JP2929953B2 - 電線姿勢矯正装置 - Google Patents

電線姿勢矯正装置

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JP2929953B2
JP2929953B2 JP31212894A JP31212894A JP2929953B2 JP 2929953 B2 JP2929953 B2 JP 2929953B2 JP 31212894 A JP31212894 A JP 31212894A JP 31212894 A JP31212894 A JP 31212894A JP 2929953 B2 JP2929953 B2 JP 2929953B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下型と、この下型に
対して上下移動される上型とによりプレスすることによ
って、端子金具を電線の端末に圧着する端子圧着機に適
用され、プレスする際に電線の姿勢を矯正するための装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、連鎖状に連なった端子金具を
順次切断しながら供給すると共に、この供給された端子
金具上に電線を供給し、上型と下型とを用いて端子金具
を電線の皮剥ぎされた端末に圧着する端子圧着機が知ら
れている。図7は、従来の端子圧着機の要部を示す斜視
図である。同図を参照して、この端子圧着機Aは、クリ
ンパ1aを下方に備え、プレスラム(図示せず)に連動
して上下方向(白抜き矢印)に作動するように連結され
たシャンク1と、クリンパ1aの下方に備えられたアン
ビル2と、端子金具(図示せず)をアンビル2上に供給
する端子送り機構3と、電線4を矢印の方向に移動させ
てクリンパ1aとアンビル2との間に供給する旋回アー
ム(図示せず)と、供給された電線4の端末(皮剥ぎさ
れた部分)4aに近い部分4bを受け止めて電線4を保
持する電線保持部材5とを備えている。
【0003】そして、電線4が旋回アームによって供給
され、電線保持部材5に保持されることにより、電線4
は、端子金具によって圧着可能な姿勢となる。次いで、
シャンク1が下方に作動される。これにより、クリンパ
1aとアンビル2とにより、供給された電線4と端子金
具とがプレスされ、端子金具が電線4の端末に圧着され
る。
【0004】ところで、このようなプレスを行なう際に
は、供給される端子金具の真上に電線4の端末4aを正
確に搬送し、且つその位置がずれないように保持する必
要がある。なぜなら、この端末4aが端子金具の真上に
位置していないままプレスすれば、芯線が端子金具から
はみ出したり、端子金具が異形に変形したりして圧着不
良が発生してしまうからである。このため、電線保持部
材5には、搬送された電線4の端末4aに近い部分4b
が嵌まり込むことができる凹部5aが形成されている。
旋回アームによって搬送された電線4の上記部分4b
は、電線保持部材5の山部5bを乗り越えて上記凹部5
aに嵌まり込むことにより、端子金具の真上で位置決め
保持されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電線4の上
記部分4bは、積極的に上記凹部5aに移動されて嵌め
込まれるものではなく、旋回アームにより電線4が搬送
された結果、凹部5aに嵌まり込むようにされている。
さらに詳しく説明すると、電線4は、上記部分4bから
所定距離離れた部分を旋回アームによって挟持されて搬
送されることにより、上記部分4bが電線保持部材5の
山部5bを乗り越え、上記凹部6aに嵌まり込むように
なっている。
【0006】このため、以下に示すような不都合があ
る。すなわち、 電線4の上記部分4bと旋回アームにより挟持され
た部分とが所定距離離れているので、旋回アームによる
搬送中に電線4が湾曲等の変形を起こすことがある。こ
のような場合、上記部分4bは、上記凹部5aに嵌まり
込むことができなくなる。
【0007】 上記部分4bを良好に上記凹部5aに
嵌め込むには、電線保持部材5の取付位置の微妙な調整
が必要であり、しかも、この調整は、熟練を要する。こ
のような不都合があるため、従来の電線保持部材5で
は、プレス作業を連続的に行なう場合、常に電線4の上
記部分5bを端子金具の真上で保持することが困難であ
るという問題があった。
【0008】そこで、この発明の目的は、プレスする際
に電線の姿勢を矯正し、電線の端末を端子金具に対して
常に正常な位置に保持させることができる電線姿勢矯正
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】 上記目的を達成するため、請求項1に係る電線姿勢
矯正装置は、本体と、この本体に固定された下型と、本
体によって昇降自在に支持され、下型に対して昇降され
る上型と、電線の皮剥ぎされた端末から所定距離離れた
部分を挟持した状態で電線供給姿勢に変位されることに
よって、電線の上記端末を上記両型の側方から両型間に
供給する電線供給手段と、この電線供給手段が上記電線
