JP2926109B2 - 建物の構造およびその施工方法 - Google Patents

建物の構造およびその施工方法

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尚男 大山
茂尚 当麻
賢 天野
顕二郎 秋山
康樹 湯山
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、地下部を有する建物の地上部解体後も残さ
れた地下部を有効に利用する建物の構造およびその施工
方法に関する。
「従来の技術およびその課題」 通常、既存建物を撤去して同じ場所に建物を新築する
場合は、既存建物の地下外周部のみを残して全面的に解
体し、改めて地下部から新築してゆくケースが圧倒的に
多い。しかし、解体された建物が築後まだわずかしか経
過しておらず、特に地下部を再利用できるケースがかな
りあるのが現状である。
従って、このように地下部を有する既存建物において
再利用の可能な地下部をいかにして新設建物に生かすか
が問題となる。
ところが、地下建物を再利用する際、その建物の安全
性の検討は十分行う必要があり、専門機関での審査が義
務づけられたり、場合によっては公的機関の認定が必要
となり、建物を構築するためのスケジュールにおいて事
前にかなりの余裕を見込む必要がでてくる。
また、既存建物の地下部が強固な場合、建物の解体と
埋め戻しそして地下新築に要する工期は全体工期の1/3
を占めてしまうことがあった。さらに、建物の建設費も
高くなり、建物の地下部の坪単価は地上部の2倍以上に
なることもあり経済的ではなかった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、地
下部を有する既存建物の地下部を有効に利用した建物の
構造およびその施工方法を提供することを目的としてい
る。
「課題を解決するための手段」 本発明に係る建物の構造は、地下部を有する既存建物
の地上部分が解体され、当該既存建物の地下部は新設建
物の構造体を構築する上で必要とする部分のみ解体さ
れ、当該既存建物の地下部のうち解体された部分に新設
建物の構造体が構築されてなることを特徴としている。
また、本発明に係る建物の構造は、地下部を有する既
存建物の地上部分が解体され、当該既存建物の地下部は
新設建物の構造体を構築する上で必要とする部分のみ解
体され、当該既存建物の地下部のうち解体された部分に
新設建物の構造体が構築され、既存建物の地下部をその
ままもしくは補強して接続部材によって新設建物の構造
体と一体化してなることを特徴としている。
また、前記建物の構造において、既存建物の地下部を
空間として再利用することとしてもよい。
本発明に係る建物の施工方法は、既存建物の地上部分
を解体した後に、既存建物の地下部を新設建物の構造体
を構築する上で必要とする部分のみ解体し、当該既存建
物の地下部のうち解体された部分に新設建物の構造体を
構築することを特徴としている。
また、本発明に係る建物の施工方法は、既存の建物の
地上部分を解体した後に、既存建物の地下部を新設建物
の構造体を構築する上で必要とする部分のみ解体し、当
該既存建物の地下部上に新設建物の構造体を構築すると
ともに、既存建物の地下部をそのままもしくは補強して
新設建物の構造体と一体化することを特徴としている。
さらに、前記建物の施工方法において、既存建物の地
下部を空間として再利用することとしてもよい。
「作用」 本発明に係る建物の構造およびその施工方法では、既
存建物の地下部の解体量を必要最小限に押さえることが
できるので作業の効率化を図ることができるものであ
る。
「実施例」 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
第1図は、本発明の一実施例を示す図であって、符号
1は既存建物の地下部、2は新築建物の地上部を示して
いる。
本実施例に係る建物の構造は、地下部1を有する既存
建物の地上部(図示略)が解体され、当該既存建物の地
下部1は新設建物の構造体を構築する上で必要とする部
分のみ解体され、当該既存建物の地下部1に新設建物7
の構造体5が構築されて構成されている。
既存建物の地下部1は、地盤G内を掘削して山留め等
を行い、掘削穴内に柱、梁(いずれも図示略)を構築す
るともに床版9を設け、これら柱、梁、床版の外周に外
壁10を設けた構成となっている。
新設建物の構造体5は、前記地下部1の一部のみを解
体した部分に設けられた複数本の柱から構成されてい
る。
既存建物の上部には、エントランスホール14が増築さ
れている。このエントランスホール14は、エキスパンシ
ョンジョイント16によって新築建物と構造的には分離
し、機能的には一体化している。また、地下部1におい
ても、既存建物と新築建物とは、エキスパンションジョ
イント16によって構造的に分離されている。さらに、エ
レベータシャフト18などの竪穴については地震時の揺れ
に対し、追随できる構造とする。
なお、前記建物の構造において、既存建物の地下部1
を空間として再利用することとしてもよい。
次に、本実施例に係る建物の施工方法について説明す
る。
まず、既存建物の地上部(図示略)を解体する。この
後、既存建物の地下部1を新設建物7の構造体を構築す
る上で必要とする部分のみ解体する。そして、当該既存
建物の地下部1に新設建物7の構造体5を構築すること
により行う。
本実施例によれば、既存建物の地下部1を新設建物7
と空間的に一体利用を図りながら、構造的には分離して
別の構造体とすることにより、既存建物に新たな荷重を
かけることはない。従って、上部荷重がかなり軽減され
