JPH0668486A - 光スポットの相対位置及び速度検出装置 - Google Patents
光スポットの相対位置及び速度検出装置Info
- Publication number
- JPH0668486A JPH0668486A JP27173191A JP27173191A JPH0668486A JP H0668486 A JPH0668486 A JP H0668486A JP 27173191 A JP27173191 A JP 27173191A JP 27173191 A JP27173191 A JP 27173191A JP H0668486 A JPH0668486 A JP H0668486A
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- Japan
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- signal
- tracking error
- track
- binarized
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- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トラック横断信号やトラッキングエラー信号
にチャタリングが存在する場合でも、光スポットの移動
方向や相対速度信号等を正確に検出可能な光スポットの
相対位置及び速度検出装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 トラック横断信号とトラッキングエラー信号
の各々を2値化する2値化回路と、上記トラック横断信
号を2値化して得られる信号のエッジを検出するエッジ
検出回路と、このエッジ検出回路によって検出された信
号によってトラッキングエラー信号の2値化信号をサン
プリングするサンプルホールド回路と、上記トラッキン
グエラー信号を2値化して得られる信号のエッジを検出
するエッジ検出回路と、このエッジ検出回路によって検
出された信号によってトラック横断信号の2値化信号を
サンプリングするサンプルホールド回路とを具備するよ
うに構成した。
にチャタリングが存在する場合でも、光スポットの移動
方向や相対速度信号等を正確に検出可能な光スポットの
相対位置及び速度検出装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 トラック横断信号とトラッキングエラー信号
の各々を2値化する2値化回路と、上記トラック横断信
号を2値化して得られる信号のエッジを検出するエッジ
検出回路と、このエッジ検出回路によって検出された信
号によってトラッキングエラー信号の2値化信号をサン
プリングするサンプルホールド回路と、上記トラッキン
グエラー信号を2値化して得られる信号のエッジを検出
するエッジ検出回路と、このエッジ検出回路によって検
出された信号によってトラック横断信号の2値化信号を
サンプリングするサンプルホールド回路とを具備するよ
うに構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光デイスク等の光記
録媒体を使用して情報の記録、再生、消去等を行う光学
的記録再生装置に使用される光スポットの相対位置及び
速度検出装置に関するものである。
録媒体を使用して情報の記録、再生、消去等を行う光学
的記録再生装置に使用される光スポットの相対位置及び
速度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光スポットの相対位置及
び速度検出装置に関する技術としては、例えば、特開昭
58−91536号公報に示すようなものがある。これ
は、図6に示すように、光スポットが光デイスクのトラ
ックを横断する際のトラック横断信号を電気的に検出す
る。図7は総反射光量の信号100のAC成分を示すも
のであり、同図(b)はトラッキングエラー信号101
を示すものである。いま、光スポットがデイスクの内側
にあるときを+、デイスクの内側にあるときを−とする
と、図7は、光スポットがデイスクの外側から内側に向
かって移動し、途中で停止して逆方向に移動した場合の
時間軸に対する上記の2信号100、101の変化を示
している。図7(c)はトラックのある場所を示すトラ
ック信号102であり、これはトラックの存在するとこ
ろでは総反射光量が減少することを利用して、総反射光
量の信号とある電圧E1との比較を行い、小さい場合に
論理レベル”0”の状態に対応させている。すると、時
間軸でこの信号102の位相の変化を観測すると波形の
立ち下がりはスポットがトラックを横断し始めるトラッ
クのエッジに略々対応する。そこで、この立ち下がりか
ら時間幅の狭いパルス104を作成する。また、一方ト
ラックが通過するエッジの方向を知るために、トラッキ
ングエラー信号101を零レベルと比較した信号(トラ
ック極性信号と称す)103を作成する。このトラック
極性信号103をトラック通過信号104のタイミング
で比較することによってトラック通過の方向を知る。
び速度検出装置に関する技術としては、例えば、特開昭
58−91536号公報に示すようなものがある。これ
は、図6に示すように、光スポットが光デイスクのトラ
ックを横断する際のトラック横断信号を電気的に検出す
る。図7は総反射光量の信号100のAC成分を示すも
のであり、同図(b)はトラッキングエラー信号101
を示すものである。いま、光スポットがデイスクの内側
にあるときを+、デイスクの内側にあるときを−とする
と、図7は、光スポットがデイスクの外側から内側に向
かって移動し、途中で停止して逆方向に移動した場合の
時間軸に対する上記の2信号100、101の変化を示
している。図7(c)はトラックのある場所を示すトラ
ック信号102であり、これはトラックの存在するとこ
ろでは総反射光量が減少することを利用して、総反射光
量の信号とある電圧E1との比較を行い、小さい場合に
論理レベル”0”の状態に対応させている。すると、時
間軸でこの信号102の位相の変化を観測すると波形の
立ち下がりはスポットがトラックを横断し始めるトラッ
クのエッジに略々対応する。そこで、この立ち下がりか
ら時間幅の狭いパルス104を作成する。また、一方ト
ラックが通過するエッジの方向を知るために、トラッキ
ングエラー信号101を零レベルと比較した信号(トラ
ック極性信号と称す)103を作成する。このトラック
極性信号103をトラック通過信号104のタイミング
で比較することによってトラック通過の方向を知る。
【0003】従って、光スポットが外側から内側に向か
って移動したときの通過トラックの本数を知りたけれ
ば、トラック極性信号103が負となるときのトラック
極性エッジ信号106のパルス数を数えれば良い。逆方
向の移動も同様である。
って移動したときの通過トラックの本数を知りたけれ
ば、トラック極性信号103が負となるときのトラック
極性エッジ信号106のパルス数を数えれば良い。逆方
向の移動も同様である。
【0004】上記の動作を実現するための具体的回路例
を図8に示す。総反射光量の信号100をコンパレータ
107の+端子に入力し、−端子には電圧E1を入力
し、総反射光量100と電圧E1の比較を行い、信号1
