JP2929058B2 - ディーゼルエンジンの副室式燃焼室 - Google Patents
ディーゼルエンジンの副室式燃焼室Info
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- JP2929058B2 JP2929058B2 JP5070891A JP7089193A JP2929058B2 JP 2929058 B2 JP2929058 B2 JP 2929058B2 JP 5070891 A JP5070891 A JP 5070891A JP 7089193 A JP7089193 A JP 7089193A JP 2929058 B2 JP2929058 B2 JP 2929058B2
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- valve
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
副室式燃焼室に関し、詳しくは、主燃焼室での主噴流の
噴射到達距離を長くできるものに関する。
副室式燃焼室に関し、詳しくは、主燃焼室での主噴流の
噴射到達距離を長くできるものに関する。
【0002】
【従来技術】ディーゼルエンジンの副室式燃焼室の従来
技術として図2に示すものがある。これは、本発明と同
様の基本構造を備えている。すなわち、図2(A)に示
すように、主燃焼室101と副燃焼室102とを噴口1
03で連通し、図2(C)に示すように、この噴口10
3を筒形の主噴口104と複数本の筒形の副噴口106
・107とで構成し、この各副噴口106・107を主
噴口104の筒形成方向に沿って主噴口104の周側面
105から膨出させて形成してある。
技術として図2に示すものがある。これは、本発明と同
様の基本構造を備えている。すなわち、図2(A)に示
すように、主燃焼室101と副燃焼室102とを噴口1
03で連通し、図2(C)に示すように、この噴口10
3を筒形の主噴口104と複数本の筒形の副噴口106
・107とで構成し、この各副噴口106・107を主
噴口104の筒形成方向に沿って主噴口104の周側面
105から膨出させて形成してある。
【0003】このような基本構造を備えた副室式燃焼室
によれば、図2(A)に示す副燃焼室102で予混合燃
焼が行われ、ここで生じた燃焼膨張ガスが、図2(B)
・(C)に示すように、主噴口104から主噴流104
bとして、また、各副噴口106・107から副噴流1
06b・107bとして、主燃焼室101に噴出し、こ
こで拡散燃焼が行われる。
によれば、図2(A)に示す副燃焼室102で予混合燃
焼が行われ、ここで生じた燃焼膨張ガスが、図2(B)
・(C)に示すように、主噴口104から主噴流104
bとして、また、各副噴口106・107から副噴流1
06b・107bとして、主燃焼室101に噴出し、こ
こで拡散燃焼が行われる。
【0004】この従来技術の場合、図2(C)に示すよ
うに、複数の副噴口106・107の各軸線106a・
107aは主噴口軸線104aと平行な向きになってい
る。
うに、複数の副噴口106・107の各軸線106a・
107aは主噴口軸線104aと平行な向きになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、図
2(B)・(C)に示す主噴流104bは、直進成分の
みからなる単純な直進流となる。このような単純な直進
流は、空気との衝突等により、その流速が急激に減衰す
る傾向がある。このため、図2(A)に示すピストン1
08とシリダヘッド109のクリアランス110が大き
い状態で、噴出が行われた場合には、クリアランス11
0の絞り効果による加速が得られないことにより、主燃
焼室101での主噴流104bの流速が著しく遅くな
り、主噴流104bが主燃焼室端部111にまで到達し
ないことがある。この場合、主燃焼室端部111の空気
の利用率が低下し、主燃焼室101での拡散燃焼が悪く
なる。
2(B)・(C)に示す主噴流104bは、直進成分の
みからなる単純な直進流となる。このような単純な直進
流は、空気との衝突等により、その流速が急激に減衰す
る傾向がある。このため、図2(A)に示すピストン1
08とシリダヘッド109のクリアランス110が大き