るため、建物の安全性の検討がより容易になるといった
効果を奏する。
また、既存建物の地下部1の解体及び新設建物におけ
る地下部の新築が無くなるために、作業の簡略化を図る
ことができ、施工作業におけるコストダウンならびに工
期短縮を図ることができる。
また、地下部1の解体を必要最小限に押さえることが
できるので、産業廃棄物を必要最小限に押さえることが
できるとともに、作業による騒音振動を軽減することが
できる。
さらに、既存建物の地下部1は、必要部分のみ有効に
再利用できる。
次に、本発明の他の実施例について第2図を参照して
説明する。なお、本実施例において、前記実施例と同様
の構成となる部分には共通の符号を付してその説明を省
略する。
本実施例に係る建物の構造は、地下部1を有する既存
建物の地上部分(図示略)が解体され、当該既存建物の
地下部1は新設建物7の構造体5を構築する上で必要と
する部分のみ解体され、当該既存建物の地下部1上に新
設建物7の構造体5が構築され、既存建物の地下部1を
そのままもしくは補強して接続部材20によって新設建物
の構造体5と一体化した構成となっている。
接続部材20は、断面コ字状に形成された繋ぎ梁から構
成されている。この繋ぎ梁は、基端部20aが地下部1の
外壁部10に接続され、自由端部20bは新設建物7の構造
体5に接続されている。
本実施例の建物を施工する場合は、まず、既存の建物
の地上部(図示略)を解体する。この後、既存建物の地
下部1を新設建物7の構造体5を構築する上で必要とす
る部分のみ解体する。そして、当該既存建物の地下部1
に新設建物7の構造体5を構築するとともに、既存建物
の地下部1をそのままもしくは補強する。しかる後、既
存建物の地下部1と新設建物7の構造体5とを接続部材
20で接続一体化するようにして行う。
本実施例の建物によれば、前記実施例と同様の効果を
奏することができ、さらに、既存建物の地下部1と新設
建物7とを構造的に一体化することができる。
「発明の効果」 本発明に係る建物の構造およびその施工方法によれ
ば、既存建物の地下部を新設建物と空間的に一体利用を
図りながら、構造的には分離して別の構造体とすること
により、既存建物に新たな荷重をかけることはない。従
って、建物の安全性の検討がより容易になるといった効
果を奏する。また、既存建物の地下部の解体及び新設建
物における地下部の新築が無くなるために、作業の簡略
化を図ることができ、施工作業におけるコストダウンな
らびに工期短縮を図ることができる。また、地下部の解
体を必要最小限に押さえることができるので、産業廃棄
物を必要最小限に押さえることができるとともに、作業
による騒音振動を軽減することができる。
さらに、既存建物の地下部と新設建物とを構造的に一
体化することにより、既存建物地下部にも応力を負担さ
せることができ、新設建物の構造体は、より軽微なもの
となり施工工程のコストの面で有利となる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明に係る建物の構造の一実
施例を示す図であって、第1図は第1実施例を示す側断
面図、第2図は第2実施例を示す側断面図である。 1……既存建物の地下部、 2……新設建物の地上部、 5……構造体、 7……新設建物、 G……地盤。
フロントページの続き (72)発明者 秋山 顕二郎 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 湯山 康樹 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 23/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下部を有する既存建物の地上部分が解体
    され、当該既存建物の地下部は新設建物の構造体を構築
    する上で必要とする部分のみ解体され、当該既存建物の
    地下部のうち解体された部分に新設建物の構造体が構築
    されてなることを特徴とする建物の構造。
  2. 【請求項2】地下部を有する既存建物の地上部分が解体
    され、当該既存建物の地下部は新設建物の構造体を構築
    する上で必要とする部分のみ解体され、当該既存建物の
    地下部のうち解体された部分に新設建物の構造体が構築
    され、既存建物の地下部をそのままもしくは補強して接
    続部材によって新設建物の構造体と一体化してなること
    を特徴とする建物の構造。
  3. 【請求項3】既存建物の地下部を空間として再利用する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の建物の構造
  4. 【請求項4】既存建物の地上部分を解体した後に、既存
    建物の地下部を新設建物の構造体を構築する上で必要と
    する部分のみ解体し、当該既存建物の地下部のうち解体
    された部分に新設建物の構造体を構築することを特徴と
    する建物の施工方法。
  5. 【請求項5】既存の建物の地上部分を解体した後に、既
    存建物の地下部を新設建物の構造体を構築する上で必要
    とする部分のみを解体し、当該既存建物の地下部上に新
    設建物の構造体を構築するとともに、既存建物の地下部
    をそのままもしくは補強して新設建物の構造体と一体化
    することを特徴とする建物の施工方法。
  6. 【請求項6】既存建物の地下部を空間として再利用する
    ことを特徴とする請求項4または5記載の建物の施工方
    法。
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