JP2766758B2 - 光ピックアップのビーム角度検出方法 - Google Patents

光ピックアップのビーム角度検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ピックアップのビー
ム角度検出方法に関するもので、特に3ビーム式光ピッ
クアップのサブビーム調整に有効なビーム角度検出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】情報信号の高密度記録媒体として光ディ
スクがある。光ディスクには情報信号がスパイラルまた
は同心円上に高密度に記録されている。光ディスクに情
報信号を記録し、また記録された情報信号を再生するの
に光ピックアップが用いられる。光ピックアップは、こ
の光ピックアップから出ているビーム・スポットが光デ
ィスクの所定の記録トラックを常に正確に追跡するよう
にトラッキングサーボがかけられる。トラッキングサー
ボはトラッキングエラー検出信号に基づいてかけられ
る。
【0003】トラッキングエラー信号検出方式の一つに
スリービーム方式がある。これは、レーザビームを回折
格子で0次回折光のメインビームと±1次回折光の二つ
のサブビームに分離し、二つのサブビームはそれらの中
心を結ぶ線がトラックに対して所定角度傾くように結像
させるものである。二つのサブビームはトラックを挾ん
で互いに反対側にあり、ビームスポットがトラックに対
してずれると、それぞれのビームの反射光量は逆相に変
化するため、これを二つの検出器で検出し両者の差をと
ればトラッキングエラー信号になる。上記二つのサブビ
ームの中心を結ぶ線のトラックに対する傾斜角度は、光
ピックアップの製造工程において予め調整される。
【0004】そこでまず、従来の光ピックアップの製造
工程におけるサブビームの調整原理について説明してお
く。いま、図9に示すように、ディスクの回転中心34
とディスクに形成されたトラック31の中心33とがα
だけずれているものとし、光ピックアップにトラッキン
グサーボがかけられていないとすれば、光ピックアップ
から出たビームのスポットの軌跡32はディスクとの相
対的な関係ではディスクの回転中心34を中心とする円
を描き、トラック31を横切る。そして、ビームスポッ
トの軌跡32がディスクに対して図示のように反時計方
向に相対回転するものとすると、上記中心33と回転中
心34を通る中心線を境にして一方の180°の範囲a
では上記軌跡32はトラック31を内側から外側に向か
って横切り、残りの180°の範囲bでは上記軌跡32
はトラック31を外側から内側に向かって横切る。
【0005】図8(1)に示すように、メインビームを
HF、二つのサブビームをE、Fとする。サブビーム
E、Fの中心を結ぶ線はメインビームHFの中心を通
る。サブビームE、Fの中心を結ぶ線は、トラッキング
エラー検出のためにトラック31に対して所定の角度θ
だけ傾くように調整されていなければならない。角度θ
はサブビームE、Fのスポット径とサブビームE、Fの
間隔に基づき、トラッキングエラー信号が最も感度良く
得られる角度に設定される。また、図8(2)のように
上記角度θが0°、すなわちサブビームE、Fの中心を
結ぶ線がトラック31と重なっていたり、図8(3)の
ようにサブビームE、Fの中心を結ぶ線がトラック31
に対して逆に傾いていたりすると、トラッキングエラー
信号が得られなかったり、得られても逆相の信号となっ
てしまい、トラッキングサーボに供することができな
い。
【0006】図10は従来の光ピックアップの製造工程
においてサブビームを調整するためのビーム角度検出方
法の例を示すもので、二つのサブビームE,Fの位置を
検出し、検出結果をみながらサブビームE,Fの傾き角
度θを調整するものである。図10において、一方のサ
ブビームEを検出することによって得られるE信号と他
方のサブビームFを検出することによって得られるF信
号は、それぞれ波形整形回路11,12で波形整形され
たあとエクスクルーシブオア回路13に入力され、エク
スクルーシブオア回路13の出力をローパスフィルタ1
4に入力して平均値(積分値)をとり、これを出力と
し、また計器15で表示するようになっている。
【0007】上記従来例の動作を図11を参照しながら
説明する。E信号とF信号は正弦波状の信号であり、前
記角度θに応じて位相差を生じる。波形整形回路11,
12でE信号とF信号をゼロクロス点で波形整形すると
それぞれ図11のに示すような矩形波状の信号が得
