JP3009399B1 - 流体供給チューブ - Google Patents

流体供給チューブ

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JP3009399B1 JP10312497A JP31249798A JP3009399B1 JP 3009399 B1 JP3009399 B1 JP 3009399B1 JP 10312497 A JP10312497 A JP 10312497A JP 31249798 A JP31249798 A JP 31249798A JP 3009399 B1 JP3009399 B1 JP 3009399B1
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    • A01G25/00Watering gardens, fields, sports grounds or the like
    • A01G25/02Watering arrangements located above the soil which make use of perforated pipe-lines or pipe-lines with dispensing fittings, e.g. for drip irrigation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01CPLANTING; SOWING; FERTILISING
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    • AHUMAN NECESSITIES
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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B1/00Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means
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Abstract

【要約】 【課題】 水や液肥などの流体の供給位置を容易に変更
することが可能な流体供給チューブを提供する。 【解決手段】 流体供給チューブ10においては、管状
体11の軸方向に形成された開口部12に、この開口部
12を開閉するためのファスナ部13が設けられ、ファ
スナ部13の開放および閉止を同時に行いながらファス
ナ部13に沿ってスライド可能な複数の開閉部材14を
備え、それぞれの開閉部材14には管状体11の内部と
連通する貫通孔15が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作物の露地栽培
や高設栽培において、栽培中の植物苗に水や液肥などを
供給するために使用される灌水チューブ、あるいはその
他の流体を供給することも可能な流体供給チューブに関
する。
【0002】
【従来の技術】農作物の露地栽培や高設栽培を行う場
合、栽培中の植物苗に水や液肥などを供給するため、灌
水チューブが使用されている。灌水チューブは、図7に
示すような構造であり、畝あるいは育苗用容器などに沿
って敷設されている。特に、マルチングを行う場合、灌
水チューブが多用されている。
【0003】図9に示すように、従来の灌水チューブ9
0は、管状体91に複数の通水孔92が一定間隔ごとに
形成された構造であり、管状体91内に送り込まれた水
や液肥を各通水孔92から噴出させることによって、栽
培中の植物苗に対して水などの供給を行うことができ
る。
【0004】この場合、農作物の種類や栽培条件などに
よって供給すべき水量や液肥量が異なっているため、栽
培される植物苗の種類、株間、条間などに対応できるよ
うに、通水孔の配列間隔が異なる多くの種類の灌水チュ
ーブが市販されている。
【0005】したがって、需要者は、実際に栽培する植
物苗の種類、株間、条間あるいは気象条件などを考慮し
て、通水孔の配列間隔が異なる様々な種類の灌水チュー
ブの中から、最適な灌水チューブを選択して使用してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の灌水チューブに
おいては、通水孔の配列間隔は灌水チューブごとに決ま
っているため、季節によって異なる植物を栽培する場合
や栽培条件を変えた場合などは、それらに応じて複数種
類の灌水チューブを用意する必要があり、面倒である。
