JP2929458B2 - 屋根材及びその施工法 - Google Patents
屋根材及びその施工法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は屋根材及びその施工法に関する。
[従来の技術] 屋根材の取付け方法として、実開昭64−57222に示さ
れるように、釘により直接屋根下地材又は屋根構造材に
固定する方法が知られていた。しかし、この方法では、
第1の問題として、屋根における軒、棟、けらば付近の
特に風の浮力の強い箇所において屋根材の先端が風圧力
により持ち上げられ、漏水の原因になったり破損して飛
散したりするなどの不十分な点があった。
れるように、釘により直接屋根下地材又は屋根構造材に
固定する方法が知られていた。しかし、この方法では、
第1の問題として、屋根における軒、棟、けらば付近の
特に風の浮力の強い箇所において屋根材の先端が風圧力
により持ち上げられ、漏水の原因になったり破損して飛
散したりするなどの不十分な点があった。
また、第2の問題として、金属等の、温度により寸法
変化が大きい屋根材を施工する場合や、木造、鉄骨造等
の建築物のように風、地震等で屋根構造材に変形が発生
しやすい建築物に施工する場合、釘により屋根材が拘束
され、屋根下地材の変形に屋根材が追従できず、屋根材
に亀裂が発生する恐れがあり不十分であった。
変化が大きい屋根材を施工する場合や、木造、鉄骨造等
の建築物のように風、地震等で屋根構造材に変形が発生
しやすい建築物に施工する場合、釘により屋根材が拘束
され、屋根下地材の変形に屋根材が追従できず、屋根材
に亀裂が発生する恐れがあり不十分であった。
第1の問題については、実開平1−61323、特開昭63
−233151、実開昭64−53323に示されるように、下部屋
根材を釘又は釘と同様に打ち込み部が加工された金具で
固定し、同時に該釘で固定した引掛け金具又は釘と一体
となった金具により、屋根材の軒先辺を押える方法が提
案された。しかし、この方法では第2の問題の解決には
ならず、美観上も金物が屋根面に現われる点で不十分で
あった。
−233151、実開昭64−53323に示されるように、下部屋
根材を釘又は釘と同様に打ち込み部が加工された金具で
固定し、同時に該釘で固定した引掛け金具又は釘と一体
となった金具により、屋根材の軒先辺を押える方法が提
案された。しかし、この方法では第2の問題の解決には
ならず、美観上も金物が屋根面に現われる点で不十分で
あった。
そこで、美観上の問題を解決すべく特公昭49−27364
に示される方法が提案されたが、これも、第2の問題を
解決できなかった。
に示される方法が提案されたが、これも、第2の問題を
解決できなかった。
さらに、実開昭63−156332、実開昭63−104518、実開
昭63−132018、実開昭63−117821に示される金物によ
り、下部屋根材の棟周辺の折り曲げ部を押え、そこに上
部屋根材の先端を嵌合させる方法が提案された。特に実
開昭63−156332に示される金具は、一般的には吊り子と
呼ばれ、従来、銅板や他の金属屋根又は水切り板金等の
役物の取付けに使用されていた。
昭63−132018、実開昭63−117821に示される金物によ
り、下部屋根材の棟周辺の折り曲げ部を押え、そこに上
部屋根材の先端を嵌合させる方法が提案された。特に実
開昭63−156332に示される金具は、一般的には吊り子と
呼ばれ、従来、銅板や他の金属屋根又は水切り板金等の
役物の取付けに使用されていた。
しかし、これらの方法では、第1、第2の問題は解決
できても、屋根材の軒先辺を下部屋根材の棟側辺の折り
曲げ部と嵌合するため、屋根材が屋根下地材又は屋根構
造材に取付けられる位置がおのずと決定される。したが
って、屋根の施工性を向上させるために、屋根の垂木に
平行な方向の長さを屋根材の垂木に平行な方向の長さで
割ったいわゆる瓦割り枚数を整数とするための微妙な寸
法調整を行なえないという新たな第3の問題があり不十
分であった。
できても、屋根材の軒先辺を下部屋根材の棟側辺の折り
曲げ部と嵌合するため、屋根材が屋根下地材又は屋根構
造材に取付けられる位置がおのずと決定される。したが
