JP2923470B2 - 炊飯器 - Google Patents
炊飯器Info
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- JP2923470B2 JP2923470B2 JP10900796A JP10900796A JP2923470B2 JP 2923470 B2 JP2923470 B2 JP 2923470B2 JP 10900796 A JP10900796 A JP 10900796A JP 10900796 A JP10900796 A JP 10900796A JP 2923470 B2 JP2923470 B2 JP 2923470B2
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- rice cooker
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、米と水を収容し
た鍋を加熱して炊飯する炊飯器に関する。
た鍋を加熱して炊飯する炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭56−28724号や特開昭61
−222419号には、蓋体の下面を構成する放熱板の
裏側に蓋センサーと蓋ヒータを設け、蓋センサーが感知
する温度に応じて炊飯中、むらし中、保温中に蓋体の下
面を加熱するようにした炊飯器が開示されている。しか
しこの炊飯器においては、蓋体の下面と鍋との間に内蓋
が配置しており、このため放熱板からの輻射熱が鍋内の
ご飯の上面に効果的に放射されず、またご飯の上部の空
間の温度状況を精度よく検出することができない欠点が
ある。
−222419号には、蓋体の下面を構成する放熱板の
裏側に蓋センサーと蓋ヒータを設け、蓋センサーが感知
する温度に応じて炊飯中、むらし中、保温中に蓋体の下
面を加熱するようにした炊飯器が開示されている。しか
しこの炊飯器においては、蓋体の下面と鍋との間に内蓋
が配置しており、このため放熱板からの輻射熱が鍋内の
ご飯の上面に効果的に放射されず、またご飯の上部の空
間の温度状況を精度よく検出することができない欠点が
ある。
【0003】そこで、近年においては、実開平2−78
122号に見られるように、内蓋を用いず、蓋体の下面
を鍋の開口部に直接閉じ合わせて閉塞し、この下面の裏
面側に配置する蓋ヒータに基づいて鍋内の上部に直接輻
射熱を放出して加熱効率を向上させるようにした炊飯器
が提案されている。
122号に見られるように、内蓋を用いず、蓋体の下面
を鍋の開口部に直接閉じ合わせて閉塞し、この下面の裏
面側に配置する蓋ヒータに基づいて鍋内の上部に直接輻
射熱を放出して加熱効率を向上させるようにした炊飯器
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、蓋体と炊飯
器本体との間には隙間があり、この隙間から侵入した外
気により鍋の上部の周囲部分が冷やされ、この結果、炊
飯時における鍋の上部の周囲部分に対する加熱が不足し
て炊きムラが生じ、また保温時に蓋体の下面の外周部に
多量の結露水が付着し、この結露水が鍋内のご飯の上に
垂れ落ち、ご飯の食味を低下させてしまう恐れがある。
器本体との間には隙間があり、この隙間から侵入した外
気により鍋の上部の周囲部分が冷やされ、この結果、炊
飯時における鍋の上部の周囲部分に対する加熱が不足し
て炊きムラが生じ、また保温時に蓋体の下面の外周部に
多量の結露水が付着し、この結露水が鍋内のご飯の上に
垂れ落ち、ご飯の食味を低下させてしまう恐れがある。
【0005】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、炊飯時における鍋
の上部の周囲部分に対する加熱不足を解消し、また保温
時における結露水の垂れ落ち防止することができる炊飯
器を提供することにある。
たもので、その目的とするところは、炊飯時における鍋
の上部の周囲部分に対する加熱不足を解消し、また保温
時における結露水の垂れ落ち防止することができる炊飯
器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、炊飯器本体と、この炊飯器本体内