【0007】また、栽培期間中、栽培地における植物の
生育状態にバラつきが生じ、場所によって水や液肥の供
給量を変える必要が生じたような時、通水孔の配列間隔
が固定されている従来の灌水チューブの場合、容易に対
応することができない。
【0008】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、水や液肥などの流体の供給位置を容易に変更するこ
とが可能な流体供給チューブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の流体供給チューブは、管状体の軸方向に形
成した開口部に、この開口部を開閉するためのファスナ
部を設け、このファスナ部の開放と閉止を近接して同時
に行う開閉部材をファスナ部に沿ってスライド可能に設
け、開閉部材に管状体の内部と連通する貫通孔を形成し
たことを特徴とする。
【0010】このような構成とすることにより、管状体
内に送り込んだ流体は開閉部材に形成した貫通孔を通し
てのみ外部へ流出可能となり、この開閉部材はファスナ
部に沿ってスライド可能であるため、流体の供給位置を
容易に変更することが可能となる。なお、開閉部材をフ
ァスナ部に沿ってスライドさせた場合、開閉部材はファ
スナ部の開放および閉止を近接して同時に行いながら移
動するので、開閉部材が位置していない部分のファスナ
部は常に閉止状態に保たれ、管状体内の流体が漏出する
ことがない。
【0011】また、貫通孔を形成した複数の開閉部材を
ファスナ部に備えることによって複数の位置から流体を
流出させることが可能となり、この場合、開閉部材をス
ライドさせて、それらの間隔を変更することが可能であ
るため、流出位置間隔の変更も容易である。
【0012】ここで、開口部を管状体の軸方向に複数列
形成し、これら複数列の開口部にそれぞれ貫通孔を形成
したファスナ部を設けた構造とすることができる。これ
によって、管状体周方向の角度の異なる複数位置に開口
部が形成されるとともに各開口部に開閉部材が配置され
た構造となるため、管状体内に送り込んだ流体を、角度
の異なる複数方向へ流出させることが可能となる。
【0013】また、ファスナ部を開口部に沿って複数段
設けるとともに、複数段のファスナ部の開放と閉止を近
接して同時に行う開閉部材をファスナ部に沿ってスライ
ド可能に設けた構造とすることができる。このような構
造とすることにより、管状体の開口部において開閉部材
が位置していない部分は複数のファスナ部によって閉止
されるため、閉止力が向上し、管状体内に送り込まれる
流体圧でファスナ部に大きな開放方向の力が加わっても
ファスナ部が開くことがなくなる。
【0014】さらに、管状体の軸方向に沿って、管状体
内部を複数の管状流路に区画する流体通過可能な境界部
を設けた構造とすることができる。このような構造とす
ることにより、管状体内部は境界部で複数の管状流路に
区画された状態となり、管状体を通過する流体によって
生じる管状体周方向の引張力が分散されるため、ファス
ナ部を開放しようとする力も減少し、ファスナ部の負担
を低減することができる。この場合、複数の管状流路の
うち、ファスナ部が位置する方の管状流路の内径が他の
管状流路の内径より小さくなるように境界部を形成すれ
ば、ファスナ部を開放しようとする力を減少させる効果
がより高くなる。
【0015】また、流体通過可能な筒状体の長手方向に
沿って管状体を取り付けた構造とすることにより、管状
体で流体を供給するとともに筒状体を温風用ダクトなど
として利用することが可能となるため、流体供給機能と
加温機能とを兼備したものとなる。この場合、筒状体の
両側に複数の管状体を取り付けた構造とすれば、管状体
に複数のファスナ部を設けることなく複数位置から流体
を供給することが可能となり、1本の管状体に複数のフ
ァスナ部を設ける場合と比ベると、管状体の内径拡大を
伴うことなく、比較的離れた複数位置から流体を供給す
ることができるようになる。
【0016】ここで、開閉部材に形成した貫通孔に、こ
こを通過する流体の圧力を低減させる減圧手段を備えた
構造とすることができる。このような構造とすることに
より、管状体内に送り込まれた流体の圧力を低減させた
後、貫通孔外へ流出させることが可能となるため、流体
を静かに浸透させるように供給することができるように
なる。この場合、減圧手段として、例えば、貫通孔の一
部にカーブあるいは折れ曲がりの多い流路部分を設けた
り、貫通孔に緩衝材を設けたりすることができる。
【0017】また、開閉部材に形成した貫通孔に閉塞防
止用のフィルタを設けることにより、管状体内へ送り込
