JP2929677B2 - エーテル系化合物 - Google Patents

エーテル系化合物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気光学的表示材料、更に詳しくは液晶表示
装置に有用な新規化合物に関する。
〔従来の技術〕
液晶表示セルの代表的なものにTN−LCD(ツイステッ
ド・ネマチック液晶表示装置)があり、時計、電卓、電
子手帳、ポケットコンピュータ、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータなどに使用されている。近年、OA
機器の処理情報の増加に伴い、一画面に表示される情報
量が増大しており、従来のTN−LCDではコントラスト及
び視野角等の表示品位面から特にワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータなどの高時分割駆動の要求に応え
られなくなっている。
このような状況の中でシェファー(Scheffer)等〔SI
D′85 Digest,P120(1985)〕あるいは衣川等〔SID′86
Digest,P122(1986)〕によってSTN(スーパー・ツイ
ステッド・ネマチック)−LCDが開発され、ワードプロ
セッサ、パーソナルコンピュータなどの高情報処理用の
表示に広く普及しはじめている。
〔発明が解決しようとする課題〕
STN−LCDに特に有用な液晶化合物の一つとして式 (式中、Rは直鎖状アルキル基を表わす。)で表わされ
ている化合物(以下、PCHという。)が知られている。
PCHは、正の誘電率の異方性を有するP形の液晶化合
物として有用であるが、誘電率の異方性Δεの値が約+
12〜13とさほど大きくなく、現在汎用されているネマチ
ック液晶材料に混合した際に、液晶材料のしきい値電圧
の低下効果が小さいという欠点を有していた。
本発明が解決しようとする課題は、PCHと類似の化学
構造を有し、誘電率の異方性Δεの値が大きく、現在汎
用されているネマチック液晶材料に混合した際に、液晶
材料のしきい値電圧の低下効果が大きな化合物を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するために、 一般式(I) (式中、Rは炭素原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表
わし、nは2〜7の整数を表わし、 はトランス配置のシクロヘキサン環を表わす。) で表わされる化合物を提供する。
本発明に係わる一般式(I)の化合物は、次の製造方
法に従って製造することができる。
(上記反応式におけるR及びnは、一般式(I)におけ
るR及びnと各々同様の意味を表わし、Halは、ハロゲ
ン原子を表わす。) 第1段階:式(II)の化合物をt−ブチルメチルエー
テルの如きエーテル系溶媒中で、アルコキシエチル−ト
リフェニルホスホニウムハロゲナイドとのWittig反応に
付し、式(III)の化合物を製造する。
第2段階:式(III)の化合物を酢酸エチル中、ラネ
ー・ニッケルを触媒として接触還元を行ない、式(IV)
の化合物を製造する。
第3段階:式(IV)の化合物を酢酸、水、四塩化炭素
の混合溶液中で、過ヨウ素酸・2水和物存在下、ヨウ素
と反応させて式(V)の化合物を製造する。
第4段階:式(V)の化合物をジメチルホルムアミド
の如き塩基性溶媒中でシアン化第一銅と反応させて、式
(I)の化合物を製造する。
斯くして製造された本発明に係わる一般式(I)で表
わされる化合物の相転移温度を第1表に掲げる。
(表中、Cは結晶相、Nはネマチック相、Iは等方性液
体相を各々表わす。) 一般式(I)で表わされる化合物と混合して使用する
ことのできる好ましい代表例としては、例えば、4−置
換安息香酸4′−置換フェニルエステル、4−置換シク
ロヘキサンカルボン酸4′−置換フェニルエステル、4
−置換シクロヘキサンカルボン酸4′−置換ビフェニル
エステル、4−(4−置換シクロヘキサンカルボニルオ
キシ)安息香酸4′−置換フェニルエステル、4−(4
−置換シクロヘキシル)安息香酸4′−置換フェニルエ
ステル、4−(4−置換シクロヘキシル)安息香酸4′
−置換シクロヘキシルエステル、4−置換4′−置換ビ
フェニル、4−置換フェニル−4′−置換シクロヘキサ
ン、4−置換4″−置換ターフェニル、4−置換ビフェ
ニル4′−置換シクロヘキサン、2−(4−置換フェニ
ル)−5−置換ピリミジンなどを挙げることができる。
第2表はネマチック液晶材料として現在汎用されてい
る混合液晶(A)の70重量%と一般式(I)で表わされ
る化合物No.1、No.2、No.3、No.4及びNo.5の各々30重量
%から成る混合液晶の誘電率の異方性としきい値電圧を
掲示し、比較のために混合液晶(A)自体の誘電率の異
方性と、混合液晶(A)の70重量%と、一般式(I)で
表わされる化合物と類似構造を有する化合物(a)、
