JP2925807B2 - 光情報記録媒体のトラック横断検出信号形成回路 - Google Patents
光情報記録媒体のトラック横断検出信号形成回路Info
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- JP2925807B2 JP2925807B2 JP26228391A JP26228391A JP2925807B2 JP 2925807 B2 JP2925807 B2 JP 2925807B2 JP 26228391 A JP26228391 A JP 26228391A JP 26228391 A JP26228391 A JP 26228391A JP 2925807 B2 JP2925807 B2 JP 2925807B2
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- track
- inverting input
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は光情報記録媒体の情報読
取り書き込み装置における光ヘッドがトラックを横断し
たことを検出して信号を形成する回路に関する。
取り書き込み装置における光ヘッドがトラックを横断し
たことを検出して信号を形成する回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】光情報記録媒体の情報読取り書き込み装
置では、光ヘッドをトラック位置に合わせて光ビームを
作用させピットを形成することにより情報の記録を行
い、また光ビームでピットを読み取って情報の読出しを
行う。
置では、光ヘッドをトラック位置に合わせて光ビームを
作用させピットを形成することにより情報の記録を行
い、また光ビームでピットを読み取って情報の読出しを
行う。
【０００３】そして、光ヘッドにはトラック横断によっ
て極性が正負反転するトラックエラー信号を形成する手
段が設けられており、このトラックエラー信号の値が基
準信号の値に対していかなる関係にあるかを比較するこ
とによりトラック横断の検出信号を形成している。
て極性が正負反転するトラックエラー信号を形成する手
段が設けられており、このトラックエラー信号の値が基
準信号の値に対していかなる関係にあるかを比較するこ
とによりトラック横断の検出信号を形成している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この装置では、基準信
号の値が固定値であるからトラックエラー信号が低レベ
ルの場合に検出漏れが起き、また回路中である程度大き
なレベルのノイズが発生するとこれをトラック横断と混
同して検出し、不正確なトラック横断検出信号を形成す
る。また、光学系の調整不良があるとトラックエラー信
号にショルダが発生し、このショルダを検出してトラッ
ク横断検出信号を形成する。さらに光情報記録媒体面の
ごみ、傷などの影響によるトラックエラー信号の歪みに
起因するトラック横断の誤検出もある。
号の値が固定値であるからトラックエラー信号が低レベ
ルの場合に検出漏れが起き、また回路中である程度大き
なレベルのノイズが発生するとこれをトラック横断と混
同して検出し、不正確なトラック横断検出信号を形成す
る。また、光学系の調整不良があるとトラックエラー信
号にショルダが発生し、このショルダを検出してトラッ
ク横断検出信号を形成する。さらに光情報記録媒体面の
ごみ、傷などの影響によるトラックエラー信号の歪みに
起因するトラック横断の誤検出もある。
【０００５】本発明は上述の点を考慮してなされたもの
で、トラックエラー信号に幾分の誤差要因があっても正
確にトラック横断を検出してトラック横断検出信号を形
成する回路を提供するものである。
で、トラックエラー信号に幾分の誤差要因があっても正
確にトラック横断を検出してトラック横断検出信号を形
成する回路を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、光情報記録媒体のトラックを光ヘッドが横断
したことに応じて正負極性が変化するトラックエラー信
号を発生する信号発生手段と、反転入力端子、非反転入
力端子および出力端子を有し、前記非反転入力端子と出
力端子との間に帰還要素が接続されてなるコンパレータ
であって、前記反転入力端子に前記トラックエラー信号
