JP3006405B2 - ワイヤーハーネスの組立方法 - Google Patents

ワイヤーハーネスの組立方法

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JP3006405B2
JP3006405B2 JP6108684A JP10868494A JP3006405B2 JP 3006405 B2 JP3006405 B2 JP 3006405B2 JP 6108684 A JP6108684 A JP 6108684A JP 10868494 A JP10868494 A JP 10868494A JP 3006405 B2 JP3006405 B2 JP 3006405B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤーハーネスを
組立図板上で組立てる組立方法に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来からワイヤーハーネスを組み立てる
には、組立図板上の所定位置に組立用支持具を配設し、
所定の長さに切断された電線を上記組立用支持具によっ
て受け止め、当該組立用支持具に沿って布線することに
より目的に応じた枝形状の電線束を形成し、当該電線束
がばらばらにならないように外周をテープ等で巻付け、
最後にクランプ,プロテクタ等の付属部品を取付けると
いう工程を採用している。
【0003】ところで、近年、ワイヤーハーネスは、上
記枝形状の複雑さを増し、これに伴って、上記組立用支
持具が多数必要になってきた。このため、上記テープ巻
付け作業および外装部品としてのクランプ,プロテクタ
等の取付作業(以下、これら2つの作業を総称して「付
属部品取付作業」という。)が困難となり、作業性が著
しく低下するに至った。
【0004】上記問題に対する対策として、出願人は、
上記付属部品取付作業時に、上記組立用支持具のみを下
方に移動させ、上記作業時の電線束付近の作業空間を広
げることによって、作業性の向上を図った(実公昭62
−20103号公報)。また、上記問題を解決するため
に、以下に示すような異なる構造の組立用支持具が提供
されている(実開平5−83944号公報参照)。
【0005】図15を参照して、この組立用支持具は、
組立図板Aに取付けられた筒状のガイド1にフォークシ
ャフト2が摺動可能に嵌挿されており、フォークシャフ
ト2の下端にストッパ3がピン4を介して回動可能に設
けられている。フォークシャフト2の先端には、電線束
を支持するフォーク2aが取付けられている。なお、参
照符号5は棒ばねであって、上記ストッパ3を図に示す
水平状態に保持するための弾性力を付加するものであ
る。
【0006】また、図16は、上記フォークシャフト2
が上記ガイド1内を摺動する状態を示した断面図であ
る。図16を参照して、ガイド1には、側壁の下部およ
び中央部に軸方向に沿って切欠溝部1c,1d,1e,
1fが形成されている。切欠溝部1cは、ガイド1の下
端まで切欠かれている。そして、(a)図に示すように
フォークシャフト2を上方に持ち上げれば、上記ストッ
パ3がガイド1の下端部1aに当接するが、上記切欠溝
部1cがガイド1の下端まで切欠かれているので、スト
ッパ3がピン4を中心に回動し((b)図)、ガイド1
内に挿入される。このままフォークシャフト2を上方に
持ち上げれば、ストッパ3が、上記切欠溝部のうち、1
dおよび1eに入り込む((c)図)。この状態で少し
フォークシャフト2を下方に下げれば、フォークシャフ
ト2がガイド1に対する所定の位置に係止されるように
なっている((d)図)。
【0007】また、図17は、上記所定の高さに係止さ
れたフォークシャフト2がガイド1内を摺動して下降す
る状態を示した断面図である。図17を参照して、一旦
フォークシャフト2をさらに上方へ持ち上げることによ
り、ストッパ3が上記切欠溝部1eの上縁部1bに当接
して回動し((a)図)、このままフォークシャフト2
を上方に持ち上げれば、ストッパ3が、上記切欠溝部の
うち、1dおよび1fに入り込む((b)図)。この状
態でフォークシャフト2を下方に下げれば、ストッパ3
が切欠溝部1fの下縁に当接して回動する((c)
図)。そして、このままストッパ3をガイド1内に摺動
させてフォークシャフト2を下方に下げることができる
((d)図)。
【0008】このように、上記組立用支持具では、ワイ
ヤーハーネスの組立作業時には、フォークシャフト2を
上方に持ち上げることにより、電線を組立図板上での所
