JP3102254U - 覆工板 - Google Patents

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Abstract

【課題】景観性に優れ、耐圧、耐摩耗性を有する覆工板を得る。
【解決手段】本考案は鋼材(溝形鋼集合体3)によって略箱型に形成された覆工板15に於て、該覆工板15上面全面に化粧材(シート16)を貼付する覆工板を提供する。
【効果】覆工板上面全面に化粧板を貼布するので、覆工板の上面全面が化粧材に被蔽され、化粧材は種々の色調、デザインを施すことができるので、覆工板を景観性の優れたものにすることができる。
【選択図】図2

Description

本考案は、覆工板に関するものであり、特に、鋼材によって略箱型に形成された覆工板に於て、景観性に優れ、耐圧、耐摩耗性を備えた覆工板に関するものである。
従来地下鉄工事や上下水道、ガス管、電話等の敷設工事、その他道路を掘削して構造物を埋設する工事に於て、開削工法により路面を掘削して地下工事を施工することがある。その場合、交通の多い市街地では交通の少ない夜間に路面を掘削し、掘削土砂の搬出が行われ、昼間は交通を妨げないように開渠又はたて杭上面を覆工板で覆い、敷設した覆工板上を車、人等が通行できるようにしている。
その覆工板の一例を図4及び図5を用いて説明する。図4に於て、1は略箱型形状の覆工板であり、該覆工板1は、所定長さを有する8枚の縞付溝形鋼2,2…が該縞付溝形鋼2,2…に形成された溝部を下方に向け、図に於て、左右方向に並設され、連結されて平面視矩形状の溝形鋼集合体3が形成され、該溝形鋼集合体3の左右端下部にL形部材4,4の一側端が連結され、且つ、他側端が該溝形鋼集合体3の左右中央に向かって突設するように設けられ、更に、該溝形鋼集合体3の左右方向中央下部にCT形鋼5が該溝形鋼集合体3に平行に且つ逆T字状に連結される。
そして、図5に示す如く、前記溝形鋼集合体3の下部(図に於て上部)には左右方向に延びる複数の横リブ6,6…が設けられて、該溝形鋼集合体3を補強すると共に、前記CT形鋼5及び前記L形部材4,4の前後端近傍及び前後方向中央部に底板7,7,7が架設されて該CT形鋼5及び前記L形部材4,4を補強している。
又、前記溝形鋼集合体3の前後端近傍の該底板7,7と並設してL形鋼から成るすべり止め8,8が固着される。そして、該すべり止め8,8は一側部が前記L形部材4及び前記CT形鋼に固着されると共に、他側部が該一側部の前後方向外方に位置して下方に突設するように設けられている。
そして、該底板7,7の下面には左右端近傍及び左右中央部にゴムパッド9,9…が設けられている。
更に、図4に示す如く、前記溝形鋼集合体3の上面外周部には全周に及んで枠状の舗装枠10が設けられ、該舗装枠10内の該溝形鋼集合体3上面にアスファルトが打設されてアスファルト舗装11が施工されている。
更に又、前記溝形鋼集合体3、前記L形部材4,4及び前記CT形鋼5の前後端には該溝形鋼集合体3、L形部材4,4及びCT形鋼5の前後端が当接して溶接される端板12,12が設けられる。
そして、前記アスファルト舗装11の夫々角部近傍には中央部に吊り孔13,13…が開穿された段積受金具14,14…が配設され、該吊り孔13,13…は該段積受金具14,14…、前記アスファルト舗装11及び前記溝形鋼集合体3を貫通して開穿されている。尚、同様の覆工板は特許文献1にも記載されている。
特開平06−336705号公報(第9図)
前述したように覆工板は開渠又はたて杭上面を覆うように敷設され、敷設された覆工板上を車又は人等が通行可能にするものである。そして、該覆工板は仮設資材であり、様々な工事現場に転用され、その使用期間はある程度限定されているため、実用性が重視され、外観的な配慮がなされていない。
そして、例えば、景観性が求められる様な地域に於ても、従来、施工事例が少なかったため、覆工板に景観的な配慮がなされることがなかった。
然しながら、市街地等、景観性が求められる様な地域での施工も増加しており、そのような地域では路面に石材やレンガを敷き詰める等、様々な配慮がなされているため、例え、使用期間がある程度限定される覆工板の施工においても景観性に対する配慮が求められている。そして、その場合に於ても、通行に利用できるための耐圧、耐摩耗性が求められる。
そこで、景観性に優れ、耐圧、耐摩耗性を有する覆工板を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本考案はこの課題を解決することを目的とする。
本考案の請求項1記載の考案は、鋼材によって略箱型に形成された覆工板に於て、該覆工板上面全面に化粧材を貼付する覆工板を提供するものである。
この請求項1記載の考案によれば、覆工板の上面全面が化粧材に被蔽され、該化粧材は種々の色調、デザインを施すことができるので、前記覆工板を景観性の優れたものにすることができる。
又、請求項2記載の考案は上記化粧材は耐圧及び耐摩耗性のシートである請求項1記載の覆工板を提供するものである。
