JPH06103591A - 光ディスク装置用信号検出回路 - Google Patents

光ディスク装置用信号検出回路

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JPH06103591A
JPH06103591A JP27652792A JP27652792A JPH06103591A JP H06103591 A JPH06103591 A JP H06103591A JP 27652792 A JP27652792 A JP 27652792A JP 27652792 A JP27652792 A JP 27652792A JP H06103591 A JPH06103591 A JP H06103591A
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JP
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signal
circuit
peak hold
switch
coupling
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JP27652792A
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English (en)
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Taizo Kusano
泰三 草野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CCS方式トラックフォーマットにおけるセ
クターマーク信号の検出回路を簡単に構成する。 【構成】 メディアからの光量和信号をピークホールド
すると共に、ホールド状態を保持するスイッチを有する
ピークホールド回路と、ピークホールド回路の出力を分
圧する回路と、分圧回路の出力をスライスレベルとする
コンパレータ、とを備え、光量和信号をコンパレータの
入力とし、メディアのデータエリアにおいて、ピークホ
ールド回路のスイッチをオフにしてホールド状態とす
る。 【効果】 記録/消去による影響を受けず、正確なセク
ターマーク信号の検出が可能な回路が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CCS方式光ディス
ク装置の信号検出回路に係り、特に、ピークホールド回
路を使用した補正トラッククロス信号検出方式を改良し
て、CCS方式のトラックフォーマットにおけるセクタ
ーマーク信号を検出する検出回路が、簡単に構成できる
ようにした光ディスク装置用信号検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置や光磁気ディスク装置そ
の他各種の光学的に情報の記録/再生を行う装置におい
ては、メディア上のトラックの所望の位置へシークし
て、情報の記録/再生を行ったり、フォーカスサーボ制
御等を行っている。この場合に、通常は、光スポットが
メディア上のトラックを横切るときに発生するメディア
反射光量の変動を検出し、トラッククロス信号を生成し
て、シーク動作やフォーカスサーボ制御等を行う。
【0003】フォーカス状態で光スポットがメディア上
のトラックを横切るときに発生するメディア反射光量の
変動信号は、トラッククロス信号と呼ばれる。このトラ
ッククロス信号と、トラッキング信号とは、90°位相
のズレた信号になる。
【0004】図12は、メディア上の光スポットの動き
に対応するトラッキング信号とトラッククロス信号の変
化状態の一例を示す図である。図の波形で、Aはメディ
アのトラック、Bはトラッキング信号、Cはトラックク
ロス信号を示す。
【0005】メディアが回転されると、この図12のA
に示すように、光スポットがメディア上を矢印方向へ移
動し、図12のBに示すように、トラッキング信号が発
生される。また、このトラッキング信号と90°位相の
ズレたトラッククロス信号も検出される。トラッククロ
ス信号は、図12のCに示すように、反射光量が最小の
グルーブセンターで最小となり、反射光量が最大のトラ
ックセンターで最大になる。
【0006】しかしながら、このトラッククロス信号
は、反射光量に相当する信号であるから、プリフォーマ
ット上を光スポットが通過する場合に、その影響を受け