定の高さに係止して作業をすることができる。一方、上
記付属部品取付作業時には、上記フォーク2aを下方に
移動させて上記付属部品取付作業時の作業空間を広げて
作業性を向上させることができる。
【0009】なお、上記切欠溝部1c,1d,1eおよ
び1fを一組として、ガイド1に複数組設ければ、組立
図板上でのフォーク2aの高さを複数段に変化させて上
記作業を行なうこともできる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この組
立用支持具(実開平5−83944号公報参照)では、
フォークシャフト2を下方に下げる途中で、たとえば上
記図17(d)に示す位置から上方に持ち上げた場合に
は、ストッパ3が切欠溝部1eの上縁に当たってしまい
フォークシャフト2の上方への移動が規制されてしま
う。このため、仮に、上記組立用支持具が複数段に高さ
を変えることができるとして、一段下の位置に高さを変
えたいときでも、フォークシャフト2を下方に下げきっ
た後に再び上方に持ち上げなければならず、組立用支持
具の使い勝手が悪いという問題がある。
【0011】また、特に最近では、たとえば自動車用ワ
イヤーハーネスにおいては、自動車に用いられる極めて
多数の電装品に配線をする必要があるため、ワイヤーハ
ーネスは、極めて複雑に枝分かれした構造を呈するよう
になってきたと共に、これに取付けられる外装部品も複
雑な三次元的形状のものとなってきた。このため、従来
の組立用支持具によって、一平面上で複雑な枝分かれ構
造に電線束を布線した後に、上記三次元的形状の外装部
品等を取付けるためには、上記電線束が布線された平面
と、外装部品の取付位置を含む平面とが異なるため、布
線したワイヤーネスを組立図板上から取り外した後に外
装部品を取付けなければならない。このため、組立後の
ワイヤーハーネスに要求されている、上記外装部品の正
確な取付寸法を守ることが困難であるという問題もあ
る。
【0012】本発明は、以上の背景に基づいてなされた
ものであり、ワイヤーハーネスに取付けられる外装部品
の取付精度を向上させてワイヤーハーネスの品質を向上
させるために、一連のワイヤーハーネスの組立作業にお
いて、組立用支持具の高さを複数段階に変化させるワイ
ヤーハーネスの組立方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るワイヤー
ハーネスの組立方法は、複数の組立用支持具が予め定め
る位置に配置された組立図板を用いてワイヤーハーネス
を組み立てる方法であって、上記複数の組立用支持具の
うちの予め定める組立用支持具は、支持物を受け止める
高さが複数段階に調整可能であり、残りの組立支持具
は、支持物を受け止める高さが一定であり、 複数の組立
作業を含む一連の組立作業において、先行する組立作業
では、高さ調整の可能な組立用支持具の高さを所定の高
さにして作業をし、後続する組立作業では、高さ調整の
可能な組立用支持具の高さを前記所定の高さと別の高さ
にして作業を行うことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項2に係るワイヤーハーネスの
組立方法は、請求項1記載のワイヤーハーネスの組立方
法において、上記高さ調整の可能な組立用支持具は、
持物を受け止める高さが、高さが一定な組立用支持具の
支持物受け止め高さと等しい低位置と、それよりも高い
高位置との低高2段階に調整可能であり、第1の組立作
業が終了するまでは上記高さ調整の可能な組立用支持具
の高さを低位置にし、低位置にされた組立用支持具が電
線等を受け止めるように第1の組立作業を行ない、上記
第1の組立作業終了後の次の第2の組立作業に入る前
に、上記高さ調整の可能な組立用支持具の高さを高位置
して、その高位置にされた組立用支持具を用いて当該
第2の組立作業を行なうことを特徴とするものである。
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】請求項1に係るワイヤーハーネスの組立方法に
よれば、予め定められた組立用支持具は、支持物を受け
止める高さを低い状態から高い状態まで複数段階に調整
することができる。これにより、先行する組立作業で
は、所定の高さにして作業をし、後続する組立作業で
は、それとは異なる高さに調整して作業を行なう従っ
て、ワイヤーハーネスの組立作業時に、電線等の支持物
の支持高さを変化させ、当該電線を組立図板上で三次元
的に支持することができる
【0018】請求項2に係るワイヤーハーネスの組立方
法によれば、予め定められた組立用支持具は、支持物を
