JP2921882B2 - 多角形状家屋 - Google Patents

多角形状家屋

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JP2921882B2 JP1271446A JP27144689A JP2921882B2 JP 2921882 B2 JP2921882 B2 JP 2921882B2 JP 1271446 A JP1271446 A JP 1271446A JP 27144689 A JP27144689 A JP 27144689A JP 2921882 B2 JP2921882 B2 JP 2921882B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、構成が簡単であって簡単に建造できる構造
の多角形状家屋に関する。
〔従来の技術〕
従来の家屋、特に木造の家屋は、一般に、土台枠およ
び梁枠の形状が基本的に四角形状であり、このため、通
常の場合には、屋根による固定荷重およびいわゆる積雪
荷重(屋根に加わる積雪などの重量による荷重)に十分
に耐えられるように当該梁枠を補強するための補強梁が
必要とされている。
具体的に説明すると、従来の典型的な家屋において
は、第11図、第12図および第13図に示すように、図示さ
れていない土台の上に四角形状の土台枠90が水平に支持
され、この土台枠90の各頂点において合計4本の柱92が
垂立して設けられ、更にこの柱92の上端には、土台枠90
と同様の四角形状の梁枠93がその各頂点において連結さ
れ、これによって当該梁枠93が土台枠90と平行に設けら
れている。そして、この梁枠93の長手方向に伸びる平行
な梁素子93Aおよび93B間に架橋するよう、複数の補助梁
95が適宜の間隔で連結して設けられ、これによって梁枠
93の補強がなされている。96は棟木、97は真束、98は隅
木である。
すなわち、第14図(A)および第14図(B)に示すよ
うに、屋根の荷重(固定荷重および積雪荷重を含む。)
Pにより、梁枠93における長手方向に伸びる平行な梁素
子93Aおよび93Bには、互いに拡開する外方向に大きな力
Fが作用することとなる。従って、仮に補助梁95が存在
しない場合には、十分な強度が得られずに当該梁枠93が
損壊されるようになるが、補助梁95を設けることによっ
てこの力Fに十分に対抗できる強度が確保されるのであ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしならが、このような従来の家屋においては、通
常複数の補助梁を梁枠に設けることが必要とされるた
め、構造が複雑となり、建造に手間を要するうえ、建造
コストの上昇を招来する問題があった。
また、梁枠の内部に補助梁が存在することにより、比
較的大きな梁枠内の空間の全体を一つの空間として利用
することができない、という問題がある。
本発明は以上の如き事情に基づいてなされたものであ
って、その目的は、構成が簡素であって簡単に建造で
き、しかも十分大きな強度を有する多角形状家屋を提供
することにある。
本発明の他の目的は、梁枠に補助梁を設けることが不
要であって梁枠内の大きな空間をそのまま利用すること
のできる多角形状家屋を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の多角形状家屋は、少なくとも6本の直線状土
台素子からなる対称形の多角形状の土台枠と、 この多角形状の土台枠の各頂点においてそれぞれ垂立
するよう、その各々の下端が当該土台枠に連結された柱
と、 前記土台枠の上方において当該土台枠と平行に配置さ
れた、直線状梁素子からなり、前記土台枠と同様の多角
形状を有し、その頂点の各々において対応する前記柱の
上端に連結された梁枠と、 この梁枠の各頂点においてその各々の下方先端部が当
該梁枠に連結され、その各々の上端が集合するようそれ
ぞれ前記梁枠の中央の上方位置に向かって斜め上方に伸
びる隅木と、 これらの隅木の各々の上端が連結されることによって
支持された、それ自体の重量によって当該隅木の上端に
下方に向かう力を作用させる重量束部材とを備えてな
り、 前記隅木の各々の上端が重量束部材の外周面において
