JP2004049410A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】保温時において蓋の温度管理を最適にする。
【解決手段】保温時において制御手段は、室温が低下するにしたがって、鍋11内のご飯の温度を低くするように加熱コイル16による加熱制御を行なう一方で、蓋体5の温度を変えずに蓋ヒータ56による蓋体5への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、蓋体5の温度に対して鍋11内のご飯の温度差が大きくなり、蓋体5への露付きが抑制される。また、室温の高い夏場などでは、蓋体5の温度に対して鍋11内のご飯の温度差が小さくなり、蓋体5からの熱によるご飯の乾燥が防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】保温時において制御手段は、室温が低下するにしたがって、鍋11内のご飯の温度を低くするように加熱コイル16による加熱制御を行なう一方で、蓋体5の温度を変えずに蓋ヒータ56による蓋体5への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、蓋体5の温度に対して鍋11内のご飯の温度差が大きくなり、蓋体5への露付きが抑制される。また、室温の高い夏場などでは、蓋体5の温度に対して鍋11内のご飯の温度差が小さくなり、蓋体5からの熱によるご飯の乾燥が防止できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯機能および保温機能を備えた炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、この種の炊飯器においては、ご飯を保温する際に、鍋温度検出手段が検出する鍋の底部の温度が、室温に関係なく予め決められた一定の保温温度に保たれるように、鍋加熱手段による鍋への加熱が行なわれていた。しかし、冬場は室温が低く、とりわけ鍋温度検出手段が冷やされるため、鍋内のご飯の温度がやや高くなる傾向があり、逆に夏場になると、鍋内のご飯の温度がやや高くなる傾向がある。また、鍋の上面を覆う蓋や鍋の側面への結露防止のために、鍋内のご飯の温度よりもやや高い温度となるように、蓋や鍋の側面を加熱しているが、室温によってご飯の温度が変化すると、蓋や鍋の側面と鍋内のご飯との温度差が変わることになり、冬場は蓋や鍋の側面の温度が相対的に低くなって結露が多くなり、夏場は蓋や鍋の側面の温度が相対的に高くなってご飯が乾燥する傾向になる。
【0003】
また、炊飯器においてご飯を炊くときには、被調理物である米や水を入れた鍋を鍋加熱手段にて加熱すると共に、蓋の結露を防止するために蓋加熱手段による蓋の加熱が行なわれている。特に近年では、鍋の側面を誘導コイルや電熱式ヒータで加熱したり、鍋の上部にあるフランジをヒータで加熱することで、鍋の側面への加熱機能を充実させたものが知られているが、鍋の側面の温度を検知しつつ、炊飯や保温時に鍋の側面を最適に温度管理することが、技術的に重要な課題となっている。
【0004】
本発明は上記問題点を解決しようとするものであり、保温時において蓋や鍋の側部の温度管理を最適にできる炊飯器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の炊飯器によれば、制御手段は、室温が低下するにしたがって、鍋内のご飯の温度を低くするように鍋加熱手段による加熱制御を行ない、逆に室温が上昇するにしたがって、鍋内のご飯の温度を高くするように鍋加熱手段による加熱制御を行なう一方で、蓋の温度を変えずに蓋加熱手段による蓋への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、蓋の温度に対して鍋内のご飯の温度差が大きくなり、蓋への露付きが抑制されると共に、室温の高い夏場などでは、蓋の温度に対して鍋内のご飯の温度差が小さくなり、蓋からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、蓋の温度管理を最適にできる。
【0006】
本発明の請求項2の炊飯器によれば、制御手段は、室温が低下するにしたがって、鍋の底部や側面下部の温度を低くするように鍋加熱手段による加熱制御を行ない、逆に室温が上昇するにしたがって、鍋の底部や側面下部の温度を高くするように鍋加熱手段による加熱制御を行なう一方で、鍋の側部の温度を変えずに側加熱手段による鍋の側部への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、鍋の側部の温度に対して鍋の底部や側面下部の温度差が大きくなり、鍋の側部への露付きが抑制されると共に、室温の高い夏場などでは、鍋の側部の温度に対して鍋の底部や側面下部の温度差が小さくなり、鍋の側部からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、鍋の側部の温度管理を最適にできる。
【0007】
本発明の請求項3の炊飯器によれば、保温時には鍋温度検出手段で検出される鍋の温度を考慮しつつ、鍋の側部の温度がそれよりもやや高くなるように、側加熱手段による鍋の側部への加熱が行なわれる。したがって、鍋内のご飯に対する鍋の側部の温度差を室温に拘らず略一定に保つことができるため、鍋の側部への露付きが抑制されると共に、鍋の側部からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、室温検出手段がなくても鍋の側部の温度管理を最適にできる。
【0008】
【発明の実施形態】
以下、本発明における炊飯器の一実施例について、図1および図2を参照しながら説明する。
【0009】
図1において、1は器本体すなわち炊飯器本体で、この炊飯器本体1は、ほぼ筒状の外枠2と、この外枠2の下面開口を覆って設けられた底板3とにより外殻が形成されている。炊飯器本体1の上側には、その後部に位置するヒンジ軸4により蓋すなわち蓋体5が回動開閉自在に支持されている。また、外枠2の上部内周部から一体に垂下させて形成されたほぼ筒状の内枠上部6と、この内枠上部6の下面開口を覆って設けられた内枠7とにより、炊飯器本体1内に有底筒状の鍋収容部8が形成される。なお、鍋収容部8の側部をなす内枠上部6は、外枠2と一体化したPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂からなる。また、鍋収容部8の底部をなす内枠7は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂で形成されている。
【0010】
前記鍋収容部8内には、米や水などの被調理物を収容する有底筒状の鍋11が着脱自在に収容される。この鍋11は、熱伝導性のよいアルミニウムを主材料とした鍋本体12と、この鍋本体12の外面の側面下部から底面部にかけて接合されたフェライト系ステンレスなどの磁性金属板からなる発熱体13とにより構成される。鍋11の側面中央から上部に発熱体13を設けないのは、鍋11の軽量化を図るためである。また、鍋11の上端周囲には、その外周側に延出する円環状のフランジ部14が形成されている。
【0011】
前記内枠7は、鍋11の発熱体13に対向して位置しているが、この内枠7の外面の発熱体13に対向する側面下部および底面部には、鍋11の特に底部を電磁誘導加熱する鍋加熱手段としての加熱コイル16が設けられている。そして、この加熱コイル16に高周波電流を供給すると、加熱コイル16から発生する交番磁界によって鍋11の発熱体13が発熱し、鍋11ひいては鍋11内の水や米などの被調理物が加熱されるようになっている。さらに、前記加熱コイル16を下側から覆ってフェライトコア17が設けられている。
