その他の外圧によって生じる捩れによる
反転や蛇行を防止する支えとなり、灌水の均一化に極め
て有効な役割を果たすことになる。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る合成樹脂製灌水チューブ
の製造方法の好適な実施例につき、添付図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。
【0010】すなわち、本発明に係る合成樹脂製灌水チ
ューブの製造方法では、図1に示すようなリングダイ
(金型)10が使用される。このリングダイ10は、ダ
イ本体12の底部に材料入口14を形成するとともに側
部に空気入口16を設け、環状スリット(押出スリッ
ト)18の半径方向外側に前記環状スリット18と連続
しかつ、例えば、前記環状スリットにおけるクリアラン
スの2倍以上の寸法に設定したフィン用スリット20、
20を対向配置することにより構成されている。なお、
図1において、参照符号22はスリット調整ボルトであ
る。
【0011】そして、合成樹脂製灌水チューブを製造す
るに際しては、押出機24の溶融樹脂押出部24aに前
記リングダイ10の材料入口14を装着したのち、原料
としての溶融ポリエチレン樹脂を所定の圧力および速度
でリングダイ10の環状スリット18に送給する。
【0012】この溶融ポリエチレン樹脂は、リングダイ
10において空気入口16を介して供給された空気をそ
の中心部に吹き込まれながら半溶融状態のフィン付きチ
ューブ本体26として押し出される。なお、この場合、
本実施例においてフィン付きチューブ本体26は製品化
されるチューブと同一径のストレートの状態で押し出し
ているが、製品化されるチューブよりも細径となるよう
にデフレーションの状態で押し出すこともできることは
勿論である。
【0013】このようにして押し出された半溶融状態の
フィン付きチューブ本体26は、次段において、上下に
配置した冷却エアーリング28、28によって冷却さ
れ、その形状を整えられる。なお、これらの冷却エアー
リング28はチューブ本体26の成形安定性を阻害する
ことのないように、例えば、エアーリング28の冷気吹
き出しスリットとチューブ本体26との間に円筒状多孔
板などを配置するのが好ましい。
【0014】そして順次形状が整えられたフィン付きチ
ューブ本体26は、各フィン部27、27の固化を促進
する局部的な強制空気による冷却機能を備えたフィン部
冷却装置30に案内されてさらに冷却され整形される。
【0015】前記フィン部冷却装置30は、図3からも
明らかなように、対向配置した冷気噴出管32、32の
各端部に所定の角度で二股分岐管32a、32aを接続
するとともにこの冷気噴出管32および二股分岐管32
aの端部から噴出する冷気によって厚いフィン部27、
27を冷却するだけでなくチューブ本体26をも冷却
し、さらには対向する二股分岐管32a、32aによっ
てチューブ本体26を挟みこむことによってチューブの
振れを押さえるように構成されている。
【0016】このようにして冷却され整形されたフィン
付きチューブ本体26は、次にテーパ状に対向配置した
ガイド板34、34を介して冷却水を流通させたニップ
ロール36、36に案内され、このニップロール36、
36によって各フィン27がチューブ本体26両側縁に
位置するように折畳まれて成形される。
【0017】そして、このフィン付きチューブ本体26
は、前記冷却ニップロール36、36によって完全に冷
却固化され、さらには図示しない引取機に引き取られる
までに、適宜の穿孔装置によってその長手方向に沿って
灌水孔38が穿設され、図4に示すような、合成樹脂製
灌水チューブ40として製品化される。なお、前記穿孔
装置によって穿設される灌水孔38は、片面、両面のい
ずれにも限定されるものではないことは言うまでもな
い。
【0018】このようにして得られた灌水チューブ40
は、フィン27、27がチューブ本体26と一体的に成
形されしかもこれらのフィン27の厚さはチューブ本体
26の厚さ寸法よりも大きく形成されるので、レコード
巻きに巻き取られてもチューブ本体26の折り目部分が
なくなり、両側縁のフィン27、27は厚みで補強され
ているので摩擦などに充分対抗でき、所望の耐久性を発