ほぞ連結されていることを特徴とする。
以上の構成においては、更に、土台枠と梁枠との間の
レベルにおいて当該土台枠と平行となるよう中間梁枠を
形成し、この中間梁枠を土台枠と同様の多角形状となる
よう柱によって支持させることができ、この場合には、
この中間梁枠によって第2階用の床面を設けることがで
きる。
また、土台枠および梁枠あるいは更に中間梁枠の形状
は、正方形の各辺を三等分する合計8個の位置に頂点を
有する八角形状であることが好ましい。
〔作用〕
以上のような構成によれば、土台枠および梁枠が少な
くとも六角形以上で対称形の多角形状であり、しかも梁
枠の各頂点位置においてその下方先端部が連結された隅
木の上端が、重量束部材に対し、その外周面においてほ
ぞ連結されているので、屋根の荷重によって梁枠に作用
する力Fは合計6つ以上の方向に対称的に分散されるこ
ととなって各梁素子が受ける力は大幅に小さなものとな
り、この結果、梁枠を補強するための補助梁が不要とな
ると共に、家屋の構成の簡素化を図ることができ、建造
が容易になる。
また、このように補助梁が不要となるため、梁枠内の
大きな空間の全部をそのまま利用することが可能とな
る。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
本発明の第1実施例においては、第1図および第2図
に示すように、合計8本の木造の直線状土台素子11によ
り、全体の形状が八角形状の土台枠10が構成され、この
土台枠10は、適宜の構成の土台(図示せず)上に水平に
支持される。そして、この土台枠10における合計8個の
頂点12の各々において、木造の柱20がそれぞれ垂立する
よう設けられる。
この例における土台枠10の形状は、第3図に模式的に
示すように、一辺の長さが3aである正方形Sの辺の各々
を三等分する合計8個の位置に各頂点12を有する対称形
の八角形状である。従って、当該正方形Sの一辺上にお
いて隣接する2つの頂点12間の距離はaであり、正方形
Sの互いに隣接する2辺上にそれぞれ位置して互いに隣
接する頂点12間の距離は であるから、土台素子11としては長さがaである短素子
11Aの4本と、長さが である長素子11Bの4本とが交互に、かつ連結部におけ
る内角の大きさが135度となるように連結されることに
よって土台枠10が構成される。
土台枠10における短素子11Aと長素子11Bとの連結は、
例えば第4図(A)〜(C)に示すようにしてなされ
る。すなわち、短素子11Aおよび長素子11Bは、長さ方向
に対して45度の傾斜面よりなる端面EAおよびEBを有し、
端素子11Aの端面EAには、その高さ方向全体にわたって
伸びるよう、断面輪郭が台形のほぞ穴Mが形成されると
共に、長素子11Bの端面EBには、その高さ方向の下半分
において前記ほぞ穴Mと嵌合するほぞTが突出して形成
され、高さ方向の上半分においては、前記ほぞ穴Mと同
様のほぞ穴Nが形成されている。
そして、第4図(A)に示すように、ほぞTがほぞ穴
Mの高さ方向の下半分に嵌合されると、これによって短
素子11Aと長素子11Bとは、それらの端面EAおよびEBが互
いに接する状態で、かつ互いに内角θの大きさが135度
となる状態に連結されると共に、この連結部の高さ方向
の上半分には、短素子11Aのほぞ穴Mの上半分と長素子1
1Bのほぞ穴Nとにより柱連結用ほぞ穴R(第5図(B)
参照)が形成される。
以上において、長素子11Bの端面EBにほぞ穴Mを形成
し、ほぞTおよびほぞ穴Nを短素子11Aの端面EAに形成
しても全く同様の連結状態を得ることができ、また同様
の柱連結用ほぞ穴Rが形成される。
一方、柱20の各々は、第5図に示すように、断面形状
が1つの頂角が135度である五角形のものである。この
柱20の各々には、前記柱連結用ほぞ穴Rに嵌合する形状
の突出ほぞWがその下端に形成されており、第5図
(A)および(B)に示すように、当該突出ほぞWが前
記柱連結用ほぞ穴Rに嵌合され、これにより、土台枠10
の頂点12の各々において、柱20の下端が連結されて当該
柱20が垂立した状態に設けられる。
このように、土台枠10における土台素子11の連結部に
おいて、土台素子のほぞ連結を達成するためのほぞ穴の
一部を利用して柱20の各々の下端を土台枠10に連結する
