JP2542679Y2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2542679Y2
JP2542679Y2 JP2752690U JP2752690U JP2542679Y2 JP 2542679 Y2 JP2542679 Y2 JP 2542679Y2 JP 2752690 U JP2752690 U JP 2752690U JP 2752690 U JP2752690 U JP 2752690U JP 2542679 Y2 JP2542679 Y2 JP 2542679Y2
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豊 植村
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日本コロムビア株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、光ディスクの偏心量測定等を行う光ディス
ク装置において、光ディスクの半径方向へ移動する光ヘ
ッドの対物レンズと光ディスクの回転とともに偏心によ
り光ディスクの半径方向へ移動するトラックとの相対移
動方向の検出が正確にできる光ディスク装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来例の一つとして、トラッキングエラー信号と光デ
ィスクからの反射光量変化又は情報のエンベロープ信号
とが位相的に90°ずれていることを利用して、光ディス
クの半径方向へ移動する光ヘッドの対物レンズと光ディ
スクの回転とともに偏心により光ディスクの半径方向へ
移動するトラックとの相対移動方向を検出する方法が挙
げられる。具体的に述べると、光ヘッドに反射してきた
全光量の反射信号はトラック上でキャリアを含んだ信号
となり、これをボトムホールド回路で整形しシュミット
回路で2値化信号を得る。一方、トラッキングエラー信
号をシュミット回路で2値化信号に変換し、このエッジ
をクロックとして反射信号の2値化信号をDフリップフ
ロップで保持することにより相対移動方向の検出信号を
得るものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
反射信号にはキャリアが含まれ、また、キャリアは変
調されているためボトムホールド等のエンベロープ信号
はS/N比が悪い。このため、光ヘッドの対物レンズと光
ディスクのトラックとの相対移動方向の正確な検出がで
きないという欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、エンベロープ信号を用いずに相対移動方向
の検出を実現するものであり、 光ディスクからの反射レーザ光からトラッキングエラ
ー信号を検出する2分割フォトダイオードが載置された
光ヘッドを備えた光ディスク装置において、 該2分割フォトダイオードからの2つの出力信号をそ
れぞれ2値化して第1の信号を出力する第1のシュミッ
ト回路(1)と第2の信号を出力する第2のシュミット
回路(2)と、 該シュミット回路から出力された前記第1の信号及び
前記第2の信号をそれぞれ反転させて第3の信号を出力
する第1のインバータ(3)と第4の信号を出力する第
2のインバータ(4)と、 前記第4の信号の変化点を検出して前記第3の信号を
保持し正転信号と反転信号を出力する第1の保持手段
(5)と、 前記第3の信号の変化点を検出して前記第4の信号を
保持し正転信号と反転信号を出力する第2の保持手段
(6)と、 前記第2の信号の変化点を検出して前記第1の信号を
保持し正転信号と反転信号を出力する第3の保持手段
(7)と、 前記第1の信号の変化点を検出して前記第2の信号を
保持し正転信号と反転信号を出力する第4の保持手段
(8)と、 前記第1、第2、第3及び第4の各保持手段から出力
される各正転信号と反転信号のうち前記第1の保持手段
からの反転信号、前記第2の保持手段からの正転信号、
前記第3の保持手段からの反転信号及び前記第4の保持
手段からの正転信号のNANDをとるNAND手段(13)と、 前記第1の保持手段からの正転信号、前記第2の保持
手段からの反転信号、前記第3の保持手段からの正転信
号及び前記第4の保持手段からの反転信号のANDをとるA
ND手段(14)と、 前記NAND手段の出力信号と前記AND手段の出力信号と
のEX−ORをとるEX−OR手段(16)と、 前記NAND手段あるいは前記AND手段からの出力信号の
タイミングを遅延させる遅延回路(15)と、 前記EX−OR酒乱からの出力信号の変化点を検出して該
遅延回路からの出力信号を保持し光ヘッドの対物レンズ