(b)、(c)及び(d)の各々30重量%から成る混合
液晶の誘電率の異方性としきい値電圧を掲示したもので
ある。
尚、混合液晶(A)は から成るものであり、化合物(a)、(b)、(c)及
び(d)は、次式で表される化合物である。
第2表に掲示したデータから、一般式(I)で表わさ
れる化合物は、負の誘電率の異方性を有する混合液晶
(A)に加えた時に、誘電率の異方性を増加させ、しき
い値電圧を低下させる効果を有することが理解できる。
構造類似で一般的に広く用いられている化合物(a)又
は(c)と比較すると、誘電率の異方性も大きく、しき
い値電圧が顕著に低いことが明確である。
本発明が容易に類推できないことは一般式(I)で表
わされる化合物の構造異性体である化合物(b)又は
(d)のしきい値電圧の低下効果が本発明の化合物No.1
〜5よりも顕著に小さいばかりでなく、化合物(a)及
び(c)よりも小さいことからも理解できる。
〔実施例〕
実施例1 式(H5C6)3−P+CH2CH2OCH3 C-の化合物25.7g(0.075
モル)をt−ブチルメチルエーテル100mlに加え、−10
℃で攪拌下、カリウム−t−ブトキサイド9g(0.08モ
ル)で処理し、同温度で10分間攪拌した後、更に室温で
1時間攪拌した。次いで−10℃に冷却し、テトラヒドロ
フラン20mlに溶解した式 の化合物6.7g(0.034モル)の溶液を5分間かけて滴下
した後、室温で1時間反応させた。反応終了後、反応混
合物に水400mlを加え、酢酸エチル100mlで3回抽出し、
有機層を水洗、乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒n−ヘキサン:トルエン=1:1)を用いて、下記化
合物6.1g(0.028モル)を分離した。
次に、上記化合物6.1gを酢酸エチル200mlに溶解し、
この溶液に触媒としてラネー・ニッケル1gを加え、オー
トクレーブ中、水素圧5kg/cm2で接触還元した。反応終
了後、触媒を濾別し、溶媒を減圧留去して、下記化合物
6.0g(0.028モル)を得た。
次に上記化合物6.0g(0.028モル)を酢酸20ml、水4ml
及びジクロロメタン3mlから成る混合溶媒に溶解した
後、この溶液に過ヨウ素酸・2水和物1.88g(0.0075モ
ル)とヨウ素3.8g(0.015モル)を加え、5時間加熱還
流した。反応終了後、飽和亜硫酸水素ナトリウム30mlを
加えた後、酢酸エチル50mlで3回抽出した。抽出液を水
洗、乾燥した後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をメ
タノールから再結晶させて精製して、下記化合物4.7g
(0.014モル)を得た。
次に上記化合物4.7g(0.014モル)をジメチルホルム
アミド40mlに溶解し、この溶液にシアン化第一銅1.5g
(0.017モル)を加え、4時間加熱還流した。反応終了
後、アンモニア水50mlを加えた後、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗、乾燥した後、溶媒を減圧留去して得
た残渣をエタノールから再結晶させて精製して、下記化
合物2.4g(0.01モル)を得た。
転移温度51℃(C→I) 実施例2 実施例1と同様にして、下記化合物を得た。
転移温度44℃(C→I) 実施例3 実施例1と同様にして、下記化合物を得た。
転移温度53℃(C→N) 56℃(NI) 実施例4 実施例1と同様にして、下記化合物を得た。
転移温度58℃(C→I) 実施例5 実施例1と同様にして、下記化合物を得た。
転移温度52℃(C→N) 57℃(NI) 〔発明の効果〕 本発明に係わる一般式(I)で表わされる化合物は、
PCHと類似の化学構造をもち、PCHのしきい値電圧の低下
効果が小さいという欠点を補うものであることから、TN
−LCDあるいはSTN−LCD用の材料として極めて有用であ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Rは炭素原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表
    わし、nは2〜7の整数を表わし、 はトランス配置のシクロヘキサン環を表わす。) で表わされる化合物。
JP19874490A 1989-07-28 1990-07-26 エーテル系化合物 Expired - Fee Related JP2929677B2 (ja)

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JP1-196073 1989-07-28
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JP1-272405 1989-10-19

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