に収納され、底面が解放された状態で炊飯器本体の上部
に載置された鍋と、この鍋の開口部を覆う蓋体と、この
蓋体の下面を構成して鍋の開口部に直接対向する放熱板
と、この放熱板の裏側に直接設けられ、放熱板の外周部
を加熱する蓋加熱手段と、前記放熱板の裏側に前記蓋加
熱手段および放熱板の一定領域との間に空間をあけて蓋
加熱手段を覆うように設けられた遮熱板とを備えるよう
にしたものである。
的を達成するために、炊飯器本体と、この炊飯器本体内
に収納され、底面が解放された状態で炊飯器本体の上部
に載置された鍋と、この鍋の開口部を覆う蓋体と、この
蓋体の下面を構成して鍋の開口部に直接対向する放熱板
と、この放熱板の裏側に直接設けられ、放熱板の外周部
を加熱する蓋加熱手段と、前記放熱板の裏側に前記蓋加
熱手段および放熱板の一定領域との間に空間をあけて蓋
加熱手段を覆うように設けられた遮熱板とを備えるよう
にしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。図1に示す符号1は炊飯
用の鍋である。内枠2,外枠3および枠4により炊飯器
本体が構成され、鍋1は内枠2内に着脱自在に収納され
ている。炊飯器本体内に収納され鍋1は、その底面が解
放された状態で炊飯器本体の上部に載置されている。
いて図面を参照して説明する。図1に示す符号1は炊飯
用の鍋である。内枠2,外枠3および枠4により炊飯器
本体が構成され、鍋1は内枠2内に着脱自在に収納され
ている。炊飯器本体内に収納され鍋1は、その底面が解
放された状態で炊飯器本体の上部に載置されている。
【0008】前記内枠2の底部中央には感熱装置5が設
けられ、その感熱装置5の外周に鍋加熱手段として炊飯
ヒータ6が配設されている。また前記内枠2の外側面上
部には保温ヒータ7が取付けられている。
けられ、その感熱装置5の外周に鍋加熱手段として炊飯
ヒータ6が配設されている。また前記内枠2の外側面上
部には保温ヒータ7が取付けられている。
【0009】前記外枠3の底部には後述する制御回路を
収納した制御ユニット8が取付けられている。9は鍋1
の開口部を覆う蓋体である。この蓋体9の内側には、蓋
体9の下面を構成して鍋1の開口部に直接対向する放熱
板10が取り付けられ、この放熱板10の鍋1に面する
表面に、樹脂コート、例えばフッ素樹脂コートが施され
ている。このフッ素樹脂コートの耐久温度は250℃以
下である。
収納した制御ユニット8が取付けられている。9は鍋1
の開口部を覆う蓋体である。この蓋体9の内側には、蓋
体9の下面を構成して鍋1の開口部に直接対向する放熱
板10が取り付けられ、この放熱板10の鍋1に面する
表面に、樹脂コート、例えばフッ素樹脂コートが施され
ている。このフッ素樹脂コートの耐久温度は250℃以
下である。
【0010】放熱板10の裏面には蓋加熱手段として蓋
ヒータ11が直接設けられ、この蓋ヒータ11からの熱
が前記蓋体9に及ばないように、前記蓋ヒータ11が遮
熱板12で覆われている。この遮熱板12は放熱板10
の裏側に蓋ヒータ11および放熱板10の一定領域との
間に空間をあけて蓋ヒータ11を覆うように設けられて
いる。
ヒータ11が直接設けられ、この蓋ヒータ11からの熱
が前記蓋体9に及ばないように、前記蓋ヒータ11が遮
熱板12で覆われている。この遮熱板12は放熱板10
の裏側に蓋ヒータ11および放熱板10の一定領域との
間に空間をあけて蓋ヒータ11を覆うように設けられて
いる。
【0011】前記感熱装置5の内側には、鍋底センサー
13が設けられ、前記蓋体9の中央からその下方に突出
した部分には鍋内センサー14が設けられ、前記放熱板
10と前記遮熱板12とで囲まれた前記蓋ヒータ11の
近傍には感熱手段として放熱板センサー15が設けられ
ている。これら各センサー13,14,15は共に温度
を検出するセンサーである。
13が設けられ、前記蓋体9の中央からその下方に突出
した部分には鍋内センサー14が設けられ、前記放熱板
10と前記遮熱板12とで囲まれた前記蓋ヒータ11の
近傍には感熱手段として放熱板センサー15が設けられ
ている。これら各センサー13,14,15は共に温度
を検出するセンサーである。
【0012】蓋ヒータ11は、図1に示すように、放熱