ことにより、一ヵ所の連結部において2つの土台素子11
と柱20の全三者を好適に連結することができる。
一方、第6図にも示すように、合計8本の木造の直線
状梁素子31が互いに連結されて、前記土台枠10と同様の
構成を有し、その結果前記土台枠10と同様の八角形状を
有する梁枠30が構成される。そして、この梁枠30には、
その頂点32の各々において、前記8本の柱20の上端がそ
れぞれ連結され、これによって当該梁枠30は土台枠10に
平行に、従って水平に配置される。
前記梁枠30を構成する梁素子31の連結には、既述の土
台枠10における土台素子11の連結手段またはこれに準ず
る手段を利用することができ、また梁枠30の頂点32の各
々における当該梁枠30と柱20の上端との連結には、既述
の土台枠10と柱20の下端との連結手段またはこれに準ず
る手段を利用することができる。そして、この場合にお
いても、土台枠10におけると同様に、梁枠30における梁
素子31の連結部において、梁素子のほぞ連結を達成する
ためのほぞ穴の一部を利用して柱20の各々の上端を梁枠
30に連結することにより、一ヵ所の連結部において2つ
の梁素子31と柱20の全三者を好適に連結することができ
る。
図において40は隅木であり、合計8本のこの隅木40の
各々の下方先端部は、前記八角形状の梁枠30の各頂点32
において当該梁枠30に連結されると共に、当該隅木40の
各々は、その上端が前記梁枠30の中央上方における1所
に向かって集合するよう斜め上方に伸びる状態に配置さ
れ、更に当該上端が、比較的大きな重量を有する八角柱
状の木造の重量束部材50に共通に連結され、これによっ
て当該重量束部材50が隅木40の上端によって支持された
状態とされる。
この重量束部材50に対する隅木40の上端の連結の手段
としては、ほぞ連結手段が用いられる。そのためには、
第7図に示すように、重量束部材50の角外周面に合計8
個の隅木連結用ほぞ穴41を形成すると共に、各隅木40の
上端にはこのほぞ穴41内に収納される突部42を形成し、
両者を嵌合して結合させればよい。
また、隅木40の各々の下方先端部を梁枠30に連結する
ためには、例えば梁枠30の頂点32の各々において形成さ
れた溝43内に当該下方先端部を受容させた状態で、適宜
の連結手段を利用して行えばよい。
以上のようにして設けられた隅木40の隣接するものの
間には、必要に応じて、もや61およびたる木62が連結し
て設けられ、これらの上に例えば耐水性合板からなる屋
根板63が設けられる。
また、図示されていないが、互いに隣接する柱20相互
間の開口は、適宜のパネル、例えば非耐力パネルまたは
耐力パネルを当該柱20に取り付けることによって塞がれ
る。これらのパネルの一部には、窓または出入口を形成
する開口が必要に応じて設けられる。
以上のようにして構成される多角形状家屋において
は、土台枠10および梁枠30はその形状が同一でしかも対
称形の八角形状であり、梁枠30の各頂点32において当該
梁枠30に下方先端部が連結された隅木40の上端が共通の
重量束部材50に連結された構成である。従って、屋根の
荷重によって梁枠30には外方に拡開される力Fが作用さ
れるが、第8図に示すように、この力Fは隅木40を介し
て梁枠30の各梁素子31毎に、すなわち8つの方向に対称
的に分散されることとなり、その結果、当該梁枠30にお
ける梁素子31の各々が分担すべき力Fの大きさは屋根の
荷重に比して大幅に小さなものとなる。従って、梁枠30
それ自体が多角形状の枠状であることも関係して、当該
梁枠30のみで十分な強度が得られる。
このように、本発明の多角形状家屋の梁枠30において
は補助梁を設けることが不要であり、そのために家屋構
造体としての構成が大幅に簡素化され、同時に建造が容
易になって建造コストを低減化することができる。
また、同じ広さの面積を有する四角形状の梁枠を利用
する場合に比して、一本の梁素子31の長さが短くてよい
ため、梁素子31自体においても大きな曲げ強度が得られ
る。
そして、土台枠10、柱20、梁枠30、隅木40および重量
束部材50による全体の基本的な骨格構造がいわば鳥篭状
となっているので、全体として十分大きな強度が得られ
る。また、このため、当該構造体の内部には別の柱を設