が与えられると前記非反転入力端子の電位に応じてレベ
ル判定し、判定結果を前記出力端子に生じるコンパレー
タと、前記光ヘッドに前記トラックを追従させるための
トラッキング制御信号が与えられたときは前記非反転入
力端子と前記出力端子との間の帰還要素を帰還量が大き
くなるように変えて前記非反転入力端子の電位を固定化
し、前記トラッキング制御信号がないときは前記帰還要
素を帰還量が小さくなるように変えると共に、前記光ヘ
ッドの移動方向を制御するための方向制御信号に応じて
前記非反転入力端子の電位を変動させる電位制御回路
と、前記コンパレータの判定結果と前記方向制御信号と
に基いてトラック横断検出信号を出力する出力回路とを
そなえ、前記トラックエラー信号に基きトラック横断検
出信号を形成するようにした光情報記録媒体のトラック
横断検出信号形成回路、を提供するものである。
発明では、光情報記録媒体のトラックを光ヘッドが横断
したことに応じて正負極性が変化するトラックエラー信
号を発生する信号発生手段と、反転入力端子、非反転入
力端子および出力端子を有し、前記非反転入力端子と出
力端子との間に帰還要素が接続されてなるコンパレータ
であって、前記反転入力端子に前記トラックエラー信号
が与えられると前記非反転入力端子の電位に応じてレベ
ル判定し、判定結果を前記出力端子に生じるコンパレー
タと、前記光ヘッドに前記トラックを追従させるための
トラッキング制御信号が与えられたときは前記非反転入
力端子と前記出力端子との間の帰還要素を帰還量が大き
くなるように変えて前記非反転入力端子の電位を固定化
し、前記トラッキング制御信号がないときは前記帰還要
素を帰還量が小さくなるように変えると共に、前記光ヘ
ッドの移動方向を制御するための方向制御信号に応じて
前記非反転入力端子の電位を変動させる電位制御回路
と、前記コンパレータの判定結果と前記方向制御信号と
に基いてトラック横断検出信号を出力する出力回路とを
そなえ、前記トラックエラー信号に基きトラック横断検
出信号を形成するようにした光情報記録媒体のトラック
横断検出信号形成回路、を提供するものである。
【０００７】
【作用】信号発生手段は、光ヘッドが光情報記録媒体の
トラックを横断するように移動することに応じて極性反
転するトラックエラー信号を発生する。このトラックエ
ラー信号はコンパレータの反転入力端子に与えられて非
反転入力端子の電位とレベル比較され、比較結果に応じ
た出力が出力端子に生じる。この出力は帰還要素を介し
てコンパレータの非反転入力端子に帰還されるから、非
反転入力端子の電位は出力端子の出力に応じて変動す
る。しかも帰還要素は、電位制御回路の動作により、ト
ラッキング制御信号が与えられたときは帰還量が大きく
されるから出力端子の信号レベルに応じて非反転入力端
子の電位が変動し易く、またトラッキング制御信号がな
いときは帰還量が小さいが帰還動作が行われて出力端子
の信号レベルに応じ非反転入力端子の電位が変動する。
トラックを横断するように移動することに応じて極性反
転するトラックエラー信号を発生する。このトラックエ
ラー信号はコンパレータの反転入力端子に与えられて非
反転入力端子の電位とレベル比較され、比較結果に応じ
た出力が出力端子に生じる。この出力は帰還要素を介し
てコンパレータの非反転入力端子に帰還されるから、非
反転入力端子の電位は出力端子の出力に応じて変動す
る。しかも帰還要素は、電位制御回路の動作により、ト
ラッキング制御信号が与えられたときは帰還量が大きく
されるから出力端子の信号レベルに応じて非反転入力端
子の電位が変動し易く、またトラッキング制御信号がな
いときは帰還量が小さいが帰還動作が行われて出力端子
の信号レベルに応じ非反転入力端子の電位が変動する。
【０００８】すなわち、コンパレータの非反転入力端子
に与えられる信号はそのレベルが変動し、トラックエラ
ー信号のレベルを判定するための基準レベルが変動した
効果を生じる。
に与えられる信号はそのレベルが変動し、トラックエラ
ー信号のレベルを判定するための基準レベルが変動した
効果を生じる。
【０００９】これによりトラックエラー信号に誤差原因
となるレベル変動が含まれていても基準レベルの変動に
より誤検出しない。
となるレベル変動が含まれていても基準レベルの変動に
より誤検出しない。
【００１０】コンパレータによる検出信号は、出力回路