板10の外周部に設けられているとともに、複数列に並
ぶように設置されている。そして放熱板センサー15
は、放熱板10の裏面の蓋ヒータ11の内側の領域の部
分に設けられている。なお、放熱板10の外周部とは、
放熱板10の直径方向を4等分したときに、その両側の
ほぼ 1/4の領域の部分の範囲である。
板10の外周部に設けられているとともに、複数列に並
ぶように設置されている。そして放熱板センサー15
は、放熱板10の裏面の蓋ヒータ11の内側の領域の部
分に設けられている。なお、放熱板10の外周部とは、
放熱板10の直径方向を4等分したときに、その両側の
ほぼ 1/4の領域の部分の範囲である。
【0013】図2は回路構成を示すブロック図で、21
は制御部本体を構成するマイクロコンピュータである。
鍋底温度Tdを検出した前記鍋底センサー13のアナロ
グ出力は、第1のA/D変換器22によりデジタル信号
に変換されて前記マイクロコンピュータ21に供給され
るようになっている。
は制御部本体を構成するマイクロコンピュータである。
鍋底温度Tdを検出した前記鍋底センサー13のアナロ
グ出力は、第1のA/D変換器22によりデジタル信号
に変換されて前記マイクロコンピュータ21に供給され
るようになっている。
【0014】放熱板温度Tuを検出した前記放熱板セン
サー15のアナログ出力は、第2のA/D変換器23に
よりデジタル信号に変換されて前記マイクロコンピュー
タ21に供給されるようになっている。
サー15のアナログ出力は、第2のA/D変換器23に
よりデジタル信号に変換されて前記マイクロコンピュー
タ21に供給されるようになっている。
【0015】鍋上部温度Tiを検出した前記鍋内センサ
ー14のアナログ出力は、第3のA/D変換器24によ
りデジタル信号に変換されて前記マイクロコンピュータ
21に供給されるようになっている。
ー14のアナログ出力は、第3のA/D変換器24によ
りデジタル信号に変換されて前記マイクロコンピュータ
21に供給されるようになっている。
【0016】現在時刻および各調理工程の時間を計測す
る時計回路25は、前記マイクロコンピュータ21に接
続されている。操作部26は前記マイクロコンピュータ
21に接続され、各種の初期設定やマニュアル操作等の
入力が行なわれる。
る時計回路25は、前記マイクロコンピュータ21に接
続されている。操作部26は前記マイクロコンピュータ
21に接続され、各種の初期設定やマニュアル操作等の
入力が行なわれる。
【0017】前記マイクロコンピュータ21は、表示部
制御回路27を介して表示部28を制御する。前記マイ
クロコンピュータ21はヒータ制御回路29を介して、
前記炊飯ヒータ6、前記保温ヒータ7および前記蓋ヒー
タ11を直接通電制御するヒータスイッチ部30を制御
するようになっている。
制御回路27を介して表示部28を制御する。前記マイ
クロコンピュータ21はヒータ制御回路29を介して、
前記炊飯ヒータ6、前記保温ヒータ7および前記蓋ヒー
タ11を直接通電制御するヒータスイッチ部30を制御
するようになっている。
【0018】このヒータスイッチ部30は、図3に示す
ように、第1の閉回路として商用電源31、前記炊飯ヒ
ータ6およびスイッチ32(以下、SW32と称する)
が直列に接続されている。
ように、第1の閉回路として商用電源31、前記炊飯ヒ
ータ6およびスイッチ32(以下、SW32と称する)
が直列に接続されている。
【0019】第2の閉回路として前記商用電源31、前
記炊飯ヒータ6、前記保温ヒータ7およびスイッチ33
(以下、SW33と称する)が直列に接続されている。
第3の閉回路として前記商用電源31、前記蓋ヒータ1
1およびスイッチ34(以下、SW34と称する)が直
列に接続されている。
記炊飯ヒータ6、前記保温ヒータ7およびスイッチ33
(以下、SW33と称する)が直列に接続されている。
第3の閉回路として前記商用電源31、前記蓋ヒータ1
1およびスイッチ34(以下、SW34と称する)が直
列に接続されている。
【0020】図4は前記マイクロコンピュータ21によ
る炊飯制御を示す流れ図であり、この制御に入ると前記
SW32がONし、前記炊飯ヒータ6に電力が供給され
るようになっている。
る炊飯制御を示す流れ図であり、この制御に入ると前記