この請求項2記載の考案によれば、前記化粧材は耐圧及び耐摩耗性シートであるので、道路での使用にも十分耐えることができると共に、施工も容易である。
更に、請求項3記載の考案は上記シートはセラミックスを主体としたシートである請求項1又は2記載の覆工板を提供するものである。
この請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案と略同様な効果が期待できる。
更に又、請求項4記載の考案は、上記シートは石材のデザインが施された石材調シートである請求項1,2又は3記載の覆工板を提供するものである。
この請求項4記載の考案によれば、道路に適した石材調のデザインにすることができる。
そして、請求項5記載の考案は、上記化粧材は木材、擬木、擬石及び天然石の中から選択的に選ばれる少なくとも1つである請求項1記載の覆工板を提供するものである。
この請求項5記載の考案によれば、木材、擬木、擬石又は天然石を用いた景観性の優れたものにすることができる。
又、請求項6記載の考案は、上記覆工板は箱型の上面外周に舗装枠が設けられ、該舗装枠内にアスファルト舗装が施されており、上記化粧材は該アスファルト舗装上面の油分を除去する下地処理を行い、凹凸を平滑化する下地調整を行った後に貼付される請求項1,2,3,4又は5記載の覆工板を提供するものである。
この請求項6記載の考案によれば、下地処理及び下地調整を行うことにより、前記化粧材を平滑に且つ確実に貼付することができる。
更に、請求項7記載の考案は、上記舗装枠上に枠状の化粧枠を溶接し、上記化粧材は該化粧枠内に貼付される請求項6記載の覆工板を提供するものである。
この請求項7記載の考案によれば、該化粧枠によって、化粧材端を保護し、化粧材端の破損及び剥離を防止することができる。
更に又、請求項8記載の考案は、上記化粧材は複数枚の化粧材から成り、該化粧材は相互の隣接部位に所定間隙の目地を有して覆工板上面全面に及んで貼付され、該目地には目地材が挿入される請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の覆工板を提供するものである。
この請求項8記載の考案によれば、前記化粧材は比較的コンパクトになるため、取り扱いを容易にすることができると共に、前記目地材によって該化粧材の端部を保護すると共に、水はけを良好にすることができる利点がある。
そして、請求項9記載の考案は、上記覆工板下面に角パイプから成るすべり止めを取付けた請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の覆工板を提供するものである。
この請求項9記載の考案によれば、前記覆工板を積み重ねた時、積み重ね時の加重が分散されるため、前記化粧材が貼付された覆工板表面の損傷が防止される。
本考案の請求項1記載の考案は、鋼材によって略箱型に形成された覆工板に於て、該覆工板上面全面に化粧材を貼付するので、覆工板の上面全面が化粧材に被蔽され、該化粧材は種々の色調、デザインを施すことができるので、前記覆工板を景観性の優れたものにすることができる。
又、請求項2記載の考案は上記化粧材は耐圧及び耐摩耗性のシートであるので、請求項1記載の発明の効果に加え、道路での使用にも十分耐えることができると共に、施工も容易であり、コストも安価である。
更に、請求項3記載の考案は上記シートはセラミックスを主体としたシートであるので請求項2記載の考案と略同様な効果が期待できる。
更に又、請求項4記載の考案は、上記シートは石材のデザインが施された石材調シートであるので、請求項1,2又は3記載の発明の効果に加え、道路に適した石材調のデザインにすることができる。
そして、請求項5記載の考案は、上記化粧材は木材、擬木、擬石及び天然石の中から選択的に選ばれる少なくとも1つであるので、請求項1記載の発明の効果に加え、覆工板の表面を木材、擬木、擬石又は天然石にして、景観性の優れたものにすることができる。
又、請求項6記載の考案は、上記覆工板は箱型の上面外周に舗装枠が設けられ、該舗装枠内にアスファルト舗装が施されており、上記化粧材は該アスファルト舗装上面の油分を除去する下地処理を行い、凹凸を平滑化する下地調整を行った後に貼付されるので、請求項1,2,3,4又は5記載の発明の効果に加え、下地処理及び下地調整を行うことにより、前記化粧材を平滑に且つ確実に貼付することができる。
更に、請求項7記載の考案は、上記舗装枠上に枠状の化粧枠を溶接し、上記化粧材は該化粧枠内に貼付されるので、請求項6記載の発明の効果に加え、該化粧枠によって、化粧材端を保護し、化粧材端の破損及び剥離を防止することができる。
更に又、請求項8記載の考案は、上記化粧材は複数枚の化粧材から成り、該化粧材は相互の隣接部位に所定間隙の目地を有して覆工板上面全面に及んで貼付され、該目地には目地材が挿入されるので、請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の発明の効果に加え、前記化粧材は比較的コンパクトになるため、取り扱いを容易にすることができると共に、前記目地材によって該化粧材の端部を保護すると共に、水はけを良好にすることができる利点がある。