に与えられて方向制御信号と照合されトラック横断検出
信号が形成される。
に与えられて方向制御信号と照合されトラック横断検出
信号が形成される。
【００１１】
【発明の効果】本発明は上述のように、トラックエラー
信号をレベル判定するコンパレータの、非反転入力端子
と出力端子とを帰還要素により結合して非反転入力端子
に与えられる基準電位をトラックエラー信号のレベルに
応じて変動するようにしたため、トラックエラー信号に
混入した誤差成分の影響を受けることなくトラック横断
を検出することができる。
信号をレベル判定するコンパレータの、非反転入力端子
と出力端子とを帰還要素により結合して非反転入力端子
に与えられる基準電位をトラックエラー信号のレベルに
応じて変動するようにしたため、トラックエラー信号に
混入した誤差成分の影響を受けることなくトラック横断
を検出することができる。
【００１２】
【実施例】図１は、本発明の一実施例の回路構成を示し
たものである。同図において、ＩＮ１ないしＩＮ３はそ
れぞれ入力端子であり、そのうち入力端子ＩＮ１はトラ
ックエラー信号が与えられる端子であり、トラックエラ
ー信号は図示しない光ヘッド内に組み込まれた検出要素
により形成される。また入力端子ＩＮ２はトラッキング
制御信号が与えられる端子であり、さらに入力端子ＩＮ
３は方向制御信号が与えられる端子である。
たものである。同図において、ＩＮ１ないしＩＮ３はそ
れぞれ入力端子であり、そのうち入力端子ＩＮ１はトラ
ックエラー信号が与えられる端子であり、トラックエラ
ー信号は図示しない光ヘッド内に組み込まれた検出要素
により形成される。また入力端子ＩＮ２はトラッキング
制御信号が与えられる端子であり、さらに入力端子ＩＮ
３は方向制御信号が与えられる端子である。
【００１３】入力端子ＩＮ１に与えられたトラックエラ
ー信号は、光ヘッドによるトラック横断に応じて正負極
性が変化するアナログ信号であり、抵抗Ｒ１およびコン
デンサＣ１からなる積分回路を介してコンパレータＣＭ
Ｐの反転入力端子に与えられる。コンパレータＣＭＰ
は、その非反転入力端子と出力端子とが、第１の要素で
ある抵抗Ｒ３、第２の要素である抵抗Ｒ４とコンデンサ
Ｃ２との直列回路、第３の要素である抵抗Ｒ５とスイッ
チＳＷ１との直列回路、の３つの帰還要素により接続さ
れている。このうち第１および第２の要素は固定接続で
あり、第３の要素のみがスイッチＳＷ１の開閉で挿脱さ
れ、スイッチＳＷ１の閉成により帰還量が大となり、ス
イッチＳＷ１の開放により小さくなる。
ー信号は、光ヘッドによるトラック横断に応じて正負極
性が変化するアナログ信号であり、抵抗Ｒ１およびコン
デンサＣ１からなる積分回路を介してコンパレータＣＭ
Ｐの反転入力端子に与えられる。コンパレータＣＭＰ
は、その非反転入力端子と出力端子とが、第１の要素で
ある抵抗Ｒ３、第２の要素である抵抗Ｒ４とコンデンサ
Ｃ２との直列回路、第３の要素である抵抗Ｒ５とスイッ
チＳＷ１との直列回路、の３つの帰還要素により接続さ
れている。このうち第１および第２の要素は固定接続で
あり、第３の要素のみがスイッチＳＷ１の開閉で挿脱さ
れ、スイッチＳＷ１の閉成により帰還量が大となり、ス
イッチＳＷ１の開放により小さくなる。
【００１４】入力端子ＩＮ２に与えられるトラッキング
制御信号はオンオフ信号であり、そのままスイッチＳＷ
１およびＳＷ２に与えられ、トラッキングオンの場合は
これらスイッチを閉じさせ、またトラッキングオフの場
合はこれらスイッチを開かせる。そしてスイッチＳＷ１
が閉じると抵抗Ｒ５がコンパレータＣＭＰの非反転入力
端子と出力端子との間に接続され、これによりこれら端
子間の信号帰還量が増す。またスイッチＳＷ２が閉じる
と抵抗Ｒ８とＲ９との相互接続点がスイッチＳＷ２を介
して接地されるから、コンパレータＣＭＰの非反転入力
端子は入力端子ＩＮ３から抵抗Ｒ９を介して与えられる
方向制御信号の影響を受けなくなる。
制御信号はオンオフ信号であり、そのままスイッチＳＷ
１およびＳＷ２に与えられ、トラッキングオンの場合は
これらスイッチを閉じさせ、またトラッキングオフの場
合はこれらスイッチを開かせる。そしてスイッチＳＷ１
が閉じると抵抗Ｒ５がコンパレータＣＭＰの非反転入力
端子と出力端子との間に接続され、これによりこれら端
子間の信号帰還量が増す。またスイッチＳＷ２が閉じる
と抵抗Ｒ８とＲ９との相互接続点がスイッチＳＷ２を介