られる。エクスクルーシブオア回路13では片側の入力
のみが「H」のとき「H」を出力するため、エクスクル
ーシブオア回路13の出力は図11にで示すような信
号となる。この信号をローパスフィルタ14に通して平
均値をとり、計器15で表示させる。図11に示す信号
から明らかなように、の信号の位相差(すな
わちE信号とF信号の位相差)が0°であれば信号の
デューティは0であるから計器15の表示は0であり、
の信号の位相差が180°であれば信号のデュー
ティは1となるから計器15の表示は最大となる。この
ように、の信号の位相差が最も大きいのは180°
であり、そのときのトラッキングエラー信号検出感度が
最大となり、また、そのときのサブビームE、Fの中心
を結ぶ線とトラック31とのなす角度θが最良の角度と
いうことになる。従って、計器15の表示が最大になる
ように光ピックアップを調整すれば、上記角度θを最良
の角度に調整したということになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のビ
ーム角度検出方法によれば、図9に示すように、ディス
クの偏心に基づいてビームがトラックを横切る作用をビ
ーム角度検出に用いているため、二つのビームによって
得られるE号およびF信号は図12に示すような信号に
なり、図12にAで示すように、ディスク1回転の中で
2ヵ所にビームがトラックを横切る速度がゼロとなる部
分が発生し、この部分とその前後では位相差を検出する
ことができず、かつ、時間的にも比較的長いため、計測
値が不安定になるという難点があった。
【0009】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、ビームがトラックを一定以上の速度で横切って
いるときにのみ検出を行い、ビームがトラックを横切る
速度が一定以下の場合は検出動作を停止させて、安定し
た計測値を得ることができる光ピックアップのビーム角
度検出方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光ピックアップにおけるトラッキング方向
のずれ検出を行うために用いられる二つのビームを受光
し、この二つのビームを結んだ線と回転方向に沿って形
成された記録トラックとの相対角度を検出するようにす
るとともに、上記二つのビームから得られる信号の差の
変化周期を検出し、この変化周期が所定の値より長くな
ったときは、上記相対角度の検出を行わないようにし
た。
【0011】
【作用】トラッキング方向位置検出用の二つのビームに
よる検出信号は、ビームの記録トラックを横断する方向
が反転する部分およびその前後で、上記二つのビームか
ら得られる信号の差の変化周期が一定以上に長くなり、
そのときは上記二つのビームの検出を行わず、もって、
上記二つのビームを結んだ線と記録トラックとの相対角
度の検出を行わない。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる光
ピックアップのビーム角度検出方法の実施例について説
明する。図1は本発明方法を実施するためのハード構成
の例を示す。図1において、符号11,12は波形整形
回路、13はエクスクルーシブオア回路、14はローパ
スフィルタをそれぞれ示しており、これらは図10に示
す従来例で共通の符号を付された各構成部分と同様に構
成されている。引き算回路21においてE信号からF信
号が引き算され、その出力であるTE信号がトラック横
断レート検出回路26に入力される。トラック横断レー
ト検出回路26では上記TE信号の変化周期を検出し、
この変化周期が所定の値より長くなったときは、エクス
クルーシブオア回路13とローパスフィルタ14との間
に挿入されたゲート回路18を開いて信号を遮断し、ビ
ームの検出を行わず、従って、二つのビームE,Fを結
んだ線と記録トラックとの相対角度の検出を行わないよ
うになっている。
【0013】図2は上記トラック横断レート検出回路2
6の具体例を示す。図2において、引き算回路21から
のTE信号は波形整形回路36で波形整形され、第1の
モノマルチバイブレータ37、第2のモノマルチバイブ
レータ38に入力されるとともに、第1のDフリップフ
ロップ回路39、第2のDフリップフロップ回路40の
各データ入力端子Dに入力される。第1のモノマルチバ
イブレータ37の時定数と第2のモノマルチバイブレー
タ38の時定数は、ビームのトラック横断レートが高い