SW32がONし、前記炊飯ヒータ6に電力が供給され
るようになっている。
【0021】前記放熱板センサー15の検出温度Tuが
115℃以上か否かを判断し、検出温度Tuが115℃
以上ならば空炊き状態であるとして前記SW32をOF
Fし空炊き処理を行う。
115℃以上か否かを判断し、検出温度Tuが115℃
以上ならば空炊き状態であるとして前記SW32をOF
Fし空炊き処理を行う。
【0022】検出温度Tuが115℃未満であれば、次
に検出温度Tuの3分間当りの上昇率が1℃以下か否か
を判断する。検出温度Tuの3分間当りの上昇率が1℃
を越えていると、再び前記SW32をONする処理に戻
るようになっている。また、検出温度Tuが115℃未
満で3分間当りの上昇率が1℃以下の場合は、前記SW
34がONして前記蓋ヒータ11に電力が供給されるよ
うになっている。
に検出温度Tuの3分間当りの上昇率が1℃以下か否か
を判断する。検出温度Tuの3分間当りの上昇率が1℃
を越えていると、再び前記SW32をONする処理に戻
るようになっている。また、検出温度Tuが115℃未
満で3分間当りの上昇率が1℃以下の場合は、前記SW
34がONして前記蓋ヒータ11に電力が供給されるよ
うになっている。
【0023】次に前記鍋底センサー13の検出温度Td
が120℃以上か否かを判断し、検出温度Tdが120
℃未満であれば、続いて前記放熱板センサー15の検出
温度Tuが200℃以上か否かを判断するようになって
いる。
が120℃以上か否かを判断し、検出温度Tdが120
℃未満であれば、続いて前記放熱板センサー15の検出
温度Tuが200℃以上か否かを判断するようになって
いる。
【0024】前記放熱板センサー15の検出温度Tuが
200℃以上ならば前記SW34をOFFし、検出温度
Tuが200℃未満であれば前記SW34をONさせる
ようになっており、いずれの場合でも、再び鍋底センサ
ー13の検出温度Tdが120℃以上か否かを判断する
処理に戻るようになっている。前記鍋底センサー13の
検出温度Tdが120℃以上になると、前記SW32を
OFFして前記炊飯ヒータ6への電力の供給を停止する
ようになっている。
200℃以上ならば前記SW34をOFFし、検出温度
Tuが200℃未満であれば前記SW34をONさせる
ようになっており、いずれの場合でも、再び鍋底センサ
ー13の検出温度Tdが120℃以上か否かを判断する
処理に戻るようになっている。前記鍋底センサー13の
検出温度Tdが120℃以上になると、前記SW32を
OFFして前記炊飯ヒータ6への電力の供給を停止する
ようになっている。
【0025】次に前記時計回路25によりSW32がO
FFしてからの時間を計測し、その計測時間が15分経
過したか否かを判断する。15分経過していなければ、
前記放熱板センサー15の検出温度Tuが200℃以上
か否かを判断するようになっている。
FFしてからの時間を計測し、その計測時間が15分経
過したか否かを判断する。15分経過していなければ、
前記放熱板センサー15の検出温度Tuが200℃以上
か否かを判断するようになっている。
【0026】放熱板センサー15の検出温度Tuが20
0℃以上ならば前記SW34をOFFし、検出温度Tu
が200℃未満であれば前記SW34をONさせるよう
になっており、いずれの場合でも、再び前記時計回路2
5により計測した計測時間が15分経過したか否かを判
断する処理に戻るようになっている。
0℃以上ならば前記SW34をOFFし、検出温度Tu
が200℃未満であれば前記SW34をONさせるよう
になっており、いずれの場合でも、再び前記時計回路2
5により計測した計測時間が15分経過したか否かを判
断する処理に戻るようになっている。
【0027】前記時計回路25による計測時間が15分
経過すると、保温制御に移行する。図5は、前記マイク
ロコンピュータ21による保温制御を示す流れ図であ
る。この保温制御に入ると、前記鍋底センサー13の検
出温度Tdが71℃未満か否かを判断し、検出温度Td
が71℃未満ならばSW33をONし、検出温度Tdが
71℃以上であればSW33をOFFする。
経過すると、保温制御に移行する。図5は、前記マイク
ロコンピュータ21による保温制御を示す流れ図であ