と光ディスク上のトラックとの相対移動方向を表す信号
を出力する出力保持手段(17)とを備えたことを特徴と
する光ディスク装置である。
〔実施例〕
本考案の一実施例を図面により説明する。第3図は、
トラッキングエラー検出を行う方法の中で既知となって
いるプッシュプル法の原理とS字曲線である。これは光
ディスク上の案内溝で反射回折された光をトラック中心
に対して対称に配置された2D−PD上の2つの受光部での
出力差を取り出す方式で光スポットの中心がグルーブ或
いはランドの中心と一致した場合は、左右対称な反射回
折光分布が得られ、それ以外は左右の光強度がずれる。
このため光スポットがトラックを横切ったときの2つの
受光部の出力差は第3図(b)のようなS字カーブとな
る。ここで、光ディスクを回転させ、トラッキング制御
をOFFにし、フォーカス制御のみをONにした時の2D−PD
の信号の一例を示したのが第4図のXとYである。周知
の通り光ディスクの基板は真円ではないため回転をする
と偏心成分を持ち、光ヘッドの対物レンズが静止し、照
射される光ビームは静止していても光ビーム、すなわ
ち、対物レンズとトラックとの間には相対速度を持つこ
とになる。
偏心している任意のトラックは、光ディスクが1回転
する毎に元の位置に戻る。つまり光ディスクが半周した
所付近でそれ以前とは逆向きの速度となる。例えば、第
4図の2D−PDの出力X,Yの差信号、即ちトラッキングエ
ラー信号でb1部分が相対速度0の折り返しポイントとな
る。同図のA、Bは各々XとYを2値化した信号であ
る。
本考案は2D−PDの出力信号X、Yを利用して光ディス
クの半径方向へ移動する光ヘッドの対物レンズと光ディ
スクの回転とともに偏心により光ディスクの半径方向へ
移動するトラックとの相対移動方向を検出するものであ
り、第1図はその実施例を、第2図はその各部のタイミ
ングを示す。第1図における入力信号X,Yは各々2D−PD
からの信号であり、これを交流結合させた後、シュミッ
ト回路1、2を通すことにより、第2図A、Bのような
波形の信号を得ることができる。第2図中のa1及びa2は
相対速度0の折り返しポイントである。また、インバー
タ3及び4によって信号Aの反転信号である信号C、信
号Bの反転信号である信号Dを得る。Dフリップフロッ
プである保持手段5、6、7、8にクロックとしてそれ
ぞれ信号D、C、B、Aを、また、データとしてそれぞ
れ信号C、D、A、Bを入力した時、保持手段5、6、
7、8はそれぞれ正転信号として信号H、K、F、I及
び反転信号として信号L、G、J、Eを出力する。この
場合Dフリップフロップである保持手段5の正転信号の
信号Hの立ち下がり部は、他の信号E、F、Gよりもa1
部に近いが、必ずこのようになるわけでなく、場合によ
っては他の信号E、F、Gのいずれかの立ち下がり部が
一番a1に近くなる。
また、その場合、a1部に一番近い立ち下がり部を持つ
信号の立ち上がり部が、必ずしもa2部に近いわけではな
い。そこでゲート10、12、14、により信号E、F、G、
HのANDである信号Mを出力すれば、信号Mの立ち下が
り部は必ずa1部に一番近い所に存在し、a1部の折り返し
点検出の精度は良い。しかし、信号Mの立ち上がり部分
は信号E、F、G、Hの中で最もa2部分から遠い信号と
なってしまい、a2部の折り返し点検出の精度は悪いもの
となってしまう。
また、ゲート9、11、13、により信号I、J、K、L
(信号E、F、G、Hのそれぞれ反転状態)のNANDであ
る信号Nを出力すれば、逆に信号Nの立ち上がり部は必
ずa2部に一番近い所に存在し、a2部分の折り返し点検出
の精度は良いが、信号Nの立ち下がり部分は信号I、
J、K、Lの中で最もa1部分から遠い信号となってしま
い、a1部分の折り返し点検出の精度は悪いものとなる。
そのため、Dフリップフロップである出力保持手段17
に、クロックとしてゲート16から信号Mと信号NのEX−
ORである信号Oを、また、データとして信号Nを遅延回
路15で遅延させた信号Pをそれぞれ入力し、出力保持手
段17の出力の中から反転信号を信号Qとすることによ
り、信号Mと信号Nの中から折り返し点の検出精度の良
い部分を抽出することができる。
つまり、本考案において、信号Mの立ち下がりである
a1部と信号Nの立ち上がりであるa2部をとらえたのと同
等となるため、折り返し点を判別できる。この信号Qを
光ディスクの半径方向へ移動する光ヘッドの対物レンズ
と光ディスクの回転とともに偏心により光ディスクの半
径方向へ移動するトラックとの相対移動方向を表す信号
として用いるものである。
なお遅延させる信号は信号Mでも良い。その場合は、