って、屋根の施工性を向上させるために、屋根の垂木に
平行な方向の長さを屋根材の垂木に平行な方向の長さで
割ったいわゆる瓦割り枚数を整数とするための微妙な寸
法調整を行なえないという新たな第3の問題があり不十
分であった。
さらに、屋根材の棟側辺は金物により嵌合されている
ため、万一、屋根材に破壊、汚れ又は腐食等が発生し、
屋根材の交換の必要が生じた場合、取付け方法や屋根材
形状や耐風圧性能、防水性能、耐久性といった現状性能
を変更することなく取り替えることは困難であり、第4
の問題となり不十分であった。
ため、万一、屋根材に破壊、汚れ又は腐食等が発生し、
屋根材の交換の必要が生じた場合、取付け方法や屋根材
形状や耐風圧性能、防水性能、耐久性といった現状性能
を変更することなく取り替えることは困難であり、第4
の問題となり不十分であった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、前述の第1〜第3の問題のような従
来技術が有していた欠点を解決しようとするものであ
る。
来技術が有していた欠点を解決しようとするものであ
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、本体の裏面に突出して設けられ断面がL字
状であり取付け具に係合する係合部と、本体の表面の棟
側端部に突出して設けられた水返し部とを有し、係合部
が軒側の取付け具の引掛け部に係合し、水返し部が棟側
の取付け具の押え部により押えられるようにして施工さ
れる屋根材を提供する。
状であり取付け具に係合する係合部と、本体の表面の棟
側端部に突出して設けられた水返し部とを有し、係合部
が軒側の取付け具の引掛け部に係合し、水返し部が棟側
の取付け具の押え部により押えられるようにして施工さ
れる屋根材を提供する。
また、上記屋根材を取付け具により屋根下地材又は屋
根構造材に固定する屋根材の施工法であって、取付け具
は屋根下地材又は屋根構造材に固定される固定部と、固
定部の軒側端より立上がる立上がり部と、立上がり部の
上端より屈曲して軒側に突出する押え部と、立上がり部
より棟側に突出する引掛け部とを有し、軒側の屋根材の
水返し部を取付け具の押え部により押えるようにして取
付け具の固定部を屋根下地材又は屋根構造材に固定し、
次いで、該取付け具の引掛け部に棟側の屋根材の係合部
を係合する、屋根材の施工法を提供する。
根構造材に固定する屋根材の施工法であって、取付け具
は屋根下地材又は屋根構造材に固定される固定部と、固
定部の軒側端より立上がる立上がり部と、立上がり部の
上端より屈曲して軒側に突出する押え部と、立上がり部
より棟側に突出する引掛け部とを有し、軒側の屋根材の
水返し部を取付け具の押え部により押えるようにして取
付け具の固定部を屋根下地材又は屋根構造材に固定し、
次いで、該取付け具の引掛け部に棟側の屋根材の係合部
を係合する、屋根材の施工法を提供する。
以下図面に基づいて説明する。第1図は本発明による
屋根材の断面図であり、第2図、第3図は本発明による
別の屋根材の断面図でる。図面において、左側が軒方向
であり、右側が棟方向である。
屋根材の断面図であり、第2図、第3図は本発明による
別の屋根材の断面図でる。図面において、左側が軒方向
であり、右側が棟方向である。
第1図の屋根材においては、本体1の裏面には断面L
字状の係合部2が突出して設けてある。後述するよう
に、係合部2は取付け具の引掛け部9が挿入され係合す
る大きさであり、本体1の浮上を防ぐのに充分な強度を
有するものであればよい。係合部2の部位を棟側にする
と本体1に浮力が作用した場合、係合部2に大きい応力
を生じるので好ましくない。係合部2は中央より若干軒
側に寄った部位に設けるのが好ましい。
字状の係合部2が突出して設けてある。後述するよう
に、係合部2は取付け具の引掛け部9が挿入され係合す
る大きさであり、本体1の浮上を防ぐのに充分な強度を
有するものであればよい。係合部2の部位を棟側にする
と本体1に浮力が作用した場合、係合部2に大きい応力
を生じるので好ましくない。係合部2は中央より若干軒
側に寄った部位に設けるのが好ましい。
上方に突出した水返し部3は雨水の侵入を防ぐ。水返