して接地されるから、コンパレータＣＭＰの非反転入力
端子は入力端子ＩＮ３から抵抗Ｒ９を介して与えられる
方向制御信号の影響を受けなくなる。
【００１５】入力端子ＩＮ３に与えられる方向制御信号
はオンオフ信号であり、そのままスイッチＳＷ３に与え
られ、正方向の場合はスイッチＳＷ３を開放させ、負方
向の場合はスイッチＳＷ３を閉じさせる。また、この方
向制御信号はエクスクルーシブ・オア回路ＥＸＯＲの一
方の入力端子に与えられ、他方の入力端子に与えられる
コンパレータＣＭＰからの信号との論理的照合を行い、
トラック横断検出信号の形成に用いられる。
はオンオフ信号であり、そのままスイッチＳＷ３に与え
られ、正方向の場合はスイッチＳＷ３を開放させ、負方
向の場合はスイッチＳＷ３を閉じさせる。また、この方
向制御信号はエクスクルーシブ・オア回路ＥＸＯＲの一
方の入力端子に与えられ、他方の入力端子に与えられる
コンパレータＣＭＰからの信号との論理的照合を行い、
トラック横断検出信号の形成に用いられる。
【００１６】入力端子ＩＮ１から反転入力端子にトラッ
クエラー信号が与えられるコンパレータＣＭＰは、非反
転入力端子が抵抗Ｒ２を介して接地されており、かつ抵
抗Ｒ８およびＲ９を介して抵抗Ｒ１０とスイッチＳＷ３
との相互接続点に接続されている。スイッチＳＷ３は方
向制御信号のオンオフに応じて開閉するもので、正方向
制御であればスイッチＳＷ３が開放して正電源＋Ｖから
の正電圧が、また負方向制御であればスイッチＳＷ３が
閉成して負電源−Ｖからの負電圧が抵抗Ｒ８およびＲ９
を介してコンパレータＣＭＰの非反転入力端子に与えら
れる。
クエラー信号が与えられるコンパレータＣＭＰは、非反
転入力端子が抵抗Ｒ２を介して接地されており、かつ抵
抗Ｒ８およびＲ９を介して抵抗Ｒ１０とスイッチＳＷ３
との相互接続点に接続されている。スイッチＳＷ３は方
向制御信号のオンオフに応じて開閉するもので、正方向
制御であればスイッチＳＷ３が開放して正電源＋Ｖから
の正電圧が、また負方向制御であればスイッチＳＷ３が
閉成して負電源−Ｖからの負電圧が抵抗Ｒ８およびＲ９
を介してコンパレータＣＭＰの非反転入力端子に与えら
れる。
【００１７】そしてコンパレータＣＭＰの出力端子は、
抵抗Ｒ６を介して正電源＋Ｖに接続されており、また抵
抗Ｒ７およびコンデンサＣ３による積分回路を介してエ
クスクルーシブ・オア回路ＥＸＯＲの他方の入力端子に
与えられる。
抵抗Ｒ６を介して正電源＋Ｖに接続されており、また抵
抗Ｒ７およびコンデンサＣ３による積分回路を介してエ
クスクルーシブ・オア回路ＥＸＯＲの他方の入力端子に
与えられる。
【００１８】図２ないし図４は、図１の回路の各種動作
に伴う回路各部の波形を示したもので、図２は正方向ニ
アジャンプの場合、図３は負方向ニアジャンプの場合、
図４はファージャンプの場合をそれぞれ従来の回路の動
作と対比できる形で示している。そしてこれらの図にお
ける(a) はトラックエラー信号を、(b) はトラックエラ
ー信号をスライスするためスライス信号を、(c) は従来
のトラック横断検出信号を、(d) は出力端子ＯＵＴの信
号を、(e) はコンパレータＣＭＰの出力信号をそれぞれ
示している。
に伴う回路各部の波形を示したもので、図２は正方向ニ
アジャンプの場合、図３は負方向ニアジャンプの場合、
図４はファージャンプの場合をそれぞれ従来の回路の動
作と対比できる形で示している。そしてこれらの図にお
ける(a) はトラックエラー信号を、(b) はトラックエラ
ー信号をスライスするためスライス信号を、(c) は従来
のトラック横断検出信号を、(d) は出力端子ＯＵＴの信
号を、(e) はコンパレータＣＭＰの出力信号をそれぞれ
示している。
【００１９】３つの動作モードつまり正方向ニアジャン
プ、逆方向ニアジャンプおよびファージャンプは、スイ
ッチＳＷ１ないしＳＷ３のオンオフ切り替えにより選択
される。 正方向ニアジャンプのモードとするには、ス
イッチＳＷ１、ＳＷ２およびＳＷ３を全てオフにし、逆
方向ニアジャンプのモードとするにはスイッチＳＷ１お
よびＳＷ２をオフとしスイッチＳＷ３をオンとする。こ
れら二つのモードではトラッキング制御を行い、光ヘッ
ドを正確にトラック上に位置合わせする。そして、ファ
ージャンプのモードとするにはスイッチＳＷ１およびＳ
Ｗ２をオンとする（スイッチＳＷ３はオン、オフいづれ
でもよい。）。ファージャンプでは光ヘッドが何本のト