【0012】
また、内枠7の底部中央には、前記鍋11の底部外面に弾発的に当接して鍋11の底部の温度を検出する鍋底温度検出手段としてのサーミスタ式の鍋温度センサ21がセンサホルダ22により支持されて設けられていると共に、この鍋温度センサ21の近傍に位置して温度ヒューズ23が設けられている。
【0013】
前記炊飯器本体1の鍋収容部8の上端には、鍋11の側面上部、特にフランジ部14を加熱するための鍋側面加熱手段としてのコードヒータ26が、鍋11のフランジ部14の下側に位置して円環状に配置されている。このコードヒータ26は、鍋収容部8の上端に載置するようにして取り付けられた熱放散抑止部材としてのスペーサ27と、このスペーサ27上に保持された電熱式ヒータであるコードヒータ28と、このコードヒータ28を上から覆うようにしてスペーサ27に取り付けられるとともに、熱伝導性に優れた例えばアルミ板からなる固定金具と放熱部とを兼用する金属板29とからなっている。この金属板29は、炊飯器本体1と蓋体5との隙間30に対向して位置している。そして、前記金属板29の上面に鍋11のフランジ部14の下面が載置し、これにより、鍋11が吊られた状態で鍋収容部8内に収容されるようになっている。したがって、鍋11とこの鍋11が収容された鍋収容部8の上端との間における隙間がほとんどない構成になる。しかも、鍋11のフランジ部14は、外形がコードヒータ26と同等以上の大きさに形成されており、これにより、コードヒータ26が鍋11のフランジ部14で上から覆われるようになっている。ただし、図示していないが、例えば鍋収容部8の左右両側部においてコードヒータ26を下方へ屈曲させることにより、フランジ部14とコードヒータ26とを非接触としてこれらフランジ部14とコードヒータ26との間に部分的に隙間が形成されるようにしてあり、この隙間において、鍋11を着脱する際の持ち手部としてフランジ部14を使用できるようにしてある。また、前記隙間は、鍋11の外面に水が付着した状態で炊飯したときに蒸気を排出させる作用も有する。
【0014】
前記内枠上部6の後部には、鍋11からの輻射熱を赤外線として受光し、鍋11の側面部の温度を検出する鍋側面温度検出手段としての赤外線温度センサ31が設けられている。この赤外線温度センサ31は、鍋11の側面下部にある加熱コイル16と、鍋11の上部にあるコードヒータ26との間に位置しており、鍋11の外側面上部には対向するものの、この鍋11に対して非接触状態に設けられる。また、外枠2の後部には、炊飯器本体1周辺の室温を検出するサーミスタ式の室温センサ32が設けられている。この室温センサ32は、正確な室温を測定する上で、炊飯器本体1の外部に備えるのが好ましいが、室温との相関関係が明確になっていれば、本実施例のように炊飯器本体1の内部に室温センサ32を備えてもよい。
【0015】
さらに、炊飯器本体1内で鍋収容部8の外側の空間部においてこの鍋収容部8の後方の位置には、電源供給用のコードリール36と、加熱コイル16による加熱調節などの制御を行なう加熱基板37がそれぞれ配設されている。
【0016】
前記蓋体5は、その回転軸であるヒンジ軸4に巻装されたヒンジばね41の力により開く方向へ付勢されている。また、蓋体5の前部に設けられたクランプ42に、外枠2の前部上側に設けられた開閉ボタン43が係脱自在に係合することにより、蓋体5が閉じた状態に保持されるようになっている。そして、蓋体5は、その上面外殻を形成する外蓋46と、蓋体5の内面である下面を形成する蓋下面材としての放熱板47と、これら外蓋46と放熱板47とを結合させて蓋体5の骨格を形成する蓋ベース材としての外蓋カバー48とを主たる構成要素としている。また、蓋体5の内面である下面には、この下面との間に所定の隙間を形成して、前記鍋11の上部開口部を直接覆う内蓋51が着脱自在に装着される。前記放熱板47および内蓋51はともに金属製であり、例えば、ステンレスやアルミニウムをアルマイトした材料からなっている。また、前記内蓋51の外周部にはパッキンベース52が固定されており、このパッキンベース52と内蓋51とにより挟まれて蓋パッキン53が固定されている。この蓋パッキン53は、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどの弾性部材により環状に形成され、前記鍋11のフランジ部14の上面に当接してこの鍋11と内蓋51との間の隙間を塞ぎ、鍋11から発生する蒸気を密閉するものである。そして、蓋パッキン53における鍋11への当接部は、フランジ部14を挟んで前記コードヒータ26に対向している。
【0017】
また、前記蓋体5の内部にあって、放熱板47の上面には、蓋加熱手段としての蓋ヒータ56が設けられている。この蓋ヒータ56は、コードヒータなどの電熱式ヒータや、電磁誘導加熱式による加熱コイルでもよい。さらに前記放熱板47には、蓋体5、特に内蓋51の温度を検知する蓋温度検知手段としてのサーミスタ式の蓋温度センサ57が設けられている。前記蓋体5の上面後部には、鍋11内で発生した蒸気を外部へ放出するための蒸気口61が着脱可能に取り付けられている。また、前記放熱板47および内蓋51における蒸気口61の下方の位置には、蒸気の通過用の開口孔62,63がそれぞれ開口形成されている。なお、蒸気口61の下端部には蒸気口パッキン64が設けられている。
【0018】
さらに、前記外蓋46の前部には操作パネル71が設けられている。そして、この操作パネル71の下方に位置して蓋体5内に形成された基板収納室72に表示基板73が配設されており、この表示基板73に表示用のLCD74やスイッチ75などが装着されている。なお、76はスイッチ75の操作用の操作ボタンである。
【0019】
本炊飯器の制御系統について、図2を参照しながら説明する。同図において、81はマイクロコンピュータなどからなる制御手段で、これは前記鍋温度センサ21および蓋温度センサ57からの各温度情報に基づいて、炊飯時および保温時に鍋11の底部を加熱する加熱コイル16と、鍋11の側部を加熱するコードヒータ26と、蓋体5を加熱する蓋ヒータ56とを各々制御するものである。特に本実施例の制御手段81は、鍋温度センサ21の検出温度に基づいて主に加熱コイル16が制御されて鍋11の底部を温度管理し、赤外線温度センサ31の検出温度に基づいてコードヒータ26による鍋11の側面の加熱温度を主に温度管理し、室温センサ32に基づいて主に保温中における鍋11の底部の温度管理を補正し、蓋温度センサ57の検出温度に基づいて主に蓋ヒータ56が制御されて放熱板47ひいては内蓋51を温度管理するようになっている。制御手段81は、自身の記憶手段(図示せず)に記憶されたプログラムの制御シーケンス上の機能として、被調理物の調理加熱を制御する調理制御手段を備えており、ここでは炊飯時に前記鍋11内の被調理物を炊飯加熱する炊飯制御手段82と、保温時に鍋11内のご飯を所定の保温温度に保温加熱する保温制御手段83とをそれぞれ備えている。
【0020】