受け止める高さを低高2段階に調整することができる。
これにより、ワイヤーハーネスを組み立てる際には、先
ず、上記組立用支持具の高さを低位置にしてその位置で
電線を受け止めるように第1の組立作業を行なった後、
上記組立用支持具の高さを高位置にし、ワイヤーハーネ
スを構成する電線を持ち上げた状態で第1の組立作業に
続く次の第2の組立作業をすることができる。従って、
第2の組立作業時に、電線の支持高さを変化させ、当該
電線を組立図板上で三次元的に支持することができる
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、この発明の一実施例に係るワイヤーハ
ーネスの組立用支持具(以下、「支持具」という)を示
す正面図であり、図2は、その側面図である。これらの
図では、支持具が組立図板A上に固定されている状態を
示している。
【0025】図1および図2を参照して、この支持具
は、ワイヤーハーネスを組み立てる際に、組立図板A上
でワイヤーハーネスを構成する電線を支持、案内するた
めのものであって、支持棒10と、この支持棒10を上
下方向にのみ移動可能な状態で保持し、上記組立図板A
上の所定位置に配置されるベース部材20と、このベー
ス部材20に対する所定の複数の位置に上記支持棒10
を位置決めする位置決め手段としての位置決め機構とを
備えている。
【0026】支持棒10は、上端部に電線ガイド部材1
1が取付けられており、これにより、ワイヤーハーネス
を構成する複数の電線を受け止め、当該電線を予め定め
る方向に案内することができる。ベース部材20は、断
面略コ字形形状をしている。このベース部材20の上面
20aには、外周面にねじ21aが形成された筒体部2
1が、上記上面20aを貫通した状態で設けられてい
る。そして、この筒体部21が、上記組立図板A上の所
定位置に設けられた取付け穴に下方から挿通され、上方
からナット22が締め込まれており、これにより、支持
具が組立図板A上に固定されている。また、ベース部材
20の下面20bには、穴23が設けられており、上記
支持棒10は、上記筒体部21および穴23に挿通され
ている。なお、支持棒10の下端部には、圧縮ばね12
が配置されており、抜け止めねじ13によって、その脱
落が防止されている。
【0027】上記位置決め機構は、上記ベース部材20
の側面20cに形成された案内溝30と、上記支持棒1
0に突設された係合片40と、上記側面20cの、上記
案内溝30が形成されている中間位置に取付けられた第
1の係止具50と、上記側面20cの、上記案内溝30
の上端部に取付けられた第2の係止具60と、これら第
1,第2の係止具50,60が回動することにより、そ
の姿勢の変化を許容する姿勢変化許容手段としての姿勢
変化許容機構とを有している。
【0028】この姿勢変化許容機構は、上記ベース部材
20に設けられ、上記第1,第2の係止具50,60を
上記側面20cに回動可能に支持する回動軸71と、上
記第1,第2の係止具50,60を、図中a方向に回動
付勢する付勢手段としてのねじりコイルばね72と、上
記第1,第2の係止具50,60に形成された斜辺部7
4と、上記ベース部材20に設けられ、付勢された第
1,第2の係止具50,60に当接し、当該第1,第2
の係止具50,60を所定の姿勢に保持する当接片73
とを有している。具体的には、前記当接片73により、
第1,第2の係止具50,60は、上記係合片40が、
後述する解除凹部52と係合する姿勢に保持されてい
る。
【0029】上記係合片40は、上記案内溝30に挿入
されており、両者は摺動可能に係合している。また、上
記案内溝30は、上記支持棒10の軸方向に沿って上下
方向に所定長さだけ形成されており、これにより、上記
支持棒10は、上下方向に所定距離だけ移動することが
できるようになっている。第1の係止具50は、平板か
らなり、上記回動軸71によって回動自在となってい
る。また、この係止具50には、上記斜辺部74の他
に、上記係合片40と係合して係合片40の下方への移
動を規制する係合凹部51、および上記係合片40と係
合して係合片40の移動を許容する解除凹部52が形成
されている。この解除凹部52は、係止具50の上端5
0aから上記斜辺部74に至る溝52aを有しており、
この溝52aは、上記係止具50が上記当接片73によ
って保持された所定の姿勢で、上記案内溝30に沿う状
態で形成されている。また、この溝52aは、その深さ
がテーパ状に変化されている。すなわち、溝52aの深
さは、上記上端50aで最も深く、上記斜辺部74で最