い状態で、噴出が行われた場合には、クリアランス11
0の絞り効果による加速が得られないことにより、主燃
焼室101での主噴流104bの流速が著しく遅くな
り、主噴流104bが主燃焼室端部111にまで到達し
ないことがある。この場合、主燃焼室端部111の空気
の利用率が低下し、主燃焼室101での拡散燃焼が悪く
なる。
【0006】本発明の課題は、ディーゼルエンジンの副
室式燃焼室において、主燃焼室での主噴流の噴射到達距
離を長くできるものを提供することにある。
室式燃焼室において、主燃焼室での主噴流の噴射到達距
離を長くできるものを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1(A)に
例示するように、主燃焼室1と副燃焼室2とを噴口3で
連通し、図1(C)・(E)に例示するように、この噴
口3を筒形の主噴口4と複数本の筒形の副噴口6・7と
で構成し、この各副噴口6・7を主噴口4の筒形成方向
に沿って主噴口4の周側面5から膨出させて形成した、
ディーゼルエンジンの副室式燃焼室において、次のよう
にしたことを特徴とする。
例示するように、主燃焼室1と副燃焼室2とを噴口3で
連通し、図1(C)・(E)に例示するように、この噴
口3を筒形の主噴口4と複数本の筒形の副噴口6・7と
で構成し、この各副噴口6・7を主噴口4の筒形成方向
に沿って主噴口4の周側面5から膨出させて形成した、
ディーゼルエンジンの副室式燃焼室において、次のよう
にしたことを特徴とする。
【0008】すなわち、図1(C)・(E)に例示する
ように、主燃焼室1での三箇所にバルブリセス19・2
0・21をそれぞれ設け、第1のバルブリセス20は、
その中心が噴口3に対してシリンダ中心軸17よりも遠
い位置に配置され、第2のバルブリセス19と第3のバ
ルブリセス21とは、その中心が噴口3に対して左右両
側となる位置にそれぞれ配置され、主噴口4の軸線4a
は、副燃焼室2から主燃焼室1へ向かうに従ってシリン
ダ中心軸17側に近づくように傾斜し、ピストンヘッド
面8aに扇状の燃焼膨張ガス案内溝22を凹設し、その
燃焼膨張ガス案内溝22は、噴口3と対面する部分23
を要とし、その要23から離れて第1のバルブリセス2
0へ近づくに従ってその左右の幅が次第に広がるととも
に、その深さが次第に浅くなるように形成し、第2のバ
ルブリセス19と第3のバルブリセス21とに燃焼膨張
ガス案内溝22の左右の縁をそれぞれオーバーラップさ
せて構成し、主噴口4の周側面5上で各副噴口6・7が
同じ捩れ方向に傾くように、各副噴口6・7の軸線6a
・7aを主噴口4の軸線4aに対して傾けたものであ
る。
ように、主燃焼室1での三箇所にバルブリセス19・2
0・21をそれぞれ設け、第1のバルブリセス20は、
その中心が噴口3に対してシリンダ中心軸17よりも遠
い位置に配置され、第2のバルブリセス19と第3のバ
ルブリセス21とは、その中心が噴口3に対して左右両
側となる位置にそれぞれ配置され、主噴口4の軸線4a
は、副燃焼室2から主燃焼室1へ向かうに従ってシリン
ダ中心軸17側に近づくように傾斜し、ピストンヘッド
面8aに扇状の燃焼膨張ガス案内溝22を凹設し、その
燃焼膨張ガス案内溝22は、噴口3と対面する部分23
を要とし、その要23から離れて第1のバルブリセス2
0へ近づくに従ってその左右の幅が次第に広がるととも
に、その深さが次第に浅くなるように形成し、第2のバ
ルブリセス19と第3のバルブリセス21とに燃焼膨張
ガス案内溝22の左右の縁をそれぞれオーバーラップさ
せて構成し、主噴口4の周側面5上で各副噴口6・7が
同じ捩れ方向に傾くように、各副噴口6・7の軸線6a
・7aを主噴口4の軸線4aに対して傾けたものであ
る。
【0009】
【発明の作用及び効果】図1(B)・(C)に例示する
ように、複数の副噴口6・7から噴出する副噴流6b・
7bが、各副噴口6・7の軸線6a・7aと同じ向きに
傾いた状態で主燃焼室1に噴出し、これらの各副噴流6
b・7bが、主噴口4から噴出する主噴流4bの外周部
分を斜めにかすめることにより、主噴流4bに各副噴口
6・7の同じ捩れ方向の捩り力12が付与され、主噴流
4bがきりもみ状旋回流となる。そのきりもみ状旋回流
は、直進成分のみからなる単純な直進流に比べて、衝突