まれた流体中に存在する固形物あるいは管状体内で繁殖
した微生物などで貫通孔が詰まるのを阻止できるように
なるため、流体供給不良が発生しなくなるとともに、外
部の固形物や生物などが貫通孔を通過して管状体内へ侵
入するのを防止することができる。この場合、フィルタ
としては、多孔体、格子体、スリット体、網状体などを
採用することができる。
【0018】さらに、開閉部材をファスナ部に着脱可能
な構造とすることにより、開閉部材の配列個数を容易に
増減することが可能となるとともに、故障した開閉部材
の交換も可能となる。
【0019】ここで、管状体を遮光性を有する合成樹脂
シート材で形成することにより、屋外で使用する場合
に、太陽光などの光線が管状体内へ入射するのを阻止で
きるようになるため、アオコなどの微生物が管状体内で
繁殖するのを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は第1実施形態の流体供給チ
ューブを示す斜視図、図2は図1のA−A線における断
面図、図3は図2のB−B線における断面図、図4は前
記流体供給チューブの使用状態を示す斜視図である。
【0021】本実施形態の流体供給チューブ10は、管
状体11の軸方向に形成された開口部12に、開口部1
2を開閉するためのファスナ部13が設けられ、ファス
ナ部13の開放および閉止を近接して同時に行いながら
ファスナ部13に沿ってスライド可能な複数の開閉部材
14を備え、それぞれの開閉部材14には管状体11と
連通する貫通孔15が形成されている。また、ファスナ
部13は凸条部材13aおよび凹溝部材13bで構成さ
れ、これらの凸条と凹溝との嵌合、分離によって開口部
12の開閉を行う。
【0022】管状体11内に送り込まれた水や液肥など
の流体16は各開閉部材14に形成された貫通孔15を
通してのみ外部へ流出可能であり、これらの開閉部材1
4はファスナ部13に沿ってスライド可能であるため、
開閉部材14をスライドさせることによって流体16の
供給位置を容易に変更することができる。なお、開閉部
材14をファスナ部13に沿ってスライドさせた場合、
開閉部材14はファスナ部13の開放および閉止を同時
に行いながら移動するので、開閉部材14が位置してい
ない部分のファスナ部13は常に閉止状態に保たれ、管
状体11内の流体16が漏出することはない。
【0023】流体供給チューブ10の場合、貫通孔15
を有する複数の開閉部材14をファスナ部13に備え、
複数位置から流体16を流出させることができるが、各
々の開閉部材14をスライドさせて、これらの間隔を変
更することにより流体流出位置間隔を容易に変更するこ
とができる。
【0024】また、閉止部材14に形成された貫通孔1
5の下部には、ここを通過する流体16の圧力を低減さ
せるため、複数の通液孔17aを有する多孔フィルタ1
7が設けられている。したがって、管状体11内に送り
込まれた流体16は、多孔フィルタ17によって一旦圧
力を低減された後、貫通孔15外へ流出されるため、流
体16を静かに浸透させるような状態で供給することが
できる。
【0025】この場合、多孔フィルタ17は貫通孔15
の閉塞防止用フィルタとしても機能するため、管状体1
1内へ送り込まれた流体16中に存在する固形物あるい
は管状体11内で繁殖した微生物などによって貫通孔1
5が詰まるのを防止することができる。このため、流体
供給不良などが発生しなくなるとともに、外部の固形物
や生物などが貫通孔15を通過して管状体11内へ侵入
するのを防止することができる。
【0026】さらに、流体供給チューブ10の場合、開
閉部材14はファスナ部13の端部においてファスナ部
13に着脱可能であるため、開閉部材14の配列個数を
容易に増減することが可能であるとともに、故障あるい
は閉塞などのトラブルが生じた開閉部材14の交換も簡
単に行うことができる。
【0027】ここで、図4を参照しながら、流体供給チ
ューブ10の使用状態について説明する。図4は流体供
給チューブ10の使用状態の一例を示す斜視図である。
【0028】図4に示すように、栽培地に形成された畝
20に流体供給チューブ10を敷設するとともに、これ
らをマルチフィルム21で覆い、この畝20に沿って複
数の植物苗22を所定間隔ごとに植えている。
【0029】流体供給チューブ10を畝20に敷設する
場合、各々の開閉部材14をスライドさせて、これらの
間隔を変更することにより流体16が流出する位置を自
由に変更することができるため、植物苗22の種類や定
植間隔などの栽培条件などを考慮して、適切な間隔に設