けることが不要である上、既述のように補助梁も不要で
あることから、当該構造体の内部の空間は、梁枠30のレ
ベルより上方の空間と下方の空間とが互いに区画される
ことなしに連続し、しかも構造要素が一切存在しない一
大自由空間となる。従って、この構造体の内部空間を非
常に大きな自由度で利用することができる。
また、基本的な骨格構造が十分に大きな強度を有する
ので、柱20間に設けられるパネルには補強作用が要求さ
れず、従って当該パネルとしては、非耐力パネルを使用
することができる。勿論、当該パネルとして耐力パネル
の使用が禁じられるものではない。
更に、隅木40の上端を重量束部材50に連結するために
ほぞ連結手段が用いられているので、この隅木40に係る
連結すなわち隅木40の上端と重量束部材50との連結およ
び隅木40の下方先端部と梁枠30との連結においては、そ
れらの連結が多少緩いものであっても、重量束部材50が
その重量によって下方に変位することにより、当該重量
束部材50、隅木40および梁枠30の各連結個所における緩
みが吸収され、十分な強度で連結された状態が得られ
る。従って、重量束部材50、隅木40および梁枠30の三者
よりなる構造体は、十分に大きい強度で互いに組み合せ
られた状態のものとなる。従って、隅木40に係る連結
を、比較的簡単な連結手段により、簡単に、確実に、そ
して低いコストで十分に達成することができる。
そして、重量束部材50と梁枠30とを連結する各隅木40
の水平面に対する勾配α(第2図参照)の大きさは60度
以下であることが好ましく、これにより、重量束部材5
0、隅木40および梁枠30の三者よりなる構造体におい
て、十分大きな強度を確実に得ることができる。
また、土台枠10および梁枠30は、正方形の各辺を三等
分する合計8個の位置に各頂点を有する八角形状である
ことにより、周囲長に対して広い居住面積が得られると
共に、土地を有効に利用することが可能である。その
上、土台素子材、梁素子材および柱20間に設けられるパ
ネル材としては、当該正方形の一辺の長さを3aとすると
き、それぞれ長さが、aと である規格化された二種類のものを準備すればよく、こ
れらは工業的に量産が可能となるので、この点からも建
造コストを更に低減化させることができる。
第9図は、本発明の第2の実施例を示す。この実施例
は、二階建ての多角形状家屋を構成する場合の例であ
る。
この第2の実施例においては、全体の構成は既述の第
1の実施例と基本的に同様であるが、柱20の代わりに十
分に長い柱25が用いられている点、並びに柱25の中央の
レベル位置において、中間梁枠70が設けられている点に
おいて異なる。
この中間梁枠70は、これに沿って第2階用の床面を設
けるためのものであり、これにより、全体として二階建
ての多角形状家屋を提供することができる。
具体的に説明すると、土台枠10にはその各頂点12にお
いて十分に長い木造の柱25が垂立されるよう連結され、
この柱25の上端には、梁枠30がその各頂点32において連
結され、また、梁枠30の各頂点32においてそれぞれ8本
の隅木40の下方先端部が連結されると共に、各隅木40の
上端は重量束部材50に連結されている。
そして前記柱25の中央のレベル位置において、合計8
本の木造の直線状中間梁素子71が、互いに隣接する柱25
相互間に架橋するよう水平に連結されており、これによ
り、土台枠10および梁枠30と同様の八角形状を有すると
共にその頂点72の各々において柱25に連結された中間梁
枠70が、土台枠10と梁枠30との間を2等分するレベルに
おいて、それらに平行となる状態で構成されている。
以上において、中間梁素子71と柱25との連結のために
は、例えばほぞ連結を好ましく利用することができる。
この第2の実施例においても、既述の第1の実施例と
同様に、優れた効果が奏され、従って構成が簡素で建造
が容易であり、建造コストの低減を図ることのできる二
階建ての多角形状家屋が提供される。
第10図は、上記第2の実施例の更に変形例を示す。こ
の例においては、第2の実施例に比して、長い柱25の各
々が中央のレベル位置において上方部分25Aと下方部分2
5Bとに2分されている点、前記土台枠10または梁枠30と
同様にして8本の木造の直線状梁素子71が連結されるこ