ラックを飛び越したかが分かればよく、正確にトラック
上の位置であるか否かは問題としない。
プ、逆方向ニアジャンプおよびファージャンプは、スイ
ッチＳＷ１ないしＳＷ３のオンオフ切り替えにより選択
される。 正方向ニアジャンプのモードとするには、ス
イッチＳＷ１、ＳＷ２およびＳＷ３を全てオフにし、逆
方向ニアジャンプのモードとするにはスイッチＳＷ１お
よびＳＷ２をオフとしスイッチＳＷ３をオンとする。こ
れら二つのモードではトラッキング制御を行い、光ヘッ
ドを正確にトラック上に位置合わせする。そして、ファ
ージャンプのモードとするにはスイッチＳＷ１およびＳ
Ｗ２をオンとする（スイッチＳＷ３はオン、オフいづれ
でもよい。）。ファージャンプでは光ヘッドが何本のト
ラックを飛び越したかが分かればよく、正確にトラック
上の位置であるか否かは問題としない。
【００２０】正方向ニアジャンプ 正方向ニアジャンプでは、全てのスイッチＳＷ１−ＳＷ
３が開放しているから、コンパレータＣＭＰの非反転入
力端子と出力端子との間の帰還要素としては、第１の要
素である抵抗Ｒ３と第２の要素である抵抗Ｒ４とコンデ
ンサＣ２との直列回路が挿入されており、また非反転入
力端子は抵抗Ｒ８−Ｒ１０により正電源＋Ｖに接続され
ている。したがってコンパレータＣＭＰの非反転入力端
子の電位すなわちスライスレベルは、概ね抵抗Ｒ２、Ｒ
８、Ｒ９およびＲ１０の直列回路による電圧＋Ｖの分圧
値であり、図２(b) に示すように正の値Ｖｓ１である。
３が開放しているから、コンパレータＣＭＰの非反転入
力端子と出力端子との間の帰還要素としては、第１の要
素である抵抗Ｒ３と第２の要素である抵抗Ｒ４とコンデ
ンサＣ２との直列回路が挿入されており、また非反転入
力端子は抵抗Ｒ８−Ｒ１０により正電源＋Ｖに接続され
ている。したがってコンパレータＣＭＰの非反転入力端
子の電位すなわちスライスレベルは、概ね抵抗Ｒ２、Ｒ
８、Ｒ９およびＲ１０の直列回路による電圧＋Ｖの分圧
値であり、図２(b) に示すように正の値Ｖｓ１である。
【００２１】入力端子ＩＮ１からのトラックエラー信号
は、この正の高い電圧によってレベル判定される。した
がってコンパレータＣＭＰの出力信号は図２(e) に示す
きれいな矩形波となる。図２(d) に示すように、出力端
子ＯＵＴの信号波形もこれと同じである。
は、この正の高い電圧によってレベル判定される。した
がってコンパレータＣＭＰの出力信号は図２(e) に示す
きれいな矩形波となる。図２(d) に示すように、出力端
子ＯＵＴの信号波形もこれと同じである。
【００２２】そして、図２(e) および(d) に示す波形を
図２(c) に示す従来のトラック横断検出信号と比較する
と、明確な差異がある。すなわち、図２(d) の波形では
図２(a) における零レベル近辺での信号の乱れ部分Ａに
応じたパルス状信号Ｃ、および図２(a) におけるショル
ダＢに応じた持続時間の短い矩形波Ｄが消失してこれら
を包含した矩形波信号となっている。
図２(c) に示す従来のトラック横断検出信号と比較する
と、明確な差異がある。すなわち、図２(d) の波形では
図２(a) における零レベル近辺での信号の乱れ部分Ａに
応じたパルス状信号Ｃ、および図２(a) におけるショル
ダＢに応じた持続時間の短い矩形波Ｄが消失してこれら
を包含した矩形波信号となっている。
【００２３】この図２(d) の矩形波信号における負方向
への立ち下がり点Ｐｏが情報の書込み位置であり、これ
を正確に検出するように回路定数を選択してスライスレ
ベルの設定を行う。
への立ち下がり点Ｐｏが情報の書込み位置であり、これ
を正確に検出するように回路定数を選択してスライスレ
ベルの設定を行う。
【００２４】負方向ニアジャンプ 負方向ニアジャンプでは、スイッチＳＷ１およびＳＷ２
がオフでスイッチＳＷ３がオンである。このため正方向
ニアジャンプの場合に比べると、コンパレータＣＭＰの
非反転入力端子に対してスイッチＳＷ３、抵抗Ｒ８およ
びＲ９を介して負電源−Ｖが与えられる点が相違する。
このためコンパレータＣＭＰのスライスレベルが負の値
Ｖｓ２となる。したがってトラックエラー信号はこのス
ライスレベルでレベル判定され、図３(e) で示すような
矩形波信号になる。図３(d) に示すように、出力端子Ｏ
ＵＴの信号も同じ信号波形となる。
がオフでスイッチＳＷ３がオンである。このため正方向