も浅くなっており、この斜辺部74側からは、上記係合
片40が上記溝52aに挿入できないようになってい
る。
【0030】第2の係止具60は、上記第1の係止具5
0と同様に、係合凹部61、および解除凹部62が形成
されている。また、この第2の係止具60には、上記溝
52aと同様の溝は形成されていないが、解除凹部62
の下面には、係止具60から上記案内溝30と反対方向
に突出する傾斜片63が形成されている。図3乃至図1
2は、この支持具の動作を順に示した図である。
【0031】図3を参照して、この実施例によれば、支
持棒10を上方へ移動させると、係合片40が案内溝3
0に沿って移動し、第1の係止具50に形成された斜辺
部74に当接する。図4を参照して、さらに支持棒10
を上方へ移動させると、上記第1の係止具50は、ねじ
りコイルばね72による付勢力に対抗して、係合片40
に当接した斜辺部74に案内された状態でその姿勢が変
化される。すなわち、上記係止具50は、矢印で示すよ
うに上記a方向と逆方向に回動される。そして、上記係
合片40が斜辺部74を越えた後に係合凹部51と係合
する。
【0032】図5を参照して、この状態で、支持棒10
は、圧縮ばね12によって下方へ引っ張られているの
で、上記係合片40は、係合凹部51の下縁51aに当
接する。これにより、案内溝30に対する係合片40の
下方への移動が規制され、上記支持棒10を上記ベース
部材20に対する所定の位置に位置決めすることができ
る。
【0033】図6を参照して、また、この状態からさら
に支持棒10を引き上げると、上記係止具50は、上記
a方向に付勢されているので図に示す方向に回動し、係
合片40と係合凹部51との係合が外れて、前記係合片
40が解除凹部52に係合する。これにより、係合片4
0は、解除凹部52の溝52aを通って上下方向に移動
可能となる。
【0034】図7を参照して、さらに、支持棒10が上
方へ移動すると、上記係合片40は、第2の係止具60
の斜辺部74に当接する。図8を参照して、そして、こ
のまま支持棒10を上方へ移動させることにより、上記
第1の係止具50と同様に第2の係止具60の姿勢が変
化し、上記係合片40が係止具60の係合凹部61に係
合する(図9参照)。これにより、支持棒10が案内溝
30の上端部で位置決めされる。
【0035】次に、図10に示すように、上記図9の状
態から支持棒10を上方へ引き上げると、上記係止具6
0は、a方向に付勢されているので当該a方向に回動
し、係合片40と係合凹部61との係合が外れて、前記
係合片40が解除凹部62に係合する。図11を参照し
て、そして、このまま支持棒10を下降させると、上記
係合片40は、傾斜片63に当接し、これにより、係止
具60が係合片40に押し上げられて、上記係合片40
が下降する。
【0036】一方、この時、上記第1の係止具50は、
上記ねじりコイルばね72によって、係合片40が解除
凹部52と係合する姿勢に保持されているから、上記下
降した係合片40は、解除凹部52に形成されたテーパ
状の溝52aに沿って下方に移動し、係止具50を押し
上げて最下位まで下降する(図12参照)。このよう
に、第1,第2の係止具50,60により、支持棒10
を、ベース部材20の所定の2ヵ所に位置決めすること
ができる。もっとも、上記第2の係止具60は、案内溝
30の上端部に取付けたために上記溝52aを有しない
構造としたが、第1の係止具50と第2の係止具60と
を同一の構成にしても良い。従って、上記第1の係止具
50を複数個設けることにより、支持棒10を、ベース
部材20の所望の複数箇所に位置決めすることが可能と
なる。しかも、仮に第2の係止具60によって位置決め
されていた支持棒10を下方へ下ろす途中で、すなわ
ち、係合片40が第2の係止具60と第1の係止具50
との間にあるときに、再び上方へ移動させたとしても、
係合片40が第2の係止具60の斜辺部74に当接して
第2の係止具60の姿勢を変化させ、確実に上記係合凹
部61に係合する。従って、従来のように支持棒10を
一旦最下位まで下降させる必要はなく、どの位置から支
持棒10を上げ下げしても、上記係合片40が上記係合
凹部51,61または解除凹部52,62に係合するこ
とができる。
【0037】次に、この支持具を用いたワイヤーハーネ
スの組立作業の一例を図13および図14に示す。この
ワイヤーハーネスの組立作業は、一平面上に布線された
電線を結束した後、この結束電線にプロテクタを取付け
る作業であり、上記結束電線とプロテクタの取付位置と
が同一平面上にない場合、すなわち、両者の組立図板上