て歪んでしまう、という問題がある。このような問題を
解決する一つの方法として、ピークホールド回路を用い
て歪を補正(エンベロープ補正)する補正トラッククロ
ス信号検出方式が提案されている(三菱電機、「 90mm
Track Crossing Signal Proposal Discussion 」、TS
G5−3、1990.1.9発行)。
【0007】この方式によれば、プリフォーマットエリ
アでも、正確なトラッククロス信号を再生することがで
きる。すなわち、この補正トラッククロス信号検出方式
は、プリフォーマットによるメディア反射光量の変動の
影響を除去する方式として、有効な方式である。しか
し、そのために使用する回路等については、まだ余り知
られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明では、ピーク
ホールド回路を用いた補正トラッククロス信号検出方式
を前提にして、CCS方式トラックフォーマットにおけ
るセクターマーク信号を検出する回路を簡単に構成する
手段を提供することを第1の目的とする。また、アナロ
グ補正トラッククロス信号からデジタルトラッククロス
信号を簡単に生成することができる回路を提供すること
を第2の目的とする。
【0009】さらに、CCS方式標準化トラックフォー
マットの構成上、セクターマーク信号を検出する回路で
問題と考えられるデータエリアでの記録/消去パワーに
よる不要大反射受光量による影響や、デジタルトラック
クロス信号を生成する回路で問題になると考えられるO
DFエリアでの鏡面全反射による大受光量の影響を除去
する手段を提供することを第3の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明では、第1に、
CCS方式光ディスク装置の信号検出回路において、メ
ディアから反射されて検出される光量和信号をピークホ
ールドすると共に、ホールド状態を保持するためのスイ
ッチを有するピークホールド回路と、該ピークホールド
回路の出力を分圧する分圧回路と、該分圧回路の出力を
スライスレベルとするコンパレータ、とを備え、前記光
量和信号を前記コンパレータの入力とし、メディアのデ
ータエリアにおいて、前記ピークホールド回路のスイッ
チをオフにしてホールド状態とするように構成してい
る。
【0011】第2に、CCS方式光ディスク装置の信号
検出回路において、メディアから反射されて検出される
光量和信号をピークホールドするピークホールド回路
と、該ピークホールド回路の出力をAC結合するAC結
合回路と、該AC結合回路の出力をAC結合の基準電圧
でスライスするコンパレータ、とを備えた構成である。
【0012】第3に、上記第2の信号検出回路におい
て、光ディスク装置のシーク加速度をα、メディアのト
ラックピッチをTpとしたとき、AC結合の時定数を、
√(Tp/8α)〜√(Tp/2α)とするように構成
している。
【0013】第4に、上記第2の信号検出回路におい
て、ピークホールド回路にホールド状態を保持するため
のスイッチを備え、メディアのODFエリアにおいて、
前記スイッチをオフにしてホールド状態とするように構
成している。
【0014】
【作用】この発明では、第1に、CCS方式トラックフ
ォーマットにおけるセクターマーク信号を検出する回路
を、スイッチを有するピークホールド回路と、その出力
を分圧する分圧回路と、その出力をスライスレベルとす
るコンパレータ、とで構成すると共に、光量和信号をコ
ンパレータの入力とし、メディアのデータエリアにおい
て、ピークホールド回路のスイッチをオフにしてホール
ド状態とすることにより、記録/消去動作による影響を
受けない正確なセクターマーク信号が検出できるように
している(請求項1の発明)。
【0015】セクターマーク信号は、セクターの先頭で
あることを示す信号で、再生/記録/消去のいずれの動
作でも、検出しなければならない信号である。その理由
は、データエリアでは、光源のレーザダイオードを、記
録/消去に応じた大パワーで発光させるが、セクターマ
ーク・エリアを含むプリフォーマット部では、再生パワ
ーで発光させる必要があるからである。
【0016】第2に、アナログ補正トラッククロス信号
からデジタルトラッククロス信号を簡単に生成すること
ができる回路を、ピークホールド回路と、その出力をA
C結合するAC結合回路と、その出力をAC結合の基準