揮することができるものである。
【0019】また、前記灌水チューブ40におけるチュ
ーブ本体26の各フィン27内側に対応する位置には、
チューブ本体26が冷却ニップロール36、36によっ
て押圧され完全に冷却固化される際に、厚みのあるフィ
ン27の未固化部分が突出してごく小さな突起26aが
形成されることもあるが、この突起26aは通水時の水
圧によってチューブ本体26が真円に引き延ばされる時
の補強手段として機能するものである(図5参照)。
【0020】
【発明の効果】先に述べたように、本発明に係る合成樹
脂製灌水チューブの製造方法によれば、環状スリットの
半径方向外側に一対のフィン用スリットを設けたリング
ダイを使用するので、チューブ本体にフィンが一体的に
成形され、しかも各フィンがチューブ本体の両側縁に位
置するように折畳まれて成形されるのでレコード巻に巻
き取って製品化しても強度的に充分であり、従って、耐
久性の向上を図ることができるものである。
【0021】また、このようにして得られた合成樹脂製
灌水チューブは、従来の灌水チューブのような折り目が
なく、フィンの厚さ寸法がチューブ本体の厚さ寸法より
も大きいので強度的に著しく補強されるため、損傷など
による不都合は全く生じない。
【0022】さらにチューブ本体両側縁の厚いフィン
は、通水時における水圧その他の外圧によって生じる捩
れによる反転や蛇行を防止するので灌水の均一化を図る
ことができる等種々の利点を有するものである。
【0023】以上、本発明に係る合成樹脂製灌水チュー
ブの製造方法の好適な実施例につき説明したが、本発明
はこの実施例に限定されるものではなく、例えば、チュ
ーブ本体を下向きに押し出して成形してもよく、またリ
ングダイのフィン用スリットの形状を変えて図6に示す
ような灌水チューブに成形するなど本発明の精神を逸脱
しない範囲内において種々の変更をなし得ることは勿論
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成樹脂製灌水チューブの製造方
法に使用するリングダイであって、aは断面説明図であ
り、bはaの底面図である。
【図2】図1に示すリングダイを使用して合成樹脂製灌
水チューブを製造する際の装置との関係を示す連続説明
図である。
【図3】図2に示す装置のX−X線断面説明図である。
【図4】本発明方法によって製造された合成樹脂製灌水
チューブの一部断面斜視図である。
【図5】本発明方法によって製造された合成樹脂製灌水
チューブの要部断面説明図である。
【図6】aおよびbは本発明方法によって製造された別
の合成樹脂製灌水チューブの一部断面斜視図である。
【符号の説明】
10 リングダイ、 12 ダイ本体、 14
材料入口、16 空気入口、 18 環状スリッ
ト、 20 フィン用スリット 22 スリット調整ボルト、 24
押出機、26 フィン付きチューブ本体、
27 フィン、28 冷却エアーリング
30 フィン部冷却装置、32 冷気
噴出管、 34 ガイド板、 36 冷却ニッ
プロール、38 灌水孔、 40 灌水チュー
ブ、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状スリットの半径方向外側に一対のフ
    ィン用スリットを設けたリングダイを用意し、溶融した
    合成樹脂材料をこのリングダイを介して押し出しながら
    空気を吹き込むことにより半溶融状態のフィン付きチュ
    ーブ本体を形成し、次に半溶融状のフィン付きチューブ
    本体のフィン部を強制的に冷却しながら形状を整え、つ
    いでこれらのフィンがチューブ本体両側縁に位置するよ
    うに折畳み、さらに冷却ニップロールを介してフィン部
    を完全に冷却固化させたチューブ本体の長手方向に沿っ
    て灌水孔を穿設することを特徴とする合成樹脂製灌水チ
    ューブの製造方法。
  2. 【請求項2】 チューブ本体の半径方向外側に一対のフ
    ィンを一体的に成形するとともにこれらのフィンの厚さ
    寸法をチューブ本体の厚さ寸法よりも大きく設定するこ
    とを特徴とする合成樹脂製灌水チューブ。
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