供給姿勢に変位された状態で電線の上記端末に近い部分
を受け止めることにより、電線の端末が下型上に供給さ
れた端子金具によって圧着可能な姿勢となるように電線
を保持する電線保持手段とを備えた端子圧着機に適用さ
れ、電線の姿勢を矯正する電線姿勢矯正装置であって、
第1および第2の姿勢に姿勢変化可能であって、且つ上
記電線供給手段が電線供給姿勢に変位した状態で上記第
2の姿勢から第1の姿勢へ変位されることにより、上記
端末に近い部分を押してこの部分が電線保持手段によっ
て保持されるように電線の姿勢を矯正する電線姿勢矯正
手段と、上記上型の下降および上昇動作にそれぞれ連動
して電線姿勢矯正手段を第1および第2の姿勢に動作さ
せる連動機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】上記構成によれば、電線の端末から所定距
離離れた部分を挟持した電線供給手段が、電線供給姿勢
に変位することにより、電線の端末を上型と下型との間
に供給する。一方、上型の下降動作に連動して電線姿勢
矯正手段が第1の姿勢に変位し、この変位途中で電線の
端末に近い部分を押し、この部分を電線保持手段によっ
て確実に保持させる。その結果、電線の端末は、下型上
に供給された端子金具によって圧着可能な姿勢となる。
【0011】また、端子金具を圧着した後上型が上昇す
ると、これに連動して電線姿勢矯正手段が第1の姿勢か
ら第2の姿勢に戻される。これにより、端子金具を圧着
すべき次の電線を両型間に供給することが可能な状態と
なり、連続的な圧着作業が可能となる。 上記目的を達成するため、請求項2に係る電線姿勢
矯正装置は、請求項1記載の電線姿勢矯正装置におい
て、上記電線姿勢矯正手段は、一端が本体に回動自在に
支持され且つ他端に電線を押圧可能な押圧部が形成され
た回動部材を含み、上記連動機構は、上型の直線運動を
上記回動部材の回転運動に変換する運動変換機構を含む
ことを特徴とするものである。
【0012】上記構成によれば、請求項1に係る発明と
同様の作用を奏する。特に本請求項に係る発明では、上
型が下降すれば、上型の下降運動、すなわち直線運動
が、運動変換機構によって、回動部材の回転運動に変換
される。この回動部材が回動することによって、回動部
材に形成された押圧部が電線の端末に近い部分を押して
電線の姿勢を矯正する。従って、本請求項に係る電線姿
勢矯正装置は、上型と下型とを有し、これらを端子圧着
装置のラムに取外し自在に固定するタイプのアプリケー
タに適用するのに適している。というのは、上記アプリ
ケータは、ラムから直線運動の入力を受けるものであ
り、この入力を利用できるからである。
【0013】 上記目的を達成するため、請求項3に
係る電線姿勢矯正装置は、請求項2記載の電線姿勢矯正
装置において、上記連動機構は、回動部材と相対回転自
在に連結され且つ上記運動変換機構を介して回転される
中間部材と、この中間部材に対する回動部材の回動を所
定の抑制力で抑制する抑制手段とを含んでおり、上記本
体に設けられ、上型が下死点に到達する前の所定のタイ
ミングで回動中の回動部材またはこれと一体回転する部
材と当接することにより、回動部材を上記第1の姿勢に
位置決めする第1の位置決め手段と、上記本体に設けら
れ、上型が上死点に到達する前の所定のタイミングで回
動中の回動部材またはこれと一体回転する部材と当接す
ることにより、回動部材を上記第2の姿勢に位置決めす
る第2の位置決め手段とをさらに備えたことを特徴とす
るものである。
【0014】上記構成によれば、請求項2に係る発明と
同様の作用を奏する。ところで、上型の昇降に回動部材
の動作を連動させる場合において、上型の動作の折返点
である下死点と上死点を、回動部材の動作の折返点にす
るのであれば、簡単であるが、実際には、端子圧着の前
に、電線の姿勢を矯正しておかねばならない関係上、上
型が下死点に到達する前に、回動部材を、電線の姿勢を
矯正した姿勢に変位させ且つ上型のさらなる下降にかか
わらず回動部材を停止させておかなければならないとい
う困難な要請がある。
【0015】このような要請に応じて、本発明では、上
型が下死点に到達する前の所定のタイミングで回動部材
等が第1の位置決め手段に当接された後、圧着のために
上型がさらに下降しても、この上型の下降に伴って回転
される中間部材と回動部材との間に相対回転を生ずるの
で、回動部材は、電線姿勢を矯正した第1の姿勢に保持
される。
【0016】また、上記の相対回転を生ずると、上型と
回動部材との動作の位相がずれるため、これを放置する
と、次回の上型の下降動作時において、上記回動部材を
上記所定のタイミングで第1の位置決め手段に当接する
ことができなくなるおそれがある。これに対して本発明
では、上型が上死点に到達する前の所定のタイミングで
回動部材等が第2の位置決め手段に当接された後、上型
がさらに上昇することにより、上記上型と回動部材との
動作の位相のずれを解消することができる。
【0017】 上記目的を達成するため、請求項4に
係る電線姿勢矯正装置は、請求項3記載の電線姿勢矯正