Dフリップフロップである出力保持手段17にクロックと
してゲート16から信号Mと信号NのEX−ORである信号O
を、また、データとして信号Mを遅延回路で遅延させた
信号をそれぞれ入力し、出力保持手段17の出力のうち正
転信号を選ぶことになる。この場合、出力保持手段17の
正転信号は、図2のQが反転した信号となるが、例えば
内周から外周方向への移動をLowとするかHighとするか
は全く自由であり精度とは関係ない。
以上のように簡単な回路で精度良く相対移動方向を検
出できるため、この信号をUP/DOWNカウンタの制御信号
に用いれば光ディスクの偏心量を測定することが可能と
なる。
また、フォーマットされている光ディスクの場合、フ
ォーマット・ノイズが信号X及びYにクロストークとし
て重畳するので、例えばISO規格における連続サーボ方
式の光磁気ディスク等の場合は、重畳している期間のみ
信号X、Yの傾斜を予測する回路を付加すればトラック
サーチのための移動時のトラック溝カウンタの制御信号
に使用である。CDの場合は記録されているEFM信号の周
波数通過帯域をL.P.F(Low.Pass.Filter)によって高周
波数の通過を制限すれば、トラッキング・エラー信号へ
のクロストークの問題は解決出来るので、同様に光ヘッ
ド移動時のトラック溝カウンタの制御信号に用いること
ができる。
〔考案の効果〕
上記のように、光ディスクの偏心量を測定する光ディ
スク装置などにおいて、光ディスクの半径方向へ移動す
る光ヘッドの対物レンズと光ディスクの回転とともに偏
心により光ディスクの半径方向へ移動するトラックとの
相対移動方向の検出が正確にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すブロック図で、第2図
は各部のタイミング波形を示す図、第3図(a)及び
(b)はトラッキングエラーを説明するための図で、第
4図はその波形図を示す図である。 1、2……シュミット回路 3、4……インバータ 5、6、7、8……保持手段 9、10、11、12、13、14、16……ゲート 15……遅延回路 17……出力保持手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクからの反射レーザ光からトラッ
    キングエラー信号を検出する2分割フォトダイオードが
    載置された光ヘッドを備えた光ディスク装置において、 該2分割フォトダイオードからの2つの出力信号をそれ
    ぞれ2値化して第1の信号を出力する第1のシュミット
    回路(1)と第2の信号を出力する第2のシュミット回
    路(2)と、 該シュミット回路から出力された前記第1の信号及び前
    記第2の信号をそれぞれ反転させて第3の信号を出力す
    る第1のインバータ(3)と第4の信号を出力する第2
    のインバータ(4)と、 前記第4の信号の変化点を検出して前記第3の信号を保
    持し正転信号と反転信号を出力する第1の保持手段
    (5)と、 前記第3の信号の変化点を検出して前記第4の信号を保
    持し正転信号と反転信号を出力する第2の保持手段
    (6)と、 前記第2の信号の変化点を検出して前記第1の信号を保
    持し正転信号と反転信号を出力する第3の保持手段
    (7)と、 前記第1の信号の変化点を検出して前記第2の信号を保
    持し正転信号と反転信号を出力する第4の保持手段
    (8)と、 前記第1、第2、第3及び第4の各保持手段から出力さ
    れる各正転信号と反転信号のうち前記第1の保持手段か
    らの反転信号、前記第2の保持手段からの正転信号、前
    記第3の保持手段からの反転信号及び前記第4の保持手
    段からの正転信号のNANDをとるNAND手段(13)と、 前記第1の保持手段からの正転信号、前記第2の保持手
    段からの反転信号、前記第3の保持手段からの正転信号
    及び前記第4の保持手段からの反転信号のANDをとるAND
    手段(14)と、 前記NAND手段の出力信号と前記AND手段の出力信号とのE
    X−ORをとるEX−OR手段(16)と、 前記NAND手段あるいは前記AND手段からの出力信号のタ
    イミングを遅延させる遅延回路(15)と、 前記EX−OR手段からの出力信号の変化点を検出して該遅
    延回路からの出力信号を保持し光ヘッドの対物レンズと
    光ディスク上のトラックとの相対移動方向を表す信号を
    出力する出力保持手段(17)とを備えたことを特徴とす
    る光ディスク装置。
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