し部3の上方には、後述するように、施工した際に棟側
に位置する取付け具の押え部8が配設され、本体1の浮
上が防止される。
し部3の上方には、後述するように、施工した際に棟側
に位置する取付け具の押え部8が配設され、本体1の浮
上が防止される。
本体1の裏面には係合部2より棟側に複数の中空部4
が設けてある。中空部にウレタンフォーム、ポリスチレ
ンフォーム、グラスウール、ポリエチレンフォーム、ポ
リプロピレンフォーム、ユリア樹脂等の有機系断熱材又
はALC、ケイ酸カルシウム、泡ガラス、発泡コンクリー
ト、発泡アルミニウム等の無機系断熱材を充填又は挿入
すれば一層好ましい。
が設けてある。中空部にウレタンフォーム、ポリスチレ
ンフォーム、グラスウール、ポリエチレンフォーム、ポ
リプロピレンフォーム、ユリア樹脂等の有機系断熱材又
はALC、ケイ酸カルシウム、泡ガラス、発泡コンクリー
ト、発泡アルミニウム等の無機系断熱材を充填又は挿入
すれば一層好ましい。
第2図は肉厚を薄くして軽量化を図り、作業効率を高
めた平板状の屋根材の例である。第3図は表面に段を付
けた屋根材の例である。この段は複数個でもよく、さら
に、れんが調、スタッコ調、木目調、石模様調等の細工
を施せば、美観上、より好ましい。第2、3図に示した
屋根材には上述の断熱材を裏貼りすることが断熱上好ま
しい。
めた平板状の屋根材の例である。第3図は表面に段を付
けた屋根材の例である。この段は複数個でもよく、さら
に、れんが調、スタッコ調、木目調、石模様調等の細工
を施せば、美観上、より好ましい。第2、3図に示した
屋根材には上述の断熱材を裏貼りすることが断熱上好ま
しい。
これら屋根材の材質は、金属、セラミックス、セメン
ト系、石綿スレート系、粘土瓦、天然石、ガラス、ポリ
カーボネート、ポリ塩化ビニル、ケイ酸カルシウム等が
好ましい。
ト系、石綿スレート系、粘土瓦、天然石、ガラス、ポリ
カーボネート、ポリ塩化ビニル、ケイ酸カルシウム等が
好ましい。
第4図、第5図、第6図は取付け具の斜視図である。
第4図に示す取付け具においては、固定部5には釘孔
6が2ケ設けてある。この釘孔6に釘を打込み、屋根下
地材又は屋根構造材に固定部5が固定される。固定部5
の一端すなわち軒側(図には省略したがこの端は施工す
る場合に軒側になる)には、上方に向かって略直角に屈
曲し立上がる立上がり部7が設けてある。
6が2ケ設けてある。この釘孔6に釘を打込み、屋根下
地材又は屋根構造材に固定部5が固定される。固定部5
の一端すなわち軒側(図には省略したがこの端は施工す
る場合に軒側になる)には、上方に向かって略直角に屈
曲し立上がる立上がり部7が設けてある。
立上がり部7の上端には、軒側に向って略直角に屈曲
し突出した押え部8が設けてある。押え部8は施工した
際、軒側に葺かれる屋根材の水返し部3の上方に位置し
その浮上を防ぐ作用をする。
し突出した押え部8が設けてある。押え部8は施工した
際、軒側に葺かれる屋根材の水返し部3の上方に位置し
その浮上を防ぐ作用をする。
立上がり部7の上端には、棟側に向かって突出した引
掛け部9が設けてある。後述するように、引掛け部9は
本体1の裏面に設けられた係合部2に挿入され、屋根材
の浮上を防ぐ。
掛け部9が設けてある。後述するように、引掛け部9は
本体1の裏面に設けられた係合部2に挿入され、屋根材
の浮上を防ぐ。
第5図に示す取付け具は、引掛け部9が立上がり部7
の上端より若干上方に突出した位置で屈曲し棟側に突出
して設けたものである。
の上端より若干上方に突出した位置で屈曲し棟側に突出
して設けたものである。
第6図に示す取付け具は、引掛け部9が立上がり部7
の上端より下方で屈曲し棟側に向かって突出したもので
ある。
の上端より下方で屈曲し棟側に向かって突出したもので
ある。
第7図は取付け具を固定した状態の斜視図であり、そ
の取付け具は、押え部8に目盛10を刻んだもので、施工
性の改善を図っている。なお、3は水返し部、12は釘、
13は防水紙である。
の取付け具は、押え部8に目盛10を刻んだもので、施工
性の改善を図っている。なお、3は水返し部、12は釘、
13は防水紙である。
取付け具の材質は、鉄、ステンレス、アルミニウム、