ニアジャンプの場合に比べると、コンパレータＣＭＰの
非反転入力端子に対してスイッチＳＷ３、抵抗Ｒ８およ
びＲ９を介して負電源−Ｖが与えられる点が相違する。
このためコンパレータＣＭＰのスライスレベルが負の値
Ｖｓ２となる。したがってトラックエラー信号はこのス
ライスレベルでレベル判定され、図３(e) で示すような
矩形波信号になる。図３(d) に示すように、出力端子Ｏ
ＵＴの信号も同じ信号波形となる。
【００２５】そして、図２における正方向ニアジャンプ
の場合と同様に、図３(d) の波形では図３(a) における
零レベル近辺での信号の乱れ部分Ａに応じたパルス状信
号Ｃ、および図３(a) におけるショルダＢに応じた持続
時間の短い矩形波Ｄが消失してこれらを包含した矩形波
信号となっている。
の場合と同様に、図３(d) の波形では図３(a) における
零レベル近辺での信号の乱れ部分Ａに応じたパルス状信
号Ｃ、および図３(a) におけるショルダＢに応じた持続
時間の短い矩形波Ｄが消失してこれらを包含した矩形波
信号となっている。
【００２６】この図３(d) の矩形波信号における正方向
への立ち上がり点Ｐｏが情報の書込み位置であり、これ
を正確に検出するように回路定数を選択してスライスレ
ベルの設定を行う。
への立ち上がり点Ｐｏが情報の書込み位置であり、これ
を正確に検出するように回路定数を選択してスライスレ
ベルの設定を行う。
【００２７】ファージャンプ ファージャンプでは、スイッチＳＷ１およびスイッチＳ
Ｗ２がオンであるから、コンパレータＣＭＰの帰還要素
は第１ないし第３の全ての要素が総合されたものとな
り、非反転入力端子と出力端子との間の帰還量が大きく
なる。そして、ニアジャンプの場合と異なり、コンパレ
ータＣＭＰは抵抗Ｒ８およびＲ９を介して与えられる電
圧がないから、その出力端子の信号の変化に対応して非
反転入力端子の電位が変化する。
Ｗ２がオンであるから、コンパレータＣＭＰの帰還要素
は第１ないし第３の全ての要素が総合されたものとな
り、非反転入力端子と出力端子との間の帰還量が大きく
なる。そして、ニアジャンプの場合と異なり、コンパレ
ータＣＭＰは抵抗Ｒ８およびＲ９を介して与えられる電
圧がないから、その出力端子の信号の変化に対応して非
反転入力端子の電位が変化する。
【００２８】したがって、スライスレベルは図４(b) に
示すように、図２(b) のスライスレベルＶｓ１、図３
(b) のスライスレベルＶｓ２に対応した正、負一つづつ
合わせて二つのレベルＶｓ１´、Ｖｓ２´を有する。こ
のスライスレベルによるトラックエラー信号のレベル判
定により図４(e) に示すような矩形波信号が得られ、出
力端子ＯＵＴにも図４(d) に示す矩形波信号が得られ
る。
示すように、図２(b) のスライスレベルＶｓ１、図３
(b) のスライスレベルＶｓ２に対応した正、負一つづつ
合わせて二つのレベルＶｓ１´、Ｖｓ２´を有する。こ
のスライスレベルによるトラックエラー信号のレベル判
定により図４(e) に示すような矩形波信号が得られ、出
力端子ＯＵＴにも図４(d) に示す矩形波信号が得られ
る。
【００２９】そして、図２、図３におけるニアジャンプ
の場合と同様に、図４(d) の波形では図４(a) における
零レベル近辺での信号の乱れ部分Ａに応じたパルス状信
号Ｃ、および図４(a) におけるショルダＢに応じた持続
時間の短い矩形波Ｄが消失してこれらを包含した矩形波
信号となっている。
の場合と同様に、図４(d) の波形では図４(a) における
零レベル近辺での信号の乱れ部分Ａに応じたパルス状信
号Ｃ、および図４(a) におけるショルダＢに応じた持続
時間の短い矩形波Ｄが消失してこれらを包含した矩形波
信号となっている。
【００３０】この図４(d) の矩形波信号は、ニアジャン
プの場合の矩形波信号におけるような、負への立ち下が
り点または正方向への立上がり点Ｐｏほどのトラックの
位置に関する正確さは有しないが、ファージャンプは大
まかなジャンプ制御で足り、しかも続いてニアジャンプ
が行われるからなんら問題がない。
プの場合の矩形波信号におけるような、負への立ち下が
り点または正方向への立上がり点Ｐｏほどのトラックの
位置に関する正確さは有しないが、ファージャンプは大
まかなジャンプ制御で足り、しかも続いてニアジャンプ
が行われるからなんら問題がない。
【００３１】上述のように、ファージャンプの場合およ