からの高さが異なる場合のプロテクタの取付作業であ
る。また、図13および図14に示す組立図板A上にお
いて、Pa−Pb間の寸法は、プロテクタPの内側の実
寸法に合わせてある。
【0038】図13は、電線束Wが布線された状態を示
す正面図((a)図)および平面図((b)図)であ
る。また、図14は、外装部品としてのプロテクタPを
取付ける際の上記支持具Tおよび上記電線束Wの位置関
係を示す正面図((a)図)および平面図((b)図)
である。本ワイヤーハーネスの組立作業は、第1の組立
作業と、第2の組立作業とを含んでいる。第1の組立作
業は、組立図板上に複数配置された支持具によって、組
立図板上から所定の高さでワイヤーハーネスを構成する
複数の電線を支持し、当該電線を予め定める方向に案内
して布線した後、これらの電線がばらばらにならないよ
うに、電線の所要部をテーピング等で結束する作業であ
る。また、第2の組立作業は、上記第1の組立作業の終
了後に、支持具による電線の組立図板上からの支持高さ
を変化させ、上記結束電線を三次元的形状に支持した
後、上記プロテクタを取付ける作業である。
【0039】具体的には、図13を参照して、第1の組
立作業により、ワイヤーハーネスWHを構成する電線束
Wが、組立図板A上で、支持具Tと組立用保持具Gとに
よって支持される。支持具Tは、電線ガイド部材11が
設けられた上記支持棒10を有しており、電線束Wは、
上記電線ガイド部材11および組立用保持具Gによって
定められた方向に布線される。そして、この布線された
電線束Wの所要部がテーピングされる。
【0040】また、第2の組立作業により、上記所要部
がテーピングされた電線束Wの所定位置に、外装部品と
してのクランプCが取付けられ、その端末はテープ固定
Dされる。一方、上記プロテクタPは、プロテクタ取付
用保持具Sによって保持されている。プロテクタPの一
方の取付位置Paは、上記布線された電線束Wを含む平
よりも高くなっている。また、プロテクタPの他方の
取付位置Pbは、上記電線と共にテープ固定Dされてい
る。
【0041】上記支持棒10は、上記電線ガイド部材1
1が、上記プロテクタPの取付位置Paの高さで位置決
めできるようになっている。従って、上記プロテクタP
を上記電線束Wに取付ける際には、上記支持棒10を持
ち上げると、上記電線ガイド部材11が上記プロテクタ
Pの取付位置Paの高さまで上昇されて位置決めされ
る。これによって図14に示すように、上記プロテクタ
Pの取付位置Paと電線束Wとが略同一平面上に配置さ
れ、電線束WにプロテクタPを取付ける作業が非常にし
やすくなる。また、仮に、図13の状態で、電線束Wに
プロテクタPを取付けるとすると、上記電線束Wが布線
された平面と、プロテクタPの取付位置を含む平面とが
異なり、どうしても電線束Wを電線ガイド部材11から
取り外した後にプロテクタPを取付けなければならない
ため、組立後のワイヤーハーネスに要求されている、上
記プロテクタPの正確な取付寸法を守ることが困難であ
ったが、本支持具Tを用いると、予め図14(a)にお
いて上記取付位置Paと電線ガイド部材11との間の寸
法を指定された寸法にすることができ、上記クランプC
に対してプロテクタPを正確な取付位置に取付けること
ができる。その結果、ワイヤーハーネスWHの品質の低
下を防ぐことができる。また、図14(b)において、
プロテクタPの中間部より出ている分岐については、他
の組立用支持具(図示せず)にて寸法を管理するように
なっている。
【0042】また、上記組立作業の一例においては、組
立用支持具を高さの低い位置から高い位置へ変化させる
場合であったが、その逆のような場合でも対応でき、種
々の組立作業に対応することが可能である。なお、上述
したように、第1の係止具50を複数個設けて、支持具
10の高さを複数段階に調整可能とすれば、ワイヤーハ
ーネスの組立てが、複数の一連の組立作業からなる場合
であっても、各組立作業に最適な高さに支持具10の高
さを調整して行なうことができる。その結果、複数の組
立作業を含む場合であっても、ワイヤーハーネスの正確
な組立てを行なうことができ、品質の低下を防ぐことが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明により、請求項1の発明によ
れば、ワイヤーハーネスを構成する電線を組立図板上で
三次元的に支持した状態で次の組立作業を行なうことが
できる。従って、一の組立作業により布線された電線
と、次の作業によって当該電線に取付けられる外装部品
の取付位置との高さを合わすことができ、外装部品の取