00のレベルがE1より大きければ論理レベルが”1”
となり、他の場合は”0”となる。この出力信号102
を単安定マルチバイブレータ108に入力して、信号1
02の立ち下がりから一定幅のパルスを作成する。この
出力信号104は論理積をとるAND回路109と11
0のそれぞれの端子に入力される。またAND回路10
9と110のそれぞれの残る端子には、トラッキングエ
ラー信号101をコンパレータ101aに入力して得ら
れる極性信号103と、この極性信号103を反転回路
101bによって反転した信号がそれぞれ入力され、光
スポットがトラックを内側から外側に通過するたびにパ
ルスを発生するプラス方向エッジ信号105と、光スポ
ットがトラックを外側から内側に通過するたびにパルス
を発生するマイナス方向エッジ信号106を出力する。
を図8に示す。総反射光量の信号100をコンパレータ
107の+端子に入力し、−端子には電圧E1を入力
し、総反射光量100と電圧E1の比較を行い、信号1
00のレベルがE1より大きければ論理レベルが”1”
となり、他の場合は”0”となる。この出力信号102
を単安定マルチバイブレータ108に入力して、信号1
02の立ち下がりから一定幅のパルスを作成する。この
出力信号104は論理積をとるAND回路109と11
0のそれぞれの端子に入力される。またAND回路10
9と110のそれぞれの残る端子には、トラッキングエ
ラー信号101をコンパレータ101aに入力して得ら
れる極性信号103と、この極性信号103を反転回路
101bによって反転した信号がそれぞれ入力され、光
スポットがトラックを内側から外側に通過するたびにパ
ルスを発生するプラス方向エッジ信号105と、光スポ
ットがトラックを外側から内側に通過するたびにパルス
を発生するマイナス方向エッジ信号106を出力する。
【0005】従って、これらの信号を用いて、速度制御
のコントロールが必要となる、アクセス中における目標
トラックまでの残余のトラック数を知ることが可能とな
る。例えば、図8の回路において、アクセスの方向を示
すアクセス極性信号113aを外側から内側に向かって
アクセスする場合に論理レベルの”0”に対応させる。
すると論理素子111〜117からなる論理回路によっ
て、プラス方向エッジ信号54がカウンタ118のU1
端子に選択されて入力され、マイナス方向エッジ信号5
3がカウンタ118のDown端子に選択されて入力さ
れる。また、カウント118にはアクセス開始時に内側
にある目標トラックまでの差の絶対値119がロードさ
れている。光スポットが外側から内側に向かって移動を
開始すると光スポットがトラックを外側から内側に向か
って横切るたびにマイナス方向エッジ信号106にパル
スが発生し、カウンタ118の内容を減少させていく。
また、光スポットが何らからの理由で途中で戻って来
て、内側から外側に向かってトラックを横切るとプラス
方向エッジ信号105にパルスが発生し、カウンタ11
8の内容を増加させて、アクセス中の残余のトラックの
正確な絶対値120を出力する。カウンタ118の内容
が零になるとカウンタ118のBR端子より、カウンタ
118の内容が零になったことを示すパルスAが発生す
る。このパルスAを感知することにより、光スポットが
目標トラックのエッジに到達したことを知ることが出来
るようになっている。
のコントロールが必要となる、アクセス中における目標
トラックまでの残余のトラック数を知ることが可能とな
る。例えば、図8の回路において、アクセスの方向を示
すアクセス極性信号113aを外側から内側に向かって
アクセスする場合に論理レベルの”0”に対応させる。
すると論理素子111〜117からなる論理回路によっ
て、プラス方向エッジ信号54がカウンタ118のU1
端子に選択されて入力され、マイナス方向エッジ信号5
3がカウンタ118のDown端子に選択されて入力さ
れる。また、カウント118にはアクセス開始時に内側
にある目標トラックまでの差の絶対値119がロードさ
れている。光スポットが外側から内側に向かって移動を
開始すると光スポットがトラックを外側から内側に向か
って横切るたびにマイナス方向エッジ信号106にパル
スが発生し、カウンタ118の内容を減少させていく。
また、光スポットが何らからの理由で途中で戻って来
て、内側から外側に向かってトラックを横切るとプラス
方向エッジ信号105にパルスが発生し、カウンタ11
8の内容を増加させて、アクセス中の残余のトラックの
正確な絶対値120を出力する。カウンタ118の内容
が零になるとカウンタ118のBR端子より、カウンタ
118の内容が零になったことを示すパルスAが発生す
る。このパルスAを感知することにより、光スポットが
目標トラックのエッジに到達したことを知ることが出来
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、図8に示す如くトラック横断信号100とトラッキ
ングエラー信号101をコンパレータ107、101a
によって2値化する場合に、実際には、これらトラック
横断信号100とトラッキングエラー信号111に含ま
れるノイズにより、図9に示すように出力の立ち上がり
及び立ち下がりに細かいパルス即ちチャタリングを生じ
る。このチャタリングは、コンパレータ107、101
aにヒステリシス特性を持たせても完全には除去するこ
とができず、図7の102、103の立ち上がりと立ち
下がりの部分に多くの幅の狭いパルスを発生させる。こ
のため、トラック通過信号104は、トラック信号10
2の立ち下がりでパルスが出力されるだけでなく、立ち
上がり部分でもチャタリングによってパルスが出力さ
れ、トラック極性信号103とパルス信号104の論理
積を得るAND回路109、110から方向判別信号を
得ることができなくなるという問題があった。また、光
デイスクのトラックと光スポットの相対速度信号を利用
してシーク制御を行う場合にも、このチャタリングが発
生すると、光スポットのトラック横断によって発生する
パルスが多数かつ不規則となるため、当該パルスの時間
間隔によって正確な相対速度の検出ができなくなり誤動
作が生じるという問題点があった。
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、図8に示す如くトラック横断信号100とトラッキ
ングエラー信号101をコンパレータ107、101a
によって2値化する場合に、実際には、これらトラック
横断信号100とトラッキングエラー信号111に含ま
れるノイズにより、図9に示すように出力の立ち上がり
及び立ち下がりに細かいパルス即ちチャタリングを生じ
る。このチャタリングは、コンパレータ107、101
aにヒステリシス特性を持たせても完全には除去するこ
とができず、図7の102、103の立ち上がりと立ち
下がりの部分に多くの幅の狭いパルスを発生させる。こ
のため、トラック通過信号104は、トラック信号10
2の立ち下がりでパルスが出力されるだけでなく、立ち
上がり部分でもチャタリングによってパルスが出力さ
れ、トラック極性信号103とパルス信号104の論理
積を得るAND回路109、110から方向判別信号を
得ることができなくなるという問題があった。また、光
デイスクのトラックと光スポットの相対速度信号を利用