とによって同様の八角形状を有する中間梁枠70が構成さ
れている点、並びにこの中間梁枠70が、その頂点72の各
々において、対応する柱25の上方部分25Aと下方部分25B
との間に連結されている点において、異なっている。
以上において、中間梁素子71相互の連結には、既述の
土台枠10と同様の連結手段を利用することができ、また
中間梁枠70と柱25の上方部分25Aおよび下方部分25Bとの
連結には、第5図に示した手段に準ずる手段、その他を
利用することができる。
この例においても、既述と同様に、優れた効果が奏さ
れ、従って構成が簡素で建造が容易であり、建造コスト
の低減を図ることのできる二階建ての多角形状家屋が提
供される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、特定の構造により、屋根の荷重によ
る力が多方向に、かつ対称的に分散された状態で梁枠の
梁素子に作用されるため、各梁素子が受ける力の大きさ
が大幅に小さくなり、従って梁枠において補助梁を設け
ることが不要となる。従って、構成の簡素化を図ること
ができて建造が容易になり、建造コストを低減化するこ
とができると共に、全体として十分大きな強度が得られ
るため、内部に柱が不要となって大きな内部空間が得ら
れる。
また、梁枠に連結された隅木の上端を重量束部材にほ
ぞ連結することによって当該重量束部材を支持すること
により、当該重量束部材、隅木および梁枠の三者よりな
る構造体において、簡単な連結手段によって十分大きな
強度を達成することができ、特に隅木の水平面に対する
勾配を60度以下とすることにより、この効果が確実に得
られる。
また、土台枠および梁枠の形状を、正方形の各辺を三
等分する合計8個の位置に各頂点を有する八角形状とす
ることにより、周囲長に比して広い居住面積が得られる
と共に、土地を有効に利用することが可能である。その
上、構成素子を規格化することができるので、建造コス
トを更に低減化させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本発明の第1の実施例に係る多角形
状家屋についての図であって、第1図は土台枠と柱の構
成についての説明用平面図、第2図は全体の基本的な骨
格構造を示す説明用縦断正面図、第3図は土台枠の平面
形状についての説明図、第4図(A)〜第4図(C)は
それぞれ土台素子の連結の一態様における連結部の説明
用平面図、分解平面図および第4図(B)のC−C線断
面図、第5図(A)および第5図(B)はそれぞれ第4
図の連結部に更に柱を連結する場合の一態様を示す説明
用横断平面図および第4図(B)と同様の図、第6図は
多角形状家屋の説明用部分破断平面図、第7図は重量束
部材と隅木との連結状態を示す説明用断面図、第8図は
本発明の多角形状家屋における屋根の荷重によって梁枠
に作用する力についての説明図、第9図は本発明の第2
の実施例である二階建ての多角形状家屋における全体の
基本的な骨格構造を示す説明用断面図、第10図は第2の
実施例の変形例における全体の基本的な骨格構造を示す
説明用断面図、第11図、第12図および第13図はそれぞれ
従来の家屋の構成を示す説明用平面図、説明用縦断正面
図および説明用縦断側面図、第14図(A)および第14図
(B)は従来の家屋における屋根の荷重によって梁枠に
作用する力についての説明図である。 10……土台枠、11……土台素子 11A……短素子、11B……長素子 12……頂点、20……柱 25……柱、S……正方形 EA,EB……端面、M,N……ほぞ穴 T……ほぞ、R……柱連結用ほぞ穴 W……突出ほぞ、30……梁枠 31……梁素子、32……頂点 40……隅木、41……ほぞ穴 42……突部、43……溝 50……重量束部材、61……もや 62……たる木、63……屋根板 70……中間梁枠、71……中間梁素子 72……頂点、25A……上方部分 25B……下方部分、90……土台枠 92……柱、93……梁枠 93A,93B……梁素子、95……補助梁 96……棟木、97……真束 98……隅木、P……屋根の荷重 F……力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/34 E04B 1/26 E04B 7/06 E04B 7/02 521 E04B 7/16 E04B 1/344