定することができる。したがって、植物苗22に最適な
給水あるいは液肥供給を行うことができる。
【0030】また、流体供給チューブ10においては、
管状体11は遮光性を有する合成樹脂シート材で形成さ
れているため、太陽光などが管状体11内へ入射するこ
とがない。したがって、アオコなどの微生物が管状体1
1内で繁殖して、貫通孔15を詰まらせたり、植物苗2
2に悪影響を及ぼすこともない。
【0031】次に、図5を参照して、本発明の第2実施
形態について説明する。図5は第2実施形態の流体供給
チューブを示す斜視図である。
【0032】本実施形態の流体供給チューブ50は、管
状体51の軸方向に2列の開口部52,53が形成さ
れ、それぞれの開口部52,53にファスナ部54,5
5が設けられ、貫通孔56を有する複数の開閉部材57
を各々のファスナ部54,55に備えた構造である。な
お、ファスナ部54,55および開閉部材57は、第1
実施形態の流体供給チューブ10のファスナ部13およ
び開閉部材14と同じ構造、機能である。
【0033】流体供給チューブ50の場合、管状体51
の周方向に角度の異なる位置に2列の開口部52,53
を形成するとともに、それぞれの開口部52,53に開
閉部材57が配置されているため、管状体51内に送り
込んだ流体58を、角度が異なる複数方向へ流出させる
ことが可能である。なお、図5に示した形態以外に、開
口部52,53の配置角度を変えたり、開口部の配列数
を3列以上設けたりすることが可能である。
【0034】次に、図6を参照して、本発明の第3実施
形態について説明する。図6は第3実施形態の流体供給
チューブを示す横断面図である。
【0035】本実施形態の流体供給チューブ60は、管
状体61の開口部に沿って3段のファスナ部62,6
3,64を設けるとともに、貫通孔66を有する開閉部
材65を3段のファスナ部62,63,64に沿ってス
ライド可能に備えている。各々のファスナ部62,6
3,64および開閉部材65は、第1実施形態の流体供
給チューブ10のファスナ部13および開閉部材14と
実質的に同じ構造、機能である。
【0036】このような構造とすることにより、管状体
61の開口部において、開閉部材65が位置していない
部分は3段のファスナ部62,63,64によって閉止
された状態となるため閉止力が強く、管状体61内に送
り込まれる流体圧でファスナ部62,63,64に大き
な開放方向の力が加わってもファスナ部62,63,6
4が開くことがない。
【0037】なお、第1〜3実施形態の流体供給チュー
ブ10,50,60は、水や液肥などの液体を搬送、供
給する場合について説明しているが、本発明の流体供給
チューブはこれらの実施形態に限定するものではなく、
空気などの気体を供給するような場合、あるいは気体と
ともに粉体や流体を搬送、供給するような場合にも使用
可能である。例えば、ビニルハウスの暖房設備を構成す
る送気口付きの温風ダクトとして、あるいは粉末農薬を
散布する際の散布口付き消毒用ホースなどとして採用す
ることが可能である。
【0038】次に、図7を参照して、本発明の第4実施
形態について説明する。図7は第4実施形態の流体供給
チューブを示す斜視図である。
【0039】本実施形態の流体供給チューブ70におい
ては、管状体71の軸方向に沿って、管状体71内部を
複数の管状流路71a,71bに区画する流体通過可能
な境界部72を設け、管状流路71bの軸方向に形成さ
れた開口部73に、開口部73を開閉するためのファス
ナ部13を設け、ファスナ部13の開放および閉止を近
接して同時に行いながらファスナ部13に沿ってスライ
ド可能な複数の開閉部材14を備え、それぞれの開閉部
材14には管状流路71bと連通する貫通孔15が形成
されている。また、ファスナ部13は凸条部材13aお
よび凹溝部材13bで構成され、これらの凸条と凹溝と
の嵌合、分離によって開口部73の開閉を行うことがで
きる。
【0040】境界部72は、管状体71を構成するシー
ト材同士を貼り合わせた貼着部72aと非貼着部72b
とを、管状体71の長手方向に沿って交互に設けること
によって形成されており、管状体71内の流体は非貼着
部72bを通過可能である。したがって、管状体71内
に送り込まれた流体16は、開閉部材14の貫通孔15
を通って外部へ流出可能である。
【0041】流体供給チューブ70においては、管状体
71内部は境界部72によって複数の管状流路71a,
71bに区画されているため、管状体71に送り込まれ
た流体16によって生じる管状体71周方向の引張力が
分散される結果、ファスナ部13を開放しようとする力