してシーク制御を行う場合にも、このチャタリングが発
生すると、光スポットのトラック横断によって発生する
パルスが多数かつ不規則となるため、当該パルスの時間
間隔によって正確な相対速度の検出ができなくなり誤動
作が生じるという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、トラック横断信号やトラッキ
ングエラー信号にチャタリングが存在する場合でも、光
スポットの移動方向や相対速度信号等を正確に検出可能
な光スポットの相対位置及び速度検出装置を提供するこ
とにある。
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、トラック横断信号やトラッキ
ングエラー信号にチャタリングが存在する場合でも、光
スポットの移動方向や相対速度信号等を正確に検出可能
な光スポットの相対位置及び速度検出装置を提供するこ
とにある。
【0008】すなわち、この発明は、図1に示すよう
に、光記録媒体に収束光を照射して、この光記録媒体か
らの反射光を光学系を介して受光素子によって受光し、
上記光記録媒体上の光スポットが光記録媒体のトラック
を横断するときに、この受光素子から出力される信号に
よってトラッキングエラー信号及びトラック横断信号を
得て、光スポットの相対位置及び速度を検出する光スポ
ットの相対位置及び速度検出装置において、上記トラッ
ク横断信号42とトラッキングエラー信号41の各々を
2値化する2値化回路30、31と、上記トラック横断
信号42を2値化して得られる信号44のエッジを検出
するエッジ検出回路34と、このエッジ検出回路34に
よって検出された信号によってトラッキングエラー信号
の2値化信号43をサンプリングするサンプルホールド
回路33と、上記トラッキングエラー信号41を2値化
して得られる信号43のエッジを検出するエッジ検出回
路36と、このエッジ検出回路36によって検出された
信号によってトラック横断信号の2値化信号44をサン
プリングするサンプルホールド回路35とを具備するよ
うに構成されている。
に、光記録媒体に収束光を照射して、この光記録媒体か
らの反射光を光学系を介して受光素子によって受光し、
上記光記録媒体上の光スポットが光記録媒体のトラック
を横断するときに、この受光素子から出力される信号に
よってトラッキングエラー信号及びトラック横断信号を
得て、光スポットの相対位置及び速度を検出する光スポ
ットの相対位置及び速度検出装置において、上記トラッ
ク横断信号42とトラッキングエラー信号41の各々を
2値化する2値化回路30、31と、上記トラック横断
信号42を2値化して得られる信号44のエッジを検出
するエッジ検出回路34と、このエッジ検出回路34に
よって検出された信号によってトラッキングエラー信号
の2値化信号43をサンプリングするサンプルホールド
回路33と、上記トラッキングエラー信号41を2値化
して得られる信号43のエッジを検出するエッジ検出回
路36と、このエッジ検出回路36によって検出された
信号によってトラック横断信号の2値化信号44をサン
プリングするサンプルホールド回路35とを具備するよ
うに構成されている。
【0009】上記2値化回路としては、例えばコンパレ
ータが用いられる。
ータが用いられる。
【0010】また、上記エッジ検出回路としては、例え
ばモノマルチバイブレータが用いられるが、エッジを検
出可能な回路であれば、他の回路を用いてもよく、又、
サンプルホールド回路として用いられるフリップフロッ
プ回路がエッジトリガー機能を備えている場合には、こ
のフリップフロップ回路がエッジ検出回路を兼用するよ
うにしても良い。
ばモノマルチバイブレータが用いられるが、エッジを検
出可能な回路であれば、他の回路を用いてもよく、又、
サンプルホールド回路として用いられるフリップフロッ
プ回路がエッジトリガー機能を備えている場合には、こ
のフリップフロップ回路がエッジ検出回路を兼用するよ
うにしても良い。
【00I1】さらに、上記エッジ検出回路としては、例
えば2値化されたトラック横断信号やトラッキングエラ
ー信号の立ち上がりのエッジを検出するものが用いられ
るが、2値化されたトラック横断信号やトラッキングエ
ラー信号の立ち下がりのエッジを検出するものであって
も勿論よい。
えば2値化されたトラック横断信号やトラッキングエラ
ー信号の立ち上がりのエッジを検出するものが用いられ
るが、2値化されたトラック横断信号やトラッキングエ
ラー信号の立ち下がりのエッジを検出するものであって
も勿論よい。
【0012】また、上記サンプルホールド回路として
は、例えば、フリップフロップ回路が用いられるが、他
の回路を用いても勿論よい。
は、例えば、フリップフロップ回路が用いられるが、他
の回路を用いても勿論よい。
【0013】
【作用】この発明においては、上記トラック横断信号と
トラッキングエラー信号の各々を2値化する2値化回路
と、上記トラック横断信号を2値化して得られる信号の
エッジを検出するエッジ検出回路と、このエッジ検出回
路によって検出された信号によってトラッキングエラー
信号の2値化信号をサンプリングするサンプルホールド
回路と、上記トラッキングエラー信号を2値化して得ら
れる信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、このエ
ッジ検出回路によって検出された信号によってトラック
横断信号の2値化信号をサンプリングするサンプルホー
ルド回路とを具備するように構成されている。そのた
め、サンプルホールド回路によって2値化されたトラッ
ク横断信号又はトラッキングエラー信号をサンプリング
するタイミングは、他方の信号のエッジすなわちトラッ
ク横断信号の場合にはトラッキングエラー信号のエッ
ジ、トラッキングエラー信号の場合にはトラック横断信
号のエッジによってそれぞれ決定され、しかもトラック
横断信号とトラッキングエラー信号とは、互いに移送が
略90度ずれているため、2値化されたトラック横断信
号又はトラッキングエラー信号をサンプリングする際の
これらの信号は、チャタリングが生じるエッジ以外の部
分であってH又はLの状態を維持している。そのため、
2値化されたトラック横断信号又はトラッキングエラー
信号をサンプリングした信号には、チャタリングの影響
が全く現れることがないので、これらのサンプリングさ
れた信号を用いることによって、光スポットの移動方向
や相対速度信号を正確に検出することができる。
トラッキングエラー信号の各々を2値化する2値化回路
と、上記トラック横断信号を2値化して得られる信号の
エッジを検出するエッジ検出回路と、このエッジ検出回
路によって検出された信号によってトラッキングエラー
信号の2値化信号をサンプリングするサンプルホールド
回路と、上記トラッキングエラー信号を2値化して得ら
れる信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、このエ
ッジ検出回路によって検出された信号によってトラック
横断信号の2値化信号をサンプリングするサンプルホー
ルド回路とを具備するように構成されている。そのた
め、サンプルホールド回路によって2値化されたトラッ
ク横断信号又はトラッキングエラー信号をサンプリング
するタイミングは、他方の信号のエッジすなわちトラッ