電圧でスライスするコンパレータ、とで構成している
(請求項2の発明)。
【0017】トラッククロス信号は、精密シークを行う
際に使用される。すなわち、トラッキング信号を二値化
した信号だけでは、半トラック毎のタイミングを検出す
ることはできないが、90°位相をズラしたトラックク
ロス信号を二値化した信号を併用することによって、1
/4トラック毎のタイミング信号を得ることが可能にな
り、高精度の位置決め制御を行うことができる。なお、
このトラッククロス信号は、シーク時に使用するので、
再生パワー時にのみ検出すればよい。
【0018】第3に、このような構成のトラッククロス
信号の検出回路において、光ディスク装置のシーク加速
度をα、メディアのトラックピッチをTpとしたとき、
AC結合の時定数を、√(Tp/8α)〜√(Tp/2
α)のように設定する(請求項3の発明)。AC結合の
時定数を、このように設定することによって、シーク動
作の開始・終了直前においても、タイミングずれの少な
いトラッククロス・パルス信号が得られる。
【0019】第4に、請求項2の信号検出回路におい
て、ピークホールド回路にホールド状態を保持するため
のスイッチを設け、メディアのODFエリア(鏡面のエ
リア)において、スイッチをオフにしてホールド状態と
する(請求項4の発明)。このように構成することによ
って、鏡面全反射による影響を受けない正確なトラック
クロス・パルス信号が得られる。
【0020】
【実施例1】次に、この発明の光ディスク装置用信号検
出回路について、図面を参照しながら、その実施例を詳
細に説明する。この実施例は、請求項1の発明に対応し
ており、光量和信号をピークホールドするピークホール
ド回路と、このピークホールド回路の出力を分圧する分
圧回路と、先の光量和信号を分圧回路の出力でスライス
するコンパレータとによって、セクターマーク信号(S
M信号)のパルス検出回路を構成すると共に、ピークホ
ールド回路を、メディアのデータエリアでホールド状態
とする点に特徴を有している。
【0021】図1は、この発明の光ディスク装置用信号
検出回路について、その要部構成の一実施例を示す機能
ブロック図である。図において、1はピークホールド回
路、2は分圧回路、3はコンパレータ、R1とR2は抵
抗器を示し、また、aは光量和信号、bはピークホール
ド信号、cは分圧回路2の出力信号(分圧信号)、SM
はセクターマーク信号、STは補正トラッククロス信号
を示す。
【0022】図2は、ピークホールド回路の一実施例を
示す機能ブロック図である。図において、U1はオペア
ンプ、U2はバッファアンプ、Dはダイオード、C1は
コンデンサ、R3とR4は抵抗器を示し、Viは入力電
圧、VcはコンデンサC1のチャージ電圧を示す。
【0023】この図2に示すピークホールド回路は、第
2の実施例(請求項2と請求項3の発明)で使用する回
路であるが、この実施例(請求項1の発明)の効果を説
明するために、便宜的上、ここで説明する。したがっ
て、この実施例のハード構成は、図1の信号検出回路
で、後出の図4に示すスイッチ機能付きのピークホール
ド回路を使用する回路である。
【0024】図1に示すように、入力された光量和信号
aを、ピークホールド回路1へ与えてピークホールドを
行い、ピークホールド信号bを発生させる。このピーク
ホールド回路1は、例えば、図2に示すような構成の回
路を使用する。
【0025】この図2のピークホールド回路は、オペア
ンプU1、ダイオードD、抵抗器R3,R4、コンデン
サC1、およびバッファアンプU2から構成される。そ
の動作は、入力電圧Viが、コンデンサC1のチャージ
電圧Vcより大である間は、時定数T(chg)=R3・C
1で、コンデンサC1に電荷がチャージされて、チャー
ジ電圧Vcが上昇する。
【0026】逆に、入力電圧Viが、コンデンサC1の
チャージ電圧Vcより小になると、ダイオードDによっ
て逆方向には電流が流れず、チャージ電圧Vcはホール
ドされる。なお、この図2では、コンデンサC1と並列
に抵抗器R4を接続することによって、常時、時定数T
(dischg)=R4・C1で、電荷をディスチャージさせて
いる。
【0027】この図2では、時定数T(chg)は、プリフ
ォーマットによる変動分(高速変動分)に充分に追従で
きる程度に、また、時定数T(dischg)は、シークにより
発生するトラッククロス信号の変動分(低速変動分)に
充分に追従できる程度に、それぞれ設定する。すでに述
