JP2924364B2 - 集積回路用パッケージ - Google Patents

集積回路用パッケージ

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JP2924364B2
JP2924364B2 JP3284763A JP28476391A JP2924364B2 JP 2924364 B2 JP2924364 B2 JP 2924364B2 JP 3284763 A JP3284763 A JP 3284763A JP 28476391 A JP28476391 A JP 28476391A JP 2924364 B2 JP2924364 B2 JP 2924364B2
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integrated circuit
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博明 谷所
恒太郎 能勢
明和 豊田
栄 古屋田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノリシックIC,混
成IC等の集積回路のパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の集積回路用パッケージとしては、
例えば図3に示す構造のものが用いられている(「IC
化実装技術」P137 工業調査会 参照)。この図3
に示す集積回路用パッケージは、多数本のリード14が
互いに離間した状態にガラス15を介して金属ヘッダ2
に固定されており、その上に混成IC基板6が載置され
てこの混成IC基板6とリード14とが互いに接続さ
れ、さらにこの混成IC基板6の上から金属キャップ7
が被冠されている。
【0003】このような集積回路用パッケージを回路基
板(図示せず)に実装する際は、回路基板の、リード1
4に対応する位置に孔をあけ、これにリード14を挿入
して半田付けすることにより実装される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高周波回路
を形成する際、伝送線路のインピーダンスが重要な意味
を持つことは広く知られていることである。すなわち、
インピーダンスが互いに異なる部分があると、その境界
で、高周波信号の大きな反射が生じ、これにより伝送特
性が劣化することとなる。これを防ぐためには接続する
線路のインピーダンスを整合させる必要がある。
【0005】しかし、図3のようなパッケージでは、リ
ード14の部分のインピーダンスを制御することは困難
であり、従ってこのようなパッケージはマイクロウェー
ブ回路に用いることは難しいという問題ある。本発明
は、上記問題に鑑み、伝送特性を劣化させずに実装する
ことが可能な、マイクロ波対応の集積回路用パッケージ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の集積回路用パッケージは、表面に集積回路基
板が配置された金属ヘッダと、裏面に導体パターンが形
成され、表面が金属ヘッダと接するように配置された絶
縁基板とを備え、上記金属ヘッダと上記導体パターンと
によりストリップラインが形成されてなることを特徴と
するものである。
【0007】ここで、集積回路基板を被冠し、上記金属
ヘッダとともに該集積回路基板を覆う金属キャップを備
えることが好ましい。尚上記絶縁基板としては例えばア
ルミナ基板等が用いられる。
【0008】
【作用】本発明の集積回路用パッケージは、金属ヘッダ
と絶縁基板に形成された導体パターンとによりストリッ
プラインが形成されているため、このストリップライン
と回路基板上のストリップラインとのインピーダンスを
整合させることができ、伝送特性を低下させることなく
実装することが可能となる。また、図3に示すような長
いリードを使用せず、パッケージの一部(絶縁基板)が
回路基板の一部として構成され、したがって回路基板に
対し最短距離での実装が可能となる。
【0009】また、上記金属キャップを備えた場合は、
耐食性があり、また高周波ノイズの侵入・漏出も防止さ
れ、したがってマイクロ波対応のパッケージとして一層
優れたものとなりかつ高信頼性を有することとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の集積回路用パッケージの一実施例を表わ
した一部断面斜視図、図2は、この集積回路用パッケー
ジを回路基板に実装した状態を回路基板の裏側から表わ
した斜視図である。
【0011】図1に示すように、アルミナ基板1にはス
ルーホール4が設けられており、後にマイクロストリッ
プラインを形成する導体パターン3が、スルーホール4
と接するように配置されている。これに金属ヘッダ2と
金属ピン5がはんだづけされる。金属ヘッダ2の上面に
は混成IC基板6を接着剤で取付け、ワイヤー8でボン
ディングすることにより混成IC基材6と金属ピン5が
接続される。その上から金属キャップ7が被冠され、電
気抵抗溶接される。
【0012】このようにして製造された混成IC用パッ
ケージ11は、図2に示すように、あらかじめパッケー
ジ11のアルミナ基板1と同じ大きさの孔があけられた
回路基板10の孔に、パッケージ11が回路基板10の
グランド側から挿入され、あらかじめインピーダンスが
整合するように形成されたパッケージ11のマイクロス
トリップライン11と回路基板10のマイクロストリッ
プラインが半田13により互いにはんだ付けされる。ま
た金属ヘッダ12はネジ留め、またははんだ付けにより
回路基板10と接続され、これにより、パッケージ11
全体が回路基板10に固定される。
【0013】このように、互いにインピーダンスが整合
するように形成されたパッケージ11のマイクロストリ
ップラインと回路基板のマイクロストリップラインとを
接続するようにしたため、その境界で信号の反射が生じ
ることが防止され、伝送特性を低下させることなくパケ
ージ11が実装される。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集積回路
用パッケージは、導体パターンが形成されたアルミナ基
板等の絶縁基板を金属ヘッダに接合することにより、絶
縁基板上にマイクロストリップラインを形成したもので
あるため、これを回路基板のストリップラインとインピ
ーダンス整合させ接続することにより、伝送特性を低下
させずにこの集積回路用パッケージを実装できる。ま
た、金属キャップを被せ、気密封止した場合は、耐蝕性
を確保し、高周波ノイズの浸入・漏出を防ぐこともでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集積回路用パッケージの一実施例を表
わした一部断面斜視図である。
【図2】図1に示す集積回路用パッケージを回路基板に
実装した状態を回路基板の裏側から表わした斜視図であ
る。
【図3】従来の集積回路用パッケージの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 アルミナ基板 2 金属ヘッ
ダ 3 導体パターン 4 スルーホ
ール 5 金属ピン 6 混成IC
基板 7 金属キャップ 8 ボンディ
ングワイヤ 10 回路基板 11 パッケ
ージ 13 半田
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 明和 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三菱マテリアル株式会社 セラミックス 研究所内 (72)発明者 古屋田 栄 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三菱マテリアル株式会社 セラミックス 研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/12 H01L 23/02 H01L 23/04 H01P 3/08 H01P 5/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に集積回路基板が配置された金属ヘ
    ッダと、裏面に導体パターンが形成され、表面が前記金
    属ヘッダと接するように配置された絶縁基板とを備え、 前記金属ヘッダと前記導体パターンとによりストリップ
    ラインが形成されてなることを特徴とする集積回路用パ
    ッケージ。
  2. 【請求項2】 前記集積回路基板を被冠し、前記金属ヘ
    ッダとともに該集積回路基板を覆う金属キャップを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の集積回路用パッケー
    ジ。
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