ク横断信号の場合にはトラッキングエラー信号のエッ
ジ、トラッキングエラー信号の場合にはトラック横断信
号のエッジによってそれぞれ決定され、しかもトラック
横断信号とトラッキングエラー信号とは、互いに移送が
略90度ずれているため、2値化されたトラック横断信
号又はトラッキングエラー信号をサンプリングする際の
これらの信号は、チャタリングが生じるエッジ以外の部
分であってH又はLの状態を維持している。そのため、
2値化されたトラック横断信号又はトラッキングエラー
信号をサンプリングした信号には、チャタリングの影響
が全く現れることがないので、これらのサンプリングさ
れた信号を用いることによって、光スポットの移動方向
や相対速度信号を正確に検出することができる。
【0014】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
明する。
【0015】図2はこの発明に係る光スポットの相対位
置及び速度検出装置を適用し得る光学的情報記録再生装
置の一実施例を示すものである。
置及び速度検出装置を適用し得る光学的情報記録再生装
置の一実施例を示すものである。
【0016】この光学的情報記録再生装置1は、図2に
示すように、レーザービームを出射する半導体レーザー
2と、この半導体レーザー2から出射された断面楕円形
状のビームを平行光に変換するコリメータレンズ3と、
このレーザービームを断面円形状のビームに整形するビ
ーム整形プリズム4と、ビームを分割するビームスプリ
ッタ5と、直線偏光の光と円偏光の光を相互に変換する
1/4波長板6と、対物レンズ7と、ビームスプリッタ
5によって分離されたビームを集光する集光レンズ8
と、シリンドリカルレンズ9と、四分割受光素子10と
から構成されている。
示すように、レーザービームを出射する半導体レーザー
2と、この半導体レーザー2から出射された断面楕円形
状のビームを平行光に変換するコリメータレンズ3と、
このレーザービームを断面円形状のビームに整形するビ
ーム整形プリズム4と、ビームを分割するビームスプリ
ッタ5と、直線偏光の光と円偏光の光を相互に変換する
1/4波長板6と、対物レンズ7と、ビームスプリッタ
5によって分離されたビームを集光する集光レンズ8
と、シリンドリカルレンズ9と、四分割受光素子10と
から構成されている。
【0017】上記四分割受光素子10の受光素子10
a,10b,10C,10dは、図2に示すように、加
算増幅器11及び加算増幅器12にそれぞれ接続されて
おり、差動増幅器13からは、既知のようにトラッキン
グエラー信号が得られるようになっている。
a,10b,10C,10dは、図2に示すように、加
算増幅器11及び加算増幅器12にそれぞれ接続されて
おり、差動増幅器13からは、既知のようにトラッキン
グエラー信号が得られるようになっている。
【0018】上記光学的情報記録再生装置1によって情
報の記録・再生が行われる光学式記録媒体としての光デ
イスク15は、図3に示すように、情報が記録されたト
ラック16を有する透明基板17と、この透明基板17
の全面に設けられた記録層18と、この記録層18の全
面に設けられた保護層19とでその主要部が構成されて
いる。
報の記録・再生が行われる光学式記録媒体としての光デ
イスク15は、図3に示すように、情報が記録されたト
ラック16を有する透明基板17と、この透明基板17
の全面に設けられた記録層18と、この記録層18の全
面に設けられた保護層19とでその主要部が構成されて
いる。
【0019】そして、上記光学的情報記録再生装置1に
おいては、半導体レーザー2から出射された断面楕円形
状のレーザービームが、コリメータレンズ3によって平
行光化された後、ビーム整形プリズム4によって断面円
形状のビームに整形される。その後、このビームは、ビ
ームスプリッタ5及び1/4波長板6を通り、対物レン
ズ7によって絞られて光デイスク15に照射される。
おいては、半導体レーザー2から出射された断面楕円形
状のレーザービームが、コリメータレンズ3によって平
行光化された後、ビーム整形プリズム4によって断面円
形状のビームに整形される。その後、このビームは、ビ
ームスプリッタ5及び1/4波長板6を通り、対物レン
ズ7によって絞られて光デイスク15に照射される。
【0020】この光デイスク15からの反射光は、上記
と同じ光路を戻り、ビームスプリッタ5で反射されて集
光レンズ8及びシリンドリカルレンズ9によって、四分
割受光素子10上に結像される。そして、上記四分割受
光素子10に接続された差動増幅器13からは、図5
(a)に示すようなトラッキングエラー信号41が得ら
れる。このトラッキングエラー信号41は、図示しない
トラック横断検出回路に入力され、トラック横断検出回
路からは、図5(b)に示すようなトラック横断信号4
2が出力される。
と同じ光路を戻り、ビームスプリッタ5で反射されて集
光レンズ8及びシリンドリカルレンズ9によって、四分
割受光素子10上に結像される。そして、上記四分割受
光素子10に接続された差動増幅器13からは、図5
(a)に示すようなトラッキングエラー信号41が得ら
れる。このトラッキングエラー信号41は、図示しない
トラック横断検出回路に入力され、トラック横断検出回
路からは、図5(b)に示すようなトラック横断信号4
2が出力される。
【0021】そして、光デイスク15を走査する光学ヘ
ッド20には、上記部材のうち対物レンズ7と光路を変
更する図示しないミラーのみが搭載され、他の部材は、
装置本体側に固定して設けられるが、これら以外の部材
を必要に応じて光学ヘッドに搭載しても勿論良い。
ッド20には、上記部材のうち対物レンズ7と光路を変
更する図示しないミラーのみが搭載され、他の部材は、
装置本体側に固定して設けられるが、これら以外の部材
を必要に応じて光学ヘッドに搭載しても勿論良い。
【0022】図4はこの発明に係る光スポットの相対位
置及び速度検出装置の一実施例を示すものである。
置及び速度検出装置の一実施例を示すものである。
【0023】図において、30は第1のコンパレータで
あり、この第1のコンパレータ30には、その+端子に
トラッキングエラー信号41が入力されているととも
に、−端子にゼロ電圧が入力されている。
あり、この第1のコンパレータ30には、その+端子に
トラッキングエラー信号41が入力されているととも
に、−端子にゼロ電圧が入力されている。
【0024】一方、31は第2のコンパレータであり、
この第2のコンパレータ31には、その+端子にトラッ
ク横断信号42がローパスフィルタ32を介して入力さ
れているとともに、−端子にゼロ電圧が印加されてい
る。上記ローパスフィルタ32としては、例えば、遮断
周波数が10Hz程度のものが用いられ、トラック横断
信号42から直流成分を除去するためのものである。
この第2のコンパレータ31には、その+端子にトラッ
ク横断信号42がローパスフィルタ32を介して入力さ
れているとともに、−端子にゼロ電圧が印加されてい
る。上記ローパスフィルタ32としては、例えば、遮断
周波数が10Hz程度のものが用いられ、トラック横断
信号42から直流成分を除去するためのものである。
【0025】33は第1のD型フリップフロップ回路で
あり、この第1のD型フリップフロップ回路33のD入