する空気の抵抗などによる流速の減衰率が小さく、これ
によって噴口3から離れた第1のバルブリセス20へも
十分な燃焼ガスを供給できる。
ように、複数の副噴口6・7から噴出する副噴流6b・
7bが、各副噴口6・7の軸線6a・7aと同じ向きに
傾いた状態で主燃焼室1に噴出し、これらの各副噴流6
b・7bが、主噴口4から噴出する主噴流4bの外周部
分を斜めにかすめることにより、主噴流4bに各副噴口
6・7の同じ捩れ方向の捩り力12が付与され、主噴流
4bがきりもみ状旋回流となる。そのきりもみ状旋回流
は、直進成分のみからなる単純な直進流に比べて、衝突
する空気の抵抗などによる流速の減衰率が小さく、これ
によって噴口3から離れた第1のバルブリセス20へも
十分な燃焼ガスを供給できる。
【0010】一方、燃焼膨張ガス案内溝22の左右の縁
が、第2のバルブリセス19と第3のバルブリセス21
とにそれぞれオーバーラップするので、噴口3から燃焼
膨張ガス案内溝22の要23付近へ噴出した燃焼ガス
が、燃焼膨張ガス案内溝22の縁に沿って扇状に広が
り、燃焼膨張ガス案内溝22の縁での各オーバーラップ
部分から第2のバルブリセス19と、第3のバルブリセ
ス21とへそれぞれ流れ込む。従って、噴口3から遠い
位置にある第1のバルブリセス20のみならず、主噴流
4bの流れ方向から左右の横側にやや外れた位置にある
第2のバルブリセス19及び第3のバルブリセス21に
も燃焼ガスを十分、且つ、迅速に供給することができ、
これによって上記バルブリセス19・20・21内の空
気の利用率が高まって、主燃焼室1での拡散燃焼が活性
化する。
が、第2のバルブリセス19と第3のバルブリセス21
とにそれぞれオーバーラップするので、噴口3から燃焼
膨張ガス案内溝22の要23付近へ噴出した燃焼ガス
が、燃焼膨張ガス案内溝22の縁に沿って扇状に広が
り、燃焼膨張ガス案内溝22の縁での各オーバーラップ
部分から第2のバルブリセス19と、第3のバルブリセ
ス21とへそれぞれ流れ込む。従って、噴口3から遠い
位置にある第1のバルブリセス20のみならず、主噴流
4bの流れ方向から左右の横側にやや外れた位置にある
第2のバルブリセス19及び第3のバルブリセス21に
も燃焼ガスを十分、且つ、迅速に供給することができ、
これによって上記バルブリセス19・20・21内の空
気の利用率が高まって、主燃焼室1での拡散燃焼が活性
化する。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係るディーゼルエンジンの副室
式燃焼室を説明する図で、図1(A)は副室式燃焼室の
要部縦断側面図、図1(B)は主燃焼室の横断平面図、
図1(C)は噴口の模式平面図、図1(D)は噴口口金
の要部縦断側面図、図1(E)は噴口の変更例の図1
(C)相当図である。
図1は本発明の実施例に係るディーゼルエンジンの副室
式燃焼室を説明する図で、図1(A)は副室式燃焼室の
要部縦断側面図、図1(B)は主燃焼室の横断平面図、
図1(C)は噴口の模式平面図、図1(D)は噴口口金
の要部縦断側面図、図1(E)は噴口の変更例の図1
(C)相当図である。
【0012】図1に示すディーゼルエンジンの副室式燃
焼室の構成は次の通りである。すなわち、図1(A)に
示すように、シリンダ13の上側にシリンダヘッド9を
組み付け、シリンダ13にピストン8を内嵌し、ピスト
ン8とシリンダヘッド9との間に主燃焼室1を形成して
ある。シリンダヘッド9内には副燃焼室2となるうず室
を形成し、ここに燃料噴射ノズル14を臨ませるととも
にグロープラグ15を挿入してある。副燃焼室2は、シ
リンダヘッド9内に形成した下端開口状の空洞部にその
下側から噴口口金16を嵌入して形成し、噴口口金16
の底部に設けた噴口3で主燃焼室1と副燃焼室2とを連
通してある。図1(A)・(B)に示すように、噴口3
の位置はシリンダ中心軸17から後側に偏った位置に配
置してある。
焼室の構成は次の通りである。すなわち、図1(A)に
示すように、シリンダ13の上側にシリンダヘッド9を
組み付け、シリンダ13にピストン8を内嵌し、ピスト
ン8とシリンダヘッド9との間に主燃焼室1を形成して
ある。シリンダヘッド9内には副燃焼室2となるうず室
を形成し、ここに燃料噴射ノズル14を臨ませるととも
