JP2874409B2 - 集積回路用パッケージ - Google Patents

集積回路用パッケージ

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JP2874409B2
JP2874409B2 JP3284762A JP28476291A JP2874409B2 JP 2874409 B2 JP2874409 B2 JP 2874409B2 JP 3284762 A JP3284762 A JP 3284762A JP 28476291 A JP28476291 A JP 28476291A JP 2874409 B2 JP2874409 B2 JP 2874409B2
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JP3284762A
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博明 谷所
明和 豊田
栄 古屋田
恒太郎 能勢
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノリシックIC,混
成IC等の集積回路のパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の集積回路用パッケージとしては、
例えば図3に示す構造のものが用いられている(「IC
化実装技術」P137 工業調査会 参照)。この図3
に示す集積回路用パッケージは、多数本のリード13が
互いに離間した状態にガラス14を介して金属ヘッダ2
に固定されており、その上に混成IC基板5が載置され
てこの混成IC基板5とリード13とが互いに接続さ
れ、さらにこの混成IC基板5の上から金属キャップ9
が被冠されている。
【0003】このような集積回路用パッケージを回路基
板(図示せず)に実装する際は、回路基板の、リード1
3に対応する位置に孔をあけ、これにリード13を挿入
して半田付けすることにより実装される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高周波回路
を形成する際、伝送線路のインピーダンスが重要な意味
を持つことは広く知られていることである。すなわち、
インピーダンスが互いに異なる部分があると、その境界
で、高周波信号の大きな反射が生じ、これにより伝送特
性が劣化することとなる。これを防ぐためには接続する
線路のインピーダンスを整合させる必要がある。
【0005】しかし、図3のようなパッケージでは、リ
ード13の部分のインピーダンスを制御することは困難
であり、従ってこのようなパッケージはマイクロウェー
ブ回路に用いることは難しいという問題がある。本発明
は、上記問題に鑑み、伝送特性を劣化させずに実装する
ことが可能な、マイクロ波対応の集積回路用パッケージ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の集積回路用パッケージは、表面に集積回路基
板が配置された、表裏に貫通する開口を有する金属ヘッ
ダと、表面に導体パターンが形成され、該導体パターン
が上記開口に位置するように金属ヘッダの裏面側に配置
された絶縁基板とを備え、上記金属ヘッダと上記導体パ
ターンによりコプレーナ形ストリップラインが形成され
てなることを特徴とするものである。
【0007】ここで集積回路基板を被冠し、上記金属ヘ
ッダとともに該集積回路基板を覆う金属キャップを備え
ることが好ましい。尚、上記絶縁基板としては例えばア
ルミナ基板等が用いられる。
【0008】
【作用】本発明の集積回路用パッケージは、金属ヘッダ
と導体パターンによりコプレーナ(coplanar)
形ストリップラインが形成されているため、このストリ
ップラインと回路基板上のストリップラインとのインピ
ーダンスを整合させることができ、伝送特性を低下させ
ることなく実装することが可能となる。また、図3に示
すような長いリードを使用せず、パッケージの一部(絶
縁基板)が回路基板の一部として構成され、したがって
回路基板に対し最短距離での実装が可能となる。
【0009】また、上記金属キャップを備えた場合は、
耐食性があり、また高周波ノイズの侵入・漏出も防止さ
れ、したがってマイクロ波対応のパッケージとして一層
優れたものとなりかつ高信頼性を有することとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の集積回路用パッケージの一実施例を表わ
した一部断面斜視図、図2は、この集積回路用パッケー
ジを回路基板に実装した状態を表わした斜視図である。
【0011】図1に示すように、後にコプレーナ形スト
リップラインを形成する導体パターン3が印刷されたア
ルミナ基板1に金属ヘッダ2と金属ピン4がはんだ付け
されている。金属ヘッダ2の上に混成IC基板5が接着
剤で取付けられ、ワイヤ6でボンディングされて、混成
IC基板5と金属ピン4が接続される。その上から金属
キャップ9が被せられて、電気抵抗溶接等により取付け
られる。この時、ストリップラインの部分にすき間がで
きないように、あらかじめ絶縁樹脂8を充填しておく。
【0012】このようにして製造された混成用ICパッ
ケージ15は、図2に示すように、あらかじめパッケー
ジ15のアルミナ基板1の部分が入るような孔があけら
れた回路基板11にパッケージ15が配置され、あらか
じめインピーダンスが整合するように形成されたパッケ
ージのコプレーナ形ストリップラインと回路基板11の
コプレーナ形ストリップラインが互いにはんだ付けされ
る。また、金属ヘッダ2は回路基板11のグランドパタ
ーン12にネジ留め、またははんだ付けすることにより
電気的接続を得ると共に、パッケージ15の全体が回路
基板11に固定される。
【0013】このように、互いにインピーダンスが整合
するように形成されたパッケージ15のコプレーナ形ス
トリップラインと回路基板のコプレーナ形ストリップラ
インとを接続するようにしたため、その境界で信号の反
射が生じることが防止され、伝送特性を低下させること
なくパッケージ15が実装される。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集積回路
用パッケージは、導体パターンが形成されたアルミナ基
板等の絶縁基板を金属ヘッダに接合することにより、絶
縁基板上にコプレーナ(coplanar)形ストリッ
プラインを形成したものであるため、これを回路基板の
ストリップラインとインピーダンス整合させ接続するこ
とにより、伝送特性を低下させずに、この集積回路用パ
ッケージを実装できる。またIC基板を金属キャップで
覆い、ストリップラインの部分のすき間に絶縁体を充填
した場合は、高い気密性を確保し、内部の腐食、高周波
ノイズの浸入・漏出を防ぐこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集積回路用パッケージの一実施例を表
わした一部断面斜視図である。
【図2】この集積回路用パッケージを回路基板に実装し
た状態を回路基板の裏側から表わした斜視図である。
【図3】従来の集積回路用パッケージの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 アルミナ基板 2 金属ヘッ
ダ 3 導体パターン 4 金属ピン 5 混成IC基板 6 ボンディ
ングワイヤ 10 半田 11 回路基
板 12 グランドパターン 15 パッケ
ージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋田 栄 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三菱マテリアル株式会社 セラミックス 研究所内 (72)発明者 能勢 恒太郎 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三菱マテリアル株式会社 セラミックス 研究所内 (56)参考文献 特開 平2−62064(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/12 301 H01L 23/02 H01P 3/08 H01P 5/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に集積回路基板が配置された、表裏
    に貫通する開口を有する金属ヘッダと、表面に導体パタ
    ーンが形成され、該導体パターンが前記開口に位置する
    ように前記金属ヘッダの裏面側に配置された絶縁基板と
    を備え、 前記金属ヘッダと前記導体パターンによりコプレーナ形
    ストリップラインが形成されてなることを特徴とする集
    積回路用パッケージ。
  2. 【請求項2】 前記集積回路基板を被冠し、前記金属ヘ
    ッダとともに該集積回路基板を覆う金属キャップを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の集積回路用パッケー
    ジ。
JP3284762A 1991-10-30 1991-10-30 集積回路用パッケージ Expired - Lifetime JP2874409B2 (ja)

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JPH05121584A JPH05121584A (ja) 1993-05-18
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Effective date: 19981215