装置において、上記抑制手段は、回動部材に摩擦抵抗を
与える摩擦抵抗付与手段からなることを特徴とするもの
である。上記構成によれば、請求項3に係る発明と同様
の作用を奏する。特に、本請求項に係る発明では、摩擦
抵抗付与手段により与えられる摩擦力により、上記所定
の抑制力を得ている。つまり、この摩擦力によって中間
部材に対する回動部材の回動が抑制され、その結果、中
間部材と回動部材とが一体的に回転する。従って、回動
中に回動部材が第1または第2の姿勢に位置決めされた
場合、上型の直線運動に連動して中間部材をさらに回転
させようとする力が付加されるが、この回転力が上記摩
擦力よりも大きくなると、回動部材に対して中間部材が
相対回転する。
【0018】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1は、この発明の一実施例に係る電線姿勢
矯正装置が備えられた端子圧着装置の一部であるアプリ
ケータを示した要部斜視図である。同図を参照して、こ
の端子圧着装置の概略構成について説明する。この端子
圧着装置は、端子金具(図示せず)と電線Eの端末と
を位置合わせした状態で、両者をプレスするアプリケー
タAと、図示していないが、アプリケータAのシャン
ク30に、上下方向の直線運動の入力を与えるプレスラ
ムと、図示していないが、電線Eを白抜き矢印の方向
に沿ってアプリケータA内に供給する電線供給アーム
と、電線Eが供給されたときに、電線Eの端末(皮剥
ぎされた部分)に近い部分E1を受け止める電線保持部
材50とを備えている。
【0019】アプリケータAは、本体10と、この本体
10に含まれる台盤11上に固定された下型としてのア
ンビル20と、本体10によって昇降自在に支持され、
プレスラムによってアンビル20に対して昇降されるシ
ャンク30と、キャリアによって連鎖状に連結された端
子金具を側方(図において左側)から送りながら切断
し、アンビル20上に供給する端子送り部40とを有し
ている。このアプリケータAは、アンビル20上に供給
された端子金具および電線Eを、アンビル20とシャン
ク30との間でプレスすることにより両者を圧着するこ
とができるようになっている。
【0020】本体10は、台盤11と、これに立設され
たガイドブロック12およびこれにボルトB1を用いて
固定されたガイドプレート13とを有している。ガイド
ブロック12は、上下方向に貫通溝が形成された略コ字
状をしている。ガイドプレート13は、平板状をしてお
り、上記貫通溝の開口側に取付けられている。シャンク
30は、上記貫通溝の内周面とガイドプレート13とに
より形成される空間内に、摺動自在に嵌め込まれてい
る。
【0021】シャンク30は、略直方体形状のベース3
1と、上型としてのクリンパ32と、このクリンパ32
をベース31に取付ける保持板33とを有している。ベ
ース31の上端部には、嵌合凹部31aが形成されてい
る。この嵌合凹部31aは、プレスラムと嵌合してお
り、これにより、ベース31が上下に作動されるように
なっている。保持板33は、ねじB2を用いてベース3
1に締結されている。これにより、クリンパ32は、ベ
ース31の下端部に配置された状態で固定されている。
なお、参照符号34は、クリンプハイトを調整するため
のクリンプハイト調整ダイヤルを示している。また、参
照符号35は、インシュレーションハイトを調整するた
めのインシュレーションハイト調整ダイヤルを示してい
る。これら調整ダイヤル34,35を回転操作すること
により、端子金具を圧着した状態でのクリンプハイトお
よびインシュレーションハイトを調整することができる
ようになっている。
【0022】アンビル20は、台盤11上に固定されて
おり、クリンパ32と協働して電線Eおよび端子金具を
プレスするものである。なお、参照符号36は、ばねを
示している。このばね36は、プレス前においては、電
線Eを端子金具のバレルの中に押し込み、プレス後にお
いては、クリンパ32から圧着後の端子金具が離れやす
くするためのものである。
【0023】電線供給アームは、送られる電線Eを挟持
する姿勢と、挟持した電線Eをクリンパ32とアンビル
20との間に供給する電線供給姿勢とに姿勢変化するこ
とがきるようになっている。この電線供給アームは、電
線Eの端末に近い部分E1から所定距離離れた部分を挟
持するようになっている。そして、この電線供給アーム
が、電線供給姿勢に姿勢が変位した状態で、挟持した電
線Eを側方(図において右側)からクリンパ32とアン
ビル20との間に供給することができるようになってい
る。
【0024】端子送り部40は、端子金具が供給される
供給路RDを形成する供給ベース41と、端子金具をア
ンビル20上に送り込む送りブロック42と、送りブロ
ック42をアジャストするアジャストブロック43とを
備えている。送りブロック42には、送り爪44が設け
られており、この送り爪44によって、所定ピッチで端
子金具を順次供給することができるようになっている。
【0025】送り爪44の動きと、電線供給アームの姿