85は、制御手段81からの制御信号を受けて、加熱コイル16に所定の高周波電流を供給する高周波インバータ回路などを内蔵した加熱コイル駆動手段である。またこれとは別に、制御手段81の出力側には、制御手段81からの制御信号を受けて、放熱板47や内蓋51を加熱するように蓋ヒータ56を駆動させる蓋ヒータ駆動手段86と、制御手段81からの制御信号を受けてコードヒータ26をオンにするコードヒータ駆動手段87が各々設けられる。前記炊飯制御手段82による炊飯時、および保温制御手段83による保温時には、鍋温度センサ21と、赤外線温度センサ31と、室温センサ32と、蓋温度センサ57からの各温度検出により、加熱コイル16による鍋11の底部への加熱と、コードヒータ26による鍋11の側面への加熱と、蓋ヒータ56による蓋体5への加熱が行なわれるように構成する。また、前記炊飯制御手段82による炊飯が終了し、鍋11内の被調理物がご飯として炊き上がった後は、保温制御手段83による保温に自動的に移行し、鍋温度センサ21の検知温度に基づき、加熱コイル11やコードヒータ26による鍋11への加熱を調節することで、ご飯を所定の保温温度(約70℃〜76℃)に保温するように構成している。
【0021】
特に前記コードヒータ26による加熱について補足説明すると、炊飯後にご飯の温度が約100℃から約73℃の保温温度に低下するまでと、約73℃の保温安定時に、コードヒータ26を発熱させて、蓋体5と炊飯器本体1との隙間30の空間に金属板29から熱放射して、この隙間30からの外気の侵入による冷えを抑制すると共に、鍋11のフランジ部14を加熱する。また、保温時にご飯を再加熱する期間にもコードヒータ26により鍋11のフランジ部14を加熱し、ご飯の加熱により発生する水分が鍋11の内面上部に結露することを防止するように構成している。
【0022】
次に、上記構成についてその作用を説明する。鍋11内に被調理物である米および水を入れて、炊飯制御手段82による炊飯を開始すると、鍋温度センサ21と赤外線温度センサ31とによる鍋11の底部と側面部の各温度検知に基づいて、加熱コイル16とコードヒータ26で鍋11の底部と側面部をそれぞれ加熱し、鍋11内の水温を45〜60℃に15〜20分間保持するひたし炊きが行なわれる。その後、加熱コイル16により鍋11を強加熱し、被調理物への沸騰加熱を行なう。この沸騰加熱時に鍋11の底部と側面部の温度が90℃以上になり、蓋体5の温度が90℃以上で安定したら、鍋11内が沸騰状態になったものとして、それまでよりも加熱量を低減した沸騰継続加熱に移行する。なお、蓋体5の温度が90℃以上で安定したことは、蓋温度センサ57からの検出温度の温度上昇率により検知される。また、この沸騰検知において、鍋温度センサ21と赤外線温度センサ31と蓋温度センサ57とにより、鍋11の底部,鍋11の側面部および蓋体5がいずれも90℃以上になったことを確認でき、完全に鍋11内が沸騰したことを精度よく検知できる。
【0023】
また、前記鍋11の底部,鍋11の側面部または蓋体5のいずれかが120℃以上の通常ではあり得ない検知温度になったら、制御手段81は何らかの異常があると判断して炊飯加熱における加熱量を低減して全ての動作を停止する切状態にするか、後述するむらしに移行するか、保温を行ない、異常加熱を防止する。逆に、前記鍋11の底部,鍋11の側面部または蓋体5のいずれかが90℃以上になって所定時間(例えば5分)経過しているのに、それ以外の鍋11の底部,鍋11の側面部または蓋体5のいずれかが90℃未満の低い状態の場合、この温度の低い状態の鍋温度センサ21,赤外線温度センサ31または蓋温度センサ57が、何らかの理由(汚れや傾きや接触不良など)で温度検知精度が悪化していると判断し、同様に炊飯加熱における加熱量を低減して全ての動作を停止する切状態にするか、むらしに移行するか、保温を行ない、これに対処する。
【0024】
沸騰継続に移行すると、炊飯制御手段82は蓋ヒータ56による蓋加熱を開始させる。ここでの蓋加熱は、内蓋51の温度が100〜110℃になるように、蓋温度センサ57の検知温度により管理される。そして、鍋11の底部または鍋11の側面部が所定の温度上昇を生じたら、炊き上げを検知して、むらしに移行する。むらし中は蓋温度センサ57の検出温度による温度管理によって蓋ヒータ56を通断電し、内蓋51への露付きを防止すると共に、ご飯が焦げない程度に高温(98〜100℃)が保持されるように、鍋11の底部または鍋11の側面部の温度を管理する。むらしは所定時間(15〜20分)続けられ、むらしが終了したら保温制御手段83による保温に移行する。
【0025】
保温になると、加熱コイル16にて鍋11の底部と側面下部を加熱すると共に、鍋11内に収容するご飯の温度よりも僅かに高く、蓋ヒータ56により蓋体5の下面を加熱し、さらに鍋11の側面をコードヒータ26でご飯が乾燥せず、かつ露が多量に付着しないように温度管理する。また、室温センサ32からの検出温度を取り込み、室温が変動しても鍋11内のご飯の温度が一定となるように、鍋11の底面の制御温度を補正する。室温センサ32からの検出温度の取り込みは、制御手段81の無用な監視を避けるために、炊飯時からではなく保温に移行してから行なわれる。
【0026】
具体例を挙げると、室温が20℃の場合には、鍋11の底部の制御温度を73℃とし、蓋体5の制御温度をそれよりも僅かに高く75℃とし、鍋11の側面部の制御温度をさらに高い78℃に設定する。すなわち保温制御手段83は、鍋温度センサ21で検出される鍋11の底部の温度が73℃となるように加熱コイル16を制御し、赤外線温度センサ31で検出される鍋11の側面部の温度が75℃となるようにコードヒータ26を制御し、蓋温度センサ57で検出される蓋体5の下面の温度が78℃となるように蓋ヒータ56を制御する。一方、冬場などで室温センサ32で検出される室温が比較的低温の5℃の場合は、鍋11の底部の制御温度を72℃とし、蓋体5の制御温度を75℃とし、鍋11の側面部の制御温度を78℃とする。逆に夏場などで室温センサ32で検出される室温が比較的高温の35℃の場合は、鍋11の底部の制御温度を74℃とし、蓋体5の制御温度を75℃とし、鍋11の側面部の制御温度をさらに高い78℃とする。
【0027】
こうして保温制御手段83は、室温センサ32で検出される室温が高い程、保温時において鍋11を一定の温度に保持する制御温度(保持温度)を高くし、逆に室温が低い程、鍋11の制御温度を低くする一方で、蓋体5や鍋11の側面部の制御温度は、室温に拘らず変えないようにする。こうすると、鍋11内のご飯と蓋体5、あるいはご飯と鍋11の側面との相対温度は、室温が低い程大きくなり、室温が高い程小さくなる。つまり、室温が低い冬場などでは、保温時において鍋11の底部の温度が低くなるため、鍋11の側面部や蓋体5の下面への露付きが抑制され、室温が高い夏場などでは、保温時において鍋11の底部の温度が高くなるため、鍋11内のご飯が乾燥するのを防止することができる。なお、ここでの制御温度はあくまでも一例であり、室温に拘らず露付きやご飯の乾燥が起こらないように実験的に決めればよい。
【0028】
こうして、室温センサ32からの検出温度に基づいて、保温時における鍋11の底部から側面下部にかけての制御温度を補正することで、保温時において鍋11内のご飯に対する蓋体5や鍋11の側面部の温度管理精度が向上し、保温時に鍋11の側面や蓋体5の下面に露が付いたり、加熱形でご飯の上面部や側面部の乾燥が強くなるといった問題を改善することができる。
【0029】