が減少され、ファスナ部13の負担を低減することがで
きる。
【0042】流体供給チューブ70の場合、複数の管状
流路71a,71bのうち、ファスナ部13が位置する
方の管状流路71bの内径が他の管状流路71aの内径
より小さくなるように境界部72を形成しているため、
ファスナ部13を開放しようとする力を大幅に減少させ
ることができる。なお、複数の管状流路71a,71b
は非貼着部72bを介して互いに連通しているため、管
状体71内へ送り込まれた水や液肥などの流体はその圧
力に応じて、ファスナ部13の貫通孔15からスムーズ
に流出する。
【0043】次に、図8を参照して、本発明の第5実施
形態について説明する。図8は第5実施形態の流体供給
チューブを示す斜視図である。
【0044】本実施形態の流体供給チューブ80におい
ては、流体通過可能な筒状体81の長手方向に沿って複
数の管状体82,83を取り付け、管状体82,83の
軸方向に形成された開口部84,85に、開口部84,
85を開閉するためのファスナ部13が設けられてい
る。また、ファスナ部13の開放および閉止を近接して
同時に行いながらファスナ部13に沿ってスライド可能
な複数の開閉部材14を備え、それぞれの開閉部材14
には管状体82,83と連通する貫通孔15が形成され
ている。なお、ファスナ部13は凸条部材13aおよび
凹溝部材13bで構成され、これらの凸条と凹溝との嵌
合、分離によって開口部84,85の開閉を行うことが
できる。
【0045】本実施形態の流体供給チューブ80の場
合、管状体82,83で水や液肥などの流体を供給する
とともに筒状体81を温風・冷風用ダクトなどとして利
用することが可能であるため、流体供給機能および加温
・冷却機能を兼備したものとして使用することができ
る。また、筒状体81の両側に複数の管状体82,83
を取り付けているため、筒状体81の横幅分だけ距離を
隔てた複数位置から流体を供給することが可能であり、
図5に示す流体供給チューブ50のように、1本の管状
体51に複数のファスナ部54,55を設けたものと比
ベると、管状体の内径拡大を伴うことなく、比較的離れ
た複数位置から流体を供給することができる。したがっ
て、条間が離れた状態に植えられた植物苗の栽培地など
においても好適に使用することができる。
【0046】さらに、流体供給チューブ80の筒状体8
1は温風用ダクトとして利用することができるため、断
熱性の高い発泡合成樹脂製栽培容器などを用いた栽培方
法において、培土上面からの加温・冷却も可能となり、
優れた加温・冷却効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0048】(1)管状体の軸方向に形成した開口部に
この開口部を開閉するためのファスナ部を設け、このフ
ァスナ部の開放と閉止を近接して同時に行う開閉部材を
ファスナ部に沿ってスライド可能に設け、開閉部材に管
状体の内部と連通する貫通孔を形成したことにより、管
状体内に送り込んだ流体は開閉部材に形成された貫通孔
を通してのみ外部へ流出可能となり、開閉部材はファス
ナ部に沿ってスライド可能であるため、流体の供給位置
を容易に変更することが可能となる。
【0049】(2)管状体の軸方向に形成した複数列の
開口部にそれぞれファスナ部を設け、貫通孔を形成した
開閉部材を各々のファスナ部に備えた構造とすることに
より、管状体周方向の角度の異なる位置に複数列の開口
部が形成されるとともに各開口部に開閉部材が配置され
た構造となるため、管状体内に送り込んだ流体を、角度
の異なる複数方向へ流出させることが可能となる。
【0050】(3)ファスナ部を開口部に沿って複数段
設けるとともに、複数段のファスナ部の開放と閉止を近
接して同時に行う開閉部材をファスナ部に沿ってスライ
ド可能に設けた構造とすることにより、開閉部材が位置
していない開口部分は複数のファスナ部によって閉止さ
れるため、閉止力が向上し、管状体内に送り込まれる流
体圧でファスナ部に大きな開放方向の力が加わってもフ
ァスナ部が開くことがない。
【0051】(4)管状体の軸方向に沿って、管状体内
部を複数の管状流路に区画する流体通過可能な境界部を
設けることにより、管状体内部は境界部で複数の管状流
路に区画された状態となり、管状体を通過する流体によ
って生じる管状体周方向の引張力が分散されるため、フ
ァスナ部を開放しようとする力も減少し、ファスナ部の
負担を低減することができる。
【0052】(5)流体通過可能な筒状体の外周面にそ
の長手方向に沿って管状体を取り付けた構造とすること
により、管状体で流体を供給するとともに筒状体を温風