にグロープラグ15を挿入してある。副燃焼室2は、シ
リンダヘッド9内に形成した下端開口状の空洞部にその
下側から噴口口金16を嵌入して形成し、噴口口金16
の底部に設けた噴口3で主燃焼室1と副燃焼室2とを連
通してある。図1(A)・(B)に示すように、噴口3
の位置はシリンダ中心軸17から後側に偏った位置に配
置してある。
【0013】噴口3の構成は次の通りである。すなわ
ち、図1(C)に示すように、噴口3は、円筒形の主噴
口4と、二本の円筒形の左右副噴口6・7とで構成して
ある。図1(A)・(B)に示すように、主噴口4の軸
線4aはシリンダ中心軸17に向けてある。図1(C)
に示すように、左右副噴口6・7は、主噴口4の筒形成
方向に沿って主噴口4の周側面5の前半部から膨出させ
て形成してある。
ち、図1(C)に示すように、噴口3は、円筒形の主噴
口4と、二本の円筒形の左右副噴口6・7とで構成して
ある。図1(A)・(B)に示すように、主噴口4の軸
線4aはシリンダ中心軸17に向けてある。図1(C)
に示すように、左右副噴口6・7は、主噴口4の筒形成
方向に沿って主噴口4の周側面5の前半部から膨出させ
て形成してある。
【0014】そして、主噴口4の周側面5上で左右副噴
口6・7が同じ方向に捩れるように、左右副噴口6・7
の軸線6a・7aを主噴口4の軸線4aに対して傾けて
ある。図1(C)中の矢印6cは左副噴口6の捩れ方
向、矢印7cは右副噴口7の捩れ方向を示す。図1
(D)に示すように、この噴口3を側面から観察する
と、主噴口4の軸線4aの仰角4dは45度0分0秒の
角度に設定し、左副噴口6の軸線6aの仰角6dは48
度37分3秒の角度に設定し、右副噴口7(実際には図
1(D)の紙面手前側に位置する)の軸線7aの仰角7
dは41度22分57秒の角度に設定してある。主噴口
4及び左右副噴口6・7はキリ加工により形成する。
口6・7が同じ方向に捩れるように、左右副噴口6・7
の軸線6a・7aを主噴口4の軸線4aに対して傾けて
ある。図1(C)中の矢印6cは左副噴口6の捩れ方
向、矢印7cは右副噴口7の捩れ方向を示す。図1
(D)に示すように、この噴口3を側面から観察する
と、主噴口4の軸線4aの仰角4dは45度0分0秒の
角度に設定し、左副噴口6の軸線6aの仰角6dは48
度37分3秒の角度に設定し、右副噴口7(実際には図
1(D)の紙面手前側に位置する)の軸線7aの仰角7
dは41度22分57秒の角度に設定してある。主噴口
4及び左右副噴口6・7はキリ加工により形成する。
【0015】このような構成によれば、図1(B)・
(C)に示すように、左右副噴口6・7から噴出する左
右副噴流6b・7bは、左右副噴口6・7の軸線6a・
7aと同じ捩れ方向に傾いた状態で主燃焼室1に噴出す
る。そして、これら左右副噴流6b・7bが、主噴口4
から噴出する主噴流4bの外周部分を斜めにかすめるこ
とにより、主噴流4bに左右副噴口6・7と同じ捩れ方
向の捩り力12が付与され、主噴流4bがきりもみ状旋
回流となる。
(C)に示すように、左右副噴口6・7から噴出する左
右副噴流6b・7bは、左右副噴口6・7の軸線6a・
7aと同じ捩れ方向に傾いた状態で主燃焼室1に噴出す
る。そして、これら左右副噴流6b・7bが、主噴口4
から噴出する主噴流4bの外周部分を斜めにかすめるこ
とにより、主噴流4bに左右副噴口6・7と同じ捩れ方
向の捩り力12が付与され、主噴流4bがきりもみ状旋
回流となる。
【0016】図1(E)に示す噴口の変更例では、左副
噴口6を主噴口4の周側面5の後半部に形成し、右副噴
口7を主噴口の周側面の前半部に形成してあるが、この
変更例でも、主噴口4の周側面5上で左右副噴口6・7
が同じ捩れ方向に傾くように、左右副噴口6・7の軸線
6a・7aを主噴口4の軸線4aに対して傾けてあるた
め、図1(C)の噴口と同様の機能を果たす。図1
(E)中の符号6cは左副噴口6の捩れ方向、7cは右
副噴口7の捩れ方向を示す。
噴口6を主噴口4の周側面5の後半部に形成し、右副噴
口7を主噴口の周側面の前半部に形成してあるが、この
変更例でも、主噴口4の周側面5上で左右副噴口6・7
が同じ捩れ方向に傾くように、左右副噴口6・7の軸線
6a・7aを主噴口4の軸線4aに対して傾けてあるた
め、図1(C)の噴口と同様の機能を果たす。図1