力端子には、上記第1のコンパレータ30からの出力信
号43が入力されている。また、この第1のD型フリッ
プフロップ回路33のクロック(CLK)入力端子に
は、上記第2のコンパレータ31からの出力信号44が
第2のモノマルチバイブレータ34を介して入力されて
いる。
あり、この第1のD型フリップフロップ回路33のD入
力端子には、上記第1のコンパレータ30からの出力信
号43が入力されている。また、この第1のD型フリッ
プフロップ回路33のクロック(CLK)入力端子に
は、上記第2のコンパレータ31からの出力信号44が
第2のモノマルチバイブレータ34を介して入力されて
いる。
【0026】35は第2のD型フリップフロップ回路で
あり、この第2のD型フリップフロップ回路35のD入
力端子には、上記第2のコンパレータ31からの出力信
号44が入力されている。また、この第2のD型フリッ
プフロップ回路35のクロック(CLK)入力端子に
は、上記第1のコンパレータ30からの出力信号43が
第1のモノマルチバイブレータ36を介して入力されて
いる。
あり、この第2のD型フリップフロップ回路35のD入
力端子には、上記第2のコンパレータ31からの出力信
号44が入力されている。また、この第2のD型フリッ
プフロップ回路35のクロック(CLK)入力端子に
は、上記第1のコンパレータ30からの出力信号43が
第1のモノマルチバイブレータ36を介して入力されて
いる。
【0027】なお、上記トラッキングエラー信号41及
びトラック横断信号42には、図6に示すようなノイズ
成分が実際には含まれているため、これらのトラッキン
グエラー信号41及びトラック横断信号42を、第1及
び第2のコンパレータ30、31によって2値化した信
号43、44には、図5(c)、(d)に示すように、
チャタリングCHが含まれている。
びトラック横断信号42には、図6に示すようなノイズ
成分が実際には含まれているため、これらのトラッキン
グエラー信号41及びトラック横断信号42を、第1及
び第2のコンパレータ30、31によって2値化した信
号43、44には、図5(c)、(d)に示すように、
チャタリングCHが含まれている。
【0028】37は第3のD型フリップフロップ回路で
あり、この第3のD型フリップフロップ回路37のD入
力端子には、上記第1のD型フリップフロップ回路33
からのQ出力信号45が入力されている。また、この第
3のD型フリップフロップ回路37のクロック(CL
K)入力端子には、上記第2のD型フリップフロップ回
路35からのQ出力信号46が第4のモノマルチバイブ
レータ38を介してパルス信号47として入力されてい
る。
あり、この第3のD型フリップフロップ回路37のD入
力端子には、上記第1のD型フリップフロップ回路33
からのQ出力信号45が入力されている。また、この第
3のD型フリップフロップ回路37のクロック(CL
K)入力端子には、上記第2のD型フリップフロップ回
路35からのQ出力信号46が第4のモノマルチバイブ
レータ38を介してパルス信号47として入力されてい
る。
【0029】39は第4のD型フリップフロップ回路で
あり、この第4のD型フリップフロップ回路39のD入
力端子には、上記第2のD型フリップフロップ回路35
からのQ出力信号46が入力されている。また、この第
4のD型フリップフロップ回路39のクロック入力端子
には、上記第1のD型フリップフロップ回路33からの
Q出力信号45が第3のモノマルチバイブレータ40を
介してパルス信号48として入力されている。
あり、この第4のD型フリップフロップ回路39のD入
力端子には、上記第2のD型フリップフロップ回路35
からのQ出力信号46が入力されている。また、この第
4のD型フリップフロップ回路39のクロック入力端子
には、上記第1のD型フリップフロップ回路33からの
Q出力信号45が第3のモノマルチバイブレータ40を
介してパルス信号48として入力されている。
【0030】そして、上記第3及び第4のD型フリップ
フロップ回路37、38からは、方向判別信号49及び
50がそれぞれ出力されるようになっているとともに、
第3及び第4のモノマルチバイブレータ40、38から
は、トラック数のカウントと速度検出のための信号が出
力されるようになっている。
フロップ回路37、38からは、方向判別信号49及び
50がそれぞれ出力されるようになっているとともに、
第3及び第4のモノマルチバイブレータ40、38から
は、トラック数のカウントと速度検出のための信号が出
力されるようになっている。
【0031】以上の構成において、この実施例に係る光
スポットの相対位置及び速度検出回路では、次のように
してチャタリングの影響が防止される。すなわち、上記
光学的記録再生装置1の四分割受光素子10に接続され
た差動増幅器13からは、図5(a)に示すようなトラ
ッキングエラー信号41が得られるとともに、図示しな
いトラック横断検出回路からは、図5(b)に示すよう
なトラック横断信号42が得られる。これらのトラッキ
ングエラー信号41とトラック横断信号42は、第1の
コンパレータ30と第2のコンパレータ31に直接及び
ローパスフィルタ32を介してそれぞれ入力される。上
記トラッキングエラー信号41は、第1のコンパレータ
30によってゼロ電圧と比較され、図5(c)に示すよ
うに2値化される。また、トラック横断信号42は、直
流成分がローパスフィルタ32によって除去された後、
第2のコンパレータ31によってゼロ電圧と比較され、
図5(d)に示すように2値化される。これらのトラッ
ク横断信号42とトラッキングエラー信号41は、位相
が互いに約90度ずれており、各コパレータ30、31
の出力43、44は、それぞれの信号が反転する位置が
互いに約90度ずれている(これらの信号には、チャタ
リングCHが含まれている)。
スポットの相対位置及び速度検出回路では、次のように
してチャタリングの影響が防止される。すなわち、上記
光学的記録再生装置1の四分割受光素子10に接続され
た差動増幅器13からは、図5(a)に示すようなトラ
ッキングエラー信号41が得られるとともに、図示しな
いトラック横断検出回路からは、図5(b)に示すよう
なトラック横断信号42が得られる。これらのトラッキ
ングエラー信号41とトラック横断信号42は、第1の
コンパレータ30と第2のコンパレータ31に直接及び
ローパスフィルタ32を介してそれぞれ入力される。上
記トラッキングエラー信号41は、第1のコンパレータ
30によってゼロ電圧と比較され、図5(c)に示すよ
うに2値化される。また、トラック横断信号42は、直
流成分がローパスフィルタ32によって除去された後、
第2のコンパレータ31によってゼロ電圧と比較され、
図5(d)に示すように2値化される。これらのトラッ
ク横断信号42とトラッキングエラー信号41は、位相
が互いに約90度ずれており、各コパレータ30、31
の出力43、44は、それぞれの信号が反転する位置が
互いに約90度ずれている(これらの信号には、チャタ
リングCHが含まれている)。
【0032】上記第1のコンパレータ30によって2値
化された信号43は、そのまま第1のフリップフロップ
回路33のD入力端子に入力されるが、この第1のフリ
ップフロップ回路33のクロック入力端子には、第2の
コンパレータ31によって2値化されたトラック横断信