る。この保温制御に入ると、前記鍋底センサー13の検
出温度Tdが71℃未満か否かを判断し、検出温度Td
が71℃未満ならばSW33をONし、検出温度Tdが
71℃以上であればSW33をOFFする。
【0028】いずれの場合でも、続いて鍋内センサー1
4の検出温度Tiが、鍋底センサー13の検出温度Td
よりも小さいか否かを判断する。検出温度Tiが検出温
度Tdよりも小さいならば、前記SW34をONして、
再び検出温度Tdが71℃未満か否かを判断する処理に
戻るようになっている。
4の検出温度Tiが、鍋底センサー13の検出温度Td
よりも小さいか否かを判断する。検出温度Tiが検出温
度Tdよりも小さいならば、前記SW34をONして、
再び検出温度Tdが71℃未満か否かを判断する処理に
戻るようになっている。
【0029】また検出温度Tiが検出温度Td以上であ
れば、検出温度Tiに0.5℃加算した温度が前記放熱
板センサー15の検出温度Tuよりも小さいか否かを判
断する。そして、検出温度Tiに0.5℃加算した温度
が検出温度Tu以上であれば、前記SW34をONさ
せ、また,検出温度Tiに0.5℃加算した温度が検出
温度Tuよりも小さければ、前記SW34をOFFさ
せ、いずれの場合も、再び鍋底センサー13の検出温度
Tdが71℃未満か否かを判断する処理に戻るようにな
っている。
れば、検出温度Tiに0.5℃加算した温度が前記放熱
板センサー15の検出温度Tuよりも小さいか否かを判
断する。そして、検出温度Tiに0.5℃加算した温度
が検出温度Tu以上であれば、前記SW34をONさ
せ、また,検出温度Tiに0.5℃加算した温度が検出
温度Tuよりも小さければ、前記SW34をOFFさ
せ、いずれの場合も、再び鍋底センサー13の検出温度
Tdが71℃未満か否かを判断する処理に戻るようにな
っている。
【0030】このような構成においては、炊飯調理が開
始されると、まず炊飯ヒータ6により加熱が開始され
る。もしこのとき、鍋1に米と一緒に水が入っていない
とき等の空炊きの状態のときは、放熱板センサー15に
より検出される温度Tuが115℃に達した時点で、炊
飯ヒータ15の電力の供給が停止されるようになってい
る。
始されると、まず炊飯ヒータ6により加熱が開始され
る。もしこのとき、鍋1に米と一緒に水が入っていない
とき等の空炊きの状態のときは、放熱板センサー15に
より検出される温度Tuが115℃に達した時点で、炊
飯ヒータ15の電力の供給が停止されるようになってい
る。
【0031】正常な場合は水が沸騰して100℃付近で
平衡温度に達するので、そのとき放熱板センサー15に
より検出される温度Tuの3分間当たりの上昇率は1℃
以下になり、そのとき蓋ヒータ11により放熱板10の
加熱が開始されることになる。
平衡温度に達するので、そのとき放熱板センサー15に
より検出される温度Tuの3分間当たりの上昇率は1℃
以下になり、そのとき蓋ヒータ11により放熱板10の
加熱が開始されることになる。
【0032】鍋底センサー13により検出される温度T
dが120℃に達するまでは、放熱板センサー15によ
り検出される温度Tuが200℃に保持されるように、
蓋ヒータ11が通電制御される。
dが120℃に達するまでは、放熱板センサー15によ
り検出される温度Tuが200℃に保持されるように、
蓋ヒータ11が通電制御される。
【0033】鍋底センサー13により検出される温度T
dが120℃に達すると、炊飯ヒータ6への電力が停止
される。そのときから15分経過するまでは、放熱板セ
ンサー15により検出される温度Tuが200℃に保持
されるように、蓋ヒータ11が通電制御される。
dが120℃に達すると、炊飯ヒータ6への電力が停止
される。そのときから15分経過するまでは、放熱板セ
ンサー15により検出される温度Tuが200℃に保持
されるように、蓋ヒータ11が通電制御される。
【0034】15分が経過すると、保温制御として、鍋
底センサー13により検出された温度Tdが71℃に保
持されるように保温ヒータ7が通電制御される。また、
鍋内センサー14により検出される温度Tiが、鍋底セ
ンサー13により検出される温度Tdよりも低くならな
いように、さらに鍋内センサー14により検出された温