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも6本の直線状土台素子からなる
    対称形の多角形状の土台枠と、 この多角形状の土台枠の各頂点においてそれぞれ垂立す
    るよう、その各々の下端が当該土台枠に連結された柱
    と、 前記土台枠の上方において当該土台枠と平行に配置され
    た、直線状梁素子からなり、前記土台枠と同様の多角形
    状を有し、その頂点の各々において対応する前記柱の上
    端に連結された梁枠と、 この梁枠の各頂点においてその各々の下方先端部が当該
    梁枠に連結され、その各々の上端が集合するようそれぞ
    れ前記梁枠の中央の上方位置に向かって斜め上方に伸び
    る隅木と、 これらの隅木の各々の上端が連結されることによって支
    持された、それ自体の重量によって当該隅木の上端に下
    方に向かう力を作用させる重量束部材とを備えてなり、 前記隅木の各々の上端が重量束部材の外周面においてほ
    ぞ連結されていることを特徴とする多角形状家屋。
  2. 【請求項2】土台枠と梁枠との間のレベルにおいて当該
    土台枠と平行となるよう中間梁枠が設けられており、こ
    の中間梁枠は、前記土台枠と同様の多角形状であって柱
    によって支持され、この中間梁枠によって第2階用の床
    面が設けられることを特徴とする請求項1に記載の多角
    形状家屋。
  3. 【請求項3】土台枠および梁枠が対称形の八角形状であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多
    角形状家屋。
  4. 【請求項4】土台枠および梁枠が、正方形の各辺を三等
    分する合計8個の位置に頂点を有する八角形状であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の多角形状家屋。
  5. 【請求項5】土台枠は、直線状土台素子の各々がこれに
    隣接する2本の土台素子にほぞ連結されて構成され、柱
    の各々の下端が、土台枠の対応する頂点における土台素
    子のほぞ連結を達成するためのほぞ穴の一部を利用し
    て、ほぞ連結されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の多角形状家屋。
  6. 【請求項6】梁枠は、直線状梁素子の各々がこれに隣接
    する2本の梁素子にほぞ連結されて構成され、柱の各々
    の上端が、梁枠の対応する頂点における梁素子のほぞ連
    結を達成するためのほぞ穴の一部を利用して、ほぞ連結
    されていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の多角形状家屋。
  7. 【請求項7】隅木の水平に対する上り勾配が60度以下で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    多角形状家屋。
  8. 【請求項8】隣接する柱間の空間が、非耐力パネルによ
    って塞がれることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の多角形状家屋。
  9. 【請求項9】中間梁枠は、互いに隣接する柱間に架橋す
    るよう連結された直線状中間梁素子の複数によって構成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の多角形状
    家屋。
  10. 【請求項10】柱の各々が上方部分と下方部分とに2分
    され、中間梁枠は、複数の直線状中間梁素子の各々がこ
    れに隣接する2本の中間梁素子に連結されて構成され、
    この中間梁枠が、その頂点において対応する柱の上方部
    分と下方部分との間に連結されていることを特徴とする
    請求項2に記載の多角形状家屋。
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