付精度を向上させてワイヤーハーネスの品質を向上させ
ることができる。
【0044】また、請求項2の発明によれば、ワイヤー
ハーネスを構成する電線を組立図板上で三次元的に支持
した状態で次の第2の組立作業をするので、第1の組立
作業により布線された電線と、当該電線に取付けられる
外装部品の取付位置との高さを合わすことができ、外装
部品の取付精度を向上させてワイヤーハーネスの品質を
向上させることができる。
【0045】
【0046】
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るワイヤーハーネスの組立用支持
具を示す正面図である。
【図2】本実施例に係るワイヤーハーネスの組立用支持
具を示す側面図である。
【図3】係合片が第1の係止具の斜辺部に当接した状態
を示す正面図である。
【図4】係合片が上記係止具を押上げ、係合凹部に挿入
した状態を示す正面図である。
【図5】係合片が上記係合凹部に係合し、支持棒が位置
決めされた状態を示す正面図である。
【図6】係合片が第1の係止具の解除凹部に係合した状
態を示す正面図である。
【図7】係合片が第2の係止具の斜辺部に当接した状態
を示す正面図である。
【図8】係合片が上記係止具を押上げ、係合凹部に挿入
した状態を示す正面図である。
【図9】係合片が上記係合凹部に係合し、支持棒が位置
決めされた状態を示す正面図である。
【図10】係合片が第2の係止具の解除凹部に係合した
状態を示す正面図である。
【図11】係合片が傾斜片を通過する状態を示す側面図
である。
【図12】係合片が案内溝の最下位まで降下した状態を
示す正面図である。
【図13】(a)本実施例のワイヤーハーネスの組立用
支持具を使用して電線が布線された状態を示す正面図で
ある。 (b)本実施例のワイヤーハーネスの組立用支持具を使
用して電線が布線された状態を示す平面図である。
【図14】(a)外装部品としてのプロテクタを取付け
る際のワイヤーハーネスの組立用支持具および電線の位
置関係を示す正面図である。 (b)外装部品としてのプロテクタを取付ける際のワイ
ヤーハーネスの組立用支持具および電線の位置関係を示
す平面図である。
【図15】従来の組立用支持具を示す正面図である。
【図16】フォークシャフトがガイド内を摺動する状態
を、(a),(b),(c)および(d)の順に示した
断面図である。
【図17】フォークシャフトがガイド内を摺動する状態
を、(a),(b),(c)および(d)の順に示した
断面図である。
【符号の説明】
A 組立図板 10 支持棒 20 ベース部材 30 案内溝 40 係合片 50 第1の係止具 60 第2の係止具 61 係合凹部 62 解除凹部 63 傾斜片 71 回動軸 72 ねじりコイルばね(付勢手段) 73 当接片 74 斜辺部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の組立用支持具が予め定める位置に配
    置された組立図板を用いてワイヤーハーネスを組み立て
    る方法であって、 上記複数の組立用支持具のうちの予め定める組立用支持
    具は、支持物を受け止める高さが複数段階に調整可能
    あり、残りの組立支持具は、支持物を受け止める高さが
    一定であり、 複数の組立作業を含む一連の組立作業において、先行す
    る組立作業では、高さ調整の可能な組立用支持具の高さ
    を所定の高さにして作業をし、後続する組立作業では、
    高さ調整の可能な組立用支持具の高さを前記所定の高さ
    と別の高さにして作業を行う ことを特徴とするワイヤー
    ハーネスの組立方法。
  2. 【請求項2】上記高さ調整の可能な組立用支持具は、
    持物を受け止める高さが、高さが一定な組立用支持具の
    支持物受け止め高さと等しい低位置と、それよりも高い
    高位置との低高2段階に調整可能であり、 第1の組立作業が終了するまでは上記高さ調整の可能な
    組立用支持具の高さを低位置にし、低位置にされた組立
    用支持具が電線等を受け止めるように第1の組立作業を
    行ない、 上記第1の組立作業終了後の次の第2の組立作業に入る
    前に、上記高さ調整の可能な組立用支持具の高さを高
    置にして、その高位置にされた組立用支持具を用いて当
    該第2の組立作業を行なうことを特徴とする請求項1記
    載のワイヤーハーネスの組立方法。
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