(E)中の符号6cは左副噴口6の捩れ方向、7cは右
副噴口7の捩れ方向を示す。
【0017】尚、このディーゼルエンジンは3弁式のも
のであり、図1(A)中の符号18は吸気弁、 図1
(A)・(B)中の符号19・20は吸気弁用バルブリ
セス、21は排気弁用バルブリセスを示す。また、符号
22は燃焼膨張ガス案内溝であり、これは、噴口3の直
下部を要23とする扇形に形成し、その両翼を排気弁用
バルブリセス21及び右側の吸気弁用バルブリセス19
とオーバーラップさせ、その先端部を他の吸気弁用バル
ブリセス20とオーバーラップさせてある。また、燃焼
膨張ガス案内溝22の内底面は、要23の部分から先端
部に向けてその深さが次第に浅くなるように、傾斜させ
てある。
のであり、図1(A)中の符号18は吸気弁、 図1
(A)・(B)中の符号19・20は吸気弁用バルブリ
セス、21は排気弁用バルブリセスを示す。また、符号
22は燃焼膨張ガス案内溝であり、これは、噴口3の直
下部を要23とする扇形に形成し、その両翼を排気弁用
バルブリセス21及び右側の吸気弁用バルブリセス19
とオーバーラップさせ、その先端部を他の吸気弁用バル
ブリセス20とオーバーラップさせてある。また、燃焼
膨張ガス案内溝22の内底面は、要23の部分から先端
部に向けてその深さが次第に浅くなるように、傾斜させ
てある。
【0018】本発明の実施例の内容は以上の通りである
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、副燃焼室2には、うず室に代えて予燃焼室を用い
ることができる。また、主噴口4及び左右副噴口6・7
は、円筒形に代えて、テーパ筒形に形成してもよい。ま
た、副噴口の数は、二本に限らずそれ以上設けてもよ
い。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、副燃焼室2には、うず室に代えて予燃焼室を用い
ることができる。また、主噴口4及び左右副噴口6・7
は、円筒形に代えて、テーパ筒形に形成してもよい。ま
た、副噴口の数は、二本に限らずそれ以上設けてもよ
い。
【図1】本発明の実施例に係るディーゼルエンジンの副
室式燃焼室を説明する図で、図1(A)は副室式燃焼室
の要部縦断側面図、図1(B)は主燃焼室の横断平面
図、図1(C)は噴口の模式平面図、図1(D)は噴口
口金の要部縦断側面図、図1(E)は噴口の変更例の図
1(C)相当図である。
室式燃焼室を説明する図で、図1(A)は副室式燃焼室
の要部縦断側面図、図1(B)は主燃焼室の横断平面
図、図1(C)は噴口の模式平面図、図1(D)は噴口
口金の要部縦断側面図、図1(E)は噴口の変更例の図
1(C)相当図である。
【図2】従来技術に係るディーゼルエンジンの副室式燃
焼室を説明する図で、図2(A)は図1(A)相当図、
図2(B)は図1(B)相当図、図2(C)は図1
(C)相当図である。
焼室を説明する図で、図2(A)は図1(A)相当図、
図2(B)は図1(B)相当図、図2(C)は図1
(C)相当図である。
1…主燃焼室、2…副燃焼室、3…噴口、4…主噴口、
4a…4の軸線、5…4の周側面、6…(左)副噴口、6
a…6の軸線、7…(右)副噴口、7a…7の軸線、8a
…ピストンヘッド面、17…シリンダ中心軸、19…吸
気弁用バルブリセス(第2のバルブリセス)、20…吸気
弁用バルブリセス(第1のバルブリセス)、21…排気弁
用バルブリセス(第3のバルブリセス)、22…燃焼膨張
ガス案内溝、23…22の要。
4a…4の軸線、5…4の周側面、6…(左)副噴口、6
a…6の軸線、7…(右)副噴口、7a…7の軸線、8a
…ピストンヘッド面、17…シリンダ中心軸、19…吸
気弁用バルブリセス(第2のバルブリセス)、20…吸気
弁用バルブリセス(第1のバルブリセス)、21…排気弁
用バルブリセス(第3のバルブリセス)、22…燃焼膨張
ガス案内溝、23…22の要。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 1/00 - 23/10
Claims (1)
- 【請求項1】 主燃焼室(1)と副燃焼室(2)とを噴口
(3)で連通し、この噴口(3)を筒形の主噴口(4)と複数
本の筒形の副噴口(6)・(7)とで構成し、この各副噴口
(6)・(7)を上記主噴口(4)の筒形成方向に沿って上記