以上のように本実施例によれば、鍋11と、この鍋11を加熱する鍋加熱手段としての加熱コイル16と、鍋11の底部または側面下部の温度を検出する鍋温度検出手段としての鍋温度センサ21と、鍋11の上面を覆う蓋すなわち蓋体5と、蓋体5を加熱する蓋加熱手段としての蓋ヒータ56と、蓋体5の温度を検出する蓋温度検出手段としての蓋温度センサ57と、室温を検出する室温検出手段としての室温センサ32と、保温時に鍋11と蓋体5をそれぞれの温度に保持する制御手段81(保温制御手段83)とを備え、室温センサ32が検出する室温の検出温度に応じて鍋11の保持温度を変化させる一方で、蓋体5の保持温度は室温センサ32からの検出温度に拘らず変えないように制御手段81を構成している。
【0030】
このようにすると、保温時において制御手段81は、室温が低下するにしたがって、鍋11内のご飯の温度を低くするように加熱コイル16による加熱制御を行ない、逆に室温が上昇するにしたがって、鍋11内のご飯の温度を高くするように加熱コイル16による加熱制御を行なう一方で、蓋体5の温度を変えずに蓋ヒータ56による蓋体5への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、蓋体5の温度に対して鍋11内のご飯の温度差が大きくなり、蓋体5への露付きが抑制されると共に、室温の高い夏場などでは、蓋体5の温度に対して鍋11内のご飯の温度差が小さくなり、蓋体5からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、蓋体5の温度管理を最適にできる。
【0031】
また本実施例では、前記鍋11,加熱コイル16,鍋温度センサ21,蓋体5,蓋ヒータ56,蓋温度センサ57,室温センサ32の他に、鍋11の側面部すなわち側部を加熱する側加熱手段としてのコードヒータ26と、鍋11の側面の温度を検出する側部温度検出手段としての赤外線温度センサ31と、保温時に鍋11の底部または側面下部と鍋11の側面部をそれぞれの温度に保持する制御手段81(保温制御手段83)とを備え、室温の検出温度に応じて鍋11の底部または側面下部の保持温度を変化させる一方で、鍋11の側面部すなわち側部の保持温度は変えないように制御手段81を構成している。
【0032】
このようにすると、保温時において制御手段81は、室温が低下するにしたがって、鍋11の底部や側面下部の温度を低くするように加熱コイル16による加熱制御を行ない、逆に室温が上昇するにしたがって、鍋11の底部や側面下部の温度を高くするように加熱コイル16による加熱制御を行なう一方で、鍋11の側面部の温度を変えずにコードヒータ26による鍋11の側面部への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、鍋11の側面部の温度に対して鍋11の底部や側面下部の温度差が大きくなり、鍋11の側面部への露付きが抑制されると共に、室温の高い夏場などでは、鍋11の側面部の温度に対して鍋11の底部や側面下部の温度差が小さくなり、鍋11の側面部からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、鍋11の側面部の温度管理を最適にできる。
【0033】
次に、本実施例における別な変形例を説明する。ここでは、室温センサ32を利用せず、鍋温度センサ21および赤外線温度センサ31からの検出温度だけで、鍋11の側面部の温度管理を行なう。
【0034】
具体的には、炊飯時の動作は上記実施例と同一であるが、保温に移行すると、加熱コイル16にて鍋11の底部と側面下部を加熱すると共に、鍋温度センサ21が検出する鍋11内のご飯の温度よりも蓋温度センサ57の検出温度が僅かに高くなるように、蓋ヒータ56により蓋体5の下面を加熱する。さらに赤外線温度センサ31からの検出温度に基づき、鍋11の側面部をコードヒータ26にてご飯が乾燥せず、しかも露が付着しないように温度管理する。鍋11内のご飯は保温時において70〜76℃に温度保持する。なお、保温時も各センサ21,31,57からの検出温度が相互に異常に高かったり、逆に低かったりした場合は、異常であると判断してこれを防止する。
【0035】
このように、赤外線温度センサ31からの検出温度に基づき、炊飯時と保温時におけるコードヒータ26による鍋11の側面部への加熱制御を行なうことで、炊飯終了直後あるいは保温時になってから、赤外線温度センサ31が検出する鍋11の側面部の温度を、鍋温度センサ21が検出する鍋内11のご飯の温度と同等もしくはやや高く温度管理する精度が向上し、保温時に鍋11の側面部に露が付いたり、加熱過多で鍋11の側面部周辺におけるご飯の感想が強くなるといった保温時の問題を改善することができる。
【0036】
このように本変形例では、鍋11と、この鍋11を加熱する鍋加熱手段としての加熱コイル16と、鍋11の底部または側面下部の温度を検出する鍋温度検出手段としての鍋温度センサ21と、鍋11の側面を加熱する鍋側面加熱手段としてのコードヒータ26と、鍋11の側面の温度を検出する鍋側面温度検出手段としての赤外線温度センサ31と、炊飯時には赤外線温度センサ31からの温度検出に基づいて鍋11の側面部への加熱を制御し、保温時には赤外線温度センサ31と鍋温度センサ21からの温度検出により、鍋11の底部または側面下部の温度よりも鍋11の側面部の温度がやや高くなるように、鍋11の側面部への加熱を制御する制御手段81とを備えている。
【0037】
このようにすると、保温時には鍋温度センサ21で検出される鍋11の底部または側面下部の温度を考慮しつつ、鍋11の側面部の温度がそれよりもやや高くなるように、コードヒータ26による鍋11の側面部への加熱が行なわれる。したがって、鍋11内のご飯に対する鍋11の側面部の温度差を室温に拘らず略一定に保つことができるため、鍋11の側面部への露付きが抑制されると共に、鍋11の側面部からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、室温検出手段がなくても鍋11の側面部の温度管理を最適にできる。
【0038】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明の請求項1の炊飯器によれば、保温時において蓋の温度管理を最適にすることができる。
【0040】
本発明の請求項2の炊飯器によれば、保温時において鍋の側部の温度管理を最適にすることができる。
【0041】
本発明の請求項3の炊飯器によれば、室温検出手段を用いることなく、保温時において鍋の側部の温度管理を最適にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図である。
【図2】同上制御系統の機能構成をあらわしたブロック図である。
【符号の説明】
5 蓋体(蓋)
11 鍋
16 加熱コイル(鍋加熱手段)
21 鍋温度センサ(鍋温度検出手段)
26 コードヒータ(側加熱手段)
31 赤外線温度センサ(側温度検出手段)
32 室温センサ(室温検出手段)
56 蓋ヒータ(蓋加熱手段)
57 蓋温度センサ(蓋温度検出手段)
81 制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯機能および保温機能を備えた炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、この種の炊飯器においては、ご飯を保温する際に、鍋温度検出手段が検出する鍋の底部の温度が、室温に関係なく予め決められた一定の保温温度に保たれるように、鍋加熱手段による鍋への加熱が行なわれていた。しかし、冬場は室温が低く、とりわけ鍋温度検出手段が冷やされるため、鍋内のご飯の温度がやや高くなる傾向があり、逆に夏場になると、鍋内のご飯の温度がやや高くなる傾向がある。また、鍋の上面を覆う蓋や鍋の側面への結露防止のために、鍋内のご飯の温度よりもやや高い温度となるように、蓋や鍋の側面を加熱しているが、室温によってご飯の温度が変化すると、蓋や鍋の側面と鍋内のご飯との温度差が変わることになり、冬場は蓋や鍋の側面の温度が相対的に低くなって結露が多くなり、夏場は蓋や鍋の側面の温度が相対的に高くなってご飯が乾燥する傾向になる。