かまたは低いかを決めるために所定の値に設定されてい
る。第1のモノマルチバイブレータ37の出力は第1の
Dフリップフロップ回路39のクロック入力端子CK
に、第2のモノマルチバイブレータ38の出力は第2の
Dフリップフロップ回路40のクロック入力端子CKに
入力される。第1のDフリップフロップ回路39のマイ
ナス出力と第2のDフリップフロップ回路40のプラス
出力はアンド回路41に入力され、アンド回路41の出
力がトラック横断レート検出回路26の出力としてゲー
ト回路18の開閉制御に供される。従って、図2に示す
ように、2系統のレート検出回路を組み合わせ、波形の
立上り、立下りの各エッジでレート検出を行うので、ト
ラックを横切るレートの変化をより早く検出し、ゲート
回路18の開閉を行うことができる。
【0014】上記トラック横断レート検出回路26の動
作を図3を参照しながら説明する。引き算回路21から
のTE信号は、図3に示すように、ビームがディスクの
トラックを横切る速度に応じて周期が変化し、横切る速
度が早ければTE信号の周期が短く、横切る速度が遅け
ればTE信号の周期は長くなる。波形整形回路36はT
E信号をゼロクロス点で波形整形する。図3で7aは波
形整形回路36の出力を示しており、TE信号の周期に
応じた幅の矩形波信号になる。トラック横断レートが早
い(高い)ときは、TE信号の半波長は第1および第2
のモノマルチバイブレータ37,38の「H」区間より
も短い。そのため、第1のモノマルチバイブレータ37
の出力の立下りで波形整形回路36の出力7aをサンプ
リングする第1のフリップフロップ回路39のマイナス
出力と、第2のモノマルチバイブレータ38の出力の立
下りで波形整形回路36の出力7aをサンプリングする
第2のフリップフロップ回路40のプラス出力はともに
「H」であり、よってアンド回路41の出力は「H」と
なる。アンド回路41の出力が「H」のときはゲート回
路18が開かれ、前に説明したようなビームの検出が行
われる。
【0015】これに対して、トラック横断レートが遅い
(低い)ときは、TE信号の半波長は第1および第2の
モノマルチバイブレータ37,38の「H」区間よりも
長くなるため、第1のフリップフロップ回路39のマイ
ナス出力と第2のフリップフロップ回路40のプラス出
力のうちの少なくとも一方が「L」となるため、アンド
回路41の出力は「L」となる。従って、ゲート回路1
8が閉じられ、前に説明したようなビームの検出は行わ
れない。
【0016】このように、上記実施例によれば、トラッ
ク横断レート検出回路26によって二つのビームから得
られる信号の差の変化周期を検出し、この変化周期が所
定の値より長くなったとき、すなわち、ディスク1回転
の中でビームがトラックを横切る速度がゼロとなる2ヵ
所に位置しているときはビームの検出を行わないように
し、上記変化周期が所定の値より短くなった場合にのみ
ビームの検出を行うようにしたため、二つのビームによ
る検出信号の位相差に基づく上記二つのビームを結んだ
線と記録トラックとの相対角度の計測値が安定になると
いう効果を奏する。
【0017】次に、本発明にかかる光ピックアップのビ
ーム角度検出方法の別の実施例について説明する。図4
において、符号11,12は波形整形回路、13はエク
スクルーシブオア回路、14はローパスフィルタをそれ
ぞれ示しており、これらは図1に示す実施例で共通の符
号を付された各構成部分と同様に構成されている。波形
整形回路11とエクスクルーシブオア回路13の間には
ノット回路17が介在し、エクスクルーシブオア回路1
3とローパスフィルタ14の間にはゲート回路18が介
在している。ローパスフィルタ14の出力はレベルシフ
ト回路19と極性切換回路20を経て出力されるととも
に計器16に入力される。引き算回路21においてE信
号からF信号が引き算され、その出力が波形整形回路2
2で波形整形されてDフリップフロップ回路25のデー
タ入力端子Dに入力される。3ビームの中央のビームに
よって得られるHF信号は振幅検出回路23に入力され
る。振幅検出回路23はAM検波に類似の回路で、その
検出出力は波形整形回路24で波形整形されてDフリッ
プフロップ回路25のクロック入力端子CKに入力され
る。
【0018】波形整形回路11によるE信号の波形整形
信号と波形整形回路12によるF信号の波形整形信号は
Dフリップフロップ回路27のデータ入力端子Dとクロ
ック入力端子CKにそれぞれ入力される。上記二つのD
フリップフロップ回路25,27の出力はエクスクルー