度Tiに対して、放熱板センサー15により検出された
温度Tuが0.5℃以上高く保持されるように蓋ヒータ
11が通電制御される。
底センサー13により検出された温度Tdが71℃に保
持されるように保温ヒータ7が通電制御される。また、
鍋内センサー14により検出される温度Tiが、鍋底セ
ンサー13により検出される温度Tdよりも低くならな
いように、さらに鍋内センサー14により検出された温
度Tiに対して、放熱板センサー15により検出された
温度Tuが0.5℃以上高く保持されるように蓋ヒータ
11が通電制御される。
【0035】ところで、蓋体9と炊飯器本体との間の隙
間からは外気が侵入し、この外気が鍋1の上部の周囲部
分に接触する。しかし、放熱板10に設けられた蓋ヒー
タ11は放熱板10の外周部に配置しており、したがっ
て放熱板10の外周部から鍋1の上部の周囲部分に有効
に輻射熱が作用し、このため炊飯時に鍋1の上部の周囲
部分に低温の外気が接触しても鍋1の上部の周囲部分に
対する加熱不足が生じることがなく、したがって炊きム
ラを防止して全体を均質なご飯に炊き上げることができ
る。
間からは外気が侵入し、この外気が鍋1の上部の周囲部
分に接触する。しかし、放熱板10に設けられた蓋ヒー
タ11は放熱板10の外周部に配置しており、したがっ
て放熱板10の外周部から鍋1の上部の周囲部分に有効
に輻射熱が作用し、このため炊飯時に鍋1の上部の周囲
部分に低温の外気が接触しても鍋1の上部の周囲部分に
対する加熱不足が生じることがなく、したがって炊きム
ラを防止して全体を均質なご飯に炊き上げることができ
る。
【0036】また、保温時においては、放熱板10の外
周部が蓋ヒータ11で有効に加熱されるから、その外周
部に外気の影響が及んでも結露が生じるようなことがな
く、したがって鍋1内のご飯の上に結露水が垂れ落ちて
食味を低下させるような不都合がない。
周部が蓋ヒータ11で有効に加熱されるから、その外周
部に外気の影響が及んでも結露が生じるようなことがな
く、したがって鍋1内のご飯の上に結露水が垂れ落ちて
食味を低下させるような不都合がない。
【0037】放熱板センサー15は蓋ヒータ11の内側
の空きスペースを利用して放熱板10の裏面に取り付け
てあり、したがって放熱板10の上のスペースを無駄な
く使用して放熱板センサー15を放熱板10に密着性よ
く配設することができる。
の空きスペースを利用して放熱板10の裏面に取り付け
てあり、したがって放熱板10の上のスペースを無駄な
く使用して放熱板センサー15を放熱板10に密着性よ
く配設することができる。
【0038】また、放熱板センサー15は蓋ヒータ11
の近傍に位置させてあり、したがって放熱板10の温度
に応じて応答性よく蓋ヒータ11を通電制御することが
できる。
の近傍に位置させてあり、したがって放熱板10の温度
に応じて応答性よく蓋ヒータ11を通電制御することが
できる。
【0039】放熱板10の表面には、フッ素樹脂コート
が施されているので汚れが付きにくくまた落としやす
い。フッ素樹脂コートの耐久温度は250℃以下である
が放熱板10の温度は、その樹脂コートの耐久温度以下
に制御されており、したがって樹脂コートが溶解した剥
離するようなことがない。
が施されているので汚れが付きにくくまた落としやす
い。フッ素樹脂コートの耐久温度は250℃以下である
が放熱板10の温度は、その樹脂コートの耐久温度以下
に制御されており、したがって樹脂コートが溶解した剥
離するようなことがない。
【0040】なお、放熱板センサー15を設けたことに
より、鍋1内に米と共に水が入れられていないときや鍋
自体がセットされていないときなど、空炊きになる場合
には、炊飯開始後の鍋1内または内枠2内の異常温度上
昇を検出し、炊飯ヒータ6への電力の供給を停止するの
で、空炊きを防止し蓋体9への高熱による損傷を防ぐこ
とができる。したがって、従来の鍋スイッチを取り除く
ことができるという効果がある。ところで、従来一般の
炊飯器においては、炊飯器本体内に収納された鍋の底面
がヒータユニットの上に載置されて非解放状態となって
いるが、この発明においては、炊飯器本体内に収納され
鍋1は、その底面が解放された状態に保たれて炊飯器本
体の上部に載置されている。炊飯用の米を研ぎ洗いする