【0003】
また、炊飯器においてご飯を炊くときには、被調理物である米や水を入れた鍋を鍋加熱手段にて加熱すると共に、蓋の結露を防止するために蓋加熱手段による蓋の加熱が行なわれている。特に近年では、鍋の側面を誘導コイルや電熱式ヒータで加熱したり、鍋の上部にあるフランジをヒータで加熱することで、鍋の側面への加熱機能を充実させたものが知られているが、鍋の側面の温度を検知しつつ、炊飯や保温時に鍋の側面を最適に温度管理することが、技術的に重要な課題となっている。
【0004】
本発明は上記問題点を解決しようとするものであり、保温時において蓋や鍋の側部の温度管理を最適にできる炊飯器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の炊飯器によれば、制御手段は、室温が低下するにしたがって、鍋内のご飯の温度を低くするように鍋加熱手段による加熱制御を行ない、逆に室温が上昇するにしたがって、鍋内のご飯の温度を高くするように鍋加熱手段による加熱制御を行なう一方で、蓋の温度を変えずに蓋加熱手段による蓋への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、蓋の温度に対して鍋内のご飯の温度差が大きくなり、蓋への露付きが抑制されると共に、室温の高い夏場などでは、蓋の温度に対して鍋内のご飯の温度差が小さくなり、蓋からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、蓋の温度管理を最適にできる。
【0006】
本発明の請求項2の炊飯器によれば、制御手段は、室温が低下するにしたがって、鍋の底部や側面下部の温度を低くするように鍋加熱手段による加熱制御を行ない、逆に室温が上昇するにしたがって、鍋の底部や側面下部の温度を高くするように鍋加熱手段による加熱制御を行なう一方で、鍋の側部の温度を変えずに側加熱手段による鍋の側部への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、鍋の側部の温度に対して鍋の底部や側面下部の温度差が大きくなり、鍋の側部への露付きが抑制されると共に、室温の高い夏場などでは、鍋の側部の温度に対して鍋の底部や側面下部の温度差が小さくなり、鍋の側部からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、鍋の側部の温度管理を最適にできる。
【0007】
本発明の請求項3の炊飯器によれば、保温時には鍋温度検出手段で検出される鍋の温度を考慮しつつ、鍋の側部の温度がそれよりもやや高くなるように、側加熱手段による鍋の側部への加熱が行なわれる。したがって、鍋内のご飯に対する鍋の側部の温度差を室温に拘らず略一定に保つことができるため、鍋の側部への露付きが抑制されると共に、鍋の側部からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、室温検出手段がなくても鍋の側部の温度管理を最適にできる。
【0008】
【発明の実施形態】
以下、本発明における炊飯器の一実施例について、図1および図2を参照しながら説明する。
【0009】
図1において、1は器本体すなわち炊飯器本体で、この炊飯器本体1は、ほぼ筒状の外枠2と、この外枠2の下面開口を覆って設けられた底板3とにより外殻が形成されている。炊飯器本体1の上側には、その後部に位置するヒンジ軸4により蓋すなわち蓋体5が回動開閉自在に支持されている。また、外枠2の上部内周部から一体に垂下させて形成されたほぼ筒状の内枠上部6と、この内枠上部6の下面開口を覆って設けられた内枠7とにより、炊飯器本体1内に有底筒状の鍋収容部8が形成される。なお、鍋収容部8の側部をなす内枠上部6は、外枠2と一体化したPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂からなる。また、鍋収容部8の底部をなす内枠7は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂で形成されている。
【0010】
前記鍋収容部8内には、米や水などの被調理物を収容する有底筒状の鍋11が着脱自在に収容される。この鍋11は、熱伝導性のよいアルミニウムを主材料とした鍋本体12と、この鍋本体12の外面の側面下部から底面部にかけて接合されたフェライト系ステンレスなどの磁性金属板からなる発熱体13とにより構成される。鍋11の側面中央から上部に発熱体13を設けないのは、鍋11の軽量化を図るためである。また、鍋11の上端周囲には、その外周側に延出する円環状のフランジ部14が形成されている。
【0011】
前記内枠7は、鍋11の発熱体13に対向して位置しているが、この内枠7の外面の発熱体13に対向する側面下部および底面部には、鍋11の特に底部を電磁誘導加熱する鍋加熱手段としての加熱コイル16が設けられている。そして、この加熱コイル16に高周波電流を供給すると、加熱コイル16から発生する交番磁界によって鍋11の発熱体13が発熱し、鍋11ひいては鍋11内の水や米などの被調理物が加熱されるようになっている。さらに、前記加熱コイル16を下側から覆ってフェライトコア17が設けられている。
【0012】
また、内枠7の底部中央には、前記鍋11の底部外面に弾発的に当接して鍋11の底部の温度を検出する鍋底温度検出手段としてのサーミスタ式の鍋温度センサ21がセンサホルダ22により支持されて設けられていると共に、この鍋温度センサ21の近傍に位置して温度ヒューズ23が設けられている。
【0013】
前記炊飯器本体1の鍋収容部8の上端には、鍋11の側面上部、特にフランジ部14を加熱するための鍋側面加熱手段としてのコードヒータ26が、鍋11のフランジ部14の下側に位置して円環状に配置されている。このコードヒータ26は、鍋収容部8の上端に載置するようにして取り付けられた熱放散抑止部材としてのスペーサ27と、このスペーサ27上に保持された電熱式ヒータであるコードヒータ28と、このコードヒータ28を上から覆うようにしてスペーサ27に取り付けられるとともに、熱伝導性に優れた例えばアルミ板からなる固定金具と放熱部とを兼用する金属板29とからなっている。この金属板29は、炊飯器本体1と蓋体5との隙間30に対向して位置している。そして、前記金属板29の上面に鍋11のフランジ部14の下面が載置し、これにより、鍋11が吊られた状態で鍋収容部8内に収容されるようになっている。したがって、鍋11とこの鍋11が収容された鍋収容部8の上端との間における隙間がほとんどない構成になる。しかも、鍋11のフランジ部14は、外形がコードヒータ26と同等以上の大きさに形成されており、これにより、コードヒータ26が鍋11のフランジ部14で上から覆われるようになっている。ただし、図示していないが、例えば鍋収容部8の左右両側部においてコードヒータ26を下方へ屈曲させることにより、フランジ部14とコードヒータ26とを非接触としてこれらフランジ部14とコードヒータ26との間に部分的に隙間が形成されるようにしてあり、この隙間において、鍋11を着脱する際の持ち手部としてフランジ部14を使用できるようにしてある。また、前記隙間は、鍋11の外面に水が付着した状態で炊飯したときに蒸気を排出させる作用も有する。