シブオア回路28に入力され、エクスクルーシブオア回
路28の出力は極性切換回路20に入力される。極性切
換回路20は、エクスクルーシブオア回路28の出力が
「1」か「0」かによって、通過する信号の極性を切り
換える。また、波形整形回路24の出力はトラック横断
レート切換回路26に入力されてビームが記録トラック
を横断する速度を検出し、その速度に応じて前記ゲート
回路18を開閉するようになっている。
【0019】次に、上記ハード構成例によるビーム角度
検出動作を説明する。図5に示すように、ビームE,F
から得られるE信号とF信号、波形整形回路11,12
の出力,は、図1の実施例と同じであるが、E信号
はノット回路17で反転されるため、エクスクルーシブ
オア回路13の出力のデューティは、E信号とF信号
との位相差が180°に近くなればなるほど小さくな
る。HF信号は記録トラック31(図9参照)に記録さ
れている信号の読み取り信号であるが、ここではトラッ
キングサーボがかけられていないため、記録トラックを
横断するごとに変化するトラック横断信号として用い
る。Dフリップフロップ回路25では、波形整形された
上記トラック横断信号の立上りで、引き算回路21で得
られかつ波形整形された(E−F)信号をサンプリング
し、これを出力する。Dフリップフロップ回路25は
(E−F)信号とHF信号との位相関係をみることによ
ってトラック横断方向を検出するもので、例えば、ビー
ムがトラックを内側から外側に向かって横断していると
きは「1」の信号を、ビームがトラックを外側から内側
に向かって横断しているときは「0」の信号を出力す
る。
【0020】一方、別のDフリップフロップ回路27
は、波形整形されたF信号の立上りで、波形整形された
E信号をサンプリングして、E信号が先行しているかま
たはF信号が先行しているかを検出する。例えば、E信
号が先行していれば「1」を、F信号が先行していれば
「0」を出力する。この例ではE信号が先行しているた
め回路27の出力は「1」となっている。
【0021】Dフリップフロップ回路25からのトラッ
ク横断方向信号とDフリップフロップ回路27からの
E,F信号の先行検出信号はエクスクルーシブオア回路
28に入力される。エクスクルーシブオア回路28への
入力条件は次の4つであり、それぞれの条件に応じた信
号を出力する。 a.E信号の位相が先行し、ビームスポットが内側から
外側へ横断する。 b.E信号の位相が先行し、ビームスポットが外側から
内側へ横断する。 c.F信号の位相が先行し、ビームスポットが内側から
外側へ横断する。 b.F信号の位相が先行し、ビームスポットが外側から
内側へ横断する。
【0022】図7のはDフリップフロップ回路27の
出力を示しており、E信号の位相がF信号よりも先行し
ている場合、すなわち上記条件a,bの場合に「1」、
F信号の位相がE信号よりも先行している場合、すなわ
ち上記条件c,dの場合に「0」となる。エクスクルー
シブオア回路28はその排他論理により、図7に示す
ように上記条件b,cで「0」、上記条件a,dで
「1」を出力する。エクスクルーシブオア回路28の出
力で極性切換回路20が前述のローパスフィルタ14の
出力レベルを反転させる。具体的には、エクスクルーシ
ブオア回路28の出力が「1」なら正側に、エクスクル
ーシブオア回路28の出力が「0」なら負側に切り換え
る。
【0023】仮りに、極性切換回路20がなくて極性を
切り換えないものとすれば、ローパスフィルタ14の出
力は、図6に′で示すようになる。図4の例では、図
1の例と異なり、E信号はノット回路17で反転される
ため、エクスクルーシブオア回路13の出力のデュー
ティは、E信号とF信号との位相差が0°で最大、上記
位相差が180°に近くなるに従って小さくなり180
°で0、180°を過ぎてビームのトラックに対する横
断方向が反転すると再び大きくなり360°で最大とな
る。これに伴ってローパスフィルタ14の出力も上記位
相差0°および360°で最大、180°で0となる。
従って、計器16が0を指示しているときが二つのビー
ムE,Fが最良の位置関係に調整されているということ
になるが、これでは正確な調整は期待できない。
【0024】しかるに、図4に示す実施例では、E信号
とF信号との位相差が180°を越えて先行ビームが入
れ替わると、エクスクルーシブオア回路28の出力が図
7にで示すように反転し、この反転信号によって極性
切換回路20がローパスフィルタ14の出力レベルを反