勢変化とは連動されている。すなわち、送り爪44によ
り端子金具がアンビル20上に供給されることに連動し
て、電線供給アームによって、電線Eがアンビル20上
に供給された端子金具上に供給されるようになってい
る。電線保持部材50は、電線Eの端末がアンビル20
上に供給された端子金具によって圧着可能となるよう
に、上記端末に近い部分E1を保持するためのものであ
る。この電線保持部材50は、たとえばピアノ線を湾曲
形成して製作されており、台盤11にボルトB3を用い
て取付けられている。この電線保持部材50には、搬送
された電線Eが嵌まり込むことができる凹部51が形成
されている。搬送された電線Eの端末に近い部分E1
は、電線保持部材50の山部52を乗り越えて上記凹部
51に嵌まり込む。これにより、電線Eの端末は、供給
された端子金具の真上で位置決め保持されるようになっ
ている。
【0026】この実施例の特徴とするところは、 このアプリケータAには、電線Eがクリンパ32と
アンビル20との間に供給される際に、所定の回動軸線
を中心に回動する電線寄せ部材60が設けられており、
この電線寄せ部材60は、回動途中において供給される
電線Eを押し、この電線の姿勢を矯正するようになって
いる点、 電線寄せ部材60をクリンパ32の昇降動作に連動
して回動させ、後述する2つの姿勢に姿勢変化させる連
動機構Tが備えられている点、および クリンパ32が下死点に到達する前に、回動中の電
線寄せ部材60を所定の回動位置(第1の姿勢)で位置
決めする位置決め板72と、クリンパ32が上死点に到
達する前に、回動中の電線寄せ部材60を所定の回動位
置(第2の姿勢)で位置決めする位置決め棒71とが設
けられている点にある。
【0027】図2は、これら電線寄せ部材60および位
置決め板72を含んだ連動機構Tの構造を示す要部拡大
断面図である。図1および図2を参照して、電線寄せ部
材60は、略くさび形形状に形成された板状部材からな
っている。この電線寄せ部材60の一端部が、ボルトB
4を用いて連動機構Tに連結されている。電線寄せ部材
60の他端部には、供給される電線Eの端末に近い部分
E1を押圧する押圧部61が形成されている。また、こ
の電線寄せ部材60の一端部の所定位置には、当接部6
2が一体的に突出形成されている。この当接部62は、
電線寄せ部材60が回動したときに位置決め板72に当
接するようになっている。
【0028】位置決め棒71は、ガイドプレート13に
突設されている。位置決め棒71としては、たとえばス
プリングピンを採用することができる。この位置決め棒
71は、電線寄せ部材60が回動したときに、電線寄せ
部材60の他端に当接するようになっている。これによ
り、電線寄せ部材60は、第2の姿勢(図1に示す姿
勢)に位置決めされるようになっている。なお、この位
置決め棒71を用いる代わりに、上記保持板33を締結
しているねじB2に電線寄せ部材60を当接させること
によって、電線寄せ部材60を第2の姿勢に位置決めす
るようにしても良い。
【0029】位置決め板72は、平板を略直角に折り曲
げて製作されており、取付部72aと、これに略直角に
延設された当り部72bとを有している。この位置決め
板72は、後に詳述するショルダーボルト80を用いて
ガイドプレート13に固定されている。この位置決め板
72は、電線寄せ部材60が回動したときに、電線寄せ
部材60の当接部62に当接するようになっている。こ
れにより、電線寄せ部材60は、第1の姿勢(図5に示
す姿勢)に位置決めされるようになっている。なお、こ
の位置決め板72を用いる代わりに、電線寄せ部材60
が回動したときに、電線寄せ部材60を直接台盤11等
に当接させることによって、電線寄せ部材60を第1の
姿勢に位置決めするようにしても良い。
【0030】連動機構Tは、シャンク30の上下方向の
直線運動を、電線寄せ部材60の回転運動に変換する運
動変換機構を含んでいる。具体的には、ガイドブロック
12にねじ込まれたショルダーボルト80と、保持板3
3に設けられたラック歯91と、ショルダーボルト80
に支持され、ラック歯91と噛み合うピニオン歯94が
形成された中間部材Mと、この中間部材Mに、その磁力
による引力によって取付けられた、円柱状のマグネット
Gとを有している。そして、このマグネットGに、電線
寄せ部材60がボルトB4によって締結されている。
【0031】ラック歯91は、保持板33に一体的に形
成されている。なお、このラック歯91は、保持板33
とは別体の部材に形成し、この部材を保持板33に固定
するようにすることもできる。中間部材Mは、磁性体か
らなり、第1中間部材92と第2中間部材93とに2分
割されている。図3は、この第1中間部材92と第2中
間部材93との連結状態を示す分解斜視図である。
【0032】図2および図3を参照して、この第1中間
部材92は、円盤状の大径部92aと、これに延設され
た小径部92bとを有している。そして、この大径部9
2aの外周部に上記ピニオン歯94が形成されている。
小径部92bは、円筒の所定部が軸方向に沿って切りか