びニアジャンプの場合のいづれについてもトラックエラ
ー信号に応じてトラックエラー信号に含まれる誤差原因
に左右されないトラック横断検出信号が得られる。
びニアジャンプの場合のいづれについてもトラックエラ
ー信号に応じてトラックエラー信号に含まれる誤差原因
に左右されないトラック横断検出信号が得られる。
【図１】本発明の一実施例の回路構成を示した回路図。
【図２】図１の回路の正方向ニアジャンプ動作に伴う回
路各部の信号波形図。
路各部の信号波形図。
【図３】図１の回路の負方向ニアジャンプ動作に伴う回
路各部の信号波形図。
路各部の信号波形図。
【図４】図１の回路のファージャンプ動作に伴う回路各
部の信号波形図。
部の信号波形図。
Ａ トラックエラー信号の乱れ Ｂ ショルダ Ｃ パルス状信号 Ｄ 持続時間の短い矩形波信号 ＣＭＰ コンパレータ ＥＸＯＲ エクスクルーシブ・オア回路 Ｒ 抵抗 ＳＷ スイッチ Ｖｓ スライスレベル Ｐｏ トラック横断検出点
Claims (2)
- 【請求項１】光情報記録媒体のトラックを光ヘッドが横
断したことに応じて正負極性が変化するトラックエラー
信号を発生する信号発生手段と、 反転入力端子、非反転入力端子および出力端子を有し、
前記非反転入力端子と出力端子との間に帰還要素が接続
されてなるコンパレータであって、前記反転入力端子に
前記トラックエラー信号が与えられると前記非反転入力
端子の電位に応じてレベル判定し、判定結果を前記出力
端子に生じるコンパレータと、 前記光ヘッドに前記トラックを追従させるためのトラッ
キング制御信号が与えられたときは前記非反転入力端子
と前記出力端子との間の帰還要素を帰還量が大きくなる
ように変えて前記非反転入力端子の電位を固定化し、前
記トラッキング制御信号がないときは前記帰還要素を帰
還量が小さくなるように変えると共に、前記光ヘッドの
移動方向を制御するための方向制御信号に応じて前記非
反転入力端子の電位を変動させる電位制御回路と、 前記コンパレータの判定結果と前記方向制御信号とに基
いてトラック横断検出信号を出力する出力回路とをそな
え、 前記トラックエラー信号に基きトラック横断検出信号を
形成するようにした光情報記録媒体のトラック横断検出
信号形成回路。 - 【請求項２】請求項１の回路において、 前記出力回路はエクスクルーシブ・オア回路である光情
報記録媒体のトラック横断検出信号形成回路。
Priority Applications (11)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26228391A JP2925807B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 光情報記録媒体のトラック横断検出信号形成回路 |
| US07/957,407 US5309417A (en) | 1991-10-09 | 1992-10-06 | Information recording/reproducing apparatus for optical information recording medium |
| CA002080057A CA2080057C (en) | 1991-10-09 | 1992-10-07 | Information recording/reproducing apparatus for optical information recording medium |
| EP97114960A EP0813190B1 (en) | 1991-10-09 | 1992-10-08 | Jump controller for an optical information recording and reproducing apparatus |
| DE69224693T DE69224693T2 (de) | 1991-10-09 | 1992-10-08 | Informationsaufzeichnungswiedergabegerät für optisches Informationsaufzeichnungsmedium |
| DE69232506T DE69232506T2 (de) | 1991-10-09 | 1992-10-08 | Spursprungregler eines optischen Informationsaufzeichnungs- und -wiedergabegeräts |