転させる。これによって極性切換回路20の出力信号
は、図6に示すように、二つのビームE,Fの一方の横
断方向の位相差の出力と他方の横断方向の位相差の出力
とを連続させた減少線となる。上記出力信号を計器1
6に入力すると、E信号とF信号との位相差が0°で最
小、180°でスケールの中央、360°でフルスケー
ルとなる。従って、計器16がスケールの中央を指示す
るようにビームを調整すれば、図8(1)に示した角度
θが最適の角度となる。計器16はスケールの中央部が
最も精度が高く、フルスケールあるいはゼロ位置を求め
る場合のようにあいまいさもないため、上記のように計
器16がスケールの中央を指示するようにビームを調整
することにより、二つのビームE,Fの位置を正確に検
出して正確に位置調整することができる。
【0025】なお、レベルシフト回路19は、E信号と
F信号との位相差が180°のとき計器16がスケール
の中央を指示するようにローパスフィルタ14の出力レ
ベルをシフトするものである。
【0026】図4において、トラック横断レート検出回
路26およびゲート回路18は、図1、図2の実施例に
おけるものと同様に、二つのビームE,Fの角度θの計
測値を安定化させるためのもので、構成および動作は図
1、図2の実施例におけるものと同じであるとともに、
同様の効果を奏するものであるから、詳細な説明は省略
する。
【0027】なお、ビームの検出出力を表示する手段
は、アナログ式の計器に限られるものではなく、デジタ
ル表示式の計器でもよいし、CRTその他のディスプレ
イを有する計器もしくは測定機の類であってもよい。図
4の実施例において、二つのビームE,Fの一方の横断
方向の位相差の出力と他方の横断方向の位相差の出力と
を、連続した増加線として表すように設定してもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、光ピックアップにおけ
るトラッキング方向のずれ検出を行うために用いられる
二つのビームを受光し、この二つのビームを結んだ線と
回転方向に沿って形成された記録トラックとの相対角度
を検出する光ピックアップのビーム角度検出方法におい
て、二つのビームから得られる信号の差の変化周期を検
出し、この変化周期が所定の値より長くなったときは、
上記相対角度の検出を行わないようにし、上記変化周期
が所定の値より短くなった場合にのみ上記相対角度の検
出を行うようにしたため、二つのビームによる検出信号
の位相差に基づく上記相対角度計測値が安定になるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ピックアップのビーム検出方
法を実施するための回路例を示すブロック図。
【図2】同上回路例中のトラック横断レート検出回路の
具体例を示すブロック図。
【図3】上記回路例の動作を示すタイミングチャート。
【図4】本発明にかかる光ピックアップのビーム検出方
法を実施するための別の回路例を示すブロック図。
【図5】同上回路例の動作を示すタイミングチャート。
【図6】同じく上記回路例の極性切換回路部分の動作を
示すタイミングチャート。
【図7】同じくトラック横断方向検出部の動作を示すタ
イミングチャート。
【図8】3ビーム式光ピックアップにおける3ビームの
各種位置関係を示す概念図。
【図9】ディスクのトラックとビームスポットとの相対
関係を示す概念図。
【図10】従来の光ピックアップのビーム検出方法を実
施するための回路例を示すブロック図。
【図11】同上従来の回路例の動作を示すタイミングチ
ャート。
【図12】同上回路例中のビームによる検出信号の例を
示す波形図。
【符号の説明】
E ビーム F ビーム 31 記録トラック

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップにおけるトラッキング方
    向のずれ検出を行うために用いられる二つのビームを受
    光し、この二つのビームを結んだ線と回転方向に沿って
    形成された記録トラックとの相対角度を検出する光ピッ
    クアップのビーム角度検出方法であって、 上記二つのビームから得られる信号の差の変化周期を検
    出し、この変化周期が所定の値より長くなったときは、
    上記相対角度の検出を行わないようにしたことを特徴と
    する光ピックアップのビーム角度検出方法。
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