号44が、第2のモノマルチバイブレータ34を介して
パルス信号として入力されている。そのため、トラック
横断信号42を2値化した信号44には、図5(d)に
示すように、チャタリングが含まれていても、この2値
化した信号44を第2のモノマルチバイブレータ34を
通すことによって、第1のフリップフロップ回路33の
クロック入力端子には、2値化信号44のいずれかのタ
イミングで立ち上がったパルス信号が入力される。しか
も、トラック横断信号42とトラッキングエラー信号4
1は、位相が互いに約90度ずれているため、第1のフ
リップフロップ回路33のクロック入力端子に入力する
パルス信号の立ち上がりでは、図5(c)に示すよう
に、2値化されたトラッキングエラー信号43が常にH
又はLの状態を保持している。従って、第1のフリップ
フロップ回路33の出力信号45は、2値化されたトラ
ッキングエラー信号43のH又はLに対応して、図5
(e)に示すようにH又はLに変化し、チャタチングC
Hはあらわれない。
化された信号43は、そのまま第1のフリップフロップ
回路33のD入力端子に入力されるが、この第1のフリ
ップフロップ回路33のクロック入力端子には、第2の
コンパレータ31によって2値化されたトラック横断信
号44が、第2のモノマルチバイブレータ34を介して
パルス信号として入力されている。そのため、トラック
横断信号42を2値化した信号44には、図5(d)に
示すように、チャタリングが含まれていても、この2値
化した信号44を第2のモノマルチバイブレータ34を
通すことによって、第1のフリップフロップ回路33の
クロック入力端子には、2値化信号44のいずれかのタ
イミングで立ち上がったパルス信号が入力される。しか
も、トラック横断信号42とトラッキングエラー信号4
1は、位相が互いに約90度ずれているため、第1のフ
リップフロップ回路33のクロック入力端子に入力する
パルス信号の立ち上がりでは、図5(c)に示すよう
に、2値化されたトラッキングエラー信号43が常にH
又はLの状態を保持している。従って、第1のフリップ
フロップ回路33の出力信号45は、2値化されたトラ
ッキングエラー信号43のH又はLに対応して、図5
(e)に示すようにH又はLに変化し、チャタチングC
Hはあらわれない。
【0033】一方、上記第2のコンパレータ31によっ
て2値化された信号44は、そのまま第2のフリップフ
ロップ回路35のD入力端子に入力されるが、この第2
のフリップフロップ回路35のクロック入力端子には、
第1のコンパレータ30によって2値化されたトラッキ
ングエラー信号43が、第1のモノマルチバイブレータ
36を介してパルス信号として入力されている。そのた
め、2値化されたトラッキングエラー信号43には、図
5(c)に示すように、チャタリングCHが含まれてい
ても、このトラッキングエラー信号43を第1のモノマ
ルチバイブレータ36を通すことによって、第2のフリ
ップフロップ回路35のクロック入力端子には、2値化
されたトラッキングエラー信号43のいずれかのタイミ
ングで立ち上がったパルス信号が入力される。しかも、
トラック横断信号42とトラッキングエラー信号41
は、位相が互いに約90度ずれているため、第2のフリ
ップフロップ回路35のクロック入力端子に入力する信
号の立ち上がりでは、2値化されたトラック横断信号4
4が常にH又はLの状態を保持している。従って、第2
のフリップフロップ回路35の出力信号46は、トラッ
ク横断信号のH又はLに対応して、図5(f)に示すよ
うにH又はLに変化し、チャタチングCHはあらわれな
い。
て2値化された信号44は、そのまま第2のフリップフ
ロップ回路35のD入力端子に入力されるが、この第2
のフリップフロップ回路35のクロック入力端子には、
第1のコンパレータ30によって2値化されたトラッキ
ングエラー信号43が、第1のモノマルチバイブレータ
36を介してパルス信号として入力されている。そのた
め、2値化されたトラッキングエラー信号43には、図
5(c)に示すように、チャタリングCHが含まれてい
ても、このトラッキングエラー信号43を第1のモノマ
ルチバイブレータ36を通すことによって、第2のフリ
ップフロップ回路35のクロック入力端子には、2値化
されたトラッキングエラー信号43のいずれかのタイミ
ングで立ち上がったパルス信号が入力される。しかも、
トラック横断信号42とトラッキングエラー信号41
は、位相が互いに約90度ずれているため、第2のフリ
ップフロップ回路35のクロック入力端子に入力する信
号の立ち上がりでは、2値化されたトラック横断信号4
4が常にH又はLの状態を保持している。従って、第2
のフリップフロップ回路35の出力信号46は、トラッ
ク横断信号のH又はLに対応して、図5(f)に示すよ
うにH又はLに変化し、チャタチングCHはあらわれな
い。
【0034】また、上記第1、第2のフリップフロップ
回路33、35の出力信号45、46は、第3、第4の
フリップフロップ回路37、39及び第3、第4のモノ
マルチバイブレータ40、38にそれぞれ入力されてい
る。上記第1のフリップフロップ回路33の出力信号4
5は、第3のモノマルチバイブレータ40に入力され、
この第3のモノマルチバイブレータ40からは、図5
(g)に示すような幅の狭いパルス信号47が出力され
る。一方、上記第2のフリップフロップ回路35の出力
信号46は、第4のモノマルチバイブレータ38に入力
され、この第4のモノマルチバイブレータ38からは、
図5(h)に示すような幅の狭いパルス信号48が出力
される。
回路33、35の出力信号45、46は、第3、第4の
フリップフロップ回路37、39及び第3、第4のモノ
マルチバイブレータ40、38にそれぞれ入力されてい
る。上記第1のフリップフロップ回路33の出力信号4
5は、第3のモノマルチバイブレータ40に入力され、
この第3のモノマルチバイブレータ40からは、図5
(g)に示すような幅の狭いパルス信号47が出力され
る。一方、上記第2のフリップフロップ回路35の出力
信号46は、第4のモノマルチバイブレータ38に入力
され、この第4のモノマルチバイブレータ38からは、
図5(h)に示すような幅の狭いパルス信号48が出力
される。
【0035】その結果、第3のフリップフロップ回路3
7に入力する第2のフリップフロップ回路35の出力信
号46と第4のモノマルチバイブレータ38の出力信号
47は、図5に示すように、位相が互いに約90度ずれ
ているとともに、光学ヘッド20が光デイスクの内側に
向かって移動しているとき(図5中左半分)は、一方が
Hのときは他方が必ずLとなっているため、第3のフリ
ップフロップ回路37からの出力信号49は、図5
(i)に示すように、L状態を維持する。一方、光学ヘ
ッド20が光デイスクの外側に向かって移動していると
き(図5中右半分)は、一方がHのときは他方も必ずH
となるため、第3のフリップフロップ回路37からの出
力信号49は、図5(i)に示すように、H状態を維持
する。
7に入力する第2のフリップフロップ回路35の出力信
号46と第4のモノマルチバイブレータ38の出力信号
47は、図5に示すように、位相が互いに約90度ずれ
ているとともに、光学ヘッド20が光デイスクの内側に
向かって移動しているとき(図5中左半分)は、一方が