銅等の金属、又は、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネー
ト、アクリル樹脂等の有機材料が好適であるが、これに
限定されない。板厚は、板状の材料を折り曲げて作製す
る場合、強度、加工性の面から0.1〜5mmが好ましいが、
作製方法は押出し成形、プレス成形、射出成形、組み立
て等でもよく、この場合の板厚は必ずしも均一でなくて
もよく、概ね0.1〜10mmの範囲内が好ましい。
銅等の金属、又は、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネー
ト、アクリル樹脂等の有機材料が好適であるが、これに
限定されない。板厚は、板状の材料を折り曲げて作製す
る場合、強度、加工性の面から0.1〜5mmが好ましいが、
作製方法は押出し成形、プレス成形、射出成形、組み立
て等でもよく、この場合の板厚は必ずしも均一でなくて
もよく、概ね0.1〜10mmの範囲内が好ましい。
取付け具の各部において、押え部8の形状としては四
角形状(第4図参照)、角をまるめた四角形状(第5図
参照)、台形状(第6図参照)の他、多角形状、半円状
でもよく、特に限定されない。また、折り曲げ等の作製
による場合、貫通孔は型抜きを施して形成することもで
きる。
角形状(第4図参照)、角をまるめた四角形状(第5図
参照)、台形状(第6図参照)の他、多角形状、半円状
でもよく、特に限定されない。また、折り曲げ等の作製
による場合、貫通孔は型抜きを施して形成することもで
きる。
軒側に葺かれる屋根材を押える強度が必要となるた
め、押え部8の幅は10mm以上、屋根材の軒と平行な方向
の長さ以下が好ましい。立上がり部7から突き出す長さ
は、同様の目的から10mm以上、屋根材の垂木と平行な方
向の長さ以下が好ましい。さらに、板厚は必ずしも均一
でなくてもよく、強度の面から、立上がり部7に近い方
が先端部に比べ厚い方が好ましい。
め、押え部8の幅は10mm以上、屋根材の軒と平行な方向
の長さ以下が好ましい。立上がり部7から突き出す長さ
は、同様の目的から10mm以上、屋根材の垂木と平行な方
向の長さ以下が好ましい。さらに、板厚は必ずしも均一
でなくてもよく、強度の面から、立上がり部7に近い方
が先端部に比べ厚い方が好ましい。
押え部8と立上がり部7とのなす角度は特に限定され
ないが、押える力を大きくするには90゜以下がよく、逆
に、屋根材を取り外す場合や、再び新しい屋根材を差し
入れる場合の作業性の面からは90゜以上がよく、屋根の
形状、使用状況によって選択できるが、概ね60〜120゜
が好ましい。
ないが、押える力を大きくするには90゜以下がよく、逆
に、屋根材を取り外す場合や、再び新しい屋根材を差し
入れる場合の作業性の面からは90゜以上がよく、屋根の
形状、使用状況によって選択できるが、概ね60〜120゜
が好ましい。
立上がり部7は固定部5に対し略直角に立上がってい
る。その角度は、第8図に示すように、押え部8が棟側
屋根材の裏面に沿って納まり、かつ、軒側屋根材の水返
し部3を押え、その際、棟側屋根材の軒側先端下部と、
軒側屋根材表面との間に、過大な隙間を生じさせないよ
うに概ね60〜120゜とすることが好ましい。立上がり部
7の幅は強度面から10mm以上で屋根材の軒と平行な方向
の長さ以下が好ましい。
る。その角度は、第8図に示すように、押え部8が棟側
屋根材の裏面に沿って納まり、かつ、軒側屋根材の水返
し部3を押え、その際、棟側屋根材の軒側先端下部と、
軒側屋根材表面との間に、過大な隙間を生じさせないよ
うに概ね60〜120゜とすることが好ましい。立上がり部
7の幅は強度面から10mm以上で屋根材の軒と平行な方向
の長さ以下が好ましい。
引掛け部9は、立上がり部7の途中の位置乃至押え部
8よりさらに上方へ突出した位置から、固定部5と同一
方向すなわち押え部8と反対方向に、立上がり部7との
角度が概ね60〜120゜となるように設置することが好ま
しい。引掛け部9の突出長さは3mm以上が好ましい。引
掛け部9の幅は10mm以上で立上がり部7の幅の3倍以下
が好ましい。さらに強度面から、引掛け部9の板厚は立
上がり部7に近い方が先端部より厚い方がよく、概ね0.