そして、請求項9記載の考案は、上記覆工板下面に角パイプから成るすべり止めを取付けたので、請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の発明の効果に加え、前記覆工板を積み重ねた時、積み重ね時の加重が分散されるため、前記化粧材が貼付された覆工板表面の損傷が防止される等、著大なる効果を奏する考案である。
景観性に優れ、耐圧、耐摩耗性を有する覆工板を得るという目的を、鋼材によって略箱型に形成された覆工板に於て、該覆工板上面全面にシートを貼付することによって実現した。
本考案の一実施の形態を図1乃至図3に従って詳細に説明する。尚、説明の都合上、従来例と同一構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。図1は覆工板の一部を示している。図1に於て、15は覆工板であり、該覆工板15は従来例の覆工板(図4に於て1)のアスファルト舗装11上面全面にセラミックスを主体とする耐圧及び耐摩耗性のある化粧材であるシート16を貼付したものである。
そして、該シート16の施工方法を説明すると、前記アスファルト舗装11の外周に配設される舗装枠10上に平鋼から成る化粧枠17を溶接した後、該化粧枠17内のアスファルト舗装11の油分を除去するため例えばセラプライマーIS等の下地処理剤(図示せず)を塗装して下地処理を行い、次に、該アスファルト舗装11上面の凹凸を平滑化するため、例えば、セラフィラー粉体とセラフィラーカチオン硬化液と水とを混ぜ合わせた混合物や、無収縮モルタル等の下地調整材18を塗布した後、接着剤19を塗布して前記シート16を貼付する。
該シート16は石材のデザインが施された石材調シートが好適であるが、該石材調シートに限定されることなく、所定の耐圧及び耐磨耗性を有する他の種々のデザインのシートを用いることができる。
斯くして、前記覆工板15はアスファルト舗装11上面全面にセラミックスを主体とした石材調のシート16が貼付されるので外観及び景観性が向上し、該覆工板15を用いて景観性に優れた石張り調の路面を得ることができ、市街地等、景観性が求められる様な地域での施工に適したものとなる。又、シートであるので施工が容易であると共に、コストも安価である。
又、前記シート16は所定の耐圧及び耐磨耗性を有するため、覆工板15の表面に用いても十分耐久性が期待できると共に、軽量であるため、天然石等を使用した場合に比較して軽量となり、取り扱い及び施工が容易である。
更に、前記シート16は市販のカッター等で容易に切断可能であるため、施工が容易であると共に、前記覆工板15の使用中に該シート16が損傷した場合、その補修も容易である。
更に又、前記化粧枠17は前記覆工板15の外観を向上させることができると共に、前記シート16の端面を保護することができる。
又、前記シート16は、図2に示す如く、所定の大きさに切断して形成される複数枚の短尺シート16a,16a…から成り、該短尺シート16a,16a…は相互の隣接部位に所定間隙の目地を有してアスファルト舗装11上面全面に及んで貼付され、該目地には目地材20が挿入される。
斯くして、前記シート16は短尺シート16a,16a…から成るので、施工時の取り扱いが容易となる。又、前記目地材20によって前記短尺シート16a,16a…の端部を保護することができると共に、該目地材20によって水はけを良好にすることができる。
尚、前述したように前記シート16は前記覆工板15のアスファルト舗装11上面に貼付されるが、これに代えて、図示は省略するが、該アスファルト舗装11が施工されていない溝形鋼集合体から成る覆工板の該溝形鋼集合体上面に直接貼付されても良く、然る時も略同様の効果が期待できる。
又、覆工板も溝形鋼集合体に限定されることなく、種々の材料で構成可能であり、該覆工板の上面全面に前記シート16を貼付することができる。
更に、前記シート16に代わる化粧材として、例えば、木材、擬木、擬石及び天然石の中から選択的に選ばれる少なくとも1つを用いても良く、然る時も略同様の効果が期待できる。
更に又、図3に示す如く、前記覆工板15の裏面には従来例のすべり止め(図5に於て8,8)に代えて略同部位に角パイプから成るすべり止め21,21を設けている。
該すべり止め21,21によって、前記覆工板15,15…を複数枚積み重ねる時に、積み重ね時の加重が分散され、覆工板15上面に貼付された前記シート16の損傷を防止することができる。
尚、本考案は、本考案の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本考案が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本考案の一実施の形態を示し、覆工板の一部断面図。 本考案の一実施の形態を示し、覆工板の斜視図。 本考案の一実施の形態を示し、覆工板の裏面側から見た斜視図。 従来例を示し、覆工板の斜視図。 従来例を示し、覆工板の裏面側から見た斜視図。
符号の説明
10 舗装枠
11 アスファルト舗装
15 覆工板
16 シート
17 化粧枠
20 目地材
21 すべり止め