【0014】
前記内枠上部6の後部には、鍋11からの輻射熱を赤外線として受光し、鍋11の側面部の温度を検出する鍋側面温度検出手段としての赤外線温度センサ31が設けられている。この赤外線温度センサ31は、鍋11の側面下部にある加熱コイル16と、鍋11の上部にあるコードヒータ26との間に位置しており、鍋11の外側面上部には対向するものの、この鍋11に対して非接触状態に設けられる。また、外枠2の後部には、炊飯器本体1周辺の室温を検出するサーミスタ式の室温センサ32が設けられている。この室温センサ32は、正確な室温を測定する上で、炊飯器本体1の外部に備えるのが好ましいが、室温との相関関係が明確になっていれば、本実施例のように炊飯器本体1の内部に室温センサ32を備えてもよい。
【0015】
さらに、炊飯器本体1内で鍋収容部8の外側の空間部においてこの鍋収容部8の後方の位置には、電源供給用のコードリール36と、加熱コイル16による加熱調節などの制御を行なう加熱基板37がそれぞれ配設されている。
【0016】
前記蓋体5は、その回転軸であるヒンジ軸4に巻装されたヒンジばね41の力により開く方向へ付勢されている。また、蓋体5の前部に設けられたクランプ42に、外枠2の前部上側に設けられた開閉ボタン43が係脱自在に係合することにより、蓋体5が閉じた状態に保持されるようになっている。そして、蓋体5は、その上面外殻を形成する外蓋46と、蓋体5の内面である下面を形成する蓋下面材としての放熱板47と、これら外蓋46と放熱板47とを結合させて蓋体5の骨格を形成する蓋ベース材としての外蓋カバー48とを主たる構成要素としている。また、蓋体5の内面である下面には、この下面との間に所定の隙間を形成して、前記鍋11の上部開口部を直接覆う内蓋51が着脱自在に装着される。前記放熱板47および内蓋51はともに金属製であり、例えば、ステンレスやアルミニウムをアルマイトした材料からなっている。また、前記内蓋51の外周部にはパッキンベース52が固定されており、このパッキンベース52と内蓋51とにより挟まれて蓋パッキン53が固定されている。この蓋パッキン53は、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどの弾性部材により環状に形成され、前記鍋11のフランジ部14の上面に当接してこの鍋11と内蓋51との間の隙間を塞ぎ、鍋11から発生する蒸気を密閉するものである。そして、蓋パッキン53における鍋11への当接部は、フランジ部14を挟んで前記コードヒータ26に対向している。
【0017】
また、前記蓋体5の内部にあって、放熱板47の上面には、蓋加熱手段としての蓋ヒータ56が設けられている。この蓋ヒータ56は、コードヒータなどの電熱式ヒータや、電磁誘導加熱式による加熱コイルでもよい。さらに前記放熱板47には、蓋体5、特に内蓋51の温度を検知する蓋温度検知手段としてのサーミスタ式の蓋温度センサ57が設けられている。前記蓋体5の上面後部には、鍋11内で発生した蒸気を外部へ放出するための蒸気口61が着脱可能に取り付けられている。また、前記放熱板47および内蓋51における蒸気口61の下方の位置には、蒸気の通過用の開口孔62,63がそれぞれ開口形成されている。なお、蒸気口61の下端部には蒸気口パッキン64が設けられている。
【0018】
さらに、前記外蓋46の前部には操作パネル71が設けられている。そして、この操作パネル71の下方に位置して蓋体5内に形成された基板収納室72に表示基板73が配設されており、この表示基板73に表示用のLCD74やスイッチ75などが装着されている。なお、76はスイッチ75の操作用の操作ボタンである。
【0019】
本炊飯器の制御系統について、図2を参照しながら説明する。同図において、81はマイクロコンピュータなどからなる制御手段で、これは前記鍋温度センサ21および蓋温度センサ57からの各温度情報に基づいて、炊飯時および保温時に鍋11の底部を加熱する加熱コイル16と、鍋11の側部を加熱するコードヒータ26と、蓋体5を加熱する蓋ヒータ56とを各々制御するものである。特に本実施例の制御手段81は、鍋温度センサ21の検出温度に基づいて主に加熱コイル16が制御されて鍋11の底部を温度管理し、赤外線温度センサ31の検出温度に基づいてコードヒータ26による鍋11の側面の加熱温度を主に温度管理し、室温センサ32に基づいて主に保温中における鍋11の底部の温度管理を補正し、蓋温度センサ57の検出温度に基づいて主に蓋ヒータ56が制御されて放熱板47ひいては内蓋51を温度管理するようになっている。制御手段81は、自身の記憶手段(図示せず)に記憶されたプログラムの制御シーケンス上の機能として、被調理物の調理加熱を制御する調理制御手段を備えており、ここでは炊飯時に前記鍋11内の被調理物を炊飯加熱する炊飯制御手段82と、保温時に鍋11内のご飯を所定の保温温度に保温加熱する保温制御手段83とをそれぞれ備えている。
【0020】
85は、制御手段81からの制御信号を受けて、加熱コイル16に所定の高周波電流を供給する高周波インバータ回路などを内蔵した加熱コイル駆動手段である。またこれとは別に、制御手段81の出力側には、制御手段81からの制御信号を受けて、放熱板47や内蓋51を加熱するように蓋ヒータ56を駆動させる蓋ヒータ駆動手段86と、制御手段81からの制御信号を受けてコードヒータ26をオンにするコードヒータ駆動手段87が各々設けられる。前記炊飯制御手段82による炊飯時、および保温制御手段83による保温時には、鍋温度センサ21と、赤外線温度センサ31と、室温センサ32と、蓋温度センサ57からの各温度検出により、加熱コイル16による鍋11の底部への加熱と、コードヒータ26による鍋11の側面への加熱と、蓋ヒータ56による蓋体5への加熱が行なわれるように構成する。また、前記炊飯制御手段82による炊飯が終了し、鍋11内の被調理物がご飯として炊き上がった後は、保温制御手段83による保温に自動的に移行し、鍋温度センサ21の検知温度に基づき、加熱コイル11やコードヒータ26による鍋11への加熱を調節することで、ご飯を所定の保温温度(約70℃〜76℃)に保温するように構成している。
【0021】
特に前記コードヒータ26による加熱について補足説明すると、炊飯後にご飯の温度が約100℃から約73℃の保温温度に低下するまでと、約73℃の保温安定時に、コードヒータ26を発熱させて、蓋体5と炊飯器本体1との隙間30の空間に金属板29から熱放射して、この隙間30からの外気の侵入による冷えを抑制すると共に、鍋11のフランジ部14を加熱する。また、保温時にご飯を再加熱する期間にもコードヒータ26により鍋11のフランジ部14を加熱し、ご飯の加熱により発生する水分が鍋11の内面上部に結露することを防止するように構成している。
【0022】
次に、上記構成についてその作用を説明する。鍋11内に被調理物である米および水を入れて、炊飯制御手段82による炊飯を開始すると、鍋温度センサ21と赤外線温度センサ31とによる鍋11の底部と側面部の各温度検知に基づいて、加熱コイル16とコードヒータ26で鍋11の底部と側面部をそれぞれ加熱し、鍋11内の水温を45〜60℃に15〜20分間保持するひたし炊きが行なわれる。その後、加熱コイル16により鍋11を強加熱し、被調理物への沸騰加熱を行なう。この沸騰加熱時に鍋11の底部と側面部の温度が90℃以上になり、蓋体5の温度が90℃以上で安定したら、鍋11内が沸騰状態になったものとして、それまでよりも加熱量を低減した沸騰継続加熱に移行する。なお、蓋体5の温度が90℃以上で安定したことは、蓋温度センサ57からの検出温度の温度上昇率により検知される。また、この沸騰検知において、鍋温度センサ21と赤外線温度センサ31と蓋温度センサ57とにより、鍋11の底部,鍋11の側面部および蓋体5がいずれも90℃以上になったことを確認でき、完全に鍋11内が沸騰したことを精度よく検知できる。