・冷風用ダクトなどとして利用することが可能となるた
め、流体供給機能と加温・冷却機能などとを兼備したも
のとなる。
【0053】(6)開閉部材に形成した貫通孔に、ここ
を通過する流体の圧力を低減させる減圧手段を備えるこ
とにより、管状体内に送り込まれた流体の圧力を低減さ
せた後、貫通孔外へ流出させることが可能となるため、
流体を静かに浸透させるように供給することができる。
【0054】(7)開閉部材に形成した貫通孔に閉塞防
止用のフィルタを設けることにより、管状体内へ送り込
まれた流体中に存在する固形物あるいは管状体内で繁殖
した微生物などで貫通孔が詰まるのを阻止できるように
なるため、流体供給不良が発生しなくなるとともに、外
部の固形物や生物などが貫通孔を通過して管状体内へ侵
入するのを防止することができる。
【0055】(8)開閉部材をファスナ部に着脱可能な
構造とすることにより、開閉部材の配列個数を容易に増
減することが可能となるとともに、故障した開閉部材の
交換も可能となる。
【0056】(9)管状体を遮光性を有する合成樹脂シ
ート材で形成することにより、太陽光などの光線が管状
体内へ入射するのを阻止できるようになるため、アオコ
などの微生物が管状体内で繁殖するのを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の流体供給チューブを示す斜視図
である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】図2のB−B線における断面図である。
【図4】図1に示す流体供給チューブの使用状態を示す
斜視図である。
【図5】第2実施形態の流体供給チューブを示す斜視図
である。
【図6】第3実施形態の流体供給チューブを示す横断面
図である。
【図7】第4実施形態の流体供給チューブを示す斜視図
である。
【図8】第5実施形態の流体供給チューブを示す斜視図
である。
【図9】従来の灌水チューブを示す斜視図である。
【符号の説明】
10,50,60,70,80 流体供給チューブ 11,51,61,71,82,83 管状体 12,52,53,73,84,85 開口部 13,54,55,62,63,64 ファスナ部 13a 凸条部材 13b 凹溝部材 14,57,65 開閉部材 15,56,66 貫通孔 16 流体 17 多孔フィルタ 17a 通液孔 20 畝 21 マルチフィルム 22 植物苗 71a,71b 管状流路 72 境界部 72a 貼着部 72b 非貼着部 81 筒状体

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状体の軸方向に形成した開口部にこの
    開口部を開閉するためのファスナ部を設け、このファス
    ナ部の開放と閉止を近接して同時に行う開閉部材をファ
    スナ部に沿ってスライド可能に設け、前記開閉部材に前
    記管状体の内部と連通する貫通孔を形成した流体供給チ
    ューブ。
  2. 【請求項2】 前記開口部を管状体の軸方向に複数列形
    成し、これら複数列の開口部にそれぞれ前記貫通孔を形
    成したファスナ部を設けた請求項1記載の流体供給チュ
    ーブ。
  3. 【請求項3】 前記ファスナ部を前記開口部に沿って複
    数段設けるとともに、この複数段のファスナ部の開放と
    閉止を近接して同時に行う開閉部材をファスナ部に沿っ
    てスライド可能に設けた請求項1,2記載の流体供給チ
    ューブ。
  4. 【請求項4】 前記管状体の軸方向に沿って、前記管状
    体内部を複数の管状流路に区画する流体通過可能な境界
    部を形成した請求項1〜3記載の流体供給チューブ。
  5. 【請求項5】 流体通過可能な筒状体の外周面にこの筒
    状体の長手方向に沿って前記管状体を取り付けた請求項
    1〜4記載の流体供給チューブ。
  6. 【請求項6】 前記開閉部材の貫通孔に、この貫通孔を
    通過する流体の圧力を低減させる減圧手段を備えた請求
    項1〜5記載の流体供給チューブ。
  7. 【請求項7】 前記開閉部材の貫通孔に閉塞防止用のフ
    ィルタを設けた請求項1〜6記載の流体供給チューブ。
  8. 【請求項8】 前記開閉部材が前記ファスナ部に着脱可
    能である請求項1〜7記載の流体供給チューブ。
  9. 【請求項9】 前記管状体が遮光性を有する合成樹脂シ
    ート材で形成された請求項1〜8記載の流体供給チュー
    ブ。
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