Claims (9)

  1. 鋼材によって略箱型に形成された覆工板に於て、該覆工板上面全面に化粧材を貼付することを特徴とする覆工板。
  2. 上記化粧材は耐圧及び耐摩耗性のシートであることを特徴とする請求項1記載の覆工板。
  3. 上記シートはセラミックスを主体としたシートであることを特徴とする請求項2記載の覆工板。
  4. 上記シートは石材のデザインが施された石材調シートであることを特徴とする請求項2又は3記載の覆工板。
  5. 上記化粧材は木材、擬木、擬石及び天然石の中から選択的に選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の覆工板。
  6. 上記覆工板は箱型の上面外周に舗装枠が設けられ、該舗装枠内にアスファルト舗装が施されており、上記化粧材は該アスファルト舗装上面の油分を除去する下地処理を行い、凹凸を平滑化する下地調整を行った後に貼付されることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の覆工板。
  7. 上記舗装枠上に枠状の化粧枠を溶接し、上記化粧材は該化粧枠内に貼付されることを特徴とする請求項6記載の覆工板。
  8. 上記化粧材は複数枚の化粧材から成り、該化粧材は相互の隣接部位に所定間隙の目地を有して覆工板上面全面に及んで貼付され、該目地には目地材が挿入されることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の覆工板。
  9. 上記覆工板下面に角パイプから成るすべり止めを取付けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の覆工板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06114972A (ja) * 1992-10-05 1994-04-26 Ishimoto Maoran Kk 合成樹脂製灌水チューブの製造方法
KR100932035B1 (ko) * 2007-05-09 2009-12-15 이용호 변단면 콘크리트 합성 조립식 경량 복공판
KR101010109B1 (ko) 2010-06-28 2011-01-24 이용숙 조립형 콘크리트 충전 강합성 복공판
JP2016079598A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 株式会社植木組 覆工板及びその製造方法

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