【0023】
また、前記鍋11の底部,鍋11の側面部または蓋体5のいずれかが120℃以上の通常ではあり得ない検知温度になったら、制御手段81は何らかの異常があると判断して炊飯加熱における加熱量を低減して全ての動作を停止する切状態にするか、後述するむらしに移行するか、保温を行ない、異常加熱を防止する。逆に、前記鍋11の底部,鍋11の側面部または蓋体5のいずれかが90℃以上になって所定時間(例えば5分)経過しているのに、それ以外の鍋11の底部,鍋11の側面部または蓋体5のいずれかが90℃未満の低い状態の場合、この温度の低い状態の鍋温度センサ21,赤外線温度センサ31または蓋温度センサ57が、何らかの理由(汚れや傾きや接触不良など)で温度検知精度が悪化していると判断し、同様に炊飯加熱における加熱量を低減して全ての動作を停止する切状態にするか、むらしに移行するか、保温を行ない、これに対処する。
【0024】
沸騰継続に移行すると、炊飯制御手段82は蓋ヒータ56による蓋加熱を開始させる。ここでの蓋加熱は、内蓋51の温度が100〜110℃になるように、蓋温度センサ57の検知温度により管理される。そして、鍋11の底部または鍋11の側面部が所定の温度上昇を生じたら、炊き上げを検知して、むらしに移行する。むらし中は蓋温度センサ57の検出温度による温度管理によって蓋ヒータ56を通断電し、内蓋51への露付きを防止すると共に、ご飯が焦げない程度に高温(98〜100℃)が保持されるように、鍋11の底部または鍋11の側面部の温度を管理する。むらしは所定時間(15〜20分)続けられ、むらしが終了したら保温制御手段83による保温に移行する。
【0025】
保温になると、加熱コイル16にて鍋11の底部と側面下部を加熱すると共に、鍋11内に収容するご飯の温度よりも僅かに高く、蓋ヒータ56により蓋体5の下面を加熱し、さらに鍋11の側面をコードヒータ26でご飯が乾燥せず、かつ露が多量に付着しないように温度管理する。また、室温センサ32からの検出温度を取り込み、室温が変動しても鍋11内のご飯の温度が一定となるように、鍋11の底面の制御温度を補正する。室温センサ32からの検出温度の取り込みは、制御手段81の無用な監視を避けるために、炊飯時からではなく保温に移行してから行なわれる。
【0026】
具体例を挙げると、室温が20℃の場合には、鍋11の底部の制御温度を73℃とし、蓋体5の制御温度をそれよりも僅かに高く75℃とし、鍋11の側面部の制御温度をさらに高い78℃に設定する。すなわち保温制御手段83は、鍋温度センサ21で検出される鍋11の底部の温度が73℃となるように加熱コイル16を制御し、赤外線温度センサ31で検出される鍋11の側面部の温度が75℃となるようにコードヒータ26を制御し、蓋温度センサ57で検出される蓋体5の下面の温度が78℃となるように蓋ヒータ56を制御する。一方、冬場などで室温センサ32で検出される室温が比較的低温の5℃の場合は、鍋11の底部の制御温度を72℃とし、蓋体5の制御温度を75℃とし、鍋11の側面部の制御温度を78℃とする。逆に夏場などで室温センサ32で検出される室温が比較的高温の35℃の場合は、鍋11の底部の制御温度を74℃とし、蓋体5の制御温度を75℃とし、鍋11の側面部の制御温度をさらに高い78℃とする。
【0027】
こうして保温制御手段83は、室温センサ32で検出される室温が高い程、保温時において鍋11を一定の温度に保持する制御温度(保持温度)を高くし、逆に室温が低い程、鍋11の制御温度を低くする一方で、蓋体5や鍋11の側面部の制御温度は、室温に拘らず変えないようにする。こうすると、鍋11内のご飯と蓋体5、あるいはご飯と鍋11の側面との相対温度は、室温が低い程大きくなり、室温が高い程小さくなる。つまり、室温が低い冬場などでは、保温時において鍋11の底部の温度が低くなるため、鍋11の側面部や蓋体5の下面への露付きが抑制され、室温が高い夏場などでは、保温時において鍋11の底部の温度が高くなるため、鍋11内のご飯が乾燥するのを防止することができる。なお、ここでの制御温度はあくまでも一例であり、室温に拘らず露付きやご飯の乾燥が起こらないように実験的に決めればよい。
【0028】
こうして、室温センサ32からの検出温度に基づいて、保温時における鍋11の底部から側面下部にかけての制御温度を補正することで、保温時において鍋11内のご飯に対する蓋体5や鍋11の側面部の温度管理精度が向上し、保温時に鍋11の側面や蓋体5の下面に露が付いたり、加熱形でご飯の上面部や側面部の乾燥が強くなるといった問題を改善することができる。
【0029】
以上のように本実施例によれば、鍋11と、この鍋11を加熱する鍋加熱手段としての加熱コイル16と、鍋11の底部または側面下部の温度を検出する鍋温度検出手段としての鍋温度センサ21と、鍋11の上面を覆う蓋すなわち蓋体5と、蓋体5を加熱する蓋加熱手段としての蓋ヒータ56と、蓋体5の温度を検出する蓋温度検出手段としての蓋温度センサ57と、室温を検出する室温検出手段としての室温センサ32と、保温時に鍋11と蓋体5をそれぞれの温度に保持する制御手段81(保温制御手段83)とを備え、室温センサ32が検出する室温の検出温度に応じて鍋11の保持温度を変化させる一方で、蓋体5の保持温度は室温センサ32からの検出温度に拘らず変えないように制御手段81を構成している。
【0030】
このようにすると、保温時において制御手段81は、室温が低下するにしたがって、鍋11内のご飯の温度を低くするように加熱コイル16による加熱制御を行ない、逆に室温が上昇するにしたがって、鍋11内のご飯の温度を高くするように加熱コイル16による加熱制御を行なう一方で、蓋体5の温度を変えずに蓋ヒータ56による蓋体5への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、蓋体5の温度に対して鍋11内のご飯の温度差が大きくなり、蓋体5への露付きが抑制されると共に、室温の高い夏場などでは、蓋体5の温度に対して鍋11内のご飯の温度差が小さくなり、蓋体5からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、蓋体5の温度管理を最適にできる。
【0031】
また本実施例では、前記鍋11,加熱コイル16,鍋温度センサ21,蓋体5,蓋ヒータ56,蓋温度センサ57,室温センサ32の他に、鍋11の側面部すなわち側部を加熱する側加熱手段としてのコードヒータ26と、鍋11の側面の温度を検出する側部温度検出手段としての赤外線温度センサ31と、保温時に鍋11の底部または側面下部と鍋11の側面部をそれぞれの温度に保持する制御手段81(保温制御手段83)とを備え、室温の検出温度に応じて鍋11の底部または側面下部の保持温度を変化させる一方で、鍋11の側面部すなわち側部の保持温度は変えないように制御手段81を構成している。
【0032】