Hのときは他方が必ずLとなっているため、第3のフリ
ップフロップ回路37からの出力信号49は、図5
(i)に示すように、L状態を維持する。一方、光学ヘ
ッド20が光デイスクの外側に向かって移動していると
き(図5中右半分)は、一方がHのときは他方も必ずH
となるため、第3のフリップフロップ回路37からの出
力信号49は、図5(i)に示すように、H状態を維持
する。
【0036】また、第4のフリップフロップ回路39に
入力する第1のフリップフロップ回路33の出力信号4
5と第3のモノマルチバイブレータ40の出力信号48
は、図5に示すように、位相が互いに約90度ずれてい
るとともに、光学ヘッド20が光デイスクの内側に向か
って移動しているとき(図5中左半分)は、一方がHの
ときは他方が必ずHとなっているため、第4のフリップ
フロップ回路39からの出力信号49は、図5(j)に
示すように、H状態を維持する。一方、光学ヘッドが光
デイスクの外側に向かって移動しているとき(図5中右
半分)は、一方がHのときは他方はLとなるため、第4
のフリップフロップ回路39からの出力信号50は、図
5(j)に示すように、L状態を維持する。
入力する第1のフリップフロップ回路33の出力信号4
5と第3のモノマルチバイブレータ40の出力信号48
は、図5に示すように、位相が互いに約90度ずれてい
るとともに、光学ヘッド20が光デイスクの内側に向か
って移動しているとき(図5中左半分)は、一方がHの
ときは他方が必ずHとなっているため、第4のフリップ
フロップ回路39からの出力信号49は、図5(j)に
示すように、H状態を維持する。一方、光学ヘッドが光
デイスクの外側に向かって移動しているとき(図5中右
半分)は、一方がHのときは他方はLとなるため、第4
のフリップフロップ回路39からの出力信号50は、図
5(j)に示すように、L状態を維持する。
【0037】従って、第3のフリップフロップ回路37
及び第4のフリップフロップ回路39からの出力信号4
9、50によって、光学ヘッド20の移動方向をチャタ
リングCHの影響を受けることなく正確に判別すること
ができるとともに、第3のモノマルチバイブレータ40
又は第4のモノマルチバイブレータ38の出力信号4
7、48をカウントすることによって、光学ヘッド20
が横断したトラック数をチャタリングCHの影響を受け
ることなく正確に検出することが可能となる。
及び第4のフリップフロップ回路39からの出力信号4
9、50によって、光学ヘッド20の移動方向をチャタ
リングCHの影響を受けることなく正確に判別すること
ができるとともに、第3のモノマルチバイブレータ40
又は第4のモノマルチバイブレータ38の出力信号4
7、48をカウントすることによって、光学ヘッド20
が横断したトラック数をチャタリングCHの影響を受け
ることなく正確に検出することが可能となる。
【0038】また、図5に示すように、光スポットとト
ラックの相対的な移動方向が反転している位置で、最終
の出力49、50は反転している。このため、この信号
49、50を使って、アップカウントとダウンカウント
をコントロールすれば、光スポットがトラックを横断し
ていくトラック数をカウントする場合、デイスクの偏心
等によって相対的な移動方向が反転しもカウントミスを
防ぐことができる。また、2値化された信号47、48
の間隔の時間から光デイスクとの相対速度を検出する場
合も、チャタリングの影響が生じることなく、正確に検
出可能である。
ラックの相対的な移動方向が反転している位置で、最終
の出力49、50は反転している。このため、この信号
49、50を使って、アップカウントとダウンカウント
をコントロールすれば、光スポットがトラックを横断し
ていくトラック数をカウントする場合、デイスクの偏心
等によって相対的な移動方向が反転しもカウントミスを
防ぐことができる。また、2値化された信号47、48
の間隔の時間から光デイスクとの相対速度を検出する場
合も、チャタリングの影響が生じることなく、正確に検
出可能である。
【0039】このように、上記トラック横断信号42と
トラッキングエラー信号41の各々を2値化するコンパ
レータ30、31と、上記トラック横断信号42を2値
化して得られる信号44のエッジを検出するモノマルチ
バイブレータ34と、このモノマルチバイブレータ34
によって検出された信号によってトラッキングエラー信
号の2値化信号43をサンプリングするフリップフロッ
プ回路33と、上記トラッキングエラー信号41を2値
化して得られる信号のエッジを検出するモノマルチバイ
ブレータ36と、このモノマルチバイブレータ36によ
って検出された信号によってトラック横断信号の2値化
信号44をサンプリングするフリップフロップ回路35
とを具備するように構成されている。そのため、フリッ
プフロップ回路33、35によって2値化されたトラッ
ク横断信号44又はトラッキングエラー信号43をサン
プリングするタイミングは、他方の信号のエッジすなわ
ちトラック横断信号44の場合にはトラッキングエラー
信号43の立ち上がりのエッジ、トラッキングエラー信
号43の場合にはトラック横断信号44の立ち上がりの
エッジによってそれぞれ決定され、しかもトラック横断
信号42とトラッキングエラー信号41とは、互いに移
送が略90度ずれているため、2値化されたトラック横
断信号44又はトラッキングエラー信号43をサンプリ
ングする際のこれらの信号は、チャタリングCHが生じ
るエッジ以外の部分であってH又はLの状態を維持して
いる。そのため、2値化されたトラック横断信号44又
はトラッキングエラー信号43をサンプリングした信号
45、46には、チャタリングCHの影響が全く現れる
ことがないので、これらのサンプリングされた信号4
5、46を用いることによって、光スポットの移動方向
や相対速度信号を正確に検出することができる。
トラッキングエラー信号41の各々を2値化するコンパ
レータ30、31と、上記トラック横断信号42を2値
化して得られる信号44のエッジを検出するモノマルチ
バイブレータ34と、このモノマルチバイブレータ34
によって検出された信号によってトラッキングエラー信
号の2値化信号43をサンプリングするフリップフロッ
プ回路33と、上記トラッキングエラー信号41を2値
化して得られる信号のエッジを検出するモノマルチバイ
ブレータ36と、このモノマルチバイブレータ36によ
って検出された信号によってトラック横断信号の2値化
信号44をサンプリングするフリップフロップ回路35
とを具備するように構成されている。そのため、フリッ
プフロップ回路33、35によって2値化されたトラッ
ク横断信号44又はトラッキングエラー信号43をサン
プリングするタイミングは、他方の信号のエッジすなわ
ちトラック横断信号44の場合にはトラッキングエラー
信号43の立ち上がりのエッジ、トラッキングエラー信
号43の場合にはトラック横断信号44の立ち上がりの
エッジによってそれぞれ決定され、しかもトラック横断
信号42とトラッキングエラー信号41とは、互いに移
送が略90度ずれているため、2値化されたトラック横
断信号44又はトラッキングエラー信号43をサンプリ
ングする際のこれらの信号は、チャタリングCHが生じ
るエッジ以外の部分であってH又はLの状態を維持して
いる。そのため、2値化されたトラック横断信号44又