かれたものであり、一対の円弧状部が互いに対向配置さ
れた状態となっている。
【0033】一方、第2中間部材93は、第1中間部材
92と同様に、大径部93aと小径部93bとを有して
いる。この第2中間部材93の小径部93bは、第1中
間部材92の小径部92bと同様に、円筒状に形成され
た部分の所定部が軸方向に沿って切りかかれたものであ
り、一対の円弧状部が互いに対向した状態となってい
る。
【0034】そして、第1中間部材92の小径部92b
と第2中間部材93の小径部93bとが軸方向に突き合
わせられることにより、互いに相手方の切りかかれた部
分に進入するようになっている。これにより、両者9
2,93が連結され、第1中間部材92が回転すること
に伴って、第2中間部材93が回転するようになってい
る。また、第1中間部材92および第2中間部材93
は、回転方向に所定のクリアランスを有して連結されて
いる。
【0035】第2中間部材93の大径部93aは、マグ
ネットGを収容するための丸形の収容部95が形成され
ている。また、この収容部95の内奥面部95aには、
ショルダーボルト80の頭部83が埋め込まれる座部9
5bが形成されている。マグネットGは、上記内奥面部
95aに配設され、上記収容部95に収容されている。
このようにマグネットGが配設されることにより、マグ
ネットGは、第2中間部材93に対して相対回転が可能
となっている。すなわち、中間部材Mと電線寄せ部材6
0との相対回転が可能となっている。その一方、マグネ
ットGと上記内奥面部95aとの間には、マグネットG
の磁力による引力に起因した摩擦力が発生している。こ
の摩擦力により、マグネットGと内奥面部95aとの間
の相対回転が抑制されている。すなわち、上記摩擦力に
よって、中間部材Mと電線寄せ部材60との相対回転が
抑制されている。
【0036】図2に注目して、ショルダーボルト80
は、小径部81と、これに連続する大径部82と、この
大径部82の端部に形成された頭部83とを有してい
る。小径部81には、雄ねじ81aが形成されている。
この小径部81は、ガイドプレート13に挿通してガイ
ドブロック12にねじ込まれている。これにより、位置
決め板72がガイドプレート13に連結されている。大
径部82は、第1中間部材92および第2中間部材93
に挿通されている。これにより、第1中間部材92およ
び第2中間部材93は、大径部82に回動自在に支持さ
れている。なお、ショルダーボルト80の頭部83は、
ショルダーボルト80をガイドブロック12にねじ込ん
だ状態で、上記座部95bに埋め込まれている。
【0037】次に、この端子圧着装置の動作について、
その効果と併せて説明する。 先ず、図1を参照して、電線供給アームが、電線E
の端末に近い部分E1から所定距離離れた部分を挟持す
る。そして、この電線供給アームが電線供給姿勢に変位
し、これにより、電線Eは、側方からクリンパ32とア
ンビル20との間に供給される。この状態では、シャン
ク30は上方に移動しており、電線寄せ部材60は、図
4に示すように、第2の姿勢となっている。
【0038】 電線Eの供給に連動して、クリンパ3
2がアンビル20の方へ下降する。このとき、図5に示
すように、アンビル32の下降動作に連動して電線寄せ
部材60が回動し、第2の姿勢から第1の姿勢に変位す
る。詳しく説明すると、電線Eの供給と共に、プレスラ
ムに連動してシャンク30が下方へ移動される。これに
より、クリンパ32がアンビル20の方へ下降する。一
方、シャンク30に取付けられている保持板33に設け
られたラック歯91と、第1中間部材92に形成された
ピニオン歯94とが噛み合っているので(図4参照)、
クリンパ32の下降動作に連動して第1中間部材92が
回転する(図2参照)。これにより、第1中間部材92
に連結された第2中間部材93が、第1中間部材92と
共に回転する。第2中間部材93が回転すれば、これに
配設されたマグネットGが、第2中間部材93と共に回
転する。マグネットGが回転することにより、これに締
結された電線寄せ部材60が回転する。従って、アンビ
ル32の下降動作に連動して電線寄せ部材60が第2の
姿勢から第1の姿勢に変位する。
【0039】 このように、電線寄せ部材60の姿勢
が変位することにより、変位途中において電線寄せ部材
60の押圧部61が、供給される電線Eの端末に近い部
分E1を押す。これにより、電線Eの姿勢が矯正され
る。すなわち、電線Eの上記部分E1が押圧部61に押
されて、電線保持部材50の凹部51へ強制的に移動さ
れる。これにより、電線Eの端末に近い部分E1が電線
保持部材50によって確実に保持される。その結果、電
線Eの端末(電線の皮剥ぎされた部分)がアンビル20
上に供給された端子金具によって圧着可能な状態とな
る。
【0040】従って、電線供給アームにより電線Eを供
給する際に、電線Eの、電線供給アームによって挟持さ
れた部分から端末に至る部分が、万一湾曲等の変形を起
こしても、電線Eの端末に近い部分E1が強制的に電線
保持部材50の凹部51へ移動されるので、プレス時に