3〜10mmの範囲が好ましい。形状は四角形状、台形状、
角をまるめた四角形状、多角形状、半円状等が好まし
い。
8よりさらに上方へ突出した位置から、固定部5と同一
方向すなわち押え部8と反対方向に、立上がり部7との
角度が概ね60〜120゜となるように設置することが好ま
しい。引掛け部9の突出長さは3mm以上が好ましい。引
掛け部9の幅は10mm以上で立上がり部7の幅の3倍以下
が好ましい。さらに強度面から、引掛け部9の板厚は立
上がり部7に近い方が先端部より厚い方がよく、概ね0.
3〜10mmの範囲が好ましい。形状は四角形状、台形状、
角をまるめた四角形状、多角形状、半円状等が好まし
い。
固定部5の形状は四角形状、台形状、角をまるめた四
角形状、多角形状、半円状等が好ましく、さらに、貫通
孔、打ち抜き等を設けてもよく、特に限定されない。固
定部5の幅は10mm以上で屋根材の軒方向と平行な長さ以
下が好ましい。固定部5の長さは、取付け具の安定性を
考慮し、20mm以上で屋根材の垂木方向に平行な長さ以下
が好ましい。
角形状、多角形状、半円状等が好ましく、さらに、貫通
孔、打ち抜き等を設けてもよく、特に限定されない。固
定部5の幅は10mm以上で屋根材の軒方向と平行な長さ以
下が好ましい。固定部5の長さは、取付け具の安定性を
考慮し、20mm以上で屋根材の垂木方向に平行な長さ以下
が好ましい。
本発明における屋根材の取付け具は、固定部5をもっ
て防水紙、野地板等の屋根下地材又は屋根構造材に取付
けられる。その固定方法は接着剤、釘、ビス、リベッ
ト、金物、溶接等が好ましく、特に釘、ビス、リベット
等を使用する場合には、1個又は複数個の釘孔6を固定
部5に設けておくことが好ましい。
て防水紙、野地板等の屋根下地材又は屋根構造材に取付
けられる。その固定方法は接着剤、釘、ビス、リベッ
ト、金物、溶接等が好ましく、特に釘、ビス、リベット
等を使用する場合には、1個又は複数個の釘孔6を固定
部5に設けておくことが好ましい。
次に本発明の屋根材と取付け具を使用する屋根の施工
法について説明する。第8図、第9図は本発明により施
工した屋根の断面図、第10図、第11図は屋根材を取り外
す際の断面図である。図においてwは屋根材棟側辺から
屋根材の取付け具の立上がり部7までの距離、lは屋根
材の垂木方向有効暴露長さを示す。
法について説明する。第8図、第9図は本発明により施
工した屋根の断面図、第10図、第11図は屋根材を取り外
す際の断面図である。図においてwは屋根材棟側辺から
屋根材の取付け具の立上がり部7までの距離、lは屋根
材の垂木方向有効暴露長さを示す。
取付け具の固定部5を釘12により防水紙13を貫いて野
地板14に固定し、該取付け具の押え部8をもって軒側に
葺かれる屋根材の水返し部3を押えつけるように設置す
る。その際、屋根材をスムーズに取付けるため、釘は十
分に打ち込み該取付け具にぐらつきが生じないようにす
る。さらに、釘の頭が取付け具の固定部5よりも著しく
突出しないようにする。また、屋根材の裏面には係合部
2を設け、その厚さは該取付け具の引掛け部9と固定部
5の間に係合部2の先端が挿入される。
地板14に固定し、該取付け具の押え部8をもって軒側に
葺かれる屋根材の水返し部3を押えつけるように設置す
る。その際、屋根材をスムーズに取付けるため、釘は十
分に打ち込み該取付け具にぐらつきが生じないようにす
る。さらに、釘の頭が取付け具の固定部5よりも著しく
突出しないようにする。また、屋根材の裏面には係合部
2を設け、その厚さは該取付け具の引掛け部9と固定部
5の間に係合部2の先端が挿入される。
[作用] 本発明において、屋根材は屋根下地材の完全に一体に
なるのではなく、該取付け具を介して屋根下地材又は屋
根構造材に設置せしめられる。したがって、熱による寸
法変化が発生した場合、応力が屋根材の一点に集中する
ことがなく、屋根材が破壊又は変形することを防止で
き、屋根下地材又は屋根構造材が変形した場合には、該
取付け具との間で変形量を吸収できる。
なるのではなく、該取付け具を介して屋根下地材又は屋