主噴口(4)の周側面(5)から膨出させて形成した、ディ
ーゼルエンジンの副室式燃焼室において、上記主燃焼室(1)での三箇所にバルブリセス(19)・
(20)・(21)をそれぞれ設け、上記の第1のバルブリ
セス(20)は、その中心が上記噴口(3)に対してシリン
ダ中心軸(17)よりも遠い位置に配置され、上記の第2
のバルブリセス(19)と上記の第3のバルブリセス(2
1)とは、その中心が上記噴口(3)に対して左右両側と
なる位置にそれぞれ配置され、 上記主噴口(4)の軸線(4a)は、上記副燃焼室(2)から
上記主燃焼室(1)へ向かうに従って上記シリンダ中心軸
(17)側に近づくように傾斜し、 ピストンヘッド面(8a)に扇状の燃焼膨張ガス案内溝
(22)を凹設し、その燃焼膨張ガス案内溝(22)は、上
記噴口(3)と対面する部分(23)を要とし、その要(2
3)から離れて上記の第1のバルブリセス(20)へ近づ
くに従ってその左右の幅が次第に広がるとともに、その
深さが次第に浅くなるように形成し、 上記の第2のバルブリセス(19)と上記の第3のバルブ
リセス(21)とに上記燃焼膨張ガス案内溝(22)の左右
の縁をそれぞれオーバーラップさせて構成し 、 上記 主噴口(4)の周側面(5)上で上記各副噴口(6)・
(7)が同じ捩れ方向に傾くように、上記各副噴口(6)・
(7)の軸線(6a)・(7a)を上記主噴口(4)の軸線(4
a)に対して傾けた、 ことを特徴とするディーゼルエンジンの副室式燃焼室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5070891A JP2929058B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | ディーゼルエンジンの副室式燃焼室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5070891A JP2929058B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | ディーゼルエンジンの副室式燃焼室 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06257440A JPH06257440A (ja) | 1994-09-13 |
JP2929058B2 true JP2929058B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=13444611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5070891A Expired - Fee Related JP2929058B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | ディーゼルエンジンの副室式燃焼室 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2929058B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3191003B2 (ja) * | 1996-09-06 | 2001-07-23 | 株式会社クボタ | ディーゼルエンジンの副室式燃焼室 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51150304U (ja) * | 1975-05-27 | 1976-12-01 | ||
JP2564213B2 (ja) * | 1991-04-26 | 1996-12-18 | 株式会社クボタ | ディーゼルエンジンのうず室式燃焼室 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP5070891A patent/JP2929058B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06257440A (ja) | 1994-09-13 |
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