おいて、電線Eの端末を端子金具に対して常に正常な位
置に保持することができる。また、電線保持部材50の
取付位置の微妙な調整等をしなくても、電線Eの端末を
端子金具に対して常に正常な位置に保持することができ
る。その結果、圧着ミスを防いで、電線Eと端子金具と
を常に良好に圧着することができる。
【0041】 特に、本実施例では、シャンク30の
直線運動をラック・ピニオン機構を介して電線寄せ部材
60の回転運動に変換しているので、連動機構Tの構造
が簡単であるという利点がある。 また、電線寄せ部材60が第2の姿勢から回動した
ときに、シャンク30が下死点に到達する前に、すなわ
ち、クリンパ32が下死点に到達する前に、電線寄せ部
材60の当接部62が位置決め板72に当接する。これ
により、回動中において電線寄せ部材60の回動が規制
され、電線寄せ部材60は、第1の姿勢で位置決めされ
る。従って、クリンパ32が下死点に到達する前に、電
線Eの端末に近い部分E1を確実かつ正確に電線保持部
材50の凹部51内に移動させ、電線Eの端末を端子金
具に対して正常な位置に確実に保持することができる。
【0042】さらに、電線寄せ部材60が第1の姿勢に
位置決めされた場合、シャンク30の下降動作に連動し
て、さらに中間部材Mを回転させようとする回転力が付
加される。一方、中間部材MとマグネットGとは、マグ
ネットGの磁力による引力に起因した摩擦力で両者の相
対回転が抑制されているので、上記回転力がこの摩擦力
を上回れば、マグネットGに対して中間部材Mが相対回
転する。これにより、電線寄せ部材60を第1の姿勢に
位置決めした状態でクリンパ32が下降し、下死点に到
達することができる。従って、電線Eの端末を端子金具
に対して正常な位置に保持した状態で、両者を圧着する
ことができる。しかも、このように、クリンパ32が下
死点に到達する前の所定のタイミングで、電線31の姿
勢を矯正するために、電線寄せ部材60を位置決め板7
2に当接させた後、この電線寄せ部材60を中間部材M
に対して滑らせて相対回転させているので、構造が簡単
である。
【0043】 また、上記のように、マグネットGに
対して中間部材Mが相対回転することにより、中間部材
Mに対する電線寄せ部材60の位相がずれる。そして、
端子圧着後、シャンク30が上方へ移動されると、これ
に連動して電線寄せ部材60が回動する。この回動方向
は、シャンク30が下方へ移動される場合と反対方向で
ある。電線寄せ部材60が回動し、クリンパ32が上死
点に到達する前に、回動中の電線寄せ部材60の他端に
位置決め棒71が当接する。これにより、電線寄せ部材
60は、第2の姿勢に位置決めされる。このように、電
線寄せ部材60の回動中に上記他端が位置決め棒71に
当接した場合、シャンク30の上昇動作に連動して、さ
らに中間部材Mを回転させようとする回転力が付加され
るが、上述したのと同様の理由により、マグネットGに
対して中間部材Mが相対回転する。その結果、上記ずれ
を生じた、中間部材Mに対する電線寄せ部材60の位相
が元に戻される。
【0044】このように、電線寄せ部材60のずれた位
相が元に戻されることにより、再度第2の姿勢から第1
の姿勢に変位する際に、電線寄せ部材60は、確実に第
1の姿勢に変位することができ、連続的な圧着作業を繰
り返すことが可能となる。 加えて、この第2の姿勢を、電線寄せ部材60の所
定の回動位置に設定することにより、第1の姿勢および
第2の姿勢の相互間の姿勢変化における電線寄せ部材6
0の回動角を必要最小限に抑えることができる。これに
より、クリンパ32が下降する際には、素早く電線寄せ
部材60を回動させて電線Eの端末に近い部分E1を押
すことができ、一方、クリンパ32が上昇する際には、
速やかに電線寄せ部材60を元の位置に戻すことができ
る。
【0045】 さらに、第1中間部材92と第2中間
部材93とは、回転方向に所定のクリアランスを有して
連結されている。すなわち、所定のバックラッシュを有
している。これにより、以下の作用効果を奏する。シャ
ンク30とこれに直線運動の入力を与えるプレスラムと
の間にも、構造上所定のクリアランスを有している。従
って、プレスラムによってシャンク30が引き上げられ
た場合、プレスラムが上死点に達した直後に、上記クリ
アランスの分だけシャンク30が下降する。これによ
り、第1中間部材92が上記クリアランスに対応した分
だけ回動する。その結果、仮に、第1中間部材92と第
2中間部材93との間にクリアランスが無い場合には、
第1中間部材92の回動に伴って第2中間部材93が回
動し、第2の姿勢に位置決めされた電線寄せ部材60
が、再び第1の姿勢となる方向に回動してしまう。これ
により、供給される電線Eが電線寄せ部材60に接触し
て、電線供給に支障をきたすおそれがある。
【0046】これに対して本実施例では、シャンク30
とプレスラムとの間のクリアランスに起因して第1中間
部材92が回動しても、当該第1中間部材92と第2中
間部材93との間のクリアランスを有しているので、第
1中間部材92の回動に伴って第2中間部材93が回動