根構造材に設置せしめられる。したがって、熱による寸
法変化が発生した場合、応力が屋根材の一点に集中する
ことがなく、屋根材が破壊又は変形することを防止で
き、屋根下地材又は屋根構造材が変形した場合には、該
取付け具との間で変形量を吸収できる。
軒側辺の風圧力による持ち上がりに対しては、該取付
け具の引掛け部9と屋根材本体の裏面の係合部2により
抵抗することができ、軒側辺は押え部8によりその浮き
上がりを防止できる。また、押え部8の長さ分だけ立上
がり部7と軒側に葺かれる屋根材の棟側辺との距離wを
あけることができる。第8、9図のようにlを微妙に調
節しながら施工し、よい仕上りを実現できる。また、一
度微調整を終了させ該取付け具を固定すれば、該取付け
具の引掛け部9と棟側屋根材の裏面の係合部の嵌合位置
が決定するため寸法が狂わない。
け具の引掛け部9と屋根材本体の裏面の係合部2により
抵抗することができ、軒側辺は押え部8によりその浮き
上がりを防止できる。また、押え部8の長さ分だけ立上
がり部7と軒側に葺かれる屋根材の棟側辺との距離wを
あけることができる。第8、9図のようにlを微妙に調
節しながら施工し、よい仕上りを実現できる。また、一
度微調整を終了させ該取付け具を固定すれば、該取付け
具の引掛け部9と棟側屋根材の裏面の係合部の嵌合位置
が決定するため寸法が狂わない。
さらに、破損、汚れ、腐食等により屋根材の取り替え
を要する場合には、第10、11図に示す→→の手順
でまず屋根材を押し込み、該取付け具の引掛け部9と屋
根材裏面の係合部2の嵌合をはずし、次いで屋根材の軒
側辺を持ち上げて屋根材を該取付け具から離し、次いで
垂木と平行な方向で軒に向かって引き出すことで、変形
や破損を伴うことなく屋根材を取り外せる。さらに、新
たに屋根材を差し入れる場合には逆の手順→→を
それぞれ移動方向を逆方向にして行なえば、変形、破壊
を伴うことなく屋根材を容易に差し入れうる。
を要する場合には、第10、11図に示す→→の手順
でまず屋根材を押し込み、該取付け具の引掛け部9と屋
根材裏面の係合部2の嵌合をはずし、次いで屋根材の軒
側辺を持ち上げて屋根材を該取付け具から離し、次いで
垂木と平行な方向で軒に向かって引き出すことで、変形
や破損を伴うことなく屋根材を取り外せる。さらに、新
たに屋根材を差し入れる場合には逆の手順→→を
それぞれ移動方向を逆方向にして行なえば、変形、破壊
を伴うことなく屋根材を容易に差し入れうる。
[発明の効果] 本発明による屋根材及び取付け具を用いることによ
り、風圧力に抵抗する屋根材の屋根下地材又は屋根構造
材への固定力が増し、さらに、熱や地震、風による屋根
材への変形力をなくせる。
り、風圧力に抵抗する屋根材の屋根下地材又は屋根構造
材への固定力が増し、さらに、熱や地震、風による屋根
材への変形力をなくせる。
また、屋根材の垂木方向有効暴露長さを微妙に調整で
きるため、屋根材の割り付けが容易であり、従来の屋根
材で発生したような半端の部分の切断作業をなくすこと
ができ、作業の効率化が図れる。
きるため、屋根材の割り付けが容易であり、従来の屋根
材で発生したような半端の部分の切断作業をなくすこと
ができ、作業の効率化が図れる。
さらに、屋根材の棟側と立上がり部7との間に間隙を
設けることにより、万一破損した場合や、変色、汚れ等
で屋根材を取り替える必要が生じた場合には、容易に、
しかも他の部材や屋根材の変形、破損を伴うことなく、
屋根材の取り替えが行なえ、当初の性能を発揮し、常に
美観を保てる。
設けることにより、万一破損した場合や、変色、汚れ等
で屋根材を取り替える必要が生じた場合には、容易に、
しかも他の部材や屋根材の変形、破損を伴うことなく、
屋根材の取り替えが行なえ、当初の性能を発揮し、常に
美観を保てる。
第1図、第2図、第3図は本発明の屋根材の断面図であ
る。 第4図、第5図、第6図は本発明に用いる取付け具の斜
視図である。 第7図は取付け具を固定した状態を示す斜視図である。 第8図、第9図は本発明の屋根材と取付け具を使用して