べたように、この発明の信号検出回路では、第2の実施
例で、この図2に示すようなピークホールド回路を使用
する。
【0028】図3は、図1に示したこの発明の信号検出
回路の動作を説明するためのタイムチャートで、Aはメ
ディアのトラック、Bは信号検出回路の出力信号、Cは
セクターマーク信号SMである。図の波形で、a〜cは
図1の符号位置に対応する信号を示す。
【0029】さて、図1に戻ると、ピークホールド回路
1から得られるピークホールド信号bを、抵抗器R1と
R2からなる分圧回路2によって、適当な値に分圧し、
分圧信号c(スライス電位)を生成する。この場合に
は、抵抗器R1とR2について、その抵抗値を適当に選
択すればよい。
【0030】この分圧信号cを、コンパレータ3の−入
力端子へ、また、先の光量和信号aを、+入力端子へ、
それぞれ入力することにより、セクターマーク信号SM
が得られる。CCS方式のISO規格(案)では、レー
ザダイオードの波長825nmにおいて、ランドレベル
/鏡面反射レベル≧0.7、セクターマーク信号SMの
振幅/鏡面反射レベル≧0.5となっているので、ピー
クホールド回路1の出力であるピークホールド信号b
を、3/4程度に分圧する分圧回路定数を設定すれば、
最適なスライスを行うことが可能である。
【0031】ところが、セクターマークエリアは、フォ
ーマット上、直前のデータエリアに近いので、以上の回
路手段だけでは、記録/消去を行う際に、鏡面反射レベ
ルの影響により、正確にセクターマーク信号SMが検出
できない場合が想定される。そこで、この発明の信号検
出回路では、スイッチ付きのピークホールド回路1を使
用する。
【0032】図4は、ピークホールド回路の一実施例を
示す機能ブロック図である。図における符号は図2と同
様であり、また、SWはスイッチ、dはオペアンプU1
の+端子入力信号、eはスイッチ切換え制御信号、fは
バッファアンプU2の出力信号を示す。
【0033】この図4に示すピークホールド回路は、ス
イッチSWが、抵抗器R4とコンデンサC1との間に設
けられている点を除けば、先の図2と同様である。図1
の信号検出回路で、この図4のようなスイッチ付きのピ
ークホールド回路1を使用し、トラックフォーマット上
のデータエリアにおいて、付加されたスイッチSWをオ
フ状態にする。
【0034】この状態においては、入力側から電荷がチ
ャージされることはないので、ホールド状態になってい
る。したがって、データエリアにおいて、記録/再生が
行われても、その影響を受けずに、ランドホールドする
ことが可能となり、正確にセクターマーク信号SMをス
ライスすることができる。
【0035】図5は、図4に示したスイッチ付きのピー
クホールド回路を使用してデータエリアで記録動作を行
った場合について、その動作を説明するためのタイミン
グチャートで、(1) はこの発明によるスイッチ付きの場
合、(2) はスイッチがない場合を示す図である。この図
5(1) で、Aはメディアのトラック、Bは信号検出回路
の出力信号、Cはセクターマーク信号SMを示し、各波
形で、d〜fは図4の符号位置に対応する信号、また、
図5(2) は信号検出回路の出力信号を示し、その波形
で、f′はスイッチ機能を有しない場合の図4の符号f
に対応する信号を示している。
【0036】この発明による信号検出回路では、スイッ
チ付きの場合、スイッチSWをオフ状態にする。すなわ
ち、この図5(1) のCに示すように、ライト動作中に、
トラックフォーマットのデータエリア(Data)では、ス
イッチ切換え制御信号eを“H”レベルで与えて、スイ
ッチSWをオフ状態に保持する。
【0037】したがって、実線で示す入力信号dが、オ
ペアンプU1の+端子へ与えられても、データエリア
(Data)では、バッファアンプU2からは、図5(1) の
Bにfで示すように、ほぼ一定レベルの出力信号fが出
力される。このように、データエリア(Data)で、スイ
ッチSWをオフ状態にすることによって、ランドホール
ドすることが可能になり、正確にセクターマーク信号S
Mを検出することができる。
【0038】次のバッファエリア(Buffer)では、図5
(1) のCに示すように、スイッチ切換え制御信号eが
“L”レベルになり、スイッチSWがオン状態になる。
バッファエリア(Buffer)では、入力信号dは、ほぼ
“0”のパルスと同じレベルであり、出力信号fは、デ