されることがない。従って、電線供給時に電線寄せ部材
60が回動することがなく、電線供給に支障をきたすこ
とがない。
【0047】また、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、図6に示すような変形例が考えられる。
図6を参照して、この変形例が上記一実施例と異なる点
は、上記一実施例では、第2中間部材93と電線寄せ部
材60との相対回転を、マグネットGの磁力に起因し
た、マグネットGと第2中間部材93との間の摩擦力に
より抑制していたのに対し、本変形例では、皿ばねSP
の弾性力によって電線寄せ部材60を第2中間部材96
に押し付け、これに起因して発生する両者間の摩擦力に
よって抑制している点にある。
【0048】本変形例においては、第2中間部材96
は、小径部96aと大径部96bとを有する円筒状部材
であり、小径部96aと大径部96bとの境界部には、
フランジ96cが形成されている。大径部96bの外周
部には、雄ねじが形成されている。そして、この大径部
96bに、電線寄せ部材60,ワッシャW1,皿バネS
PおよびワッシャW2が順に嵌め込まれており、このワ
ッシャW2の後方からナットN1が締め込まれている。
これにより、電線寄せ部材60は、皿ばねSPの弾性力
によって上記フランジ96c側に付勢され、その結果、
電線寄せ部材60とフランジ96cとの間で摩擦力が発
生している。また、参照符号N2は、ロックナットを示
しており、ナットN1の緩み止めを行なっている。ショ
ルダーボルト80は、上記一実施例で示したものと同様
であるが、この変形例の構造に対応させるため、大径部
82の長さ寸法が変更されている。なお、その他の構成
については、上記一実施例と同様であるので、同一の参
照符号を付してその説明を省略する。
【0049】この変形例によれば、上記一実施例と同様
の作用効果を奏する。特に、この変形例では、電線寄せ
部材60の当接部62が位置決め板72または位置決め
棒71に当接した場合に、シャンク30の直線運動に連
動して、さらに中間部材Mを回転させようとする回転力
が付加される。一方、中間部材Mと電線寄せ部材60と
は、皿ばねSPの弾性力に起因した摩擦力で両者の相対
回転が抑制されているので、上記回転力がこの摩擦力を
上回れば、回動部座60を位置決めした状態で、当該電
線寄せ部材60に対して中間部材Mが回転する。これに
より、クリンパ32が下死点に達する前に電線Eの端末
に近い部分E1を確実かつ正確に電線保持部材50によ
って保持させることができ、且つこの状態で電線Eの端
末と端子金具とを圧着することができる。
【0050】なお、上記一実施例および変形例では、電
線寄せ部材60の姿勢を位置決めするために、位置決め
棒71および位置決め板72を直接電線寄せ部材60に
当接させているが、これら位置決め棒71および位置決
め板72を、電線寄せ部材60と一体的に回転する部材
に当接させるようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】 請求項1に係る発明によれば、電線と端子金具とを
圧着する際に、連動機構によって上型の下降動作に連動
して姿勢変化された電線姿勢矯正手段が、電線の端末に
近い部分を押して電線の姿勢を矯正し、電線の端末に近
い部分を強制的に電線保持手段によって保持させる。従
って、電線を供給する際に電線が湾曲等の変形を起こし
ても、電線の端末を下型上に供給された端子金具に対し
て常に正常な位置で保持することができる。また、これ
により、電線保持手段の取付位置の微妙な調整作業が不
要となるという利点がある。
【0052】 請求項2に係る発明によれば、請求項
1に係る発明と同様の効果を奏する。特に、本請求項に
係る発明では、上型の直線運動が、運動変換機構によっ
て回動部材の回転運動に変換され、この回転する回動部
材の押圧部が電線の端末に近い部分を押して電線の姿勢
を矯正することができる。このように、電線の姿勢矯正
を、上型の直線運動を回動部材の回転運動に変換すると
いう簡単な構造により達成するので、電線姿勢矯正装置
を簡単に製造することができる。
【0053】 請求項3に係る発明によれば、請求項
2に係る発明と同様の効果を奏する。特に、本請求項に
係る発明では、上型と回動部材とを連動させる場合の連
動のタイミング合わせを、回動部材を位置決めした後、
上型に連動して回転する中間部材に対する相対回転によ
って行っているので、上記タイミング合わせの構造を簡
単にすることができる。さらに、上型が下死点に到達す
る前に、回動部材を第1の姿勢で位置決めし、これによ
り、電線の端末に近い部分を電線保持手段によって確実
に保持させ、電線の端部を端子金具に対して正常な位置
に確実に保持した上で、上型が下死点まで下降するの
で、圧着ミスを効果的に防ぐことができるという利点が
ある。
【0054】一方、上型が下死点に到達する前に回動部
材を第1の姿勢で位置決めすることにより、上型の下降
動作と連動して回転する中間部材に対する回動部材の位
相がずれるが、上型が上昇して上死点に到達する前に、