| EP97114961A EP0813191B1 (en) | 1991-10-09 | 1992-10-08 | Circuit for generating a track traverse detecting signal in an information recording and reproducing apparatus for an optical information recording medium |
| EP92117178A EP0536737B1 (en) | 1991-10-09 | 1992-10-08 | Information recording/reproducing apparatus for optical information recording medium |
| DE69230571T DE69230571T2 (de) | 1991-10-09 | 1992-10-08 | Schaltung zur Erzeugung eines Spurübergangsdetektionssignals in einem Informationsaufzeichnungs- und -wiedergabegerät für ein optisches Informationsaufzeichnungsmedium |
| US08/179,484 US5477513A (en) | 1991-10-09 | 1994-01-10 | Information recording/reproducing apparatus for optical information recording medium using reference levels to control track jumps |
| US08/479,951 US5581527A (en) | 1991-10-09 | 1995-06-07 | Information recording/reproducing apparatus for optical information recording medium using a track traverse detecting signal |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26228391A JP2925807B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 光情報記録媒体のトラック横断検出信号形成回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05101407A JPH05101407A (ja) | 1993-04-23 |
| JP2925807B2 true JP2925807B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=17373641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26228391A Expired - Lifetime JP2925807B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 光情報記録媒体のトラック横断検出信号形成回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2925807B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2934684B2 (ja) * | 1993-09-10 | 1999-08-16 | 株式会社日本コンラックス | 光学式情報記録再生システム及び該システムにおけるトラッキング制御装置 |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP26228391A patent/JP2925807B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05101407A (ja) | 1993-04-23 |
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