ィスチャージされる分だけ、ゆるやかに低下される。
【0039】次のセクターマークエリア(SM)では、
入力信号dは、最初にスライス電位以下となり、その
後、“0”のパルスとほぼ同じレベルになる。したがっ
て、セクターマーク信号を、その先頭で、正確に検出す
ることができる。
【0040】これに対して、先の図2のようにスイッチ
機能を有しない場合には、図5(2)にf′で示すような
ピークホールド信号が、ピークホールド回路1から出力
される。このような波形では、ピークホールド信号f′
と、スライス電位とが変動するので、特にその先頭部分
のセクターマークエリア(SM)で、セクターマーク信
号を正確に検出することはできない。
【0041】以上のように、この発明の信号検出回路
は、光量和信号をピークホールドするピークホールド回
路(1)と、このピークホールド回路の出力を分圧する
分圧回路(2)と、先の光量和信号を分圧回路(2)の
出力でスライスするコンパレータ(3)とによって、セ
クターマーク信号のパルス検出回路を構成すると共に、
ピークホールド回路(1)を、メディアのデータエリア
でホールド状態とするようにしている。したがって、こ
の発明によれば、データエリアでは、スイッチSWがオ
フ状態にされ、ピークホールド信号bがホールドされる
ので、記録/消去の影響を受けず、セクターマークエリ
ア(SM)の先頭から、正確にセクターマーク信号SM
を検出することができる。
【0042】
【実施例2】次に、この発明の光ディスク装置用信号検
出回路について、第2の実施例を説明する。この実施例
は、請求項2と請求項3の発明に対応している。
【0043】この第2の実施例では、光量和信号をピー
クホールドするピークホールド回路と、その出力をAC
結合するAC結合回路と、コンパレータとの3つの回路
のみで、トラッククロス・パルス信号の検出が可能な回
路を構成(請求項2の発明)し、また、この回路におい
て、光ディスク装置のシーク加速度およびトラックピッ
チに対応したAC結合の時定数を決定することにより、
シーク動作の開始・終了直前においても、タイミングず
れの少ないトラッククロス・パルス信号が得られるよう
にした(請求項3の発明)点に特徴を有している。
【0044】図6は、この発明の信号検出回路につい
て、その要部構成の第2の実施例を示す機能ブロック図
である。図において、11はピークホールド回路、12
はAC結合回路、13はコンパレータ、R5は抵抗器、
C2はコンデンサ、また、は光量和信号、はピーク
ホールド回路11から出力される補正信号、はAC結
合された信号、はコンパレータ13から出力されるト
ラッククロス・パルス信号、Vref は基準電位を示す。
【0045】この第2の実施例では、ピークホールド回
路11として、先の図2に示したスイッチ機能を有しな
い回路を使用する。AC結合回路12は、コンデンサC
2と抵抗器R5とから構成される。
【0046】図7は、図6に示したこの発明の信号検出
回路の動作を説明するためのタイムチャートである。図
の波形で、Aはメディアのトラック、Bはピークホール
ド回路11の出力信号、CはAC結合回路12の出力信
号、Dはコンパレータ13の出力信号を示し、各波形の
〜は図6の符号位置に対応する信号を示す。
【0047】まず、シーク時に得られる光量和信号
を、ピークホールド回路11へ与えて補正し、図7のB
にで示すように、補正信号を出力させる。この補正
信号を、適当なAC結合時定数(T=C2・R5)を
有する基準電位Vref (グランド電位でもよい)のAC
結合回路12へ出力して、図7のCにで示すような、
AC結合された信号を生成する。
【0048】このAC結合された信号を、コンパレー
タ13の+端子へ入力し、スライスレベルVref (グラ
ンド電位でもよい)でスライスすることによって、図7
のDにで示すように、トラッキング信号のゼロクロス
パルス信号とほぼ90°位相がズレたトラッククロス・
パルス信号が得られる(請求項2の発明)。ところ
で、光ディスク装置の制御において、特にトラッククロ
ス・パルス信号を必要とするのは、シーク終了直前の
精密位置決めを行う時点である。
【0049】この発明の実施例(請求項3の発明)で
は、この時点で、正確なタイミングのトラッククロス・
パルス信号(図7のD)が得られるように、シーク加
速度に最適なAC結合時定数を選択する。ここで、シー
ク加速度α=30m/S2 ,トラックピッチTp=1.