ときには鍋1を炊飯器本体内から取り出すわけである
が、この際、炊飯器本体内に米粒等の異物が侵入してし
まうことが往々にしてある。この場合、鍋がヒータユニ
ットの上に載置される従来の構造であると、その異物が
ヒータユニットの上に散在し、こののち鍋が炊飯器本体
内に収納されたときに、その異物が鍋の底面とヒータユ
ニットとの間に挟まれてしまうことになる。そして鍋の
底面とヒータユニットとの間に異物が挟まれて介在する
と、鍋の配置の姿勢が崩れ、加熱むら等の種々の不都合
を招く結果となる。ところが、この発明においては、炊
飯器本体内に収納される鍋1が、その底面が解放された
状態で炊飯器本体の上部に載置されて支持されており、
したがって炊飯器本体内に米粒等の異物が侵入したとし
ても、鍋1の配置の姿勢が崩れるようなことがなく、こ
のため常に適正な姿勢を保つことができ、加熱むら等の
不都合を招くようなことがない。さらに、この発明にお
いては、蓋ヒータ11を遮熱板12で覆っており、この
ため蓋ヒータ11から蓋体9への輻射熱を抑えて蓋体9
の過熱を防止することができる。そして放熱板10の裏
側に設けられた遮熱板12は、蓋ヒータ11および放熱
板10の一定領域との間に空間をあけて蓋ヒータ11を
覆っており、したがって蓋ヒータ11および放熱板10
の熱が遮熱板12に無用に伝導することがほとん どな
く、このためその熱を鍋1側に有効に作用させて加熱効
率を向上させることができる。
より、鍋1内に米と共に水が入れられていないときや鍋
自体がセットされていないときなど、空炊きになる場合
には、炊飯開始後の鍋1内または内枠2内の異常温度上
昇を検出し、炊飯ヒータ6への電力の供給を停止するの
で、空炊きを防止し蓋体9への高熱による損傷を防ぐこ
とができる。したがって、従来の鍋スイッチを取り除く
ことができるという効果がある。ところで、従来一般の
炊飯器においては、炊飯器本体内に収納された鍋の底面
がヒータユニットの上に載置されて非解放状態となって
いるが、この発明においては、炊飯器本体内に収納され
鍋1は、その底面が解放された状態に保たれて炊飯器本
体の上部に載置されている。炊飯用の米を研ぎ洗いする
ときには鍋1を炊飯器本体内から取り出すわけである
が、この際、炊飯器本体内に米粒等の異物が侵入してし
まうことが往々にしてある。この場合、鍋がヒータユニ
ットの上に載置される従来の構造であると、その異物が
ヒータユニットの上に散在し、こののち鍋が炊飯器本体
内に収納されたときに、その異物が鍋の底面とヒータユ
ニットとの間に挟まれてしまうことになる。そして鍋の
底面とヒータユニットとの間に異物が挟まれて介在する
と、鍋の配置の姿勢が崩れ、加熱むら等の種々の不都合
を招く結果となる。ところが、この発明においては、炊
飯器本体内に収納される鍋1が、その底面が解放された
状態で炊飯器本体の上部に載置されて支持されており、
したがって炊飯器本体内に米粒等の異物が侵入したとし
ても、鍋1の配置の姿勢が崩れるようなことがなく、こ
のため常に適正な姿勢を保つことができ、加熱むら等の
不都合を招くようなことがない。さらに、この発明にお
いては、蓋ヒータ11を遮熱板12で覆っており、この
ため蓋ヒータ11から蓋体9への輻射熱を抑えて蓋体9
の過熱を防止することができる。そして放熱板10の裏
側に設けられた遮熱板12は、蓋ヒータ11および放熱
板10の一定領域との間に空間をあけて蓋ヒータ11を
覆っており、したがって蓋ヒータ11および放熱板10
の熱が遮熱板12に無用に伝導することがほとん どな
く、このためその熱を鍋1側に有効に作用させて加熱効
率を向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
放熱板の裏側に、放熱板の外周部を加熱する蓋加熱手段
を設けるようにしたから、炊飯時における鍋の上部の周
囲部分に対する加熱不足を解消して全体が均質なご飯を
炊き上げることができ、また保温時における結露水の垂
れ落ちがなく、炊き上げたご飯の食味の低下を防止する
ことができる。
放熱板の裏側に、放熱板の外周部を加熱する蓋加熱手段
を設けるようにしたから、炊飯時における鍋の上部の周
囲部分に対する加熱不足を解消して全体が均質なご飯を
炊き上げることができ、また保温時における結露水の垂