はトラッキングエラー信号43をサンプリングした信号
45、46には、チャタリングCHの影響が全く現れる
ことがないので、これらのサンプリングされた信号4
5、46を用いることによって、光スポットの移動方向
や相対速度信号を正確に検出することができる。
【0040】なお、前記実施例では、第1乃至第4のフ
リップフロップ回路33、35、37、39のクロック
入力に、モノマルチバイブレータ34、36、38、4
0を介して信号を入力する場合について説明したが、こ
れに限定されるわけではなく、フリップフロップ回路の
クロック入力端子にエッジトリガー機能が付加されてい
るときは、モノマルチバイブレータ34、36、38、
40は不要であり、そのまま接続すればよい。
リップフロップ回路33、35、37、39のクロック
入力に、モノマルチバイブレータ34、36、38、4
0を介して信号を入力する場合について説明したが、こ
れに限定されるわけではなく、フリップフロップ回路の
クロック入力端子にエッジトリガー機能が付加されてい
るときは、モノマルチバイブレータ34、36、38、
40は不要であり、そのまま接続すればよい。
【0041】また、前記実施例では、第1乃至第4のフ
リップフロップ回路33、35、37、39として、D
型フリップフロップ回路を用いた場合について説明した
が、これ以外のフリップフロップ回路を用いても良いこ
とは勿論である。
リップフロップ回路33、35、37、39として、D
型フリップフロップ回路を用いた場合について説明した
が、これ以外のフリップフロップ回路を用いても良いこ
とは勿論である。
【0042】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、トラック横断信号やトラッキングエラー信号
にチャタリングが存在する場合でも、光スポットの移動
方向や相対速度信号等を正確に検出可能な光スポットの
相対位置及び速度検出装置を提供することができる。
るもので、トラック横断信号やトラッキングエラー信号
にチャタリングが存在する場合でも、光スポットの移動
方向や相対速度信号等を正確に検出可能な光スポットの
相対位置及び速度検出装置を提供することができる。
【図1】 図1はこの発明に係る光スポットの相対位置
及び速度検出装置を示すブロック図である。
及び速度検出装置を示すブロック図である。
【図2】 図2はこの発明に係る光スポットの相対位置
及び速度検出装置を適用し得る光学的情報記録再生装置
を示す構成図である。
及び速度検出装置を適用し得る光学的情報記録再生装置
を示す構成図である。
【図3】 図3は光デイスクを示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明に係る光スポットの相対位置
及び速度検出装置の一実施例を示すブロック図である。
及び速度検出装置の一実施例を示すブロック図である。
【図5】 図5(a)〜(j)は図3の装置で処理され
る信号をそれぞれ示す波形図である。
る信号をそれぞれ示す波形図である。
【図6】 図6はトラッキングエラー信号を示す波形図
である。
である。
【図7】 図7(a)〜(g)は従来例の装置で処理さ
れる信号をそれぞれ示す波形図である。
れる信号をそれぞれ示す波形図である。
【図8】 図8は従来の光スポットの相対位置及び速度
検出装置を示すブロック図である。
検出装置を示すブロック図である。
【図9】 図9はチャタリングが発生した状態を示す波
形図である。
形図である。
15…光デイスク、16…トラック、30、31…2値
化回路、33、35…サンプルホールド回路、34、3
6…エッジ検出回路0、31、41…トラッキングエラ
ー信号、42…トラック横断信号
化回路、33、35…サンプルホールド回路、34、3
6…エッジ検出回路0、31、41…トラッキングエラ
ー信号、42…トラック横断信号
Claims (1)
- 【請求項1】 光記録媒体に収束光を照射して、この光
記録媒体からの反射光を光学系を介して受光素子によっ
て受光し、上記光記録媒体上の光スポットが光記録媒体
のトラックを横断するときに、この受光素子から出力さ
れる信号によってトラッキングエラー信号及びトラック
横断信号を得て、光スポットの相対位置及び速度を検出
する光スポットの相対位置及び速度検出装置において、
上記トラック横断信号とトラッキングエラー信号の各々
を2値化する2値化回路と、上記トラック横断信号を2
値化して得られる信号のエッジを検出するエッジ検出回
路と、このエッジ検出回路によって検出された信号によ
ってトラッキングエラー信号の2値化信号をサンプリン
グするサンプルホールド回路と、上記トラッキングエラ
ー信号を2値化して得られる信号のエッジを検出するエ
ッジ検出回路と、このエッジ検出回路によって検出され
た信号によってトラック横断信号の2値化信号をサンプ
リングするサンプルホールド回路とを具備したことを特
徴とする光スポットの相対位置及び速度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27173191A JPH0668486A (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 光スポットの相対位置及び速度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27173191A JPH0668486A (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 光スポットの相対位置及び速度検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668486A true JPH0668486A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=17504053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27173191A Pending JPH0668486A (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 光スポットの相対位置及び速度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0668486A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0896379A (ja) * | 1994-09-21 | 1996-04-12 | Nec Corp | 光ヘッドのトラッキング制御装置 |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP27173191A patent/JPH0668486A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0896379A (ja) * | 1994-09-21 | 1996-04-12 | Nec Corp | 光ヘッドのトラッキング制御装置 |
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