6μmにおけるトラッククロス・パルス信号に対して、
AC結合時定数を変化させた場合のシミュレーション結
果の一例を説明する。
【0050】図8から図10は、この発明の第2の実施
例において、シーク加速度α=30m/S2 ,トラック
ピッチTp=1.6μmにおけるトラッククロス・パル
ス信号に対して、AC結合時定数を変化させた場合のシ
ミュレーション結果の一例を示す図で、図8はAC結合
時定数T=30μsec 、図9はT=130μsec 、図1
0はT=200μsec の場合を示す図である。
【0051】まず、図8は、AC結合時定数T=30μ
sec の場合であるが、低速シーク時の振幅低下および位
相進みによるタイミングのズレが大きい。また、図10
は、T=200μsec の場合で、低速シーク時にAC結
合が選定されていないためにタイミングのズレが大き
い。
【0052】図9は、T=130μsec に設定した場合
で、良好にAC結合されてタイミングのズレがほとんど
ない。これらの各図から明らかなように、AC結合時定
数T=130μsec に設定した図9の場合が、最も良好
であることが解明された。
【0053】なお、図8から図10では、加速時につい
てのみ示しているが、減速時においても、全く同様であ
る。このようなシミュレーション結果から、シーク開始
時(もしくはシーク終了の直前)の1/16〜1/4ト
ラック分に要するシーク時間を、時定数Tとして設定す
るのが最適であることが分る。
【0054】そして、これらのシミュレーション条件で
は、時定数Tが、約82μsec から163μsec のとき
(図9では、T=130μsec )、良好な結果が得られ
ることが判明した。この関係を、式で示せば、 (1/16)Tp≦(1/2)α・T≦(1/4)Tp …… (1) である。
【0055】ここで、(1/2)α・Tは、初速度0,
加速度αのとき、時間Tの間に進む距離である。この式
(1) から、時間Tを求めれば、 T=(Tp/8α)〜√(Tp/2α) …… (2) が得られる。以上が、請求項3の発明の実施例である。
【0056】
【実施例3】次に、この発明の光ディスク装置用信号検
出回路について、第3の実施例を説明する。この実施例
は、請求項4の発明に対応している。
【0057】先の請求項2の発明では、信号検出回路に
おいて、メディアの鏡面(ODF)のエリアでピークホ
ールド回路をホールド状態とし、記録/再生による影響
を受けない正確なトラッククロス・パルス信号を検出す
ることができるようにしている。この第3の実施例で
は、先の請求項2の発明の信号検出回路において、トラ
ックフォーマット上のODFエリア(鏡面のエリア)
で、スイッチをオフ状態とすることにより、鏡面全反射
による影響を受けないようにして、正確なトラッククロ
ス・パルス信号が得られるようにした点に特徴を有して
いる。
【0058】この第3の実施例でも、ハード構成は、先
の第1の実施例と同様に、図4のスイッチ機能付きのピ
ークホールド回路を使用する。具体的な動作は、次の図
11のタイミングチャートで説明する。
【0059】図11は、この発明の第3の実施例におい
て、スイッチ付きのピークホールド回路を使用してトラ
ックフォーマット上のODFエリアで信号検出動作を行
った場合について、その動作を説明するためのタイミン
グチャートで、(1) はこの発明によるスイッチ付きの場
合、(2) はスイッチがない場合を示す図である。この図
11(1) で、Aはメディアのトラック、Bは信号検出回
路の出力信号、Cはセクタマーク信号SM、Dはメディ
アのトラックを示し、各波形で、d〜fは図4の符号位
置に対応する信号、また、図11(2) は信号検出回路の
出力信号を示し、その波形で、f′はスイッチ機能を有
しない場合の図4の符号fに対応する信号を示してい
る。
【0060】この図11(1) のAに示すように、メディ
アのトラック上には、トラックフォーマットに従って、
グルーブとランドとを有するプリフォーマット部と、グ
ルーブが設けられていないODF(鏡面エリア)とが設
けられている。メディアが回転されると、スポットは、
例えば左上方から右下の方向へ矢印のように移動する。
【0061】そのため、図4に示したスイッチ機能付き
ピークホールド回路の場合には、図11(1) のBにdで
示すような入力信号dが、オペアンプU1の+端子へ与