れ落ちがなく、炊き上げたご飯の食味の低下を防止する
ことができる。
【0042】そして請求項2に記載の発明では、感熱手
段が蓋加熱手段の内側近傍に位置しているから、放熱板
の温度に応じて応答性よく蓋加熱手段を制御することが
でき、また請求項3に記載の発明では、蓋加熱手段を放
熱板の外周部に複数列に並ぶ状態に設けているから、放
熱板を有効に加熱することができる。
段が蓋加熱手段の内側近傍に位置しているから、放熱板
の温度に応じて応答性よく蓋加熱手段を制御することが
でき、また請求項3に記載の発明では、蓋加熱手段を放
熱板の外周部に複数列に並ぶ状態に設けているから、放
熱板を有効に加熱することができる。
【図1】この発明の一実施形態に係る炊飯器の構造を示
す断面図。
す断面図。
【図2】その炊飯器の回路構成を示す回路図。
【図3】その炊飯器のヒータスイッチ部の回路図。
【図4】その炊飯器のマイクロコンピュータが処理する
炊飯制御の流れ図。
炊飯制御の流れ図。
【図5】その炊飯器のマイクロコンピュータが処理する
保温制御の流れ図。
保温制御の流れ図。
1…鍋 6…炊飯ヒータ 7…保温ヒータ 9…蓋体 10…放熱板 11…蓋ヒータ 13…鍋底センサー 14…鍋内センサー 15…放熱板センサー 21…マイクロコンピュータ 30…ヒータスイッチ部
Claims (3)
- 【請求項1】炊飯器本体と、この炊飯器本体内に収納さ
れ、底面が解放された状態で炊飯器本体の上部に載置さ
れた鍋と、この鍋の開口部を覆う蓋体と、この蓋体の下
面を構成して鍋の開口部に直接対向する放熱板と、この
放熱板の裏側に直接設けられ、放熱板の外周部を加熱す
る蓋加熱手段と、前記放熱板の裏側に前記蓋加熱手段お
よび放熱板の一定領域との間に空間をあけて蓋加熱手段
を覆うように設けられた遮熱板とを備えることを特徴と
する炊飯器。 - 【請求項2】この放熱板の裏側には、蓋加熱手段の内側
でかつ蓋加熱手段の近傍に配置して放熱板の温度を検出
する感熱手段が設けられていることを特徴とする請求項
1に記載の炊飯器。 - 【請求項3】蓋加熱手段は、放熱板の外周部に複数列に
並ぶ状態に設けられていることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10900796A JP2923470B2 (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10900796A JP2923470B2 (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 炊飯器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24313490A Division JP2815227B2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 炊飯器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09164062A JPH09164062A (ja) | 1997-06-24 |
JP2923470B2 true JP2923470B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=14499210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10900796A Expired - Fee Related JP2923470B2 (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2923470B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-30 JP JP10900796A patent/JP2923470B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09164062A (ja) | 1997-06-24 |
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