第2の位置決め手段によって回動中の回動部材を第2の
姿勢で位置決めし、このように回動部材を位置決めした
状態で上型のみが上昇する。従って、上記ずれた位相が
元に戻され、上死点に達した上型が再び下降した際に
は、回動部材は、確実に第1の姿勢に姿勢変化すること
ができる。その結果、良好な圧着作業を連続的に行うこ
とができる。
【0055】 請求項4に係る発明によれば、請求項
3に係る発明と同様の効果を奏する。加えて、本請求項
に係る発明では、上記回動部材の回動の抑制は、摩擦抵
抗付与手段により与えられる摩擦力により達成されるか
ら、回動部材の回動を抑制する抑制力を簡単に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る端子圧着装置の一部を
示した斜視図である。
【図2】電線姿勢矯正装置の要部を示す断面図である。
【図3】中間部材の連結構造を示す分解斜視図である。
【図4】回動部材が第の姿勢となっている状態を示す
正面図である。
【図5】回動部材が第の姿勢となっている状態を示す
正面図である。
【図6】変形例に係る電線姿勢矯正装置の要部を示す断
面図である。
【図7】従来の端子圧着装置の一部を示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
A 端子圧着装置 T 連動機構 M 中間部材 G マグネット E 電線 E1 電線の端末に近い部分 10 本体 11 台盤 12 ガイドブロック 13 ガイドプレート 20 アンビル(下型) 30 シャンク 32 クリンパ(上型) 33 保持板 50 電線保持部材 51 凹部 60 電線寄せ部材(回動部材) 61 押圧部 62 当接部 71 位置決め棒 72 位置決め板 80 ショルダーボルト 91 ラック歯 94 ピニオン歯

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、 この本体に固定された下型と、 本体によって昇降自在に支持され、下型に対して昇降さ
    れる上型と、 電線の皮剥ぎされた端末から所定距離離れた部分を挟持
    した状態で電線供給姿勢に変位されることによって、電
    線の上記端末を上記両型の側方から両型間に供給する電
    線供給手段と、 この電線供給手段が上記電線供給姿勢に変位された状態
    で電線の上記端末に近い部分を受け止めることにより、
    電線の端末が下型上に供給された端子金具によって圧着
    可能な姿勢となるように電線を保持する電線保持手段と
    を備えた端子圧着機に適用され、電線の姿勢を矯正する
    電線姿勢矯正装置であって、 第1および第2の姿勢に姿勢変化可能であって、且つ上
    記電線供給手段が電線供給姿勢に変位した状態で上記第
    2の姿勢から第1の姿勢へ変位されることにより、上記
    端末に近い部分を押してこの部分が電線保持手段によっ
    て保持されるように電線の姿勢を矯正する電線姿勢矯正
    手段と、 上記上型の下降および上昇動作にそれぞれ連動して電線
    姿勢矯正手段を第1および第2の姿勢に動作させる連動
    機構とを備えたことを特徴とする電線姿勢矯正装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電線姿勢矯正装置におい
    て、 上記電線姿勢矯正手段は、 一端が本体に回動自在に支持され且つ他端に電線を押圧
    可能な押圧部が形成された回動部材を含み、 上記連動機構は、 上型の直線運動を上記回動部材の回転運動に変換する運
    動変換機構を含むことを特徴とする電線姿勢矯正装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電線姿勢矯正装置におい
    て、 上記連動機構は、 回動部材と相対回転自在に連結され且つ上記運動変換機
    構を介して回転される中間部材と、この中間部材に対す
    る回動部材の回動を所定の抑制力で抑制する抑制手段と
    を含んでおり、 上記本体に設けられ、上型が下死点に到達する前の所定
    のタイミングで回動中の回動部材またはこれと一体回転
    する部材と当接することにより、回動部材を上記第1の
    姿勢に位置決めする第1の位置決め手段と、 上記本体に設けられ、上型が上死点に到達する前の所定
    のタイミングで回動中の回動部材またはこれと一体回転
    する部材と当接することにより、回動部材を上記第2の
    姿勢に位置決めする第2の位置決め手段とをさらに備え
    たことを特徴とする電線姿勢矯正装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の電線姿勢矯正装置におい
    て、 上記抑制手段は、回動部材に摩擦抵抗を与える摩擦抵抗
    付与手段からなることを特徴とする電線姿勢矯正装置。
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