えられることになる。ここで、図11(1) のCにeで示
すように、ODF(鏡面エリア)で“H”レベルになる
スイッチ切換え制御信号eを与えて、スイッチSWをオ
フ状態に保持する。
【0062】この場合には、図4のコンパレータ13か
ら、図11(1) のDにfで示すような、トラッククロス
・パルス信号fが発生される。これに対して、スイッチ
機能をもたないピークホールド回路、すなわち、従来の
ピークホールド回路の場合には、図11(2) にf′で示
すようなトラッククロス・パルス信号が得られる。
【0063】この図11(2) にf′で示したトラックク
ロス・パルス信号は、鏡面反射信号によって、そのエン
ベロープが乱されている。この図11(2) のf′と、先
の図11(1) のDに示したfとを対比すれば、図11
(1) のDに示したトラッククロス・パルス信号fの方
が、信号エンベロープに歪が少ないことは明らかであ
る。
【0064】したがって、図4に示したスイッチ機能付
きピークホールド回路を使用する場合には、誤パルスが
なく、正確なタイミングのトラッククロス・パルス信号
が得られることが分る。以上のように、図4に示したピ
ークホールド回路(11)と、このピークホールド回路
(11)の出力をAC結合するAC結合回路(12)
と、このAC結合回路(12)の出力をAC結合の基準
電圧でスライスするコンパレータ(13)とを備えた信
号検出回路(請求項2の発明)において、ピークホール
ド回路(13)にホールド状態を保持するためのスイッ
チ(SW)を設け、メディアのODFエリアにおいて、
スイッチ(SW)をオフにしてホールド状態とすれば、
鏡面全反射による影響を受けない、正確なトラッククロ
ス・パルス信号を検出することができる。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明では、入力された光量和
信号をピークホールドするピークホールド回路と、この
ピークホールド回路の出力を分圧する分圧回路と、先の
光量和信号を分圧回路の出力でスライスするコンパレー
タとによって、セクターの先頭を示すセクターマーク信
号(SM信号)の検出回路を構成すると共に、ピークホ
ールド回路は、メディアのデータエリアでホールド状態
にしている。したがって、記録/消去による影響を受け
ず、正確なセクターマークのパルス信号(SM信号)が
検出可能な回路を簡単に構成することができる。
【0066】請求項2の発明では、入力された光量和信
号をピークホールドするピークホールド回路と、その出
力をAC結合するAC結合回路と、コンパレータの3つ
の回路のみで、トラッククロス・パルス信号の検出が可
能な回路を簡単に構成することができる。
【0067】請求項3の発明では、先の請求項2の信号
検出回路において、光ディスク装置のシーク加速度およ
びトラックピッチに対応したAC結合の時定数を設定し
ている。したがって、シーク開始・終了直前において
も、タイミングずれの少ないトラッククロス・パルス信
号が得られる。
【0068】請求項4の発明では、先の請求項2の信号
検出回路において、メディアの鏡面(ODF)のエリア
でピークホールド回路をホールド状態としている。した
がって、鏡面全反射による影響を受けない正確なトラッ
ククロス・パルス信号を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ディスク装置用信号検出回路につ
いて、その要部構成の一実施例を示す機能ブロック図で
ある。
【図2】ピークホールド回路の一実施例を示す機能ブロ
ック図である。
【図3】図1に示したこの発明の信号検出回路の動作を
説明するためのタイムチャートである。
【図4】ピークホールド回路の一実施例を示す機能ブロ
ック図である。
【図5】図4に示したスイッチ付きのピークホールド回
路を使用してデータエリアで記録動作を行った場合につ
いて、その動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図6】図6は、この発明の信号検出回路について、そ
の要部構成の第2の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図7】図6に示したこの発明の信号検出回路の動作を
説明するためのタイムチャートである。