施工した場合の断面図である。 第10図、第11図は本発明の屋根材の取り外しを説明する
断面図である。 2:係合部、 3:水返し部、 5:固定部、 7:立上がり部、 8:押え部、 9:引掛け部、 14:野地板。
る。 第4図、第5図、第6図は本発明に用いる取付け具の斜
視図である。 第7図は取付け具を固定した状態を示す斜視図である。 第8図、第9図は本発明の屋根材と取付け具を使用して
施工した場合の断面図である。 第10図、第11図は本発明の屋根材の取り外しを説明する
断面図である。 2:係合部、 3:水返し部、 5:固定部、 7:立上がり部、 8:押え部、 9:引掛け部、 14:野地板。
Claims (3)
- 【請求項1】本体の裏面に突出して設けられ断面がL字
状であり取付け具に係合する係合部と、本体の表面の棟
側端部に突出して設けられた水返し部とを有し、係合部
が軒側の取付け具の引掛け部に係合し、水返し部が棟側
の取付け具の押え部により押えられるようにして施工さ
れる屋根材。 - 【請求項2】請求項1に記載の屋根材を取付け具により
屋根下地材又は屋根構造材に固定する屋根材の施工法で
あって、 取付け具は屋根下地材又は屋根構造材に固定される固定
部と、固定部の軒側端より立上がる立上がり部と、立上
がり部の上端より屈曲して軒側に突出する押え部と、立
上がり部より棟側に突出する引掛け部とを有し、 軒側の屋根材の水返し部を取付け具の押え部により押え
るようにして取付け具の固定部を屋根下地材又は屋根構
造材に固定し、次いで、該取付け具の引掛け部の棟側の
屋根材の係合部を係合する、屋根材の施工法。 - 【請求項3】屋根材の棟側と取付け具の立上がり部との
間に間隙を設ける、請求項2に記載の屋根材の施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9923490A JP2929458B2 (ja) | 1990-04-17 | 1990-04-17 | 屋根材及びその施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9923490A JP2929458B2 (ja) | 1990-04-17 | 1990-04-17 | 屋根材及びその施工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04118448A JPH04118448A (ja) | 1992-04-20 |
JP2929458B2 true JP2929458B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=14241992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9923490A Expired - Fee Related JP2929458B2 (ja) | 1990-04-17 | 1990-04-17 | 屋根材及びその施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2929458B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007138474A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Takayuki Ishida | 屋根瓦及び瓦葺き構造並びに瓦葺き工法 |
JP6543023B2 (ja) * | 2014-07-07 | 2019-07-10 | ケイミュー株式会社 | 建築板、及び建築板の施工構造 |
-
1990
- 1990-04-17 JP JP9923490A patent/JP2929458B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04118448A (ja) | 1992-04-20 |
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