このようにすると、保温時において制御手段81は、室温が低下するにしたがって、鍋11の底部や側面下部の温度を低くするように加熱コイル16による加熱制御を行ない、逆に室温が上昇するにしたがって、鍋11の底部や側面下部の温度を高くするように加熱コイル16による加熱制御を行なう一方で、鍋11の側面部の温度を変えずにコードヒータ26による鍋11の側面部への加熱制御を行なう。したがって、室温の低い冬場などでは、鍋11の側面部の温度に対して鍋11の底部や側面下部の温度差が大きくなり、鍋11の側面部への露付きが抑制されると共に、室温の高い夏場などでは、鍋11の側面部の温度に対して鍋11の底部や側面下部の温度差が小さくなり、鍋11の側面部からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、鍋11の側面部の温度管理を最適にできる。
【0033】
次に、本実施例における別な変形例を説明する。ここでは、室温センサ32を利用せず、鍋温度センサ21および赤外線温度センサ31からの検出温度だけで、鍋11の側面部の温度管理を行なう。
【0034】
具体的には、炊飯時の動作は上記実施例と同一であるが、保温に移行すると、加熱コイル16にて鍋11の底部と側面下部を加熱すると共に、鍋温度センサ21が検出する鍋11内のご飯の温度よりも蓋温度センサ57の検出温度が僅かに高くなるように、蓋ヒータ56により蓋体5の下面を加熱する。さらに赤外線温度センサ31からの検出温度に基づき、鍋11の側面部をコードヒータ26にてご飯が乾燥せず、しかも露が付着しないように温度管理する。鍋11内のご飯は保温時において70〜76℃に温度保持する。なお、保温時も各センサ21,31,57からの検出温度が相互に異常に高かったり、逆に低かったりした場合は、異常であると判断してこれを防止する。
【0035】
このように、赤外線温度センサ31からの検出温度に基づき、炊飯時と保温時におけるコードヒータ26による鍋11の側面部への加熱制御を行なうことで、炊飯終了直後あるいは保温時になってから、赤外線温度センサ31が検出する鍋11の側面部の温度を、鍋温度センサ21が検出する鍋内11のご飯の温度と同等もしくはやや高く温度管理する精度が向上し、保温時に鍋11の側面部に露が付いたり、加熱過多で鍋11の側面部周辺におけるご飯の感想が強くなるといった保温時の問題を改善することができる。
【0036】
このように本変形例では、鍋11と、この鍋11を加熱する鍋加熱手段としての加熱コイル16と、鍋11の底部または側面下部の温度を検出する鍋温度検出手段としての鍋温度センサ21と、鍋11の側面を加熱する鍋側面加熱手段としてのコードヒータ26と、鍋11の側面の温度を検出する鍋側面温度検出手段としての赤外線温度センサ31と、炊飯時には赤外線温度センサ31からの温度検出に基づいて鍋11の側面部への加熱を制御し、保温時には赤外線温度センサ31と鍋温度センサ21からの温度検出により、鍋11の底部または側面下部の温度よりも鍋11の側面部の温度がやや高くなるように、鍋11の側面部への加熱を制御する制御手段81とを備えている。
【0037】
このようにすると、保温時には鍋温度センサ21で検出される鍋11の底部または側面下部の温度を考慮しつつ、鍋11の側面部の温度がそれよりもやや高くなるように、コードヒータ26による鍋11の側面部への加熱が行なわれる。したがって、鍋11内のご飯に対する鍋11の側面部の温度差を室温に拘らず略一定に保つことができるため、鍋11の側面部への露付きが抑制されると共に、鍋11の側面部からの熱によるご飯の乾燥が防止でき、室温検出手段がなくても鍋11の側面部の温度管理を最適にできる。
【0038】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明の請求項1の炊飯器によれば、保温時において蓋の温度管理を最適にすることができる。
【0040】
本発明の請求項2の炊飯器によれば、保温時において鍋の側部の温度管理を最適にすることができる。
【0041】
本発明の請求項3の炊飯器によれば、室温検出手段を用いることなく、保温時において鍋の側部の温度管理を最適にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図である。
【図2】同上制御系統の機能構成をあらわしたブロック図である。
【符号の説明】
5 蓋体(蓋)
11 鍋
16 加熱コイル(鍋加熱手段)
21 鍋温度センサ(鍋温度検出手段)
26 コードヒータ(側加熱手段)
31 赤外線温度センサ(側温度検出手段)
32 室温センサ(室温検出手段)
56 蓋ヒータ(蓋加熱手段)
57 蓋温度センサ(蓋温度検出手段)
81 制御手段
Claims (3)
- 鍋と、この鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検出する鍋温度検出手段と、前記鍋を覆う蓋と、前記蓋を加熱する蓋加熱手段と、前記蓋の温度を検出する蓋温度検出手段と、室温を検出する室温検出手段と、制御手段とを備え、前記鍋の温度を変化させ、前記蓋の温度を変えないように構成したことを特徴とする炊飯器。
- 鍋と、この鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検出する鍋温度検出手段と、室温を検出する室温検出手段と、側部を加熱する側加熱手段と、側部の温度を検出する側温度検出手段と、制御手段とを備え、前記鍋の底部または側面下部の温度を変化させ、側部の温度を変えないように構成したことを特徴とする炊飯器。
- 鍋と、この鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検出する鍋温度検出手段と、側部を加熱する側加熱手段と、側部の温度を検出する側温度検出手段と、炊飯時に前記側温度検出手段からの温度検出により加熱し、保温時に前記鍋温度検出手段と前記側温度検出手段からの温度検出により加熱する制御手段とを備えたことを特徴とする炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002208834A JP2004049410A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | 炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002208834A JP2004049410A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | 炊飯器 |
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JP2004049410A true JP2004049410A (ja) | 2004-02-19 |
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JP (1) | JP2004049410A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014128729A (ja) * | 2014-03-28 | 2014-07-10 | Toshiba Home Technology Corp | 炊飯器 |
-
2002
- 2002-07-17 JP JP2002208834A patent/JP2004049410A/ja active Pending
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