【図8】この発明の第2の実施例において、シーク加速
度α=30m/S2 ,トラックピッチTp=1.6μm
におけるトラッククロス・パルス信号に対して、AC結
合時定数T=30μsec の場合のシミュレーション結果
の一例を示す図である。
【図9】同じくこの発明の第2の実施例において、シー
ク加速度α=30m/S2 ,トラックピッチTp=1.
6μmにおけるトラッククロス・パルス信号に対して、
AC結合時定数T=130μsec の場合のシミュレーシ
ョン結果の一例を示す図である。
【図10】同じくこの発明の第2の実施例において、シ
ーク加速度α=30m/S2 ,トラックピッチTp=
1.6μmにおけるトラッククロス・パルス信号に対し
て、AC結合時定数T=200μsec の場合のシミュレ
ーション結果の一例を示す図である。
【図11】この発明の第3の実施例において、スイッチ
付きのピークホールド回路を使用してトラックフォーマ
ット上のODFエリアで信号検出動作を行った場合につ
いて、その動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図12】メディア上の光スポットの動きに対応するト
ラッキング信号とトラッククロス信号の変化状態の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 ピークホールド回路 2 分圧回路 3 コンパレータ 11 ピークホールド回路 12 AC結合回路 13 コンパレータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CCS方式光ディスク装置の信号検出回
    路において、 メディアから反射されて検出される光量和信号をピーク
    ホールドすると共に、ホールド状態を保持するためのス
    イッチを有するピークホールド回路と、 該ピークホールド回路の出力を分圧する分圧回路と、 該分圧回路の出力をスライスレベルとするコンパレー
    タ、とを備え、 前記光量和信号を前記コンパレータの入力とし、メディ
    アのデータエリアにおいて、前記ピークホールド回路の
    スイッチをオフにしてホールド状態とすることを特徴と
    する信号検出回路。
  2. 【請求項2】 CCS方式光ディスク装置の信号検出回
    路において、 メディアから反射されて検出される光量和信号をピーク
    ホールドするピークホールド回路と、 該ピークホールド回路の出力をAC結合するAC結合回
    路と、 該AC結合回路の出力をAC結合の基準電圧でスライス
    するコンパレータ、とを備えたことを特徴とする信号検
    出回路。
  3. 【請求項3】 請求項2の信号検出回路において、 光ディスク装置のシーク加速度をα、メディアのトラッ
    クピッチをTpとしたとき、AC結合の時定数を、√
    (Tp/8α)〜√(Tp/2α)とすることを特徴と
    する信号検出回路。
  4. 【請求項4】 請求項2の信号検出回路において、 ピークホールド回路にホールド状態を保持するためのス
    イッチを備え、 メディアのODFエリアにおいて、前記スイッチをオフ
    にしてホールド状態とすることを特徴とする信号検出回
    路。
JP27652792A 1992-09-21 1992-09-21 光ディスク装置用信号検出回路 Pending JPH06103591A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6177814B1 (en) 1998-10-28 2001-01-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor integrated circuit device

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US6177814B1 (en) 1998-10-28 2001-01-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor integrated circuit device

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